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建機 建機【クローラーの基礎知識】無限軌道!荒れ地で本領を発揮するクローラーとは?
戦車と言えば、分厚い装甲で覆われた車体に、強力な主砲を備えた砲塔を搭載した戦闘車両で、力強くクローラーで走行する姿を誰もが思い描きます。建設機械や重機もクローラーによって移動するものが大半ですが、建設機械・重機も戦車と同じく、タイヤでは走破することが困難な不整地や悪路といった特殊な地盤で活動するためにクローラーを装備しています。 この記事でわかること クローラーのメリット・デメリット クローラーの構造 クローラーの種類 荒れ地で本領を発揮するクローラーとは 無限軌道、いわゆるクローラーは、キャタピラーや履帯、トラックベルトとも呼ばれ、バックホウなどの重機の移動を支える履帯装置のことです。クローラーを採用している車両は戦車などの軍用車両のほか、建設機械や林業機械、農業機械など、不整地走行を前提としている車両機械に多く使われています。 無限軌道(クローラー)は、1801年にイギリスで発明された足回りのメカニズムで、古くから研究されていました。その後、1904年アメリカのホルト社(キャタピラー社の前身)が自社の古いトラクターにクローラーを取り付けたものを農耕用トラクターとして商品化した結果、大ヒットを納めます。これが世界で初めて登場した建設機械であると言われています。 本格的なクローラーの実用化は第一次世界大戦中に進み、1916年には西部戦線においてイギリス軍が悪路や塹壕を突破する陸戦用車両として開発した世界で初めての戦車、マークⅠがソンムの戦いに実戦投入されます。以降、クローラー車両は、軍用車両や建設機械に広く普及していきました。 クローラーで走行する重機 クローラーで自走する重機は、不整地作業に欠かせない存在であり、数多くの機種が存在します。ここからは、クローラーで走行する代表的な重機と役割をご紹介します。 バックホウ(油圧ショベル) バックホウは、工事現場などで活躍する最も一般的な建設機械の一つです。アームとバケットを用いて、地面を「掘る」、土砂を「すくう」などの動作が可能です。土砂の掘削や搬送、整地作業で使用を行う建設機械で、クローラー式バックホウは、泥地や傾斜地など足場の悪い場所でも安定して作業が可能です。バックホウには機動性が高く単独での公道走行が可能なホイール式バックホウも存在します。 ブルドーザー ブルドーザーは、履帯式トラクターの車体前部にドーザーブレードを取り付けた建設機械です。前進しながらの押土や、整地作業が得意で、土木作業の基礎工事や盛土造りなどで使用されます。不整地や軟弱地盤での活動を前提としているため、河川工事や除雪作業にも活躍します。 クローラークレーン クローラークレーンは、クレーン装置の足回りにタイヤではなくクローラーを備えた移動式クレーンです。足回りの接地面積が広いため、全周方向でも同一の吊り上げ能力があるほか、不整地でも安定性の高いクレーン作業や軟弱地盤での使用も可能です。しかし、走行速度は時速3㎞程度と低速であるため、現場への移動時は運搬用のトレーラーなどに積載して運びます。 自走式スクリーン(選別機) スクリーンは、投入した原料を振動によってふるい分ける機械です。建設現場やゴミ処理場、採掘現場で使用され、解体ガラや残土、採石、木質チップ、廃棄物内の混合物などの仕分けを行います。自走式スクリーンはクローラーで走行するため、特に採石場や鉱山といった不整地の現場で活躍します。 クローラーダンプ(不整地運搬車) クローラーダンプは、土砂や資材などを運ぶ運搬車で、キャリアダンプとも呼ばれます。通常のタイヤ式ダンプトラックでは走行が難しい不整地や軟弱な地盤でも、クローラーの広い接地面積によってスムーズに作業を進めることが可能で、ダム建設現場や林業、農業などで使用されます。スピードは遅めですが、馬力が大きいため、軟弱地盤での重量物運搬でも効果を発揮するほか、小回りが効くので林内作業や林道などの狭い道幅でも活躍します。クローラーの構造 クローラーの基本構造は、シューと呼ばれる個々のプレートがつながっており、ローラーがこれを支える仕組みです。クローラーの構造は複雑で、主に以下のようなパーツで構成されています。 クローラーの主な構成パーツ シュープレート(履板) スプロケット(起動輪) アイドラー(誘導輪) ローラー(転輪) これらのパーツに加え、クローラーのベルトは緩みやすいため、張り具合(テンション)を調整するテンション調整機構がついています。これにより、クローラーがたるんだり、過度に張ったりしないよう調整され、常に適切なテンションが保たれます。テンションが適正でないと、スムーズな移動ができなくなったり、故障の原因となります。 シュー(履板) シュープレートは地面に接するプレート状の部品で、単にシューと呼ぶ場合も多いです。シューのひとつひとつはリンクという部品で連結されており、リンクはブッシュとピンで固定されています。 帯状に連結されたシューは、クローラーベルトと呼ばれ、スプロケット、アイドラー、ローラーを覆うように取り付けられています。また、金属製とゴム製の2種類があり、それぞれの素材によって用途が異なります。 スプロケット(起動輪) クローラーを動かすためのメインの歯車で、エンジンからの動力を履帯に伝える役割を担います。通常、車体の後部(または前側)に設置され、回転することでキャタピラ全体が動きます。スプロケットにはギザギザの歯がついていて、これがシューリンクのピンに噛み合いながらベルトを引っ張って動かします。 アイドラー(誘導輪) スプロケットとは反対側に位置するホイールで、クローラーの前部(または後部)にあります。スプロケットから伝わる力でクローラーをしっかりと張り、ズレずに地面と接触できるように調整しています。アイドラーがあることで、クローラーがきちんと回転しながら地面に接触し、安定した移動が可能になります。 ローラー(転輪) クローラーのベルトを支えるために、その下部に取り付けられた小さな車輪のようなものです。主に「下部ローラー」と「上部ローラー」があり、下部ローラーはクローラーが地面にしっかり接触して安定した動きを保つため、上部ローラーはクローラーのベルトがたるまないよう支えています。このローラーがあることで、重機の重さが均等に地面に伝わり、スムーズに進むことができます。 クローラーの種類 クローラーには大きく分けて「金属製クローラー」と「ゴム製クローラー」があり、それぞれ特性や使用場所に応じて適切なタイプが選ばれます。 金属製クローラー 金属製クローラーは、耐久性や強度が高いことから、過酷な現場や岩場での使用に向いています。シュープレートが金属製なので、鋭利な石や凹凸の多い地面に強い耐性があります。 また、鉄板を用いた板が連結されることで、車両の重量を分散させながら走行するため耐久性と安定性があり、大型の建設機械に多く採用されています。しかし、金属製クローラーは走行中に騒音が発生しやすく、舗装道路や住宅地では適さない場合がある点が課題です。 ゴム製クローラー ゴム製クローラーは、主に舗装道路や都市部での使用を想定して設計されています。ゴムの柔軟性により、金属製クローラーに比べて走行音が小さく、アスファルトやコンクリートを傷つけにくいのが特徴です。また、軽量であるため、車両全体の重量を抑えることができ、燃費の向上にも寄与します。 ゴム製クローラーは、アスファルト舗装の多い道路や、土壌を痛めたくない農地、住宅地での作業など、騒音や地面への影響を抑えたい環境での使用に適しています。ただし、鋭利な石や硬い地面での使用は、ゴムが損傷しやすいため注意が必要です。 キャタピラー(CAT)は会社の登録商品、履帯は軍事用語? よく耳にする「キャタピラー」という名称ですが、米国に本拠地を置いている大手建設機械メーカーであるキャタピラー社の登録商標です。 日本では、日本建設機械工業会によって「クローラー」もしくは「無限軌道」という名称が一般的に使用されていますが、自衛隊や軍事の世界では、クローラーを「履帯」「装軌」と呼称しています。 また、履帯で走行する戦車や装甲車などの車両を「装軌車」、タイや走行の車両を「装輪車」と呼んで区分しています。 このように、装軌車(履帯)と装輪車を明確に区別するには、戦術的に重要なそれぞれのメリットデメリットが存在するからです。これは建設機械でも似たような共通点があります。 【クローラーの特徴・メリット】クローラー(装軌車)はなぜ悪路でも走行できるのか 建設機械やトラクターなどの農耕車、軍用車両は、不整地のほかに斜面や雪道などでも活動、作業できることが求められるので、クローラーの重機、車両は廃れることなくいまだに現役で活躍しています。 どうしてクローラーは悪路や不整地でも自在に走れるのでしょうか。 特徴1:接地面積が広い クローラーが悪路などの不整地を自在に走り回れる理由は、車両と地面の接地圧にあります。クローラーの場合は、タイヤよりも地面との接地面積が広いため、車重が大きな範囲に分散されます。地面に加わる圧力が分散されることで、接地圧を大きく下げることができるので、不整地や軟弱な地盤でも安定した走行ができるのです。 また、クローラーの表面には凹凸の溝があり、左右2つの広い面積を持つクローラーが地面をしっかり捉えるため、低速走行でもタイヤ車両より強い牽引力を発揮します。ブルドーザーなどにはこの牽引力を利用したアタッチメントでリッパー装置というものがありますが、岩盤掘削や伐根などに利用できます。 特徴2:作業時も高い安定性がある 接地面積が広いことのメリットはまだあります。それは安定性が高いということです。戦車や自走榴弾砲などの強力な火砲を搭載している車両の場合は、射撃時に物凄い衝撃が車体に伝わります。その衝撃を受け止めるのに履帯よりも接地面積が少ないタイヤは不利です。 履帯は、広い面で地面と設置させることで、「発射時の衝撃を広い面で吸収できる」という効果があるため、大口径の火器を安定して運用するために履帯との相性がいいのです。 これは、建設機械・重機においても同じことが言えて、タイヤで走行する大型のホイールショベルやラフタークレーンですと、作業時にアウトリガー(車両の転倒を防ぐために、車体から左右に張り出して支える装置)を展開させる必要がありますが、接地面積が広いクローラー式のバックホウやクローラークレーンは、重量物を扱う際にアウトリガーがなくても作業ができます。 特徴3:障害物、段差、溝も簡単に通過できる 一般の車両が通過できる段差(垂直障害物)の高さは、車輪の高さの約半分(高さ1mの段差を通過するには最低2mの車輪が必要)ですが、クローラー車両は、起動輪の高さ程度までは通過可能なため、障害物を容易に突破します。 タイヤに比べてクローラー車両は、障害物や段差を超えるのに車輪の高さがそれほど必要ない、ということですが、車体の高さが低いほど、戦闘時に敵に発見される可能性も下げられるというメリットがあります。なるべく車高を低くするために、現在の主力戦車は砲塔が横に広くフラットな形状のものが主流です。 加えて、大きな窪みや溝がある場合にも、軌道を常に支えているクローラーの方が簡単に通過できます。これは、山間部や災害復旧での工事や林業に使う重機にとって大きなメリットですが、戦車にとっては、塹壕や障害物を超えられるため機動力を発揮できます。 クローラーにも欠点がある!タイヤとの違いについて クローラーは、建設現場や不整地での作業に優れた性能を発揮しますが、万能ではありません。その構造や特性から、タイヤ車両と比較していくつかのデメリットが存在します。 クローラーのデメリット クローラーには次のようなデメリットが挙げられます。 公道走行ができない 燃費が悪い メンテナンスコストが高い デメリット1:公道走行ができない! 建設機械などのクローラーを装備した車両は、道路の保護と交通の安全を確保するために、公道走行を基本的に禁止としています。クローラーは舗装された道路を損傷させる可能性があるほか、建設機械などの重機は、高速での移動が困難です。 日本の道路交通法では、車両が公道を走行するためにはタイヤが装備されていることが原則となっており、クローラー車両は車両区分として特殊車両に分類されています。通常は農地や建設現場、工事現場などでの使用が前提となっているため、これに適合しません。 クローラーを装備した重機を現場や遠方に移動させる際は、輸送用のトラックやトレーラーなどを別に準備して運送する必要があります。また、必要に応じて公道を走行させる場合は、法的手続きや追加の設備(例:ゴム製カバーの装着など)を整えることが求められます。 長距離の移動が必要な場合や複数の作業現場を短時間で移動する際には、効率が低下するため、特に都市部や広い作業現場ではタイヤ式の重機が選ばれます。 デメリット2:燃費が悪い 接地面積が広いクローラー車両はタイヤで走る車両と比較して圧倒的に燃費が悪いです。建設機械は、車両自体も非常に重いですが、鉄製クローラーの場合だと重機全体の重量はさらに増します。そのため、重機には馬力、トルクに優れた大型のエンジンが必要で、走るのに必要なエネルギーが大きく、大量の燃料を消費します。 タイヤの転がり抵抗は、クローラーの摩擦力よりも小さいので、燃費向上にもつながります。 デメリット3:メンテナンスコストが高い クローラーは走行時に地面からの振動や衝撃を車体全体に伝えやすく、直接駆動軸に影響を与えます。この振動や衝撃は、特に車軸周辺に大きな負荷をかけるため、衝撃荷重を想定した堅牢な設計が求められるわけですが、クローラーは1箇所でも小さなひび割れが入ると切れたりする可能性もあります。 クローラーが切れると、走行不能になり再度走れるようになるには大きな手間だけでなく、修理コストが高額になる可能性があります。また、交換後のクローラーは産業廃棄物として扱われるため、一般ゴミとして廃棄することができません。そのため、クローラーは処分に費用がかかります。 エアータイヤの場合は、内部に空気が入っているためクッション性があります。これは、地面から伝わる振動や衝撃を受け止めるサスペンションの効果を果たします。クローラーは、その構造上、タイヤ車両よりも多くの可動部品を含んでおり、定期的な点検や部品交換が必要ということを理解しておきましょう。 建設機械も兵器もタイヤ走行の重機がトレンド? 工事現場などで使用されるバックホウの多くは足回りがクローラーになっていますが、都市部ではタイヤで走行するバックホウを良く見かけます。建設機械といえば、不整地でも安定した走破性と作業性を発揮できるクローラー走行の重機が一般的でした。しかし、近年ではタイヤ走行のホイール式重機の需要が高まっています。 その理由は、現場ニーズの変化と維持・運用コストにあると考えられます。 国土交通省によると、高度経済成長期以降に整備された道路橋、トンネル、下水道、港湾等などは、今後20年間に渡って建設後50年を経過するインフラ設備の割合が、加速的に高くなると見込んでおり、一斉に老朽化するインフラを戦略的に維持管理・更新することが求められています。※引用:国土交通省(インフラメンテナンス情報)より 高度経済成長期には、山間部を切り開いた高速道路建設やダム建設、宅地造成、都市化に伴うビル建設や区画整備といった大規模工事の入札が多くありました。そのため、不整地におけるクローラー重機の需要はピークを迎えていました。しかし、インフラの老朽化が課題となっている現代では、大規模プロジェクトを受け持つのは一部の大手企業で、その他の中小企業は複数の小規模の工事を受け持っていることが一般的です。 そのため、機動性があり、公道での単独走行、ある程度の長距離走行が可能なホイール式(タイヤ)建設機械の需要が伸びています。また、部品の価格や燃料の価格高騰もホイール式建設機械の普及を後押ししていると推察できます。 タイヤ車両は、クローラー車両よりも燃費、メンテナンスコストなどの維持費にも優れ、現場への移動に回送用のトラックを別途用意する必要がないため、輸送コストもかかりません。 よって、クローラー車両よりも軽量で、若干の不整地、悪路面であればクローラーより高速移動が可能で振動が少なく故障率が低いタイヤ走行の建設機械に、昨今は注目が集まっています。軍事業界でも似たような思想があり、履帯ではなく装輪式を採用したタイプの車両を積極的に運用する流れが見られています。 ※陸上自衛隊が装備する16式機動戦闘車(通称:MCV)。優れた空輸性、路上機動性を有し、主武装に105㎜砲を備えた装輪戦闘車両。即応機動連隊や戦闘偵察大隊に配備され、身軽さを活かした機動展開や威力偵察など戦車の役割を一部代替する。 重機も兵器も、故障のリスクが低く燃費が良いことは長時間の任務(作業)にも優れるという点は大きなメリットになるでしょう。しかし、国土のほとんどに山林と河川が広がり、積雪が伴う日本国内では、悪路や過酷な作業環境でも活動できるクローラー重機が廃れることはありません。 まとめ クローラーは、その特性を理解し、適切な場面で使用することで最大限の効果を発揮します。デメリットを踏まえた上で、タイヤ式との使い分けを検討することが、作業効率を向上させる鍵となるでしょう。
2025/01/30
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ユンボ ユンボ【建設機械の基礎知識】バックホウの規格の見方・見分け方について解説。
バックホウを選定するには「規格の見方」を理解している必要があります。また、機種によって性能や機能が異なるため、それぞれの規格や用語を知っておくことも大切です。 【この記事でわかること】 バックホウの規格の見方 バックホウの諸元の見方・用語 バックホウを選ぶポイント 本記事では、バックホウの規格や用語について知っておくべき基礎知識を解説します。 バックホウの規格・用語を知っておくと、機種選びがスムーズに!バックホウの機種選びをスムーズに進めるためには、基本的な規格や用語を理解しておくことが重要です。「バケット容量」や「稼働重量」は作業量や重さを示し、「旋回半径」や「作業範囲」は機動性と作業の限界を決めます。 また、バックホウの規格は、各メーカーによって見方が異なるのでややこしく思えますが、「型式」や「機体形状」「モデル・シリーズ名」などが表記されているだけなので基本的な部分は変わりません。 これらの知識があれば、作業現場に最適なバックホウを選びやすくなります。 バックホウの規格は「型式」「バケット容量」で見分けることができる バックホウの型式は、機体に貼られている基盤(コーションプレート)に打刻されている番号で確認できます。基盤(コーションプレート)はメーカーによって貼り付け場所が異なりますが、ブームの付け根やキャビンの外側に貼られていることが多いです。 また、機体の側面に番号が記載されている場合もあります。型番にある数字は、バケット容量や機体重量と関連しており、サイズの参考になることがあります。 基盤(コーションプレート)が見つからないときは? 特に中古建設機械の場合などは、再塗装によって基盤(コーションプレート)の上から塗装されていることもあります。機種によっては、シリアルナンバーが機体に直接刻まれているものもあるので確認してみてください。 型式の調べ方 型式の見方はメーカーによって異なります。コマツのバックホウを例にすると、「PC」で始まり、「重量」「機体の形状」「シリーズ順」に表記されています。 また、コベルコの場合は、昔から「SK」で始まり、「重量」「形状」「シリーズ順」に表記する方法を採用しています。 バケット容量でも機体のサイズが分かる 型式の他には、「バケット容量(㎥)」でバックホウの規格を判断することもできます。 建設機械のサイズを示す方法として、現在では機械質量が一般的ですが、以前はバケットの容量で表されることが多かったため、現在でも掘削機についてはバケット容量で示すことが多いです。土木工事におけるサイクルタイムを計算する際にも、バケット容量が重要な要素となります。 バケット容量は、単位時間あたりに扱うことができる土砂や岩などの材料の容量を表します。バケットの形状やサイズは、掘削できる最大の深さによって異なります。 バケット容量の例 例1:3tバックホウのバケット容量・・約0.1㎥ 例2:12tバックホウの標準バケット容量・・約0.45㎥ 例3:20tバックホウの標準バケット容量・・約0.7㎥ バケット容量は、JIS(日本工業規格)で規定されており、新JISと旧JISがあります。新JISはバケットの上縁から1:1の勾配で掘削物を盛り上げた場合の容量を表すのに対し、旧JISはバケットの上縁から2:1の勾配で盛り上げた容量のため、新JIS表記の数字の方が大きくなります。 バックホウのバケットにはさまざまなサイズがあります。機体側面に書かれた型番に含まれる数字からもバケットのサイズを確認することが可能です。機体の大きさを示す際には、「コンマ」という呼び方をするのが一般的です。 「コンマ」の計算式 バケット容量を求めるためには、まず底の幅(W)と長さ(L)を掛け合わせて低面積(A)を出します。 V=A×H 次にバケットの深さ(H)を測定します。 そして、低面積(A)に深さ(H)を掛け合わせて、バケットの容量(V)を出します。 V=A×H バックホウの機体側面に書かれた型番に含まれる数字は機体のサイズを表しています。バケット容量が0.25㎥なら「コンマ25」、0.4㎥なら「コンマ4」といった呼びかたをします。 バックホウのサイズ(目安)一覧 型番の数字 バケット容量(㎥) クラス(コンマ) 機体重量(t) 30 0.1 コンマ1 3 120 0.4 コンマ4 12 200 0.7 コンマ7 20 バックホウの「諸元」について理解しておく バックホウを選ぶ際には「規格」「仕様」「機能」の3つを確認して機種を選択することが大切です。 以下では、バックホウを導入する際に必要な基本的な用語を解説します。諸元について理解を深めておくことによってスムーズに機械を選ぶことができるので、是非覚えておきましょう。ここでは「定格出力」「質量」「バケット容量」「寸法」「接地圧」「最小旋回半径」についてご紹介します。 定格出力:機械が安定して力を出せる値 機械がどのくらいの力を出せるのかを見るには定格出力を確認します。定格出力は、指定された運転条件下で、安全に発揮できる最大の出力です。これは、大型の機械であるほど定格出力も大きくなります。 質量:建設機械の大きさを表す値 質量は「運転質量」「機体質量」「機械質量」の3つで表されます。 運転質量…機械の質量に加え、想定された乗員の体重(JIS基準で75kg)を含む総重量を指します。 機体質量…機体本体の作業装置を除いた乾燥状態(燃料、冷却水、作動油などを除く)での単体質量のことを指します。 機械質量…運転、作業ができる状態での質量を指すもので、機体質量に油脂類(燃料や作動油など)や作業装置(バケットなどのアタッチメント)を加えた状態での「湿式質量」を指します。※「湿式」とは、乾燥状態に対し、水やオイルを規定量注入し、燃料が満タンの状態を表します。 バケット容量:バケット一杯辺りの体積 バケットが一度に持ち上げられる土砂などの容量を示しており、カタログには「山積み容量」として記載されています。これは新JIS規格に基づいており、「バケットの縁から1:1の角度で土砂を積み上げた場合の容量」です。旧JIS規格では2:1の角度で測定していたため、比較の際には注意が必要です。 寸法:バックホウのサイズ バックホウの大きさ(サイズ)は全長、全幅、全高などで表されます。カタログには、アームを折りたたんだ状態での全長と全高が示され、クローラの幅が全幅として記載されます。 室内作業での使用やダンプ車への積込み作業の際には、これらの寸法を確認しておく必要があります。 接地圧:機械自重で地面に加えられる圧力 地面にかかる機体重量の圧力のことで、「平均接地圧」とも呼ばれます。接地圧が低いほど柔らかい地盤でも安定して稼働でき、機械と地盤の適合性を判断する材料となります。 泥濘地や軟弱地盤では、接地圧の小さい機種を選ぶことが大切です。 最小旋回半径:旋回に必要なスペース バックホウにおける最小旋回範囲は、アームとバケットを抱え込んだ状態での旋回範囲を示します。旋回範囲が小さい機種は、狭い現場や後方の安全を確保したい作業に適しています。バックホウには小旋回機種などの車体後方の旋回範囲が小さいモデルがあります。 バックホウの選び方バックホウを選ぶポイント 機体サイズ・仕様などの規格 作業環境などの現場条件 掘削の深さ・量 使用可能なオプション 機体サイズ・仕様などの規格 バックホウのサイズは選定時の最も重要な要素であり、最初の絞り込み条件となることが多いでしょう。作業する現場の広さ、移動する際の道幅、掘削するエリアの規模や深さに応じて、最適なサイズを見極めるための確認が必要です。 また、機体を保管するスペースの大きさも見逃せないポイントです。十分な保管スペースがない場合、屋外に放置することになり、これが原因で劣化や故障を引き起こす可能性が高まります。 さらに、保管場所から作業現場まで公道を通って移動する必要がある場合は、運搬方法についても考慮する必要があります。使用するトラックやトレーラーの積載能力やサイズに合わせるか、逆に、必要なバックホウに応じて適切な運搬手段を用意することが求められます。 もちろん、バックホウのサイズに応じた公道を走行するための免許も必要です。 作業環境などの現場条件 現場によっては、バックホウの動きが制限される場合があり、特に「旋回」が可能かどうかが重要なポイントになることがあります。 そのような場合には、「超小旋回機」や「後方超小旋回機」を選ぶと良いでしょう。これらの機種は、機体を大きく動かさずにその場での旋回が可能で、効率的な作業を実現します。 また、現場の地面の状況も選定に影響を与えます。ぬかるんだ地面やタイヤが滑りやすい場所では、ホイールタイプよりもキャタピラタイプのほうが適しています。 一方で、現場に直接移動したり、迅速な除雪や運搬が求められる場面では、ホイールタイプが有利となります。 掘削の深さ・量 バケット容量を決める際は、掘削の深さを参考にできます。当然、バケット容量が小さいと掘削するための回数は多くなり、作業時間が多くなります。効率を求める場合はバケット容量の大きいものを選ぶ必要があります。 掘削したい深さや容量から、必要なバケット容量とかかる時間を計算してみるのもよいでしょう。 使用可能なオプション バックホウのオプションとして、欲しい機能を搭載できるかどうかも検討しましょう。バックホウはハサミやブレーカー、ブレードなどのアタッチメントを付けて、バケットでの掘削以外の作業も効率的に行えます。 すべての機械ですべてのアタッチメントが使えるわけではなく、アタッチメントを付けるためにパーツや加工が必要な場合もあることに注意が必要です。 バックホウのサイズ分類 バックホウは重量とバケット容量によってサイズが分類されます。主なサイズの分類としては、小型、中型、大型の3つの規格が存在し、現場の規模や作業の種類に応じてサイズを選ぶことが重要です。 小型バックホウ 小型バックホウは、2〜6トンの重量を持つ機種が一般的で、狭い場所での作業や小規模の工事に適しています。具体的には、都市部の住宅地や室内作業、または庭園整備などで用いられ、細かい作業が求められる作業に最適です。 また、小型機であるため運搬も比較的容易で、燃費も良いためコスト性にも優れていること、低騒音で近隣環境への影響が最小限という点も小型バックホウの特徴と言えます。 中型バックホウ 中型クラスのバックホウは、一般的な土木工事や建設現場で広く使用される標準型のサイズです。土砂の掘削作業や小規模な解体工事などあらゆる作業に向いています。 中型機は、パワーと機動性のバランスが良く、様々なアタッチメントを装備できることから、現場での用途の幅も広いです。特に、中型モデルの中でも15トン前後の機種は、汎用性が高く、現場での効率的な運用がしやすいです。 大型バックホウ 大型バックホウは、20トン以上の重量を持つもので、大規模な工事現場や鉱山などでも使用されます。掘削能力が非常に大きいため、高い出力と広範囲の掘削が求められる作業に最適で、大量の土砂や岩を効率的に扱えます。 ただし、大型機のため作業スペースが制限される場所や、運搬の際には回送用のトレーラーが必要になります。また、維持費や燃費といったコスト面での負担が大きいため、必要な用途に対して適切なサイズの検討が必要です。 バックホウの足回りよる規格の違い バックホウは足回りの違いによっても規格が分かれます。バックホウには、主にクローラー式とホイール式の2種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。 クローラー式 バックホウのクローラーは、キャタピラ、履帯とも呼ばれる無限軌道で、接地面積を増やし、不整地を安定して走行するために重要です。普段目にすることが多く、一般的に知られているバックホウはこのクローラー式になります。 クローラー式はホイール式に比べて広い接地面積を持たせ、浮力を与えます。そのため、舗装されてない不整地や軟弱地盤、湿地、急斜面でもスムーズに走行でき、安定した作業が可能な点がクローラ式の大きなメリットです。 しかし、クローラー式の重機は、原則として公道走行が禁止されているため、一般道を移動できない点や、機動力が低いことがデメリットとして挙げられます。 ホイール式 ホイール式のバックホウは、不整地ではなく単独での公道走行を目的にしているため、足回りにクローラーではなくタイヤ(ホイール)がついています。 ホイール式の一番のメリットは、トラックに積載しなくても公道走行が可能な点ですが、クローラー式のような地盤が悪い不整地や急斜面での安定性はありません。そのため、ホイール式バックホウは、アスファルト上での作業や現場と重機の保管所を頻繁に移動する必要がある都市部で使用されます。 まとめバックホウで効率的な作業を行うには機種選びが重要であり、最適な機種を選ぶには、規格やバケット容量、各用語について理解している必要があります。
2025/01/09
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お知らせ -
アタッチメント アタッチメント建設機械のアタッチメントは【レンタル、中古購入】がおすすめ!
バックホウのアタッチメントをレンタルするメリット アタッチメントとは、建設機械(重機)の先端(作業装置)に取り付けるパーツのことです。バックホウの場合は、標準装備されているバケットを取り外して、ある作業に特化したアタッチメントに交換することで、重機に新たな機能を付与したり、機能を向上することができます。 バックホウのアタッチメントは掘削用以外にも、工事、解体用から林業、畜産、農業向けなど、豊富なラインナップが特徴です。 建設機械のレンタル業者では、重機のレンタル以外にもアタッチメントのレンタルサービスもあります。 バックホウには豊富なアタッチメントの種類がありますが、アタッチメントひとつだけでも高額です。それらを都度購入しながら揃えていては、費用負担も大きいだけでなく置き場所にも困ります。 しかし、レンタルを上手に利用すれば、導入費用や維持・管理にかかる費用を抑えられるだけではなく、最新のアタッチメントを使用して効率的に作業を進めることもできます。 そのため、バックホウと合わせてアタッチメントもレンタルするか、もしくは必要なときに使用したいアタッチメントをレンタルする方法を取った方がコスト面では非常に有利です。 ただし、レンタルを利用する場合は、借りたいときにレンタルできない場合や長期間レンタルすると料金が高額になるなどのデメリットもあります。レンタルか購入を選ぶときは、アタッチメントの使用頻度で検討するのがおすすめです。 バックホウアタッチメントのレンタル料金 バックホウアタッチメントのレンタルにかかる料金相場は、アタッチメントやレンタルの期間、サポート料金などによって異なります。 【アタッチメントのレンタル料金相場(目安)】※2024年12月 トクワールド調べ アタッチメントの例 レンタル料金の相場(一例) 大割機 日極料金:¥20,000 月極料金:¥260,000 フォーク 日極料金:¥10,000 月極料金:¥180,000 標準バケット(~4t用) 1ヶ月:43,200 標準バケット(~0.2㎥用) 1ヶ月:46,800 標準バケット(~0.25㎥用) 1ヵ月:68,400 標準バケット(~0.45㎥用) 1ヶ月:90,000 レンタル料金や形態も、各業者によって異なるため、ホームページや電話などで事前に確認してから利用することをおすすめします。 使う頻度が高いアタッチメントは中古購入がおすすめ 日常的もしくは週に1回はそのアタッチメントを使用するといった場合は、使用する度にレンタルをするよりも購入した方がコスト面で有利になります。 しかし、バックホウのアタッチメントはブレーカーだけでも新品のもので¥2,000,000程度はするのでランニングコストがかかります。中古購入であれば購入価格を抑えることができ、ブレーカーの場合は¥200,000〜¥300,000程度で購入できます。また、使いたいときにすぐ使用できるので便利なのもメリットです。 中古アタッチメントは、「ヤフオク」などのネットオークションでも状態の良い物が多く出品されていることもあるため、自分の使用用途や目的に合ったものを見つけやすいでしょう。出品されているアタッチメントのなかには、即落札可能だったり、相場よりも、だいぶお値打ち価格で購入できるケースも珍しくありません。 ですが、価格が安すぎる中古アタッチメントの中には、使い込まれていたり、摩耗やサビ、ヒビ等があることも多いため注意が必要です。特定のアタッチメントを使用した作業を頻繁に行う場合は、初期費用を抑えて導入できる中古購入をご検討ください。 中古アタッチメントの購入は中古建機販売業者がおすすめ 中古アタッチメントを購入する際は、購入前になるべく現状確認できることが望ましいです。ネットオークション経由では、現物を確認できないことも多いため、自分で良品な商品かを判断できる自信がない方は、中古建設機械販売業者でアタッチメントを探すのがおすすめです。 中古建設機械・重機の販売を行っているメーカーでは、新品よりも遥かに安い価格で中古アタッチメントを販売しており、パーツや消耗品なども取り扱っています。販売前にメンテナンスや動作確認を済ませているものが売られているため、ネットオークションのように不良品を掴むリスクも少ないです。 また、アタッチメントを予算内で購入できるだけでなく、購入後すぐに使用できる点や、メーカーによっては購入後のサポートを受けられる点も大きなメリットでしょう。 中部地方中古建機数№1を誇るトクワールドでは、重機だけでなくバックホウ用アタッチメントもなかなか市場に出回らないものから人気の製品まで豊富に取り揃えております。 当社で取り扱っている中古製品は、自社メンテナンス工場で検品、整備、塗装を行っているので、高品質かつ安心。「レンタル業者で借りれず着工に間に合わない…」「納品が間に合わない」「現場でアタッチメントが故障してすぐに代わりのものが必要」などお急ぎのお客様にも早急にお渡しお使いいただけます。 建設機械、バックホウ用中古アタッチメントをお探しの方は、トクワールドにお任せください。 バックホウのアタッチメントを業種別に紹介 バックホウには、それぞれの業種や作業のニーズに対応した多様なアタッチメントが市場に展開されています。 例えば、建設現場で使われるバケットだけでも以下のような種類があり、施工内容によってアタッチメントを交換しながら工事が進められます。 幅広バケット 標準バケットよりも幅が広いため積載量も多いです。主に軟質土の掘削や整地、土砂や砕石の積込などに使用されます。 狭幅バケット標準バスケットよりも幅が狭く、細い溝や硬い土質の掘削に適しています。主に水路や暗渠作製、電気、水道の配管を設置する溝の工事などに使用します。 法面バケットバケット底面が平かつ幅広になっており、底部を押し付けて斜面を作ったり、土盛り作成に適しています。法面工事や整地に最適なバケットで土木工事では頻繁に使用されるバケットです。 工事現場で活躍するアタッチメント スケルトンバケット スケルトンバスケットは、解体工事や処分場、採石現場などで使用されることが多いアタッチメントです。コンクリートガラや砕石をふるい分けて選別するために、バケットの底面がメッシュ状になっています。 ブレーカー ブレーカーはコンクリート製建造物や舗装路面の解体や岩盤掘削などに使われるアタッチメントです。バックホウの先端に取り付けてチゼルの連続打撃で対処物を破砕します。採石場やトンネル工事でも活躍するため、土木では重宝されます。 クラッシャー 解体工事のほか、解体、林業、廃材処分、災害復旧工事、金属スクラップ現場などでの作業に適しています。 アースオーガー アースオーガ―は、基礎杭などを打ち込む穴を掘るのに使用されるアタッチメントです。オーガーヘッドのスクリュー(ドリル)を油圧力で回転させて、スクリューの土を押し上げる力によって排土を行います。主に構造物の基礎工事や地下鉄や下水道工事、柱や柵の建設のほか、園芸目的でも使用されます。 農業・畜産業で活躍するアタッチメント グラップル(フォーク) グラップルはつかみ機とも言われ木材や流木、スクラップなどの対象物をつかんで、運搬や選別する用途で使われるほか、畜産業では牧草を掴んで運搬、積み込む作業でも利用されます。グラップルには、機械式と油圧式がありますが、畜産業では油圧配管がなくても取り付け可能な機械式が普及しています。 ベールグリッパー ベールグリッパ―は、通常のフォークではつかむことが難しい、牧草ロールやロールベールを掴んで運搬することに特化したアタッチメントです。大型のベールグリッパ―もあり、バックホウであれば高い場所への積み下ろしも可能です。 草刈機(モア) バックホウのアームの先端に取り付ける草刈機で、広範囲の草刈りを安全かつスピーディーに行えます。バックホウの草刈り用アタッチメントには、ハンマーナイフモア式、ロータリーモア式、円形草刈刃式、ヘッジトリマー式の4種類があり、用途や目的によって分かれています。油圧力のパワーによって硬い竹や低木も伐採できるほか、危険な斜面の草刈りにも重宝されます。 レーキ レーキは、熊手のような形状をしたアタッチメントで、切り株の伐根や開墾、枝や草の集積、石や瓦礫などの取り除きに使用されます。また、土をほぐしたり、芋掘りなどの作業にも利用できるため、農業でも一躍買うアタッチメントとなっています。 林業で活躍するアタッチメント グラップルソー グラップルは林業でも活躍します。林業向けグラップルの中にはチェーンソーが装備されてるグラップルソーというタイプもあり、つかむ機能に加え、トラックに積み込みやすいよう伐採した木を玉切りにする機能を備えています。また、グラップルには旋回機能が備わっているタイプもあり、倒木の積込・集積を効率的に行えます。 ハーベスタ ハーベスターを装備したバックホウは、別名「高性能林業機械」とも呼ばれ、倒木に加え、測尺、枝払い、玉切りといった造材工程の作業を1台でこなしてしまうハイテク機械です。人力とチェーンソーで行っていた作業のほとんどを一貫して行うため、林業の収穫効率を向上させます。 フェラ―バンチャー フェラ―バンチャーは、立木の切断にくわえてグラップルの機能も備えているアタッチメントです。伐採後の木材切断から集積、積込みまで一連作業を行えます。高い立木の場合は、数回に分けて切断できるため、木を倒せない場所での使用にも最適です。 フェラーバンチャーザウルスロボ ザウルスロボは、立木の伐採、路網作成、グラップル作業などの林業作業と通常のバケット作業ができるハイブリッドアタッチメントとして開発されました。バケットの内部にカッターが搭載されていますが、太い木の伐採はできません。しかし、必要な作業のほとんどを1台で完結できるため、林業では大活躍します。 バックホウのアタッチメントをレンタル・購入するときの注意点 バックホウのアタッチメントを導入する前に、いくつかの注意点があります。例えば、せっかくアタッチメントをレンタル、購入しても作業資格を有していなかったり、保有機種では使用できないものだった場合、費用と時間を無駄にしてしまいます。 【注意点1】バックホウのアタッチメントを使用するためには種類ごとに講習が必要 バックホウのアタッチメントは、用途や機能に応じて様々な種類が存在します。 ただし、これらのアタッチメントを使用するためには、各種ごとに講習を受けることが義務付けられています。 バックホウを操縦するためには機械総重量に合わせて、3トン未満の場合、「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」が、3トン以上の場合は「車両系建設機械運転技能講習」の終了が終了です。しかし、バケット以外のアタッチメントを使用して作業するには、種類ごとに講習を受けなければいけません。 講習には「整地・運搬・積込み用及び掘削用」「解体用」「基礎工事用」の3種類があります。アタッチメントの購入前に必要な講習を受けるようにしましょう。 【注意点2】バックホウの機種によっては使えないアタッチメントもある バックホウがすべてのアタッチメントに対応しているわけではなく、機種ごとに互換性が異なります。特に、複雑な動作や高い油圧力を発揮するアタッチメントの場合は、制御配管の数によって使用できないものもあります。 例えば、全旋回機能付きのグラップルを使用する場合、4本の配管とドレーン配管1本の合計5本の配管を持つバックホウが必要です。そのため、購入前に取扱説明書を見るなどして、対応機種かどうかを確認してからアタッチメントを取り付けましょう。 【注意点3】バックホウのアタッチメント交換作業時の怪我・事故に注意する バックホウのアタッチメントは大変重いため、取付交換の際は十分な注意が必要です。アタッチメントの交換は平らな場所で行い、安全靴や手袋、ヘルメットなどの保護具を付ける、作業監督者をつけて行うなどの安全処置を講じて実施してください。 また、ボルトやナット、ピン、ブッシュなどの部品を正しく取り付ける必要があり、取付が難しいアタッチメントもあります。購入後でアタッチメントの取付に慣れない場合には、ベテランの作業員立会いのもとで作業を行うようにしましょう。 まとめここまで、バックホウ用アタッチメントの導入について紹介してきました。バックホウアタッチメントは作業目的ごとに多種多様な製品が各メーカーから取り揃えられています。 アタッチメント1つあれば、1台で何役もの作業をこなすことができるため業務の効率化に大きく寄与することでしょう。アタッチメントは購入よりもレンタルがお得ですが、使用頻度の高いものは中古購入がおすすめです。
2024/12/10
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フォークリフト フォークリフト電動フォークリフト用バッテリーの寿命はどのくらい 交換目安やメンテナンスについて解説
電動フォークリフト用バッテリーは2種類 フォークリフトも電動化が加速しており、フォークリフト業界における電動車の普及は先行している状況です。また、静音性の高さや排出ガスが出ないなど、物流施設や倉庫に置ける職場環境の改善に寄与できることからも電動フォークリフトに注目が集まっています。 バッテリー式フォークリフトは、鉛蓄電池とリチウムイオン式の2種類が存在します。基本的には、鉛蓄電池式のバッテリーを使用するフォークリフトが多く普及しています。 バッテリーは内部にある電解液や正極・負極の材料によって異なり、用途や目的に応じて使い分けられています。 鉛蓄電池式 鉛蓄電池式は、負極に鉛、正極に二酸化鉛、電解液に希硫酸を使用しています。歴史的に最も古くから使用されており、その安定性から現役で使用されているバッテリーです。 自動車バッテリーや非常用電源など幅広い用途で利用されていますが、寿命や重さ、サイズなどの問題がネックです。このような課題を解決するために、近年注目されているのがリチウムイオンバッテリーです。 リチウムイオン式 リチウムイオンバッテリーは、有機電解液を使用し、負極に炭素系素材、正極にリチウムを含む金属酸化物が使われています。 軽量でコンパクトなリチウムイオンバッテリーは、スマートフォンやパソコンなどの小型電子機器に欠かせない存在となっており、その実績は鉛バッテリーに匹敵します。 電動フォークリフト用バッテリーの寿命は? 電動フォークリフトのバッテリーは約4〜5年が寿命です。 しかし、バッテリーの寿命は経過年数ではなく充電回数によって決まります。使用環境や製品によって異なりますが、鉛蓄電池のバッテリーの充電サイクル(充電・放電を1サイクルとして)は、一般的に1,200〜1,500サイクルが目安です。 例えば、バッテリーの充電を1日1回、年間稼働300日行った場合、1200÷300=4で、約4年がおおよその寿命となります。 バッテリーは管理やメンテナンスによって寿命が大きく左右されるので注意してください。 リチウムイオンバッテリーは寿命が長い 鉛バッテリーの寿命は一般的に約5年と言われていますが、リチウムイオンバッテリーは約10〜15年とその2から3倍の寿命を誇ります。そのため、鉛蓄電池式の場合は定期的にバッテリーの交換が必要となりますが、リチウムイオンバッテリーは長いスパンで使用できます。 リチウムイオンバッテリーは、鉛蓄電池式に比べて交換頻度が圧倒的に少ないです。つまり、リチウムイオンバッテリーを搭載した電動フォークリフトを採用することで、バッテリー交換にかかるコストを大幅に削減できるのです。 バッテリーを交換するべきタイミング フォークリフトのバッテリーを長く使っていると、さまざまな不具合が発生してきます。下記のような症状が目立つようになってきたら、バッテリーの交換を検討するべきでしょう。 バッテリー交換時期の5つのサイン フォークリフトのパワーが弱くなる 原因:「サルフェーション」による能力低下 フォークリフトのバッテリーは、寿命が近づくと、放電能力が低下していきます。特に荷揚げ作業中にパワー不足を感じることが多く、以前より荷物を持ち上げるのに時間がかかります。 これは、バッテリーの電極が劣化することで生じる「サルフェーション」が原因です。サルフェーションは、電解液中に溶けている硫酸鉛の微粒子が飽和状態となり、結晶化して電極版に付着する現象です。 サルフェーションが発生すると、バッテリー内部の抵抗が著しく大きくなり、容量が低下する原因となります。 バッテリーの稼働時間が短くなる 原因:バッテリー寿命、劣化によるもの バッテリーが劣化すると、放電の時間が早くなり稼働時間も短くなります。このような現象が目立ってきたら、バッテリーが寿命を迎えているサインなので、早急にバッテリー交換を行いましょう。 古いバッテリーは充電効率が悪く、完全に充電してもすぐにバッテリーが切れてしまうことがあります。また、完全に充電が完了するまで時間がかかる場合もあります。 この場合、バッテリーが摩耗している可能性があり、作業効率にも大きな影響を与えます。 バッテリーの電解液が濁っている 原因:バッテリーの寿命または過充電 電解液の液面に濁りや異物が見られてきたらバッテリーの寿命が近づいているサインです。これは、電極板から分離した鉛や硫化鉛が底に沈殿し、充電で撹拌(かくはん)されたことで生じる濁りであることが多いです。 バッテリーの充電中はガスが発生するため一時的な濁りが生じますが、しばらくすれば元に戻ります。しかし、濁りが消えない場合は、バッテリーの寿命が近づいてると思って差し支えありません。 バッテリー液の濁りは、長期間使用しているバッテリーにはよく見られることで、充電後に使用できていれば問題ありませんが、早めのバッテリー交換をおすすめします。 バッテリーが異臭を放つ 原因:バッテリーの劣化、補充液の漏れ、補充不足 バッテリーから硫黄臭や刺激のある臭いがする場合は、バッテリーの劣化、または補水液の補充不足が疑われます。 充電中もしくはフォークリフトの稼働時に負荷をかけた際、バッテリーから硫黄臭のようなにおいが発生することがあります。また、異臭発生時にバッテリーへ触れると異常発熱している場合もあります。 これらは、バッテリーの劣化以外にも、バッテリー液(補水液)が足りていない時にも発生しやすいです。 異臭の正体は、流出した硫化水素ガスである可能性もあり、換気が行われてない屋内に充満すると危険です。過去には、老朽化したバッテリーを使用し続けて、運転席下のバッテリーが爆発する事故も発生しています。 バッテリーの異臭や発熱が発生した場合は、補水液の液量不足やバッテリーの寿命が近づいているサインです。 バッテリー本体が発熱する 原因:バッテリーの劣化(サルフェーション)による発熱、補水液の補充不足 バッテリーの発熱はバッテリーの劣化、もしくはバッテリー液が極端に不足していることなどが原因として挙げられます。 バッテリーが劣化してくるとサルフェーションの影響により、バッテリー本体が稼働中・充電中、過度に発熱します。また、過放電により内部抵抗が高くなるため、発熱量が大きくなり、異常に発熱することもあります。 バッテリー液の液量が減ってきて、液面から電極板が露出して発熱していることも考えられるので確認してみてください。 寿命を迎えたバッテリーを使い続けるのは危険 寿命を過ぎたバッテリーを無理に使い続けると、異臭が発生することや、最悪の場合は爆発の危険性があります。過去の事例では運転席下のバッテリーが爆発し、労働災害に至ったケースもありました。このような事態になると、コストの問題では済まされません。バッテリーを限界を超えて使用するのは絶対に避けましょう。 電動フォークリフト用バッテリーを長持ちさせるポイント バッテリーの寿命を伸ばすには、日々のメンテナンスはもちろん保管状況にも気を使わなければいけません。 バッテリーの劣化が早くなる5つの原因 バッテリー残量0%で放置すると『過放電』になる バッテリーの残量が20%以下になると過放電のリスクがあり、バッテリーの寿命を縮める原因となります。バッテリーは自己放電を行うので、使用していない状態でも電池の残量は徐々に減っています。 バッテリーを長期間使用していない、残量がゼロ、または少ない状態で放置していると過放電を起こしてバッテリーにダメージを与えるため、注意してください。 充電器の差しっぱなしによる『過充電』に注意 過放電とは、フル充電状態のバッテリーをさらに充電し続けることで発生する現象のことです。バッテリーを過充電すると内部の化学反応が過度に進行します。その結果、バッテリーの性能が低下して寿命が短くなります。 また、バッテリーが膨張したり、それによる液漏れが発生した場合、バッテリー液が減少し、バッテリーの発熱や過度に発生したガスにより引火・爆発の危険性もあります。 フォークリフトの過充電を避けるには、充電が完了したらすぐに充電器を抜くことが大切です。 『短時間での充電』(浅充電)はサルフェーションの原因になる バッテリーの短時間によるこまめな充電は、バッテリーの劣化を促進します。 バッテリー容量があまり減っていない状態で充電を繰り返す「浅充電」と言われる行為ですが、これを繰り返すとバッテリーの硫化鉛結晶が増大し、サルフェーションが発生しやすくなります。 バッテリーの残量が少し減っただけで頻繁に充電すると、かえってバッテリーに悪影響を与えるため注意が必要です。 『バッテリー液の不足』は金属部分の劣化に繋がる バッテリーの電解液が不足すると、バッテリーに負荷がかかりやすくなるだけでなく、金属部分が劣化する原因にもなります。 バッテリー液が過度に不足すると、バッテリー内部の電極板などの金属部分が露出するため、電力を充分に供給できなくなります。また、露出時間が長いと劣化していくため、バッテリー自体の性能も低下していきます。 バッテリー液は蒸発と電気分解により液量が減るため、定期的な点検が必要です。 異物の付着は「自己放電」の原因になる バッテリー周辺がホコリなどで汚れていると、汚れを介して自己放電が発生しやすくなるのでバッテリーの性能が低下し、そこからバッテリーの劣化に繋がります。 バッテリーについた汚れを放置することは、バッテリーの腐食やショート、スパークによる発火の原因にもなるため、バッテリー表面と周辺はこまめに掃除しておくことが大切です。 バッテリーを長期保管する際も、バッテリーを保護するためのカバーなどを用意して、ホコリの付着を防止するための処置を講じると良いでしょう。 バッテリーの寿命を伸ばすコツは?バッテリーの寿命を伸ばすコツは? 電動フォークリフトのバッテリーは管理とメンテナンスをしっかり行うことで、平均的な寿命よりも長持ちさせることができます。逆に管理やメンテナンスを怠れば最悪1年で寿命を迎えてしまうことも。 ここからは、バッテリーを長持ちさせるコツを5つご紹介いたします。早速実践してみてください。 過放電と頻繁な充電を避ける 過放電とは、満充電状態から80%以上放電し、バッテリーの残量が20%以下になることを指します。さらに、1日に複数回(2回以上)の充電を行ったり、追加で充電する行為も頻繁な充電とされます。このような使用方法はバッテリーの寿命を短くします。 適正なバッテリー液量を維持する バッテリー液が不足していると、内部温度が上昇して適切な電気容量が得られなくなります。その結果、バッテリーの稼働時に負荷がかかり、極板が損傷して寿命が短くなります。 逆に、液量が多すぎると充電時に発生する水素で液があふれ、バッテリー室が錆びる原因になるほか、最悪の場合は短絡による火災や爆発を引き起こす可能性があります。 定期的な点検を実施する 年次、月次、始業時の点検を定期的に実施してバッテリーに問題がないかを確認しましょう。年次や月次の点検でバッテリーの電圧値や液比重値に異常が見られた場合は、早急に対策を講じることが重要です。 バッテリー上部の清掃 バッテリー上部にほこりなどがたまると、自然放電が発生し、これが劣化の原因となります。1~2週間に一度は、バッテリー上部を拭いて清潔に保つように心がけましょう。 バッテリーが高温になるのを避ける 充電中などにバッテリーの温度が60度以上になると寿命が極端に短くなります。メーカーが推奨するバッテリーの温度は14〜15度です。 このため、バッテリーを極度の高温・寒冷環境下に置かないよう、バッテリーの保管場所にも気を付ける必要があります。 バッテリーのメンテナンス方法 電動フォークリフトのバッテリーを長く使用するには、定期的なメンテナンスが欠かせません。 バッテリーの電解液は、充電中の水の分解や蒸発によって水分が減少します。電解液が減った状態で使用すると、バッテリーの寿命が短くなる可能性があるため、メンテナンス時に電解液をこまめに補充することが大切です。 バッテリー液(精製水)の補充方法 精製水の補充は、毎回充電前と後に点検し、バッテリー電解液が減ってきたら適量を補給します。補水には必ず精製水を使用し、水道水は使用しないでください。水道水には不純物が含まれており、バッテリーの電極板の腐食を早めます。 バッテリー液の補充手順 精製水の入ったポリ容器をバッテリーより高い位置に設置します。 容器のフタを外し、中フタ付きのホースを容器の中にしっかりと差し込んでから中フタを固定します。 次に、バッテリーの液栓キャップを開けてホースの先端を差し込みます。 補水を始める際には、まずピッチコックを緩め、容器の中央部分を指で数回押してサイホン作用を発生させ、精製水を出します。 赤色のフロートが上昇し、白線が見えたら速やかにピッチコックを閉めます。 補水が完了したら、ポリ容器のフタと液栓のキャップをしっかり閉めます。 最後に、バッテリー上面を木綿布などで清掃します。 補充の際は、バッテリーの電解液面が最高液面を超えないように注意してください。液漏れや漏電の原因となることがあります。 電動フォークリフト用バッテリーの値段は? 電動フォークリフトのバッテリーは消耗品であるため、長く使用していると遅かれ早かれ交換の時期がやってきます。そこで、気になるのがバッテリーの値段ではないでしょうか。 特に多くの電動フォークリフトを稼働させている企業にとっては事前に相場を把握し、予算を見積もることが重要です。 バッテリーは¥100,000~¥1,000,000円以上と高価 電動フォークリフトのバッテリーは大変高価で、1回の交換で値段が10数万〜100万円以上するものも珍しくありません。電動フォークリフトのバッテリー交換にかかる費用は、バッテリーの容量やフォークリフトがリーチ型かカウンター型かによっても異なります。 一般的にカウンター型のフォークリフトはバッテリーの容量が大きくなるため、値段は高い傾向にあります。 製品価格に関して言えば、リチウムイオンバッテリー搭載の電動フォークリフトよりも、鉛バッテリー搭載の電動フォークリフトの方が安価です。 バッテリー交換にはまとまった金額がかかるため、複数社に相見積もりをして、総合的に判断するのがおすすめです。 ※2024年12月現在 トクワールド調べ ランニングコストだけでなく維持費も比較すると そのため、価格だけを比較すると、鉛バッテリー搭載の電動フォークリフトの方が魅力的に感じられます。しかし、電動フォークリフトは初期導入費用だけでなく、維持管理費用も考慮しなければなりません。 維持管理費用としてはメンテナンス費用が挙げられます。鉛バッテリーを使用している場合、補水のためのバッテリー液の費用や、寿命が尽きたバッテリーの交換費用が発生します。加えて、補水や充電、バッテリー交換にかかる作業の人件費も無視できません。 一方、リチウムイオンバッテリーは、補水不要かつ長寿命であることから、鉛バッテリーよりも維持コストを抑えることができます。 このように、製品価格だけを見ると鉛バッテリー搭載の電動フォークリフトは一見安価に思えますが、総合的なコストを考慮すると、リチウムイオンバッテリーの方が経済的です。 ※2024年12月現在 トクワールド調べ まとめ 電動フォークリフトのバッテリーはひとつひとつが高価なものですが、適切な管理と定期的なメンテナンスを行うことで、平均より長持ちさせて使用できます。初期費用や耐用年数の面を考慮すればリチウムイオンバッテリーがおすすめです。
2024/12/06
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お知らせ お知らせパパママの会社を見てみよう!子ども参観日を開催しました
「子ども参観日」とは? 「お父さん、お母さんのお仕事ってなに?」 子どもに聞かれても、うまく伝えれなくて説明にこまった事がありませんか? 学校とは違う、勉強でもない仕事って伝えにくいと思います。 そこで、子どもたちが直接、お父さん、お母さんの職場に来てもらって、お仕事を見てもらえればどういうことが、仕事がってことがわかってもらえるのでは。とそんな思いから今回のイベントを開催することにしました。 ご報告が遅くなってしまいましたが、10月12日に開催しました。 本社探検! お父さん、お母さんと一緒に出勤。 見送ることはあっても、会社まで一緒にってなかなかない体験。一緒に出勤した、お父さん、お母さんのが緊張していたかも!? まずは、朝礼。もちろん、子どもといっしょに参加です。子どもたちも緊張したお顔をしていました。 そのあとは、今回の子ども参観日についての注意事項と説明。みんな真剣に聞いてくれてます。 そのあとは、名刺交換とお仕事説明。さすがお父さん、子どもたちにわかりやすく説明してくれています。 みんな前のめり!?で聞いてくれてます。 次は、社内探検。お父さんお母さんの仕事をしている机でお仕事内容の説明。 子どもたちも興味津々で机を見たりパソコンをのぞいたりしていました。 スタンプラリーで社内をくまなく探しての宝さがし。 元気いっぱいに探してくれました。 本当に、元気いっぱいでした。 工場にも行きました いつもは、安全のため子どもは立ち入り禁止ですが、今回は参観日ということで特別に安全管理をばっちり行って、見学してもらいました。 ちゃんとヘルメットをかぶって出発です。 広い広い工場、10,000㎡以上あるので、歩くのも大変です。しかも10月末なのに気温も高く、敷地内に鉄板が引いてあるので、さらに暑い。 洗車場での水しぶきが少し気持ちよく感じました。 大きな重機を修理している様子をみて、興味津々の様子。 トラックの修理している箇所の説明をしてもらっています。 疲れちゃうかな。。と心配していたのですが、みんな説明をしっかり聞いて、回っていました。 メインイベント!重機に試乗します! 大きい重機には、こんな隙間が・・。普段は、絶対に入れない箇所です。今回は特別! 展示場内に並んでいるたくさんの機械の説明をしてもらい、さぁ、いよいよ試乗開始! 説明してもらった、大きな重機もいいけど、こんなかわいいサイズの重機もあるんです。 並んで順番に体験してもらいました。 重機に乗れる体験はあっても、パケットの中に入れる体験は見かけないですよね。 バケットってこんなに大きいんです! 子どもが3人入ってもまだ余裕があります。 お父さんお母さんも、子どもたちの撮影に力が入っていました。 最後は、工作でユンボつくり 思い思いのユンボを作ってもらい、今日の思い出になるといいなぁ。 記念撮影の子供たちの顔、すっごくいい笑顔でとてもうれしかった。 子ども達に見えなかった、お父さんお母さんのお仕事を知ってもらえたと思います。 これからも、社員と家族が顔の見える取り組みを行っていきたいと思います。 ご協力くださった社員の皆様、そして参加してくれた子ども達、おつかれさまでした!
2024/11/27
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ユンボ ユンボ【建設機械の基礎知識】バックホウの重量について解説!軽トラックで運べる重量,商品も紹介
バックホウ(油圧ショベル)と重量の関係性とは? バックホウの重量は、その安定性と作業能力に大きく関わります。 例えば、高重量な大型のバックホウは、掘削力が高く、大型の建設現場や大規模工事での使用に適しています。重さによる安定感も増すため、深い掘削や大規模な整地、土砂運搬作業でも安全に操作できるのが特徴です。 一方で、軽量な小型バックホウは、小さな工事現場や狭い場所での作業に適しています。移動が容易で、燃費にも優れているため、日常的な使用や軽作業にも最適です。また、軽量の重機は、購入時の初期費用や輸送コストが抑えられるというメリットもあります。 バックホウは、現場の環境や作業内容によって最適な重量のものを選ぶ必要があります。 高重量のバックホウは「重さが重いほど掘削力が増し、大規模工事に対応しやすくなる」 「作業時や走行時の安定性が高い」 軽量のバックホウは「小規模な作業や狭い場所での操作に向き」 「移動が容易で、輸送コストも低い」 重量によるバックホウの分類 バックホウは、その重さに応じていくつかのカテゴリーに分けられます。一般的には、以下のような分類がされています。 小型バックホウ(1~6トン) 中型バックホウ(7~15トン) 大型バックホウ(16トン以上) 1トン未満のバックホウはミニユンボ、マイクロショベルと呼ばれるバックホウになります。ミニユンボは、小型バックホウでも進入・作業が難しい現場で使用されるほか、小型トラックでの輸送も可能です。 小型バックホウ(1~6トン) 小型バックホウは、コンパクトなサイズを活かして庭の整備や小規模な工事に適しています。狭い場所でも操作がしやすく、住宅地や都市部での工事でも使用されます。軽量なため、トレーラーでの輸送も容易です。 また、燃費も良く日常的なメンテナンスもしやすい利点もあります。 中型バックホウ(7~15トン) 中型バックホウは、より大きな掘削作業や中規模の建設現場での使用に適しています。バランスの取れたサイズで、さまざまな用途に対応できるのが魅力です。 大型機械ほどの運搬コストはかからず、操作性と安定性が良いのも特徴です。 大型バックホウ(16トン以上) 大型バックホウは、大規模な土木工事や鉱山での作業に適しています。強力な掘削力を持ち、安定感も抜群です。ただし、その重さゆえに輸送には特別な手配が必要になることもあります。 建設機械における重量の種類 建設機械にはさまざまな重量(質量)の定義があり、それぞれ異なる意味を持ちます。重量の定義には、次のような種類があります。 機体質量 機体質量とは、機械や装置の基本構造そのものの重量を指します。これは機器の本体だけを対象とし、エンジン、電子機器、配線などの固定された部品を含みますが、可動部や燃料などは含まれません。機体質量の評価は、製品の運搬や設置を計画する際の基準となり、耐久性や強度にも直接関わります 機械本体だけの質量(冷却水、油、作業装置を含まない) 機械質量 機械質量は、装置全体の重量を示す指標で、機体質量に加え、動力源や動力伝達装置、操作系統などのあらゆる構成要素を含みます。この質量は、機械の使用目的や設計要件に影響し、最適な性能を発揮するための重要なデータとなります。また、機械の設置やメンテナンスを行う際の参考情報ともなります。 機械本体、作業装置、付属工具、満タン時の燃料、規定量のオイル、規定量の冷却水を総合した質量 運転質量 運転質量は、機械が正常に稼働するために必要なすべての要素を含む重量です。これは機械質量に加え、燃料、潤滑油、作動液、その他の必要な物資が満載された状態を指します。運転質量は、機器の動作効率やエネルギー消費量、耐荷重設計など、機械の運用に関わるさまざまな要因に影響を与えます。 機械質量にオペレーター(75㎏)を加えた質量 機械総質量 機械総質量とは、運転質量に加え、外部取り付け部品やオプション装備、作業用ツールなど、すべての付属品を含めた完全な重量を指します。この総質量は、実際の使用環境における機械の負荷や安定性を評価するために不可欠な情報です。安全基準や輸送要件にも大きく関係します。 機械質量に「※最大積載量」を加えた質量。 ※最大積載量=バケットに土砂をいっぱいにしたときの質量 バックホウを運搬するトラックについて 建設現場や土木現場では、さまざまな資材やバックホウなどの重機が使用されており、これらはトラックなどを使って現場に運び込まれます。これらの重機は自走できないため、運搬には専用のトラックが必要です。 重機運搬に使用される「セルフローダー」 近年では大型車両が増加しておりバックホウなどの大型重機の輸送には、主に「セルフローダー」という重機運搬車両が使用されます。 セルフローダーは、重機などを載せやすくするため、トラックの荷台が傾斜する特殊車両のことです。正式名称は「ハイジャッキセルフ」といい、セルフローダーは製品名が一般化したものだそうです。 この車両は、土木・建設業界では、公道を走行できない重機を積み込んで工事現場に輸送する際に活躍します。運輸業でも使われることが多いですが、重機輸送がメインです。 重機運搬車両にはセルフローダーの他に、「セーフティローダー」という車両もありますが、どちらも、自走できない産業車両や重機を安全に積載するためにウインチを装備しています。また、クレーンを搭載しているものも存在します。 セルフローダーの特徴 セルフローダーは、基本的に大型車が多いものの、狭い市街地でも操作しやすい中型車や小型車もあります。大型車には「鳥居分離型」と「鳥居一体型」があり、後者は広い空間を持ち、より多くの荷物を積むことが可能です。 セルフローダーの大きな特徴の一つは、ジャッキを使用して車体の前部を持ち上げることです。これにより、車体全体が傾き、重機をスムーズに積み込むことができます。さらに、荷台をスロープ状にするために「歩み板」を使用し、車両を積み下ろしする際の安定性を高めています。リモコン操作で自動的に歩み板を下ろせるタイプもあります。 セーフティローダーの特徴 セーフティローダーは、車両の前部を持ち上げることなく、荷台部分のみを傾斜させてスライドさせる設計が特徴です。この設計により、乗用車や産業車両を安全かつ効率的に積み下ろしすることができます。 セーフティローダーには、荷台が地面に降りて平行になるタイプや、大型エアサスを搭載したタイプ、ウインチやクレーンを搭載したものなど、さまざまな種類があります。 また、セーフティローダーはセルフローダーに比べてサイズのバリエーションが豊富で、用途に応じた車両を選ぶことができます。ただし、後方に荷台をスライドさせるため、荷台の後ろにはトラック1台分以上のスペースを確保しなくてはなりません。そのため、狭い場所での使用には注意が必要です。 土木・建設ではセルフローダーの使用が多い? 重機運搬車両には「セルフローダー」と「セーフティローダー」の2種類がありますが、土木業界や工事現場でのセルフローダーの使用率がやや高いように感じます。 セルフローダーとセーフティローダーの普及率に関する調査などは今のところ行われていませんが、2つの車両の特徴を見れば、セルフローダーが多く使用されている理由がわかってきます。 まず、セルフローダーですが、構造はトラックの荷台部分をジャッキで持ち上げて荷台を傾斜させる構造になっています。このメリットは、後方に作業エリアがあれば車両周囲に広いスペースがなくても重機の積み降ろしが可能という点です。 一方、セーフティローダーですが、荷台を後方にスライドさせるため、荷台傾斜が緩やかで安全に重機などを積み降ろしできます。しかし、積み降ろしスペースを広く確保する必要があるというデメリットがあります。 このデメリットは大きく、作業スペースが限られている道路工事や建設現場では、多くの人や物、車両もあります。そのため、積み降ろしに必要な作業場所を十分に確保することが難しい場合がほとんどです。 また、スペースがあまりない事業所やマンションの駐車場といった狭い空間での使用にも向いていません。そのため、後方に車1台分のスペースがあれば、積み降ろし可能なセルフローダーは、土木・建設現場において需要が高いのです。 加えて、セーフティローダーに比べてセルフローダーの方が車両本体価格が安いため、低コスト化が図れるという利点もあります。 以上のような理由から、土木・建設現場ではセルフローダーの使用が多いことがわかります。 軽トラックでバックホウは運搬できる? 軽トラックの荷台に積載する貨物のサイズと重量は、安全のため道路交通法で次のように規定されています。貨物の長さは「車両の全長+ 10%を超えないこと」、高さは「地面から2.5メートルまで」、幅は「車両の幅を超えないこと」とされています。 また、軽トラックの最大積載量は350kgとなっており、他の軽自動車と比べると多くの荷物を運搬することができます。 結論として、道路交通法で定められた「積載寸法」および「積載重量」の範囲内であれば、軽トラックに安全に積載することが可能です。 軽トラックにバックホウを積めるかのポイント 軽トラックにユンボを積むことができるかどうかは、その機械の重量が大きなポイントとなります。 高さや長さに関しては、ミニユンボであれば全く問題ありませんが、350kgを超えるユンボは積載できません。また、注意が必要なのは、ユンボ本体の重量が道路交通法で規定されている350kg以内であっても、バケットなどを含めると超過する場合があることです。 さらに、積み下ろしに使用するアユミ板や予備の燃料なども同時に運ぶと、総重量がオーバーする可能性があるため、軽トラックに積載できるユンボの重量は340kg以下を目安にするのが賢明です。 現在、市場には軽トラでの運搬が可能な300kgクラスの小型ミニユンボも存在します。これらは「マイクロユンボ」または「マイクロショベル」と呼ばれ、コンパクトで使いやすい反面、他の重機と同様に、公道で運転するには免許や資格が必要です。 軽トラックに積載できるミニショベル 軽トラに積載可能な重量350kg以下のマイクロユンボを製造しているのは、現在のところコマツのみで、その中でも「PC01-1 マイクロショベル」が該当します。このモデルの機械質量は300kgで、油脂類や燃料を満タンにした状態、必要な作業装置や工具類も含んだ重さです。したがって、すぐに運転や作業ができる状態での重量となります。 軽トラでの運搬に適したサイズでありながら、全幅580mmという非常にコンパクトな設計のため、狭い場所や細かい作業にも適しています。また、スクーターのような乗り心地で、全旋回やブームスイング式による簡単な溝掘り作業、埋め戻しや整地作業も可能です。 『PC01-1 マイクロショベル』全長:580mm 機械質量:300㎏ 定格出力:2.6kw バケット容量:0.003m3 バックホウの運搬を委託することも可能 バックホウは、建設現場で欠かせない重機の一つです。土砂の掘削や整地、基礎工事など、さまざまな作業で使用されますが、その重量とサイズのため、現場までの輸送が一つの課題となります。 多くの方が、バックホウの運搬に悩んでいるのではないでしょうか。そんなときは、専門の輸送業者に委託することで、スムーズかつ安全な輸送が可能となります。 輸送を委託するメリット まず、バックホウの運搬を専門業者に委託する最大のメリットは、安全性の確保です。高重量の建設機械は、運搬方法が不適切だと事故のリスクが高まります。専門の運搬業者は、こうしたリスクを最小限に抑えるためのノウハウと設備を持っているので安心です。 さらに、運搬業者に委託することで時間の節約も可能です。バックホウの運搬には、特別な許可が必要な場合や、輸送ルートの選定が重要になるケースがあります。これらの手続きは複雑であり、業務の負担を増加させる要因となります。 しかし、これらの手続きも運搬業者が代行してくれるため、時間と手間を大幅に軽減できます。 重機の輸送コスト バックホウなどの重機の運搬コスト(重機回送費)は、重機のサイズやドライバーの免許、移動距離、運搬の際に必要な車両、重機を運ぶ回数などによって異なります。 また、業者によっては基本料金に含まれるサービスや運搬車両の保有状況、配送方法なども異なるため、運搬費の差が生じます。 ※2024年11月現在 トクワールド調べ 運搬業者の選び方 輸送業者を選ぶ際には、いくつかのポイントを確認する必要があります。 まずは、その業者の信頼性です。過去の実績や口コミ、顧客の評価などを参考にすることで、信頼できる業者を選ぶことができます。次に、業者の持つ輸送設備や対応可能な車両の種類も重要です。バックホウの大きさや重さに対応できる車両を保有しているかどうか、事前に確認しておくことが必要です。 まとめ バックホウの重量は、安定性と作業能力に大きく関係します。また、バックホウは重量によって小型・中型・大型などのクラスが分かれ、作業環境や用途によって使い分けます。 小型バックホウは運搬が容易ですが、大型機種は現場移動に重機運搬車の手配が必要となるので、バックホウだけでなく運搬用の車両についても考慮しましょう。 ←トクワールドでは高品質な【中古ユンボ・バックホー】を多数取り揃えております!
2024/11/26
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お知らせ お知らせ「愛知県内企業100社の採用・会社情報」にトクワールドの求人情報が掲載されました
労働総合支援サイト「はたらくネットあいち」の「地元企業で活躍したいあなたを応援します!!愛知県内企業100社の採用・会社情報」にトクワールドの求人情報が掲載されました。 「はたらくネットあいち」は公益財団法人愛知県労働協会が運営する労働情報発信サイトです。 愛知県内に事業所を置く企業を100社ほどフォーカスをあてて、会社情報や新卒・中途・中高齢者等の採用・インターンシップ情報などを掲載しています。 さらに、そのなかで50社のみ出展できる、エンジョブ、つながる合同企業説明会にも参加いたします。 開催日時:令和7年2月19日(水)13:30~16:30 開催場所:ウインクあいち 8階展示場 ウィンクあいちで皆様にお会いできることを楽しみにしています!
2024/11/22
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ユンボ ユンボクレーン機能付きバックホウとは?必要な資格やレンタルのメリットについて解説!
クレーン機能付きバックホウ 工事関係者であれば、バックホウで資材や器材を吊って運搬している光景はしばしば目にすることかと思います。 建設機械の多機能化が進む中で、現在のバックホウは、アーム、バケットを利用したクレーン機能搭載の機種がメジャーです。1台で2荷役の作業ができるクレーン機能付きバックホウは、その利便性から多くの作業現場で普及しています。 しかし、クレーン機能付きバックホウで作業するにはクレーンの資格も合わせて保有していなければなりません。 本記事では、クレーン機能付きバックホウや操作に必要な資格、レンタルのメリットについてご紹介します。 【この記事でわかること】 ・クレーン機能付きバックホウに必要な資格 ・クレーン機能付きバックホウとは ・クレーン機能付きバックホウをオペレーター付きでレンタルするメリット クレーン機能付きバックホウは目的に あった資格が必要 まず、知っておかなければいけないのが、クレーン機能付バックホウで吊り作業を行うには、車両系建設機械の資格以外にも「クレーン資格」や「玉掛け」の資格も必要ということです。 クレーン機能付きバックホウは、法令上では移動式クレーンとして認められています。 そのため、クレーン機能を使用して作業を行うには、次のような資格が必要です。 ・移動式クレーン運転士免許 ・小型移動式クレーン運転技能講習(5t未満) ・移動式クレーン運転の業務に係る特別教育(1t未満) ・玉掛け特別教育(1t以上) ・玉掛け技能講習(1t未満) ただし、これらすべての資格が必要というわけではなく、操作するクレーン機能付きバックホウの吊り上げ荷重に適した資格を取得することで作業が可能です。 また、車両系建設機械を掘削作業などの用途で作業を行う場合は、その用途・機体質量に応じて、「車両系建設機械運転技能講習修了者」または、「車両系建設機械の運転の業務に関する安全のための特別教育」を受講しなければなりません。 クレーン操作を行う場合は、玉掛けの資格は不要ですが、建設現場での需要が高いため取得しておくことを推奨します。 移動式クレーン運転士免許 この資格は、吊り上げ荷重が5t以上の移動式クレーンを運転する際に必要です。この免許を持つことで、あらゆる移動式クレーンの操作が可能となり、キャリアアップにもつながります。 ・内容: 学科試験・実技試験 ・費用: 約13万円 ・期間: 4~6日間 通常、クレーン機能付きバックホウの吊り上げ荷重は5t未満で開発されています。そのため、今後さらに大型のクレーンを操作する予定がない場合は、次の「小型移動式クレーン運転技能講習」を検討すると良いでしょう。 2024年11月 トクワールド調べ 小型移動式クレーン運転技能講習 この講習は、吊り上げ荷重が5t未満の移動式クレーンを操作するために必要な資格です。 多くの現場で利用される「0.45m3クラス」や「0.7m3クラス」のクレーン機能付きバックホウは、吊り上げ荷重が1.5〜3t程度となっています。そのため、この講習を受講することで、クレーン機能付きバックホウの操作が可能となります。 ・内容: 学科試験・実技試験 ・費用: 約3万円 ・期間: 2~3日間 この講習は試験合格が不要で、講習を受講すれば技能講習修了証が発行されます。費用と講習期間が少なく、短時間で資格を取得したい方におすすめです。 2024年11月 トクワールド調べ 移動式クレーン運転の業務に係る特別教育 この教育は、吊り上げ荷重が1t未満の移動式クレーンを操作する際に必要な資格です。 「0.2m3クラス」のクレーン機能付きバックホウの吊り上げ荷重は1t未満が一般的です。そのため、この特別教育を受講すれば操作が可能です。 ・内容: 学科試験・実技試験 ・費用: 約2万円 ・期間: 2日間 小規模な現場工事を担当する方にはこの資格が推奨されますが、1t未満の荷重では大規模な現場では物足りない場合があります。 2024年11月 トクワールド調べ 玉掛け特別教育 吊り上げ荷重が1t未満のクレーンで玉掛け作業を行うための資格です。この資格は「移動式クレーン運転の業務に係る特別教育」と組み合わせて使用することができます。 ・内容: 学科試験・実技試験 ・費用: 約2万円 ・期間: 2日間 他に玉掛け作業員がいる場合は、この資格が不要になることもありますが、現場でのスキル向上のため取得しておくことをおすすめします。 2024年11月 トクワールド調べ 玉掛け技能講習 この講習は、吊り上げ荷重が1t以上のクレーンで玉掛け作業を行う際に必要な資格です。この資格を取得すれば、すべての玉掛け作業を行うことができます。 ・内容: 学科試験・実技試験 ・費用: 約3万円 ・期間: 2~3日間 クレーン操作に必要な資格を取得する際には、特別教育よりも「玉掛け技能講習」を選択することをお勧めします。 2024年11月 トクワールド調べ そもそもクレーン機能付きバックホウとは? クレーン機能が備わっているバックホウをクレーン機能付きバックホウと言い、法令上では移動式クレーンとして認められています。 本来、バックホウは地面を掘削するための機械であり、荷を吊るなどのクレーン作業は「用途外」の使用です。 しかし、インフラの普及に伴い、上下水道や電気・ガスの工事現場では、物をつり上げる作業が頻繁に必要とされ、そのたびに移動式クレーンを使うのは不効率でした。その結果、現場での、事故が多発したことを受け、1992年(平成4年)に「労働安全衛生規則第164条」が改正されます。 改正後は、特定の条件下で安全措置を講じれば、車両系建設機械でのつり上げ作業が認められるようになりました。つまり、規格を満たしたクレーン機能付きバックホウであれば、吊り荷作業を行うことができるのです。 昨今出回っているバックホウの殆どが、クレーン機能付きの機種といっても過言ではなく、1台で「掘る・吊る・埋める」の3つの機能を実現できる機械として需要があります。 また、管の埋設工事、上下水道の整備、道路工事における側溝の設置、河川工事など、多様な現場での吊り作業で活躍します。 【クレーン機能付きバックホウの主な特徴】 ・荷を吊り上げ、運搬を行うことができる。 ・振れや転倒を防止する安全対策が施されている。 規格を満たした移動式クレーン クレーン機能付きバックホウは、「移動式クレーン構造規格」および「クレーン等安全規則」に適合した構造と安全機能が備えてあります。また、クレーン作業を安全に行うため、JCA(日本クレーン協会)規格に適合した負荷制限装置をはじめ、さまざまな安全装置が充実している機種が多いです。 作業装置であるアームやバケットには、特定の要件を満たす吊り上げ用具が取り付けられています。 クレーン機能付きバックホウはオペレーター付きレンタルがおすすめ クレーン機能付きバックホウを個人で使用する際は、効率と安全性を最大限に確保するため、オペレーター付きの重機レンタルを選ぶのもひとつの方法でしょう。 また、車両系建設機械(バックホウ)の資格は持っているけど、クレーンの資格が未取得状態である場合は、せっかくのクレーン機能も無駄になります。そのような場合でもオペレーター付きの重機レンタルがおすすめです。 【オペレーター付きの重機レンタルはこんな方におすすめ】 ・庭石の撤去作業がしたいが、塀や電線の上からしかバックホウで庭石が吊れない。 ・クレーン機能付きバックホウを使いたいが資格未取得のため操作ができない。 ・資格はあるがバックホウやクレーン機能の操作に慣れていない。 重機をオペレーター付きでレンタルするメリット クレーン機能付きバックホウは、通常のバックホウと勝手が違う部分もあります。 また、運転者は、クレーン作業を行う際には通常のショベル作業とは異なる操作が求められるため、特に注意深く操作し、誤操作を防ぐように努めなければいけません。 【クレーン機能付きバックホウを操作するときの安全事項】 ・仕様で定められた荷重を超える荷物は、絶対に吊り上げないこと。 ・油圧ショベルの旋回速度が速いため、エンジンの回転速度を低く設定し、作業切換装置が備わっている機械では低速に切り替えて作業を行う。 ・合図者や玉掛作業者など関係する作業者との連携を密にし、指名された合図者が出す指示以外では運転しないように注意する。 ・地盤の状況や周辺設備、関係作業者など周囲の安全確認を徹底する。 ・取扱説明書を熟読し、正しい運転操作と日常点検を欠かさず実施すること。 このように、クレーン機能付きバックホウの使用では留意点が多くあるため、安全かつ効率的な作業を行うには、熟練のオペレーターによる操作が大切です。 また、オペレーター付きで重機をレンタルすると以下のようなメリットもあります。 プロの技術と経験を活用できる オペレーター付きの重機レンタルでは、経験豊富なプロのオペレーターが作業を行います。これにより、操作ミスによる事故や機械の損傷のリスクを大幅に減らすことが可能です。 バックホウやクレーンの操作は熟練を必要とする作業であり、特に複雑な地形や狭いスペースでの作業では、オペレーターのスキルが効率性と安全性に直結します。 時間とコストの削減 熟練したオペレーターが担当することで、作業のスピードが向上し、作業完了までの時間を短縮できます。 効率的な作業は、燃料費やその他の運用コストの削減にもつながるほか、操作ミスによる機械の故障や現場での事故を防ぐことで、修理費用のコストも削減できます 資格取得が不要 クレーン機能付きバックホウの操作にはバックホウを操作するための資格と運転免許だけでなく、クレーンの免許も必要です。オペレーター付きでレンタルすることで、これらの資格を取得する手間や費用が浮くことになります。 まとめ クレーン機能付きバックホウは、その利便性から作業現場での利用がますます増加しています。車両系建設機械の資格だけでなく、移動式クレーンの資格も合わせて取得しておくことで、現場で行える作業の幅が増え、キャリアアップにも繋がるでしょう。 ←【バックホー】を探すならトクワールド!
2024/11/21
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