中古建設機械情報・ニュース【トクワールド】の「解体工事の裏側!重機の種類とその役割」ビルや橋の解体に使われる重機の特徴や工法を解説

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「解体工事の裏側!重機の種類とその役割」ビルや橋の解体に使われる重機の特徴や工法を解説

建機

2025/07/17

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New「解体工事の裏側!重機の種類とその役割」ビルや橋の解体に使われる重機の特徴や工法を解説

解体工事と聞くと、「ただ建物を壊すだけ」と思われがちですが、実際はそう単純ではありません。現場では、構造物の種類や周辺環境に応じて、緻密な計画と多様な重機が投入され、解体が進められています。

中でも、重機の存在はまさに現場の主役といっても過言ではありません。

本記事では、解体工事の現場で使用される重機の種類とその役割、主に用いられる解体工法や注意点について解説します。
    この記事でわかること
  • 解体に使われる重機の役割・種類
  • 解体で使われる重機の解体用アタッチメント
  • 建物別の主な解体工法

解体工事に重機が欠かせない理由とは?安全性と効率性の両立

解体工事では、安全かつ効率的に建物を取り壊すために欠かせないのが重機です。人の手だけでは対応できない重量物の処理や、高所作業、鉄筋コンクリートの破砕など、すべての工程で重機が活躍しています。

特に、規模の大きい構造物の解体にも重機は不可欠です。ビルや橋といった大規模構造物では、手作業だけでは対応しきれない場面が多く、現場ごとに適した重機の選定と運用が求められます。

ビルや橋梁といった大規模構造物の解体では、使用する重機の選定が工事の成否を左右すると言っても過言ではありません。

また、重機の導入により、作業時間の短縮、作業員の安全確保、コスト削減などの得られるメリットは多いです。

解体現場で使われる重機の種類・サイズ・アタッチメントまとめ

解体工事に用いられる重機はバックホウが主力となります。

標準仕様のバックホウでも一定の解体作業は可能ですが、より効率的かつ安全な作業を行うためには、解体仕様のバックホウが採用されます。

解体重機の代表的なメーカーとしては、専用機のラインナップが豊富なコベルコ建機が知られています。

建設現場での汎用性も高いですが、解体専用機としてカスタマイズされているモデルは、耐久性・安全性・作業効率が格段に向上しています。

解体仕様のバックホウは、安全性と作業効率の両立を実現するため、落下物からオペレーターを保護するFOPS(落下物保護構造)などの安全設備の実装や、多種多様なサイズ、アームの長さ、アタッチメントが用意されています。

解体現場によっては、安全対策の一環で、キャノピーにガードが付いている重機しか入れないという現場も増えてきました。キャノピーのフロント、側面、上部にガードが付いた、いわゆる「三面ガード仕様」という機械が「解体機」と呼称されます。

解体重機の種類

代表的なのは、あらゆる現場で活躍している「油圧ショベル」です。他にも、高層ビルの上層階を解体する際に用いられるクレーンや資材やガラを運ぶホイールローダーなども現場によっては導入されます。

特に油圧ショベルは、アタッチメントを交換することで、破砕、切断、吊り上げといった多様な作業をこなす万能機械として重宝されています。

解体機とひとくちに言っても、その種類や規模はさまざまです。例えば、4〜5階建ての高層建物を解体する際には、大型のロングリーチ仕様機が必要になります。一方で、2〜3階建ての比較的低い建物では、アームが長すぎると作業の妨げになることもあるため、中小型の解体機のほうが適しています。

このように、解体工事では建物の構造や高さ、作業スペースなどを考慮し、適切な機械を選ぶことが重要です。そのため、幅広い規格の解体機を揃えておくことが、スムーズで安全な施工につながります。

解体重機のサイズ

重機のサイズは「小型」「中型」「大型」に分類され、建物の規模や現場の状況に応じて使い分けます。
  • 小型機:狭小地や住宅地など、スペースが限られる現場で活躍
  • 中型機〜大型機:鉄筋コンクリート造(RC造)や高層ビルなど、大規模解体で使用
  • ロングリーチ解体機:高さ20〜30mを超える建物の解体に用いる大型機
住宅街などの狭小地では、コンパクトな小型機、大型ビルや規模の大きい構造物の解体では、馬力がある中〜大型機が主流になります。

さらに、ビルの高層部を解体するときは「ロングリーチ解体機」という長大なアームを持つ大型機も存在します。

解体重機のアタッチメント

解体工事で解体重機の作業性を支えるのが、重機の『手』に当たる部分である「解体専用アタッチメント」の数々です。

アタッチメントは、用途に応じて使い分けることで、さまざまな構造物の解体や資材の分別が可能になります。
大割機

大割機は、鉄筋コンクリート造(RC造)などの大型構造物を一気に破砕するための強力なアタッチメントです。

強靭なアームでコンクリートの柱や壁をつかみ、内部の鉄筋ごと切断します。主に建物の主要構造部の解体に使用され、工期の短縮や人手の削減、安全性の向上にもつながる重要な装備です。
小割機

小割機は、大割機で破砕したコンクリートガラなどを、さらに細かく砕くためのアタッチメントです。

回収しやすいサイズにまで細分化することで、産業廃棄物の分別や再資源化がスムーズになります。環境配慮型の解体工事には欠かせないツールです。
ブレーカー

ブレーカーは、先端から強い衝撃を加えてコンクリートを破壊する「打撃型」のアタッチメントです。

特に、建物の基礎や床面、アスファルトのはつり作業(削り取り)に使用されます。頑丈で壊しにくい構造物にも対応できる反面、振動や騒音が大きいため、近隣への配慮が求められる現場では、使用時間帯の制限や防音対策が必要です。
グッラップル(フォーク)

グッラップル(フォーク)は、住宅の木造解体で使われることが多く、木材を“つかむ”ためのアタッチメントです。解体のほか金属くず、廃材の積み込み・選別作業にも最適です。

高所からの落下物や散乱した資材を安全かつ効率的に回収できるため、作業員の安全確保にも貢献します。現場の後片付けや積載作業において、非常に汎用性の高い装備です。
スケルトンバケット

スケルトンバケットは、底部に隙間(スリット)が設けられたバケット型のアタッチメントです。通常のバケットは土をすくうことが用途となりますが、 スケルトンバケットは、土砂と混在するコンクリートガラや木くずなどを、ふるい分けながら選別する目的で使用されます。

特にリサイクルや再資源化を前提とした解体現場において、資源の有効活用と廃棄物処理コストの削減に効果を発揮します。

油圧ショベルの役割

油圧ショベルは解体現場の主力機です。アームの先端に取り付けたアタッチメントを駆使し、コンクリートの破砕、鉄骨の切断、瓦礫の積込みなど、ほぼすべての工程で活躍します。

また、狭い現場でも小回りが利くモデルも多く、街中や住宅地での解体作業では、作業員や建物に機体が接触しないよう、機体後部がコンパクトな後方小旋回モデルが多く活躍します。

クレーンの役割

大型構造物や高所での作業では、クレーンが重要な役割を果たします。重い部材や設備を吊り上げて取り外すほか、上層階からの解体で解体ガラを地上に降ろす際にもクレーンが使用されます。

特に解体専用の「デリッククレーン」は、高層ビルの解体において欠かせない存在です。

木造住宅の解体工法とは?重機と手作業の使い分けを解説

木造住宅や店舗の解体では、構造材の特性や周囲の環境に配慮した工法の選定が求められます。手作業と重機を適切に使い分けることで、安全かつ効率的な解体が可能です。

重機併用工法とは|木造解体で主流の施工方法

この工法では、まず屋根や内装材などを人力で撤去し、その後に重機で柱や梁を倒していきます。木造建築では、建材が比較的軽量であるため、重機の力で一気に解体できる点がメリットです。また、粉塵や騒音の拡散を抑えるために散水や防音シートを併用するのが一般的です。

手壊し工法とは|狭小地やアスベスト処理に有効な方法

手壊し工法は、主に重機が入れない狭小地や隣接建物との距離が近い現場で採用されます。また、アスベストなどの有害物質が含まれる場合は、専門処理が必要になり、重機よりも手壊しでの作業が増えます。

手壊し工法は、騒音や振動が少ないため、近隣への迷惑を最小にできることが利点です。しかし、作業に時間がかかり、コストも高くなりがちです。そのため、大規模な解体には不向きな解体工法となります。

手作業のため安全かつ丁寧に解体を進められるほか、廃棄物の分別の制度が高く、リサイクルの観点ではメリットが大きいですが、工期や費用面を十分に考慮する必要があるでしょう。

ミンチ工法とは|禁止された危険な解体手法

解体工事の基本的な原則として、2003年に施工された「建築リサイクル法」により、昨今では、環境問題への配慮や産業廃棄物の廃棄規則などが厳しく管理されています。

かつて一部で行われていた「ミンチ工法」は、重機を用いて建物を一気に取り壊すという危険な手法です。工期も短く、解体費用を大幅に抑えられるこの方法は、現在は法律で禁止されています。

解体の際に、建材が混ざり合ってリサイクルが困難になるほか、粉塵の大量発生や構造体の崩落による事故リスクが高まるため、持続可能な解体には適していません。

重機解体・重機併用工法が多く用いられる理由

木造住宅の解体工事は、重機での解体や重機と手作業での解体を併用した解体方法が一般的です。木造解体でこの工法が主流となっている背景には、安全性と効率性のバランスがあります。

重機による解体が可能な範囲を拡大することで、作業時間の短縮と解体コストの低減につながります。加えて、解体で発生した廃棄物の適切な分別回収も可能です。

このことから、重機と手作業を組み合わせた方法は、作業速度と安全性が高いため、今では木造解体のスタンダードとなっています。

高層ビル・橋梁の解体に使われる重機と工法

鉄筋コンクリート(RC)や鉄骨鉄筋コンクリート(SRRC)構造物は、頑丈ゆえに解体も難易度が高く、専門的な重機と工法が必要です。

以下ではビルや橋の解体に使われる工法をご紹介します。

解体の主流は『圧砕機工法』

圧砕機とは、大割機を装着した重機で、コンクリートを切断・粉砕する役割を担います。鉄筋も同時に切断できるため、作業効率が非常に高く、RC造やSRRC造の解体現場ではもっとも多く用いられる工法です。

しかし、解体時には他の解体工法よりも粉塵が多く発生するため、養生シートや散水などで粉塵の飛散防止に留意する必要があります。

以前は主流だった、ブレーカーを用いた「はつり」よりも騒音や振動が少なく、分別にも適しているため、現在の鉄筋コンクリート解体では、この圧砕機工法が主流となっています。

コンクリートのはつりに用いる『ブレーカー工法』

コンクリート製の硬い床面や基礎部分の除去には、ブレーカー(油圧ハンマー)というバックホウ用アタッチメントが活躍します。

ブレーカーとは、バックホウなどの掘削機の先端に取り付ける機械のことです。チゼル(杭)を油圧で連続往復させ、打撃でコンクリートやアスファルトを破壊します。ただし、騒音や振動が大きいため、周辺環境に配慮して使用時間や防音対策が厳しく管理されています。

比較的規模の小さい現場では『転倒工法』が用いられる

転倒工法は、建物の外壁を内側に引き倒して解体する工法です。規模の小さな解体現場では、転倒工法が主に用いられており、ワイヤーロープ等を使って重機または人力で外壁を引き倒します。規模の大きい現場では、解体機械を入れて直接外壁を引き倒します。

転倒工法のメリットは、高所作業を減らせるため安全性が高く、粉塵の飛散も抑えられるため近隣への影響を最小限に抑えることができます。また、狭い作業範囲でも行えるため、狭い場所での解体にも適しています。

ただし、高い壁や構造物を倒すため、近隣住民や周囲の建物、道路、水道管などに被害を及ぼさないよう細心の注意が必要です。作業には、熟練した技術や専門知識が必要となります。

まとめ

解体工事では、単に「壊す」のではなく、「どう壊すか」が重要です。対象物の構造や築年数、周囲の建物との距離、交通量などを総合的に判断し、最適な重機と工法を選定します。

施工計画には、粉塵・振動・騒音・安全性の全てを考慮する必要があります。環境負荷を抑えた持続可能な解体が、今後ますます重要視されるでしょう。
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    #バックホウ#油圧ショベル#操作#ユンボ

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    工事現場には多種多様な重機が活躍しています。しかし、「どの工事にどんな重機が必要なのか」と問われると、明確に答えられる人は意外と少ないかもしれません。 建設業界において重機の選定は、作業の効率や安全性、そして最終的な施工品質に大きく関わる重要な要素です。たとえば道路を整備する工事では、地盤を締め固めたり舗装材を敷いたりするための重機が必要になります。 一方で建築工事では、鉄骨を吊り上げたりコンクリートを流し込んだりする機械が主役となります。 本記事では、工事の種類ごとに使用される代表的な重機を取り上げ、それぞれの特徴や役割、どのような作業に適しているのかを解説します。 この記事でわかること 工事内容ごとの重機 重機選びのポイント 建機レンタルと中古重機購入 目次 工事の種類と重機|基本的な選び方について解説 道路工事で使用される重機 建築工事で使用される重機 造成工事で使用される重機 重機を選ぶ上で抑えるべきポイント 環境別の重機の選び方 建機レンタルと中古購入のメリット・デメリット 使用頻度が多い重機は中古購入がおすすめ まとめ 工事の種類と重機|基本的な選び方について解説 重機の選定において最も大切なのは、「目的に合った機能を持っているかどうか」という点です。現場の条件や作業内容によって、適した重機は大きく異なります。 たとえば土を掘る作業では、掘削能力に優れた油圧ショベルが最適ですが、広範囲の地面をならす整地作業ではブレードを備えたブルドーザーが最適です。 重機には汎用性の高いものもあれば、ある特定の作業にしか使えない専門性の高いものも存在します。どちらを選ぶかは、工事の内容と工程、さらには作業のスピードや精度をどこまで求めるかなどの要素を考慮して選定します。 また、現場の地形や周囲の環境、安全面への配慮も選定には欠かせません。狭い現場では小型の重機が必要になりますし、高所作業を伴う工事では、長さのあるアームや可動式の足場が搭載された車両が求められます。 このように、重機の選び方は一律ではなく、現場ごとに最適解を見つけていく必要があります。 道路工事で使用される重機 道路工事は、日々の生活や物流を支えるインフラ整備に欠かせない工事です。舗装や路面の整地など、精密かつスピーディな作業が求められるため、専用の重機が活躍します。ここでは、道路工事に使用される代表的な3つの重機について解説していきます。 ロードローラー ロードローラーは、地盤やアスファルトの表面を締め固めるための重機です。巨大な円筒状の鉄製ローラーが前方に取り付けられ、重さと圧力によって地面を平らに固めていきます。舗装工事においては、アスファルトを敷いた直後にこのローラーで圧をかけることで、道路の強度と耐久性が向上します。 ロードローラーはローラーの種類によって、使用目的が異なります。主な種類としては、タンデムローラー、マカダムローラー、タイヤローラー、ハンドガイドローラー、コンバインローラーなどがあります。 また、振動機構を備えたモデルは地盤の深部までしっかりと転圧できるため、基礎工事にも利用されます。 モーターグレーダー 道路の表面を滑らかに整えるためには、モーターグレーダーという重機が活躍します。この重機は大型のブレードが車体の中央部に装着されており、そのブレードを使って地面を正確に削ったりならしたりします。 モーターグレーダーの特徴は、微妙な角度調整やブレードの高さ調節が可能な点です。これにより、道路の勾配やカーブを計算どおりに施工することができます。特にアスファルトを敷設する前の路盤整備、または除雪作業でも多く用いられています。 アスファルトフィニッシャー アスファルトフィニッシャーは、道路の舗装作業でアスファルト合材を均一に敷きならすための専門重機です。ホッパーに投入された加熱アスファルトを、コンベアとスクリードと呼ばれるT字型の装置によって一定の厚さと幅で敷き詰めていきます。 このスクリード部分は温度や振動をコントロールできる仕組みになっており、舗装面を滑らかに仕上げるうえで極めて重要な役割を果たします。 アスファルトフィニッシャーの走行方式には、クローラー式とホイール式の2種類があります。クローラー式は安定性が高く厚い舗装に適し、ホイール式は移動性能に優れ小規模な道路や補修作業向きです。 建築工事で使用される重機 建築工事では、建造物を構築するため、重量物の運搬や組み立て、高所での作業が中心となります。それに伴い、作業内容に特化した重機の導入が重要となります。 コンクリートポンプ車 コンクリートポンプ車は、コンクリートを圧送するための特殊車両です。この車両はポンプ機構を搭載しており、生コンクリートを配管を通じて遠方や高所に圧送することができます。 ポンプの方式には、ピストン式とスクイーズ式があり、ピストン式は、高所や長距離の圧送に適しています。一方スクイーズ式は、小規模な現場や狭い場所での作業に適しています。 手作業では難しい高所への圧送も、ポンプ車であれば効率的かつ安全に行えるほか、コンクリートの品質を保ちながら、ムラのない施工が可能となります。 移動式クレーン 建築現場で鉄骨や大型部材を吊り上げる際には、移動式クレーンが使用されます。この重機は車体にクレーンが搭載された構造で、現場間や作業地域を自走して必要な場所に移動できるのが特長です。 特に都市部などの狭い敷地では、固定式のタワークレーンを設置できないことも多く、その代替手段として移動式クレーンが重宝されます。揚程や吊り上げ能力の高い機種も登場しており、中規模から大規模な建築工事まで幅広く対応しています。 アースオーガ アースオーガは、地面に縦穴を掘るための専用機械です。先端に取り付けられたスクリュー状のドリルを回転させながら地中に穴を掘っていきます。 基礎工事において、杭を打ち込む前の準備作業や、電柱・標識などの設置にも使用されます。硬い地盤にも対応できる強力なモデルもあり、安定した支持力を確保するための重要な工程で必要とされます。 造成工事で使用される重機 宅地造成やインフラ整備など、土地の形状を整える工事では、大量の土砂を動かすための重機が必要になります。掘削、運搬、整地といった工程に適した機械が揃っており、それぞれの役割が明確です。 バックホウ バックホウは、建設現場で最も多く見かける汎用性の高い重機の一つです。油圧で駆動するアームとバケットによって、地面を掘ったり、掘った土をダンプに積み込んだりすることができます。 さまざまなアタッチメントに交換することで、破砕作業やつかみ取り、杭抜き作業などにも対応できるため、造成工事だけでなく解体や配管工事でも重宝されています。 ブルドーザー 造成地で地面を押し均す作業には、ブルドーザーが活躍します。車体前面に設けられた大きなブレードで土を押し進めることで、土地の高低差を調整したり、法面を形成したりすることが可能です。 キャタピラーを装備しているため、不整地や斜面でも高い走破性を発揮し、山間部などの厳しい地形でも安定した作業が行えます。 ホイールローダー ホイールローダーは、地面の土や砕石、雪などをバケットですくい取り、ダンプトラックなどに積み込む重機です。移動速度が速く、小回りも利くため、広い現場での土砂運搬や再配置作業に適しています。 タイヤ式であるため、舗装された場所でも地面を傷めにくいという利点もあります。積込み作業だけでなく、除雪や廃材処理にも対応できる汎用性の高さが魅力です。 重機を選ぶ上で抑えるべきポイント 重機の選定は、ただ最新機種を選べばよいというものではありません。むしろ、現場の状況や目的に合わせて最適な機種を見極める力こそが、工事全体の成否を大きく左右します。ここでは、重機選びで見逃してはならない基本的なポイントを紹介します。 現場の広さや地盤状態を確認 重機のサイズや機種を決める上で、最初に確認すべきは現場の面積と地盤の状態です。たとえば都市部の狭小地では、旋回スペースが限られるため、小型で取り回しの良い重機が求められます。 反対に、郊外の広大な造成地であれば、大型のブルドーザーやホイールローダーを投入することで作業効率を高められるでしょう。 また、地盤が軟弱な場合には、重機が沈み込んでしまう恐れがあるため、クローラー式の車両を選ぶなど、接地面積の広いタイプの機種で施工を行うことが一般的です。地質調査の結果をもとに重機の重量や足回りを調整することも、安全で効率的な作業には欠かせません。 コストパフォーマンスと作業効率を比較 工事現場では、「早く終わらせること」と「コストを抑えること」が両立できれば理想的です。しかし重機の選定においては、性能とコストのバランスを慎重に見極める必要があります。 たとえば最新機種の重機は燃費性能が高く、操作性も向上していますが、導入費用は当然高額になります。逆に古い機種は初期費用こそ抑えられるものの、燃料消費や修理コストがかさむケースもあるため、長期的に見て本当に得かどうかの検証が必要です。 作業内容が単純で期間も短い工事であれば、スペックを抑えた安価な重機で十分な場合もあります。一方で、高精度な作業や長期工事であれば、少し高くても高性能な機種を選ぶことでトータルで見たコストダウンにつながることもあります。 作業用途に適した重機を選定する 現場での作業内容に応じて、必要とされる重機も異なります。たとえば掘削が主な作業であればバックホウ、転圧が目的ならロードローラー、広範囲の整地作業が中心であればモーターグレーダーといった具合です。 中には一台で複数の作業をこなせる汎用型重機もありますが、作業ごとに特化した専用機を投入することで、安全性と作業速度の両方を確保できる場合もあります。 また、アタッチメントの変更により複数の作業に対応できる機種も多く存在します。現場の状況に応じて、そうした柔軟な使い分けが可能なモデルを選ぶのも一つの選択肢です。 環境別の重機の選び方 重機の性能は機械そのものだけでなく、使用される環境によっても大きく左右されます。地形、騒音、振動、周辺住民への配慮など、環境ごとのリスクとニーズをしっかり把握することが、最適な重機選定のカギです。 都市部・住宅街 都市部や住宅街での工事は、騒音や振動、排気ガスへの配慮が重要になります。こうした環境では、低騒音型や低振動型の重機が求められるほか、排ガスが少ない電動式やハイブリッド型の重機が重宝されます。 さらに、狭い道路や建物の隙間を通り抜けるためには、コンパクトで小回りの利くモデルでなければ対応が難しくなります。また、クレーンやポンプ車のような大型機械を使う際には、周囲の建物や電線との距離を計算し、安全確保を徹底しなければなりません。 不整地 山間部や林道、工事前の造成地など、不整地での作業には、走破性に優れた重機が不可欠です。斜面や軟弱地盤などの不整地環境では、クローラー式(キャタピラ)重機が活躍します。 足回りの接地面が広いため、傾斜地やぬかるんだ地面でも安定した走行が可能です。さらに、強い駆動力と耐久性を備えたブルドーザーやクローラークレーンがあれば、厳しい地形でも効率性と安全性を確保しながら作業を進めることが可能です。 不整地では転倒や滑落などのリスクが高いため、安全装備や姿勢制御システムが搭載された重機を選ぶことで、作業員の安全を守ることにもつながります。 湿地(軟弱地盤) 湿地帯や沼地といった泥濘地、水田などは通常の重機ですと沈み込んでしまう危険性があります。そのため、超低接地圧型のブルドーザーやバックホウなどの湿地専用のクローラーを備えた重機が求められます。 このような環境では、事前の地盤調査を徹底し、無理に重量のある機械を投入しない判断も重要です。必要に応じて仮設路盤の敷設など、補助的な対策を講じながら作業を進めていく方法も検討しましょう。 建機レンタルと中古購入のメリット・デメリット 重機を導入する際には、新車購入だけでなく、レンタルや中古購入という選択肢もあります。これらの方法にはそれぞれのメリット・デメリットがあり、工事の頻度や予算によって適切な判断が求められます。 購入とレンタルの違い 購入は、自社で重機を保有し、自由に使えるのが最大の利点です。使用頻度が高い場合には、長期的なコストを抑えることができます。一方で、レンタルは必要なときだけ借りられるため、初期投資を抑えられる点が魅力です。特に一時的な工事や特殊作業では、購入よりもレンタルの方が合理的です。 レンタルのメリット・デメリット メリット レンタルの最大のメリットは、初期費用がかからず、維持管理の手間も業者任せにできる点です。また、最新の機種や作業に応じたモデルを都度選べるため、柔軟性も高くなります。 デメリット 長期間のレンタルはトータルコストが高くつく場合があり、突発的な機械トラブルで希望通りの機種が確保できないリスクも存在します。 中古購入のメリットデメリット メリット 中古重機の購入は、新車に比べて価格が大幅に抑えられる点が魅力です。工事規模が限定的で頻度が高い場合には、中古機の導入がコストパフォーマンスの高い選択となります。 デメリット デメリットとして使用年数や整備履歴によっては、故障や劣化のリスクも否定できません。信頼できる販売業者を選ぶことと、納車前の整備状況を確認することが重要です。 使用頻度が多い重機は中古購入がおすすめ 重機の導入方法には、新車購入・中古購入・レンタルといった選択肢がありますが、なかでも「使用頻度が高い重機」の場合は、一度中古購入を検討してみるのがおすすめです。 継続して何度も現場で使用される重機をレンタルで補おうとすると、レンタルコストが中古購入した場合よりも上回るケースもあります。長期的に見て、初期投資をしても回収できる見込みがある場合には、中古という選択肢は非常に合理的です。 新車と中古車の違い 新車の重機には、最新の機能や燃費性能、安全装備が標準搭載されているという大きなメリットがあります。製造元の保証がついていることも多く、万が一の不具合や故障にも安心して対応できる点が魅力です。また、見た目もきれいで、企業イメージにも好影響を与えるでしょう。 一方、中古の重機は、当然ながら年式や使用時間、整備状況によって機械のコンディションが異なります。しかし、信頼できる業者を通して整備済みのものを購入すれば、コストを抑えつつ、現場で十分に通用する性能を確保できます。 導入費用が半額以下になるケースもあり、特にバックホウやホイールローダーなど、繰り返し使う機械においては、コストパフォーマンスに優れた選択肢となります。 コストを抑えた重機選びのポイント コストを抑えつつも良質な重機を手に入れるには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。 中古重機を選ぶ際、最初に注目したいのが「使用時間(アワーメーター)」です。これは、車で言うところの走行距離にあたりますが、この数値が少なければ少ないほど、機械の消耗度は低く、購入後も長く使える可能性が高まります。 加えて、整備記録や点検履歴がしっかり管理されているかどうかも確認しましょう。過去にどのような修理が行われたか、どれだけの頻度でオイルやフィルターが交換されていたかは、機械の健康状態を知る大きな手がかりとなります。 そして、信頼できる販売業者を選ぶことも重要です。購入後の保証の有無、部品の供給体制が整っているかなど、単なる価格だけでなく、購入後のサポート体制まで含めて判断することが、トラブルを避ける賢い選び方です。 重機の維持コストを抑える方法 重機は導入後にも維持費がかかります。燃料代、オイル交換、消耗部品の取り替え、定期点検、保管スペースの確保などが代表的なコスト項目です。 これらを抑えるためには、まず定期的な点検を怠らないことが鉄則と言われます。小さな異常を早めに見つけて対処すれば、大がかりな修理を避けられる可能性が高まるからです。 また、適切な操作を行うことで、燃費を向上させることも可能です。急な加速や無駄なアイドリングを避けるだけでも、燃料消費は抑えられます。オペレーターの技能によっても機械の劣化スピードは変わるため、操作に熟練した人材を確保することも維持コストの観点では有効な対策です。 最後に、保管場所の環境も意識しましょう。直射日光や雨風にさらされる場所に放置されると、錆や腐食の原因になり、思わぬ修繕費用が発生します。屋内または屋根付きの保管場所を確保することで、機械の寿命を大幅に延ばすことができます。 まとめ 重機は工事内容や現場環境に応じて最適なものを選ぶことが重要です。使用頻度やコストも考慮し、レンタル・中古購入を上手に活用することで、効率的かつ経済的な施工が実現できます。 ←【中古重機】の販売はこちらから

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    2025/07/16

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