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ユンボ(パワーショベル)に乗りたい!必要な免許・資格を取得について解説

ユンボ

2025/05/21

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ユンボ(パワーショベル)に乗りたい!必要な免許・資格を取得について解説

2022年04月22日→更新:2025年5月21日
    目次
  • ユンボ(パワーショベル)のレンタルや私有地での使用について
  • 免許・資格の種類と取得にかかる費用とは
  • 資格取得の条件について。受講内容や教習所は?
  • 資格を取得することのメリット


ユンボ(パワーショベル)のレンタルや私有地での使用について

工事現場で作業の重要な役割を担っているユンボですが、運転するには、免許、資格が必要です。

それが『車両系建設機械運転技能講習』と『小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育』のどちらかの資格になります。

そして、公道を運転する際やユンボをトラックに車載して移動する場合は運転免許なども必要になるでしょう。

ちなみに、私有地内でユンボを操縦する場合は道路交通法の適用外となるため、資格は不要です。

つまり私有地での造成、整地作業などの工事でユンボを使用することは無免許でもOKということです。

この私有地とは、自己で所有している人の立ち入りが制限された土地を指し、自宅や庭、所有している山や農耕地(畑)などが挙げられます。

しかし、「建機・重機リース会社からユンボをレンタルして私有地で作業をしたい!」という場合はどうでしょうか?

ここで知っておきたいのは「作業用の資格と移動のための免許は異なる」ということです。

まず、ユンボの走行方式がクローラー(キャタピラー)式の場合、公道を走行することはできません。

そのため、トラックやトレーラーなどにユンボを積んで移動させなければいけないのですが、重機を運ぶサイズの車両免許が必要になります。

もし、自身でユンボを私有地まで輸送できるトレーラーもしくはトラックを所有していないのでしたら、トラックもあわせてレンタルする必要があります。

そして、大抵はレンタルの際に窓口で運転免許とユンボの資格証明の提示を求められるので、やはり、上記で紹介したいずれかの資格と中型〜大型の運転免許の取得が必要になるでしょう。

免許・資格の種類と取得にかかる費用とは

建設現場で整地・運搬・積み込み・掘削などを行う建設機械を車両系建設機械といいます。

ユンボのような掘削機械は勿論、ブルドーザーやトラクターショベルなどの整地・運搬・積み込みを行う機械全般がこれに該当します。

これらの機械は動力を使って自走することができ人力では困難な作業を可能にする力を持っています。

しかし、機械の操作や管理を誤ると重大な事故に直結してしまうので、労働安全法では車両系建設機械の運転は、技能講習を修了した者でないと業務に就かせてはならないと規定されています。

ユンボには2つの操縦資格がある

まず、ユンボの操縦には2種類の資格があります。

ひとつが車体総重量3トン以上の機械を運転できる『車両系建設機械技能講習修了者』です。
これは労働安全法で定められている、3トン以上の車両系建設機械(整地・運搬・積み込み及び掘削)の運転・操作が認められた作業者に与えられる国家資格になります。

労働安全法とは、労働者の安全と衛生についての基準を定めている日本の法律です。
この資格を取得するには『車両系建設機械運転技能講習』を指定された教習所で講習を受講し、終了試験に合格しなければなりません。

そして車体総重量3トン未満のユンボを含む車体総重量3トン未満の小型建設機械を操縦可能な『小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育』です。
この特別講習は車両系建設機械技能講習より費用も安く、短時間で受講できるため、建設関係以外の業種の方や個人でも取得している人が多くいます。

運転免許も必要!知っておきたいユンボの走行タイプ

ユンボには走行方式がクローラ式とホイール式の2種類の車体が存在します。

クローラー式というのは不整地でも運用できるようキャタピラーで走行するタイプで、オーソドックスなユンボです。
悪路走行にも強いですが、その反面で公道を走ることができないデメリットがあります。
ホイール式はタイヤがついたユンボです。

柔らかい土面や不整地走行向けではありませんが、タイヤ走行なのでトラックやトレーラーでの輸送を必要とせず公道を移動することができます。
地盤のよいところで機動的に利用され、都市部や道路沿い付帯工事などで見かけることが多いと思います。
このように現場の特性によって、その環境に適した異なる走行タイプのユンボがあるので、ユンボを選ぶ際はその点に注意しましょう。

ここで思い出していただきたいのが作業用の資格と移動のための免許は異なるということです。
運転免許があるからユンボが操縦できるわけではないので注意してください。
運転免許だけを持っている場合、ユンボを公道で運転することは可能ですが、アームやバケットの操作はできません。

ホイール式の場合はユンボの総重量により必要となる免許は異なりますが、総重量が3.5トン未満であれば普通自動車免許でも公道を走行させることはできます。
車体総重量が3.5トン以上7.5トン未満の場合は準中型自動車免許、7.5トン以上110トン未満は中型自動車免許、110トン以上は大型自動車免許が必要となります。
クローラー式であるキャタピラーではそもそも公道走行が禁止という決まりがあるので、手段としてトラックまたはトレーラーなどの車両へ積載して輸送する必要があります。

上記で紹介した2つの資格に関しては「ユンボを操縦することが可能」な資格です。
バケット操作を伴う作業を始めるには、2つのうちのどちらかの操縦資格が必要で、公道を移動させるにはその車体に準じた運転免許を取得しなければなりません。

すなわち、ユンボを使って満足に作業をするには、操縦する資格と移動させるための免許をセットで取得することが条件で確実ということです。

資格取得の条件について。受講内容や教習所は?

取得すれば車体総重量3トン以上のユンボの操縦が可能になる『車両系建設機械運転技能講習修了者』ですが、取得条件は車両系建設機械運転技能講習を受講し、学科試験と実技修了試験に合格する必要があります。

車両系建設機械は以下のように分類されています。

① 整地・運搬・積み込み用(ブルドーザー、トラクターショベルなど)
② 掘削用機械(ドラグショベルなど)
③ 基礎工事用機械(「杭打機、くい抜機など)
④ 締固め用機械(ローラー)
⑤ コンクリート用打設用機械(コンクリートポンプ車)
⑥ 解体用機械(ブレーカーなど)

そして、『労働安全規則第36条第9号の業務』として、安全衛生特別教育規定第11条では「整地・運搬・積み込み用」及び「掘削用」の機械で、動力を使い、かつ、不特定の場所に自走できるものの運転(道路上を走行させる運転を除く)の業務に労働者を就かせるときは、安全または衛生のための特別な教育を行うことが義務付けられています。

つまり、もし事業者が無資格の作業員に車両系建設機械の操作をさせると、事業者と機械を操作していた作業員も罰せられてしまいますので注意が必要です。

ユンボは、国土交通省などの公式名称では「ドラグショベル」と呼ばれます。
ユンボを運転して作業を行いたいという場合は上記にある②掘削用機械(ドラグショベルなど)の取得を目指しましょう。

車両系建設機械運転技能講習の内容については、学科と実技に別れています

学科は合計13時間の講義で構成されており、以下がその内訳です。

講習内容 所要時間
走行時の装置の構造と取り扱い 4時間
作業装置の構造と取り扱い 5時間
運転一般知識 3時間
関連法規 1時間

学科講習が終了した後に、学科修了試験があります。
難易度は講義を最後まできちんと聞いてさえいれば難しくはない内容なのでそこまで身構える必要はありません。

加えて、車両走行や操作に20時間と作業のための車両装置操作に5時間の実技訓練が行われます。

実技訓練終了後、実技修了試験が行われ、車両系建設機械運転技能試験の最終合否が決まります。

実技の走行コースは必ずしも平坦で整地された場所とは限らず、受講する施設や教習所によって様々です。
他の参加者とグループに分かれ、交代で実施していく形が殆どだと思うので、他の人の運転を見学しながらイメージトレーニングをしつつ走行方法を考えると操縦がスムーズにいくと思います。

操作に関する方法や安全管理も教官が教えてくれるので集中して臨むことが大切です。

また、車両系建設機械運転技能講習は他の資格を持っていることで受講時間の短縮(免除)が可能です。

必要な費用はおよそ40,000円程ですが、講習の際にはテキスト代や保険料、修了証書の発行手数料が必要な場合もあります。

それらを加算すると45,000円〜50,000円程度の金額がかかると考えた方が良いでしょう。

『小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育』について

こちらは車両系建設機械運転技能者で操縦できる車両系建設機械よりも、車体重量が小さい3トン未満の小型車両系建設機械が対象になります。

この特別教育は車両系建設機械運転技能講習よりも短時間かつ費用も安く、試験も無いので手軽という印象です。

車両系建設機械運転技能講習では、他の資格があれば受講時間の短縮が可能でしたが、特別教育では受講時間の短縮制度はありません。

全ての講義を受講する必要がありますが、特別教育には試験が無いので18歳以上であれば誰でもすぐに取得できます。

教習場所によっては確認のため、学科講習の内容から出題して筆記テストを行うこともありますが、講習に集中して取り組めば問題なく教育を修了できるでしょう。

小型のユンボ以外にも小型建設系車両のホイールローダーも運転できるため、冬時期に駐車場を除雪するために受講しに来たという販売員の方や主婦など、建設関係者以外の方も多く参加します。

こちらも学科と実技でプログラムが組まれていますが、各1日ずつの2日間で修了することが可能です。

講義は1日目に学科、2日目に実技で学科は4科目で実技は2科目に分かれます。

(学科)講習内容 所要時間
走行に関する装置の構造及び取り扱いの方法に関する知識 3時間
作業に関する装置の構造、取り扱い及び作業方法に関する知識 2時間
運転に必要な一般的事項に関する知識 1時間
関係法令 1時間

(実技)講習内容 所要時間
走行の操作 3時間
作業に関する装置の構造、取り扱い及び作業方法に関する知識 4時間
作業のための装置の操作 2時間

全講習修了に必要な教育時間は教育規定に定められた合計13時間の内容です(休憩時間等は含まない)。

講習中は飲み物を口にしながら受講できますが、トイレに行くほどの休憩時間は昼休み以外にほぼ無いと思ってください。
短期間な分、朝から夕方までみっちり講習という感じです。

講義中の態度もよく見られているので決して寝たりなどしないようにしましょう(学科講習中に居眠りをして失格になった方もいました)。

費用は教育機関によって異なりますが、およそ15,000円〜20,000円程度でそれほど高い金額ではありません。

紹介した2つの技能資格に関しては18歳以上であれば誰でも受講できます。
日本全国の都道府県で募集があり、各企業の事業所や都道府県労働局長登録教習機関、P E O建機教習センター、コマツや日立などの教習所でも開催されています。

国家資格のように年に1回単位ではなく常時募集があるので、自分の住んでいる最寄りに申し込みたい資格の募集があるか確認してみましょう。
応募には身分証などの必要書類が何点かあるのでよく調べて準備してください。

自治体によっては講習費用が無料になることもあるので、詳しくは各自治体のH Pを確認しましょう。

資格を取得することのメリット

資格を取得すことでこれらの機械が運転できる

『車両系建設機械(整地・運搬・積み込み用及び掘削用)運転技能講習』
ブルドーザー、モーターグレーダー、トラクターショベル、ずり積み機、スクレーパー、スクレープドーザー、パワーショベル、ドラグショベル、ドラグイン、クラムシェル、バケット掘削機、トレンチャー、ミニショベル、油圧ショベル、大型油圧ショベル、ホイールローダーなど
『車両系建設機械(解体用)運転技能講習』
ブレーカー(アタッチメント機械)、鉄骨切断機、コンクリート圧砕機、解体用つかみ機など
『車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習』
くい打機、くい抜機、アースドリル、リバースキュレーションドリル、せん孔機、(チュービングマシンを有するものに限る)、アースオーガ、ペーパードレーンマシンなど

※走行形式がホイール式(タイヤ走行)のユンボや、ホイールローダーで公道を走行する場合は、大型特殊免許が必要です。

ブレーカーや鉄骨切断機などを装備したユンボを操作するには『車両系建設機械(解体用)運転技能講習』を受講しなければならないので注意してください。

※上記の機械を操作するには、別途「解体用」の資格が必要です。

免許の更新や管理

車の免許には免許更新があることはご存知かと思いますが、車両系建設機械の免許に関しては更新がありません。
またユンボに乗って作業に従事する際は、免状を携帯しなくてはなりません。

免状の不携帯、無資格の場合に事故が発生すると、労災認定してもらえないので、取得した運転免許証とユンボの免状は必ず携帯してください。

もしも免状を紛失・破損してしまった場合は各教習機関で発行してくれます。
もし自分が受講した教習期間がわからなくなった時は、管理団体や県災防、労働基準監督署などで調べてもらうことができ、費用は数千円程度かかります。

ユンボの資格は就職や転職にも有利になる!

ユンボの資格が必要な仕事はたくさんあります。

そのうえ、建設業関係やオペレーターの高齢化や人手不足が年々深刻になっており未経験者であったとしても需要が高い状態です。
もし転職や再就職する場合でも、車両系建設機械の資格があれば、それだけ仕事の選択肢が広がり、有利に採用されやすくなります。

必要な免許・資格を取得について解説|まとめ

車両系建設機械の資格を持っていると収入面でも業務面でも有利になることが多いです。

例えば、ダンプのドライバーとユンボのオペレーターができれば、一人で積み込みと運搬ができます。

トラックドライバーとは別にユンボのオペレーターを用意する必要がなくなるため、事業者にとっては人手を増やす手間が省けます。
会社にもよりますが、資格を保有していることやオペレーターの手当として給料に上乗せということもあるので収入を上げることも可能です。

また、個人事業主のドライバーや工務店として独立するのにも有利となります。

更新もなければそれに伴う手数料もかからないため、取得しておくだけでも損はありません。
ユンボの操作ができることで仕事の幅が広がり、会社から必要とされる人材になれることでしょう。
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自動車の車輪に対して、重機のクローラーを「履帯」と呼びます。この履帯を構成するのが、シュープレート(履板)です。シュープレートを、単にシューとする場合も多いです。 シューとシューはピンで結合されていますが、密着しているわけではないので、一つひとつに可動性があります。この可動性は、不整地での走行性を上げ、荷重時の反力を受ける働きをします。 無限軌道という別名を持つクローラーの走行性の高さは、このシューの働きによるものです。 鉄クローラーは、路面保護とシュー自体の耐摩耗のために、ゴムパットを取り付けて使用することが多くなりました。 ユンボの基本構造と旋回モーター ここでは、ユンボを動かす仕組みのポイントである、旋回モーターについて紹介します。 その前段階として、ユンボの基本構造について見てみましょう。ユンボの基本構造は、下図のように、以下の3つに大別されます。 フロントアタッチメント|アーム、ブーム、シリンダー、バケットなど 上部旋回体|エンジン・ポンプ・ラジエータ・クーラ・カウンターウェート・主旋回フレームなど 下部走行体|アイドラー、旋回ベアリング、キャリアクローラー、トラックローラー、トラックフレーム、トラックリンクシュー、走行モーター、スプロケットなど 次に、下部走行体について詳しく説明します。 下部走行体は、左右にクローラーがあり、それぞれに減速機付き走行モーターや上下部ローラ及びアイドラーが設置されています。左右のクローラーは独立して駆動しますが、トラックフレームで連結されています。 このフレームの中心部に、上部旋回体を回転させる旋回ベアリングなどの旋回装置が配置されているのです。この旋回装置内に固定されているのが、旋回モーターです。(ここでやっと登場です) 旋回モーターを回すことにより、モーター先端部ピニオン(小さい歯車)がかみ合った旋回ベアリングの内輪を介して上部旋回体を旋回させます。 この旋回モーターは、ユンボやクレーン車など、上部が旋回する建設機械全般に使用されています。 ゴムクローラーについて知っておいてほしいこと ユンボを常にベストな状態で使うのであれば、クローラーの摩耗のチェックは欠かせません。特にゴムクローラーは、路面にやさしく低騒音ですが、摩耗は鉄キャタに比べると早くなります。 ゴムクローラーの注文や修理を依頼するときに知っておいてほしいポイントについて紹介します。 サイズの測り方 ゴムクローラーのサイズは、クローラー幅、ピッチ、芯金数を見ます。 クローラー幅|ゴムクローラーの全幅 ピッチ|芯金中心から次の芯金中心までの間隔 芯金数|芯金・受金の1周分の全数 通常、ゴムクローラーの内側にサイズ表示の打刻がありますが、摩耗して見えなくなっている場合は実測してください。 この打刻は、「幅×ピッチ×リンク」、「幅×リンク×ピッチ」のどちらかになっているはずです。 シリアル番号の見方 クローラーに限らず、ユンボの装着系部品の注文の際には、シリアル番号も伝えるとより正確になります。シリアル番号とは、車台・車両番号のことで、機体一つひとつを特定するための番号です。 シリアル番号、メーカー、型式は、すべての機体に記載されています。記載箇所はメーカーごとに異なりますが、本体とブームの取付部分周りに、プレートで記載されているのが一般的です。 シリアル番号などを記載したプレートが、破損や紛失で見つからないときは、機体本体の打刻を探しましょう。フロントアタッチメントと上部旋回体の取付部分付近の機体に直接打刻されていることが多いです。 ゴムクローラーの廃棄 不用となったゴムクローラーの廃棄は、産業廃棄物扱いとなります。 ゴムクローラーは、張りを維持するスチールコードや張力を補強する芯金、これらをカバーするゴムで形成されています。廃タイヤと同様の「廃プラスチック」に該当します。 すべての産業廃棄物は、廃棄物を発生させた事業者が責任をもって処理しなければなりません。 処理には、保管、運搬、処分(焼却や埋立)の過程があります。各自治体の許認可を受けている専門業者に委託して処理するのが一般的です。 処理の過程は産業廃棄物伝票(マニフェスト)で管理され、事業者は運搬・処分が間違いなく完了したことを確認し、送付された伝票は5年間保管する義務があります。 ゴムクローラーはさまざまなシーンで活躍している クローラーには、ゴムと鉄の2種類あることは前述の通りです。 鉄クローラーは主に大型の重機の脚として活用されています。耐久性が求められる条件の現場で、重い機体を支えながら作業するのは、ゴムクローラーには厳しいからです。 大規模でハードな建設現場で使用される大きい重機では、クローラーの主流は今も鉄クローラーになっています。 ゴムクローラーは、比較的小さな建設用重機の主流であるだけでなく、様々なシーンで重機の脚として活躍しています。 ここでは、ゴムクローラーの種類について紹介します。 建設機械用ゴムクローラー ゴムクローラーは、アスファルトやコンクリート、芝地など路面を保護しなければならない現場で使用されることが多いです。 人(作業者)と近い位置での作業が続く現場、小回りの必要な作業が連続する現場でもゴムクローラーのミニユンボが活躍します。 ゴムクローラーのユンボは、振動や騒音が少なく、オペレーターの疲労軽減にも有効です。 農業機械用ゴムクローラー 農業機械用ゴムクローラーの代表格は、コンバイン用のゴムクローラーです。コンバインのゴムクローラーは接地面積が大きく、湿田に対応した推進力や排土性能を持っています。 コンバイン用ゴムクローラーの特徴は、ラグパターンの豊富さにあります。ラグとは、ゴムクローラーの接地面の凹凸のことです。 以下に、コンバイン用ゴムクローラーの主なラグパターンの種類と特徴をまとめました。 片梯子・両梯子|排土性能を高めるため端部がラグに合わせて飛び出している オフセット|駆動輪を受ける溝部分が中心ではなく片側に寄っている ハイラグ|表面の凹凸を高くしている Nタイプ|芯金の幅を狭くしている Wタイプ|芯金の幅を広くしている 上記の種類ごとに、さらに細かいパターンがあり、使用する条件によって選択されます。 運搬・作業機用ゴムクローラー 運搬機の足回りでは、タイヤとゴムクローラーが混在しています。ゴムクローラーが活躍するのは、でこぼこ・ぬかるみが多い地盤や急斜面などがある現場です。 路面状況に左右されない走行性の高さが、安定した作業効率を生みだします。 作業機には、草刈りや高所での作業など、様々な作業に合わせて多くの機種があります。ここでも求められるのは、安定した走行性能です。 それを支えているのがゴムクローラーです。豊富な幅やラグパターンから、各作業に応じて選び装着します。 除雪機用ゴムクローラー 除雪機用ゴムクローラーには、より高機能な耐久性が求められます。除雪作業は氷雪上の作業であり、低温というリスクもあります。 除雪作業は夜間や早朝での作業が多いため、周囲の環境に配慮した静粛性が必要です。 また、雪の下になって見えない石や突起物の衝撃に耐えることも重要です。 各メーカーは、競うように改良を続け、ゴムクローラーの機能性を高めることを目指しています。 ゴムクローラーの故障の原因について ゴムクローラーは仕業点検として、クローラーのたるみ量を確認し、張りの調整を実施しましょう。 その際に、クローラーの摩耗、破損、緩み、芯金のむき出しなどを確認することも大切です。 ここでは、ゴムクローラーの故障の原因について紹介しますので、点検時の参考にしてください。 ・芯金の折れや剥がれの原因 機体の落下や片浮き作業などで負荷をかけすぎると、芯金の折れが生じます。また、過剰な油・溶剤・塩分の付着で芯金が腐食すると、ゴムとの接着が弱まり剥がれやすくなります。 ・耳切れ・耳取れの原因 クローラーの端部の切れや取れは、大きなでこぼこのある路面や河川敷など石の多い現場、縁石など段差の上の走行などで荷重が端部に集中することで起こります。 ・接地面の外傷やスチールコードの切断 接地面の外傷は、路面の石や鋭利な支障物によって生じます。スチールコードの切断は、ゴムクローラーに必要以上の張力が作用したり、ゴムクローラーの深い傷から水分が侵入しスチールコードが腐食したりして発生します。 損傷が著しい場合は、早めの交換をおすすめします。 ゴムクローラーの修理の流れについて ゴムクローラーは1,500~2,000時間程度が耐用時間とされていますが、大抵はその前に芯金が脱落したり、引っかけて切断したりということが多いです。 全体的にはまだまだ使用できるゴムクローラーでも、何かの原因で1個でも芯金が脱落したり、一カ所でも端部が切断したりすると産廃として処理しなければなりません。 ここでは、ゴムクローラーの修理の流れについて紹介します。 1.ゴムクローラーの損傷状態を確認 2.型をつくる|元の型の寸法を測り型用ゴム材で土台をつくり、プレス機で熱処理して型を成型する 3.修理箇所を削り、最終形状に合わせて専用ゴム材を盛り込む(薄層を重ねてなじませる) 4.型を当ててプレス機で圧力をかけながら熱して(6~7時間) 5.仕上げ処理して完成 ゴムクローラーの修理は、業者によって技術力に差があるようです。ゴムクローラー修理に実績のある業者に依頼することをおすすめします。 ゴムクローラーの交換方法について ここでは、ゴムクローラーの交換方法を、建機、農機、作業機の種類ごとに紹介します。除雪機に関しては、作業機のゴムクローラーの交換に準じるものとして省略します。 ここから紹介する交換方法は、あくまで一般的なものですから、詳細は対象機種メーカーの仕様書などを参考にしてください。 ゴムクローラーの交換作業は危険を伴う場合があります。水平な場所で、降下防止対策をしっかりして、二人以上での作業を原則としてしてください。 建設機械用ゴムクローラーの交換方法 以下は、建設機械用ゴムクローラーの交換方法の概要です。 ・取り外し 1.機体側面のニップルバルブをゆっくりと緩め、グリスを排出した後、完全に取り除く 2.グリスの排出により縮んだゴムクローラーを機体から鋼材などで内から外へ押し外す 3.ゴムクローラーを機体から完全に取り外す ・取り付け 1.アイドラー横にゴムクローラーを引っ掛ける(スプロケット側が外れないように注意) 2.鋼材などを使って、外した時とは逆に外から内に向かって押し込むように取り付ける 3.ニップルバルブを取り付け、指定のグリスを注入する せっかくの交換時ですから、取り外した各部品のチェックや清掃もしましょう。 農業機械用ゴムクローラーの交換方法農業機械用ゴムクローラーの交換方法 ここでは、コンバインのゴムクローラーを例に、農業機械用ゴムクローラーの交換方法を紹介します。コンバインも中型以上のものは2人で交換するほうが無難です。 1.テンションボルトのナットを緩め、クローラーテンションを完全に緩める 2.機体後部に油圧ジャッキをはめて最上位まで上げたらジャッキステンドを設置する 3.ゴムクローラーを緩めるためにクローラー側から遊動輪部分をハンマーで叩き内側へ移動させる 4.芯金と芯金の間にバールを入れゴムクローラーを浮かせながら遊動輪から脱輪させる 5.ゴムクローラー全体を取り外す 取り付けは、取り外しとは逆の順に行います。起動輪、上転輪と入れていきますが、芯金を遊動輪に近づけておくのが楽に入れるコツです。 運搬・作業機用ゴムクローラーの交換方法 以下は、運搬・作業機用ゴムクローラーの交換方法の概要です。 1.機体の強度のある部分にジャッキをかけ機体全体を水平に保ちながら上げる 2.緩衝材や当て木を用いて降下防止対策をする 3.アイドラー後方のボルトのロックピンなどを外し緩める(必ず潤滑液を使用しながら緩める) 4.完全にアイドラーが緩んだらゴムクローラー内側の芯金部をローラ側から外す 取り付けは、基本的に取り外しと逆の作業になります。ただ、新品のゴムクローラーは硬いため、芯金をはめ込むときにバールを使うのですが、ゴムクローラーやローラが破損しないように注意してください。 ゴムクローラーの修理・交換を業者に依頼する ゴムクローラーの修理や交換を業者に依頼すると、どれくらいの料金がかかるか気になる方も多いでしょう。ここでは、目安として、ゴムクローラーの修理費用の相場をご紹介します。 ゴムクローラーの厚みが15mm以下のものを想定しています。ゴムクローラーの修理はゴム部のみになり、ワイヤーの切れは修復できません。 キズの大きさ 1カ所目(円) 2カ所目以降(円) ~50mm 11,000~14,500 7,500~9,500 ~80mm 13,500~17,500 9,500~11,500 ~120mm 16,500~20,000 11,000~13,500 ~150mm 19,800~23,500 14,000~16,500 150mm~ 22,000~25,500 15,500~18,000 (税抜価格) ゴムクローラーの交換は、業者がお客様のところまで出張して作業することが多いです。内訳は、「部品代金+出張費+作業費+処分費」です。 部品代金の地域差は比較的少ないのですが、その他の費用は、地域や会社ごとの差が大きいようです。事前にメールか電話で、複数社に確認して比較検討することをおすすめします。 ゴムクローラーは中古で購入がおすすめ 日本の重機の中古品は、新品に比較して格安なうえに品質が良いため、世界中に輸出され様々な現場で活躍しています。特に、コマツやクボタなどは、海外でも信頼性の高いブランドとなっています。 海外での人気の高さが逆輸入される形で国内にも広がり、現在、中古建機への注目度は右肩上がりです。 通販やネットオークションでの流通もありますが、おすすめは実績と信頼のある中古建設機械専門会社です。特に、買取と販売の両方に力を入れている会社が狙い目です。 在庫が多いので選択の幅が広く、整備も行き届いているため安心して購入できます。 最新の重機市場の売れ筋はもちろん、特殊機械や中古ならではの重機や部品も取り揃えているため、Webサイトは要チェックです! まとめクローラーを完全解説!|まとめ クローラーは、万能重機ユンボを足元から支えながら、ハードな現場を動かす大きな力の一つです。 ここまで、特にゴムクローラーを中心に、ユンボの脚であるクローラーについて紹介してきました。 クローラーとユンボの基本構造 ゴムクローラーの種類 ゴムクローラーの故障の原因 ゴムクローラーの修理と交換 どんなに高性能の上部旋回体を積んでいても、クローラーが断裂してしまったら、現場の作業は中断しなければなりません。 日々の点検業務では機体の確認と同じように、あるいはそれ以上に、クローラーのチェックも忘れないでいてください。 ←ゴムクローラー(ゴムシュー)の中古ユンボが多数あります ←クローラーをお探しの方はこちら

    2022/06/10

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  • ユンボの寿命を伸ばすためには?日々のメンテナンスと修理について解説
    ユンボ

    ユンボの寿命を伸ばすためには?日々のメンテナンスと修理について解説

    ユンボ(バックホー)の寿命を伸ばすためには?日々のメンテナンスと修理について解説 目次 1.中古の建設機械は特にメンテナンスが必須 2.点検箇所と各部の役割を合わせて解説 ユンボは危険な作業を行うことが多いです。 重大なトラブルを防止し、建設機械の性能を充分に発揮させるためには日常点検が欠かせません。 また、こまめな整備を実施することで機械寿命も大きく延長させることも可能です。 今回は個人で行える日常点検について解説します。 1.中古の建設機械は特にメンテナンスが必須 ユンボ・ミニユンボの標準的な使用年数は5年となっていて、それ以降は故障と修理の回数が増えていきます。 しかし、普段から欠かさず保守点検(メンテナンス)をしていれば、もっと長く活用することが可能です。 特に中古で購入したユンボの場合は劣化・破損が多いので、普段から機械の状態を点検することが事故防止につながるという意識を忘れてはなりません。 2.点検箇所と各部の役割を合わせて解説 ユンボの稼働前と稼働後にはユンボの状態を点検しましょう。 メンテナンスをするときは平な場所を選び、ユンボを点検姿勢で停止させた状態で行ってください。 エンジンオイル・作動油の点検 まずエンジンオイルには以下の作用があります。 名称 役割 作動油 動力伝達作用 油圧機器内の摩耗を抑えます。 潤滑作用 芯金から次の芯金までの距離 防錆作用 錆の発生を抑えます。 エンジンオイル 潤滑作用 エンジン内部の摩耗・焼き付きを軽減させます。 密封作用 シリンダとピストンの僅かな隙間に油膜を貼ることで、燃焼によって作られたエネルギーが逃げるのを防ぎます。 冷却作用 燃焼・摩擦により高温状態になったエンジンを冷却します。 洗浄作用 燃焼によって発生したススや酸化物を吸収・分散し、エンジン内部に汚れが溜まるのを防ぎ、燃費・エンジン出力の低下を防止します。 防錆作用 エンジン内部を錆から防ぎます。 エンジンオイル・作動油の量と汚れ、粘土を点検しオイルの状態を確認します。 点検の際はオイルゲージを抜いて、清潔なウエスでオイルを拭いてから再度差し込んで測定してください。 オイルの交換を怠ると、劣化や不純物の混入が原因で出力の低下や内部焼き付きなどを起こしエンジンの故障に繋がります。 その場合オーバーホールや高額な修理費が必要になるかもしれません。 作動油は機械の血液とも言われ、ユンボの使用年数を左右します。 そのためエンジン周りの点検は特に重要です。 ラジエーターの点検 ラジエーターの役割は、熱くなりすぎたエンジンの冷却です。 冷却水がラジエーターを冷やしてエンジンが高温になるのを抑えています。 エンジンの高温状態が続けばオーバーヒートになってしまうので冷却水も毎回点検してくださいね。 では、冷却水の量が適切か確認しましょう。 液量がラジエータータンクの「FULL」と「LOW」の間なら正常です。 LOWより下の場合は冷却水が不足しているので補充してください。 エアフィルタの点検 エアフィルタは人間例えると、血液の不純物を取り除く「腎臓」にあたります。 劣化した潤滑油含まれるスラッジやスス、金属粉といった不純物を取り除き、エンジンや油圧機器の故障を防ぐのがエアフィルタの役割です。 まずは、アウターフィルターを取り外して、エアフィルタが目詰まりを起こしてないか点検します。 整備が必要な際はエアブローで清掃しましょう。 エアブロー時は目詰まりを悪化させないため必ず内側から外側へブローしてください。 エアフィルタが詰まると不完全燃焼を起こし、エンジン出力や燃料バランスの悪化によるエンジン全体の故障に繋がります。 エアフィルタは使い続けていると必ず目詰まりを起こしますので、定期的に交換してください。 各油圧シリンダの点検 まずは、シリンダ部を観察して油漏れがないか確認してください。 油漏れが発生している場合は不純物が傷やシール部分から油圧回路に侵入し、油圧機器を損傷させてしまう恐れがあります。 シリンダーに傷を発見した場合は、使用を中止し機械を修理に出してください。 油圧ホースの点検 油圧ホースに劣化、亀裂、緩みがないか点検してください。 稼働中にホースが破損すると作動油が飛散し環境汚染等の事故を引き起こしてしまいます。最悪、賠償責任が生じてしまうので、劣化の進んだホースは交換しましょう。 補修テープを備えておくと、ホースが破損して油漏れが発生した際、迅速に応急修理ができるので便利です。 グリスアップ グリスアップには摩擦を抑え、摩耗や焼き付きを防ぐ役割があります。 摩擦が大きくなると、負荷が増えて部品や機械の破損に繋がります。 結果、機械の寿命を縮めていることになるのでグリスアップは大切なのです。 加えて、グリス不足はロックボルトや接続ピンの落下原因にもなるのでしっかり行いましょう。 グリスアップにはグリスガンという工具を用いて行います。 ニップルという箇所にグリスガンの先端を差し込み注入するのですが、汚れたグリスを混入させないために、ウエスで拭き取るなどして注入部はきれいな状態にしてからグリスアップしましょう。 アタッチメントの点検 グリスアップ時に装着しているアタッチメントに亀裂・変形等の不良がないか確認してください。 アタッチメントの亀裂の原因は、過大荷重での使用や高負荷作業の繰り返しによる疲労限界、塩害による腐食などが挙げられます。 亀裂の発生は適切な使用方法とメンテナンスによって防ぐことができます。 排煙色と排気音の点検 暖機運転時には排煙の色と異音がしないかエンジン音を確認しましょう。 正常だと排煙は無色透明に近い色をしています。 排煙の色による見分け方は、黒煙だと不完全燃焼。 白煙の場合はすぐ消えれば水蒸気(湯気)ですので問題はありませんが、匂いが伴う白煙が消えない場合は、「オイル上がり」「オイル下がり」と呼ばれる不完全燃焼を起越しているのが主な原因です。 青っぽい排煙はエンジンオイルが燃焼している可能性があります。 ユンボのメンテナンス|まとめ 以上が日常的に行うべき点検項目です。 ご説明した通り、徹底された整備は機械の寿命を伸ばすだけではなく、消費燃費の削減にも繋がります。 やはり一番は、整備不良による事故を防ぎ安全を第一に考えた作業を心がけたいですね。 ←トクワールドでは高品質な【中古ユンボ・バックホー】を多数取り揃えております!

    2022/05/17

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