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【建設機械の基礎知識】バックホウの規格の見方・見分け方について解説。

ユンボ

2025/01/09

30,905

【建設機械の基礎知識】バックホウの規格の見方・見分け方について解説。

バックホウを選定するには「規格の見方」を理解している必要があります。また、機種によって性能や機能が異なるため、それぞれの規格や用語を知っておくことも大切です。

【この記事でわかること】
  • バックホウの規格の見方
  • バックホウの諸元の見方・用語
  • バックホウを選ぶポイント
本記事では、バックホウの規格や用語について知っておくべき基礎知識を解説します。

バックホウの規格・用語を知っておくと、機種選びがスムーズに!

バックホウの機種選びをスムーズに進めるためには、基本的な規格や用語を理解しておくことが重要です。「バケット容量」や「稼働重量」は作業量や重さを示し、「旋回半径」や「作業範囲」は機動性と作業の限界を決めます。

また、バックホウの規格は、各メーカーによって見方が異なるのでややこしく思えますが、「型式」や「機体形状」「モデル・シリーズ名」などが表記されているだけなので基本的な部分は変わりません。

これらの知識があれば、作業現場に最適なバックホウを選びやすくなります。

バックホウの規格は「型式」「バケット容量」で見分けることができる

バックホウの型式は、機体に貼られている基盤(コーションプレート)に打刻されている番号で確認できます。基盤(コーションプレート)はメーカーによって貼り付け場所が異なりますが、ブームの付け根やキャビンの外側に貼られていることが多いです。

また、機体の側面に番号が記載されている場合もあります。型番にある数字は、バケット容量や機体重量と関連しており、サイズの参考になることがあります。
基盤(コーションプレート)が見つからないときは?
特に中古建設機械の場合などは、再塗装によって基盤(コーションプレート)の上から塗装されていることもあります。機種によっては、シリアルナンバーが機体に直接刻まれているものもあるので確認してみてください。

型式の調べ方

型式の見方はメーカーによって異なります。コマツのバックホウを例にすると、「PC」で始まり、「重量」「機体の形状」「シリーズ順」に表記されています。

また、コベルコの場合は、昔から「SK」で始まり、「重量」「形状」「シリーズ順」に表記する方法を採用しています。

バケット容量でも機体のサイズが分かる

型式の他には、「バケット容量(㎥)」でバックホウの規格を判断することもできます。

建設機械のサイズを示す方法として、現在では機械質量が一般的ですが、以前はバケットの容量で表されることが多かったため、現在でも掘削機についてはバケット容量で示すことが多いです。土木工事におけるサイクルタイムを計算する際にも、バケット容量が重要な要素となります。

バケット容量は、単位時間あたりに扱うことができる土砂や岩などの材料の容量を表します。バケットの形状やサイズは、掘削できる最大の深さによって異なります。
バケット容量の例
  • 例1:3tバックホウのバケット容量・・約0.1㎥
  • 例2:12tバックホウの標準バケット容量・・約0.45㎥
  • 例3:20tバックホウの標準バケット容量・・約0.7㎥
バケット容量は、JIS(日本工業規格)で規定されており、新JISと旧JISがあります。新JISはバケットの上縁から1:1の勾配で掘削物を盛り上げた場合の容量を表すのに対し、旧JISはバケットの上縁から2:1の勾配で盛り上げた容量のため、新JIS表記の数字の方が大きくなります。

バックホウのバケットにはさまざまなサイズがあります。機体側面に書かれた型番に含まれる数字からもバケットのサイズを確認することが可能です。機体の大きさを示す際には、「コンマ」という呼び方をするのが一般的です。
「コンマ」の計算式
  1. バケット容量を求めるためには、まず底の幅(W)と長さ(L)を掛け合わせて低面積(A)を出します。
    V=A×H
  2. 次にバケットの深さ(H)を測定します。
  3. そして、低面積(A)に深さ(H)を掛け合わせて、バケットの容量(V)を出します。
    V=A×H
バックホウの機体側面に書かれた型番に含まれる数字は機体のサイズを表しています。バケット容量が0.25㎥なら「コンマ25」、0.4㎥なら「コンマ4」といった呼びかたをします。

バックホウのサイズ(目安)一覧
型番の数字 バケット容量(㎥) クラス(コンマ) 機体重量(t)
30 0.1 コンマ1 3
120 0.4 コンマ4 12
200 0.7 コンマ7 20

バックホウの「諸元」について理解しておく

バックホウを選ぶ際には「規格」「仕様」「機能」の3つを確認して機種を選択することが大切です。

以下では、バックホウを導入する際に必要な基本的な用語を解説します。諸元について理解を深めておくことによってスムーズに機械を選ぶことができるので、是非覚えておきましょう。ここでは「定格出力」「質量」「バケット容量」「寸法」「接地圧」「最小旋回半径」についてご紹介します。

定格出力:機械が安定して力を出せる値

機械がどのくらいの力を出せるのかを見るには定格出力を確認します。定格出力は、指定された運転条件下で、安全に発揮できる最大の出力です。これは、大型の機械であるほど定格出力も大きくなります。

質量:建設機械の大きさを表す値

質量は「運転質量」「機体質量」「機械質量」の3つで表されます。
  • 運転質量…機械の質量に加え、想定された乗員の体重(JIS基準で75kg)を含む総重量を指します。
  • 機体質量…機体本体の作業装置を除いた乾燥状態(燃料、冷却水、作動油などを除く)での単体質量のことを指します。
  • 機械質量…運転、作業ができる状態での質量を指すもので、機体質量に油脂類(燃料や作動油など)や作業装置(バケットなどのアタッチメント)を加えた状態での「湿式質量」を指します。※「湿式」とは、乾燥状態に対し、水やオイルを規定量注入し、燃料が満タンの状態を表します。

バケット容量:バケット一杯辺りの体積

バケットが一度に持ち上げられる土砂などの容量を示しており、カタログには「山積み容量」として記載されています。これは新JIS規格に基づいており、「バケットの縁から1:1の角度で土砂を積み上げた場合の容量」です。旧JIS規格では2:1の角度で測定していたため、比較の際には注意が必要です。

寸法:バックホウのサイズ

バックホウの大きさ(サイズ)は全長、全幅、全高などで表されます。カタログには、アームを折りたたんだ状態での全長と全高が示され、クローラの幅が全幅として記載されます。

室内作業での使用やダンプ車への積込み作業の際には、これらの寸法を確認しておく必要があります。

接地圧:機械自重で地面に加えられる圧力

地面にかかる機体重量の圧力のことで、「平均接地圧」とも呼ばれます。接地圧が低いほど柔らかい地盤でも安定して稼働でき、機械と地盤の適合性を判断する材料となります。

泥濘地や軟弱地盤では、接地圧の小さい機種を選ぶことが大切です。

最小旋回半径:旋回に必要なスペース

バックホウにおける最小旋回範囲は、アームとバケットを抱え込んだ状態での旋回範囲を示します。旋回範囲が小さい機種は、狭い現場や後方の安全を確保したい作業に適しています。バックホウには小旋回機種などの車体後方の旋回範囲が小さいモデルがあります。

バックホウの選び方

バックホウを選ぶポイント

  • 機体サイズ・仕様などの規格
  • 作業環境などの現場条件
  • 掘削の深さ・量
  • 使用可能なオプション

機体サイズ・仕様などの規格

バックホウのサイズは選定時の最も重要な要素であり、最初の絞り込み条件となることが多いでしょう。作業する現場の広さ、移動する際の道幅、掘削するエリアの規模や深さに応じて、最適なサイズを見極めるための確認が必要です。 また、機体を保管するスペースの大きさも見逃せないポイントです。十分な保管スペースがない場合、屋外に放置することになり、これが原因で劣化や故障を引き起こす可能性が高まります。

さらに、保管場所から作業現場まで公道を通って移動する必要がある場合は、運搬方法についても考慮する必要があります。使用するトラックやトレーラーの積載能力やサイズに合わせるか、逆に、必要なバックホウに応じて適切な運搬手段を用意することが求められます。

もちろん、バックホウのサイズに応じた公道を走行するための免許も必要です。

作業環境などの現場条件

現場によっては、バックホウの動きが制限される場合があり、特に「旋回」が可能かどうかが重要なポイントになることがあります。

そのような場合には、「超小旋回機」や「後方超小旋回機」を選ぶと良いでしょう。これらの機種は、機体を大きく動かさずにその場での旋回が可能で、効率的な作業を実現します。

また、現場の地面の状況も選定に影響を与えます。ぬかるんだ地面やタイヤが滑りやすい場所では、ホイールタイプよりもキャタピラタイプのほうが適しています。

一方で、現場に直接移動したり、迅速な除雪や運搬が求められる場面では、ホイールタイプが有利となります。

掘削の深さ・量

バケット容量を決める際は、掘削の深さを参考にできます。当然、バケット容量が小さいと掘削するための回数は多くなり、作業時間が多くなります。効率を求める場合はバケット容量の大きいものを選ぶ必要があります。

掘削したい深さや容量から、必要なバケット容量とかかる時間を計算してみるのもよいでしょう。

使用可能なオプション

バックホウのオプションとして、欲しい機能を搭載できるかどうかも検討しましょう。バックホウはハサミやブレーカー、ブレードなどのアタッチメントを付けて、バケットでの掘削以外の作業も効率的に行えます。

すべての機械ですべてのアタッチメントが使えるわけではなく、アタッチメントを付けるためにパーツや加工が必要な場合もあることに注意が必要です。

バックホウのサイズ分類

バックホウは重量とバケット容量によってサイズが分類されます。主なサイズの分類としては、小型、中型、大型の3つの規格が存在し、現場の規模や作業の種類に応じてサイズを選ぶことが重要です。

小型バックホウ

小型バックホウは、2〜6トンの重量を持つ機種が一般的で、狭い場所での作業や小規模の工事に適しています。具体的には、都市部の住宅地や室内作業、または庭園整備などで用いられ、細かい作業が求められる作業に最適です。

また、小型機であるため運搬も比較的容易で、燃費も良いためコスト性にも優れていること、低騒音で近隣環境への影響が最小限という点も小型バックホウの特徴と言えます。

中型バックホウ

中型クラスのバックホウは、一般的な土木工事や建設現場で広く使用される標準型のサイズです。土砂の掘削作業や小規模な解体工事などあらゆる作業に向いています。

中型機は、パワーと機動性のバランスが良く、様々なアタッチメントを装備できることから、現場での用途の幅も広いです。特に、中型モデルの中でも15トン前後の機種は、汎用性が高く、現場での効率的な運用がしやすいです。

大型バックホウ

大型バックホウは、20トン以上の重量を持つもので、大規模な工事現場や鉱山などでも使用されます。掘削能力が非常に大きいため、高い出力と広範囲の掘削が求められる作業に最適で、大量の土砂や岩を効率的に扱えます。

ただし、大型機のため作業スペースが制限される場所や、運搬の際には回送用のトレーラーが必要になります。また、維持費や燃費といったコスト面での負担が大きいため、必要な用途に対して適切なサイズの検討が必要です。

バックホウの足回りよる規格の違い

バックホウは足回りの違いによっても規格が分かれます。バックホウには、主にクローラー式とホイール式の2種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

クローラー式

バックホウのクローラーは、キャタピラ、履帯とも呼ばれる無限軌道で、接地面積を増やし、不整地を安定して走行するために重要です。普段目にすることが多く、一般的に知られているバックホウはこのクローラー式になります。

クローラー式はホイール式に比べて広い接地面積を持たせ、浮力を与えます。そのため、舗装されてない不整地や軟弱地盤、湿地、急斜面でもスムーズに走行でき、安定した作業が可能な点がクローラ式の大きなメリットです。

しかし、クローラー式の重機は、原則として公道走行が禁止されているため、一般道を移動できない点や、機動力が低いことがデメリットとして挙げられます。

ホイール式

ホイール式のバックホウは、不整地ではなく単独での公道走行を目的にしているため、足回りにクローラーではなくタイヤ(ホイール)がついています。

ホイール式の一番のメリットは、トラックに積載しなくても公道走行が可能な点ですが、クローラー式のような地盤が悪い不整地や急斜面での安定性はありません。そのため、ホイール式バックホウは、アスファルト上での作業や現場と重機の保管所を頻繁に移動する必要がある都市部で使用されます。

まとめ

バックホウで効率的な作業を行うには機種選びが重要であり、最適な機種を選ぶには、規格やバケット容量、各用語について理解している必要があります。
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プロではない一般の方ではなおのこと、ユンボやトラックで整地作業されることをおすすめします。ただ、冒頭にもあるように、ユンボやトラックの操作や運転には免許や資格が必要です。 整地作業の予備知識として、整地・更地・造成地の違いや整地の作業手順について紹介します。 整地・更地・造成地とは整地とは 整地とは、建物は解体処分され、樹木や廃材、埋設物や堆積物が撤去されて地盤の高低差を整正してある土地のことをいいます。 さらに、整地された土地は、その後の活用に対応しやすいように、最低限の手が加えられている土地でもあります。雨水などの溜まりがないように水勾配をつけられていたり、砕石で敷き均されたりしているのです。 更地とは 更地とは、建物や構造物、樹木などが撤去されて何もない状態の土地のことをいいます。地盤以外に何もないのは整地と一緒ですが、ただ取り除いただけで、その後の整備はされていない土地です。 不動産の観点からすると地上権や貸借権などで、いろいろと条件が出てくるようですが、ここでは土地の見た目の状態の違いから紹介しています。 造成地とは 造成地とは、活用する目的に合わせて改良された土地ことをいいます。 既存の樹林や建造物を撤去して更地にした荒地や傾斜地を、宅地や商業施設、駐車場などをつくるために整備した土地です。 開発行為の申請とともに、計画的に企画や設計がなされ、大規模な土木工事となります。ほとんどの場合、造成工事とともに、基礎工事や舗装のための路盤工事なども施工されます。 整地の作業手順とポイント 整地作業について、DIYと、業者に依頼する場合の両方に共通する手順は、大まかに3つあります。 整地する土地の支障・残置物を撤去、ユンボで土地を平坦にする、表土を砕石などで仕上げるの3つです。 それぞれについて、概要を見ていきましょう。 支障・残置物の撤去処分 解体工事の最終工程として施工される整地作業では、支障となる残置物は撤去された状態が多いです。しかし、長期間更地のままだった現場には、様々な投棄物があったり、飛来して根付いた樹木や雑草が生えていたりすることがあります。 これらの支障・残置物を撤去処分するのが、整地にするための最初の作業です。 ユンボを使って支障物を集積して、分別しながらダンプ車に積込みます。ダンプ車は、各処分場へ廃棄物を運搬します。 ユンボで地盤を平坦にする 次に、ユンボで地盤を平坦にします。このとき作業のポイントとなるのが、排土板(ブレード)です。 基本となる地盤(GL)を設定したら、土や砕石などを排土板で前向きに押しながら進み、クローラー(キャタ)の跡を消す場合は後ろ向きで引きます。規模が大きな現場では、丁張で高低差が分かるようにします。 整地する敷地内に滞水がないように、排水のための水勾配を考えるのも重要です。必要に応じて、暗渠や側溝などの排水設備を設けることも検討しましょう。 表土を砕石などで仕上げる 通常、整地作業では、粗仕上で完了となります。粗仕上とは、支障・残置物を撤去処分して平坦地にしたら、清掃程度で仕上げることです。 ただ、整地作業後、長期にわたって放置しておくと雨水によって土砂が流されたり、雑草が伸び放題になったりします。これらを未然に防ぐため、砕石などを敷均し、軽転圧して仕上げることも多いです。 整地費用の相場は規模で変わる ネット上で、整地(表土の均し程度)を業者に依頼するときの費用相場を検索すると、大抵1㎡当り300円~600円で算出しています。しかし、どれくらいの面積を想定しているのかを提示しないと参考になりません。 例えば、10㎡、100㎡、1000㎡を例に違いを見てみます。 ① 1㎡当り600円の場合、10㎡で6,000円 ② 1㎡当り600円の場合、100㎡で60,000円 ③ 1㎡当り600円の場合、1,000㎡で600,000円 業者に整地を依頼すると、ユンボの現場までの回送費や、ユンボの運転者の日当などがかかります。 ユンボの往復の回送費は、10㎡でも100㎡でも変わりません。運転者の労務費は、時間給ではなく、最低でも1日当たりの金額になります。 ① の6,000円で整地してくれる業者はいないと考えるべきでしょう。 ② で何とか依頼できるどうかのラインです。 極端な例ですが、10㎡の整地を業者に依頼すると、1㎡当り6,000円ということになるのです。 整地作業時間の捉え方 整地作業の費用を考えるとき、DIYでやる場合と業者に依頼する場合の一番の違いは、作業にかかる時間の捉え方です。 DIYでは、特別な理由でもない限り、時間があるときに少しずつ作業します。急な用事ができたり、仕事で疲れたりして、作業ができないで予定より遅れても問題になりません。 しかし、業者にとっては、作業時間は労務費という一番ボリュームの大きな費用に直結します。 ですから、決められたスケジュール内でいかに効率的に作業をこなすかを考えます。 言い方を換えると、時間に制約がある場合は業者に依頼したほうが確実だと言えるでしょう。 DIYできる整地の限度 現場の状況によっては、DIYで整地が難しい場合もあります。 例えば、全く未経験の方が、1,000㎡の面積の土地を整地するのは無理があります。ユンボの資格もなく、勾配や排水、廃棄物の処理についての知識もないまま作業するのは危険ですし、法令違反を犯しかねません。 庭に1t以上の景石があったり、10mを越える高さの庭木があったりする場合は、撤去するのにクレーン車や高所作業車が必要です。それらの建設機械を運転操作するにも資格が必要になります。 農地として使っていた水田地や畑地を整地するには、地盤改良を必要とするケースが多いです。これも一般の方には無理でしょう。 整地したい敷地の面積だけでなく、現場の状況によっては、業者に依頼しなければならないケースもあることを覚えておいてください。 整地をDIYでするときの費用 ここからは、DIYで整地をするときの費用相場について見ていきます。想定しているのは100㎡(約30坪)の整地です。 「家族の車の所有が増えたので、庭を整地して駐車スペースにしたい」 「今は誰も住んでいない実家を売りに出すので、庭木を処分して整地したい」 このような理由で整地を検討していて、費用をかけたくないから、DIYしたいというお客様が多いからです。 一般住宅での外構の広さを考えると、100㎡くらいが参考にしやすい面積だと考えられるためこの規模を想定しました。 残置物の撤去に必要な電動工具 外構や庭の整地をDIYしようとするとき、残置物の撤去に様々な電動工具が必要になります。 外構にある門柱や門扉、化粧ブロックやフェンスなどを解体する場合、インパクトドライバーや電気ドリル、サンダーなどが必要になります。コンクリート構造物の破砕作業は、電動ブレーカーやピックが必須です。 庭木にしても、3m以上の高木を切り倒すにはチェンソーが必要ですし、根鉢を抜く作業をスコップだけでこなすのは大変な作業となります。樹木の根というのは、掘ってみないと大きさも形状も分かりません。 ブレーカーやチェンソーなどを業務として使用する場合は、操作資格を取得するための講習や教育が義務付けられています。DIYなどの個人使用では義務化はされていませんが、危険を伴う作業であることは変わらないです。 腕に覚えがあって自信のある方以外は、おすすめできません。 ユンボとトラックを使用する 外構や庭の整地を効率的に省力化して施工するにはユンボ、コンクリートのガラや伐木した樹木などのゴミを処分場へ運搬するためにはトラックが必要です。 100㎡程度の敷地面積であれば、ユンボはコンマ1(3tクラス)以下、トラックなら2t以下のダンプ車で十分でしょう。 ユンボは、掘削や積込、整地作業が可能です。アタッチメントを換えれば破砕作業もできます。 今は、ゴミの分別処分が非常にシビアです。ダンプで効率よく、各処分場へ運搬しなければ時間とガソリン代の無駄使いとなります。 整地をDIYするときの費用 ここでは、100㎡の外構や庭の整地を、DIYするときの費用の目安を見ていきます。ポイントは、2つあります。 ・ユンボやトラック、電動工具のレンタル費用 ・残置物の撤去や分別、処分の費用 それぞれ詳しく紹介します。 レンタル費用 レンタルするのは、ユンボ(回送費含む)、廃棄物を運搬するダンプ、フェンスや構造物を解体するための電動工具類などになります。 コンマ1以下のユンボは、往復の回送費で20,000~25,000円、レンタル費用は8,000~10,000円/日程度です。 2tダンプは、レンタル会社受け渡しで、10,000~15,000円/日程度でしょう。電動工具類は、手で持ち運びできる大きさのもので、3,000~8,000円/日くらいです。 廃棄物の処分費用 残置物の撤去は自分でするとしても、処分は自分ではできません。 庭木を例にすると、枝葉は適切な大きさに切りそろえて焼却処分場、幹木や根鉢(土の付いたもの)も人が持てる程度の大きさにして中間処理場に自分で持ち込むことになります。 花壇ブロックやフェンス、その他の構造物も、それぞれプラスチックや金属、コンクリートのガラなどに分別して処分しなければなりません。 処分費用は、各地域で差がありますが、木のくずやコンクリートのガラでt当り14,000~18,000円です。 まとめ 一般的な住宅の外構や庭100㎡の整地を、自分一人でやるには、経験者でも延日数で一週間から10日はかかるでしょう。ここではその労務費をゼロで考えます。 レンタル費用や処分費を合算すると、概ね150,000~200,000円くらいが費用の目安と考えられます。 整地を業者に依頼するときの費用 ここでは、整地を業者に依頼するとき重要なポイントとなる見積書についてと、整地作業の費用について紹介します。 見積依頼するときは必ず現場を確認してもらう 整地作業に限らず、作業現場の状況というのは、それぞれに違いがあります。必ず現場を確認してもらってから見積を提出してもらうようにしてください。 ダンプやユニック車は現場近くまで入っていけるのか、水道・ガスの埋設管や電気・電話の架空線の位置、樹木や景石の大きさや数などで作業の手間は変わり、費用が違ってきます。口頭だけの説明や数枚の現場写真だけではつかめないことがたくさんあります。 現場確認をせずに見積しようとする業者は、プロ意識が低いと捉えるべきで、他の業者を探すことを検討すべきです。 業者に整地を依頼したときの見積書の見方良い見積書というのは、お客様が1行1行チェックしていくだけで、作業の流れを思い描くことができるものです。 お客様が後で見返すとき、営業マンの補足説明を受けなくても内容を理解できる程度に、明確に記載されているものがベストな見積書だと言えます。 整地作業の見積書を例に、見積書の見方のポイントをまとめました。 ・どんな作業をするのか作業項目が分かるようになっている ・作業手間(労務費)とユンボなどの建設機械費用が区分されている ・一式いくらではなく、数量や単価が明記されている 以上のように明確な見積書であれば、他社の見積書とも比較しやすくなります。 そして、お客様に分かりやすい見積書を提出しようとする意識の強い業者(会社)ほど、現場での作業も手堅く丁寧であることが多いです。 整地を業者に依頼するときの費用 100㎡の外構や庭の整地を業者に依頼するときの費用を、見積形式でまとめました。庭木やフェンス、花壇などがあるという想定です。 項目 数量 単価(円) 金額(円) 1.庭木3m 伐倒抜根 5本 15,000 75,000 2.ネットフェンス H1.5m(基礎含む) 15m 6,000 90,000 3.花壇ブロック撤去 10m 2,500 50,000 4.不陸整正(地均し) 100㎡ 500 25,000 5.ゴミ処分費(焼却処分場) 0.5t 10,000 5,000 6.ゴミ処分費(中間処理場) 3t 15,000 45,000 7.ユンボ 1.0(回送費含む) 延2日 18,000 36,000 小計 - - 372,000 諸経費 1式 - 38,000 合計 - - 410,000 1~4までが、作業手間になります。 上記金額はあくまで目安です。現場にはそれぞれの条件があり、その条件によって費用は違ってきます。ですから、現場確認が重要になるのです。 整地を依頼する業者の選び方のコツ 整地を依頼する業者選びで失敗しないためには、いくつかコツがあります。なんとなく選んでしまって後悔しないために、ぜひ参考にしてください。 地元密着の専門業者に依頼する 何か特別な事情がない限り、整地作業は、地元の専門業者に依頼するのがおすすめです。 工務店やハウスメーカーに頼んでも、施工するのは専門業者です。仲介する業者が入ると、その分の仲介手数料が上乗せされてしまいます。 整地作業に手慣れていて、「土木工事」や「とび・土工」の建設業許可を取得している、地元密着型で豊富な実績のある業者を探しましょう。Webサイトで、施工実績や評判を確認できれば申し分ありません。 地元に根付いて営業してきた会社は地元での評判を重視するので、すべてにおいてきちんとした対応を期待できます。 複数の業者に見積依頼をする 業者に整地作業の見積依頼をするときは、複数の業者、できれば3社以上から見積をとりましょう。 複数の業者から見積を取ることで、業者間に競争意識が生まれて、リアルで適正な価格の見積書が提出されやすくなります。業者には、他社にも見積依頼していることを伝えたほうがフェアです。 このとき、なるべく同じ条件で見積してもらうと比較しやすくなります。最初依頼して提出された見積書の、業者名や金額は空白にしたものを「ひな形」として、あとの2社に提示するのがコツです。 個人のお客様で、これだけシビアに対応される方は、少ないかもしれません。しかし、これくらいのほうが業者のほうにもいい意味の緊張感ができて、その後の仕事にも良い影響を与えるでしょう。 解体業者に一括して依頼する 外構や庭の整地だけでなく、建物の解体撤去も検討している場合は、整地作業も含めて解体業者に一括で依頼すべきです。そのほうが費用(特に諸経費)を安く抑えることができます。 ※諸経費とは、一つの工事ごとに発生する、営業経費や事務経費などのことです。 元々、整地作業は、解体工事の最終工程で行われることが多い作業です。 解体業者は、様々な建設機械を所有していることが多く、ユンボに取りつけるアタッチメントも豊富に揃っています。整地作業も得意の工種なのです。 また、解体業者の中には、自社の産廃処分場を所有している場合が少なくありません。処分費用も他の土木会社に比較して割安になります。 思い入れのある庭木の移植や希少価値のある燈篭や景石の移設は、造園会社などの専門業者に、別途、依頼しましょう。そのような検討が必要ない場合は、庭木も景石も、解体業者に依頼すれば一括で撤去処分してくれます。 整地後の活用方法を検討する 整地することで、土地はフラット(平ら)な状態になり、どのように活用するにしても手を加えやすい状態になります。 ここでは、長期間放置したままになっている土地を整地して、有効に活用する方法についていくつか紹介します。 売り地にする 土地購入希望者で一番多いのは、新築住宅の建築を検討している人たちです。 整地し砕石や化粧砂を敷き転圧することで、土地の見栄えが良くなり、土地購入希望者の第一印象は格段にアップします。その結果、整地してある土地のほうが買い手はつきやすく、価格も高く設定できるのです。 新築住宅の建築を検討している人たちは、評価額がゼロの建物や外構、庭に興味はなく、逆にマイナスイメージを持ってしまうものです。 宅地にする 大規模な宅地造成は、宅地造成等規制法によって、許可業者しか施工を行うことができません。軟弱地盤の崩壊や土砂の流出など、公共に与える影響が大きいからです。 小・中規模の宅地造成では、一般の解体業者や土木業者が宅地造成を請け負うことができます。郊外の農地や林地だった土地を土壌改良し、盛土や切土の後、土留め用のコンクリート擁壁などの構造物を設置して宅地にするケースが多いです。 駐車場にする 庭を駐車場にしたい、店舗として使っていた建物を解体して駐車場にしたいという要望のお客様が多くなっています。このケースでは、粗仕上げの整地から、引き続き舗装工事にかかるほうが効率的だと考えられます。 路床となる部分までユンボで掘削して残土処分し、ダンプで砕石を搬入し路盤として転圧します。その後、舗装工事業者に表層を舗装してもらうのです。 工事業者は、なるべく少なくしたほうが、工事ごとの諸経費を抑えることができます。 整地をDIYするのと業者に依頼するのとではどちらがおすすめ? 整地をDIYするか、業者に依頼するかは、整地する土地の規模で決めることをおすすめします。 庭の手入れの延長で、スコップや鎌、レイキなどの道具だけで整地するなら10㎡程度のものでしょう。トラックやユンボの免許や資格があって、工事や土木作業の経験もあるなら、一人でも100㎡くらいなら整地作業は可能かもしれません。 しかし、それ以上になったら、業者に頼む方が無難です。無理をしてやって、疲れ果てて、事故でも起こしたら整地費用を節約できたどころではなくなってしまいます。 整地をDIYするか、業者に依頼するかは、整地する土地の規模で決めることをおすすめします。 庭の手入れの延長で、スコップや鎌、レイキなどの道具だけで整地するなら10㎡程度のものでしょう。トラックやユンボの免許や資格があって、工事や土木作業の経験もあるなら、一人でも100㎡くらいなら整地作業は可能かもしれません。 しかし、それ以上になったら、業者に頼む方が無難です。無理をしてやって、疲れ果てて、事故でも起こしたら整地費用を節約できたどころではなくなってしまいます。 まとめ|整地が終わったら活用方法はじっくり検討しよう! ここまで、整地の作業と費用について、「DIY」と「業者に依頼」という2つの切り口で紹介してきました。 それぞれの費用感を、あくまで目安ですが同じ条件で紹介していますので、参考にしていただけるものと考えています。 整地費用|まとめ ここまで、整地の作業と費用について、「DIY」と「業者に依頼」という2つの切り口で紹介してきました。 それぞれの費用感を、あくまで目安ですが同じ条件で紹介していますので、参考にしていただけるものと考えています。 整地をDIYしようとするときのポイントをまとめました。 土地の地盤改良が必要なら業者に依頼する ユンボやトラックを使うなら資格や免許が必要 少しでも無理かなと思うなら業者に依頼しよう また、業者選びのコツや見積書についても詳しく説明しました。 整地をDIYするか、業者に依頼するかは、整地したい土地の規模や状況で決めるべきです。 無理をしてDIYしては、大きなリスクを背負うことになりかねません。 きちんと整地さえしておけば、土地の活用方法はじっくりと検討することができます。 ←中部地方No1の在庫数!【中古ユンボ】ならトクワールドにお任せ!

    2022/05/23

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