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【徹底解説】クレーンの種類と特徴について|用途・選び方・資格は?

クレーン

2025/09/27

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【徹底解説】クレーンの種類と特徴について|用途・選び方・資格は?

クレーンは、重量物を扱う建設現場や港湾施設、倉庫といった場面では欠かせない荷役機械です。しかし、クレーンと一言でいってもさまざまで、用途・能力・設置環境で選び方が大きく異なります。

そこで本記事では、クレーンの種類や特徴から、導入を検討した際に気になる用途、選び方、資格について解説します。
    この記事でわかること
  • クレーンの種類
  • クレーンの選びのポイント
  • クレーンに必要な資格

クレーンの分類は大きく2種類

クレーンには大きく分けて「固定式クレーン」と「移動式クレーン」の2種類があります。

固定式クレーンは工場や倉庫、港湾などで目にすることが多いです。設置されたクレーンなので、定位置で荷物の吊り上げ、運搬を行います。

一方、移動式クレーンは、トラックなどの車両にクレーン装置が搭載されているもので、タイヤもしくはクローラーで不特定の場所に移動できることが特徴です。

クレーンの種類をシーン別に解説

クレーンは、用途や現場環境によって形状や能力もさまざまです。クレーンの現場では、巨大で重量のある資材・構造物を扱うには大型クレーンが活躍しますが、大型都市部などの狭い道路では小型クレーンが有利になります。

工場・倉庫

工場や物流倉庫では、重量物を安全かつスムーズに運搬するために施設内に常設された「固定式クレーン」が広く使用されています。

【固定式クレーン】天井クレーン
天井付近に設置されたレール上を横移動しながら、重たい資材や製品を吊り上げて運ぶクレーンです。 2.8t~10tクラスが主流で、金属加工や自動車部品の製造工場などでよく使われています。 地面を塞がず、広い作業スペースを確保できるのがメリットです。
【固定式クレーン】テルハ
「天井走行式ホイスト」とも呼ばれ、特定の作業エリアで荷物の横移動を行う小型の天井クレーンです。 コストも抑えられ、省スペースで導入できるため、中小規模の工場や整備場での導入に向いています。
【固定式クレーン】スタッカー式クレーン
主に自動倉庫で使用されるクレーンで、棚の中を垂直・水平方向に移動しながら荷物を出し入れします。 人の手では難しい高所や奥行きのある保管スペースで、無人でピッキング作業をこなすのが特徴です。 物流の自動化・効率化の実現においては欠かせない存在です。

港湾施設

海運コンテナや大量の資材を扱う港湾施設では、固定式と移動式の両方が現場で活躍し、巨大な貨物を安全かつ迅速に荷下ろしするための専用クレーンが使われています。

【固定式クレーン】ジブクレーン(タワークレーン)
長いアームを回転させて広範囲の荷物を吊り上げるクレーンです。 港湾では固定式で使われることが多く、コンテナや鋼材などの積み下ろし作業で活躍します。 高い位置から操作でき、視野が広いのが特徴です。
【固定式クレーン】菱形クレーン(ガントリークレーン)
大型コンテナ船に積まれたコンテナを吊り上げて、岸壁に下ろすためのクレーンです。 門型の構造で、アームが上下左右に動くため広範囲の作業が可能です。 コンテナターミナルの象徴的な存在でもあります。
【固定式クレーン】アンローダー
バラ物(穀物、石炭、鉱石など)を船舶から陸に下ろすためのクレーンです。連続して荷下ろしできるのが大きな特徴。 スクリューやバケット方式などさまざまなタイプがあり、大量の荷物を効率的に処理します。
【移動式クレーン】フローチングクレーン(浮きクレーン)
台船や船舶上にクレーンを搭載した移動式クレーンです。 海上での重量物吊り上げや消波ブロック設置作業に使用されるなど、橋梁工事や港湾工事でも活躍します。 陸上の大型クレーンでは届かない範囲の水上作業をこなす、頼もしい存在です。

工事・建設現場

建設現場では作業場所が毎回異なるため、「移動式クレーン」が主に使われます。 現場に応じて柔軟に対応できるよう、車両にクレーンを搭載したタイプが主流です。

【移動式クレーン】トラッククレーン
トラックのシャーシにクレーンが搭載されたもので、公道走行も可能です。 吊り上げ能力と走行性のバランスが良く、鉄骨建方や仮設材の設置に幅広く使われています。 都市部の現場でもよく見かける汎用性の高い機種です。
【移動式クレーン】ユニック車(トラック積載型クレーン)
小型クレーンを搭載したトラックで、建材や資材を積載しながら現場へ移動できます。 現場へ積載物を運び、クレーンで積み下ろしができるため、人手を減らして効率的に作業が進められます。 主に運送業者が保有しており、住宅や設備工事の現場で活躍しています。
【移動式クレーン】レッカー型トラッククレーン
主に車両の事故処理や故障車の回収などで使われるクレーンです。 ブームが短く、小型かつ機動性に優れているのが特徴です。 工事現場のほかロードサービスなどの緊急対応向けの現場で重宝されます。
【移動式クレーン】ラフテレーンクレーン
比較的コンパクトで狭い場所でも小回りが利く設計と不整地でも走行可能な点が特徴のクレーンです。 アウトリガーという脚を展張して車体を安定させたうえでクレーン作業を行います。 吊り上げ能力は10t〜50t程度まで対応し、住宅から中型建設現場まで幅広く使われています。
【移動式クレーン】オールテレーンクレーン
大型のタイヤと高出力エンジンを備え、公道・悪路の両方を走破する走行性、高い吊り上げ能力を兼ね備えた移動式クレーンです。 最大吊り上げ荷重が100tを超えるものもあり、高層ビルや大規模工事などの現場で使われます。 移動性と作業性能を両立した大型現場向きの機種です。
【移動式クレーン】クローラークレーン
クローラーで移動する大型クレーンです。 軟弱地盤や悪路でも安定して使用できるのが強みで、 橋梁やダム、大型プラント建設など、大規模プロジェクトに欠かせない重機のひとつと言えます。 公道走行はできずパーツごとに分けて運搬し、現場での組み立てが必要です。組立・解体に時間とコストがかかるものの、不整地での作業性とその吊り能力は圧倒的です。

クレーン選びのポイント3つ

クレーンを選ぶときの着眼点は、主に、用途・現場環境・コストの3つがあり、これらのバランスを見極めることが肝になってきます。ここでは、それぞれのポイントごとに解説するので機種選びの参考にしてみてください。

以下の要素を順に検討することで、クレーンの選定がスムーズになります。

  1. 用途別の選び方
    • 建設現場
      建設現場では、機動性と作業半径のバランスが両立できるクレーンが求められます。都市部の建設現場や橋梁工事などでは、悪路にも強く小回りの利くラフテレーンクレーンが効率的です。しかし、高速道路走行が求められる場合、不整地作業の両方に対応可能なオールテールクレーンが適しています。
    • 工場・倉庫
      工場や倉庫では荷役作業、仕分けを効率化するために設置型の天井クレーンが活躍しています。天井のレール上を移動して重量物を搬送できるため、大規模な集約倉庫はクレーン付きの場合が多いです。
  2. 現場環境
    クレーンは設置条件によって、据え置き型の固定式クレーンか、自走可能な移動式クレーンに別れます。設置型は固定されているため高重量でも安定した吊り作業ができますが、設置や解体に時間とコストがかかります。移動式クレーンは、現場間の移動や設置が容易ですが、固定式クレーンほどの揚程や作業半径は発揮できません。
    また、長距離移動が多い建設業や電工業などは、公道走行が可能なオールテレーンクレーンやトラッククレーンが有利です。不整地や泥濘地など悪路上での作業が主な場合は、クローラー走行のクローラークレーンが重視されます。
    また、同じ吊り荷重でも、ブームを延ばさず長さや作業半径が変わるほど重量は大きく変動します。そのため、吊り能力(t数)と作業半径も考慮して作業計画の段階で、最大荷重と必要なブーム長・揚程を明確にしておくことも大切です。
  3. トータルコスト
    コスト面では、クレーン導入にかかる本体価格だけでなく、燃料費、回送費、オペレーター人件費、設置撤去費用まで含めて比較することが大切です。現場や作業次第では、玉掛や交通誘導などの付帯人員費がかかり、悪天候による待機や作業中止が発生すれば追加費用が加算される場合もあります。
    自社でクレーンを保有する場合は、購入費や減価償却、保険・税金、点検整備費、保管場所の費用も考慮が必要です。もし、稼働率が低いのであれば、自社保有よりレンタルでクレーンを賄うのも賢い選択でしょう。

クレーン操作に必要な資格

クレーンの操作には、作業内容や機種に応じた資格が必要です。その中でも代表的なのが国家資格である「移動式クレーン運転士」です。この資格は、吊り上げ荷重5トン以上の移動式クレーンを対象としたもので、ラフテレーンクレーンやオールテールクレーン、クローラークレーンなどを運転できます。試験では学科と実技を行い、学科はクレーン構造や力学、安全規則など幅広い知識を問われます。

吊り荷重が5トン未満のクレーンの場合は、国家資格ではなく「小型移動式クレーン運転技能講習」を修了することで運転可能です。実施場所は、都道府県労働局登録の教習機関で受講可能で、学科・実技を合わせて3〜4日程度、費用は5〜6万円が相場になります。

また、作業内容や現場によっては、クレーンの操作資格とセットで関連資格の保有が有利なこともあります。代表的なクレーンの関連資格として「玉掛け技能講習」でクレーン作業時の荷の掛け外し作業を行う際に必須です。受講は3日程度で、費用は2〜3万円前後が目安です。また、10m以上の高所で作業台を操作する場合は、「高所作業車運転技能講習」も必要になります。

受講条件は資格ごとに異なり、満18歳以上であることが基本です。所持資格や経験によっては講習時間が短縮されるメリットもあり、有利な場合があります。現場では資格証の携行が義務付けられており、無資格作業は法令違反となるので注意しましょう。

クレーンの免許については、こちら→クレーン運転士になる為に必要な免許や資格とは? 取得にかかる費用もまとめて解説致します!

まとめ

クレーンは工場・港湾・建設現場など、作業場所や用途によって種類が異なります。機種選びの際は用途や現場環境、トータルコストに考慮して現場と作業に合ったクレーンを探しましょう。
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    目次 ラフタークレーンのここがすごい!人気の理由3選 ラフタークレーンの用途と得意な作業を知ろう ラフタークレーンと比較する、主要な移動式クレーン3選 ラフタークレーンとの違いがよく分かる5つのポイント まとめ 今回は、ラフタークレーンを中心に、トラッククレーンやクローラークレーンと比較をします。 「ラフタークレーンの免許を取得したいけど、他のクレーンとは何が違うんだろう?」 「ラフタークレーンを購入したいけど、それがベストな選択なのかな?」 こういった悩みを解決します。 必要な資格や最大吊り能力、操作方法などクレーンによってさまざまにあります。 また、トラッククレーンなど他の移動式クレーンの特徴も紹介しますので、参考にしてください。 ラフタークレーンは、大変人気のある移動式クレーンです。 この記事のポイント ●ラフタークレーンが、なぜ人気なのか ●ラフタークレーンの用途や得意作業 ●ラフタークレーンと、その他の移動式クレーンの違い ●必要な資格など、移動式クレーンの基本情報 ラフタークレーンのここがすごい!人気の理由3選 ラフタークレーンと、他のクレーンの違いを解説する前に、ラフタークレーンについて詳しく解説していきます。 「ラフタークレーンのことは、バッチリ理解している」という方も、一度読んでいただくと復習になると思います。 ラフタークレーンが流行した理由として、以下の3点が挙げられます。 1.不整地や軟弱地盤に強い 2.市街地などの狭い場所が得意 3.公道を走行でき、作業性が高い それでは、詳しく解説していきます。 大型タイヤを装備しており、不整地や軟弱な地盤を走行可能 ラフタークレーンは、大型タイヤを装備している移動式クレーンです。 そのため、不整地や軟弱な地盤の走行を、得意としています。 ラフタークレーンは、全輪駆動式です。つまり、4つのタイヤを全て動かせます。 これにより、他のクレーンでは入っていけない軟弱な地盤を、走行する機動力があります。 整備されていない山奥や凸凹した場所で作業することの多い土木工事で、その実力を発揮しています。 コンパクトなため、狭い場所や市街地で活躍 ラフタークレーンの特徴として、非常にコンパクトな移動式クレーンであることが挙げられます。 そのコンパクトな機体から、他のクレーンでは作業が困難な場所で、大いに活躍しています。 また、作業に幅をあまり必要としないので、市街地などスペースが十分に取れない場所でも重宝されている移動式クレーンです。 しかし、コンパクトなラフタークレーンは、最大吊り上げ能力が少ない、という特徴もあります。 次は、ラフタークレーンとその他クレーンでの、最大吊り上げ能力を比較します。 公道を走行できるため、作業性に優れている ラフタークレーンは、大型タイヤを操作し、自走することができます。 現場内はもちろんのこと、公道も走行できます。 現場で、ブーム等を組み立てる必要もありません。 公道を自走して現場に入り、すぐに作業を開始できます。 この手間のかからない、作業性の高さが人気の理由といえます。 注意点として、ラフタークレーンは公道を走行する際、免許が必要になります。 免許についても、この後詳しく解説していきます。 ラフタークレーンの用途と得意な作業を知ろう ラフタークレーンの用途と得意な作業について、解説します。 さまざまなクレーンが世の中にはあります。しかし、それぞれ適材適所があることを忘れてはいけません。 用途や得意な作業を知ることは、非常に大切です。 ラフタークレーンの主な用途は、吊り荷作業 ラフタークレーンの主な用途は、不整地や狭い場所での重量物吊り荷作業です。 そのため、以下のような作業に適しています。 ●土木作業 ●解体作業 ●建築作業 先端にジブを装備することによって、さらに幅広い用途で活躍してくれます。 ラフタークレーンは、不整地や市街地での吊り荷作業が大得意 ラフタークレーンは、整地されていない荒れた土地に対応しているという意味を持ったクレーンです。 語源は、英語の「Rough Terrain Crane」になります。 その名前の通り、1番得意な作業は不整地での吊り荷作業です。 ラフタークレーンと比較する、主要な移動式クレーン3選 次に、ラフタークレーンと比較する主要な移動式クレーンを紹介していきます。 トラッククレーン トラッククレーンは、機動性や操作性に優れている移動式クレーンです。 小型機種から大型機種まで幅広くあり、日本全国で活躍しています。 トラッククレーン専用のキャリアに、旋回サークルやアウトリガーを装備しています。 そして、その上にクレーン装置を架装したものがトラッククレーンです。 ユニック車 ユニック車は、正式名称を車両積載型トラッククレーンと言います。 ユニック車は、トラックの荷台と運転席の間に、クレーン装置を装備したものです。 クレーン装置と荷台を装備していることから、現場では資材の搬入、搬出でその姿を多く目にすることができます。 便利な側面、最大吊り上げ荷重が少ないというデメリットがあります。 クローラークレーン クローラークレーンは、今まで紹介したクレーンとの大きな違いとして、タイヤではなくキャタピラで走行をします。 そのキャタピラの上に、クレーン装置を架装しています。 キャタピラによる安定感は抜群で、クローラークレーンも不整地や軟弱な地盤での作業を得意としています。 しかし、走行速度は極めて遅いので、適材適所が求められる移動式クレーンとなっています。 ラフタークレーンとの違いがよく分かる5つのポイント ラフタークレーンとの違いを5つのポイントに分けて、解説していきます。 今回紹介する5つのポイントは、以下の通りです。 1.資格の違い 2.最大吊り上げ能力の違い 3.操作場所の違い 4.移動速度の違い 5.生産台数の違い 必要になる資格の違い 移動式クレーンは、操作をするのに免許が必要です。 また、公道を走行する場合も、クレーンに適した運転免許を取得していなければいけません。 それぞれの移動式クレーンで必要になる免許は、以下のようになります。 機種 クレーン操作に必要な資格 公道の運転で必要な資格 ラフタークレーン 移動式クレーン運転免許 大型特殊免許 トラッククレーン 移動式クレーン運転免許 普通~大型自動車運転免許 ユニック車 移動式クレーン運転免許 普通~大型自動車運転免許 ラフタークレーン 移動式クレーン運転免許 禁止 クレーン操作に関しては、全て移動式クレーン運転免許が必要になります。 また、ラフタークレーンは公道を運転する場合、大型特殊免許を取得している必要があります。 トラッククレーンやユニック車の場合は、自分が運転するトラックのサイズに応じて、普通〜大型の自動車運転免許が必要になります。 前述したように、ラフタークレーンは、自走で現場に入り、すぐに作業を開始できるのが強みになります。 つまり、「クレーン操作に必要な資格」と「公道の運転で必要な資格」は、セットで考える必要があります。 最大吊り上げ能力の違い 次に、最大吊り上げ能力の違いについて説明します。 最大吊り上げ能力は、クレーンの特徴が分かりやすい項目です。そのため確認が必要です。 この記事では、国内で一般的に流通しているものを対象にします。 それぞれの移動式クレーンでの最大吊り上げ能力は、以下のようになります。 機種 最大吊り上げ能力 ラフタークレーン 100t トラッククレーン 300t ユニック車 10t クローラークレーン 500t ラフタークレーンは、コンパクトがメリットです。最大吊り上げ能力は100t程になります。 しかし、100tのラフタークレーンは少なく、25t〜70tが多いです。 一般的な土木工事や建築工事では、70tの吊り上げ能力で対応できることがほとんどです。 ユニック車は、用途が資材の搬入、搬出なので、吊り上げ能力はそこまで求められていません。 反対に、クローラークレーンやトラッククレーンは、大規模な現場での使用が多く、吊り上げ能力が大きいほうが選ばれます。 操作場所の違い 次に、操作場所の違いについて解説していきます。 運転席とクレーン操作室が一緒になっているタイプやリモコン式など、さまざまです。 それぞれの移動式クレーンの操作場所は、以下のようになっています。 機種 操作場所 ラフタークレーン 運転席とクレーン操作室が同じ トラッククレーン 運転席とクレーン操作室が別々 ユニック車 リモコン式やラジコン式 クローラークレーン クレーン操作室のみ ラフタークレーンは、運転席とクレーン操作室が同じ場所にあります。 そのため、クレーンを操作する際に、一度降車する必要がありません。この点も、ラフタークレーンの作業性向上の要因になっています。 トラッククレーンは、運転席とクレーン操作室が別々になっています。 そのため、クレーンを操作する際は、一度降車する必要があります。 しかし、その分クレーンの操作がしやすいというメリットがあります。 ユニック車は、運転席から降り、手元のリモコンで遠隔操作をするのが一般的です。 次は、移動速度の違いについて、見ていきましょう。 それぞれの移動式クレーンの移動速度は、以下のようになります。 機種 速度制限 ラフタークレーン 最高速度50km未満 トラッククレーン(大型) 最高速度90km(車両のサイズによる) ユニック車(大型) 最高速度90km(車両のサイズによる) クローラークレーン 非常に遅い ラフタークレーンは、50kmを超えない設計になっています。 そのため、高速道路を走行できず、長距離走行は向いていません。 トラッククレーンやユニック車は、車両のサイズによりますが、大型だと最高で90kmの速度を出すことができます。 高い機動力を持ち、長距離走行もお手の物です。 生産台数の違い 最後に、生産台数の違いについて説明します。 生産台数の多さは、需要に結びついています。 今、国内では、どのクレーンが流行しているのかを考えるときの、参考にしてください。 それぞれの移動式クレーンの生産台数は、以下のようになります。 機種 生産台数 ラフタークレーン 1,843台(トラッククレーンも含む) トラッククレーン/td> 1,843台(ラフタークレーンも含む) ユニック車 12,567台 クローラークレーン 546台 ※令和2年度 参考:一般社団法人 日本クレーン協会 クレーン等機種別生産台数 ラフタークレーンとトラッククレーンは、合算された数字です。ほとんどがラフタークレーンになります。 トラッククレーンは、今ではあまり生産されていないためです。 ラフタークレーンとトラッククレーンが分けて記載されていた、平成24年のデータを見ても、ラフタークレーンが2,691台なのに対してトラッククレーンは、143台になっています。 ラフタークレーンは、移動式クレーンの中でトップの生産量を誇っています。 まとめ ラフタークレーンの良い点 不整地や狭い場所での活躍ができる 運転席とクレーン操作室が同じ、さらにブーム等を組み立てる必要もないため、作業性に優れている 生産台数は、移動式クレーンの中でトップクラスのため、中古も見つけやすい。 すでに、移動式クレーンの資格を取得している方は、この記事をきっかけに大型特殊免許取得を考えてみるのもいいと思います。 ラフタークレーンは、非常に扱いやすい移動式クレーンです。 ←トクワールドには、多数のクレーンがあります!

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    目次 カニクレーンとは? カニクレーンの種類 まとめ カニクレーンとは? カニクレーンは、開発元である前田製作所にて、「かにクレーン」の商品名で登録されている製品です。4本のアウトリガーを展開させ車体を支えている姿がカニのように見えることから「カニクレーン」の名称で呼ばれています。 まるで4足歩行メカのようにも思えるフォルムですが、脚部にでも見えるアウトリガーは、クレーン作業中に車体を支えるもので、カニクレーン自体の移動方式は歩行ではなく、足回りのクローラーで行います。 カニクレーンは、主に工場や屋内といった狭所でのクレーン作業で活用されるミニクローラークレーンです。ゴムクローラーで移動する小型移動式クレーンの一種なので、運転および作業には「小型移動式クレーンの技能講習修了証」と「玉掛技能講習修了証」の資格が必要になります。この記事ではカニクレーンの特徴・用途・種類について紹介します。 カニクレーンの特徴 カニクレーンはカニの姿に似ていること以外にも、大きな特徴が3つあります。 特徴その1:あらゆる地形での作業が可能 ミニクローラクレーンであるカニクレーンは、走行装置にゴム製の履帯(ゴムクローラー)を用いています。履帯は接地面積が広く、接地圧が小さいという特性を持つことから、地盤が柔らかい場所や舗装されていない路盤上での作業に用いられる建設機械のほとんどに採用されています。また、ゴム製なので、舗装路面上でも移動ができるというメリットもあります。 しかし、クレーン関係法令によると、移動式クレーンの転倒を防止するため「地面が軟弱な場所等では、原則として移動式クレーンの使用は禁止」とされています。ただし、転倒を防止するために必要な広さ及び強度を有する鉄板等を敷いた場合は使用できるなどのルールが明記されています。 また、カニクレーンを使用する際は、製品に表示されている最大吊り上げ荷重を超えて利用すると転倒事故などに繋がってしまうので、法令を遵守し、メーカーの定める範囲内で利用してください。 特徴その2:コンパクトな設計・特殊なアウトリガー カニクレーンは走行時の外型寸法がコンパクトに設計されており、一般的なもので走行姿勢では全幅が800mm程度です。走行姿勢では4本のアウトリガーは格納されていますが、クレーン作業時に展開します。 そのため、廊下や室内の移動も可能です。また、クレーン設置場所の広さに応じてアウトリガーの張り出し長さを選択できるほか、段差、障害物を避けて張り出しの角度も調整して設置することができます。 カニクレーンのアウトリガーは特殊な形状で、カニ足のようにアウトリガーを出します。アウトリガーの形状がクモにも似ているため、クモクレーンと呼ばれることもあるようで、英語ではSpider Craneと訳されます。 特徴その3:輸送性の高さとヘリコプターでの空輸性 コンパクトで輸送性の高いカニクレーンはトラックの荷台に省スペースで積載でき、1.2tクラスの小型カニクレーンの場合、標準キャブ2tロング車に横積み可能。荷台スペースを大きく活用できます。 また、大型のカニクレーンは「分割仕様」になっている製品が多く、搬入困難地である工事現場で重宝されます。分割仕様は、アウトリガーやブーム、足回りなど、部分ごとに分割できるカニクレーンのことで、索道やヘリコプターによる運搬が可能です。 特に、大型車両や機材が進入できない山岳地帯や鉄塔設置などの現場では、ヘリコプターで各パーツを懸吊して山頂まで運び、現地で組み立てて使用することもできます。 カニクレーンの用途 カニクレーンは当初、通路が狭い日本のお墓において、墓石を立てる機械として開発されました。現在では世界でも墓石、庭石、石碑の据付作業などに使われ、コンパクトなミニクローラーという特性から、建物内や狭所での作業にも多く利用されています。 ビル建設では、建物内部や屋上での鉄筋据え付け作業、鉄塔の基礎工事なども行い、美術館や中庭などでの美術品据付作業に使用されることもあるようです。 カニクレーンはゴムクローラーなので、舗装された場所や未舗装の地面でも利用できます。前田製作所のカニクレーン稼働事例によると、空港、駅構内、ダム建設現場など公共工事での建設資材や型枠の吊作業や、住宅建設など幅広い用途で活用されているようです。 カニクレーンの種類 カニクレーンは定格重量が5トン以下のミニクローラークレーンであり、2.9トン以下のものでは運転席を備えず、機械に合わせて歩行しながらレバーで運転するタイプが多いです。機械質量4.0トンクラスのカニクレーンになると吊り上げ能力などのほかに、組立・分解性とヘリコプターに懸吊して空輸できる輸送性に優れていることが要求されます。 現在国内で主流なカニクレーンメーカーは、前田製作所と古河ユニックの2社です。グリーン塗装が特徴のカニクレーンは前田製作所の製品です。低騒音な電動仕様のカニクレーンを展開しています。 一方、古川ユニックでは赤い塗装のカニクレーンが「ミニ・クローラークレーン」の製品名で開発・製造・販売されています。1.2tクラスの小型カニクレーンから、最大2.93t×3.9mの7段ブームを備えたものなど、豊富な種類の製品のラインナップが特徴です。 では、2社のカニクレーンをタイプ別に解説していきます。 通路、部屋内の移動におすすめの1.2〜1.7トンクラス このクラスは格納幅がわずか60cn程なので、通常のドアからの搬入はもちろん、建設用のエレベーターへの積載も可能です。狭い直角通路も走行でき活躍の幅が広がります。 狭所で効率的なクレーン作業を実現できる2.0〜2.5tクラス 重機やトラックの通れない狭い道路や、現場内の細い通路、カーブの多い通路で使いやすく、このクラスでは5段ブームが主流です。張り出しパターンが増え、より効率の良いクレーン作業が行えます。 建設・土木のスタンダードである3.8~4.0トンクラス このクラスのカニクレーンは乗車タイプで、長時間作業に向いています。また、分解仕様や自動分解仕様の製品が多く、索道・ヘリコプターでの運搬が可能です。油圧配管の接合や分解時も便利なワンタッチカプラーを採用しており、分解・組み立ての省力化が施されています。 広大な作業範囲を誇る5.0トンクラス 大型展示物や鉄骨、コンクリート製品などの重量物の吊り上げも可能なクラスです。安全機能などの装備も充実しており、クレーン容量やブーム範囲が大きいことから広い場所や屋上、屋外での作業が主流になります。 まとめ カニクレーンとは?|まとめ アウトリガーを広げた姿がカニに似ていることからカニクレーンと呼ばれている建設機械ですが、脚を畳むと非常にコンパクトになります。運輸性にも優れていることから、トラックや通常のクレーンが入れない狭い場所、建物内などの作業に非常に有効です。 分解可能なものやブームが長く伸縮するモデルなど作業用途により様々なタイプがあるため、利用の際は各製品をよく見比べて検討することをおすすめします。また、室内作業では低騒音で排ガスが出ない電動タイプのカニクレーンを探しましょう。

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    クレーン

    クレーンは種類によって何が違うの? ラフターとは?トラックとは? 主要なクレーンを分かりやすく解説!

    クレーンは種類によって何が違うの? ラフターとは?トラックとは? 主要なクレーンを分かりやすく解説! クレーンとは、人力で運搬できないものを代わりに運んでくれる頼もしい建設機械です。 今までに多種多様なクレーンが開発されており、使用される場所や用途も様々。 だからこそ、適切なクレーンを用途に合わせて選び、存分に力を発揮させてあげたい! そこで、今回は ・クレーンの種類による違いを知りたい! ・自分の用途に合うクレーンがどれなのかよく分からない! という悩みを持つ方のために解説していきます。 また、クレーンを運転するためには資格や免許が必要になってきますので、この部分にも触れていきます。 1つずつ分かりやすく丁寧に解説していきますので、ぜひ参考にしてください。 目次 そもそもクレーンとは何か? クレーンの種類はどれくらいあるの? それぞれの用途とは? クレーンを運転するのに必要な資格とは? それぞれのクレーンの用途 そもそもクレーンとは何か?まずは、クレーンって何?という方のために、クレーンの定義について解説していきます。 クレーンとは以下の2つの条件を満たした機械装置のことを言います。 ・荷を人力ではなく、動力を用いて吊り上げるもの。 ・吊り上げた荷を人力も含め、水平に運搬することを目的とするもの。 よって ・荷を吊り上げるだけの機械装置。 ・荷を人力で吊り上げる機械装置。 これらは、クレーンに該当しません。 動力によって荷を吊り上げるというところがポイントなので、覚えておきましょう。 また、クレーンには移動式クレーンと呼ばれるものがあります。 移動式クレーンとは上記に記載した2つの条件にプラスして、エンジンを搭載しており、好きな場所へ移動が出来る構造を持つものとされています。 クレーンと移動式クレーンでは、運転に必要な資格も変わってくるので、注意してくださいね。 クレーンの種類はどれくらいあるの? それぞれの用途とは? では実際に主要なクレーンの種類と特徴、用途について解説していきます。 クレーンと移動式クレーンに分けて解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。 クレーンの種類と用途 この記事で扱う主要なクレーンは以下の4つです。 ・天井クレーン ・ジブクレーン ・橋形クレーン ・ケーブルクレーン 天井クレーン 天井クレーンとは、屋内で多く使用されるといった特徴があり、両側の壁に沿って設置されたランウェイと呼ばれる場所を走行するクレーンになります。 工場では、機械や部品などの運搬をする時に助けてもらうことがほとんどです。 ジブクレーン ジブクレーンとは、その場に固定されている状態の、アームを持つタイプのクレーンです。 低床や門形、塔型など多くの種類があることが特徴の1つです。 橋形クレーン 橋形クレーンとは、天井クレーンに脚を設けて、敷設されたレールの上を走行できるようにしたクレーンです。 天井クレーンとは違い、こちらは屋外で多く使用されることが特徴になります。 ケーブルクレーン ケーブルクレーンとは、2つの塔の間に張ったロープ上を走行することにより、荷を運搬するクレーンです。 ケーブルクレーンは、山と山の間であったり、ダムの両端であったりとスパンが非常に長い場合に使用されるといった特徴を持っています。 移動式クレーンの種類と用途 この記事で扱う主要な移動式クレーンは以下の4つです。 ・トラッククレーン ・ラフタークレーン ・クローラークレーン ・浮きクレーン トラッククレーン トラッククレーンとは、機動性や操作性が優れていることが特徴です。 その特徴から、非常に幅広く使用されている人気者。 構造としては、専用トラックの荷台に旋回用の台とクレーン装置を取り付けたものになります。 用途は土木や建築現場など多岐にわたり、様々な場所で活躍が期待できます。 ラフタークレーン ホイールクレーンの一種であり、大型タイヤを装備、尚且つ全輪駆動式、文句無しの大人気移動式クレーンです。 凹凸のある場所や軟弱な地盤を運転するのに適しているのも特徴の1つ。 機動性に非常に優れており、また公道も走行できることから様々な用途で活躍してくれること間違いなしです。 また、吊り上げ能力も4.9t以下の小型から70tの大型まで幅広く対応しています。 クローラークレーン クローラークレーンは、タイヤではなくキャタピラでの移動が特徴のクレーンです。 キャタピラを装備したことによる、他を寄せ付けないほどの安定性。 その安定性からラフタークレーンと同様に、非常に凹凸のある場所や軟弱な地盤での活躍が大いに期待できる移動式クレーンです。 浮きクレーン 浮きクレーンは、台船上に搭載されていることが特徴の移動式クレーンです。 河川や海上工事、サルベージ作業が一般的な用途になります。 クレーンには多くの種類や用途があることが分かりましたでしょうか。 適材適所で使用してあげることが、クレーンの力を最大限発揮するのに大切ということですね。 クレーンを運転するのに必要な資格とは? これまでに解説したクレーンを運転するには、資格や免許が必要になってきます。 最後にクレーンと移動式クレーンに分けて、必要な資格や免許を簡単に解説していきます。 クレーンを運転する際に必要な資格 吊り上げ荷重が5t以上→クレーン・デリック運転士免許 吊り上げ荷重が5t未満→クレーンの運転の業務特別教育 このように、クレーンの運転に必要な資格は、吊り上げ荷重によって変わります。 また、床上運転式や床上操作式など扱うクレーンによっても必要な免許が変わってきますので、注意してください。 移動式クレーンを運転する際に必要な資格 吊り上げ荷重が5t以上→移動式クレーン運転士免許 吊り上げ荷重が1t以上5t未満→小型移動式クレーン運転技能講習 吊り上げ荷重が1t未満→移動式クレーンの運転の業務特別教育 移動式クレーンも同様に、吊り上げ荷重によって変わります。 基本的に5t以上の場合には、扱うクレーンに適した免許を取得しなければいけないと覚えてくださいね。 適切な資格を取得し、自分が運転するクレーンの特徴をよく理解してあげることが、乗りこなす近道となります。 ←トクワールドでは高品質な【中古クレーン】を多数取り揃えております!

    2022/04/21

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