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SF感溢れる重機「カニクレーン」とは

クレーン

2022/09/21

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SF感溢れる重機「カニクレーン」とは

カニクレーンとは?

カニクレーンは、開発元である前田製作所にて、「かにクレーン」の商品名で登録されている製品です。4本のアウトリガーを展開させ車体を支えている姿がカニのように見えることから「カニクレーン」の名称で呼ばれています。

まるで4足歩行メカのようにも思えるフォルムですが、脚部にでも見えるアウトリガーは、クレーン作業中に車体を支えるもので、カニクレーン自体の移動方式は歩行ではなく、足回りのクローラーで行います。

カニクレーンは、主に工場や屋内といった狭所でのクレーン作業で活用されるミニクローラークレーンです。ゴムクローラーで移動する小型移動式クレーンの一種なので、運転および作業には「小型移動式クレーンの技能講習修了証」と「玉掛技能講習修了証」の資格が必要になります。この記事ではカニクレーンの特徴・用途・種類について紹介します。

カニクレーンの特徴

カニクレーンはカニの姿に似ていること以外にも、大きな特徴が3つあります。

特徴その1:あらゆる地形での作業が可能
ミニクローラクレーンであるカニクレーンは、走行装置にゴム製の履帯(ゴムクローラー)を用いています。履帯は接地面積が広く、接地圧が小さいという特性を持つことから、地盤が柔らかい場所や舗装されていない路盤上での作業に用いられる建設機械のほとんどに採用されています。また、ゴム製なので、舗装路面上でも移動ができるというメリットもあります。

しかし、クレーン関係法令によると、移動式クレーンの転倒を防止するため「地面が軟弱な場所等では、原則として移動式クレーンの使用は禁止」とされています。ただし、転倒を防止するために必要な広さ及び強度を有する鉄板等を敷いた場合は使用できるなどのルールが明記されています。

また、カニクレーンを使用する際は、製品に表示されている最大吊り上げ荷重を超えて利用すると転倒事故などに繋がってしまうので、法令を遵守し、メーカーの定める範囲内で利用してください。

特徴その2:コンパクトな設計・特殊なアウトリガー
カニクレーンは走行時の外型寸法がコンパクトに設計されており、一般的なもので走行姿勢では全幅が800mm程度です。走行姿勢では4本のアウトリガーは格納されていますが、クレーン作業時に展開します。

そのため、廊下や室内の移動も可能です。また、クレーン設置場所の広さに応じてアウトリガーの張り出し長さを選択できるほか、段差、障害物を避けて張り出しの角度も調整して設置することができます。

カニクレーンのアウトリガーは特殊な形状で、カニ足のようにアウトリガーを出します。アウトリガーの形状がクモにも似ているため、クモクレーンと呼ばれることもあるようで、英語ではSpider Craneと訳されます。

特徴その3:輸送性の高さとヘリコプターでの空輸性
コンパクトで輸送性の高いカニクレーンはトラックの荷台に省スペースで積載でき、1.2tクラスの小型カニクレーンの場合、標準キャブ2tロング車に横積み可能。荷台スペースを大きく活用できます。

また、大型のカニクレーンは「分割仕様」になっている製品が多く、搬入困難地である工事現場で重宝されます。分割仕様は、アウトリガーやブーム、足回りなど、部分ごとに分割できるカニクレーンのことで、索道やヘリコプターによる運搬が可能です。

特に、大型車両や機材が進入できない山岳地帯や鉄塔設置などの現場では、ヘリコプターで各パーツを懸吊して山頂まで運び、現地で組み立てて使用することもできます。

カニクレーンの用途

カニクレーンは当初、通路が狭い日本のお墓において、墓石を立てる機械として開発されました。現在では世界でも墓石、庭石、石碑の据付作業などに使われ、コンパクトなミニクローラーという特性から、建物内や狭所での作業にも多く利用されています。

ビル建設では、建物内部や屋上での鉄筋据え付け作業、鉄塔の基礎工事なども行い、美術館や中庭などでの美術品据付作業に使用されることもあるようです。

カニクレーンはゴムクローラーなので、舗装された場所や未舗装の地面でも利用できます。前田製作所のカニクレーン稼働事例によると、空港、駅構内、ダム建設現場など公共工事での建設資材や型枠の吊作業や、住宅建設など幅広い用途で活用されているようです。

カニクレーンの種類

カニクレーンは定格重量が5トン以下のミニクローラークレーンであり、2.9トン以下のものでは運転席を備えず、機械に合わせて歩行しながらレバーで運転するタイプが多いです。機械質量4.0トンクラスのカニクレーンになると吊り上げ能力などのほかに、組立・分解性とヘリコプターに懸吊して空輸できる輸送性に優れていることが要求されます。

現在国内で主流なカニクレーンメーカーは、前田製作所と古河ユニックの2社です。グリーン塗装が特徴のカニクレーンは前田製作所の製品です。低騒音な電動仕様のカニクレーンを展開しています。

一方、古川ユニックでは赤い塗装のカニクレーンが「ミニ・クローラークレーン」の製品名で開発・製造・販売されています。1.2tクラスの小型カニクレーンから、最大2.93t×3.9mの7段ブームを備えたものなど、豊富な種類の製品のラインナップが特徴です。

では、2社のカニクレーンをタイプ別に解説していきます。

通路、部屋内の移動におすすめの1.2〜1.7トンクラス
このクラスは格納幅がわずか60cn程なので、通常のドアからの搬入はもちろん、建設用のエレベーターへの積載も可能です。狭い直角通路も走行でき活躍の幅が広がります。

狭所で効率的なクレーン作業を実現できる2.0〜2.5tクラス
重機やトラックの通れない狭い道路や、現場内の細い通路、カーブの多い通路で使いやすく、このクラスでは5段ブームが主流です。張り出しパターンが増え、より効率の良いクレーン作業が行えます。

建設・土木のスタンダードである3.8~4.0トンクラス
このクラスのカニクレーンは乗車タイプで、長時間作業に向いています。また、分解仕様や自動分解仕様の製品が多く、索道・ヘリコプターでの運搬が可能です。油圧配管の接合や分解時も便利なワンタッチカプラーを採用しており、分解・組み立ての省力化が施されています。

広大な作業範囲を誇る5.0トンクラス
大型展示物や鉄骨、コンクリート製品などの重量物の吊り上げも可能なクラスです。安全機能などの装備も充実しており、クレーン容量やブーム範囲が大きいことから広い場所や屋上、屋外での作業が主流になります。

まとめ

カニクレーンとは?|まとめ
アウトリガーを広げた姿がカニに似ていることからカニクレーンと呼ばれている建設機械ですが、脚を畳むと非常にコンパクトになります。運輸性にも優れていることから、トラックや通常のクレーンが入れない狭い場所、建物内などの作業に非常に有効です。

分解可能なものやブームが長く伸縮するモデルなど作業用途により様々なタイプがあるため、利用の際は各製品をよく見比べて検討することをおすすめします。また、室内作業では低騒音で排ガスが出ない電動タイプのカニクレーンを探しましょう。
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    2022/06/10

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  • カニクレーンのラジコンが丸わかり!アウトリガとクレーンの操作をスマートに!
    クレーン

    カニクレーンのラジコンが丸わかり!アウトリガとクレーンの操作をスマートに!

    目次 ラジコンの概要 ラジコンの操作 土木工事・建築工事で活躍するカニクレーン カニクレーンは前田製作所 古河ユニックはミニ・クローラクレーン クレーンの購入は中古販売専門会社 まとめ|ニクレーンのラジコンが丸わかり!アウトリガとクレーンの操作をスマートに! カニクレーンは、墓石や庭石、石碑の据え付けなど、周囲に支障物が多く狭いうえに段差があるような不安定な現場で活躍します。 また、周りに電線が張り巡らされた変電所、トンネルや地下鉄での管工事なども得意な現場です。 アクセスできる建設機械に制限のある現場、作業スペースが思うように確保できない現場という共通点がある、ビル建築の屋上での作業、プラント・工場の屋内作業などでも能力を最大限に発揮します。 以上のような現場では、工事の進行とともに現場状況が刻々と変化することも多いです。 そういう現場で、カニクレーン本体よりやや離れた場所で、現場全体に気を配りながら運転・操作するためにあるのが「ラジコン」です。ラジコンは、カニクレーンの安全作業上、欠かすことができないアイテムとなっています。 この記事では、カニクレーンのラジコンについて詳しく紹介します。 またカニクレーンが活躍している土木工事や建築工事について、メーカーやおすすめの購入先についても触れていますので、導入を検討している方はぜひ参考にしてください。 ラジコンの概要 ラジコンと同じようにカニクレーンを遠隔操作できる装置にリモコンがあります。 ラジコンは無線式で電波の届く範囲で遠隔操作できるのに対して、リモコンでは送信ケーブルの長さの範囲内での遠隔操作ということになります。 この記事では、ラジコンについて概要を解説していきます。 ラジコンは前田製作所のMC285Cシリーズのものを参照していますが、メーカーや機種によって構成や機能、操作に多少の違いがありますので、詳細は各マニュアルをご確認ください。 ラジコンの構成 ラジコンは、送信機と受信機からなり、この2つによってラジコン装置として機能します。 送信機 送信機は、以下の5つのパーツによって構成されています。 液晶表示部 4種類の操作ボタン 4組のクレーン操作レバー アクセルレバー グリップ(持ち手) 送信機は、クレーン操作信号を無線でクレーン本体に搭載した受信機に送信し、本体から離れた場所でクレーンを操作することができます。 基本的に片手で操作できるように設計されていて、操作レバーやボタンは親指で操作し、人差し指でアクセルレバーを操作することが可能です。他の指でグリップをしっかり握って送信機を保持します。 送信機の水洗いは厳禁です。清掃は、水または水で薄めた中性洗剤を布などに含ませて、汚れを拭き取るようにしてください。 受信機 受信機は、カニクレーン本体に搭載され、以下の5つのパーツで構成されます。 コントロールボックス メインスイッチ モニタディスプレイ アンテナ レセプタクル レセプタクルとは、コネクタの挿入口のことです。 受信機は、送信機から送信された操作信号を受信しカニクレーンを作動させます。 ラジコンの機能 送信機は片手で操作できるので、もう一方の手で吊り荷を支えたり玉掛けしたりすることが可能です。 クレーン速度は、ラジコンのアクセルレバーの操作により、停止状態から最速まで続けて操作できます。 送信機の液晶表示部には、以下の操作状況が表示され確認できます。 クレーン操作 微速操作 フック格納操作 アクセル開度 この液晶表示部には、異常の発生や異常の内容も表示されるので、異常箇所の確認や処置の迅速な対応が可能です。 送信機の操作状況や異常警報を音声メーセージで知らせる、音声機能付き機種もあります。 ラジコンは、類似した周波数の電波が近くで使用されていた場合、他の周波数に自動的に切り替える「オートスキャン方式」を採用していることが多いです。 また装置ごとに「IDコード(識別コード)」を設定し、独自のデータ伝送方式を採用していることがほとんどで、無線機の電波が混信してクレーンが誤作動しないようにしています。 ラジコンの安全 ラジコンは、電波法に基づいた「技術基準適合証明」を受けた装置を使用してください。メーカー純正のラジコンには、証明ラベルが添付されています。 証明ラベルが添付された送信機を改造したり、証明ラベルのない改造した送信機を使用したりすることは違法です。 送信機を使用するときは、必ずフックベルトを使用して操作中の送信機の落下防止に努めてください。 また送信機に強い衝撃を与えると故障や誤作動を引き起こし、感電や重大災害の原因になる可能性がありますから注意が必要です。 ラジコンに使用する電池はメーカー指定のものとし、電池は正しく使用してください。 ラジコンの操作 ラジコンの構成や機能などの概要を説明しました。ここからは実際のラジコン操作のポイントを解説します。 ラジコンは必要に応じてモードを切り換えて使用するタイプがほとんどです。モードには初期値設定モード、アウトリガモード、クレーンモードの3つがあります。 画面上で、それぞれのモードに切り換えたことをしっかり確認してから操作を開始しましょう。違うモードで誤った操作をすると、カニクレーンの誤作動につながり事故の原因になる可能性があります。 初期設定モードは、最初に液晶濃度や音声VOLなど、8種類程度の項目を設定するときに使用します。変更した場合は終了操作をしないと有効にならないので注意してください。 アウトリガ・クレーンのモード設定 まず、ラジコン送信機の各操作モードの設定(呼び出し)方法を説明します。 送信機の電源をONにすると、液晶表示部に約2秒間、クレーンマークが表示され、その表示が消えたら、自動的にクレーンモードに設定されます。 クレーンモードからアウトリガモードに切り替えるときは、一度電源ボタンを押してOFFにしてから再度電源ボタンをONにしてください。 液晶表示部にクレーンマークが表示されている間に、微速/モードボタンを2秒間押すと、クレーンモードとアウトリガモードの選択画面が表示されます。 カーソルを動かしアウトリガの横に合わせ、設定ボタンを押すとアウトリガモードになります。 アウトリガモードでの操作 所定の作業前点検終了後、送信機の各操作レバーの動きがスムーズで、レバーから指を離すと「中立」に戻ることを確認してください。 アウトリガモードでの操作のポイントは以下のようになります。 アウトリガ設置操作 4基の各アウトリガ操作レバーを「出」に操作して各アウトリガを均等に伸ばし、機械を所定の高さにする。機械が地面から「約80ミリ」浮いたら、アクセルレバーをゆっくり戻し、操作レバーから指を離して「中立」位置にする。 アウトリガ格納操作 操作モードを」「アウトリガ接地モード」にする。操作レバーを「入」に操作してアクセスレバーをゆっくり引く。機械が地面に接地したら、アクセルレバーをゆっくり戻し、操作レバーから指を離して「中立」位置にする。 クレーンモードでの操作 所定の作業前点検終了後、すべてのアウトリガが確実に接地されていることを確認してから、クレーンモードでの操作を開始してください。 クレーンモードでの操作のポイントは以下のようになります。 旋回操作 右旋回は「右」に操作し、アクセルレバーをゆっくり引くと、ブームはクレーン上から見て時計回りに旋回する。左旋回も同様。アクセルレバー及び旋回操作レバーから指を離し、中立位置に戻すと旋回が停止する。 ブーム伸縮操作 ブーム伸縮レバーを「伸」に操作し、アクセルレバーをゆっくり引くとブームが伸長する。ブームの「縮」操作も同様。アクセルレバー及びブーム伸縮操作レバーから指を離し、中立位置に戻すとブームの伸縮が停止する。 フック巻上、巻下操作 フック巻上、巻下操作レバーを「上」に操作し、アクセルレバーをゆっくり引くとフックが巻き上がる。フックの巻下げも同様。アクセルレバー及びフック巻上、巻下操作レバーから指を離し、中立位置に戻すとフックの巻上げまたは巻下げが停止する。 フック巻上、巻下操作 フック巻上、巻下操作レバーを「上」に操作し、アクセルレバーをゆっくり引くとフックが巻き上がる。フックの巻下げも同様。アクセルレバー及びフック巻上、巻下操作レバーから指を離し、中立位置に戻すとフックの巻上げまたは巻下げが停止する。 微速モードの設定と解除 クレーン操作を低速で行いたい場合は、微速モードに設定するとクレーン最高作動速度が規制されて、クレーン作業の低速での速度コントロールをさらにスムーズで行うことができる。 エンジンストップと非常停止操作 送信機のアクセルレバーや操作レバーから指を離しても作動が停止しない場合や、操作していないのにクレーンが動き始めた場合は、エンジンストップ・非常停止操作ボタンを押すと停止する。 土木工事・建築工事で活躍するカニクレーン カニクレーンは、さまざまな土木工事・建築工事で活躍できるように進化を遂げています。カニクレーンの構成の概要と最新機種の仕様情報を紹介します。 カニクレーンは、ゴムクローラー(キャタピラ)式の走行台車にクレーン(ブーム式)を搭載した移動式クレーンです。 作業現場内では自走して走行し、定格総荷重以内でのクレーンによる吊り荷作業が可能です。またラジコンによる遠隔操作もできます。 クレーン本体は、走行台車部、クレーン部、安全装置から成り、「コンパクト設計」と「屈折式アウトリガ」が特徴です。 動力源は、熱効率が高く燃料消費量が少ないディーゼルエンジンが主流ですが、比較的小型の機種ではガソリンエンジンもあります。またオプションで、よりクリーンな電動モーターとの併用仕様がある機種も増えています。 多くの建設機械同様、ブームやアウトリガは油圧によって作動し、スムーズで小回りのきく動きが特長です。 カニクレーンには乗車型と非常車型があり、作業する現場状況や作業時間、扱う吊り荷の重量などで選択されます。 最新機種の特徴としては、各種モーメントリミッタの充実、アウトリガインターロック仕様などによる安全性の向上が挙げられます。 カニクレーンは前田製作所 実はカニクレーンという名称は、前田製作所の商品名です。 前田製作所は、カニクレーンを狭くて足元の不安定な墓地での作業を容易にするために開発したとされています。 カニクレーンはコンパクトな形状のままゴムクローラーで走行しますが、現場では4本のアウトリガを張出して接地します。このアウトリガを張出した姿がカニに似ていることからカニクレーンと命名されました。 前田製作所は前田建設工業の機械工場として開設され、1962年に株式会社として独立し、建設機械のコマツと強い連携関係にあります。 1968年自社商品の前田クレーンを発売し、1980年には、カニクレーンの原型ともいえるミニクロクレーンを発売しました。 本社は長野県の長野市にあり、全国に28カ所の拠点があります。また海外の主要拠点として、2022年MAEDA AMERIKA Inc.を設立し、グローバルに営業活動を展開しています。 古河ユニックはミニ・クローラクレーン 「赤いユニック」でおなじみの古河ユニックは、1961年に日本初の積載型クレーンを発売して以来、ユーザーニーズに応える技術と製品を開発し続けています。 現在ではユニックとクレーンにおいて、わが国の代表的なメーカーです。 カニクレーンは前田製作所の商品名でもあるため、古河ユニックでは同様のクレーンをミニ・クローラクレーンと呼んでいます。 古河ユニックは、1946年に創設された共栄開発が前身です。 1970年に社名にもなった「UNIC(ユニック)」は、積載型クレーンの代名詞として世界レベルで浸透しています。1987年、現在の古河機械金属のグループに入りました。 1991年、2.5トン吊りミニ・クローラクレーンの発売を開始しています。また最近では、車両運搬車「キャリア」も製造販売しています。 東京に本社があり、全国に42カ所の販売拠点、400ヶ所以上の指定サービス工場が稼働中です。 「赤いユニック」でおなじみの古河ユニックは、1961年に日本初の積載型クレーンを発売して以来、ユーザーニーズに応える技術と製品を開発し続けています。 現在ではユニックとクレーンにおいて、わが国の代表的なメーカーです。 カニクレーンは前田製作所の商品名でもあるため、古河ユニックでは同様のクレーンをミニ・クローラクレーンと呼んでいます。 古河ユニックは、1946年に創設された共栄開発が前身です。 1970年に社名にもなった「UNIC(ユニック)」は、積載型クレーンの代名詞として世界レベルで浸透しています。1987年、現在の古河機械金属のグループに入りました。 1991年、2.5トン吊りミニ・クローラクレーンの発売を開始しています。また最近では、車両運搬車「キャリア」も製造販売しています。 東京に本社があり、全国に42カ所の販売拠点、400ヶ所以上の指定サービス工場が稼働中です。 クレーンの購入は中古販売専門会社 カニクレーンを含むクレーンの購入は、中古建機の販売専門会社をおすすめします。おすすめの理由は、低価格で納期が早いからです。 たとえば前田製作所の2.9トン吊り5段ブームでラジコン付きの中古価格は、300万前後ですが、新品では600万円前後します。 また新品の場合は購入から納品までにさまざまな手続きや調整が必要ですが、中古は在庫さえあれば購入してすぐ使用することができます。 カニクレーンなどクレーンを中古で購入する場合は、自社で整備点検ができる販売会社を選びましょう。整備・点検を外注する会社は割高になります。 そしてカニクレーンの購入で忘れてならないのが、搬入に必要なトラックなどの輸送手段です。これにも自社で対応できる会社を選んだ方がお得になります。 カニクレーンをスポット的に短期で使用する場合はレンタルという選択肢もあります。 レンタル料金は、吊り上げ荷重のクラス別で設定されていることが多いですが、年式や走行距離でも差があるようです。 1,7トンクラスで1日20,000円/月250,000円、2.9トンクラスで1日35,000円/月350,000程度が目安となっています。この他に諸費用(約2,000円~4,000円)がプラスされます。 まとめ|ニクレーンのラジコンが丸わかり! ここまでカニクレーンについて、ラジコンを中心に紹介してきました。 まず、ラジコンの構成・機能・安全などの概要、モード設定や操作方法を説明しました。その他、カニクレーンが活躍している工事について、代表的なメーカーやおすすめの購入先、レンタルについても触れてました。 カニクレーンは、現状では他の建設機械に比べると販売台数がまだ少ないです。ただ今後、作業スペースに限りがある都市中心部や高層ビルでの維持・修繕作業での活躍が増えてくると考えられます。 作業効率や安全性を重視したい狭所現場での作業が発生した場合は、ぜひカニクレーンを検討してみてください。 ←トクワールドで中古【カニクレーン】が探せます

    #カニクレーン

    2023/09/28

    1,944

  • カニクレーンの能力について解説!機種ごとの吊り上げ荷重や最大作業半径も紹介
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    カニクレーンの能力について解説!機種ごとの吊り上げ荷重や最大作業半径も紹介

    目次 カニクレーンの能力が最大に発揮される現場とは カニクレーンの主要メーカーは前田製作所と古河ユニック 前田製作所のカニクレーンの機種と仕様情報の概要 古河ユニックのミニ・クローラクレーンの機種と仕様情報の概要 カニクレーンは中古で購入がお得!レンタル費用の相場も紹介 まとめ|カニクレーンの能力について解説! カニクレーンは、重量物の吊り上げが主な用途で、特に狭所現場で圧倒的な能力を発揮します。 下部走行体はゴムクローラーで、作業現場では4本のアウトリガーを張り出して接地します。このアウトリガーを張り出したときの形状がカニの姿に似ているので「カニクレーン」と名付けられました。 カニクレーンというのは、メーカーである前田製作所の商品名です。古河ユニックなど他のメーカーでは、ミニ・クローラクレーンという呼び方が一般的です。 この記事では、狭く、地盤も良くない作業環境で大活躍しているカニクレーンについて紹介します。 国内の主要メーカーである前田製作所と古河ユニックのほぼ全機種について触れていますので、カニクレーン導入を検討している方はぜひ参考にしてください。 カニクレーンの能力が最大に発揮される現場とは カニクレーンは、一般的なクレーンやユニックでは立ち入ることができない狭い現場で、その能力を最大限に発揮することができます。狭い通路や坂道、段差(数センチ程度)があっても難なく走行できるのが特徴です。 元々、狭い墓地での墓石工事のために開発されたため、走行時は非常にコンパクトです。利用頻度の高い1トン吊り~2.8トン吊りで全幅は600~800ミリとなっています。 またゴムクローラーなので、アスファルトやコンクリートの舗装道路はもとより、未舗装や軟弱地盤、工場内の狭い通路などでも移動が可能です。 作業時のみ展開する4本のアウトリガーは、現場接地面の広さ、支障物や段差に応じて張り出しの角度や長さを選択することができます。 カニクレーンは、トラックの荷台に小スペースで積載できるだけでなく、分割仕様になっているものも多いためロープウェイやヘリコプターでの現場搬入も可能です。 カニクレーンの主要メーカーは前田製作所と古河ユニック わが国のカニクレーンの主要メーカーである、前田製作所と古河ユニックについて紹介します。カニクレーンに代表されるミニクレーンは、建設機械のアクセスが制限されるあらゆる場所で活用されています。 ビル建設やプラント、狭所、屋上、航空産業、湾岸建設、山岳土木、変電所、石油・ガス施設、トンネル・地下、美術品据付けなど多種多様な現場が活躍の場所です。 前田製作所は前田建設工業の機械工場として開設され、昭和37年に株式会社として独立し、建設機械のコマツと強い連携関係にあります。 1980年、カニクレーンの原型ともいえるミニクロクレーンを発売しています。 古河ユニックは、1946年に創設された共栄開発を前身とし、1961年に日本初の積載型クレーンを発売しました。1970年に社名にもなった「UNIC(ユニック)」は、積載型クレーンの代名詞として幅広く世に浸透しています。 1991年、2.5トン吊りミニ・クローラクレーンの発売を開始しました。 前田製作所のカニクレーンの機種と仕様情報の概要 ここでは、前田製作所のカニクレーンの機種について、吊り上げ荷重など仕様情報の概要について紹介します。 吊り上げ荷重とは、クレーンが吊り上げることができる最大荷重のことです。機種の能力を比較するとき最大荷重で比較すると分かりやすいです。 ただ前田製作所のカタログには、クレーンの条件に応じて吊り上げることのできる重量、「定格総荷重」が記載されています。 そのためこの記事では、アウトリガー最大張出時で、最短ブーム、最小作業半径の定格総荷重を最大荷重として比較します。 MC174CRM|モーメントリミッタ標準装備のカニクレーン最小機種 MC174CRMの主要諸元 吊り上げ荷重 1.72トン クレーン容量 1.72トン×1.0m 最大作業半径 5.17m×0.22トン 最大地上揚程 5.5m 最大地下揚程 7.0m(4本掛) 機体幅 590ミリ MC174CRMの特徴 クレーンとアウトリガーを格納し走行するため、より狭い場所への入り込みが可能 不整地や狭い場所などでのクレーン作業を可能にする屈折式アウトリガー モーメントリミッタ(過負荷防止装置)、過巻下停止装置を標準装備 モーメントリミッタパネル表示では赤、黄、緑の三色灯で負荷状態を表示 クレーンを遠隔操作することができるラジコン・リモコン装置を装備 2本の走行レバーで信地旋回(ピボットターン)、超信地旋回(スピンターン)が可能 MC285C-3|アウトリガーインターロック・モーメントリミッタ標準装備 MC285C-3の主要諸元 吊り上げ荷重 2.82トン クレーン容量 2.82トン×1.4m 最大作業半径 8.205m×0.15トン 最大地上揚程 8.7m 最大地下揚程 10.1m(4本掛) 機体幅 750ミリ MC285C-3の特徴 高機能モーメントリミッタに新機能の旋回制限を追加 張出角度が6パターンに増えてクレーン作業の効率が向上 旋回時、過負荷領域手前で自動ストップ 新型7.0インチカラー液晶マルチモニター搭載 自己脱着式の脱着式電動ユニットがオプションで登場 MC305C-3(乗車型)|安全・環境性能が充実!建設工事現場のスタンダードマシン MC305C-3の主要諸元 吊り上げ荷重 2.98トン クレーン容量 2.98トン×2.5m 最大作業半径 12.16m 最大地上揚程 12.52m 最大地下揚程 16.09m(4本掛) 機体幅 1,280ミリ MC305C-3の特徴 モーメントリミッタは作業に合わせた設定が可能(揚程・作業半径・角度制限) オートスライドアウトリガーを作用しアウトリガーインターロックを標準装備 乗車タイプだから走行・クレーン操作の長時間作業も快適・リモコン操作可能 オプションで電動モーターを併用すれば安定操作と省エネの両方を実現 MC405C-3|安全性に優れたクラス最大機種で余裕の吊り能力を実現 MC405C-3の主要諸元 吊り上げ荷重 2.98トン クレーン容量 2.98トン×3.5m 最大作業半径 16m×0.21トン 最大地上揚程 16.8m 最大地下揚程 20.5m 機体幅 1,380ミリ MC405C-3の特徴 アウトリガーインターロック・モーメントリミッタ標準装備 過負荷防止及び作業範囲制限機能でモーメントリミッタパネル搭載 オプションのインバーター付電動モーターで屋内作業もクリーン オプションのサーチャーフックなら軒下・ガラス据付作業も楽々 乗車タイプだから走行・クレーン操作の長時間作業も快適・リモコン操作可能 MK1033CW-1|クレーン作業の新提案!ナックルブームクレーンを採用 MK1033CW-1の主要諸元 吊り上げ荷重 0.82トン 最大定格総荷重×作業半径 0.82トン×2.3m 最大作業半径 9.73m 最大地上揚程 10.47m 最大地下揚程 20.5m 機体幅 750ミリ MK1033CW-1の特徴 屈折式ブームだから的確なリーチで障害物を乗り越えての作業が可能 倉庫や工場内の作業で生じる奥まで水平にリーチする作業にも対応 マルチアウトリガーポジションの設定が可能になり柔軟な設置が可能 オプションで取り外し可能な自己脱着式電動モーターを搭載可能 古河ユニックのミニ・クローラクレーンの機種と仕様情報の概要 ユニックとクレーンにおいて、わが国の代表的なメーカーである古川ユニックは、「赤いユニック」としておなじみでしょう。最近では、タイの既存工場を世界戦略製品の生産拠点にすべく増強しています。 カニクレーンは前田製作所の商品名でもあるため、古川ユニックでは同様のクレーンをミニ・クローラクレーンと呼んでいます。 古川ユニックのミニ・クローラクレーンを7機種紹介します。 ここでも吊り上げ荷重は、アウトリガー最大張出時で、最短ブーム、最小作業半径の定格総荷重です。 URW174C|次世代級の走行性と操作性の走破力 URW174Cの主要諸元 吊り上げ荷重 1.73トン 最大定格総荷重×作業半径 1.73トン×1.0m 最大作業半径 5.17m 最大地上揚程 5.7m 最大地下揚程 6.9m 機体幅 600ミリ URW174Cの特徴 クラス初搭載のタンデムローラをダブル搭載 全長1870ミリ、全幅600ミリ、本体1210kgの軽量設計 油圧モーター駆動2速方式採用、伸縮装置はブームに内蔵 特許の差込口カバー、引き出しグリップなどこだわりの使い易さ 展開パターンは前・後方とも10パターンでクラスNo.1 URW240C|作業者の想いにハイパフォーマンスで応える URW240Cの主要諸元 吊り上げ荷重 2.43トン 最大定格総荷重×作業半径 2.43トン×1.5m 最大作業半径 6.95m 最大地上揚程 7.4m 最大地下揚程 11.4m 機体幅 600ミリ URW240Cの特徴 クラス最強の最大クレーン容量2.43トン×1.5m クラス最大の5段ブーム、5段ロングブームをラインナップ クラス最速の走行速度3.8km/h、フック巻上速度13m/秒 頑強6角ブームは伸縮シーブを内蔵し安定したクレーン作業を実現 T字走行レバーの繊細な走りで140cm幅の直角通路の走行が可能 URW295CB3|業界を牽引するバッテリー駆動式ミニクロ URW295CB3の主要諸元 吊り上げ荷重 2.93トン 最大定格総荷重×作業半径 2.93トン×1.4m 最大作業半径 8.41m 最大地上揚程 8.9m 最大地下揚程 11.6m 機体幅 690ミリ MC174CRMの特徴 メンテナンスフリーバッテリー搭載(補水の必要のないシールドバッテリー) 短時間充電AV100V対応(AC200Vは5h、AC100Vは9hでフル充電) 1日の稼働時間に十分なバッテリー容量と操作しながらの充電も可能 ブーム全自動格納機能付きだから作業終了時も手間が非常に楽 任意設定の作業範囲制限装置付きだから現場での干渉の恐れを軽減 URW295C4/P3(M)|多様性と操作性で現場を選ばず活躍する URW295C4/P3(M)の主要諸元 吊り上げ荷重 2.93トン 最大定格総荷重×作業半径 2.93トン×1.4m 最大作業半径 8.41m 最大地上揚程 8.8m 最大地下揚程 11.7m 機体幅 600ミリ URW295C4/P3(M)の特徴 ディーゼルエンジンモデル|高出力・低燃費でトラックからの燃料補給も可能 ガソリンエンジンモデル|低回転・低振動を実現し卓越した作業性を発揮 ガソリンエンジン・電動パワーユニット併用モデル|屋内作業に最適なモデル 最大幅60cmで作業終了時はフック格納がワンタッチでできる 本体の揺れを吸収する段差乗り越え構造と低重心で段差もラクラク 185cm幅の直角通路も走行可能でフック巻上げ速度は10m/秒 URW370C(乗車型)|屋内から不整地までさまざまなニーズに応える URW370C(乗車型)の主要諸元 吊り上げ荷重 2.93トン 最大定格総荷重×作業半径 2.93トン×2.5m 最大作業半径 14.45m 最大地上揚程 14.9m 最大地下揚程 18.7m 機体幅 1,300ミリ URW370C(乗車型)の特徴 主要パーツが取り外せるためヘリコプターや索道による運搬が可能 油圧配管の接合は分解時も便利なワンタッチカプラーを採用 エンジンと電動モーターの切り替え可能で屋内での移動も可能 夜間や薄暗い現場での作業に欠かせない前照灯(LED)搭載 アウトリガー油圧横張出・格納も操作レバーか液晶ラジコンで操作 URW507C(乗車型)|業界唯一の7段ブームユニック搭載 URW507C(乗車型)の主要諸元 吊り上げ荷重 2.93トン 最大定格総荷重×作業半径 2.93トン×3.9m 最大作業半径 17.83m 最大地上揚程 18.2m 最大地下揚程 22.9m 機体幅 1,380ミリ URW507C(乗車型)の特徴 業界唯一の7段ブームで最大地上揚程18.2mを実現 アウトリガー横張出・格納は液晶ラジコン操作でより確実に設置 主要パーツが取り外せるためヘリコプターや索道による運搬が可能 電動パワーユニット併用仕様だから排気ガスゼロ・エンジン騒音ナシ 夜間や薄暗い現場での作業に欠かせない前照灯(LED)搭載 URU054C|資格不用のお手軽ミニ・クローラクレーン URU054Cの主要諸元 吊り上げ荷重 0.495トン 最大定格総荷重×作業半径 0.495トン×1.5m 最大作業半径 5.17m 最大地上揚程 5.6m 最大地下揚程 10.5m 機体幅 595ミリ URU054Cの特徴 狭所もスムーズに移動できるクラス最軽量のコンパクトボディ アプローチアングルが斜めカットだから階段、不整地でもスムーズ走行 T字型走行レバー(オプション)で120cm幅の直角通路を走行可能 使いやすいラジコン操作でハイレベルなクレーン操作ができる 伸縮装置を内蔵し、障害物への干渉がない形状を実現 カニクレーンは中古で購入がお得!レンタル費用の相場も紹介 カニクレーンも他の建設機械同様に、中古での購入がおすすめです。 たとえば前田製作所の2.9トン吊り5段ブームでラジコン付きの中古価格は、300万前後ですが、新品では600万円前後です。 10年から15年経過していても、屋内保管していたり使用頻度が少ない状態だったりすると機能的には全く問題ありません。 ただ販売台数が比較的少ないため、他の建機に比べると中古も少ないのが現状です。 レンタル費用は、前田製作所の1.7トン~2.9トンクラスで1日15,000円程度が相場になっています。月極だと格安になり、15万ほどが目安になります。 いずれにしろ、長期での使用が間違いないのであれば、中古で購入したほうがお得なのでおすすめです。 まとめ|カニクレーンの能力について解説! ここまでカニクレーンについて紹介してきました。 まずカニクレーンの一般的な能力や、その能力が最大限に発揮される現場の特色、主要メーカーである前田製作所と古川ユニックについて概要を解説しました。 次に前田製作所と古川ユニックの各機種の主要諸元と特徴について記述しています。さらにカニクレーンは他の建設機械と同じように中古での購入がおすすめであることとレンタルの費用についても触れています。 カニクレーンやミニ・クローラクレーンと呼ばれる建設機械は、狭所や干渉物の多い現場作業に特化させるべく誕生しました。大型の建機の使用ができないため人力での作業となっていた現場が格段に省力化効率化しています。 さらに今後も大きな進化を遂げていくであろうと予測される建設機械です。

    2023/07/18

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