中古建設機械情報・ニュース【トクワールド】のクレーンは種類によって何が違うの? ラフターとは?トラックとは? 主要なクレーンを分かりやすく解説!

中古重機買取 新車建機販売 建設機械 ユンボ ホイールローダー ブルドーザー トラック ラフタークレーン フォークリフト 環境機械 新品中古アタッチメント・パーツ 修理・輸出・リース 東海地区No.1

  1. TOP
  2. BLOG
  3. クレーン
  4. クレーンは種類によって何が違うの? ラフターとは?トラックとは? 主要なクレーンを分かりやすく解説!
クレーンは種類によって何が違うの? ラフターとは?トラックとは? 主要なクレーンを分かりやすく解説!

クレーン

2022/04/21

6,402

クレーンは種類によって何が違うの? ラフターとは?トラックとは? 主要なクレーンを分かりやすく解説!

クレーンは種類によって何が違うの? ラフターとは?トラックとは? 主要なクレーンを分かりやすく解説!

クレーンとは、人力で運搬できないものを代わりに運んでくれる頼もしい建設機械です。
今までに多種多様なクレーンが開発されており、使用される場所や用途も様々。
だからこそ、適切なクレーンを用途に合わせて選び、存分に力を発揮させてあげたい!
そこで、今回は

・クレーンの種類による違いを知りたい!
・自分の用途に合うクレーンがどれなのかよく分からない!

という悩みを持つ方のために解説していきます。
また、クレーンを運転するためには資格や免許が必要になってきますので、この部分にも触れていきます。
1つずつ分かりやすく丁寧に解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

    目次
  • そもそもクレーンとは何か?
  • クレーンの種類はどれくらいあるの? それぞれの用途とは?
  • クレーンを運転するのに必要な資格とは?
  • それぞれのクレーンの用途

そもそもクレーンとは何か?

まずは、クレーンって何?という方のために、クレーンの定義について解説していきます。
クレーンとは以下の2つの条件を満たした機械装置のことを言います。

・荷を人力ではなく、動力を用いて吊り上げるもの。
・吊り上げた荷を人力も含め、水平に運搬することを目的とするもの。

よって

・荷を吊り上げるだけの機械装置。
・荷を人力で吊り上げる機械装置。

これらは、クレーンに該当しません。
動力によって荷を吊り上げるというところがポイントなので、覚えておきましょう。
また、クレーンには移動式クレーンと呼ばれるものがあります。
移動式クレーンとは上記に記載した2つの条件にプラスして、エンジンを搭載しており、好きな場所へ移動が出来る構造を持つものとされています。
クレーンと移動式クレーンでは、運転に必要な資格も変わってくるので、注意してくださいね。

クレーンの種類はどれくらいあるの? それぞれの用途とは?

では実際に主要なクレーンの種類と特徴、用途について解説していきます。
クレーンと移動式クレーンに分けて解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。

クレーンの種類と用途

この記事で扱う主要なクレーンは以下の4つです。

・天井クレーン
・ジブクレーン
・橋形クレーン
・ケーブルクレーン

天井クレーン
天井クレーンとは、屋内で多く使用されるといった特徴があり、両側の壁に沿って設置されたランウェイと呼ばれる場所を走行するクレーンになります。
工場では、機械や部品などの運搬をする時に助けてもらうことがほとんどです。

ジブクレーン
ジブクレーンとは、その場に固定されている状態の、アームを持つタイプのクレーンです。
低床や門形、塔型など多くの種類があることが特徴の1つです。

橋形クレーン
橋形クレーンとは、天井クレーンに脚を設けて、敷設されたレールの上を走行できるようにしたクレーンです。
天井クレーンとは違い、こちらは屋外で多く使用されることが特徴になります。

ケーブルクレーン
ケーブルクレーンとは、2つの塔の間に張ったロープ上を走行することにより、荷を運搬するクレーンです。
ケーブルクレーンは、山と山の間であったり、ダムの両端であったりとスパンが非常に長い場合に使用されるといった特徴を持っています。

移動式クレーンの種類と用途

この記事で扱う主要な移動式クレーンは以下の4つです。

・トラッククレーン
・ラフタークレーン
・クローラークレーン
・浮きクレーン

トラッククレーン
トラッククレーンとは、機動性や操作性が優れていることが特徴です。
その特徴から、非常に幅広く使用されている人気者。
構造としては、専用トラックの荷台に旋回用の台とクレーン装置を取り付けたものになります。
用途は土木や建築現場など多岐にわたり、様々な場所で活躍が期待できます。

ラフタークレーン
ホイールクレーンの一種であり、大型タイヤを装備、尚且つ全輪駆動式、文句無しの大人気移動式クレーンです。
凹凸のある場所や軟弱な地盤を運転するのに適しているのも特徴の1つ。
機動性に非常に優れており、また公道も走行できることから様々な用途で活躍してくれること間違いなしです。
また、吊り上げ能力も4.9t以下の小型から70tの大型まで幅広く対応しています。

クローラークレーン
クローラークレーンは、タイヤではなくキャタピラでの移動が特徴のクレーンです。
キャタピラを装備したことによる、他を寄せ付けないほどの安定性。
その安定性からラフタークレーンと同様に、非常に凹凸のある場所や軟弱な地盤での活躍が大いに期待できる移動式クレーンです。

浮きクレーン
浮きクレーンは、台船上に搭載されていることが特徴の移動式クレーンです。
河川や海上工事、サルベージ作業が一般的な用途になります。

クレーンには多くの種類や用途があることが分かりましたでしょうか。
適材適所で使用してあげることが、クレーンの力を最大限発揮するのに大切ということですね。

クレーンを運転するのに必要な資格とは?

これまでに解説したクレーンを運転するには、資格や免許が必要になってきます。
最後にクレーンと移動式クレーンに分けて、必要な資格や免許を簡単に解説していきます。

クレーンを運転する際に必要な資格

吊り上げ荷重が5t以上→クレーン・デリック運転士免許
吊り上げ荷重が5t未満→クレーンの運転の業務特別教育

このように、クレーンの運転に必要な資格は、吊り上げ荷重によって変わります。
また、床上運転式や床上操作式など扱うクレーンによっても必要な免許が変わってきますので、注意してください。

移動式クレーンを運転する際に必要な資格

吊り上げ荷重が5t以上→移動式クレーン運転士免許
吊り上げ荷重が1t以上5t未満→小型移動式クレーン運転技能講習
吊り上げ荷重が1t未満→移動式クレーンの運転の業務特別教育

移動式クレーンも同様に、吊り上げ荷重によって変わります。

基本的に5t以上の場合には、扱うクレーンに適した免許を取得しなければいけないと覚えてくださいね。
適切な資格を取得し、自分が運転するクレーンの特徴をよく理解してあげることが、乗りこなす近道となります。
記事一覧へ

RECOMMENDおすすめ記事

  • 注意!クレーンの点検を適切に行っていますか?年次・月次の点検内容と費用を分かりやすく解説
    クレーン

    注意!クレーンの点検を適切に行っていますか?年次・月次の点検内容と費用を分かりやすく解説

    目次 注意!クレーンの点検を適切に行っていますか?年次・月次の点検内容と費用を分かりやすく解説 クレーンの点検・検査は「クレーン等安全規則」により義務付けられている クレーンを点検するタイミングは、全部で4回! 知っておくべき!各点検・検査の項目とは? 定期自主検査(年次点検・月次点検)にかかる費用を安くするコツ まとめ 今、記事を読んでいるあなたはこのような悩みをお持ちではないでしょうか? 「クレーンを点検するタイミングがわからない!」 「クレーンの点検は何をすればいいの?」 「年次・月次の定期自主検査にかかる費用はどのくらいなの?」 この記事では、このような悩みを分かりやすく解説します。 クレーンは頼もしい建設機械ですが、何かトラブルが発生すると重大事故に繋がる恐れが非常に高いです。 自分と周りを守るためにも、ぜひ、この記事を最後まで読んでください。 クレーンの点検・検査は「クレーン等安全規則」により義務付けられている まず初めに、クレーンの点検・検査の重要性について解説していきます。 クレーンの点検・検査は、「労働安全衛生法」の規定に基づいた「クレーン等安全規則」で義務付けられています。点検・検査を行わなかった場合は法令違反となり罰則の対象になります。 「バレなければクレーンの点検をしなくてもいいだろう」という考えは絶対にやめてください。 実際に、クレーンの定期自主検査(年次点検・月次点検)を怠っていたとして、書類送検されたケースもあります。 そうならないためにも、クレーンの点検についての適切な知識が重要になります。 定期自主検査(年次点検・月次点検)をしなければならないクレーンは以下の通りです。 吊り上げ荷重0.5トン以上の全てのクレーン 吊り上げ荷重0.5トン以上の全ての移動式クレーン この上記に該当するクレーンを運転している方は、点検の義務があることを忘れないでください。 クレーンを点検するタイミングは、全部で4回! クレーンを点検・検査するタイミングは全部で4回あります。 1.年次点検 2.月次点検 3.作業開始前の点検 4.暴風後等の点検 クレーンの定期自主検査(年次点検・月次点検)において、法定の資格は必要とされていません。 しかし、事業者は検査者に「定期自主検査者安全教育要領」に基づいた「定期自主検査安全教育」を受けることを推奨しています。 年次点検は、一般的に外注することがほとんどです。月次点検はクレーン運転手が行う場合もありますので、その際は「定期自主検査安全教育」を受けるようにしましょう。 それでは、各点検を詳しく解説します。 年次点検 年次点検とは、その名の通り「1年以内ごとに1回」行う検査のことを言います。 1年に1回の重要な点検になります。そのため、クレーン点検業者に外注することが一般的です。 月次点検 月次点検も、その名の通り「1ヵ月以内ごとに1回」行う検査のことを言います。 月次点検も非常に重要な点検です。必ず行いましょう。 作業開始前の点検 作業開始前の点検は、クレーン作業を開始する前に行う点検のことを言います。 毎日行う点検ですので、不備が無いかじっくりチェックしてください。 暴風後等の点検 暴風後等点検は、暴風や地震の後に作業を行う場合、必要な点検のことを言います。 点検をしなければいけない場合は、以下の通りです。 ●瞬間風速が毎秒30メートルを超える風が吹いた時 ●震度4以上の地震が発生した時 暴風後等の点検は屋外に設置されているクレーンのみに適用されます。 知っておくべき!各点検・検査の項目とは? 本題に入る前に、1つ注意点があります。 点検・検査後は必ず検査結果を保存するようにしてください。 理由は、クレーン等安全規則では「自主検査等の結果を記録し、これを3年間保存しなければならない」と義務付けているからです。 点検・検査をする際の項目について解説します。 作業開始前点検 作業開始前点検の項目は以下の通りです。 ●巻過防止装置・ブレーキ・クラッチ及びコントローラーの状態を点検 ●ランウェイの上及びトロリが走るレールの状態とワイヤーロープが通っている箇所の状態を点検 クレーン等安全規則では、作業開始前点検のみ点検記録を残さなくてよいとされています。 年次点検 年次点検の点検項目は以下の通りです。 ●構造・機械・電気部分に異常がないか ●ワイヤーロープ又は吊チェーンに異常がないか ●吊り具に異常がないか ●基礎に異常がないか ●荷重試験(定格荷重に相当する荷重の荷を吊って行う) 月次点検 月次点検の点検項目は以下の通りです。 ●過巻防止措置その他の安全装置、過負荷警報装置その他の警報装置、ブレーキ及びクラッチに異常がないか ●ワイヤーロープ又は吊チェーンに異常がないか ●フック・クラブバケット等の吊り具に損傷がないか ●配線・集電装置・配電盤・開閉器及びコントローラーに異常がないか ●ケーブルクレーンはメインロープ、レールロープ及びガイロープを緊結している部分に異常がないか。また、ウインチの据え付けの状態はよいか。 暴風後等の点検 暴風後等の点検の項目は、作業開始前点検と同じになります。 暴風後等の点検も、検査結果を3年間保管しなければいけません。忘れずに点検してください。 定期自主検査(年次点検・月次点検)にかかる費用を安くするコツ 最後にクレーンの定期自主検査にかかる費用を、解説していきます。 定期自主検査(年次点検・月次点検)にかかる費用は約2万円〜20万円! 定期自主検査を外注する場合、費用は約2万円〜20万円になります。 金額の幅が大きいのは、クレーンの種類や検査条件によって大幅に変わってくるためです。 検査の費用に関わってくる項目は、以下の通りです。 ●クレーンの種類 ●クレーンの吊り上げ荷重(t) ●1度に検査するクレーンの台数 ●休日及び時間外での検査 ●年末年次に行う検査 一番大幅に費用が変わるのが、吊り上げ荷重の項目です。 天井クレーンを例に挙げて、比較します。 5t未満 16,720円 5t以上10t未満 22,550円 10t以上20t未満 30,580円 20t以上50t未満 41,470円 50t以上100t未満 56,430円 100t以上200t未満 73,480円 200t以上500t未満 96,360円 500t以上 128,260円 吊り上げ荷重の階級が上がるごとに、値段が跳ね上がっていくのがわかると思います。 費用を安くするコツは、以下の2点です。 1.1度に複数のクレーンを点検に出す 2.平日の業務時間内に点検をしてもらう もちろん、できるだけ費用を抑えたいですよね。この2つのコツはしっかり覚えておきましょう。 詳しく年次点検の料金を知りたい方は、下記のリンクを参考にしてください。 一般社団法人日本クレーン協会 検査料金・検定料金 まとめ クレーンの点検|まとめ クレーンの点検は「クレーン等安全規則」で義務付けられています。 点検を行わなければ、法令違反です。下記点検・検査は必ず受けてください。 年次点検 月次点検 作業開始前点検 暴風後等の点検 必ず、上記のタイミングで適切に点検・検査をしてください。 安全第一です!! ←【中古クレーン】はトクワールドにお任せ!在庫多数あります!

    2022/06/10

    29,449

  • 【2025年版】タダノ・加藤・KOBELCO クレーンメーカー3社徹底比較|特徴・強み・選び方を解説
    クレーン

    【2025年版】タダノ・加藤・KOBELCO クレーンメーカー3社徹底比較|特徴・強み・選び方を解説

    建設現場やインフラ整備の主力機材として活躍するクレーン車。その中でも「タダノ加藤製作所・KOBELCO(神戸製作所)」は日本が誇る3大クレーンメーカーです。 それぞれのメーカーには独自の強みや特徴があり、現場用途によって選び方が変わります。本記事では、3社の技術・信頼性・対応分野・中古市場での評判を比較し、購入時の参考になる情報をまとめました。 この記事でわかること 大手クレーンメーカー3社の特徴 クレーン車選びのポイント クレーン業界の最新トレンド 目次 クレーン車の基礎知識と種類 主要クレーンメーカーの比較 クレーン車の選び方と活用法 クレーン業界の最新トレンド まとめ クレーン車の基礎知識と種類 クレーン車は、主に建設現場などで使用される特殊車両に分類される重機で、重量物を吊り上げて移動・設置を行うための機械です。 クレーン車の中には、不整地でも使用可能なラフテレーンクレーンや安定性に優れたクローラークレーンなどもあり、用途や作業環境に合わせて適切なクレーンを選択する必要があります。 クレーン車の主要な種類 クレーン車にはさまざま種類があり、各機種には特有の機能や用途があります。以下では主要なクレーンを4つご紹介し、その特徴と用途を解説します。クレーン車の導入時の参考にしてみてください。 トラッククレーン トラッククレーンは、トラックの車体にクレーンを搭載した機動力と汎用性を兼ね備えたクレーン車です。現場への移動性に優れているほか、都市部でも使いやすく、小規模から中規模の現場に適しています。また、比較的導入コストも抑えられます。 ラフテレーンクレーン ラフテレーンクレーンは、不整地や狭い場所での重量物吊り上げに適したクレーン車です。コンパクトな車体と大きな4輪駆動のタイヤが特徴で、狭い住宅街や都市部だけでなく、不整地、軟弱地盤でのクレーン作業もこなします。機動性と吊り能力のバランスに優れたクレーンと言えるでしょう。 オールテールクレーン ラフテレーンクレーンとトラッククレーンの長所を併せ持つ高機能のクレーン車です。一般的なトラッククレーンやラフテレーンクレーンのタイヤは4輪ですが、オールテールクレーンは9軸18輪の多軸方式が採用されています。これにより、路面に対する車両重量が緩和されるので、不整地では良好な走行性を発揮します。また、高速道路走行にも対応してますが、道路交通法の事情からクレーン部は取り外して、別で現場まで輸送し現地で組み立てる必要があります。 クローラークレーン クローラークレーンは、走行方式にクローラー(キャタピラー)方式を採用した、不整地専用の大型クレーン車です。軟弱地盤でも安定したクレーン作業が可能で、吊り上げ能力も高いため、主に大規模な建設現場や橋梁工事などに使用されます。 主要クレーンメーカーの比較 クレーン車選びにおいては、どのメーカーの機種を選ぶかは非常に重要です。メーカーごとに得意とする機種や技術分野が異なり、現場の特性や用途によって最適な選択肢も変わってきます。 ここでは、日本のクレーン業界を代表するタダノ・加藤製作所・KOBELCO(コベルコ建機)の3社に注目し、それぞれの特徴や主力製品、導入メリットについて詳しく見ていきましょう。 タダノの特徴と製品ラインナップ 株式会社タダノは、日本国内だけでなく海外にも展開する大手クレーンメーカーです。タダノは油圧制御の精度や操作性の滑らかさに定評があり、長時間の作業でも安定した性能を発揮します。 タダノの主力製品は、ラフテレーンクレー)、オールテレーンクレーン、トラッククレーンなどが代表的です。タダノのクレーンは高性能、高機能、サポート体制の充実が大きなメリットとして挙げられます。特に、ラフタークレーンとオールテールクレーンの機動性とクレーン能力の高さは、都市部や不整地などあらゆる現場のニーズに対応可能です。 ラフテレーンクレーンは未舗装地や狭い現場での機動性が高く、建設・土木・災害復旧など幅広い用途に対応できます。オールテレーンクレーンは高速道路での移動と悪路走行を両立し、大規模な橋梁工事やプラント建設に活用されています。 また、タダノは純正部品の安定供給や全国規模のサービス拠点を持ち、迅速なメンテナンス対応が可能です。タダノのアフターサポート体制は他社と比較しても高水準で、稼働率の最大化に寄与しています。 【タダノの主力クレーン製品】 GRシリーズ(ラフテレーンクレーン) タダノの主力製品である「GRシリーズ」は、ラフテレーンクレーンとして国内外で非常に高い評価を得ています。このシリーズの最大の特長は、コンパクトな車体と優れた機動性です。都市部や狭小地での作業に強く、住宅街や密集した工事現場でも効率的にクレーン作業をこなすことができます。 また、「GR-1000N」は、100 USトンクラスの大型ラフテレーンクレーンで、都市部や狭小地での高効率作業を実現します。この機種は、最大揚程55.8mを誇る13.7mのフルオートジブを搭載し、補助作業なしでブーム操作が可能です。 操作性にも優れ、10.4インチのカラータッチパネルや遠隔操作用ラジコンの搭載により、現場でのセットアップ時間が大幅に短縮されます。また、タダノ独自の遠隔管理システム「Hello-Net」により、稼働状況や整備履歴をクラウドで一括管理することが可能です。 燃費性能にも配慮されており、エコモード制御によってCO₂排出量を最大約29%削減。高性能・高効率・環境対応の三拍子が揃った一台です。 加藤製作所の強みと代表機種 加藤製作所は、1895年に設立されてから100年以上の歴史を持つ老舗クレーンメーカーであり、その技術力の高さと製品の操作性・耐久性で知られています。特に油圧システムの信頼性は業界でも評価が高く、重負荷の作業環境でも長期間安定稼働する点が強みです。 代表機種には、ラフテレーンクレーンの「KRMシリーズ」や「SRシリーズ」があり、それぞれの機種は高い吊り能力と優れた操作性を両立しています。特に、SRシリーズは都市部の限られたスペースでも効率的に作業が可能で、建築現場や工場の設備据え付けに最適です。 【加藤製作所の主力クレーン製品】 SR-250Rf(ラフテレーンクレーン) 加藤製作所が展開するラフテレーンクレーン「SR-250Rf」は、25t吊りの中型モデルで、操作のしやすさと高い耐久性が特徴です。最大ブーム長は30.5mで、広範囲の作業に対応できる4段伸縮構造を採用しています。 この機種は、整備性が最大の強みです。構造部材の配置や点検口の設計が工夫されており、日常のメンテナンスが簡単に行えるよう配慮されています。さらに、低騒音・低排出ガスに対応しており、平成26年排ガス規制適合、国土交通省の低騒音型建設機械の指定を受けています。 KOBELCO建機の技術革新と製品 コベルコ建機は、常に新しい技術を取り入れる姿勢で知られ、環境性能と省エネ技術に優れたクレーンを多数展開しています。特に、ハイブリッドシステムや低燃費エンジンの導入によって、燃料消費とCo2排出量の削減を実現しています。コベルコの技術革新は、環境規制が厳しい海外市場でも高く評価されています。 製品ラインアップは多様で、油圧クローラクレーン、ラフテレーンクレーン、タワークレーンなど、用途に応じた選択肢が豊富です。コベルコは廃棄部品のリサイクルや環境負荷低減型の製造工程を採用するなど、持続可能な開発にも積極的に取り組んでいます。 KOBELCO建機の主力クレーン製品 CKE2500G-2 コベルコ建機が誇る「CKE Gシリーズ」は、最大吊上げ能力250tの大型クローラークレーンを含む製品を展開しています。特に「CKE2500G-2」などは、橋梁やプラント建設といった大規模インフラ工事において強力な存在感があります。 このシリーズの最大の特長は、環境性能の高さです。エネルギー回生システムを備えたハイブリッド仕様で、従来機と比べて燃費効率を大幅に向上させています。また、最大ブーム長は91.4mと長尺作業にも対応し、不整地や仮設地盤上での安定した吊り作業が可能です。 クレーン車の選び方と活用法 クレーン車を選ぶ際は、使用の目的を明確にさせることから始めます。 例えば、高層ビル建設や大型橋梁工事などでは、吊り荷重250tクラス以上の大型オールテレーンクレーンが必要となる場合があります。一方で、住宅建築や都市部での設備工事には、機動性と小回り性能を備えたラフテレーンクレーンの方が適しています。 目的を明確にしたら、必要な吊り荷重を計算し、安全率を加味した上で機種を選定します。大型クレーンの場合は、走行条件や設置スペース、搬入路の幅なども考慮が必要です。また、油圧性能や作業半径の広さも作業効率に直結するため、導入前の仕様確認は欠かせません。 クレーン業界の最新トレンド 近年のクレーン業界では環境規制の強化を受け、「燃料効率」や「排出ガス削減」を強化した製品開発が進んでいます。小型クレーンではエンジンの低燃費化やハイブリッド化が進み、CO2排出量を大幅に削減できる機種も人気です。 また、欧州や日本の環境基準に適合したエンジンを搭載することで、国際市場でも競争力を高めています。 そして、クレーン車のハイブリッド化とともに急速的に進んでいるのが、デジタル技術の導入です。具体的には、クレーンの稼働データをリアルタイムで監視し、予防保全に活用するIoTシステムや、半自動化された吊り作業支援システムが実用化されています。 デジタル化や半自動化により、作業効率の向上と人為的ミスの削減が可能となり、安全性も飛躍的に向上しています。2025年では、完全自動化クレーンの実証実験やAIによる作業計画の生成など、さらなる技術革新が期待されています。 固定式クレーンでも、主に工場や倉庫に設置される天井クレーンでリモート化したクレーンが普及中です。 まとめ クレーン選びでは、使用目的の明確化も大切ですが、信頼できるメーカーと自社の作業内容や現場条件に適合した機種を選ぶことも重要です。 タダノは高い操作性とサービス網、加藤製作所は耐久性とコスパ、KOBELCOは技術革新と環境対応など、それぞれの強みを比較し、自社にもっともマッチする選択をしましょう。 中古導入を含め、綿密な比較と情報収集が失敗しないクレーン選びに繋がります。 豊富な在庫からお探しします!【中古ユンボ・パワーショベル】買うならトクワールド!

    #クレーン#種類#規格

    2025/10/01

    2,379

  • カニクレーンナックルブームは最先端の建設機械!その特徴を徹底解説!
    クレーン

    カニクレーンナックルブームは最先端の建設機械!その特徴を徹底解説!

    目次 カニクレーンナックルブーム(電動併用仕様)を解説 カニクレーンナックルブーム導入のメリット カニクレーンナックルブームの運転に必要な資格 移動式クレーンの種類と特徴 まとめ|カニクレーンナックルブームは最先端の建設機械! カニクレーンは、コンパクトな設計と4本のアウトリガーが特徴です。 下部走行体はゴムクローターで、走行中の全幅は590ミリ~1,390ミリ、一般的な重機が進入していけない現場へ到着すると4本のアウトリガーを張り出して接地します。 狭く不安定な場所での墓石や庭石の据え付け、周りに電線が張り巡らされた変電所、スペースが限られたトンネルや地下鉄の管工事で荷を吊って揚げて運搬します。 さらに今後は、都市中心部の建築物密集地や高層ビルでの維持・修繕工事などでの活躍が期待されています。 一方、ナックルブームクレーン(屈曲式クレーン)は、クレーン分野で非常に注目を集めています。 ナックルブームクレーンは、ウインチを持たずブームの先端にフックをつけて荷を吊り上げます。ブームを高く立ち上げ、フックを吊り降ろす作業が必要ありません。 最短距離で、すばやく荷へアプローチできるのが特徴です。吊り上げ後も荷を大きく揺らすことなく移動させることができます。 また油圧アタッチメントのパレットフォークやグラップルを装着させれば玉掛け作業も必要ないです。 以上のような特徴をもつカニクレーンとナックルブームクレーンを組み合わせた、カニクレーンナックルブームは、最先端の建設機械として期待されています。 この記事では、カニクレーンナックルブームについて解説します。 カニクレーンナックルブーム(電動併用仕様)を解説 カニクレーンナックルブームを製造しているのは、国内メーカーでは前田製作所のみとなっています。商品の型式番号は、「MK1033CW-1」です。 MK1033CW-1について、構成、機能、特徴、能力、標準装備・オプションのポイントで解説します。 【ナックルブームクレーン】MK1033CW-1の構成 MK1033CW-1は、おもに3つのパーツで構成されています。走行台車部、クレーン部、安全装置の3つです。 走行台車部 走行台車部は、走行装置(ゴムクローラー)、エンジン装置、走行とクレーンの操作装置などで構成されています。 クレーン部 クレーン部は、メインブームの起伏装置、ジブの伸縮・起伏装置、旋回装置、フックブロック(1本掛フック)、ウインチおよびアウトリガーの装置などで構成されています。 安全装置 MK1033CW-1の安全装置は、クレーンの安全作業はもちろん、作業の効率化にも有効な装置です。 フック巻過警報・過巻下警報・自動停止装置、非常停止ボタン、角度指示計、油圧安全弁、油圧自動ロック装置、玉掛けロープ外れ止め、三色灯、警報ブザー、水準器が装備されています。 また横転警報装置、アウトリガー安全装置、ブーム変位検出装置、旋回規制装置などが装備されている安全性の高い機械です。 【ナックルブームクレーン】MK1033CW-1の機能 MK1033CW-1の機能について、走行台車部とクレーン部で説明します。 走行台車部 走行台車部は、走行姿勢状態(クレーンとアウトリガーを格納した状態)での全幅750ミリで、非常にコンパクトな設計になっています。そのため一般的な建設機械が入り込めないような狭い場所への進入が可能です。 2本の走行レバーの操作だけで、クローラーの前進、後進、左右への進路変更ができます。 クレーン部 クレーン部は、不陸や勾配のあるような不整地や狭所でのクレーン作業を可能にする屈折式アウトリガーを採用しています。 ブームの伸縮・起伏・旋回動作と、ウインチ装置の作動によりフックを上下移動させて吊り荷を移動させることができます。(定格総荷重内及び作業範囲内) メインブームとジブの角度や長さを変えることで、多様なポジションをつくることが可能で、付属の固定式フックとなるフィックスドフックと付け替えて使用することもできます。 【ナックルブームクレーン】MK1033CW-1の特徴 ナックルブーム(屈折式ブーム)で的確なリーチが可能なMK1033CW-1の特徴をまとめました。 効率よく奥まで水平にリーチできる ジブを水平に伸ばすことができるため、工場や倉庫などで効率よく荷台の奥まで荷を移動させることができます。 屈折式ブームだから効率的にリーチできる 屈折式ブームであるため、必要以上にブームを立ち上げたり、長くフックを吊り下ろしたりする作業の必要がなく効率的な作業が可能です。 オプションで脱着式電動ユニットが搭載可能 オプションとなりますが、コンパクト(全幅547ミリ)で脱着式の電動ユニットが搭載可能です。屋内や住宅地の現場で、排ガスの規制や静粛性が求められる場合に有効です。 懐が広いので障害物を乗り越えて作業できる 関節を曲げて深い懐(ふところ)をつくり出せるため、長い荷の積み込みが容易になり、障害物を乗り越えての作業もできます。 マルチアングルアウトリガーだから接地しやすい マルチアングルアウトリガーを装備したため、不陸や支障物など現場状況に応じて、最適な位置での接地面の選択の幅が広がりました。 【ナックルブームクレーン】MK1033CW-1の能力 MK1033CW-1の機体質量は2390㎏で、全長×全幅×全高は3030×750×1990(ミリ)となっています。原動機は、ヤンマーの水冷式ディーゼルです。 クレーン容量は、一本掛けフック使用時で0.82トン×2.3mです。最大作業半径は9.73mで、最大地上揚程は10.47mになります。 附属のフィックスドフック使用時は、クレーン容量0.995トン×1.3mになります。最大作業半径は9.9mで、最大地上揚程は11.3mです。 新型マルチモニターで情報を一元管理できます。管理情報項目は、モーメントリミッター情報、クレーン/アウトリガーインターロック情報、クレーン作業記憶機能、エラー記録表示、水準器などです。また特許出願中の高機能モーメントリミッターも装備しています。 その他としては、フック格納ブラケット、マルチアウトリガーポジション(各張り出し角度は6パターン)、オプションで自己脱着式電動切替仕様もあります。 オプションの電動機は、三相誘導電動機で5.5kw、200.220Vで起動方式はインバータとなっています。 ラジコンは、扱いやすく高性能なパドルレバー式です。 【ナックルブームクレーン】 MK1033CW-1の標準装備・オプション MK1033CW-1の標準装備とオプションについてまとめました。 <標準装備> パドルレバー式ラジコン 1本掛フック フィックスドフック ウインチ マルチアウトリガーポジション 水準器 マルチモニター クレーン/アウトリガーインターロック 傾斜警報 クレーン作業履歴 <オプション> 脱着式電動ユニット 白ゴムクローラー 指定色(機体) MK1033CW-1は、メーカーの前田製作所の技術を存分に積み込んだ仕様と言えるでしょう。 カニクレーンナックルブーム導入のメリット カニクレーンナックルブームは、一般的な建設機械が入り込めない狭所や足元の良くない現場での作業が可能です。また現場では、ナックル(屈曲式)ブームを使用して、より効率的な吊り荷と運搬作業を行うことができます。 このようにカニクレーンナックルブームの導入には大きなメリットがあります。 カニクレーンとナックルブームのメリットをそれぞれ紹介し、この二つを組み合わせたカニクレーンナックルブームがどのような現場で活躍しているかを解説します。 カニクレーンのメリット カニクレーンの下部走行体はゴムクローラーなので、舗装された道路だけでなく、未舗装や軟弱地盤、工場内の狭い通路などでも移動できます。 一番の特徴は、とにかくコンパクトな設計であることで、走行中の全幅は590ミリ~1,390ミリです。利用頻度の高い1トン吊り~2.8トン吊りで全幅は600~800ミリとなっています。 屋内のエレベーターに載せて運んだり、トラックの荷台のわずかなスペースに積んだりできます。また分割して運ぶことができる仕様のものもあり、ロープウェイやヘリコプターでの現場搬入も可能です。 現場に到着すると、4本のアウトリガーを張り出して接地します。この作業時のみ展開する4本のアウトリガーは、現場接地面の広さ、支障物や段差に応じて張り出しの角度や長さを選ぶことができます。 ナックルブームのメリット ナックルブームは屈曲式なので、深いフトコロをつくり出すことが可能であり、低い姿勢での作業や荷の水平移動が簡単にできます。 ナックルブームは、ウインチがなくブームの先端にフックを取り付けて荷を吊り上げることができるので、ブームを高く立ち上げて、長くフックを降ろす作業が必要ありません。 直線的にすばやく荷へアプローチできる上に、吊り上げ後も、吊り荷を大きく揺らすことなく移動が可能です。 油圧アタッチメントのパレットフォークやグラップルを装着させれば、玉掛け作業が無くなるだけでなく、土砂の積込み作業など幅広い用途での使用が可能になります。 ナックルブームのクレーンは、海外では車載クレーンの主流となっています。 どのような現場で活躍できるか カニクレーンナックルブームは、あらゆる狭所現場や屋内でのクレーン作業で活躍しています。 ブームとジブを駆使すれば、障害物を越えての作業や作業棚の奥へのアプローチができて、エンジンモーターと電動の併用であれば排気ガスを出さずに作業できるからです。 以下に、活躍している現場をまとめました。 高層ビルの新築や修繕の工事 屋上での荷揚げや吊り荷、運搬 墓石や庭石、石碑の据え付け作業 周りに電線が張り巡らされた変電所 航空産業での整備施設内での作業 美術館や博物館での据え付け作業 アクセスに制限のある室内での作業 スペースが限られたトンネルや地下鉄 プラント、工場内でのメンテナンスや運搬 住宅の中庭や外壁工事での資材の吊り作業 カニクレーンナックルブームを使用すれば、これまでクレーンを使用できなかった、さまざまな場面での建設機械の導入が可能になります。 カニクレーンナックルブームの運転に必要な資格 カニクレーンナックルブーム(MK1033CW-1)の運転は、「吊り上げ荷重0.5トン以上1トン未満の移動式クレーンの運転の業務」に該当します。 運転に必要な資格は、下記のいずれかが必要です。 移動式クレーン運転士免許を受けた者 小型移動式クレーン運転技能講習を修了した者 移動式クレーン運転業務に関する特別の教育を修了した者 また玉掛け作業にも資格が必要です。 玉掛技能講習を修了した者 玉掛けに関する特別の教育を修了した者 それぞれについて解説します。 移動式クレーン運転士免許 移動式クレーン運転士免許を取得すると、吊り上げ荷重5トン以上を含む、すべての移動式クレーンの運転ができます。ただ一般道路で移動式クレーンを運転するためには、大型特殊自動車の免許などが必要になります。 移動式クレーン運転士免許を取得するには、全国7か所にある「安全衛生技術センター」で実施される学科試験と実技試験に合格することが必要です。以下のサイトを検索すると詳細がわかります。 公益財団法人安全衛生技術試験協会 https://www.exam.or.jp/ 免除資格が全くない方は、まず学科12時間・実技9時間の講習を受講します。その後修了試験を受けて合格すると、修了証明書が発行されます。 修了証明書は1年間有効で、その期間で学科試験(期間内であれば何回でも受験できる)に合格すると、合格通知書を受けとることができます。修了証明書と学科試験の合格通知を労働局に郵送すると、免許証が交付郵送されるという流れです。 免除資格が全くない方の教習日数は概ね6日間、費用は14万円程度かかります。夜間に講習可能なセンターもありますが、費用は割高(2割程度)になります。 詳しくは、お近くの安全衛生技術センターに問い合わせてください。 小型移動式クレーン運転技能講習 カニクレーンナックルブーム(MK1033CW-1)は、小型移動式クレーン(吊り上げ荷重5トン未満)の運転技能講習を修了することで運転できます。 技能講習は、各地域にある登録教習機関で受講することができます。以下のサイトで、居住地に近い登録教習機関を簡単に検索することが可能です。 厚労省|登録教習機関一覧 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/anzeneisei05.html 受講に必要な費用や時間は、保有している資格や実務経験で違います。 クレーンなどの建設機械の資格や実務経験がまったくない場合は、20時間(3日間)の受講が必要で、費用は54,000円程度になります。 お近くの登録教習機関に、事前に問い合わせて確認しておくと安心です。 移動式クレーン運転業務に関する特別教育 カニクレーンナックルブーム(MK1033CW-1)の吊り上げ荷重は1トン未満なので、移動式クレーン運転業務に関する特別教育を受講したという修了証があれば運転することができます。 特別教育は事業者が主体となって、業務に就かせる労働者に対して行うものですが、実際には登録教習機関で受講していることがほとんどです。以下のサイトで居住地に近い登録教習機関を簡単に検索することができます。 厚労省|登録教習機関一覧 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/anzeneisei05.html 学科は9時間、実技は4時間が目安となっています。費用はテキスト代込みで12,000円程度です。 移動式クレーン運転業務に関する特別教育は、登録教習機関によっては実施していないこともあるので、必ず事前に問い合わせるようにしましょう。 移動式クレーンの種類と特徴 カニクレーンナックルブームは、クレーンの一種です。クレーンという分野でどのような位置付けになるか整理してみましょう。 クレーンは、原動機を内蔵し不特定の場所へ移動できる「移動式クレーン」と不特定の場所へ移動できないクレーンに分けることができます。 この移動式クレーンの中で、一般的な建設機械では狭くて進入できない場所や、通常のクレーン作業が難しい狭所や不整地などでの作業を得意とするのがカニクレーンです。 さらにこのカニクレーンにナックルブームを組合わせて、作業の利便性を格段に向上させたのが、カニクレーンナックルブームということになります。 移動式クレーンは、建築・土木など建設業の現場に置いて欠かすことができないものです。また最近では、移動式クレーンにナックルブームを装備したものも登場しています。 カニクレーンナックルブームと他の移動式クレーンとの違いを浮き彫りにするため、移動式クレーンの種類と特徴を説明します。 トラッククレーン トラッククレーンは、トラック式キャリアと呼ばれる下部走行体に、上部旋回体を架装するための旋回サークルやアウトリガーなどが装備されています。このような形状のため、走行用の運転室とクレーン操作用の運転室が分かれています。 クレーン作業の巻上げ・巻下げ、ジブの起伏・伸縮・旋回などの作動については、大型機種では走行用と作業用とで原動機が別々のものが多いです。 比較的小型の機種では、走行用原動機からPトンO(油圧変換の仕組み)を介し油圧装置によりクレーン装置の作動を行っています。 トラッククレーンは機動性、操作性に富み、小型から大型まで建設現場で幅広く使用されています。 トラック搭載型クレーン トラック搭載型クレーンは、トラックのキャブと荷台の間にクレーンを架装している車両です。1台で、トラック(運搬)とクレーン(荷役)の2つの機能を有していることになります。 クレーン部分は、トラックのエンジンの動力を利用して発生させた油圧で作動し、3~7段のブームを持つことが多いです。ブームの構造により、伸縮ブームと屈折ブーム(ナックルブーム)の2種類あります。 吊り上げ荷重は0.49~4.9トンのものが多く、トラックのサイズも小キャブから大型まで幅広いです。 トラッククレーンは、一般的にユニックと呼ばれることが多いです。ただユニックは、古河ユニックの商品名ですから、正式にはトラッククレーンと呼ぶのがふさわしいかもしれません。 積載型トラッククレーン トラッククレーンには、荷台の上にクレーンが載っている「積載型トラッククレーン」もあります。小型のものが多く、ブームの段数は2~3段で吊り上げ荷重も0.8~2.6トン程度で軽量です。 地下駐車場など、高さ制限のある建設現場で活躍しており、一定数は常に流通しています。 車両の全高が増加しないようにブームを格納することができて、車両前方側のクレーン作業ではブームを水平角まで倒伏して作業範囲を拡大することも可能です。 右側アウトリガー垂直張出式では最大でも2m幅以内で張出が収まり、なおかつ全方位に作業範囲を展開できるものが登場しています。またブームを高く上げることで懐(フトコロ)部の荷の干渉をクリアできるようになっています。 レッカー型トラッククレーン レッカー形トラッククレーンは、トラックのシャーシーをサブフレームで補強して、そこにアウトリガーを備えたクレーン装置を架装したものです。 通常のトラッククレーンと異なり、ジブ長さは通常10メートル程度しかありません。シャーシー後部に事故車けん引用のピントルフック、ウインチなどが装備されています。 このため建設現場での使用には向かず、一般に交通事故車、故障車等の救難作業または建屋内の機械設備などの据付工事などに使用されることが多いです。 オールテレーンクレーン オールテレーンクレーンは、非常に走行性の優れた車両です。ちなみに「オールテレーン」は「すべての地形」という意味になります。 トラッククレーンのシャーシーは、後輪駆動の前輪操舵が一般的ですが、オールテレーンクレーンは多輪駆動の多軸操舵です。このシャーシー構造が不整地での走行能力を高めています。 大型なものが多く、走行とクレーン操作で運転席が分かれているのが、ラフタークレーンとの違いです。国内最大級のオールテレーンクレーンは、吊り上げ荷重700トンですが、7軸14輪のため安定性と走行性に富んでいます。 橋梁や高速道路、高層ビル建設など大規模工事で使用されることが多いです。最近では、新素材による軽量化がすすめられています。 ラフテレーンクレーン ラフテレーンクレーンは、一つの運転室で走行とクレーン作業が行える移動式クレーンです。 大型ですが、全輪駆動のため不整地や比較的軟弱な地盤でも走行できるのが特徴です。ラフテレーン(rough terrain)とは、英語で「不整地」を意味しています。 最大つり上げ荷重は比較的少なく、100トン未満のものがほとんどです。また最高速度が時速50kmを越えない設定のため、長距離走行には向いていないといえるでしょう。 解体工事や基礎工事、荷役作業など応用範囲が広く、高所がからむさまざまな現場で、重量物の吊り上げ、運搬、移設を行います。 建て方作業でも活躍します。一般住宅の土台の据え付けから柱や梁の設置や棟上げ、架空線越しの屋根の建て方、繁華街の看板やネオンサイの建て方・交換作業も可能です。 クローラークレーン クローラークレーンは、クローラー(下部走行体)で走行し、上部旋回体を架装した移動式クレーンです。上部旋回体の構成は、原動機、巻上装置、操作装置、走行装置などになります。 クローラーは、接地面積がタイヤ広いため、不整地や軟弱地盤上での走行性が高いです。 小型のクローラークレーンの中には、アウトリガーを装備して安定性を高めている機種もあります。 超大型(吊上能力450t~600t以上)はプラントや風力発電、大型(吊上能力100t~300t程度)は地盤改良工事や基礎工事などが主な作業場所です。 中・小型(吊上能力10t~75t)は、比較的狭い道路での工事、石組や石工事、造園工事、建屋内での機械組立などに使用されています。 まとめ|カニクレーンナックルブームは最先端の建設機械! カニクレーンナックルブームについて、以下の内容で解説してきました。 カニクレーンナックルブーム「MK1033CW-1」について カニクレーンナックルブーム導入のメリット カニクレーンナックルブームの運転に必要な資格 その他の移動式クレーンの種類と特徴について カニクレーンナックルブームは、クレーンを使用できる現場の幅を大きく広げ、作業の効率を大幅に上げるものです。ただ、利便性の割に、まだ稼働率が低く一般的ではない状況であると言えます。 この記事が、カニクレーンナックルブームの周知につながり、導入を検討する方にとって少しでも役に立つ記事になっていれば幸いです。 ←トクワールドで【中古カニクレーン】が見つかります!

    #カニクレーン

    2023/09/21

    3,463

他の記事をみる

OFFICIAL SNS公式SNS

youtube YouTubeトクワールドYoutubeチャンネル

愛知県春日井市の中古重機・建機専門店「株式会社トクワールド(TOKU WORLD)」のYouTubeチャンネルです! 主に自社在庫の機械やアタッチメントの動作確認の動画を中心に、多数アップしておりますので是非チャンネル登録をお願い致します!

ページの先頭へ