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クレーンは種類によって何が違うの? ラフターとは?トラックとは? 主要なクレーンを分かりやすく解説!

クレーン

2022/04/21

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クレーンは種類によって何が違うの? ラフターとは?トラックとは? 主要なクレーンを分かりやすく解説!

クレーンは種類によって何が違うの? ラフターとは?トラックとは? 主要なクレーンを分かりやすく解説!

クレーンとは、人力で運搬できないものを代わりに運んでくれる頼もしい建設機械です。
今までに多種多様なクレーンが開発されており、使用される場所や用途も様々。
だからこそ、適切なクレーンを用途に合わせて選び、存分に力を発揮させてあげたい!
そこで、今回は

・クレーンの種類による違いを知りたい!
・自分の用途に合うクレーンがどれなのかよく分からない!

という悩みを持つ方のために解説していきます。
また、クレーンを運転するためには資格や免許が必要になってきますので、この部分にも触れていきます。
1つずつ分かりやすく丁寧に解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

    目次
  • そもそもクレーンとは何か?
  • クレーンの種類はどれくらいあるの? それぞれの用途とは?
  • クレーンを運転するのに必要な資格とは?
  • それぞれのクレーンの用途

そもそもクレーンとは何か?

まずは、クレーンって何?という方のために、クレーンの定義について解説していきます。
クレーンとは以下の2つの条件を満たした機械装置のことを言います。

・荷を人力ではなく、動力を用いて吊り上げるもの。
・吊り上げた荷を人力も含め、水平に運搬することを目的とするもの。

よって

・荷を吊り上げるだけの機械装置。
・荷を人力で吊り上げる機械装置。

これらは、クレーンに該当しません。
動力によって荷を吊り上げるというところがポイントなので、覚えておきましょう。
また、クレーンには移動式クレーンと呼ばれるものがあります。
移動式クレーンとは上記に記載した2つの条件にプラスして、エンジンを搭載しており、好きな場所へ移動が出来る構造を持つものとされています。
クレーンと移動式クレーンでは、運転に必要な資格も変わってくるので、注意してくださいね。

クレーンの種類はどれくらいあるの? それぞれの用途とは?

では実際に主要なクレーンの種類と特徴、用途について解説していきます。
クレーンと移動式クレーンに分けて解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。

クレーンの種類と用途

この記事で扱う主要なクレーンは以下の4つです。

・天井クレーン
・ジブクレーン
・橋形クレーン
・ケーブルクレーン

天井クレーン
天井クレーンとは、屋内で多く使用されるといった特徴があり、両側の壁に沿って設置されたランウェイと呼ばれる場所を走行するクレーンになります。
工場では、機械や部品などの運搬をする時に助けてもらうことがほとんどです。

ジブクレーン
ジブクレーンとは、その場に固定されている状態の、アームを持つタイプのクレーンです。
低床や門形、塔型など多くの種類があることが特徴の1つです。

橋形クレーン
橋形クレーンとは、天井クレーンに脚を設けて、敷設されたレールの上を走行できるようにしたクレーンです。
天井クレーンとは違い、こちらは屋外で多く使用されることが特徴になります。

ケーブルクレーン
ケーブルクレーンとは、2つの塔の間に張ったロープ上を走行することにより、荷を運搬するクレーンです。
ケーブルクレーンは、山と山の間であったり、ダムの両端であったりとスパンが非常に長い場合に使用されるといった特徴を持っています。

移動式クレーンの種類と用途

この記事で扱う主要な移動式クレーンは以下の4つです。

・トラッククレーン
・ラフタークレーン
・クローラークレーン
・浮きクレーン

トラッククレーン
トラッククレーンとは、機動性や操作性が優れていることが特徴です。
その特徴から、非常に幅広く使用されている人気者。
構造としては、専用トラックの荷台に旋回用の台とクレーン装置を取り付けたものになります。
用途は土木や建築現場など多岐にわたり、様々な場所で活躍が期待できます。

ラフタークレーン
ホイールクレーンの一種であり、大型タイヤを装備、尚且つ全輪駆動式、文句無しの大人気移動式クレーンです。
凹凸のある場所や軟弱な地盤を運転するのに適しているのも特徴の1つ。
機動性に非常に優れており、また公道も走行できることから様々な用途で活躍してくれること間違いなしです。
また、吊り上げ能力も4.9t以下の小型から70tの大型まで幅広く対応しています。

クローラークレーン
クローラークレーンは、タイヤではなくキャタピラでの移動が特徴のクレーンです。
キャタピラを装備したことによる、他を寄せ付けないほどの安定性。
その安定性からラフタークレーンと同様に、非常に凹凸のある場所や軟弱な地盤での活躍が大いに期待できる移動式クレーンです。

浮きクレーン
浮きクレーンは、台船上に搭載されていることが特徴の移動式クレーンです。
河川や海上工事、サルベージ作業が一般的な用途になります。

クレーンには多くの種類や用途があることが分かりましたでしょうか。
適材適所で使用してあげることが、クレーンの力を最大限発揮するのに大切ということですね。

クレーンを運転するのに必要な資格とは?

これまでに解説したクレーンを運転するには、資格や免許が必要になってきます。
最後にクレーンと移動式クレーンに分けて、必要な資格や免許を簡単に解説していきます。

クレーンを運転する際に必要な資格

吊り上げ荷重が5t以上→クレーン・デリック運転士免許
吊り上げ荷重が5t未満→クレーンの運転の業務特別教育

このように、クレーンの運転に必要な資格は、吊り上げ荷重によって変わります。
また、床上運転式や床上操作式など扱うクレーンによっても必要な免許が変わってきますので、注意してください。

移動式クレーンを運転する際に必要な資格

吊り上げ荷重が5t以上→移動式クレーン運転士免許
吊り上げ荷重が1t以上5t未満→小型移動式クレーン運転技能講習
吊り上げ荷重が1t未満→移動式クレーンの運転の業務特別教育

移動式クレーンも同様に、吊り上げ荷重によって変わります。

基本的に5t以上の場合には、扱うクレーンに適した免許を取得しなければいけないと覚えてくださいね。
適切な資格を取得し、自分が運転するクレーンの特徴をよく理解してあげることが、乗りこなす近道となります。
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    2022/09/21

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    【ラフタークレーンとトラッククレーンの違い】大人気のラフタークレーンとその他のクレーンを徹底比較

    目次 ラフタークレーンのここがすごい!人気の理由3選 ラフタークレーンの用途と得意な作業を知ろう ラフタークレーンと比較する、主要な移動式クレーン3選 ラフタークレーンとの違いがよく分かる5つのポイント まとめ 今回は、ラフタークレーンを中心に、トラッククレーンやクローラークレーンと比較をします。 「ラフタークレーンの免許を取得したいけど、他のクレーンとは何が違うんだろう?」 「ラフタークレーンを購入したいけど、それがベストな選択なのかな?」 こういった悩みを解決します。 必要な資格や最大吊り能力、操作方法などクレーンによってさまざまにあります。 また、トラッククレーンなど他の移動式クレーンの特徴も紹介しますので、参考にしてください。 ラフタークレーンは、大変人気のある移動式クレーンです。 この記事のポイント ●ラフタークレーンが、なぜ人気なのか ●ラフタークレーンの用途や得意作業 ●ラフタークレーンと、その他の移動式クレーンの違い ●必要な資格など、移動式クレーンの基本情報 ラフタークレーンのここがすごい!人気の理由3選 ラフタークレーンと、他のクレーンの違いを解説する前に、ラフタークレーンについて詳しく解説していきます。 「ラフタークレーンのことは、バッチリ理解している」という方も、一度読んでいただくと復習になると思います。 ラフタークレーンが流行した理由として、以下の3点が挙げられます。 1.不整地や軟弱地盤に強い 2.市街地などの狭い場所が得意 3.公道を走行でき、作業性が高い それでは、詳しく解説していきます。 大型タイヤを装備しており、不整地や軟弱な地盤を走行可能 ラフタークレーンは、大型タイヤを装備している移動式クレーンです。 そのため、不整地や軟弱な地盤の走行を、得意としています。 ラフタークレーンは、全輪駆動式です。つまり、4つのタイヤを全て動かせます。 これにより、他のクレーンでは入っていけない軟弱な地盤を、走行する機動力があります。 整備されていない山奥や凸凹した場所で作業することの多い土木工事で、その実力を発揮しています。 コンパクトなため、狭い場所や市街地で活躍 ラフタークレーンの特徴として、非常にコンパクトな移動式クレーンであることが挙げられます。 そのコンパクトな機体から、他のクレーンでは作業が困難な場所で、大いに活躍しています。 また、作業に幅をあまり必要としないので、市街地などスペースが十分に取れない場所でも重宝されている移動式クレーンです。 しかし、コンパクトなラフタークレーンは、最大吊り上げ能力が少ない、という特徴もあります。 次は、ラフタークレーンとその他クレーンでの、最大吊り上げ能力を比較します。 公道を走行できるため、作業性に優れている ラフタークレーンは、大型タイヤを操作し、自走することができます。 現場内はもちろんのこと、公道も走行できます。 現場で、ブーム等を組み立てる必要もありません。 公道を自走して現場に入り、すぐに作業を開始できます。 この手間のかからない、作業性の高さが人気の理由といえます。 注意点として、ラフタークレーンは公道を走行する際、免許が必要になります。 免許についても、この後詳しく解説していきます。 ラフタークレーンの用途と得意な作業を知ろう ラフタークレーンの用途と得意な作業について、解説します。 さまざまなクレーンが世の中にはあります。しかし、それぞれ適材適所があることを忘れてはいけません。 用途や得意な作業を知ることは、非常に大切です。 ラフタークレーンの主な用途は、吊り荷作業 ラフタークレーンの主な用途は、不整地や狭い場所での重量物吊り荷作業です。 そのため、以下のような作業に適しています。 ●土木作業 ●解体作業 ●建築作業 先端にジブを装備することによって、さらに幅広い用途で活躍してくれます。 ラフタークレーンは、不整地や市街地での吊り荷作業が大得意 ラフタークレーンは、整地されていない荒れた土地に対応しているという意味を持ったクレーンです。 語源は、英語の「Rough Terrain Crane」になります。 その名前の通り、1番得意な作業は不整地での吊り荷作業です。 ラフタークレーンと比較する、主要な移動式クレーン3選 次に、ラフタークレーンと比較する主要な移動式クレーンを紹介していきます。 トラッククレーン トラッククレーンは、機動性や操作性に優れている移動式クレーンです。 小型機種から大型機種まで幅広くあり、日本全国で活躍しています。 トラッククレーン専用のキャリアに、旋回サークルやアウトリガーを装備しています。 そして、その上にクレーン装置を架装したものがトラッククレーンです。 ユニック車 ユニック車は、正式名称を車両積載型トラッククレーンと言います。 ユニック車は、トラックの荷台と運転席の間に、クレーン装置を装備したものです。 クレーン装置と荷台を装備していることから、現場では資材の搬入、搬出でその姿を多く目にすることができます。 便利な側面、最大吊り上げ荷重が少ないというデメリットがあります。 クローラークレーン クローラークレーンは、今まで紹介したクレーンとの大きな違いとして、タイヤではなくキャタピラで走行をします。 そのキャタピラの上に、クレーン装置を架装しています。 キャタピラによる安定感は抜群で、クローラークレーンも不整地や軟弱な地盤での作業を得意としています。 しかし、走行速度は極めて遅いので、適材適所が求められる移動式クレーンとなっています。 ラフタークレーンとの違いがよく分かる5つのポイント ラフタークレーンとの違いを5つのポイントに分けて、解説していきます。 今回紹介する5つのポイントは、以下の通りです。 1.資格の違い 2.最大吊り上げ能力の違い 3.操作場所の違い 4.移動速度の違い 5.生産台数の違い 必要になる資格の違い 移動式クレーンは、操作をするのに免許が必要です。 また、公道を走行する場合も、クレーンに適した運転免許を取得していなければいけません。 それぞれの移動式クレーンで必要になる免許は、以下のようになります。 機種 クレーン操作に必要な資格 公道の運転で必要な資格 ラフタークレーン 移動式クレーン運転免許 大型特殊免許 トラッククレーン 移動式クレーン運転免許 普通~大型自動車運転免許 ユニック車 移動式クレーン運転免許 普通~大型自動車運転免許 ラフタークレーン 移動式クレーン運転免許 禁止 クレーン操作に関しては、全て移動式クレーン運転免許が必要になります。 また、ラフタークレーンは公道を運転する場合、大型特殊免許を取得している必要があります。 トラッククレーンやユニック車の場合は、自分が運転するトラックのサイズに応じて、普通〜大型の自動車運転免許が必要になります。 前述したように、ラフタークレーンは、自走で現場に入り、すぐに作業を開始できるのが強みになります。 つまり、「クレーン操作に必要な資格」と「公道の運転で必要な資格」は、セットで考える必要があります。 最大吊り上げ能力の違い 次に、最大吊り上げ能力の違いについて説明します。 最大吊り上げ能力は、クレーンの特徴が分かりやすい項目です。そのため確認が必要です。 この記事では、国内で一般的に流通しているものを対象にします。 それぞれの移動式クレーンでの最大吊り上げ能力は、以下のようになります。 機種 最大吊り上げ能力 ラフタークレーン 100t トラッククレーン 300t ユニック車 10t クローラークレーン 500t ラフタークレーンは、コンパクトがメリットです。最大吊り上げ能力は100t程になります。 しかし、100tのラフタークレーンは少なく、25t〜70tが多いです。 一般的な土木工事や建築工事では、70tの吊り上げ能力で対応できることがほとんどです。 ユニック車は、用途が資材の搬入、搬出なので、吊り上げ能力はそこまで求められていません。 反対に、クローラークレーンやトラッククレーンは、大規模な現場での使用が多く、吊り上げ能力が大きいほうが選ばれます。 操作場所の違い 次に、操作場所の違いについて解説していきます。 運転席とクレーン操作室が一緒になっているタイプやリモコン式など、さまざまです。 それぞれの移動式クレーンの操作場所は、以下のようになっています。 機種 操作場所 ラフタークレーン 運転席とクレーン操作室が同じ トラッククレーン 運転席とクレーン操作室が別々 ユニック車 リモコン式やラジコン式 クローラークレーン クレーン操作室のみ ラフタークレーンは、運転席とクレーン操作室が同じ場所にあります。 そのため、クレーンを操作する際に、一度降車する必要がありません。この点も、ラフタークレーンの作業性向上の要因になっています。 トラッククレーンは、運転席とクレーン操作室が別々になっています。 そのため、クレーンを操作する際は、一度降車する必要があります。 しかし、その分クレーンの操作がしやすいというメリットがあります。 ユニック車は、運転席から降り、手元のリモコンで遠隔操作をするのが一般的です。 次は、移動速度の違いについて、見ていきましょう。 それぞれの移動式クレーンの移動速度は、以下のようになります。 機種 速度制限 ラフタークレーン 最高速度50km未満 トラッククレーン(大型) 最高速度90km(車両のサイズによる) ユニック車(大型) 最高速度90km(車両のサイズによる) クローラークレーン 非常に遅い ラフタークレーンは、50kmを超えない設計になっています。 そのため、高速道路を走行できず、長距離走行は向いていません。 トラッククレーンやユニック車は、車両のサイズによりますが、大型だと最高で90kmの速度を出すことができます。 高い機動力を持ち、長距離走行もお手の物です。 生産台数の違い 最後に、生産台数の違いについて説明します。 生産台数の多さは、需要に結びついています。 今、国内では、どのクレーンが流行しているのかを考えるときの、参考にしてください。 それぞれの移動式クレーンの生産台数は、以下のようになります。 機種 生産台数 ラフタークレーン 1,843台(トラッククレーンも含む) トラッククレーン/td> 1,843台(ラフタークレーンも含む) ユニック車 12,567台 クローラークレーン 546台 ※令和2年度 参考:一般社団法人 日本クレーン協会 クレーン等機種別生産台数 ラフタークレーンとトラッククレーンは、合算された数字です。ほとんどがラフタークレーンになります。 トラッククレーンは、今ではあまり生産されていないためです。 ラフタークレーンとトラッククレーンが分けて記載されていた、平成24年のデータを見ても、ラフタークレーンが2,691台なのに対してトラッククレーンは、143台になっています。 ラフタークレーンは、移動式クレーンの中でトップの生産量を誇っています。 まとめ ラフタークレーンの良い点 不整地や狭い場所での活躍ができる 運転席とクレーン操作室が同じ、さらにブーム等を組み立てる必要もないため、作業性に優れている 生産台数は、移動式クレーンの中でトップクラスのため、中古も見つけやすい。 すでに、移動式クレーンの資格を取得している方は、この記事をきっかけに大型特殊免許取得を考えてみるのもいいと思います。 ラフタークレーンは、非常に扱いやすい移動式クレーンです。 ←トクワールドには、多数のクレーンがあります!

    2022/08/01

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  • カニクレーンの中古販売価格の比較・一覧
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    カニクレーンの中古販売価格の比較・一覧

    目次 中古カニクレーンの導入について カニクレーンのレンタルを検討した場合 カニクレーンの中古販売価格・レンタル価格の一覧 カニクレーンは中古購入がオススメ まとめ 中古カニクレーンの導入について カニクレーンとは数あるクレーンの種類の中で、移動式クレーンに分類される建設機械です。カニクレーンは前田製作所の商品名で、クレーン作業時に、格納している4本のアウトリガーを展開した姿がカニに似ていることからそう名付けられました。 主に建物内や工場内など作業スペースに限りがある環境下で活用され、コンパクト性やクローラー走行をおこなうことからミニクローラークレーンとも呼ばれます。 しかし、カニクレーンは他の建設機械とは異なり特殊な機械であるため、使用用途や作業環境などをよく見極める必要があります。 今回は、中古のカニクレーンを探して導入しようとした際、失敗するリスクや宝の持ち腐れにならないように知っておきたいポイントと価格について解説します。 カニクレーンの目的と用途を明確にする 前述した通り、カニクレーンは他のクレーンとは異なる特徴を持つ機械です。そのためどのような作業を行うのか、どういった場所で使用するのかを考慮した上で購入する必要があります。 例えば、カニクレーンを屋内で運用する場合は、特に車体サイズや排ガスが発生しない電動仕様のモデルを選ぶなどの要点に注意しましょう。格納時幅、クレーン容量、ブーム作業半径はメーカーによって様々なモデルがあるので、購入後に後悔しないためにも目的と用途を明確にしてクレーンの種類を定めることが大切です。 中古カニクレーンを購入するメリット・デメリット 中古重機のメリットは、低価格さや種類の豊富さです。中でも、「納期が早い」という点は大きなメリットです。重機を新品購入した場合、商品が納品されるまでにある程度の期間がかかります。しかし、中古の場合は在庫さえあればすぐに購入し使用することができます。 現場の納期が迫っているなど、今すぐに重機が必要な状況には、中古を購入することで早い段階で作業に取り掛かることが可能です。 ただし、重機を中古で購入するには数々なデメリットもあります。年式の古い重機などは同然、価格が安くなりますが、機械が古いものになるほど老朽化や安全対策の性能に差が出てきます。 中古カニクレーン導入前に確認したい注意点 中古重機購入の全てに言えることですが、なるべく質の良い状態の中古重機を購入するには、その機械が売り出された経緯を確認することが重要です。 単なる会社の経営不振などによって売り出されたのであれば、購入しても問題はありませんが、重機自体が故障するトラブルなどを起こしたことによって売りに出された場合は、注意が必要です。 業者がトラブルや故障箇所をどのくらいメンテナンスできているかを見極めることができれば、ハズレの機械を掴むリスクはそれだけ軽減できます。 特にカニクレーンは、オイル周りや足回りの他にアウトリガー各稼働箇所の作動状況など、他の機械よりも確認する部分が多いこともあり、より整備状況が良好なものを選ぶ必要があります。 それを確認するためにもオークションなどで中古購入する際は、商品の詳細や表示内容をしっかり読んだ上で、実際に足を運び現物を確認することが必須です。 きちんと故障箇所を修理していれば良い状態に改善されているので、年式が多少古くても作動に問題はないでしょう。 また、カニクレーンを購入後や現場に移動させるにはトラックなどの車両、輸送手段が必要です。手段がない場合は、プラスαで輸送にかかる費用も計算に入れることも忘れないように注意してください。 カニクレーンのレンタルを検討した場合 小さな会社などで現場用の重機を揃えようとする場合、たとえ中古だとしても、本体価格以外に、修理やメンテナンスにかかる維持費など予算がいくらあっても足りないくらい、重機は高額な買い物です。 また、現場が忙しく人員や時間の関係上、重機の管理に手が周らないということもあるでしょう。 そのため、重機はリースであることが一般的ですが、購入とは違いどのような利点があるのでしょうか? レンタルは突発的な事態・短期使用向け リースとは必要な機械を一定期間だけ借りるシステムのことです。重機は中古でも1台につき100万円以上するほど高価な上に、現場で使用する重機はすべてが同じものとは限りません。クレーンにしても、小さいものから大きいもの、クローラータイプのもの、燃費の良いものなど、会社の事業幅が広いほど現場で要求される機種は多岐にわたります。 これらの重機を一台一台揃えていては莫大な費用がかかる上、保管する場所や管理に要する所要が増えてしまい、人員に余裕のない企業では業務に支障が出てしまう可能性があるのが現状です。また、リースは長期的に利用すればするほど費用が高額になってしまいます。 そのため、1年を通じて連続的に使うことがない重機は、必要な都度リースに頼るという選択をとる企業は多いです。しかし、リースの利点と不便な部分をしっかり押さえた上で利用することが大切です。 レンタルのメリット・デメリット 重機をリースすると購入資金が不要なので、銀行の借入枠や自己資金を他に転用できるとともに、担保も不要なので担保枠がなくても利用できます。さらにリースした費用は損金として計上処理することが可能です。 実際に重機を購入することとは異なり、固定資産にならない上に償却資産税など保有にかかる費用のコスト削減にもつながるため、節税効果があります。また、資産管理事務も発生しないので事務にかかる手間を省くこともできます。さらに、リースにかかる料金はリース期間中一定となり、全部経費で処理が可能です。 一方、リースのデメリットは冬などの繁忙期になると、希望の機械がレンタルできない点と期間が長くなると思った以上に費用が掛かることです。 カニクレーンのレンタル前に確認すべき点 事故や作業中のトラブルなどによって、レンタルしている重機を傷つけてしまった、故障してしまった時にどの程度補償がついているのかを確認しておいてください。 業者によっては、故障などの修理費用を全てリースした人が負担するということもあるようですので注意が必要です。 カニクレーンの中古販売価格・レンタル価格の一覧 カニクレーンの価格相場ですが、オークションとレンタルの比較を一覧にしてみました。カニクレーンは特殊な重機ということもあり、オークションでもあまり多くの数や種類は出回っていないようです。 ヤフオクでは主流である機械質量2.3トンや2.5トンのカニクレーンが最も多く出品されており、古河ユニック株式会社が販売しているような3.0トン以上の出品は現段階では確認できませんでした。 カニクレーンのオークションとレンタル相場 機械質量 オークション相場 レンタル相場(日極) 1.0~1.9トンクラス ¥380.000~700.000 ¥15.000~20.000 2.0~3.0トンクラス ¥1.000.000~2.800.000 ¥19.000~42.000 1.0トンクラスのカニクレーンは入手しやすい 屋内や弊所での作業に向いているサイズである1.0~1.9トンクラスのカニクレーンであれば中古相場が¥1.000.000以下なので、低予算で仕入れることができるでしょう。しかし、価格が¥300.000以下になるとかなり古いモデルになってしまうので、安すぎる機械を選ぶことは避けたいです。 カニクレーンは中古購入がオススメ 建物内や狭い場所で運用できる小型のカニクレーンをお求めの場合は、中古購入も一つの選択肢に入れて良いでしょう。特に前田製作所の製品であるM Cシリーズは低騒音性や排ガス規制など環境に配慮したラインナップです。オプションで電動モーターを装備したモデルはフロアクレーンとしても最適で、省エネで排気ガスがない電動走行、クレーン作業はディーゼル運転への切り替えも簡単に行えます。「カニクレーン 中古」などで検索するとオークションでも多くが出品されているのを目にします。 毎年カニクレーンを使う機械が多く、その都度リースしている状況でしたら、中古で購入がオススメです。長期的なコスト面で見ればリースよりも安上がりになります。自分の機械を持っていればリース時に在庫がなくレンタルできないという懸念もありません。 まとめ 今回はカニクレーンの中古購入をメインに解説しました。中古購入かレンタルが適切なのか、本記事で紹介した価格一覧やメリット、デメリットなどを参考にして検討してみてください。価格相場的にも整備されたものを数十万で手に入れることが可能なので、毎年必要になるものでしたら中古購入がおすすめです。

    2022/08/18

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