ブルドーザー
2024/04/12
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ブルドーザーの規格について紹介!ブルドーザー(CAT・コマツ)の商品情報も解説
1. ブルドーザーの規格は何がある?狭い道路・整地工事に便利な小型機(D2・D6) も紹介
では、ブルドーザーにはどのような規格があるのでしようか?この記事では、ブルドーザーの規格やおすすめの機種について紹介します。
1.1. ブルドーザーの規格(大きさ)基準
サイズの基準としては、小型機が3〜10トン、中型機が11〜40トン、41トン以上を大型機として規格分けされています。
また、ブルドーザーは「乾地用」と軟弱地盤向けの「湿地用」に分けられ、使用する地盤環境によって規格が異なります。
湿地用ブルドーザーのクローラーは、幅広で三角断面のシュー(履板)になっており、軟弱地でも走行可能です。
1.2. ブルドーザーの安全規格
1.「ROPS(転倒時保護装置)」
ROPSは「Roll-Over Protection Structure」の頭文字をとったもので、転倒保護機構のことです。文字通り、ブルドーザーの転倒・転落時にオペレーターを保護する安全機構で、転倒の危険性が高い場所での作業には必須です。
ブルドーザーは、縦に高い形状から機械の前後よりも左右方向に転倒しやすく、特に傾斜地での押土や足場となる土盛の崩壊などによる転倒事故の発生が多いです。
2. 「FOPS(落下物保護装置)」
FOPSは「Falling Object Protective Structure」の頭文字からなる名称で、落下物保護機構とも言います。こちらは、オペレーターを岩や土砂などの落下物から保護するための安全機構であり、そのような落下物の危険性がある現場で重宝される安全規格です。
労働安全衛規則の第153条 第1項では、落石や落下物などの危険性がある場所で車両系建設機械を使用するときは、当該重機に強固なヘットガードを備えなければならないと定めています。
保護機構についての詳細はこちらの記事でも紹介しています。
https://tokuworld.co.jp/blog/220
1.3. ブルドーザーの排出ガス法に関する法規制
これにより、基準適合表示等がない規制対象外の機種以外のブルドーザーは、国内では使用できません。基準適合表示を受けていないブルドーザーを使用するには、個別に排出ガスの検査を受けて、規格に適合している確認を受ける必要があります。
コマツブルドーザーの中古車ラインナップ(商品)情報!特定特殊排出ガス規制対応の製品を紹介
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3. CATのおすすめブルドーザー「D2・D6」の特徴について紹介
次は、国内でも需要の高いCAT製のおすすめ小型・中型ブルドーザーをご紹介します。
3.1. 小型で汎用性が高い「D2」ブルドーザー
3.2. 力強いパワーで効率的な「D6」ブルドーザー
4.ブルドーザーを選ぶときは3つの規格をチェック
ブルドーザー選びのご参考になれば幸いです。
4.1.【種類・サイズ】作業環境、用途に適した機体を選ぶ
湿地型ブルドーザーは、乾地型ブルドーザーでは踏破困難な地盤での掘削運土作業に用いられます。見分け方としては、乾地用ブルドーザーよりも幅の広い「湿地シュー(履板)」という履帯を備えていることが特徴です。
履帯幅が広いことで履帯と地面の接地面積が大きくなるので、通常の履帯では沈みやすい軟弱地盤でも走行することができます。
さらに、湿地型ブルドーザーでも困難な湿地、泥濘地の場合は、「超々湿地型ブルドーザー」が使用されます。
また、ブルドーザーの大きさは4トンから130トン級まであり、21トン級以上の中型・大型ブルドーザーには「リッパ装置」という岩石掘削用のアタッチメントが装備されています。
ブルドーザーを選ぶ際には、使用環境や用途に適した種類・サイズを探してください。
4.2.【ブレード容量】一度にドージングできる容量を確認
ブレードにはさまざまな種類があり、用途に適したブレードを選択することで効率的に作業することが可能です。例えば平土作業、整地作業は標準的なブレードであるストレートドーザーやアングルドーザー、運土や押土作業は、バケット容量が大きいUドーザーやバケットドーザーが適しています。
繰り返しの大量運土では、ユニバーサルブレードといったブレード容量が特に大きいブレードを装備したブルドーザーを導入することで、時間あたりの作業量が大幅に向上します。
4.3.【定格出力】高負荷な作業には余裕のある機種を選ぶ
また、瞬間的な出力は「最大出力」で示されますが、常にフルパワーで作業することは重機にとっても負荷がかかります。ブルドーザーを選ぶ際は、能力に余裕のある機種を選ぶことで、消耗速度や不意な故障を避けることができるでしょう。
重機に常に負荷がかかる状況は避け、定期的なメンテナンスを実施することで機械寿命を大幅に伸ばすことができます。
5. まとめ
また、オプションの追加やアタッチメントの付け替えで、より作業に特化した仕様に変更することも可能でしょう。