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ブルドーザーの除雪利用について解説!除雪機械やホイールローダーとの違いについても紹介

ブルドーザー

2023/12/22

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ブルドーザーの除雪利用について解説!除雪機械やホイールローダーとの違いについても紹介

ブルドーザーは、車体前方にブレードと呼ばれる排土板が備わっており、進行方向に土砂を押し出す能力を持っています。また、不整地や軟弱地盤に対応するためクローラー走行を採用している点も特徴です。

このブレードやクローラーは雪上でも効果を発揮し、雪国や豪雪地では除雪用途でも導入されています。この記事では、ブルドーザーの除雪利用についてご紹介します。

ブルドーザーは除雪にも利用できる建設機械

ブルドーザーは土砂を押し出したり整地をおこなう重機ですが、除雪作業も可能です。しかし、街中での除雪作業はホイールローダーが主力であり、クローラーで走行するブルドーザーを見かけることはありません。

では、ブルドーザーはどのような場面で活用されているのでしょうか?

ブルドーザー以外の除雪機械

公共事業で行われる県や市の除雪では、それぞれ役割の異なった機械を組み合わせて効率的な作業を行います。市街地や住宅街の道路除雪で使われる除雪機械は以下の通りです。

あらゆる場所で活躍!【除雪ドーザー(ホイールローダー)】

トラクターやホイールローダーにプラウやスノーブレードなどの除雪アタッチメントを装着したものを除雪ドーザーと呼びます。除雪ドーザーは、新雪や圧雪、凍結などあらゆる路面状況の除雪が可能で幅広道路や駐車場除雪で見かけることが多いです。バケットを装備した除雪ドーザーは、集めた雪をダンプトラックへ積込む作業でも活躍します。

凹凸路面を平らに均す【除雪グレーダー(モーターグレーダー)】

幹線道路や高速道路といった幅の広い道路除雪で使用される建設機械です。
主にホイールローダーなどで除雪したあとの道路を走行し、車体中央に装着されたブレードで圧雪や氷を削り取って側面に排出します。また、平坦整能力や除雪速度が高く、作業後は圧雪で凹凸になった路面が平らになります。

幅の広い道路で長距離除雪【除雪トラック】

除雪トラックは、全輪駆動性能(四駆など)を持ったトラックに除雪装置を装着した車両です。車両前部にプラウを装備したものが一般的ですが、圧雪整生用の路面整生装置や車体中央にブレードを併せ持つタイプなどもあり、装置・アタッチメントを併用して使用することもあります。主に幅広の道路で使用され、長距離を走行しながら除雪を行います。

排雪作業で重宝される【大型ロータリー除雪車】

ロータリー除雪車は、雪堤で狭くなった道路の幅を広げる作業や運搬排雪に用いられます。前面で高速回転するオーガという装置でゆっくり走行しながら雪を粉砕し、ブロワによって雪を巻き上げてシュートから投雪します。トラックの荷台に投雪することで排雪作業を効率的に行うことが可能です。

歩道や小道で大活躍【小型ロータリー除雪車】

小型ロータリー除雪車は、主に歩道除雪や住宅街の狭路除雪に使用されます。車体重量が3トン未満の小型のロータリー除雪車は小型特殊車両に分類されるため普通免許で運転することが可能です。その他、私有地や春山除雪、太陽光パネル同士の狭い間を除雪する作業にも活用されています。

ブルドーザーが除雪で使用される場面とは?

街中でブルドーザーの除雪を見かけることはありませんが、どのようなケースでブルドーザーが使用されているのでしょうか?

ここからは、ブルドーザーが除雪で使用される場面についてご紹介します。


北海道はブルドーザーによる除雪先進地

日本で初めてブルドーザーによる市内除雪が行われたのは昭和21年の札幌市です。

明治当初は、屯田兵が当番制で雪踏みや除雪をして道を作っていました。明治9年(1876年)には「除雪当番心得」が屯田兵に定められ、雪踏みのルールが明確化されます。屯田兵は5戸ごとに組みをつくり、三尺(約90センチ)の道幅で踏むように指示されました。

その後、明治19年(1886年)に、ロシアから馬そりが輸入され、これを三角に工夫した三角ぞりが除雪に使用されます。明治21年(1888年)には、除雪を市民に呼びかける「雪踏取締りと搬出方規則」が制定され、大通りが雪捨て場に指定されました。

昭和に入ってからはトラクターでの除雪も行われるようになります。昭和4年(1929年)には米国製トラクターを購入して、除雪15cmになるとてん圧用ローラーを引いたトラクターが幹線道路の除雪作業を開始しました。

しかし、強力な除雪専用の機械は存在せず、一年の半分近くを覆う雪には能力不足でした。そして終戦後、北海道の除雪事情は戦後直後に一変します。

昭和20年(1945年)に札幌市は、進駐していたアメリカ軍から軍施設周辺の除雪の指令を受けました。しかし、当時の札幌市は除雪機械をほとんど保有していなかったため、翌年の昭和21年に、進駐軍からブルドーザーなどの除雪機械を借りて作業することになります。これが日本における除雪機械のはじまりとなりました。

一般の道路除雪には適していない

まず、ブルドーザーはクローラー走行という特性上、クローラー路面を傷つけてしまうことや走行速度が遅いというデメリットがあります。また、雪を押し出すことしかできないため、使用されるシーンは限定的です。

除雪機械や車両には、ブルドーザーのようなブレード(排土板)を備えた装備したものもありますが、一般的な除雪作業の機械はホイール式の機械が多いです。

北海道などの豪雪地帯では、例外としてブルドーザーでの道路除雪も行われますが、川への排雪作業がメインで運用されています。

林道やスキー場などで活躍

ブルドーザーは土木現場で使用される建設機械で、主に押土や均し作業に使用される重機です。先ほど紹介した通り、ブルドーザーは一般道路や住宅地での使用に不向きですが、クローラー走行式重機の威力は斜面や不整地での機動性が求められる山間部で特に発揮されます。

不整地や軟弱地盤での走行を前提としているブルドーザーは、雪解けで泥濘化した地面や滑りやすい斜面でも、クローラーの安定性と高馬力を得て走破することができます。

走行速度と旋回性能には劣りますそのため、豪雪地での大量除雪、切換しが少ない林道、スキー場除雪で導入されているケースが多いです。

スノーシューを履いている除雪仕様のブルドーザーは、雪上でも横滑りが少なく新雪や斜面でも安定して除雪することができます。

豪雪地帯では道路除雪にも導入される

積雪が多い豪雪地帯では、ブルドーザーのパワフルな馬力が活躍します。例えば、山形県西川町の月山スキー場につながる県道では、スキー場のオープンを前にブルドーザーなどの大型除雪車を投入した除雪作業が盛んに行われています。

この県道は、積雪の多さから冬季は道路が閉鎖されていますが、除雪後はおよそ9メートルの大きな雪の壁が道路を挟みます。

このように、深く積もった雪は下の層が圧雪されるため固く重い雪になります。大量の圧雪を処理して道路を除雪するにはブルドーザーの馬力が必要です。

道路・駐車場の除雪はホイールローダーが使用される

クローラーで走行する建設車両や戦車などの車両は、原則として道路を走行することが禁止されています。そのため、一般道路や駐車場の除雪は除雪ドーザーと呼ばれるホイールローダーが主力として使われています。

ホイールローダーは、四輪駆動と丈夫なタイヤを履いていますが、足回りがホイール式である利点は、ナンバープレートを取得すれば公道走行が可能なほか、高い機動性にあります。

そして、前輪と後輪の間が屈折する構造であり、「中折れ式」の操舵が可能です。このため、前後のホイールが連動して動くので内輪差が発生しないというメリットもあります。

つまり、曲がり角が多い住宅街の道路や小さい駐車場など狭い場所での作業性に優れているのです。

このため、ホイールローダーは冬季になると、除雪用アタッチメントを装着した除雪ドーザーとして使用されます。

一般的な除雪作業での使い勝手は良くないため、大型ブルドーザーが除雪で導入するケースは限定的です。しかし、先ほどもご説明した通り、豪雪地帯や雪害で生じる大量積雪は安定性や馬力がある機械が必要になるためブルドーザーの能力が生かされる場面です。

ブルドーザーとホイールローダーの違い

ホイールローダーとブルドーザーの主な違いは、「足回り」と「作業装置」です。ホイールローダーの足回りはゴム製タイヤであるため、公道走行が可能で高い機動性を誇ります。

一方、ブルドーザの足回りはクローラ(履帯)を採用しているため、公道走行はできません。しかし、不整地や泥地での走行が可能であり、ホイールローダーよりも高い馬力を持っています。

作業装置も異なり、ホイールローダーは大型のバケットを備え、土砂などをすくって高く持ち上げることができます。ブルドーザーは可動式のブレードを前面に備え、土砂などを押し出す能力があります。

ブルドーザーなどに装備されるスノープラウとはどのような仕組み?

除雪ドーザーをはじめとした除雪機械のフロントにはスノープラウと呼ばれる脱着可能な除雪板が装備されていることが多いです。これは、除雪板を上げたり下げたり傾けたりという動きで道路上の雪を押して除雪します。

日本は左側通行であるため、通常は除雪板をやや左に傾けて走ることによって、路肩に雪を押し避けるようにして除雪を行います。

スノープラウのメリットは、大型の除雪車が侵入できないような細い道路でも作業ができるところです。そのため、入り組んだ区画や住宅街の除雪では重宝されます。

しかし、大量の雪を一度に運搬する作業には適していないため、豪雪地帯よりも甲信地方などの積雪量の少ない地域での利用が多いです。また、空港の滑走路でも活躍しており、空港内でコンテナを運搬するイートングトラクターという空港専用の小型車両にスノープラウを取り付けて降雪時に除雪を行います。

スノープラウの種類

機械で除雪をする際は、雪質や除雪環境によって最適なアタッチメントを選択する必要があります。以下で除雪アタッチメントである代表的なプラウについてご紹介します。

スピーディーな除雪作業が可能【アングリングプラウ】
油圧操作で、左右のアングル角度や前傾、後傾角度の調整が可能なプラウです。路肩の左右どちらへでも自由に除雪可能で、拡幅作業、市街地除雪、狭い道路の除雪、圧雪除雪などあらゆる場所で威力を発揮し、スピーディーな除雪を行えます。

路面の障害物に接触した際の衝撃を吸収【ショックキャンセルプラウ】
除雪時は路面が雪で覆われているため、マンホールなどの障害物の位置をあらかじめ把握しておく必要があります。ショックキャンセルプラウは、路面と触れるブレードのエッジ面が、マンホールに接触した際の衝撃を吸収し、オペレーターのショックを軽減させます。また、作業機や車体の損傷も防ぐので、市街地での除雪を快適に行えます。

ブレードから雪がこぼれない【サイドシャッター付きプラウ】
ブレードの両側面に、運転室内で左右独立して操作可能なシャッターが付いていることが特徴です。雪を抱え込むようにして運搬するため、ブレードからの雪こぼれがありません。主に交差点内や民家の玄関先、駐車場の入り口などの除雪におすすめです。

傾斜のある路面に最適【パワーチルトプラウ】
油圧駆動によってアングル角度、前傾、後傾角度加え、チルト角度の調整が可能です。チルト角度を調整することで、傾きや雪質に合わせた除雪が可能になります。

深い新雪の除雪に使用【Vプラウ】
大型船舶の先端のようなV字型をした形状のプラウです。雪を左右に押し除ける能力が大きく、少ない出力でも押し除け除雪には十分な威力を発揮します。主に深い新雪の除雪、前進や吹き溜まりの突破、拡幅作業などに使用されます。最近は使用される機会が減っている傾向にあり、豪雪地や山間部での投入ケースがほとんどです。

まとめ|ブルドーザーの除雪利用について解説!

ここまで、ブルドーザーの除雪利用について解説しました。前述したように、市街地や一般道での除雪作業は除雪ドーザー(ホイールローダー)やロータリー除雪車、モーターグレーダーなどの建設機械が主力となっており、クローラー走行で機動性が低いブルドーザーは使用される場面が限定的と言えます。

しかし、ある程度の深雪や斜面でも安定した除雪が可能なことから、山間部や豪雪地帯では導入ケースも多く、スキー場経営者からは必要とされる重機です。また、ダンプトラックで運ばれてくる大量の雪を押し出して川などに排雪する作業では、馬力のあるブルドーザーが適材です。

除雪用重機をお探しの際は、機械ごとの特性やメリット・デメリットをよく検討、考慮したうえで購入を検討しましょう。

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ブレードを動かす仕組みと同様に、シリンダーに作動油を出し入れすることでピストンを収縮させる仕組みである、油圧式リフトシリンダーでバケットを動かします。 トリミングドーザー 前面と裏面を使用することができるブレードを装備したブルドーザーです。そのため、進行方向に土砂を押すだけではなく、バッグしながら土砂を引き寄せることも可能です。土砂のかき寄せ作業ができるため、土木現場では重宝されます。 全国でも希少な特殊ブルドーザー「水陸両用ブルドーザー D155」 1956年にコマツが開発した「水陸両用ブルドーザー」は、遠隔操作する重機の最初の例とも言われました。水陸両用ブルドーザーとは文字通り、浅水域を作業領域とおする水中掘削機です。操縦は車体上部に組んだやぐらの上か、陸地から無線で行います。 この水陸両用ブルドーザーは生産中止となりますが、2011年に発生した東日本大震災により、コマツは採算度外視で、老朽化した旧モデルD155の改修を買って出ました。全パーツをオーバーホールし、改修を受けた幅約4000mm、奥行き約93000mm、高さ約9700mm、重量約43500kgに及ぶ大型の水陸両用ブルドーザーは長い眠りから復活し、大津波で破壊された被災地へ赴きます。 その後、宮城県閖上大橋橋梁復旧工事において多大な活躍を成し遂げ「スイブル」の愛称で親しまれ、偕成社「はたらくくるまの絵本」から「スイブル」を主人公にした物語も刊行されました。 スイブルは「青木あすなろ建設」で5台保有されており、現役で稼働中とされています。 ブルドーザーを製造しているメーカーの一覧 現在国内でブルドーザーを製造しているメーカーは主に「コマツ」や「キャタピラージャパン」となっています。 ブルドーザーの各製造メーカー詳細ついては以下のとおりです。 会社名 製造製品 状況 コマツ 小型から世界最大級のモデルまでラインナップあり。 水陸両用ブルドーザーや水中ブルドーザーなども製造済み キャタピラージャパン 小型・中型機の一部のクラスは日本国内で生産 大型機は海外から輸入。ハイブリッドタイプも製造 三菱重工業 小型から30t超えまで製造 合弁会社「キャタピラー三菱」を経て順次生産終了 日立建機 通常のブルドーザーに加え、水中ブルドーザーの代表とされる 製造終了 日特金属工業(古河機械金属) 4t級のブルドーザーを製造。 日立やクボタへのOEM供給を行っていたが終了 ヤンマーディーゼル 小型のブルドーザーを製造 ジョンディア代理店から撤退し、日立建機に引き継がれた 久保田鉄鋼(クボタ) 小型のブルドーザーを製造   中古ブルドーザーの平均価格 ブルドーザーは、荒地や不整地での作業に多く使用されています。しかし、車体サイズに幅があるため活躍する工事が異なります。一般的には、小型から中型クラスのブルドーザーは土木工事や建設工事で活躍し、大型クラスのブルドーザーは、ダムの建設工事に導入れています。 ですが、利用頻度や幅広い用途で活躍しているのは、小回りが利き、トラックに積載もできる小型サイズとなっているため需要も高くなっています。流通量の多い機体総重量4トンの小型クラスで約¥1,00,000~¥3,000,000程度が中古相場です。 また、20トン〜50トンの中大型クラスは、新車価格ですと¥3,000,000~¥7,000,000ほどしますが、中古車両の場合、およそ¥1,600,000~¥5,000,000程度ほどで購入できるものもあるようです。 主要メーカーの中古価格の相場一覧 ここからは、主要メーカーの中古価格の相場を一覧でご紹介します。以下の価格相場は、あくまでも目安であるため参考程度にご覧ください。(2023年7月現在) コマツ 機種名 中古相場 155AX-6 ¥7,000,000~¥10,700,000 D-20P-6 ¥800,000 D20P-7 ¥1,100,000 D20P-8E0 ¥2,000,000~¥3,000,000 D20PLL-7E ¥1,100,000~¥1,400,000 D21A-5 ¥400,000~¥500,000 D21-6 ¥350,000~¥800,000 D21P-8E0 ¥1,500,000~¥3,000,000 D275AX-5E0 ¥10,300,000~¥10,400,000 D30S-12 ¥100,000~¥300,000 D50A-18 ¥1,000,000~¥3,300,000 D53A-18 ¥2,900,000~¥3,200,000 D53P-18A ¥1,500,000~¥3,200,000 D61PX-15 ¥4,500,000~¥7,200,000 D65EX-15E0 ¥4,200,000~¥9,300,000 D65PX-15E0 ¥4,200,000~¥9,300,000 D65PX-16 ¥6,600,000~¥9,500,000 D85-18 ¥3,000,000~¥4,100,000 D85A-21 ¥4,700,000~¥8,500,000 D155-1 ¥4,000,000~¥5,700,000 D155A-1 ¥2,850,000~¥7,500,000 D155A-2 ¥10,300,000~¥10,180,000 D155AX-5 ¥6,800,000~¥20,000,000 D155AX-5EO ¥10,500,000~¥10,700,000 機種名 中古相場 D20PL-7E ¥1,100,000~¥1,200,000 D21A-7E ¥1,000,000~¥1,400,000 D21A-8 ¥1,200,000~¥2,200,000 D21A-8E0 ¥1,300,000~¥2,800,000 D21P-8 ¥1,100,000~¥2,000,000 D31EX-21 ¥2,300,000~¥3,500,000 D31EX-22 ¥3,100,000~¥4,000,000 D31P-18 ¥1,600,000~¥1,900,000 D31P-20E ¥2,600,000~¥3,100,000 D31PX-21 ¥3,100,000~¥3,500,000 D31PX-22 ¥3,800,000 D39PX-22 ¥4,900,000~¥5,200,000 D40P-1 ¥1,100,000~¥1,300,000 D41P-6E0 ¥4,600,000~¥5,200,000 D51PX-22 ¥6,700,000~¥8,600,000 D53P-18E ¥3,800,000~¥4,300,000 D60P-8 ¥2,900,000~¥3,000,000 D61EX-12 ¥3,000,000~¥5,000,000 D61PX-23 ¥1,430,000~¥1,580,000 D65P-12 ¥4,600,000~¥7,400,000 D65P-12E ¥3,400,000~¥9,100,000 D65PX-12E ¥5,700,000~¥7,200,000 D65PX-17 ¥6,2o0,000~¥1,740,000 D85EX-15E0 ¥6,400,000~¥1,220,000 D85PX-15E0 ¥8,200,000~¥10,000,000 キャタピラー 機種名 中古相場 D3B ¥790,000~¥1,100,000 D4H ¥1,900,000~¥3,100,000 D5CB ¥1,600,000~¥2,000,000 D5C ¥2,100,000~¥2,800,000 D5G ¥3,000,000~¥4,400,000 D5K2 ¥5,700,000~¥8,500,000 D5M ¥3,200,000~¥4,000,000 D6N ¥4,600,000~¥10,000,000 D7E ¥500,000~¥10,400,000 D7H ¥5,700,000~¥6,200,000 D7R ¥8,500,000~¥,10,190,000 機種名 中古相場 D8R-2 ¥800,000~¥40,490,000 D8T ¥2,900,000~¥3,680,000 D3G ¥2,900,000~¥3,300,000 D5H ¥1,800,000~¥3,500,000 D5HLGP ¥1,200,000~¥3,900,000 D5N ¥2,900,000~¥7,800,000 D6C ¥2,000,000 D6K ¥5,700,000~¥6,500,000 D6M ¥5,300,000~¥8,600,000 D6R ¥530,000,000~¥8,600,000 BD2J ¥760,000~¥1,500,000 中古ブルドーザーの条件 ブルドーザーを中古購入する際、いくつか押さえておきたいポイントがあります。 特に、機体状態、稼働時間、年式は重要とされており、中古建設機械を購入するときには必ず確認しておきたい項目です。 ここでは、中古ブルドーザーを購入する際に押さえておきたいポイントを解説します。 機体の状態をチェック 中古ブルドーザーを購入する際は、しっかり隅々まで状態をチェックするようにしてください。過酷な環境下、作業下で長時間使用されていたものや、潮風を浴びる海辺の現場で稼働していたものなどは、車体の劣化が激しいことがあります。 見た目がきれいでも再塗装されただけなので、内部までしっかりチェックしなければ劣化具合を正確に判断することはできません。 また、ブルドーザーの足回りは一般的にゴムキャタと呼ばれるゴム製のキャタピラ(クローラー)が使われているため、足回りに大きな傷がないか、切断部分や裂け目はないか十分に確認しておきましょう。 稼働時間はアワーメーターを確認 ブルドーザーを中古購入する際は、稼働時間の確認も忘れないようにしてください。機体の稼働時間を確認するにはアワーメーターを見ることで判断することができます。 アワーメーターは稼働時間を表すメーターですが、重機はこの稼働時間が機体の状態や劣化具合に大きく関わってきます。 また、アワーメータだけでなく、その機体がどこで使用されていたのか、という点も非常に重要なポイントです。 例えば、一般的な工事現場で使用されていた高アワーなブルドーザーと、海の近くで使用されていたローアワーのブルドーザーとでは、ダメージの受け方がまったく違います。 安くブルドーザーを購入したとしても、すぐに腐食が見つかったりさまざまなパーツが壊れてしまうのでは、結局購入後に膨大な修理費用がかかってしまいます。 良い状態のブルドーザーを購入するためにも、以前の持ち主がどのような用途で使用していたかもできる限りチェックしておいた方が良いでしょう。 ブルドーザーの年式をチェック ブルドーザーを中古で購入した場合、新車よりもかなり安い金額で導入することができますが、年式が古いモデルですと購入を後悔してしまうこともあります。 例えば、年式が10年越えの場合には、電気系統はもちろん、ポンプやパイプといったものがひどく劣化していきます。また油圧計などの計器類も目立ってくるでしょう。 これは使用していた期間だけでなく、金属やゴム製の部品は、実際にブルドーザーが稼働していなくても自然と劣化していきます。 また、ポンプやオイル系統に異常が出ている場合は、オイル漏れなどのさまざまな不具合が発生するようになります。 そのため、ブルドーザーを購入する際には、実際に試乗してみて稼働状態や異音の有無などを確認することが必要です。 ブルドーザーを運搬するには運搬車が必要 ブルドーザーの足回りは、クローラー式であるため、公道の走行ができません。そのため、ブルドーザーを運搬するには、重機運搬車の用意も必要です。また、運送業者に依頼する場合は輸送費などの費用がかかります。 クローラーで行動は原則として走行できません 車両制限令では以下のように明記されています。 (カタピラを有する自動車の制限) 第八条 舗装道を通行する自動車は、次の各号の一に該当する場合を除き、カタピラを有しないものでなければならない。 一 その自動車のカタピラの構造が路面を損傷するおそれのないものである場合 二 その自動車が当該道路の除雪のために使用される場合 三 その自動車のカタピラが路面を損傷しないように当該道路について必要な措置がとられている場合 引用:道路制限令|G-GOV 法令検索 より つまり、現場などで公道を走行する必要がある際は、クローラーで道路が傷つかないようゴム製マットなどの敷物路面を保護すること。または、ゴム製クローラーを履いていること。除雪のために使用される場合を除いては、原則として公道をクローラー式の重機で走行することはできない決まりになっています。 ブルドーザーを中古購入する魅力 中古ブルドーザーの魅力は大きく3つあります。 コスト削減建設業界では、新品のブルドーザーは高価であり、予算や受注価格に余裕がない場合があります。その場合、無理に新品を購入するよりも、まだ十分に使える中古品を購入するという選択もあるでしょう。 中古ブルドーザーは、新品に比べておおよそ半額以下の価格で購入できます。予算の制限がある場合や、複数の機材を購入する場合には、中古品を選ぶことでコスト削減が実現できます。 即納車、直ぐに現場で使える ブルドーザーを新車で購入すると、納品までにかなり時間がかかります。その反面、中古品は購入してから間もない時間で使用できます。急いでいる場合には特に中古品が有効です。 品質の確認ができる 中古品は使用状況がわかるため、購入前に細かくチェックすることができます。大きな問題がなければ、中古品でも品質の良いブルドーザーを選ぶことができます。 4. 節税対策になる 中古建設機械は、減価償却資産を有効に取得する節税対策にもなります。「減価償却資産」とは、税法上、時間の経過とともに価値が減少していく資産のことです。 これは、新品の重機を購入した場合だけでなく、中古重機を購入した場合にも適用されます。取得価格の低い減価償却資産は少額減価償却資産に適用され、特例には「一括償却資産の損金算入」もあります。 【少額減価償却資産の対象になる企業】 青色申告法人であること。 資本金または、出資金の額が1億円以下であること。 常勤の従業員が500人以下であること(2020年3月31日以前取得の減価償却資産は従業員数1000人以下) 連結法人でないこと。 【上記の条件を満たしていても、対象外となる法人】 大規模法人、(資本金または出資金の額が1億円超の法人)、大法人、(資本金5億円以上の法人など)と完全支配関係にある法人)に発行済株式の総数または出資金総額の2分の1以上を所有されている法人 複数の法人に発行済株式の総数または出資総額の3分の2以上を所有されている法人 マネーフォワードより:(https://biz.moneyforward.com/accounting/basic/63113/)引用 中古ブルドーザーを購入する際の注意点 中古で建設機械を購入することは、一見経済的に思えますが注意も必要です。中古建設機には、新品にはないリスクがあります。 以下に、中古建設機械を購入する際の注意点を詳しく紹介します。 保証やアフターサービスがない 中古建設機械には、製造元や販売元からの保証やアフターサービスがない場合もあります。故障した場合には、修理の費用が予想以上に高額になることもあるため、維持費の面でも慎重に検討する必要があります。 部品の入手が難しい場合がある 中古建設機械は、機械によって稼働時間が長いものもあります。この場合は、消耗品や部品がすでに劣化していることもあるため、購入後は早い段階で機械に不調が現れることが予想されます。 テクノロジーが旧式 中古建設機械は新品に比べて安価なことは確かですが、安全機能や作業性能は時代遅れの機能しか持っていません。そのため、作業効率や仕上がりの性能などに差が出てくることも考えられます。より高度なタスクを実行するためには、中古機械では補えないこともあるでしょう。特に、昨今の建設業界ではI C T機械の導入などが進み、最新テクノロジーを搭載した機械が登場しています。 将来的な維持費の予測が困難 中古建設機械を購入する場合、将来的にかかってくるコストを予測することが難しいです。中古建設機械の場合、消耗具合によっては部品交換が必要になります。新品の市場から部品が入手できない場合は、部品を探すために時間をかけたり、高額な修理費が発生する可能性もあります。 また、新しい機種に比べ、燃費が悪かったり、騒音や環境問題への対策が不十分である場合が多いです。さらに、古い機種の中古建設機械は、部品の入手が困難な場合もあるので注意が必要です。 まとめ|中古ブルドーザーについて ブルドーザーは、整地作業でとても重宝される重機です。ブルドーザーにはさまざまなクラスや乾地式、湿地式などの種類があるため、購入前に使用用途をしっかり確認した方がいいでしょう。 また、水陸両用ブルドーザーや遠隔操作可能な機種も存在し、ブルドーザーにはかなり多彩なバリエーションが存在します。 ブルドーザーは新車で購入するとかなりの費用がかかってしまいますが、中古車両の場合はそれ以下の価格で購入できます。中古価格の相場は、中古建設機械の販売店や機体の状態などによって異なるので正確な数字は出せませんが、おおよその目安は想定できます。本記事で紹介した相場を参考してくだされば幸いです。

    2023/07/25

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  • ブルドーザーの大型・小型について|建設機械の国内代表メーカー「コマツ」を例に解説
    ブルドーザー

    ブルドーザーの大型・小型について|建設機械の国内代表メーカー「コマツ」を例に解説

    目次 ブルドーザーの大型・小型の違いとは? ブルドーザーのサイズについて 大型のブルドーザーについて 小型のブルドーザーについて 湿地・超湿地(小型・中型・大型湿地ブルドーザー)ブルドーザーについて 小型ブルドーザーが作業員から歓迎される理由 防衛や災害派遣の現場で活躍する「小型ドーザー」 ブルドーザーへの設備投資はメンテナンス性・補修費用も考慮 まとめ|ブルドーザーの大型・小型について ブルドーザーは、土木現場でよく使用される建設機械のひとつです。地面を削る、ならす、土砂の運搬など、あらゆる用途で活躍するブルドーザーは、土木工事の現場では必要不可欠な重機しょう。 しかし、一口にブルドーザーといっても、使用用途に合わせてさまざまなサイズがあります。そこで、本記事ではブルドーザーの大型・小型について詳しくご紹介します。 ブルドーザーの大型・小型の違いとは? 作業に使用する建設機械を選ぶときは、重機の性能もそうですが、まず車体の大きさを考慮するかと思います。どれだけ質がいい重機でも、稼働する環境や作業量に見合ったものでないとその性能がうまく発揮できないからです。 例えば、規模の大きい道路工事に対して、小型重機で作業を進めているようでは倍の所要時間がかかってしまいます。 では、ブルドーザーには大小さまざまな機種がありますが、サイズ以外にはどのような部分に違いがあるのでしょうか? ここからは、ブルドーザーの大型・小型の違いについて、「コマツ」のブルドーザーを例にしながら詳しく紹介していきます。 ブルドーザーとは? ブルドーザーとは、トラクターの前方に可動式ブレード(排土板)を備えた重機で、進行方向に土砂を押し出す働きをします。土砂のかきおこし、盛土、整地などの土木作業に多く用いられ、中には浅瀬や水路での工事をおこなう水陸両用型ブルドーザーや水中ブルドーザーなども存在します。 車体より大きいものでもオシ動かすほどの馬力を持つブルドーザーは、エンジンの回転数とともにギアを小さくし、強大な推進トルクを出力します。また、豊富なアタッチメントを装着することにより作業範囲を拡大することもできます。 現在のブルドーザー製造メーカーは? キャタピラー社(CAT)(米国) 株式会社 小松製作所(日本) 強大な推進トルクを発揮するブルドーザーの開発・製造にかかる技術的ハードルは低いものではありません。 そのため、現在の主なブルドーザー製造・販売メーカーは、アメリカのCAT(キャタピラー)社と日本のコマツ(小松製作所)の2社が世界シェアをほぼ独占する状態となっています。 ブルドーザーの国内トップシェアを誇る「コマツ」 コマツこと「株式会社 小松製作所」は、創業100年を超える歴史のある国内を代表する大手建設機械メーカーです。 コマツは、第二次世界大戦中に日本初のブルドーザーを開発したメーカーでもあり、戦後の高度経済成長期を支えました。現在もコマツはブルドーザーの国内シェアトップを誇ります。 また、コマツの建設機械は海外からも高い評価を得ており、高いモノ作り力、低燃費性能、ICT技術では世界トップクラスの技術を持っています。 ブルドーザーのサイズについて ブルドーザーは主に「乾地ブルドーザー」と「湿地ブルドーザー」に分けられます。 例えばコマツは以下の機械質量ごとに分けられています。 【コマツにおけるクラス分けの目安】 機械質量 クラス 3~12トン級 小型 13~24トン級 中型 28~42トン級 大型 44トン級〜 超大型 「乾地ブルドーザー」「湿地ブルドーザー」の違い ブルドーザーは主に不整地で使用される建設機械のため、足回りはクローラ(履帯)で走行します。しかし、いくら軟弱地盤に強いクローラ走行だからといって、泥濘した地盤では行動不能になる場合があります。 このため、ぬかるんだ地盤で使用するために、乾地ブルドーザーよりもクローラの幅が広い湿地ブルドーザーが開発されました。湿地ブルドーザーは、クローラの接地圧が3分の2程度抑えられているため、泥濘化した地面でも動きやすいようになっていることが特徴です。 特に、雨が多い日本や東南アジアで使用されています。 国産のブルドーザーに見られる特徴 日本は他雨地域であるため、軟弱地盤でも走行できる機械が必要とされたことから、広い接地面積を持たせて接地圧を下げ、特殊な三角断面履板(シュー)を用いた湿地ブルドーザーが多く使用されています。 これは標準の履板に比べて、軟弱地盤での適応性に優れており、横方向の滑り特性や転圧効果にも優れていることが特徴です。 小型クラスや中型クラスにおける湿地ブルドーザーは全体の70~80パーセントを占めており、30トン以下の大型クラス機でも湿地ブルドーザーが約50パーセントを占めています。 「湿地ブルドーザーの特性」 標準ブルドーザーの特徴を備え、且つ湿地、軟弱地における走行性能、牽引能力を高くした機械。 近年は地盤の損傷を軽減するために、ゴム製の履帯を装着する機種が製品系列に加わっている。 「超湿地ブルドーザーの特性」 湿地ブルドーザーよりも更に湿地、軟弱地における走行性能、牽引能力を高くした機械。 大型のブルドーザーについて ブルドーザーは、本体重量もの2倍もの物体を押すことが可能です。仮に同じくらいのパワーがある自動車と押し合いをした場合、ブルドーザーが自動車よりも大きな力を出すことが可能です。 さらに、重い本体と強力なエンジン、トランスミッションによって、パワフルに物体を押したり引っ張ったりすることができます。 大型のブルドーザーは、アフリカや東南アジアの発展途上国で大きな需要があり、大型ブルドーザーの多くはアメリカのCAT社が製造しています。 国内においても高度経済成長期に大型ブルドーザーの需要がピークを迎え、時代の流れで大型造成工事も少なくなり、小型ブルドーザーが主流になりました。 しかし、近年では高速道路の新規工事が増加しており、大型土木に対応するため、再び大型ブルドーザーを中古購入した土木会社もあるようです。 また、コマツでも15年ぶりに大型ブルドーザーのモデルチェンジを行い「D475A-8R」として発売しています。 大型ブルドーザーは、本体が重量級であることに加え、作業自体も負担がかかる掘削、押土が多いことから、他の建設機械と比べると燃費が良くないことや、ハイパワーと引き換えに、走行スピードは平均で約10km/hと低速なことがデメリットです。 大型ブルドーザーに分類されるサイズ 運転質量27トン〜130トンクラスが大型ブルドーザーに分類されるサイズであり、現在コマツのラインナップでもっとも大型であるD475A-8Rは、機械質量112,100kgになります。 このサイズのブルドーザーは大規模工事に適しており、広大な土地を開墾したり整地したりする用途に使用されます。また、海外では強力な馬力を活かして鉱山作業でも稼働しています。 大型ブルドーザーの用途 大型ブルドーザーは大規模な土木工事に投入され、河川や道路工事、宅地造成及び岩盤等の重掘削作業、鉱山等の大量掘削運土作業に使われます。特にリッパー装置を装着して掘削作業を行う場合に高い威力を発揮します。 【大型ブルドーザーの主な用途】 大規模土木工事・河川工事・道路工事・宅地造成・重掘削工事(岩盤等)・大量掘削運土作業(鉱山等) 大型ブルドーザーに必要な資格 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削)運転技能講習 大型特殊自動車免許 ブルドーザーを仕事で操作するためには、「車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削)運転技能講習」を受講し合格する必要があります。 また、大型ブルドーザーをはじめとホイールローダーやクレーン車といった重機を公道で走行させるためには「大型特殊自動車免許」が必要です。 小型のブルドーザーについて 国内における建設機械需要は、「小型・ミニ建機」のジャンルが大きく伸びており、小型ブルドーザーは、都市部での再開発とともに住宅着工、道路工事で需要が大きいです。 また、農業や除雪にも使用されることから小型ブルドーザーの普及率は高く、中古市場も小型・中型ブルドーザーの数が圧倒的に多いです。コマツをはじめとした日本メーカーは、国内向けにこうした小型建設機械のラインナップに力を入れており、昨年(2022年)にもコマツから、特定特殊自動車排出ガス規制法(オフロード法)の2014年基準に適合した機械小型ブルドーザー「D27A-10」(質量4,230kg)が発売されています。 ブルドーザーをはじめ、クローラー(履帯)を装備した車両・建設機械による公道走行は、原則禁止されています。そのため、現場までの回送は基本的にトラックやトレーラーなどに積載して移動することになります。 重量級の大型のブルドーザーを積載するためには、その車体重量を積載可能な大型トレーラーを用意、もしくは運送屋に依頼する必要がありますので、移動コストは割高になってしまいます。 また、大型ブルドーザーと比べて燃費性能や維持費にも優れているためオーナーにとっては管理がしやすいでしょう。 小型ブルドーザーに分類されるサイズ 小型ブルドーザーに分類されるサイズは、コンパクトで扱いやすい3〜6トンクラスが一般的で小回り性能も高いです。また、ブルドーザーはクローラー走行式のため、運搬車の用意が必要ですが、小型クラスですと中型トラックに車載して移動させることも可能というメリットも大きいです。 小型ブルドーザーの用途 小型ブルドーザーは、地下鉄工事、坑内作業など狭い場所の掘削運土作業に使用されるとともに、道路の応急修理、開墾、耕地改良、営農、建設基礎工事などに多く使用されます。 【小型ブルドーザーの主な用途】 地下鉄工事・坑内作業・道路の応急修理・開墾・耕地改良・営農・建設基礎工事 小型ブルドーザーに必要な資格 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削)運転技能講習 小型特殊自動車免許 小型特殊自動車免許は運転免許区分のひとつで、特殊自動車とはフォークリフトや除雪車、農耕トラクター、コンバイン特殊など装備を持つ自動車のことを指します。 また、小型特殊自動車免許を持っていなくても、普通自動車、免許自動二輪以上の免許を所有している小型特殊自動車を運転することができます。 【小型特殊自動車を運転できる運転免許】 小型特殊免許大型免許、中型免許、準中型免許、普通免許、大型特殊免許、大型二輪免許、普通二輪免許 湿地・超湿地(小型・中型・大型湿地ブルドーザー)ブルドーザーについて 標準ブルドーザーは作業困難な湿地、泥濘地、軟弱地における掘削運土作業に使われる他、圃場整備工事の運土、仕上げ作業に良く使われます。一方、超湿地ブルドーザーは、湿地ブルドーザーでも作業困難な湿地、泥濘地、軟弱地における掘削運土作業に使われます。 小型ブルドーザーが作業員から歓迎される理由 天井が低い場所での作業は、腰痛の発生や起き上がった際に頭上の障害物と接触しやすく、ケガのリスクが多く潜んでいます。 また、狭いスペースでの作業は使える道具などの制限も受けるため、作業員にとっては負が大きいです。 そのため、小型ブルドーザーの中には、ボディをさらにコンパクト化し、車体の高さを低くした「小型低床ブルドーザー」というモデルも出回っています。 「千代田商事 株式会社」の『Gerotto Dozer RC』は、地下採掘、側溝清掃、密閉されたスペース、アンダーコンベヤベルトの点検、メンテナンス清掃など、人では対応困難な複数の用途に活用できる製品です。 本製品は、リモートコントロールシステム(無線)を装備し、遠隔操作によって安全な場所から操作することが可能で、最大8時間操作と運搬可能重量300kg性能を有します。 このような低床ブルドーザーは、遠隔操作により作業者の安全性を実現し、作業負荷を軽減に大きく貢献するとして槽やタンクなどの清掃業者からも注目されています。 防衛や災害派遣の現場で活躍する「小型ドーザー」 ブルドーザーは災害現場でも活用されており、陸上自衛隊の施設科や各国軍の工兵部隊でもブルドーザーが採用されています。中でも陸上自衛隊の保有する「小型ドーザー」は、東日本大震災などの災害現場で性能を発揮したことから多くの注目を浴びました。 「小型ドーザー」とは、陸上自衛隊の普通科連隊を中心に配備されている、ブルドーザーとパワーショベルが一体となった土木建設機材です。 小型ドーザーは、通称「小ドーザー」や「ショベル付きドーザー」などとも呼ばれています。車体前方には排土板のドーザーブレード、後部にパワーショベル(バックホー)のアームとバケットを搭載し、ともに油圧式です。 車体は、全長約4m、幅約2mというコンパクトさと機体重量2,950kgの軽量さであり、大型トラックの荷台に容易に積み込んで現場へ向かうことが可能という高い輸送性を持っています。 本装備は民生品をほぼそのまま流用しており、操縦席に小銃用の架台が設置されているほか、灯火管制用の照明系統を装備しているなど、変更箇所はごくわずかです。防弾のための装甲は付与されておらず、施設器材の範疇に入ります。 製造は三菱重工や小松製作所で、最近ではクボタ建機やヤンマー建機などがおこなっており、施設器材ですが、前線部隊である普通科隊員と連携した作業が求められるため、建設重機やダンプトラックなどを多く装備する施設科ではなく、普通科連隊を中心に配備されています。 小型ドーザーは、積雪地や寒冷地で使用することも想定し、運転室を鋼製とし、排土板にチルト機能を備えた仕様の一般部隊向け「A型」と、チルト機能を省略して軽量化を図った空挺部隊仕様(ヘリコプターでの空輸も可能)の2タイプに分かれています。 このように小型であるため、災害派遣現場では被災地の奥深くまで迅速に展開でき、行方不明者の捜索や瓦礫の撤去、現場の復旧など、機械力を活かした迅速且つ効率的な作業が行えます。 ブルドーザーへの設備投資はメンテナンス性・補修費用も考慮 工事用ブルドーザーの耐用年数は6年程度が目安と言われており、ブルドーザーの稼働時間が長ければ長くなるほど、ブレードなどのパーツ摩耗は早く進行していきます。 そのため、ブルドーザーの耐用年数を一概に6年と言い切ることはできず、ブルドーザーの稼働時間を示すアワーメーターの値を耐用年数の目安にすることが多いです。 ブルドーザーを長く安全に使用し続けるには、定期的なメンテナンスが欠かせません。しかし、大型ブルドーザーにもなると、アタッチメントや消耗品の値段も小型、中型機より高くなり、メンテナンスの手間や費用もかさむことも念頭におく必要があるでしょう。 現在、ブルドーザーをはじめ、ほぼすべての重機には油圧システムが採用されており、油圧システムでは、金属同士が接触した状態で強い力で動いているため、摩耗による金属粉が発生します。 この金属粉や空気中を浮遊するホコリや砂などで作動油が汚れていき、その作動油はオイル漏れや作動不良を引き起こします。そのため、定期的に作動油の汚れ具合を測定し、フラッシングすることで油圧システムの寿命を伸ばすことができます。 また、燃料システムに水や異物が混入することも燃料システムの耐用年数を著しく縮めることになります。燃料タンクやウォーターセパレーターの水抜きを毎日実施するなど、日々のメンテナンスも耐用年数を大きく左右する要因となります。 メンテナンスを怠り、油圧システムやエンジンなどが故障してしまうと、多額の修理費用がかかってしまうほか、エンジンなどの交換になると大型機械であるほど高額になります。 まとめ|ブルドーザーの大型・小型について 今回はブルドーザーの大型・小型についてご紹介しました。国内でのブルドーザーはコマツが先駆けとなり、以降はCATと並ぶ高いシェア率を獲得しています。 ブルドーザーは、他の建設機械にはない圧倒的なパワーで、スピーディーに掘削や押土、開墾をこなす整地屋のような存在ですが、あらゆる現場環境、用途などのニーズに対応するためにさまざまなサイズのモデルが存在します。 大型ブルドーザーは大きなブレードやパワフルな推進力による作業性があるため大規模工事に導入され、小型ブルドーザーは、コンパクトな車体を活かした省スペースでの現場で活用されます。 コマツでは、おおまかに3~12トン級を小型ブルドーザー、28~42トン級を大型ブルドーザーとして分類しているので、作業用途に適したサイズを選択しましょう。

    2023/06/29

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