アスファルトフィニッシャー
2023/05/15
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中古アスファルトフィニッシャーの操作方法・舗装工事の資格を紹介!
中古アスファルトフィニッシャーの操作方法・舗装工事の資格について
アスファルトフィニッシャーは、モデルの種類によって操作方法が異なります。また、中古の場合、機械やパーツにガタがきていたり、クセがついている場合もあります。
中古アスファルトフィニッシャーを購入する際は、実際に現物を動かしてみて操作感などをみてから購入することも大切です。
中古アスファルトフィニッシャーの購入については、「アスファルトフィニッシャーの中古市場・購入時の注意点について紹介」にて詳しく紹介しているのでご覧ください。
また、運転以外にも、アスファルトフィニッシャーを使用して作業するにはそれぞれの専門の資格が必要になります。
本記事では、中古アスファルトフィニッシャーの操作方法や舗装工事に必要な資格についてご紹介します。
アスファルトフィニッシャーの使い方
冒頭でもご説明したとおり、アスファルトを敷き均すには、それに関係する資格を取得していないと舗装作業に関わることができません。
慣れないうちはスピードを落として作業し、一部分を敷き均したら均等さを確認する作業を繰り返していきましょう。
アスファルトフィニッシャーの操作方法
ここからは、「HA45W」を例にアスファルトフィニッシャーの基本的な操作方法に紹介します。
.エンジン始動時
2.走行時の基本操作
3.作業時の基本操作
4.操作パネルの主なスイッチ・安全装置
名称 | 説明 |
ブロワ加熱装置操作スイッチ | フロント左右とリヤ左右にある全てのバーナーを管理するスイッチです。作動状態はランプで確認できます。 |
スクリード部集中コントロール | 左右スクリードの伸縮、レベリングをコントロールします。 |
スクリードアシスト | 厚層舗装時、または軟弱地盤などで使用します。標準、厚層施工時(6㎝以上)、薄層施工時(1~6㎝以上) |
ステアリングインジゲーター | ランプにより前輪操舵角を確認できます。 |
照明付レベリングゲージ | 作業時に見やすい位置に配置され、照明付で夜間工事にも対応しています。 |
名称 | 説明 |
年常時に加熱装置を自動停止 | スクリード加熱装置の燃焼中に、何らかの原因でファンが停止するとシステムが異常と判断し、プロパンガスのソレノイドバルブを閉鎖します。 |
非常停止スイッチ | アクシデントに備えて、エンジンを緊急停止する非常停止スイッチを運転席パネル、本体左右に装備しています。 |
エンジンセイフティ機能 | セイフティ機能付回路を採用しており、エンジン始動時に作業・走行スイッチが「入」になっていると、エンジンが始動しません。 |
自動パーキングブレーキ | 走行と完全連動のパーキングブレーキシステムを搭載しており、ブレーキのかけ忘れや解除し忘れの心配がありません。 アスファルトフィニッシャーは作業の性質上、発進/停止を繰り返します。そのため、頻繁にブレーキをかけたり解除する必要がありましたが、この機能によりレバー式のパーキングブレーキ操作から解放されます。 |
アスファルトフィニッシャーを使用する際の注意点
1.ホッパーやスクリードにアスファルトが付着に注意
アスファルトフィニッシャーにアスファルト合材がついたままになっているとアスファルト合材が固まり、アスファルト合材を正確に流し出すことができなくなったり、機械の大きな故障や事故に繋がる可能性もあります。
また、アスファルトフィニッシャーに付着したアスファルト合材は、温かいうちに取り除くと作業がスムーズにできますが、運転手が気付かずに操作してしまい事故につながってしまう危険性もあります。
アスファルト合材が付着してないか確認するときは、スクリードが降下しないようにロックがかかっているか確認しましょう。散油ノズルやスチーム洗浄機を使って取り除く方法が降下的です。
2.パーツの摩耗具合に注意
特に、コンベアやスクリューといったパーツはアスファルト合材の中で常に作動しているため、消耗しやすいです。
安全にアスファルトフィニッシャーを使用するためにも日々の点検や整備はしっかりおこない、中古のアスファルトフィニッシャーを購入する際にも、摩擦や消耗が早いパーツを重点的に確認しましょう。
3.パーツの緩みに注意
しかし、アスファルトフィニッシャーは車体が低く、コンベアは車体の下から覗き込むようにしないと確認できないため忘れがちなパーツです。
4.タイヤの劣化具合に注意
また、アスファルトフィニッシャーのタイヤは、特殊で高価なので、購入する際は強度は十分かなども確認しておくとよいでしょう。
特に中古アスファルトフィニッシャーを購入する際は、車体価格が安価でもタイヤを買い換えることになれば、コスト削減には繋がりません。
アスファルトフィニッシャーによる舗装工事について
ここからは、道路作りの手順や基礎工事について紹介します。
1.道路工事のフロー(測量〜路盤工事)
- 現場の測量
- 路床工事
- 路盤工事
道路工事は現場の測量から始まります。まずは、発注者から図面や現場の情報をもらい、実際に現地を確認します。
ここで、レベル(高さ)や距離を測定し、図面がしっかりあっているかをチェックします。また、工事の進め方をイメージしたり、工事で必要な印をマーキングして準備を行います。
路床工事
道路作りの作業は、路床工事からスタートします。路床は、路床は道路の層の一番下層になる部分で、主に厚さ約1cmの土でできています。
この路床が安定した道路の基礎となり、もし路床が弱ければ、その上にいくらしっかり舗装を行っても大きな車が通過したり、大きな災害があるとすぐに凹んでしまいます。
作業では、ブルドーザーやモーターグレーダーで均しを行い、ロードローラーなどの重機で締め固めていきます。
路盤工事
路盤工事は、締め固めた路床の上に砕石などを敷いていく作業です。路盤は、道路の交通荷重を広く分散させ、路床にかかる負荷を軽減するクッションのような役割があります。
この工程でも、モーターグレーダーで敷き均しをした後に、ローラー重機で締め固めを行います。
2.道路工事のクライマックス「基層工事」
その後、ローラー重機でアスファルトを均一に締め固めていきます。基礎は路盤と表層の間に作られ、ここでも道路の交通荷重を均一に分散させるクッションの役割を果たします
3.道路工事のフィナーレ「表層工事」
施工方法は基礎工事と同じですが、材料や目的が異なります。多くの車や人が接するところであるため、「摩耗に強いこと」「水に強いこと」「平坦で滑りにくいこと」「ヒビ割れず変形しないこと」「美しく仕上がっていること」が重要です。
そのため、材料も基層工事で使用したアスファルト混合物よりも密度(粒密)の高いものを使用します。
以上が道路工事の工程です。
道路・舗装工事についての詳細は、「道路工事|道路・舗装工事はどうやって作られる?活躍する重機・建設機械とは?」ページでも紹介しています。
アスファルトフィニッシャーを寒冷環境で使用する際について
- 気温の低下
- 降雪
- 積雪などの気象条件が厳しい
- 日照時間が短い
では、寒冷期に施工するメリットや注意点にはどのようなものがあるのでしょうか?
寒冷期に舗装を行うメリット
アスファルト舗装は寒い時期になるとさらに施工時間が短くなります。アスファルトは黒いのでよく熱を吸収し、夏場の場合は気温の高さや暑さによって、なかなかアスファルトが冷えません。
そのため、工期を短縮するために、寒くなる時期に向けてアスファルト舗装の計画を立てる業者も多いです。
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まとめ【寒冷期に舗装を行うメリット】
- アスファルトが冷え塊やすいので施工時間が短縮できる!
冬場の舗装工事の注意
一般的に気温の低い冬季間はアスファルト舗装に適している季節とも言えます。しかし、アスファルトの温度が下がりやすいことで、スムーズに作業を進めないと、敷設前に運搬車内で固まってしまったり、敷いて均す前に固まってしまい、路面に凹凸ができてしまうこともあります。
また、積雪、降雪時は雪解け水が施工中のアスファルトに侵入してしまうと、施工不良を起こす場合もあるので、アスファルト舗装は基本的に、路面が乾燥した状態で行う必要があります。
アスファルトは比較的に加工が簡単なため再施工を行うこともできますが、費用や工期、手間が余計にかかってしまい事業としては損失になってしまいます。
冬季の作業はアスファルトだけでなく、作業員の労力的負担や健康状態にも注意が必要です。
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まとめ【冬場の舗装工事の注意】
- アスファルトが冷え固まりやすい
- 積雪・降雪の雪解け水がアスファルト侵入してしまう
- 作業員の疲労度、健康管理にも注意が必要
アスファルトフィニッシャーの施工に必要な資格
ホイール型のアスファルトフィニッシャーを公道で運転するためには「大型特殊免許」が必要で、作業用の資格は「車両系建設機械(整地・運搬・積み込み及び掘削用)運転技能講習」を受講する必要があります。
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【アスファルトフィニッシャーの施工に必要な資格】
- 運転するための免許…「大型特殊免許」
大型特殊免許とは、クレーン車や農耕用トラクターなど、特殊な機能をもつ大型車両を公道で運転するために必要な免許です。 - 操縦するための資格…「車両系建設機械(整地・運搬・積み込み及び掘削用)運転技能講習」
車両系建設機械とは、労働安全衛生法執行令別表第7で定められた、動力を用いて自走できる建設機械のことで、アスファルトフィニッシャーの操作に必要な資格です。
第2級建設機械施工技士資格
建設機械施工技士資格は、建設機械を使用した工事・施工の品質管理や安全管理に必要な国家資格です。公共事業など大きい金額の工事では、この資格を取得している施工管理や監視技術者が常駐して携わる必要があります。
建設機械施工技士資格は、等級が別れており、アスファルトフィニッシャーのスクリード操作を行うには、第2級以上の資格が必要になります。
こちらを取得すれば、運転・操作だけでなく建設機械を使う現場で施工指導をしたり、現場監督として作業を指示してたりする権限も得られます。
また、資格は第1種〜第6種に分かれています。資格を取得すると、それぞれに対応した建設機械の運転施工管理、安全管理が行えるようになります。
第1種から第6種に該当する機械は以下の通りです。
種別 | 該当する機械 |
第1種 | 芯金から次の芯金までの距離 |
第2種 | 油圧ショベルなどのショベル系建設機械 |
第3種 | モーター・グレーダー |
第4種 | ロードローラーなどの締め固め建設機械 |
第5種 | アスファルトフィニッシャーなどの舗装用建設機械 |
第6種 | アースオーガなどの基礎工事用建設機械 |
詳しくは、「アスファルトフィニッシャーにはどんな運転免許が必要?操縦に必要な資格も紹介」ページへ