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アスファルトフィニッシャーの中古市場・購入時の注意点について紹介

アスファルトフィニッシャー

2023/03/23

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アスファルトフィニッシャーの中古市場・購入時の注意点について紹介

アスファルトフィニッシャーとはどのような用途に使われる重機なのか?

アスファルトフィニッシャーとは、道路や駐車場などのアスファルト舗装に用いられる建設機械です。アスファルトフィニッシャーは、アスファルト舗装の最上層である表層を平坦な状態に仕上げるために使用されます。

また、アスファルトを平らにするだけでなく、舗装面の厚みを任意の数値に調整することも可能です。

このように、舗装工事において、アスファルトフィニッシャーは重要な役割を果たしています。

【アスファルトフィニッシャーとは?】
・工事終盤に行われるアスファルトの敷きならし作業専用の建設機械
・アスファルトを任意の数値で、均等に敷きならすことが可能

アスファルトフィニッシャーを中古購入する魅力

中古アスファルトフィニッシャーの魅力は大きく3つあります。

1.コスト削減

建設業界では、新品のアスファルトフィニッシャーは高価であり、予算や受注価格に余裕がない場合があります。また、道路舗装がメインの事業でないかぎり使用頻度は限られます。
その場合、無理に新品を購入するよりも、まだ十分に使える中古品を購入するという選択もあるでしょう。
中古アスファルトフィニッシャーは、新品に比べておおよそ半額以下の価格で購入できます。予算の制限がある場合や、複数の機材を購入する場合には、中古品を選ぶことでコスト削減が実現できます。

2.直ぐに使える

新品のアスファルトフィニッシャーは、メーカーに受注してから製造する受注生産体制であるため、納品までにかなり時間がかかります。その反面、中古品は購入してから間もない時間で使用できます。急いでいる場合には特に中古品が有効です。

3.品質の確認ができる。

中古品は使用状況がわかるため、購入前に細かくチェックすることができます。大きな問題がなければ、中古品でも品質の良いアスファルトフィニッシャーを選ぶことができます。

4.節税対策になる

中古建設機械は、減価償却資産を有効に取得する節税対策にもなります。「減価償却資産」とは、税法上、時間の経過とともに価値が減少していく資産のことです。
これは、新品の重機を購入した場合だけでなく、中古重機を購入した場合にも適用されます。取得価格の低い減価償却資産は少額減価償却資産に適用され、特例には「一括償却資産の損金算入」もあります。

【少額減価償却資産の対象になる企業】
・青色申告法人であること。
・資本金または、出資金の額が1億円以下であること。
・常勤の従業員が500人以下であること(2020年3月31日以前取得の減価償却資産は従業員数1000人以下)
・連結法人でないこと。

【上記の条件を満たしていても、対象外となる法人】
・大規模法人、(資本金または出資金の額が1億円超の法人)、大法人、(資本金5億円以上の法人など)と完全支配関係にある法人)に発行済株式の総数または出資金総額の2分の1以上を所有されている法人
・複数の法人に発行済株式の総数または出資総額の3分の2以上を所有されている法人

マネーフォワードより:(https://biz.moneyforward.com/accounting/basic/63113/

中古アスファルトフィニッシャーを購入する際の注意点

中古で建設機械を購入することは、一見経済的に思えますが注意も必要です。中古建設機には、新品にはないリスクがあります。

以下に、中古建設機械を購入する際の注意点を詳しく紹介します。

1.保証やアフターサービスがない

中古建設機械には、製造元や販売元からの保証やアフターサービスがない場合もあります。故障した場合には、修理の費用が予想以上に高額になることもあるため、維持費の面でも慎重に検討する必要があります。

中古建設機械を購入する際は、アフターサービスや保証面のサポート体制も考慮しましょう。

2.部品の入手が難しい場合がある

中古建設機械は、機械によって稼働時間が長いものもあります。この場合は、消耗品や部品がすでに劣化していることもあるため、購入後は早い段階で機械に不調が現れることが予想されます。

3.テクノロジーが旧式

中古建設機械は新品に比べて安価なことは確かですが、安全機能や作業性能は時代遅れの機能しか持っていません。そのため、作業効率や仕上がりの性能などに差が出てくることも考えられます。より高度なタスクを実行するためには、中古機械では補えないこともあるでしょう。

特に、昨今の建設業界ではI C T機械の導入などが進み、最新テクノロジーを搭載した機械が登場しています。

4.将来的な維持費の予測が困難

中古建設機械を購入する場合、将来的にかかってくるコストを予測することが難しいです。中古建設機械の場合、消耗具合によっては部品交換が必要になります。新品の市場から部品が入手できない場合は、部品を探すために時間をかけたり、高額な修理費が発生する可能性もあります。

また、新しい機種に比べ、燃費が悪かったり、騒音や環境問題への対策が不十分である場合が多いです。

また、古い機種の中古建設機械は、部品の入手が困難な場合もあるので注意が必要です。

全国的に見たアスファルトフィニッシャーの重機中古在庫は?

アスファルトフィニッシャーは、アスファルト舗装の終盤に現場に投入し、使用される重機です。

アスファルトフィニッシャーの特性として、アスファルトを敷きならす作業に特化していることから、使用される場面は限定的ということが挙げられます。

使用が限定的ということは、それだけ機械の消耗ペースも抑えられるので、メンテナンスをしながら使うことによって機械は長持ちします。さらに、アスファルトフィニッシャーは、バックホーやブルドーザーと違い、機動的作動部がないため故障も少なく、購入されてから長い期間で運用されます。

国内向けのアスファルトフィニッシャーは受注生産という体制をとっているため、生産数も少ないです。

以上のことから、アスファルトフィニッシャーの中古在庫は潤っているとは言えません。

希望するスペックや状態によっては、理想的な条件に合った機械が見つからない可能性も考えられるでしょう。

【アスファルトフィニッシャーの中古は少ない傾向】
・道路舗装が主な事業でない場合使用が限定的
・機動的作動部がないため故障や摩耗が少ない
・購入されてから長い期間使用される

現場条件を加味した機械選びが大切

アスファルトフィニッシャーには「クローラ式」と「ホイール式」2種類の走行方式があり、使用する環境に適した機械選びが必要です。

・「クローラ式」
クローラ式は、走行部分にキャタピラー(履帯)を使用しているアスファルトフィニッシャーです。クローラー式は、接地面が広く安定性が優れているため、不整地や急勾配の坂道を舗装する時に使われます。

しかし、ナンバープレートの取得はできず、公道を走行することはできません。現場からの回送時には、運搬用のトラックが必要になります。

・「ホイール式」
ホイール式は、タイヤで走行するアスファルトフィニッシャーのことです。クローラー式よりも自走速度が速く、大型特殊車両としてナンバーを取得すれば、一般公道を走行することもできます。ただし、最高速度の関係上、高速道路を走行することはできません。

一般的にはホイール式の需要が高く、中古市場では「ホイール式」の在庫が「クローラー式」よりも上回っています。

中古アスファルトフィニッシャーの掲載情報から商品の傾向を見てみる

アスファルトフィニッシャーは、1回の施行で舗装できる最大舗装幅と総重量によってクラス分けがされます。

中古アスファルトフィニッシャーをネットで検索してみると、中古販売サイトやオークション上では、スクリードの長さが1.4~4.5メートル、重量が8~15トンほどの小型、中型機が出回っていましたが、やはり在庫数は少なく感じます。

日本では、舗装幅6メートル以下の道路が多いため、中型クラスの需要が高いです。9メートルや12メートルなどの広い舗装幅を持つ大型機を探している場合は、中古ですとほとんど在庫が出回っていません。

中古アスファルトフィニッシャーの価格は?

アスファルトフィニッシャーの中古販売価格は、機種や年式、使用時間(アワーメーター)などによって異なり、一概には断言することができません。しかしながら,中古サイトなどの販売価格をみると、一般的な相場としては以下のようになっていることが分析できます。

【アスファルトフィニッシャーの中古価格相場】
小型機
(舗装幅:1m~3m)
¥1,000,000~5,000,000
中型機
(舗装幅:2m~4m)
¥5,000,000~8,000,000
大型機
(舗装幅:5m~7m)
¥8,000,000~15,000,000

こちらの一覧表はあくまでも参考程度にご覧ください。中古の場合、使用状態によっても販売価格は変わりますし、中古販売会社によっても価格帯は異なります。

排ガス規制に対応していたり、整備履歴の書類が揃っているものに関してはその分価格が割高になっているというイメージです。

しかし、アスファルトフィニッシャーは新車ですと最低でも¥25,000,00はしますが、中古の場合ですと大抵の機械は、¥10,000,000以内で購入できるでしょう。

年式が古い小型機ですと、¥1,000,000代で購入できるので、早急にアスファルトフィニッシャーが必要になった場合には選択肢のひとつとして検討する価値がありそうです。

中古アスファルトフィニッシャーの探し方

中古アスファルトフィニッシャーを選ぶ際は、以下の点に注意して選びましょう。

1.メーカー・モデルの選定

中古のアスファルトフィニッシャーの中には、すでに市場から撤退している三菱重工や新潟鐵工所などのメーカー機も多く存在しています。生産が終了しているメーカーの機械は、故障時の修理対応や部品の調達が困難なこともあるため注意が必要です。

2.状態のチェック

アスファルトフィニッシャーは長く使える機械であるため、機械に不調や損傷が発生した際に売り出されることが多いです。そのため、一度修理を受けた機械も市場に並んでいます。中古選びの際は、しっかり整備がされているか、汚れ、傷、錆、損傷がないかを確認することが大切です。また、部品の消耗具合を確認することも、将来的な維持費用の見積もりにもつながります。

3.修理履歴の確認

中古アスファルトフィニッシャー購入前には、修理履歴を確認しましょう。修理履歴がある場合は、どのような修理がなされてきたか、修理箇所の状態や修理費用などを把握しておくことが重要です。修理履歴の有無は、中古機械販売業者から必ず確認するようにしましょう。

4. 実機の確認

中古アスファルトフィニッシャーを選ぶときには、現地での実機確認が必要です。実際に動かしてみて、動作や作業効率、異音やオイル漏れなどを確認しなければなりません。

現在アスファルトフィニッシャーを製造しているメーカーは?

国内のメーカーは、現在以下の2社のみです。

【アスファルトフィニッシャーの製造メーカー】
・住友建機株式会社
・範多機械株式会社

・住友建機
住友建機株式会社は、住友グループの建設機械メーカーです。本社を東京都品川区に構え、昭和43年7月から会社を創立し、狭い場所でも対応しやすい小型の建設機械をメインに手掛けています。
一方で、アスファルトフィニッシャー製造や、滑走路舗装用の大型クラスの分野でも有名なメーカーです。 国内では70%のシェア率を誇り、海外市場でも注目を集めている住友建機のアスファルトフィニッシャーは、燃費も良好でランニングコストも安いです。その他、メンテナンス性能に優れたデザインも魅力的でしょう。

・範多機械
範多機械はアスファルトフィニッシャーのラインナップが豊富で、幅員変化にも自由自在に対応できる高性能のスクリードを装備したモデルが特徴的です。
特に超小型機や中型機クラスのアスファルトフィニッシャーをメインに製造しており小型アスファルトフィニッシャーでは国内トップシェアを誇ります。
範多機械株式会社は「中小企業研究センター」が定めるグッドカンパニー大賞で、優秀企業賞を受賞したことも話題になりました。現在は除雪機やロードローラーの製造も手掛けています。

舗装工事に使われるその他の建設機械

舗装工事にはいくつもの工程があり、アスファルトフィニッシャー以外にも、工程によってさまざまな重機が活躍しています。

アスファルトフィニッシャー以外の重機も揃える際は、全体的にかかってくる予算を考慮する必要があります。

ブルドーザー
ブルドーザーは、土木作業や建設現場で使用される重機の一種で、車体の前方に大型のブレード(排土板)を備え付け、キャタピラー(履帯)で走行します。
土のかき起こしや整地作業が得意で、道路工事では序盤の路盤造りで活躍します。
また、ブルドーザーの他にタイヤ走行を行う「ホイールローダー」がありますが、道路工事ではクローラー走行を行うブルドーザーが使われます。

モーターグレーダー
モーターグレーダーは、主に道路工事などの土木現場で、舗装やレベリングを行う建設機械です。主に切土、盛り土、均しといった作業を行います。四輪二軸の本体部分に加え、車体前方にはアームと呼ばれる長いフレームを渡しています。その先端には、進行方向の操舵も行う二輪一軸があります。
道路工事では、ブルドーザーが行う整地作業の仕上げとして使用されます。

ロードローラー
ロードローラーは、整地した路盤を圧縮して締め固めるために使用される建設機械です。一般的には鉄製のドラムを前後に備え、道路を往復しすることで、ドラムを転がして地面を平らにします。
また、土壌を固めるためにも使用されることがあり、土木作業には欠かせない重要な重機のひとつです。

タイヤローラー
タイヤローラーは、ロードローラーの一種で、タイヤ式ローダーローラーとも呼びます。
左右3〜4個ずつ配置したタイヤが、ローラーの軸に沿って回転し、路面を圧縮・平滑化します。タイヤローラーは、舗装面の均しや古い路面の際舗装などに使用されます。

アスファルトフィニッシャーの注意点|まとめ
アスファルトフィニッシャーは高価な建設重機ですが、中古で購入することで半額以下の価格で購入することが可能です。

しかし、アスファルトフィニッシャーの中古機械が市場に出回ることは少なく、中古建設機械販売店では在庫が品薄になっていることが多いです。

また、中古市場ではスクリード幅が2〜4メートルの小型機または中古機がほとんどで、それ以上の大型機種を見かけることは稀です。

大型機種、または最新機能を搭載したハイテク機種を探している方は、新品での購入やレンタルという選択肢もおすすめします。
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スクリード:アスファルトフィニッシャーを構成する部分の中でも特に重要で、アスファルトを敷き詰めて平にならす役割を持つ部分。 また、アスファルトフィニッシャーのエンジンはディーゼルエンジンが採用されています。ディーゼルエンジンは軽油を燃料としており、ガソリンエンジンとの違いは着火方式も異なります。 ガソリンエンジンは、圧縮したガソリンを霧状に噴射し、点火プラグで火花を散らして着火する仕組みに対し、ディーゼルエンジンは、圧縮されて高温になった空気に、霧状の燃料を噴射させて自然着火させる方法になります。 軽油はガソリンとは違い、冬場は凍結の恐れもあるので管理には注意しましょう。 アスファルトフィニッシャーの種類 アスファルトフィニッシャーの走行方式には「クローラー式」と「ホイール式」の2種類が存在し、駆動輪によってそれぞれ使用用途や、速度、使用環境などが異なります。 「クローラー式」 クローラー方式は足回りにキャタピラを採用しているアスファルトフィニッシャーです。クローラー方式は、不整地や軟弱地盤、急勾配の坂道などといった条件の作業で運用され、接地面が広く、安定性と平坦性が優れています。 しかし、自走速度が遅いクローラー式はナンバープレートの取得ができず、公道走行は不可能です。許可がある工事現場での移動は別ですが、場所を大きく移動する場合はトラックに積載して運搬する必要があります。 「ホイール式」 ホイール方式はタイヤで走行するアスファルトフィニッシャーで、機動性が高いことが特徴です。車両としての分類は小型特殊自動車もしくは、大型特殊自動車となり、ナンバープレートを取得すれば公道の走行も可能です。 しかし、最高速度は15km/h(前進速度)前後ほどのため高速道路は走行できません。 ホイール式のアスファルトフィニッシャーは、ダンプカーを押しながら作業を進めていくためタイヤに負担がかかりやすいです。そのため、通常の自動車に使用されるタイヤとは違い、太めのタイヤを装備しています。 このタイヤは接地面や安定性が高く、四輪駆動も採用されているため、ある程度の不整地や勾配でもホイール式が使用されることが多いです。 アスファルトフィニッシャーのクラス分け アスファルトフィニッシャーは、最大舗装幅と総重量によってクラス分けがされています。 特にスクリードの大きさでアスファルトを敷きならせる幅が決まるため、舗装幅でクラスが表記されることも多いです。 国内の道路特性として舗装幅が6メートル以下の道路が多いため。舗装幅約2.3~6.4メートルの中型クラスがもっとも活躍します。 海外では舗装幅が9〜12メートルとなる幅広の道路も多くあるため、最大舗装幅6メートル越えの大型クラスが主流です。 ちなみに国内において出番が皆無と思われる大型クラスですが、2016年に住友建機株式会社が、日本初の大型アスファルトフィニッシャー(最大舗装幅9メートル) となる国内生産機「HA90C-2」を発売し、羽田空港の誘導路を舗装した実績があります。 アスファルトフィニッシャーのクラス分けについては以下、一覧にてまとめましたのでご参照ください。 【アスファルトフィニッシャーのクラス一覧】   舗装幅(m) 重量(t) 大型 2.5~16.0 15~30 中型 2.3~6.0 11〜15 小型 2.3~5.0 8〜11 ミニ 0.8~4.0 2.5~6 アスファルトフィニッシャーを製造・販売しているメーカー アスファルトフィニッシャーを製造・販売しているメーカーは現在大幅に減少しました。 その理由は、近年では公共事業への投資が減り、舗装工事の事業量も減少傾向にあるという背景があります。また、アスファルトフィニッシャーは多品種少量生産であるためメーカーの新規参入もありません。 かつてはコマツや川崎工業などの大手メーカーもアスファルトフィニッシャーを扱っていましたが、現在国内では「住友建機」「範多機械」「キャタピラージャパン」の3社までに減少しました。 海外メーカーでは、パワーのあるエンジンに定評のある「VOLVO」や環境配慮に取り組むドイツ生まれの建設機械メーカーの「フェーゲル」、「D E M A G」があります。 【日本メーカー】 住友建機、範多建機 【海外メーカー】 ドイツ…フェーゲル、DEMAG スェーデン…V O L V O アスファルトフィニッシャーの国内現行モデル アスファルトフィニッシャーの国内での現行モデルは以下の通りです。 【住友建機】 住友建機株式会社は、住友グループの建設機械メーカー(本社:東京都・品川区、会社創立:昭和43年7月)で、大型クラスのアスファルトフィニッシャー製造でも有名なメーカーです。 国内では70%のシェア率を誇り、海外市場でも注目を集めている住友建機のアスファルトフィニッシャーは、燃費も良好でランニングコストも安いです。その他、メンテナンス性能に優れたデザインも魅力的でしょう。 最大の特徴は、施行中にもスクリードの幅広変更が連続でスムーズに行え、作業効率、安全性の面で優れます。 ・ホイールタイプ 製品名 スペック HA45W-10 舗装幅:無段階2.0~4.5m、運転質量:7.540kg定格出力5.46kw、排ガス指定:オフ2014、低騒音指定:低 HA60W-10 舗装幅:無段階2.3~6.0m、運転質量:13,860TV、13,500(V)、定格出力86kw、排ガス指定:オフ2014、低騒音指定:超低 ・クローラータイプ 製品名 スペック HA45C-10 舗装幅:無段階2.0~4.5m、運転質量:7.400kg定格出力5.46kw、排ガス指定:オフ2014、低騒音指定:低 HA60C-8 舗装幅:無段階2.3~6.0m、運転質量:13,860TV、13,680(V)、定格出力92.2kw、排ガス指定:オフ2011、低騒音指定:超低 HA90C-2 舗装幅:無段階2.8~7.5m、運転質量:21.800TV、定格出力13.21kw、排ガス指定:オフ2011、低騒音指定:低 【特殊機】 製品名 スペック HGP55W 舗装幅:無段階2.4~5.5m(最大5.5m)運転質量:11.550TV、定格出力70.49kw、排ガス指定:オフ2005、低騒音指定:低 【範多機械】 範多機械株式会社は「中小企業研究センター」が定めるグッドカンパニー大賞で、優秀企業賞を受賞した実力のある企業で、現在は除雪機やロードローラーの製造も行っています。 範多機械はアスファルトフィニッシャーのラインナップが豊富で、幅員変化にも自由自在に対応できる高性能のスクリードを装備したモデルが特徴的です。 特に超小型、中型機クラスのアスファルトフィニッシャーをメインで、小型アスファルトフィニッシャーでは国内トップシェアを誇ります。 ・ホイールタイプ 製品名 スペック BP25W5 舗装幅:1.40~2.50m、運転質量:5.470kg、定格出力30.7kw/2.200min-1排ガス指定:オフ2014、低騒音指定:低 F1432W5B 舗装幅:1.40~3.20m、運転質量:5.980kg、定格出力30.7kw/2.200min-1排ガス指定:オフ2014、低騒音指定:低 BP31W5 舗装幅:1.70~3.10m、運転質量:6.220kg、定格出力39.0kw/2.200min-1排ガス指定:オフ2014、低騒音指定:低 F1741W5 舗装幅:1.75~4.10m、運転質量:7.140kg、定格出力39.0kw/2.200min-1排ガス指定:オフ2014、低騒音指定:低 F45W5 舗装幅:2.35~4.50m、運転質量:7.560kg、定格出力54.6kw/2.200min-1排ガス指定:オフ2011、低騒音指定:低 F60W5 舗装幅:2.30~6.00m、運転質量:13.860kg(TV)13.500kg(TV)、定格出力86.0kw/2.200min-1排ガス指定:オフ2014、低騒音指定:超低 ・クローラータイプ 製品名 スペック F14C5 舗装幅:0.80~1.40m、運転質量:2.850kg、定格出力18.2kw/2.200min-1排ガス指定:3次規制、低騒音指定:低 BP25C5 舗装幅:1.40~2.50m、運転質量:5.200kg、定格出力30.7kw/2.200min-1排ガス指定:オフ2014、低騒音指定:低 F1432C5B 舗装幅:1.40~3.20m、運転質量:5.710kg、定格出力30.7kw/2.200min-1排ガス指定:オフ2014、低騒音指定:低 F45CJ5 舗装幅2.00~4.50m、運転質量:7.420kg、定格出力54.6kw/2.200min-1排ガス指定:オフ2014、低騒音指定:低 F45C5 舗装幅2.35~4.50m、運転質量:7.420kg、定格出力54.6kw/2.200min-1排ガス指定:オフ2014、低騒音指定:低 F60C4 F60C4 アスファルトフィニッシャーに必要な資格 アスファルトフィニッシャーを運転・操縦するためには、運転免許と操縦資格をそれぞれ別に取得する必要があります。 運転免許を取得していたとしても、有資格者でなければ舗装作業はできません。 ここからは、アスファルトフィニッシャーの運転に必要な免許とスクリード操作に必要な資格について紹介します。 まずアスファルトフィニッシャーは、特殊自動車に分類されます。そして車体の大きさと最高時速で必要となる免許区分が異なります。 免許区分の違いを以下にまとめましたのでご参照ください。 【アスファルトフィニッシャーに必要な運転免許】 免許区分 運転条件 小型特殊免許 全長:4.7メートル以下、全幅:1.7メートル以下、全高:2.0メートル以下(ヘッドガード部分に限り2,8メートル以下)、最高速度:時速1.5キロメートル以下、総排気量:1.5リットル以下 大型特殊免許 全長:12.0メートル以下、全幅:2.5メートル以下、全高:3.8メートル以下、総排気量:制限なし、最高速度:制限なし(時速49キロメートル以下の自主規制が有) ※舗装作業には「車両系建設機械(整地・運搬・積込用及び掘削用)運転技能講習」が必要になります。 小型特殊免許は満16歳以上から取得可能ですが、大型特殊免許は満18歳以上から取得できます。ちなみに、普通免許をすでに保有している方は、運転できる車に小型特殊自動車も含まれています。 アスファルトフィニッシャーに必要な操縦資格は以下の通りです。 【アスファルトフィニッシャーに必要な運転免許】 名称 資格内容 車両系建設機械(整地・運搬・積込用及び掘削用)運転技能講習 機体重量3トン以上(無制限)の整地、運搬、積込用及び掘削用の機械を操縦できる資格です。 アスファルトフィニッシャーの資格には、車両系建設機械(整地・運搬・積込用及び掘削用)、もしくは「建設施工技士資格」2級以上の資格が必要です。 車両系建設機械(整地・運搬・積込用及び掘削用)は、大手重機メーカーの持つ教習所などで受講することができ、難易度も高くはありません。 しかし、「建設施工技士資格」は学科と実地の試験内容で、学科60%以上、実地90%以上という合格率で、難易度が高めです。上級である1級にもなると、学科30%、実地90%とさらに難易度は高くなります。 建設機械施工技士の資格取得を目指す人は、現場監督へキャリアアップを目指している方が多いので、まずは車両系建設機械(整地・運搬・積込用及び掘削用)を取得してみましょう。 まとめ|アスファルトフィニッシャーの規格 今回はアスファルトフィニッシャーの規格について紹介しました。我々の生活には、しっかりと整備された道路や空港が欠かせません。そんな道路や空港工事に必要不可欠なのがアスファルトフィニッシャーです。 アスファルトフィニッシャーの走行方式は大きく2種類に分かれ、道路幅によってさまざまなクラスがあります。どのような工事をするのかなどのシチュエーションに合わせて、適切な機械選びをおこないましょう。 ←中古の【アスファルトフィニッシャー】を探すならトクワールド!

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    アスファルトフィニッシャーの中古価格はいくら?必要な資格も紹介!

    目次 アスファルトフィニッシャーの中古価格・必要資格は? アスファルトフィニッシャーの用途 アスファルトフィニッシャーのクラス分け アスファルトフィニッシャーのメーカー アスファルトフィニッシャーを過去に生産していたメーカー アスファルトフィニッシャーの平均価格を一覧で紹介 アスファルトフィニッシャーの人気モデル アスファルトフィニッシャーの運転・操作に必要な資格 アスファルトフィニッシャー・建設機械を中古で選ぶ条件 まとめ|アスファルトフィニッシャーの価格や必要な免許・資格 アスファルトフィニッシャーの中古価格・必要資格は? アスファルトフィニッシャーを購入するとなると、どのくらいの予算が必要なのでしょうか?実は、アスファルトフィニッシャーの価格は、スクリード幅によって大きく変わります。 また、アスファルトフィニッシャーを運転・操縦するには免許と資格が必要です。それぞれどのような資格の取得が求められるのかきちんと理解しておきましょう。 本記事では、アスファルトフィニッシャーの価格相場と運転・操縦に必要な免許について紹介します。 アスファルトフィニッシャーの用途 道路や駐車場などを作る際、アスファルト舗装に用いられる建設機械が、「アスファルトフィニッシャー」です。主に、アスファルト舗装の最上層である表層を平坦な状態に仕上げるために使用され、舗装面の厚みを設定した数値に調整することもできます。 道路舗装工事には欠かせないアスファルトフィニッシャーですが、基本的な構造は、アスファルトの合材を貯めるホッパー、車体を牽引するトラクター、アスファルトを敷きならすスクリード、車体を動かすエンジン部から構成されます。 また、アスファルトフィニッシャーは、走行方式の異なる2種類のモデルに大きく分けられます。 クローラー式 ホイール式 クローラー式 クローラ式は、走行部分にキャタピラー(履帯)を使用しているアスファルトフィニッシャーです。クローラー式の利点は、接地面が広く安定性した走行が可能なことです。主に不整地や急勾配の坂道を舗装する時に使われます。 しかし、ナンバープレートの取得ができず、公道走行をすることはできません。そのため、回送時には、運搬用のトラックが必要になります。 ホイール式 ホイール式は、タイヤで走行するアスファルトフィニッシャーのことです。クローラー式よりも機動性が高いことが最大のメリットでしょう。 大型特殊車両としてナンバーを取得すれば、一般公道を走行することもできます。ただし、最高速度の関係上、高速道路を走行することはできません。 一般的にはホイール式の需要が高く、中古市場では「ホイール式」の在庫が「クローラー式」よりも上回っています。 アスファルトフィニッシャーのクラス分け スファルトフィニッシャーは、「最大舗装幅」「総重量」によってクラス分けがされており、一般的にはスクリードの大きさ(舗装幅)を表す「スクリード幅」で表記されていることが多いです。 また、クラスによってアスファルトフィニッシャーの価格も異なります。 国内では、舗装幅が6メートル以下の道路が多いため、舗装幅約2.3~6.4メートルの中型クラスがもっとも活躍します。 海外では舗装幅が9〜12メートルとなる幅広の道路も多くあるため、最大舗装幅6メートル越えの大型クラスが主流です。国内では、大型のアスファルトフィニッシャーが出回っていないため、大型クラスを探している場合、海外メーカー製になります。 アスファルトフィニッシャーのメーカー 近年では公共事業への投資が減り、舗装工事の事業量も減少傾向にあるということが原因で、国内においてアスファルトフィニッシャーを製造・販売しているメーカーは2社にまで減っています。 また、アスファルトフィニッシャーは多品種少量生産であるためメーカーの新規参入もありません。 国内のメーカーは、現在以下の2社のみです。 住友建機株式会社 範多機械株式会社 住友建機株式会社 住友建機株式会社のアスファルトフィニッシャーは、国内で70%のシェア率を誇り、海外市場でも注目を集めています。 燃費も良好でランニングコストも安く、メンテナンス性能に優れたデザインも魅力的でしょう。 住友建機株式会社は、昭和43年7月創業。住友グループの建設機械メーカーで、東京都品川区に本社を構えています。 日本の道路や工事事情にニーズを合わせた、狭い場所でも対応しやすい小型の建設機械をメインに手掛けていることが特徴です。 一方で、アスファルトフィニッシャー製造や、滑走路舗装用の大型クラスの分野でも有名なメーカーです。 範多機械株式会社 範多機械はアスファルトフィニッシャーのラインナップが豊富で、幅員変化にも自由自在に対応できる高性能のスクリードを装備したモデルが特徴的です。 特に超小型機や中型機クラスのアスファルトフィニッシャーをメインに製造しており小型アスファルトフィニッシャーでは国内トップシェアを誇ります。 範多機械株式会社は「中小企業研究センター」が定めるグッドカンパニー大賞で、優秀企業賞を受賞したことも話題になりました。現在は除雪機やロードローラーの製造も手掛けています。 アスファルトフィニッシャーを過去に生産していたメーカー 加藤製作所 アスファルトフィニッシャーなどの建設機械を自社技術で開発していた。 キャタピラージャパン キャタピラーブランドのモデルは国内での販売がされなかった。 コマツ BLAW-KNOX社と技術提携。 新潟鐵工所 2001年に経営破綻のため倒産 豊田自動鐵機 BARBER-GREENE社と技術提携。 石川島建機 現在のKATO HICOM。 川崎重工 一時期アスファルトフィニッシャーを販売していた。 酒井重工業 自社設計で小型モデルのアスファルトフィニッシャーを製造・販売していた。 アスファルトフィニッシャーの平均価格を一覧で紹介 アスファルトフィニッシャーを購入するにあたり、一番気になるのが価格です。 結論から申しますと、アスファルトフィニッシャーの価格は新車の場合、最低でも¥25,000,000以上と高額です、しかし、中古車の場合ですと大抵の機械は、¥10,000,000以内で購入できるため、コストを抑えたい方は中古での購入がおすすめでしょう。 ここからは、アスファルトフィニッシャーの新車・中古車の平均価格について詳しくご紹介します。 アスファルトフィッシャーの新車価格 アスファルトフィニッシャーは、新車ですと非常に高価です。 新車の価格は以下の通りとなっています。 【アスファルトフィニッシャーの新車価格相場】 小型機(舗装幅:1m~3m) ¥2,500,000~ 中型機(舗装幅:2m~4m) ¥30,000,000~ 大型機(舗装幅:5m~7m) ¥60,000,000~ アスファルトフィッシャーの中古車価格 アスファルトフィニッシャーの中古販売価格は、機種や年式、使用時間(アワーメーター)などによって異なり、一概には断言することができません。しかしながら中古サイトなどの販売価格をみると、一般的な相場としては以下のようになっていることが分析できます。 【アスファルトフィニッシャーの中古価格相場】 小型機(舗装幅:1m~3m) ¥1,000,000~5,000,000 中型機(舗装幅:2m~4m) ¥5,000,000~8,000,000 大型機(舗装幅:5m~7m) ¥8,000,000~15,000,000 これらの一覧表はあくまでも参考です。中古機械の場合、使用状態によっても価格は大きく変わりますし、販売会社によっても価格帯が異なります。 また、排ガス規制対応モデルや、整備履歴の書類が揃っているものに関してはその分価格が割高になります。 アスファルトフィニッシャーの中古購入に関しては以下の記事にて詳しく紹介しているためよろしければご覧ください 参考記事:アスファルトフィニッシャーの中古市場・購入時の注意点について紹介 アスファルトフィニッシャーの人気モデル 前述したようにアスファルトフィニッシャーは、走行方式の違いによって「ホイール式」と「クローラー式」に分類されます。 中でも、「ホイールタイプ」のアスファルトフィニッシャーは需要が高く人気のタイプです。ホイール式は、機動性が高く小回りが聞くことや、ナンバープレートを取得できるため公道を自走で移動できるなどのメリットがあり、重宝されます。 しかし、山間部などの勾配の強い坂道で舗装作業を行う場合は、「クローラー式」が利用されます。 アスファルトフィニッシャーの中でも人気があるモデルとしましては、住友建機の『HA45W』が挙げられます。 HA45Wは、足回りがホイール式のアスファルトフィニッシャーで、スクリード幅が2メートル〜4.5メートルまで設定できます。この幅は、国内の一般的な道路幅と同じです。 また、住友建機が独自開発した『J-PAVER:3連スクリードプレート』の採用によって、従来のスクリードプレートよりも圧倒的な速度と精度を発揮します。 このような理由により人気機種となっています。 アスファルトフィニッシャーの運転・操作に必要な資格 アスファルトフィニッシャーで舗装作業をするためには、免許と作業を行うための資格がセットで必要です。運転免許だけを持っていても、舗装作業に必要なクリード操作をすることができません。 では、アスファルトフィニッシャーに必要な作業資格について、以下で詳しく紹介します。 運転には小型特殊免許または大型特殊免許が必要 アスファルトフィニッシャーは、ホイール式のみ公道走行が可能です。 しかし、アスファルトフィニッシャーを公道で運転するためには、小型特殊免許もしくは、大型特殊免許を取得する必要があります。 アスファルトフィニッシャーは、車体後尾にスクリードという作業機を取り付けた特殊車両です。 そのため、アスファルトフィニッシャーは「道路交通法」「道路車両交通法」共に、自動車の区分は「特殊自動車」に分類され、車体の大きさや最高時速度で必要な運転免許が変わります。 【特殊自動車の区分】 免許区分 運転条件 小型特殊免許 全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2.8m以下、最高速度時速15m以下(農作業用は時速35km未満)、総排気量-制限なし、税金-軽自動車税 大型特殊免許 全長4.7m以上、全幅1.7m以上、全高2.8m以上、最高速度時速15km以上(農作業用は時速35km以上)、総排気量-制限なし、税金-固定資産税 車両系建設機械(整地・運搬・積み込み及び掘削用)運転技能講習 アスファルトフィニッシャーは、労働安全衛生法執行令別表第7で定められた、動力を用いて自走できる「車両系建設機械」という建設機械に該当します。 車両系建設機械の分類は「整地・運搬・積み込み用機械」「掘削用機械」「基礎工事用機械」「締固め用機械」「コンクリート打設用機械」「解体用機械」の6種類です。 このうち、アスファルトフィニッシャーは、「整地・運搬・積み込み及び掘削用」に該当します。 そのため、アスファルトフィニッシャーで舗装作業を行うには、「車両系建設機械(整地・運搬・積み込み及び掘削用)運転技能講習」を受講する必要があります。 車両系建設機械(整地・運搬・積み込み及び掘削用)運転技能講習は、労働安全衛生法施行令別表第7の分類のうち、「整地・運搬・積み込み用」「掘削用機械」が対象となる講習です。 アスファルトフィニッシャー・建設機械を中古で選ぶ条件 中古の建設機械は、アスファルトフィニッシャーのように高価な重機を、新車価格より安価で購入できることや、納品までの期間が短いことなどが大きなメリットとして挙げられます。 しかし、アスファルトフィニッシャーを中古で購入するときは、以下の点に注意して選ぶことが大切です。 メーカーやモデルを確認する 状態を確認する 修理履歴を確認する 実機を確認する 1.メーカーやモデルを確認する 中古アスファルトフィニッシャーの中には、すでに生産を終了し、市場から撤退しているメーカー機も数多く流通しています。生産が終了している機械は、故障時の修理対応や部品の調達が困難なこともあるため注意しましょう。 2.状態を確認する アスファルトフィニッシャーは長く使える機械であり、機械に故障が発生した際に売り出されることが多いです。そのため、一度修理を受けた機械も市場に並んでいます。 中古車選びの際は、しっかり整備がされているか、汚れ、傷、錆、損傷がないかを確認することが大切です。また、部品の消耗具合を確認することも、将来的な維持費用の見積もりにもつながります。 3.修理履歴の確認 中古アスファルトフィニッシャー購入前には、修理履歴を確認しましょう。修理履歴がある場合は、どのような修理がなされてきたか、修理箇所の状態や修理費用などを把握しておくことが重要です。修理履歴の有無は、中古機械販売業者から必ず確認するようにしましょう。 4.実機の確認 中古アスファルトフィニッシャーを選ぶときには、必ず現地に足を運んで、実機を確認することが必要です。実際に動かしてみて、動作や作業効率、異音やオイル漏れなどを確認しなければなりません。 まとめ|アスファルトフィニッシャーの価格や必要な免許・資格 ここまで、アスファルトフィニッシャーの価格や必要な免許・資格について紹介してきました。 アスファルトフィニッシャーは、新車ですと最低¥25,000,000以上と大変高価な重機です。そのため、建設会社のほとんどが、アスファルトフィニッシャーを含む重機を中古建機で揃えています。 中古建設機械は、さまざまなメリットがありますが、同時に多くの落とし穴があるので、中古で重機を購入する際は慎重に機械を選ぶようにしましょう。 また、アスファルトフィニッシャーなどの建設機械は、道路を運転するための「免許」と、作業を行うための「資格」の取得がそれぞれ必要になります。 ←中古の【アスファルトフィニッシャー】を探すならトクワールド!

    2023/05/18

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  • 【ICT建機(機械)・施工】アスファルトフィニッシャーを情報化して舗装施工!センサーの使い方について紹介!
    アスファルトフィニッシャー

    【ICT建機(機械)・施工】アスファルトフィニッシャーを情報化して舗装施工!センサーの使い方について紹介!

    目次 ICT建機(機械)とは?アスファルトフィニッシャーの情報化施工(舗装)、センサーの使い方について紹介 まとめ|センサーの使い方について紹介! ICT建機(機械)とは?アスファルトフィニッシャーの情報化施工(舗装)、センサーの使い方について紹介 建設業界では近年、「ICT」という言葉を耳にすることが多くなりました。ICTは『Informartion and Communication Technology』の略で、情報通信技術を意味します。 国土交通省では、「ICTの全面的な活用(ICT土工)」等の政策を建設現場に導入することによって、建設生産システム全体の生産性向上を図り、魅力ある建設現場を目指す取り組みである『i-Construction(アイ・コンストラクション)』を進めています。 参照: i-Construction|国土交通省 https://www.mlit.go.jp/tec/i-construction/index.html ICTシステムを搭載、利用したICT建機やICT施工は、深刻な担い手不足を抱える建設業としては、問題打破の一策としても注目を集めているトレンドです。 この技術は、舗装工事にも全面的に導入されており、「ICT舗装」の取り組みによって安全性向上や作業の効率化、省力化の効果が実証されています。 本記事では、アスファルトフィニッシャーにおける情報化施工、センサーの使い方、導入について紹介します。 ICT技術を活用する産業機械 総務省が公表している身近なICTの活用事例には、次のようなものが挙げられます。 農業…センサーを利用した田植え作業の工程別分析 製造業…工場でのシステム効率化や生産ラインにクラウド技術を活用した生産活動の改善 インフラ業…器具・設備に設置したセンサーによるデータ収集分析 運輸業…タブレット端末の活用によるサービス向上や事業改善の支援 サービス業…飲食チェーンでの食器に取り付けられたRFIDタグによるデータ収集・活用 参照:ICT地域活性化ポータル|総務省 https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/local_support/ict/index.html アスファルトフィニッシャーの2D-MC アスファルトフィニッシャーにおけるMC(Machine Control)の取り組みは古くから行われており、住友建機株式会社では40年以上前から2D-MCに対応した建設機械を生産しています。 アスファルトフィニッシャーでの2D-MCには、AGC(Auto Grade Control)装置と呼ばれるものが導入されています。 これは、基準との距離をスクリードもしくは、スクリードアームに取り付けられたセンサーで測定し、舗装厚を変化させるレベリングシリンダに指令を出してスクリードの高さが一定になるように舗装厚を調整するシステムです。 最近では超音波センサーが主流に 以前までは、基準面やワイヤロープ上を直接滑らせて高さの変化を測定する接触式センサーが主流でした。現在では、超音波を使用して基準までの距離を測定する非接触式センサーが開発され、広く使用されています。 接触式では、合剤のこびりつきや内部構造のズレに伴う修理といったメンテナンス性に難がありましたが、非接触式のため不要です。 最近では、複数の超音波センサーを装備した非接触式センサーも開発され、さらなる精度向上を図っています。 ソニック(超音波)センサーの使い方 ここからは、現在の主流である超音波センサーの使い方について、「HANTA FA300型」を例に紹介します。 スクリードを敷きならし厚さの台に降ろします。 本体のセンサスイッチを「入」にします。 センサの電源スイッチをONにします。 センサーの表示を見ながら基準面より30cmの高さにセンサ底面部の高さを合わせます(高さ30cmになると水平の緑色ランプが点滅します)。 低い場合は上向き矢印が点灯します。水平の緑色ランプの表示が出るまでハンドルで高さ調整します(高い場合は下向き矢印の表示が出ますので、同様に調整します)。 センサの自動スイッチを「ON」にします。 走行スイッチをONにして施工を開始します。 センサが自動で厚みを調整します。 アスファルトフィニッシャーの3D-MC化 冒頭でも紹介したとおり、近年、建設施工では、生産性や安全性の向上、品質確保、熟練技術者不足といった多くの問題に直面しています。 この状況に対応することを目的に、ICTを用いた情報化施工技術の導入など、『i-Construction』への取り組みが国土交通省主導で進められており、アスファルトフィニッシャーにおいても、i-Constructionへの対応として、2D-MCを発展させた3D-MC装置が各機器メーカーによって開発され、すでに広く使用されています。 インターネットやG P S(衛星)技術の発展により自動化 アスファルトフィニッシャーの3D-MCでは、アスファルトフィニッシャーのスクリードまたは、スクリードアームに設置された計測装置の自己位置座標が計測されます。 その座標から算出した現舗装高さデータと施工箇所の3D設計データの差分に基づき、左右のレベリングシリンダに指令を出して所定の舗装高さとなるように自動制御するシステムが導入されています。 位置の計測方法は、自走追尾式TS(Total Station)方式、GNSS(汎全地測位航法衛星システム)方式の2種類です。各方式の詳細を以下にまとめました。 自走追尾式TS方式…機械に設置したプリズムを自走追尾式TSで追尾し、位置情報と高さ情報を同時に高精度で計測する。 GNSS方式…複数の衛星電波を受信することで位置情報を取得し、基地局と機械に設置された移動局との間で無線通信により誤差を修正するRTK-GNSS方式を用いて高精度で計測する。 3D-MCは、計測されたアスファルトフィニッシャーの自己位置、姿勢に合わせて舗装高さ調整が自動化され、作業の容易化が図れることや、設計データと施工結果の比較、出来形管理にも活用できるなどさまざまなメリットがあります。 ICT導入のハードルは高いのが現実 建設業のICT化は導入後、比較的早い段階で効率化できるとはいえ、設備に投資をするだけの余力がない中小企業にとってはなかなかのハードルです。 ICT機器は高額であり、現状は1000万円弱の投資は覚悟しなくてはいけないでしょう。また、資金面以外にも、社内で対応できる人材がいないという問題もあるかと思います。 いくら国土交通省が建設業のICT化を推進しようとしたとしても、その号令に従えるのは一部の建設企業だけなのが現状です。 ICT機器が高額な理由としては、GNSSなどの受信機(GPS)が、ひとつ100万円以上と非常に高額であることが挙げられます。3D-MCでは、そのGNSSを2つもつけなくてはなりません。 また、システムや3Dといった言葉に抵抗感を持つ職人や社員もいらっしゃります。 ICT導入のハードルは高いのが現実 建設業のICT化は導入後、比較的早い段階で効率化できるとはいえ、設備に投資をするだけの余力がない中小企業にとってはなかなかのハードルです。 ICT機器は高額であり、現状は1000万円弱の投資は覚悟しなくてはいけないでしょう。また、資金面以外にも、社内で対応できる人材がいないという問題もあるかと思います。 いくら国土交通省が建設業のICT化を推進しようとしたとしても、その号令に従えるのは一部の建設企業だけなのが現状です。 ICT機器が高額な理由としては、GNSSなどの受信機(GPS)が、ひとつ100万円以上と非常に高額であることが挙げられます。3D-MCでは、そのGNSSを2つもつけなくてはなりません。 また、システムや3Dといった言葉に抵抗感を持つ職人や社員もいます。 まずは2D-MCを導入して生産性を向上 3D-MCは、導入には多大なコストがかかることが想定されます。そこで、中古品も数多く出回っていて、自動制御システムよりは安価なセンサーをアスファルトフィニッシャーへ導入してみてはいかがでしょうか? 超音波センサーは中古品の場合、オークション上で¥300,000〜¥600,000程度で購入可能です。取り付けや操作も簡単に行えます。 まとめ|センサーの使い方について紹介! I C T技術は身近な産業で活躍しており、建設業界においては、作業効率化や人手不足の改善策として導入が推奨されています。 ICTを導入するハードルは年々下がってきていますが、中小企業での普及率はまだまだ低い状況です。 そこで、ICT化の足掛かりとして、アスファルトフィニッシャーに後付け可能なセンサーなどの2D-MCを取り入れてみてはいかがでしょうか? 超音波センサーなどの非接触式センサーは、取り扱いも簡単でメンテナンスが不要なのでオススメです。 ←中古の【アスファルトフィニッシャー】を探すならトクワールド!

    2023/05/24

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