アスファルトフィニッシャー
2023/03/23
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アスファルトフィニッシャーの中古市場・購入時の注意点について紹介
アスファルトフィニッシャーとはどのような用途に使われる重機なのか?
また、アスファルトを平らにするだけでなく、舗装面の厚みを任意の数値に調整することも可能です。
このように、舗装工事において、アスファルトフィニッシャーは重要な役割を果たしています。
【アスファルトフィニッシャーとは?】
・工事終盤に行われるアスファルトの敷きならし作業専用の建設機械
・アスファルトを任意の数値で、均等に敷きならすことが可能
アスファルトフィニッシャーを中古購入する魅力
1.コスト削減
その場合、無理に新品を購入するよりも、まだ十分に使える中古品を購入するという選択もあるでしょう。
中古アスファルトフィニッシャーは、新品に比べておおよそ半額以下の価格で購入できます。予算の制限がある場合や、複数の機材を購入する場合には、中古品を選ぶことでコスト削減が実現できます。
2.直ぐに使える
3.品質の確認ができる。
4.節税対策になる
これは、新品の重機を購入した場合だけでなく、中古重機を購入した場合にも適用されます。取得価格の低い減価償却資産は少額減価償却資産に適用され、特例には「一括償却資産の損金算入」もあります。
・青色申告法人であること。
・資本金または、出資金の額が1億円以下であること。
・常勤の従業員が500人以下であること(2020年3月31日以前取得の減価償却資産は従業員数1000人以下)
・連結法人でないこと。
【上記の条件を満たしていても、対象外となる法人】
・大規模法人、(資本金または出資金の額が1億円超の法人)、大法人、(資本金5億円以上の法人など)と完全支配関係にある法人)に発行済株式の総数または出資金総額の2分の1以上を所有されている法人
・複数の法人に発行済株式の総数または出資総額の3分の2以上を所有されている法人
マネーフォワードより:(https://biz.moneyforward.com/accounting/basic/63113/)
中古アスファルトフィニッシャーを購入する際の注意点
以下に、中古建設機械を購入する際の注意点を詳しく紹介します。
1.保証やアフターサービスがない
中古建設機械を購入する際は、アフターサービスや保証面のサポート体制も考慮しましょう。
2.部品の入手が難しい場合がある
3.テクノロジーが旧式
特に、昨今の建設業界ではI C T機械の導入などが進み、最新テクノロジーを搭載した機械が登場しています。
4.将来的な維持費の予測が困難
また、新しい機種に比べ、燃費が悪かったり、騒音や環境問題への対策が不十分である場合が多いです。
また、古い機種の中古建設機械は、部品の入手が困難な場合もあるので注意が必要です。
全国的に見たアスファルトフィニッシャーの重機中古在庫は?
アスファルトフィニッシャーの特性として、アスファルトを敷きならす作業に特化していることから、使用される場面は限定的ということが挙げられます。
使用が限定的ということは、それだけ機械の消耗ペースも抑えられるので、メンテナンスをしながら使うことによって機械は長持ちします。さらに、アスファルトフィニッシャーは、バックホーやブルドーザーと違い、機動的作動部がないため故障も少なく、購入されてから長い期間で運用されます。
国内向けのアスファルトフィニッシャーは受注生産という体制をとっているため、生産数も少ないです。
以上のことから、アスファルトフィニッシャーの中古在庫は潤っているとは言えません。
希望するスペックや状態によっては、理想的な条件に合った機械が見つからない可能性も考えられるでしょう。
【アスファルトフィニッシャーの中古は少ない傾向】
・道路舗装が主な事業でない場合使用が限定的
・機動的作動部がないため故障や摩耗が少ない
・購入されてから長い期間使用される
現場条件を加味した機械選びが大切
・「クローラ式」
クローラ式は、走行部分にキャタピラー(履帯)を使用しているアスファルトフィニッシャーです。クローラー式は、接地面が広く安定性が優れているため、不整地や急勾配の坂道を舗装する時に使われます。
しかし、ナンバープレートの取得はできず、公道を走行することはできません。現場からの回送時には、運搬用のトラックが必要になります。
・「ホイール式」
ホイール式は、タイヤで走行するアスファルトフィニッシャーのことです。クローラー式よりも自走速度が速く、大型特殊車両としてナンバーを取得すれば、一般公道を走行することもできます。ただし、最高速度の関係上、高速道路を走行することはできません。
一般的にはホイール式の需要が高く、中古市場では「ホイール式」の在庫が「クローラー式」よりも上回っています。
中古アスファルトフィニッシャーの掲載情報から商品の傾向を見てみる
中古アスファルトフィニッシャーをネットで検索してみると、中古販売サイトやオークション上では、スクリードの長さが1.4~4.5メートル、重量が8~15トンほどの小型、中型機が出回っていましたが、やはり在庫数は少なく感じます。
日本では、舗装幅6メートル以下の道路が多いため、中型クラスの需要が高いです。9メートルや12メートルなどの広い舗装幅を持つ大型機を探している場合は、中古ですとほとんど在庫が出回っていません。
中古アスファルトフィニッシャーの価格は?
【アスファルトフィニッシャーの中古価格相場】
小型機 (舗装幅:1m~3m) |
¥1,000,000~5,000,000 |
中型機 (舗装幅:2m~4m) |
¥5,000,000~8,000,000 |
大型機 (舗装幅:5m~7m) |
¥8,000,000~15,000,000 |
こちらの一覧表はあくまでも参考程度にご覧ください。中古の場合、使用状態によっても販売価格は変わりますし、中古販売会社によっても価格帯は異なります。
排ガス規制に対応していたり、整備履歴の書類が揃っているものに関してはその分価格が割高になっているというイメージです。
しかし、アスファルトフィニッシャーは新車ですと最低でも¥25,000,00はしますが、中古の場合ですと大抵の機械は、¥10,000,000以内で購入できるでしょう。
年式が古い小型機ですと、¥1,000,000代で購入できるので、早急にアスファルトフィニッシャーが必要になった場合には選択肢のひとつとして検討する価値がありそうです。
中古アスファルトフィニッシャーの探し方
1.メーカー・モデルの選定
2.状態のチェック
3.修理履歴の確認
4. 実機の確認
現在アスファルトフィニッシャーを製造しているメーカーは?
【アスファルトフィニッシャーの製造メーカー】
・住友建機株式会社
・範多機械株式会社
・住友建機
住友建機株式会社は、住友グループの建設機械メーカーです。本社を東京都品川区に構え、昭和43年7月から会社を創立し、狭い場所でも対応しやすい小型の建設機械をメインに手掛けています。
一方で、アスファルトフィニッシャー製造や、滑走路舗装用の大型クラスの分野でも有名なメーカーです。 国内では70%のシェア率を誇り、海外市場でも注目を集めている住友建機のアスファルトフィニッシャーは、燃費も良好でランニングコストも安いです。その他、メンテナンス性能に優れたデザインも魅力的でしょう。
・範多機械
範多機械はアスファルトフィニッシャーのラインナップが豊富で、幅員変化にも自由自在に対応できる高性能のスクリードを装備したモデルが特徴的です。
特に超小型機や中型機クラスのアスファルトフィニッシャーをメインに製造しており小型アスファルトフィニッシャーでは国内トップシェアを誇ります。
範多機械株式会社は「中小企業研究センター」が定めるグッドカンパニー大賞で、優秀企業賞を受賞したことも話題になりました。現在は除雪機やロードローラーの製造も手掛けています。
舗装工事に使われるその他の建設機械
アスファルトフィニッシャー以外の重機も揃える際は、全体的にかかってくる予算を考慮する必要があります。
ブルドーザー
ブルドーザーは、土木作業や建設現場で使用される重機の一種で、車体の前方に大型のブレード(排土板)を備え付け、キャタピラー(履帯)で走行します。
土のかき起こしや整地作業が得意で、道路工事では序盤の路盤造りで活躍します。
また、ブルドーザーの他にタイヤ走行を行う「ホイールローダー」がありますが、道路工事ではクローラー走行を行うブルドーザーが使われます。
モーターグレーダー
モーターグレーダーは、主に道路工事などの土木現場で、舗装やレベリングを行う建設機械です。主に切土、盛り土、均しといった作業を行います。四輪二軸の本体部分に加え、車体前方にはアームと呼ばれる長いフレームを渡しています。その先端には、進行方向の操舵も行う二輪一軸があります。
道路工事では、ブルドーザーが行う整地作業の仕上げとして使用されます。
ロードローラー
ロードローラーは、整地した路盤を圧縮して締め固めるために使用される建設機械です。一般的には鉄製のドラムを前後に備え、道路を往復しすることで、ドラムを転がして地面を平らにします。
また、土壌を固めるためにも使用されることがあり、土木作業には欠かせない重要な重機のひとつです。
タイヤローラー
タイヤローラーは、ロードローラーの一種で、タイヤ式ローダーローラーとも呼びます。
左右3〜4個ずつ配置したタイヤが、ローラーの軸に沿って回転し、路面を圧縮・平滑化します。タイヤローラーは、舗装面の均しや古い路面の際舗装などに使用されます。