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中古クレーンを買う前に知っておきたい絶対知っておきたい6つのこと

クレーン

2025/09/18

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中古クレーンを買う前に知っておきたい絶対知っておきたい6つのこと

建設の工事現場、倉庫、港湾で資材や積荷などの重量物を扱う場面で使用されるクレーン。しかし、新品のクレーンは高額であり、コストを抑えたい場合には中古の導入を検討する方も多いでしょう。しかし、中古クレーンを購入する際は注意すべき点がいくつもあります。

そこで本記事では、中古クレーンを買う前に知っておきたい7つのポイントをご紹介いたします。
    この記事でわかること
  • クレーン選びの基礎知識
  • 中古クレーンの相場と維持コスト

1.用途と吊り荷重を明確にする

中古クレーンを選ぶ際は、クレーンで何を吊るか、どのような環境で運用するかという用途を明確にすることが大切です。

工場や倉庫で使用する固定式クレーンと、建設現場で使われる移動式クレーンでは、機能や構造が異なるだけでなく、作業場所が屋内か屋外か、地盤の強さや移動の必要性によって適した機種も変わってきます。
そして、中古クレーン選びは作業内容に応じて適正な荷重設定が欠かせません。ここからは、クレーンの用途や吊り上げ荷重について解説します。

クレーンの用途

クレーンの主な用途は、荷物や資材を高所へ持ち上げたり、水平方向に搬送させることです。しかし、クレーンと言ってもその種類はさまざまで、工事現場や建設現場で使用される移動式クレーンや、工場や港湾部などで見かける固定式クレーンなど、”作業環境”によって各目的に応じたクレーンが存在します。

吊り上げ荷重

クレーンの購入を検討する際、絶対的に無視できないのが「吊り上げ荷重」と言うものです。クレーンには安全に使用するために機種によって吊り上げられる荷重の制限が定められています。また、吊り上げ荷重のほかに、カタログのスペック表、製品情報などによっては、「定格荷重」や「定格総荷重」というクレーンに扱う荷重に関わる用語も出てきます。

どれも似たような言葉に思えますが、それぞれ意味が異なります。

簡単にご説明しますと、吊り上げ荷重は主に工場などで使われる天井クレーンなどに関係し、定格荷重や定格総荷重は、伸縮ブームを持つ移動式クレーンに大きく関係すると言えます。
吊り上げ荷重
「クレーンが釣り上げることができる最大重量」を指しています。重要なのは、この吊り上げ荷重にはフックやチェーンなどの吊り具の質量も含まれているということ。つまり、吊り上げ荷重から吊り具等の質量を差し引いた荷重を吊ることができます。例えば、吊り上げ荷重3tと表記されているクレーンは”吊具を含めて”3tまでの荷重を吊り上げることが可能です。

このように吊り上げ荷重は、”「吊り具の質量を含めて」クレーンが吊り上げることができる最大荷重"と覚えておくと簡単ですよ。
定格荷重
クレーンは、種類やブームの長さ、傾斜角度などの状態によって安全に吊り上げられる荷重の値が変化します。クレーンは基本的に、地面の傾斜が大きかったりブームを延長させるほど、定格荷重の値は小さくなり吊り上げられる荷重も少なくなります。

この時に、クレーンの安定性を確保するために設定され、この範囲内で作業が安全とされているのが「定格荷重」です。定格荷重では、吊り具の質量を含んでいないため、実際に吊り上げ可能な荷重となります。また、クレーンの製品カタログには、吊り具の質量を除いた定格荷重でスペック表記されていることが一般的です。

クレーンに定格荷重を超える負荷をかけることは禁止されており、吊り具にかかる負荷の重量以外の力が生じている場合は、負荷の程度を把握する必要があります。また、吊り具を付け替える場合、定格荷重が変化するため注意が必要です。
定格総荷重
定格荷重との違いは、定格荷重は”吊り具などの質量を含んだクレーンの最大荷重”を指している点です。吊り上げ重量と同じで、吊り具の重さも含んだ荷重になるため、定格総荷重の最大荷重と吊り上げ荷重は同じということになります。しかし、定格荷重のようにブームの傾斜や長さによって荷重が変化するので、その点は吊り上げ荷重と異なります。

2.中古クレーンの価格相場とコスト計算

クレーンの購入を検討した際、どのくらいの予算が必要になるのでしょうか。もちろん新品であればコストは高額になりますが、中古購入であれば初期費用を抑えながら、現状に合ったクレーンを導入できます。ここでは、固定式クレーンの天井クレーン、ジブクレーン、移動式クレーン、ユニック車、ラフテレーンクレーンを例に中古価格相場の解説し、クレーン購入後の維持費についても触れていきます。

【固定式クレーン】の中古価格相場

天井クレーンの価格相場
天井クレーンの中古市場では、モーターや制御盤の状態などによって価格が大きく変わります。

目安としては、1トン〜2.8トンの小型クレーンであれば¥200,000〜¥800,000程度、5トンの中型クラスは¥800,000〜¥1,500,000ほどが相場です。10トンを超える工場用の大型クラスになると約¥1,500,000〜が相場となります。
ただし、天井クレーンは設置型のため、レール工事や電気工事など、別途の施工費がかかる点には注意が必要です。中古本体の価格だけでなく、トータルコストで考えることが大切です。
ジブクレーン(柱型・ウォール型)の価格相場
ジブクレーンは、アーム長や旋回角度により価格が変動する傾向にあります。
中古価格は、0.5〜1トンクラスの手動旋回式であれば中古価格で¥100,000〜¥300,000ほどが相場です。0.5〜2トンの電動旋回式では、¥300,000〜¥1,000,000程度になります。

ジブクレーンの支柱タイプのものは設置に基礎工事が必要で、運搬のコストが高くなりやすいため、導入前に設置・運搬の費用も込みで検討しましょう。

【移動式クレーン】の中古価格相場

ユニック車の価格相場
ユニック車の中古価格はトラックのサイズとクレーンの性能によって異なります。例えば、2トン車ベース・2段ブームの場合は、中古価格は¥1,500,000〜¥3,000,000程度が相場です。3トン車・3段ブーム(ラジコン付き)では、約¥3,000,000〜¥5,000,000、4トン車・4〜5段ブームなどの場合は、約¥5,000,000〜になります。

中古ユニックはシャーシ部分(トラック)とクレーンの年式バランスが需要です。クレーンのブームの段数、リモコンの有無、トラック自体の走行距離、車検有無も価格に影響するので、トラックとクレーンの両方をチェックするのがポイントです。
ラフテレーンクレーンの価格相場
価格はトラックのサイズとクレーンの性能によって異なります。例えば、国内で人気がある加藤製作所やタダノ製の25トンクラスは¥20,000,000〜¥80,000,000程度が相場です。車検・性能検査の有効期限、整備状況が価格を大きく左右している傾向にあります。

3.【クレーン購入後】長期利用にかかる維持費

クレーンを導入する際は、本体価格だけではなく維持費も考慮しなければなりません。長期的な運用を見据えるなら、点検・部品交換・燃料・保険といったクレーンを運用するためにかかる費用を知っておく必要があります。ここでは、実際に発生する主な維持費用とその相場を解説します。

年に1度の法定点検・性能検査のコスト

クレーン購入前の最初に知っておきたいのが、年に1度訪れるクレーンの年次点検性能検査(法定検査一覧)です。これは労働安全衛生法に基づく義務であり、吊り上げ能力1トン以上のクレーンには年1回の性能検査が必要とされています。自社で点検を行う場合でも、検査記録の保管や書類作成が求められ、専門業者に委託するケースが一般的です。

【天井クレーンの点検費用相場(目安)】※平日1台あたり、点検業者委託の場合

天井クレーンなどは吊上げ能力に応じて費用が異なります。以下が一般的な相場です。
吊上げ能力(t) 点検費用の目安(円:税込)
5未満 約16,500
5~10未満 約22,200
10~20 約30,100
20~50 約40,800
50~100 約55,500
(参照:一般社団法人日本クレーン協会
移動式クレーン(ユニック車)の検査費用】
移動式クレーンも、使用条件に応じて年1回の特定自主検査と月1度の月次検査、作業開始前点検(始業点検)がクレーン等安全規則で義務付けられています。

また、移動式クレーンの中でもラフテレーンクレーンは、本体機能が他のクレーンよりも高度なため、整備と点検には追加で費用と時間がかかるようです。以下は、業者委託による点検費用の目安です。
ユニック車(積載型トラッククレーン)

特定自主検査(年次):1回あたり約20,000~40,000円

※2025年9月現在:トクワールド調べ

ワイヤーの交換費用

クレーンの消耗部品のなかでも、吊り具であるワイヤーロープは、安全を左右する重要なパーツです。ワイヤーロープは、使用頻度や荷重によって摩耗していきますが、定期的な安全点検の実施により長く使うこともできます。

クレーン用ワイヤーロープの交換に使用期間の定めはありませんが、劣化具合を見ながら交換を検討(素線切れ、キンク)、検査前に交換など計画的な交換を実施しなければなりません。

クレーンのワイヤーロープ交換は、機種や利用する業者にもよりますが、ユニック車の場合、工賃として¥20,000~¥30,000円前後が目安です。ワイヤー代は種類や長さにより異なりますが、¥30,000〜¥40,000前後が目安になります。

変動しやすい燃料・電力費

クレーンを運用・稼働させるには当然ながらエネルギーコストが発生します。移動式クレーンであれば軽油、天井クレーンなら電力が必要です。これは稼働時間と運転負荷に大きく左右されるため一概には言えません。クレーン導入の際は、月にどのくらいの燃費・電力費がかかるのかを計算しておきましょう。

万が一に備える任意保険のコスト

移動式クレーンの場合、普通自動車と同様に自賠責保険と任意保険への加入が必須です。

自賠責保険は車検のある車両であれば24ヶ月で約2万円前後、任意保険は補償内容によって大きく異なり、年間で¥50,000~¥150,000程度が相場となっています。事業用としては高額な賠償リスクに備えるため、対人・対物無制限などの手厚い保険プランを選択する企業が多いです。

4.過去の整備履歴・修理履歴を見る

クレーンに関わらず、中古で重機を購入する際は、整備履歴・修理履歴などの記録が把握できる「点検整備記録簿」がついているかを確認してください。点検整備記録簿は、そのクレーンが過去にどのような整備が行われてきたのか、事故の有無や程度を判断するために重要です。

特にクレーンは、定期的な法定点検や自主検査が義務付けられているため、これらの記録があるかどうかで前のオーナーがクレーンをしっかり管理していたかがわかります。点検点検や修理の際に、整備内容や部品交換があれば点検整備簿に履歴が残るので、機体の程度や状態を判断する材料のひとつになります。

整備記録が残っている中古クレーンは、メンテナンスが行き届いている証拠であり、購入後のトラブルリスクも低くなります。

5.必ず実機チェック(または動作確認)

目当ての中古クレーンに出会えた時は、購入を急いではいけません。クレーンが問題なく動くかを見るため、クレーンを実際に動かしてみることが大切です。中古クレーンは、年式や外観だけでは状態を正確に判断することが難しいです。

特に、ブームの伸縮・旋回動作のスムーズさやエンジン音の異常有無、計器類・安全装置は正常かなどは、重点的に確認しておきたいポイントです。
現地確認が難しい場合は、動画での動作確認を必ず依頼しましょう。販売業者がきちんとメンテナンスしている場合、こうした情報の提供に積極的です。
また、実際に吊り作業をしてみたらトラブルが発覚したというケースもあるため、可能であれば荷重テストまで確認できると購入後も安心です。

6.購入先の信頼性とサポート体制を見積もる

中古クレーンの購入では、購入先の信頼性とサポート体制も重要です。価格だけで判断せず、購入後のサポートや対応力まで含めて業者を選ぶことが、失敗を防ぐ大きなポイントとなります。 優良な業者であれば、納品前に行った整備内容を詳細に提示し、点検記録や整備証明書を発行してくれます。たとえば「エンジンや油圧装置の点検」「安全装置の作動確認」「消耗品交換」など、具体的な整備項目を説明してくれるところは信頼性が高いと言えるでしょう。
また、購入後のサポート内容やフォロー体制は販売店や業者によってさまざまです。
納品後すぐにトラブルが起きた場合、どこまで対応してもらえるかやどの程度の期間で保証が受けられるかなどのアフターサポート体制も必ず確認しましょう。
特に、クレーンを毎日のように使用する場合、問い合わせ窓口や整備担当者が常駐している業者を選択すれば、トラブル時の対応も安心です。

まとめ

中古クレーン選びで失敗しないためには、使用の用途や吊り荷重を確認し、価格相場・整備履歴・実機確認、信頼できる購入先まで、6つのポイントを押さえることが大切です。
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送信機は、クレーン操作信号を無線でクレーン本体に搭載した受信機に送信し、本体から離れた場所でクレーンを操作することができます。 基本的に片手で操作できるように設計されていて、操作レバーやボタンは親指で操作し、人差し指でアクセルレバーを操作することが可能です。他の指でグリップをしっかり握って送信機を保持します。 送信機の水洗いは厳禁です。清掃は、水または水で薄めた中性洗剤を布などに含ませて、汚れを拭き取るようにしてください。 受信機 受信機は、カニクレーン本体に搭載され、以下の5つのパーツで構成されます。 コントロールボックス メインスイッチ モニタディスプレイ アンテナ レセプタクル レセプタクルとは、コネクタの挿入口のことです。 受信機は、送信機から送信された操作信号を受信しカニクレーンを作動させます。 ラジコンの機能 送信機は片手で操作できるので、もう一方の手で吊り荷を支えたり玉掛けしたりすることが可能です。 クレーン速度は、ラジコンのアクセルレバーの操作により、停止状態から最速まで続けて操作できます。 送信機の液晶表示部には、以下の操作状況が表示され確認できます。 クレーン操作 微速操作 フック格納操作 アクセル開度 この液晶表示部には、異常の発生や異常の内容も表示されるので、異常箇所の確認や処置の迅速な対応が可能です。 送信機の操作状況や異常警報を音声メーセージで知らせる、音声機能付き機種もあります。 ラジコンは、類似した周波数の電波が近くで使用されていた場合、他の周波数に自動的に切り替える「オートスキャン方式」を採用していることが多いです。 また装置ごとに「IDコード(識別コード)」を設定し、独自のデータ伝送方式を採用していることがほとんどで、無線機の電波が混信してクレーンが誤作動しないようにしています。 ラジコンの安全 ラジコンは、電波法に基づいた「技術基準適合証明」を受けた装置を使用してください。メーカー純正のラジコンには、証明ラベルが添付されています。 証明ラベルが添付された送信機を改造したり、証明ラベルのない改造した送信機を使用したりすることは違法です。 送信機を使用するときは、必ずフックベルトを使用して操作中の送信機の落下防止に努めてください。 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操作モードを」「アウトリガ接地モード」にする。操作レバーを「入」に操作してアクセスレバーをゆっくり引く。機械が地面に接地したら、アクセルレバーをゆっくり戻し、操作レバーから指を離して「中立」位置にする。 クレーンモードでの操作 所定の作業前点検終了後、すべてのアウトリガが確実に接地されていることを確認してから、クレーンモードでの操作を開始してください。 クレーンモードでの操作のポイントは以下のようになります。 旋回操作 右旋回は「右」に操作し、アクセルレバーをゆっくり引くと、ブームはクレーン上から見て時計回りに旋回する。左旋回も同様。アクセルレバー及び旋回操作レバーから指を離し、中立位置に戻すと旋回が停止する。 ブーム伸縮操作 ブーム伸縮レバーを「伸」に操作し、アクセルレバーをゆっくり引くとブームが伸長する。ブームの「縮」操作も同様。アクセルレバー及びブーム伸縮操作レバーから指を離し、中立位置に戻すとブームの伸縮が停止する。 フック巻上、巻下操作 フック巻上、巻下操作レバーを「上」に操作し、アクセルレバーをゆっくり引くとフックが巻き上がる。フックの巻下げも同様。アクセルレバー及びフック巻上、巻下操作レバーから指を離し、中立位置に戻すとフックの巻上げまたは巻下げが停止する。 フック巻上、巻下操作 フック巻上、巻下操作レバーを「上」に操作し、アクセルレバーをゆっくり引くとフックが巻き上がる。フックの巻下げも同様。アクセルレバー及びフック巻上、巻下操作レバーから指を離し、中立位置に戻すとフックの巻上げまたは巻下げが停止する。 微速モードの設定と解除 クレーン操作を低速で行いたい場合は、微速モードに設定するとクレーン最高作動速度が規制されて、クレーン作業の低速での速度コントロールをさらにスムーズで行うことができる。 エンジンストップと非常停止操作 送信機のアクセルレバーや操作レバーから指を離しても作動が停止しない場合や、操作していないのにクレーンが動き始めた場合は、エンジンストップ・非常停止操作ボタンを押すと停止する。 土木工事・建築工事で活躍するカニクレーン カニクレーンは、さまざまな土木工事・建築工事で活躍できるように進化を遂げています。カニクレーンの構成の概要と最新機種の仕様情報を紹介します。 カニクレーンは、ゴムクローラー(キャタピラ)式の走行台車にクレーン(ブーム式)を搭載した移動式クレーンです。 作業現場内では自走して走行し、定格総荷重以内でのクレーンによる吊り荷作業が可能です。またラジコンによる遠隔操作もできます。 クレーン本体は、走行台車部、クレーン部、安全装置から成り、「コンパクト設計」と「屈折式アウトリガ」が特徴です。 動力源は、熱効率が高く燃料消費量が少ないディーゼルエンジンが主流ですが、比較的小型の機種ではガソリンエンジンもあります。またオプションで、よりクリーンな電動モーターとの併用仕様がある機種も増えています。 多くの建設機械同様、ブームやアウトリガは油圧によって作動し、スムーズで小回りのきく動きが特長です。 カニクレーンには乗車型と非常車型があり、作業する現場状況や作業時間、扱う吊り荷の重量などで選択されます。 最新機種の特徴としては、各種モーメントリミッタの充実、アウトリガインターロック仕様などによる安全性の向上が挙げられます。 カニクレーンは前田製作所 実はカニクレーンという名称は、前田製作所の商品名です。 前田製作所は、カニクレーンを狭くて足元の不安定な墓地での作業を容易にするために開発したとされています。 カニクレーンはコンパクトな形状のままゴムクローラーで走行しますが、現場では4本のアウトリガを張出して接地します。このアウトリガを張出した姿がカニに似ていることからカニクレーンと命名されました。 前田製作所は前田建設工業の機械工場として開設され、1962年に株式会社として独立し、建設機械のコマツと強い連携関係にあります。 1968年自社商品の前田クレーンを発売し、1980年には、カニクレーンの原型ともいえるミニクロクレーンを発売しました。 本社は長野県の長野市にあり、全国に28カ所の拠点があります。また海外の主要拠点として、2022年MAEDA AMERIKA Inc.を設立し、グローバルに営業活動を展開しています。 古河ユニックはミニ・クローラクレーン 「赤いユニック」でおなじみの古河ユニックは、1961年に日本初の積載型クレーンを発売して以来、ユーザーニーズに応える技術と製品を開発し続けています。 現在ではユニックとクレーンにおいて、わが国の代表的なメーカーです。 カニクレーンは前田製作所の商品名でもあるため、古河ユニックでは同様のクレーンをミニ・クローラクレーンと呼んでいます。 古河ユニックは、1946年に創設された共栄開発が前身です。 1970年に社名にもなった「UNIC(ユニック)」は、積載型クレーンの代名詞として世界レベルで浸透しています。1987年、現在の古河機械金属のグループに入りました。 1991年、2.5トン吊りミニ・クローラクレーンの発売を開始しています。また最近では、車両運搬車「キャリア」も製造販売しています。 東京に本社があり、全国に42カ所の販売拠点、400ヶ所以上の指定サービス工場が稼働中です。 「赤いユニック」でおなじみの古河ユニックは、1961年に日本初の積載型クレーンを発売して以来、ユーザーニーズに応える技術と製品を開発し続けています。 現在ではユニックとクレーンにおいて、わが国の代表的なメーカーです。 カニクレーンは前田製作所の商品名でもあるため、古河ユニックでは同様のクレーンをミニ・クローラクレーンと呼んでいます。 古河ユニックは、1946年に創設された共栄開発が前身です。 1970年に社名にもなった「UNIC(ユニック)」は、積載型クレーンの代名詞として世界レベルで浸透しています。1987年、現在の古河機械金属のグループに入りました。 1991年、2.5トン吊りミニ・クローラクレーンの発売を開始しています。また最近では、車両運搬車「キャリア」も製造販売しています。 東京に本社があり、全国に42カ所の販売拠点、400ヶ所以上の指定サービス工場が稼働中です。 クレーンの購入は中古販売専門会社 カニクレーンを含むクレーンの購入は、中古建機の販売専門会社をおすすめします。おすすめの理由は、低価格で納期が早いからです。 たとえば前田製作所の2.9トン吊り5段ブームでラジコン付きの中古価格は、300万前後ですが、新品では600万円前後します。 また新品の場合は購入から納品までにさまざまな手続きや調整が必要ですが、中古は在庫さえあれば購入してすぐ使用することができます。 カニクレーンなどクレーンを中古で購入する場合は、自社で整備点検ができる販売会社を選びましょう。整備・点検を外注する会社は割高になります。 そしてカニクレーンの購入で忘れてならないのが、搬入に必要なトラックなどの輸送手段です。これにも自社で対応できる会社を選んだ方がお得になります。 カニクレーンをスポット的に短期で使用する場合はレンタルという選択肢もあります。 レンタル料金は、吊り上げ荷重のクラス別で設定されていることが多いですが、年式や走行距離でも差があるようです。 1,7トンクラスで1日20,000円/月250,000円、2.9トンクラスで1日35,000円/月350,000程度が目安となっています。この他に諸費用(約2,000円~4,000円)がプラスされます。 まとめ|ニクレーンのラジコンが丸わかり! ここまでカニクレーンについて、ラジコンを中心に紹介してきました。 まず、ラジコンの構成・機能・安全などの概要、モード設定や操作方法を説明しました。その他、カニクレーンが活躍している工事について、代表的なメーカーやおすすめの購入先、レンタルについても触れてました。 カニクレーンは、現状では他の建設機械に比べると販売台数がまだ少ないです。ただ今後、作業スペースに限りがある都市中心部や高層ビルでの維持・修繕作業での活躍が増えてくると考えられます。 作業効率や安全性を重視したい狭所現場での作業が発生した場合は、ぜひカニクレーンを検討してみてください。 ←トクワールドで中古【カニクレーン】が探せます

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    【ラフタークレーンとトラッククレーンの違い】大人気のラフタークレーンとその他のクレーンを徹底比較

    目次 ラフタークレーンのここがすごい!人気の理由3選 ラフタークレーンの用途と得意な作業を知ろう ラフタークレーンと比較する、主要な移動式クレーン3選 ラフタークレーンとの違いがよく分かる5つのポイント まとめ 今回は、ラフタークレーンを中心に、トラッククレーンやクローラークレーンと比較をします。 「ラフタークレーンの免許を取得したいけど、他のクレーンとは何が違うんだろう?」 「ラフタークレーンを購入したいけど、それがベストな選択なのかな?」 こういった悩みを解決します。 必要な資格や最大吊り能力、操作方法などクレーンによってさまざまにあります。 また、トラッククレーンなど他の移動式クレーンの特徴も紹介しますので、参考にしてください。 ラフタークレーンは、大変人気のある移動式クレーンです。 この記事のポイント ●ラフタークレーンが、なぜ人気なのか ●ラフタークレーンの用途や得意作業 ●ラフタークレーンと、その他の移動式クレーンの違い ●必要な資格など、移動式クレーンの基本情報 ラフタークレーンのここがすごい!人気の理由3選 ラフタークレーンと、他のクレーンの違いを解説する前に、ラフタークレーンについて詳しく解説していきます。 「ラフタークレーンのことは、バッチリ理解している」という方も、一度読んでいただくと復習になると思います。 ラフタークレーンが流行した理由として、以下の3点が挙げられます。 1.不整地や軟弱地盤に強い 2.市街地などの狭い場所が得意 3.公道を走行でき、作業性が高い それでは、詳しく解説していきます。 大型タイヤを装備しており、不整地や軟弱な地盤を走行可能 ラフタークレーンは、大型タイヤを装備している移動式クレーンです。 そのため、不整地や軟弱な地盤の走行を、得意としています。 ラフタークレーンは、全輪駆動式です。つまり、4つのタイヤを全て動かせます。 これにより、他のクレーンでは入っていけない軟弱な地盤を、走行する機動力があります。 整備されていない山奥や凸凹した場所で作業することの多い土木工事で、その実力を発揮しています。 コンパクトなため、狭い場所や市街地で活躍 ラフタークレーンの特徴として、非常にコンパクトな移動式クレーンであることが挙げられます。 そのコンパクトな機体から、他のクレーンでは作業が困難な場所で、大いに活躍しています。 また、作業に幅をあまり必要としないので、市街地などスペースが十分に取れない場所でも重宝されている移動式クレーンです。 しかし、コンパクトなラフタークレーンは、最大吊り上げ能力が少ない、という特徴もあります。 次は、ラフタークレーンとその他クレーンでの、最大吊り上げ能力を比較します。 公道を走行できるため、作業性に優れている ラフタークレーンは、大型タイヤを操作し、自走することができます。 現場内はもちろんのこと、公道も走行できます。 現場で、ブーム等を組み立てる必要もありません。 公道を自走して現場に入り、すぐに作業を開始できます。 この手間のかからない、作業性の高さが人気の理由といえます。 注意点として、ラフタークレーンは公道を走行する際、免許が必要になります。 免許についても、この後詳しく解説していきます。 ラフタークレーンの用途と得意な作業を知ろう ラフタークレーンの用途と得意な作業について、解説します。 さまざまなクレーンが世の中にはあります。しかし、それぞれ適材適所があることを忘れてはいけません。 用途や得意な作業を知ることは、非常に大切です。 ラフタークレーンの主な用途は、吊り荷作業 ラフタークレーンの主な用途は、不整地や狭い場所での重量物吊り荷作業です。 そのため、以下のような作業に適しています。 ●土木作業 ●解体作業 ●建築作業 先端にジブを装備することによって、さらに幅広い用途で活躍してくれます。 ラフタークレーンは、不整地や市街地での吊り荷作業が大得意 ラフタークレーンは、整地されていない荒れた土地に対応しているという意味を持ったクレーンです。 語源は、英語の「Rough Terrain Crane」になります。 その名前の通り、1番得意な作業は不整地での吊り荷作業です。 ラフタークレーンと比較する、主要な移動式クレーン3選 次に、ラフタークレーンと比較する主要な移動式クレーンを紹介していきます。 トラッククレーン トラッククレーンは、機動性や操作性に優れている移動式クレーンです。 小型機種から大型機種まで幅広くあり、日本全国で活躍しています。 トラッククレーン専用のキャリアに、旋回サークルやアウトリガーを装備しています。 そして、その上にクレーン装置を架装したものがトラッククレーンです。 ユニック車 ユニック車は、正式名称を車両積載型トラッククレーンと言います。 ユニック車は、トラックの荷台と運転席の間に、クレーン装置を装備したものです。 クレーン装置と荷台を装備していることから、現場では資材の搬入、搬出でその姿を多く目にすることができます。 便利な側面、最大吊り上げ荷重が少ないというデメリットがあります。 クローラークレーン クローラークレーンは、今まで紹介したクレーンとの大きな違いとして、タイヤではなくキャタピラで走行をします。 そのキャタピラの上に、クレーン装置を架装しています。 キャタピラによる安定感は抜群で、クローラークレーンも不整地や軟弱な地盤での作業を得意としています。 しかし、走行速度は極めて遅いので、適材適所が求められる移動式クレーンとなっています。 ラフタークレーンとの違いがよく分かる5つのポイント ラフタークレーンとの違いを5つのポイントに分けて、解説していきます。 今回紹介する5つのポイントは、以下の通りです。 1.資格の違い 2.最大吊り上げ能力の違い 3.操作場所の違い 4.移動速度の違い 5.生産台数の違い 必要になる資格の違い 移動式クレーンは、操作をするのに免許が必要です。 また、公道を走行する場合も、クレーンに適した運転免許を取得していなければいけません。 それぞれの移動式クレーンで必要になる免許は、以下のようになります。 機種 クレーン操作に必要な資格 公道の運転で必要な資格 ラフタークレーン 移動式クレーン運転免許 大型特殊免許 トラッククレーン 移動式クレーン運転免許 普通~大型自動車運転免許 ユニック車 移動式クレーン運転免許 普通~大型自動車運転免許 ラフタークレーン 移動式クレーン運転免許 禁止 クレーン操作に関しては、全て移動式クレーン運転免許が必要になります。 また、ラフタークレーンは公道を運転する場合、大型特殊免許を取得している必要があります。 トラッククレーンやユニック車の場合は、自分が運転するトラックのサイズに応じて、普通〜大型の自動車運転免許が必要になります。 前述したように、ラフタークレーンは、自走で現場に入り、すぐに作業を開始できるのが強みになります。 つまり、「クレーン操作に必要な資格」と「公道の運転で必要な資格」は、セットで考える必要があります。 最大吊り上げ能力の違い 次に、最大吊り上げ能力の違いについて説明します。 最大吊り上げ能力は、クレーンの特徴が分かりやすい項目です。そのため確認が必要です。 この記事では、国内で一般的に流通しているものを対象にします。 それぞれの移動式クレーンでの最大吊り上げ能力は、以下のようになります。 機種 最大吊り上げ能力 ラフタークレーン 100t トラッククレーン 300t ユニック車 10t クローラークレーン 500t ラフタークレーンは、コンパクトがメリットです。最大吊り上げ能力は100t程になります。 しかし、100tのラフタークレーンは少なく、25t〜70tが多いです。 一般的な土木工事や建築工事では、70tの吊り上げ能力で対応できることがほとんどです。 ユニック車は、用途が資材の搬入、搬出なので、吊り上げ能力はそこまで求められていません。 反対に、クローラークレーンやトラッククレーンは、大規模な現場での使用が多く、吊り上げ能力が大きいほうが選ばれます。 操作場所の違い 次に、操作場所の違いについて解説していきます。 運転席とクレーン操作室が一緒になっているタイプやリモコン式など、さまざまです。 それぞれの移動式クレーンの操作場所は、以下のようになっています。 機種 操作場所 ラフタークレーン 運転席とクレーン操作室が同じ トラッククレーン 運転席とクレーン操作室が別々 ユニック車 リモコン式やラジコン式 クローラークレーン クレーン操作室のみ ラフタークレーンは、運転席とクレーン操作室が同じ場所にあります。 そのため、クレーンを操作する際に、一度降車する必要がありません。この点も、ラフタークレーンの作業性向上の要因になっています。 トラッククレーンは、運転席とクレーン操作室が別々になっています。 そのため、クレーンを操作する際は、一度降車する必要があります。 しかし、その分クレーンの操作がしやすいというメリットがあります。 ユニック車は、運転席から降り、手元のリモコンで遠隔操作をするのが一般的です。 次は、移動速度の違いについて、見ていきましょう。 それぞれの移動式クレーンの移動速度は、以下のようになります。 機種 速度制限 ラフタークレーン 最高速度50km未満 トラッククレーン(大型) 最高速度90km(車両のサイズによる) ユニック車(大型) 最高速度90km(車両のサイズによる) クローラークレーン 非常に遅い ラフタークレーンは、50kmを超えない設計になっています。 そのため、高速道路を走行できず、長距離走行は向いていません。 トラッククレーンやユニック車は、車両のサイズによりますが、大型だと最高で90kmの速度を出すことができます。 高い機動力を持ち、長距離走行もお手の物です。 生産台数の違い 最後に、生産台数の違いについて説明します。 生産台数の多さは、需要に結びついています。 今、国内では、どのクレーンが流行しているのかを考えるときの、参考にしてください。 それぞれの移動式クレーンの生産台数は、以下のようになります。 機種 生産台数 ラフタークレーン 1,843台(トラッククレーンも含む) トラッククレーン/td> 1,843台(ラフタークレーンも含む) ユニック車 12,567台 クローラークレーン 546台 ※令和2年度 参考:一般社団法人 日本クレーン協会 クレーン等機種別生産台数 ラフタークレーンとトラッククレーンは、合算された数字です。ほとんどがラフタークレーンになります。 トラッククレーンは、今ではあまり生産されていないためです。 ラフタークレーンとトラッククレーンが分けて記載されていた、平成24年のデータを見ても、ラフタークレーンが2,691台なのに対してトラッククレーンは、143台になっています。 ラフタークレーンは、移動式クレーンの中でトップの生産量を誇っています。 まとめ ラフタークレーンの良い点 不整地や狭い場所での活躍ができる 運転席とクレーン操作室が同じ、さらにブーム等を組み立てる必要もないため、作業性に優れている 生産台数は、移動式クレーンの中でトップクラスのため、中古も見つけやすい。 すでに、移動式クレーンの資格を取得している方は、この記事をきっかけに大型特殊免許取得を考えてみるのもいいと思います。 ラフタークレーンは、非常に扱いやすい移動式クレーンです。 ←トクワールドには、多数のクレーンがあります!

    2022/08/01

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  • 注意!クレーンの点検を適切に行っていますか?年次・月次の点検内容と費用を分かりやすく解説
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    注意!クレーンの点検を適切に行っていますか?年次・月次の点検内容と費用を分かりやすく解説

    目次 注意!クレーンの点検を適切に行っていますか?年次・月次の点検内容と費用を分かりやすく解説 クレーンの点検・検査は「クレーン等安全規則」により義務付けられている クレーンを点検するタイミングは、全部で4回! 知っておくべき!各点検・検査の項目とは? 定期自主検査(年次点検・月次点検)にかかる費用を安くするコツ まとめ 今、記事を読んでいるあなたはこのような悩みをお持ちではないでしょうか? 「クレーンを点検するタイミングがわからない!」 「クレーンの点検は何をすればいいの?」 「年次・月次の定期自主検査にかかる費用はどのくらいなの?」 この記事では、このような悩みを分かりやすく解説します。 クレーンは頼もしい建設機械ですが、何かトラブルが発生すると重大事故に繋がる恐れが非常に高いです。 自分と周りを守るためにも、ぜひ、この記事を最後まで読んでください。 クレーンの点検・検査は「クレーン等安全規則」により義務付けられている まず初めに、クレーンの点検・検査の重要性について解説していきます。 クレーンの点検・検査は、「労働安全衛生法」の規定に基づいた「クレーン等安全規則」で義務付けられています。点検・検査を行わなかった場合は法令違反となり罰則の対象になります。 「バレなければクレーンの点検をしなくてもいいだろう」という考えは絶対にやめてください。 実際に、クレーンの定期自主検査(年次点検・月次点検)を怠っていたとして、書類送検されたケースもあります。 そうならないためにも、クレーンの点検についての適切な知識が重要になります。 定期自主検査(年次点検・月次点検)をしなければならないクレーンは以下の通りです。 吊り上げ荷重0.5トン以上の全てのクレーン 吊り上げ荷重0.5トン以上の全ての移動式クレーン この上記に該当するクレーンを運転している方は、点検の義務があることを忘れないでください。 クレーンを点検するタイミングは、全部で4回! クレーンを点検・検査するタイミングは全部で4回あります。 1.年次点検 2.月次点検 3.作業開始前の点検 4.暴風後等の点検 クレーンの定期自主検査(年次点検・月次点検)において、法定の資格は必要とされていません。 しかし、事業者は検査者に「定期自主検査者安全教育要領」に基づいた「定期自主検査安全教育」を受けることを推奨しています。 年次点検は、一般的に外注することがほとんどです。月次点検はクレーン運転手が行う場合もありますので、その際は「定期自主検査安全教育」を受けるようにしましょう。 それでは、各点検を詳しく解説します。 年次点検 年次点検とは、その名の通り「1年以内ごとに1回」行う検査のことを言います。 1年に1回の重要な点検になります。そのため、クレーン点検業者に外注することが一般的です。 月次点検 月次点検も、その名の通り「1ヵ月以内ごとに1回」行う検査のことを言います。 月次点検も非常に重要な点検です。必ず行いましょう。 作業開始前の点検 作業開始前の点検は、クレーン作業を開始する前に行う点検のことを言います。 毎日行う点検ですので、不備が無いかじっくりチェックしてください。 暴風後等の点検 暴風後等点検は、暴風や地震の後に作業を行う場合、必要な点検のことを言います。 点検をしなければいけない場合は、以下の通りです。 ●瞬間風速が毎秒30メートルを超える風が吹いた時 ●震度4以上の地震が発生した時 暴風後等の点検は屋外に設置されているクレーンのみに適用されます。 知っておくべき!各点検・検査の項目とは? 本題に入る前に、1つ注意点があります。 点検・検査後は必ず検査結果を保存するようにしてください。 理由は、クレーン等安全規則では「自主検査等の結果を記録し、これを3年間保存しなければならない」と義務付けているからです。 点検・検査をする際の項目について解説します。 作業開始前点検 作業開始前点検の項目は以下の通りです。 ●巻過防止装置・ブレーキ・クラッチ及びコントローラーの状態を点検 ●ランウェイの上及びトロリが走るレールの状態とワイヤーロープが通っている箇所の状態を点検 クレーン等安全規則では、作業開始前点検のみ点検記録を残さなくてよいとされています。 年次点検 年次点検の点検項目は以下の通りです。 ●構造・機械・電気部分に異常がないか ●ワイヤーロープ又は吊チェーンに異常がないか ●吊り具に異常がないか ●基礎に異常がないか ●荷重試験(定格荷重に相当する荷重の荷を吊って行う) 月次点検 月次点検の点検項目は以下の通りです。 ●過巻防止措置その他の安全装置、過負荷警報装置その他の警報装置、ブレーキ及びクラッチに異常がないか ●ワイヤーロープ又は吊チェーンに異常がないか ●フック・クラブバケット等の吊り具に損傷がないか ●配線・集電装置・配電盤・開閉器及びコントローラーに異常がないか ●ケーブルクレーンはメインロープ、レールロープ及びガイロープを緊結している部分に異常がないか。また、ウインチの据え付けの状態はよいか。 暴風後等の点検 暴風後等の点検の項目は、作業開始前点検と同じになります。 暴風後等の点検も、検査結果を3年間保管しなければいけません。忘れずに点検してください。 定期自主検査(年次点検・月次点検)にかかる費用を安くするコツ 最後にクレーンの定期自主検査にかかる費用を、解説していきます。 定期自主検査(年次点検・月次点検)にかかる費用は約2万円〜20万円! 定期自主検査を外注する場合、費用は約2万円〜20万円になります。 金額の幅が大きいのは、クレーンの種類や検査条件によって大幅に変わってくるためです。 検査の費用に関わってくる項目は、以下の通りです。 ●クレーンの種類 ●クレーンの吊り上げ荷重(t) ●1度に検査するクレーンの台数 ●休日及び時間外での検査 ●年末年次に行う検査 一番大幅に費用が変わるのが、吊り上げ荷重の項目です。 天井クレーンを例に挙げて、比較します。 5t未満 16,720円 5t以上10t未満 22,550円 10t以上20t未満 30,580円 20t以上50t未満 41,470円 50t以上100t未満 56,430円 100t以上200t未満 73,480円 200t以上500t未満 96,360円 500t以上 128,260円 吊り上げ荷重の階級が上がるごとに、値段が跳ね上がっていくのがわかると思います。 費用を安くするコツは、以下の2点です。 1.1度に複数のクレーンを点検に出す 2.平日の業務時間内に点検をしてもらう もちろん、できるだけ費用を抑えたいですよね。この2つのコツはしっかり覚えておきましょう。 詳しく年次点検の料金を知りたい方は、下記のリンクを参考にしてください。 一般社団法人日本クレーン協会 検査料金・検定料金 まとめ クレーンの点検|まとめ クレーンの点検は「クレーン等安全規則」で義務付けられています。 点検を行わなければ、法令違反です。下記点検・検査は必ず受けてください。 年次点検 月次点検 作業開始前点検 暴風後等の点検 必ず、上記のタイミングで適切に点検・検査をしてください。 安全第一です!! ←【中古クレーン】はトクワールドにお任せ!在庫多数あります!

    2022/06/10

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