クレーン
2022/09/13
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カニクレーンを中古で購入する前に!クレーン操作に必要な資格とトラック免許について解説
カニクレーン購入したい、または導入を検討している方へ
また、通常のクレーンが通れないような工場内や建設中である建物内のほか、不整地や斜面など安定しない場所や、視界の悪い場所でも活躍しています。カニクレーンは狭い場所でのクレーン作業が多い、石材店や工務店などで最も主戦力になる重機と言えるでしょう。
カニクレーンの稼働数が年間を通して少なくても、「レンタルだと必要な時に機械がない」、「便利なので1台は常備しておきたい」、と中古購入を考える方もいらっしゃると思います。
まずは、カニクレーンの操作や作業をするには定められた資格を取得する必要があります。また、カニクレーンを現場に輸送する手段としてトラックが必要になることが考えられるでしょう。
今回はカニクレーンの導入を検討している方向けに、「購入する前に取得しておきたいカニクレーンの必要資格について」解説します。
1.カニクレーンを導入するメリット
しかし、クレーンの重量に適合した車両運転資格を取得すれば、トラッククレーンやホイールクレーンなどの作業にも活かせます。では、カニクレーンを導入することで得られる大きなメリットについて確認しましょう。
1-1.弊所でのクレーン作業に重宝
1-2.格納も省スペースで可能
1-3.中古であれば100万円以下で導入できる
15年から20年経過したカニクレーンでも通常の場合、室内保管していることが殆どである事や使用頻度が少ない点から状態が良いものもあります。キャタピラ、油圧ホース、シリンダーのパッキンは消耗品のため、劣化などで交換する必要があるかもしれませんが、本体自体は良好のものが多いです。
2.カニクレーンに必要な資格
1.小型移動式クレーン
1-1.資格に必要な条件
1-2.資格取得で運転できるもの
トラッククレーン(積載形トラッククレーンを含む)/ホイールクレーン(ラフテレーンクレーンを含む)/クローラークレーン/浮きクレーン/鉄道クレーン/その他4.9トンまでの小型移動式クレーン
1-3.資格の取得内容と免除項目
講習内容は以下のとおりとなっています。
学科講習 (13時間) |
・小型移動式クレーンに関する知識(6時間) ・原動機及び電気に関する知識(3時間) ・運転のために必要な力学に関する知識(3時間) ・関係法令(1時間) |
実技講習 (7時間) |
・小型移動式クレーンの運転(6時間) ・運転のための合図(1時間) |
これに加え、次の修了試験があります。
・学科修了試験(1時間)
・実技修了試験(1時間)
下記の資格を有する方は、科目などの一部免除を受けることができます。
【取得済み資格】 | 【免除される科目】 |
・クレーン・デリック運転士免許を取得した方 ・揚貨装置運転士免許を取得した方 ・床上操作式クレーン運転技能講習を修了した方 ・玉掛け技能講習を修了した方 |
・運転のために必要な力学に関する知識 ・小型移動式クレーン運転のための合図 |
・車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習を修了した方 | ・原動機及び電気に関する知識 |
1-4.資格難易度と合格率
1-5.資格に必要な費用と期間
講習期間は3日間で、時間は以下のとおりです。
・免除科目のない方:20時間
・小型移動式クレーン、クレーン等の特別教育修了後、業務経験が6ヶ月以上ある方:19時間
・車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習修了者。建設機械施工技師1級・2級の第2種または第6種合格者:17時間
・クレーンデリック(旧クレーン運転士資格、旧デリック運転士資格含む)、揚貨装置いずれかの運転技能講習修了者:16時間
・鉱山にて吊り上げ荷重5トン以上の移動式クレーンの業務経験が1ヶ月以上ある方:13時間
2.玉掛け
このことから、玉掛けは安全衛生法第61条、76条において定められている玉掛け技能講習(または玉掛け特別教育)を修了していない者が行うことはできません。
正式名称は「玉掛け技能講習修了者」となり、1トン未満のものから1トン以上のものまで扱えるようになります。玉掛け1トン未満のものだけ扱える資格は、「玉掛け特別教育修了者」といいます。
2-1.資格に必要な条件
すでに、現場に出て作業している方が玉掛け免許を取得しようとした場合や、他のクレーン等の免許を持っている場合は、受講科目を免除され、短時間で取得することができます。
2-1.資格に必要な条件
すでに、現場に出て作業している方が玉掛け免許を取得しようとした場合や、他のクレーン等の免許を持っている場合は、受講科目を免除され、短時間で取得することができます。
2-2.取得で可能になる作業
2-3.資格の取得内容と免除項目
学科 | ・クレーン、移動式クレーン、デリック及び揚貨装置に関する知識:1時間 ・クレーン等の玉掛けに必要な力学に関する知識:1時間 ・クレーン等の玉掛け方法:2時間 ・関係法令:1時間 |
実技 | ・クレーン等の玉掛け:3時間 ・クレーン等運転のための合図:1時間 |
玉掛け技能講習の講義内容は、以下のとおりです。
学科 | ・クレーン等に関する知識:1時間 ・クレーン等の玉掛けの方法:7時間 ・クレーン等の玉掛けに必要な力学に関する知識:3時間 ・関係法令:1時間 |
実技 | ・クレーン等の玉掛け:6時間 ・クレーン等の運転のための合図:1時間 |
所有資格によって免除される項目は以下のとおりです。
【取得済み資格】 | 【免除項目】 |
移動式クレーンまたはクレーン・デリック運転士免許(旧クレーン運転士免許・デリック運転士免許)、揚貨装置運転士免許取得者 | クレーン等の玉掛けに必要な力学に関する知識 |
小型移動式クレーン運転技能講習または、床上操作式クレーン運転技能講習修了者 | クレーン等の運転の合図 |
2-4.資格難易度と合格率
具体的には、筆記試験は60%、実技試験は70%正解すれば合格されています。
2-5.資格に必要な費用と期間
3.中型運転免許
ただし、平成19年以前に普通免許を取得していた場合は、すべての中型免許が運転できるわけではありませんが、以前と同様に車両総重量8トン未満、最大積載量5トン未満までの車両の運転は可能となっています。
3-1.資格に必要な条件
3-2.取得で運転可能になる車両
3-3.資格取得までの流れ
中型自動車免許は普通自動車の運転とは違い、サイズもかなり大きく感覚もまるで違います。取得までに時間がかかってしまうケースも少なくないので、仕事などで中型免許が必要となる場合は、できるだけスケジュールに余裕を持っておくことをオススメします。
3-4.資格難易度と合格率
特に実技試験での実際の原点項目を普段の練習から意識しておくことで、細かミスを減らす可能性が高くなります。
3-5.資格に必要な費用と期間
費用については、普通自動車免許を所持している場合は17〜25万円が相場です。8トン限定免許や準中型免許を所持している場合は14〜20万円が相場となっています。
費用については教習所によって変動するので、事前に確認しておくようにしましょう。また、合宿免許などを利用すればより短期間かつ低料金で取得できるケースもありますので、早く免許を取得したいという方はオススメです。
カニクレーンの操作について
旋回時などのレバー操作は、できるだけゆっくり行い、スムーズに起動、低速で旋回し、静かに停止するようにしてください。特に荷を吊っている時の急激なレバー操作は、荷が触れて機械の安定が失われてしまうことや、機械が転倒する危険があります。
また、アウトリガーを正常に設置させていても、360度旋回させると安定度の小さい方向があります。荷を吊りながら旋回するときは十分に注意してください。