ユンボ
2022/05/23
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整地費用が詳しくわかる!ユンボやトラックを使うなら免許の取得を!
整地費用が詳しくわかる!ユンボやトラックを使うなら免許の取得を!
「畑だった土地にマイホームを計画中だが整地を自分でやりたい」
「土地付きの中古住宅を購入したが残置物を処分して整地したい」
整地は、解体や土木の工事で行うものというイメージがありますが、意外に身近なところでも必要とされる作業です。特に多いのが、庭や外構のリフォームのための整地です。
そして現在では、経済性を考えて、DIYで整地できないかというお客様が増えています。
しかし、地盤の掘削や不陸整正、不要な樹木や廃材の撤去を人力だけでやるのは至難の業です。今は、廃棄物の分別もうるさいですから、処分にも一苦労します。
そこで登場するのが、ユンボやトラックです。ただ、ユンボやトラックの操作や運転には免許の取得が必要です。
この記事では、整地を業者に依頼した場合の費用相場や、DIYした場合の作業のポイントや費用を紹介します。この2つを比較して、あなたにとって、どちらが本当にお得なのかを判断する参考にしてください。
整地を自分でやるならユンボ・トラックの免許取得を
土を掘って運び、或いは土を盛って固めるという基礎的な仕事です。口で言うのは簡単ですが、なかなかの重労働です。
土木や造園の仕事は建設業といい、ハードな仕事の代名詞のような位置づけとなっています。しかし、今の現場ではユンボなどの建設機械を使うので、かつてのように朝から晩まで額に汗して働くようなことはありません。
植木職人は木に登らずに高所作業車を使い、とびは重い材料は運ばずにクレーンで吊って移動します。これがプロの現場の実状です。
プロではない一般の方ではなおのこと、ユンボやトラックで整地作業されることをおすすめします。ただ、冒頭にもあるように、ユンボやトラックの操作や運転には免許や資格が必要です。
整地作業の予備知識として、整地・更地・造成地の違いや整地の作業手順について紹介します。
整地・更地・造成地とは
整地とは
さらに、整地された土地は、その後の活用に対応しやすいように、最低限の手が加えられている土地でもあります。雨水などの溜まりがないように水勾配をつけられていたり、砕石で敷き均されたりしているのです。
更地とは
不動産の観点からすると地上権や貸借権などで、いろいろと条件が出てくるようですが、ここでは土地の見た目の状態の違いから紹介しています。
造成地とは
既存の樹林や建造物を撤去して更地にした荒地や傾斜地を、宅地や商業施設、駐車場などをつくるために整備した土地です。
開発行為の申請とともに、計画的に企画や設計がなされ、大規模な土木工事となります。ほとんどの場合、造成工事とともに、基礎工事や舗装のための路盤工事なども施工されます。
整地の作業手順とポイント
整地する土地の支障・残置物を撤去、ユンボで土地を平坦にする、表土を砕石などで仕上げるの3つです。
それぞれについて、概要を見ていきましょう。
支障・残置物の撤去処分
これらの支障・残置物を撤去処分するのが、整地にするための最初の作業です。
ユンボを使って支障物を集積して、分別しながらダンプ車に積込みます。ダンプ車は、各処分場へ廃棄物を運搬します。
ユンボで地盤を平坦にする
基本となる地盤(GL)を設定したら、土や砕石などを排土板で前向きに押しながら進み、クローラー(キャタ)の跡を消す場合は後ろ向きで引きます。規模が大きな現場では、丁張で高低差が分かるようにします。
整地する敷地内に滞水がないように、排水のための水勾配を考えるのも重要です。必要に応じて、暗渠や側溝などの排水設備を設けることも検討しましょう。
表土を砕石などで仕上げる
ただ、整地作業後、長期にわたって放置しておくと雨水によって土砂が流されたり、雑草が伸び放題になったりします。これらを未然に防ぐため、砕石などを敷均し、軽転圧して仕上げることも多いです。
整地費用の相場は規模で変わる
例えば、10㎡、100㎡、1000㎡を例に違いを見てみます。
① 1㎡当り600円の場合、10㎡で6,000円
② 1㎡当り600円の場合、100㎡で60,000円
③ 1㎡当り600円の場合、1,000㎡で600,000円
業者に整地を依頼すると、ユンボの現場までの回送費や、ユンボの運転者の日当などがかかります。
ユンボの往復の回送費は、10㎡でも100㎡でも変わりません。運転者の労務費は、時間給ではなく、最低でも1日当たりの金額になります。
① の6,000円で整地してくれる業者はいないと考えるべきでしょう。
② で何とか依頼できるどうかのラインです。
極端な例ですが、10㎡の整地を業者に依頼すると、1㎡当り6,000円ということになるのです。
整地作業時間の捉え方
DIYでは、特別な理由でもない限り、時間があるときに少しずつ作業します。急な用事ができたり、仕事で疲れたりして、作業ができないで予定より遅れても問題になりません。
しかし、業者にとっては、作業時間は労務費という一番ボリュームの大きな費用に直結します。
ですから、決められたスケジュール内でいかに効率的に作業をこなすかを考えます。
言い方を換えると、時間に制約がある場合は業者に依頼したほうが確実だと言えるでしょう。
DIYできる整地の限度
例えば、全く未経験の方が、1,000㎡の面積の土地を整地するのは無理があります。ユンボの資格もなく、勾配や排水、廃棄物の処理についての知識もないまま作業するのは危険ですし、法令違反を犯しかねません。
庭に1t以上の景石があったり、10mを越える高さの庭木があったりする場合は、撤去するのにクレーン車や高所作業車が必要です。それらの建設機械を運転操作するにも資格が必要になります。
農地として使っていた水田地や畑地を整地するには、地盤改良を必要とするケースが多いです。これも一般の方には無理でしょう。
整地したい敷地の面積だけでなく、現場の状況によっては、業者に依頼しなければならないケースもあることを覚えておいてください。
整地をDIYでするときの費用
「家族の車の所有が増えたので、庭を整地して駐車スペースにしたい」
「今は誰も住んでいない実家を売りに出すので、庭木を処分して整地したい」
このような理由で整地を検討していて、費用をかけたくないから、DIYしたいというお客様が多いからです。
一般住宅での外構の広さを考えると、100㎡くらいが参考にしやすい面積だと考えられるためこの規模を想定しました。
残置物の撤去に必要な電動工具
外構にある門柱や門扉、化粧ブロックやフェンスなどを解体する場合、インパクトドライバーや電気ドリル、サンダーなどが必要になります。コンクリート構造物の破砕作業は、電動ブレーカーやピックが必須です。
庭木にしても、3m以上の高木を切り倒すにはチェンソーが必要ですし、根鉢を抜く作業をスコップだけでこなすのは大変な作業となります。樹木の根というのは、掘ってみないと大きさも形状も分かりません。
ブレーカーやチェンソーなどを業務として使用する場合は、操作資格を取得するための講習や教育が義務付けられています。DIYなどの個人使用では義務化はされていませんが、危険を伴う作業であることは変わらないです。
腕に覚えがあって自信のある方以外は、おすすめできません。
ユンボとトラックを使用する
100㎡程度の敷地面積であれば、ユンボはコンマ1(3tクラス)以下、トラックなら2t以下のダンプ車で十分でしょう。
ユンボは、掘削や積込、整地作業が可能です。アタッチメントを換えれば破砕作業もできます。
今は、ゴミの分別処分が非常にシビアです。ダンプで効率よく、各処分場へ運搬しなければ時間とガソリン代の無駄使いとなります。
整地をDIYするときの費用
・ユンボやトラック、電動工具のレンタル費用
・残置物の撤去や分別、処分の費用
それぞれ詳しく紹介します。
レンタル費用
レンタルするのは、ユンボ(回送費含む)、廃棄物を運搬するダンプ、フェンスや構造物を解体するための電動工具類などになります。
コンマ1以下のユンボは、往復の回送費で20,000~25,000円、レンタル費用は8,000~10,000円/日程度です。
2tダンプは、レンタル会社受け渡しで、10,000~15,000円/日程度でしょう。電動工具類は、手で持ち運びできる大きさのもので、3,000~8,000円/日くらいです。
廃棄物の処分費用
残置物の撤去は自分でするとしても、処分は自分ではできません。
庭木を例にすると、枝葉は適切な大きさに切りそろえて焼却処分場、幹木や根鉢(土の付いたもの)も人が持てる程度の大きさにして中間処理場に自分で持ち込むことになります。
花壇ブロックやフェンス、その他の構造物も、それぞれプラスチックや金属、コンクリートのガラなどに分別して処分しなければなりません。
処分費用は、各地域で差がありますが、木のくずやコンクリートのガラでt当り14,000~18,000円です。
まとめ
一般的な住宅の外構や庭100㎡の整地を、自分一人でやるには、経験者でも延日数で一週間から10日はかかるでしょう。ここではその労務費をゼロで考えます。
レンタル費用や処分費を合算すると、概ね150,000~200,000円くらいが費用の目安と考えられます。
整地を業者に依頼するときの費用
見積依頼するときは必ず現場を確認してもらう
ダンプやユニック車は現場近くまで入っていけるのか、水道・ガスの埋設管や電気・電話の架空線の位置、樹木や景石の大きさや数などで作業の手間は変わり、費用が違ってきます。口頭だけの説明や数枚の現場写真だけではつかめないことがたくさんあります。
現場確認をせずに見積しようとする業者は、プロ意識が低いと捉えるべきで、他の業者を探すことを検討すべきです。
業者に整地を依頼したときの見積書の見方
良い見積書というのは、お客様が1行1行チェックしていくだけで、作業の流れを思い描くことができるものです。
整地作業の見積書を例に、見積書の見方のポイントをまとめました。
・どんな作業をするのか作業項目が分かるようになっている
・作業手間(労務費)とユンボなどの建設機械費用が区分されている
・一式いくらではなく、数量や単価が明記されている
以上のように明確な見積書であれば、他社の見積書とも比較しやすくなります。
そして、お客様に分かりやすい見積書を提出しようとする意識の強い業者(会社)ほど、現場での作業も手堅く丁寧であることが多いです。
整地を業者に依頼するときの費用
項目 | 数量 | 単価(円) | 金額(円) |
1.庭木3m 伐倒抜根 | 5本 | 15,000 | 75,000 |
2.ネットフェンス H1.5m(基礎含む) | 15m | 6,000 | 90,000 |
3.花壇ブロック撤去 | 10m | 2,500 | 50,000 |
4.不陸整正(地均し) | 100㎡ | 500 | 25,000 |
5.ゴミ処分費(焼却処分場) | 0.5t | 10,000 | 5,000 |
6.ゴミ処分費(中間処理場) | 3t | 15,000 | 45,000 |
7.ユンボ 1.0(回送費含む) | 延2日 | 18,000 | 36,000 |
小計 | - | - | 372,000 |
諸経費 | 1式 | - | 38,000 |
合計 | - | - | 410,000 |
上記金額はあくまで目安です。現場にはそれぞれの条件があり、その条件によって費用は違ってきます。ですから、現場確認が重要になるのです。
整地を依頼する業者の選び方のコツ
地元密着の専門業者に依頼する
工務店やハウスメーカーに頼んでも、施工するのは専門業者です。仲介する業者が入ると、その分の仲介手数料が上乗せされてしまいます。
整地作業に手慣れていて、「土木工事」や「とび・土工」の建設業許可を取得している、地元密着型で豊富な実績のある業者を探しましょう。Webサイトで、施工実績や評判を確認できれば申し分ありません。
地元に根付いて営業してきた会社は地元での評判を重視するので、すべてにおいてきちんとした対応を期待できます。
複数の業者に見積依頼をする
複数の業者から見積を取ることで、業者間に競争意識が生まれて、リアルで適正な価格の見積書が提出されやすくなります。業者には、他社にも見積依頼していることを伝えたほうがフェアです。
このとき、なるべく同じ条件で見積してもらうと比較しやすくなります。最初依頼して提出された見積書の、業者名や金額は空白にしたものを「ひな形」として、あとの2社に提示するのがコツです。
個人のお客様で、これだけシビアに対応される方は、少ないかもしれません。しかし、これくらいのほうが業者のほうにもいい意味の緊張感ができて、その後の仕事にも良い影響を与えるでしょう。
解体業者に一括して依頼する
※諸経費とは、一つの工事ごとに発生する、営業経費や事務経費などのことです。
元々、整地作業は、解体工事の最終工程で行われることが多い作業です。
解体業者は、様々な建設機械を所有していることが多く、ユンボに取りつけるアタッチメントも豊富に揃っています。整地作業も得意の工種なのです。
また、解体業者の中には、自社の産廃処分場を所有している場合が少なくありません。処分費用も他の土木会社に比較して割安になります。
思い入れのある庭木の移植や希少価値のある燈篭や景石の移設は、造園会社などの専門業者に、別途、依頼しましょう。そのような検討が必要ない場合は、庭木も景石も、解体業者に依頼すれば一括で撤去処分してくれます。
整地後の活用方法を検討する
ここでは、長期間放置したままになっている土地を整地して、有効に活用する方法についていくつか紹介します。
売り地にする
整地し砕石や化粧砂を敷き転圧することで、土地の見栄えが良くなり、土地購入希望者の第一印象は格段にアップします。その結果、整地してある土地のほうが買い手はつきやすく、価格も高く設定できるのです。
新築住宅の建築を検討している人たちは、評価額がゼロの建物や外構、庭に興味はなく、逆にマイナスイメージを持ってしまうものです。
宅地にする
小・中規模の宅地造成では、一般の解体業者や土木業者が宅地造成を請け負うことができます。郊外の農地や林地だった土地を土壌改良し、盛土や切土の後、土留め用のコンクリート擁壁などの構造物を設置して宅地にするケースが多いです。
駐車場にする
路床となる部分までユンボで掘削して残土処分し、ダンプで砕石を搬入し路盤として転圧します。その後、舗装工事業者に表層を舗装してもらうのです。
工事業者は、なるべく少なくしたほうが、工事ごとの諸経費を抑えることができます。
整地をDIYするのと業者に依頼するのとではどちらがおすすめ?
庭の手入れの延長で、スコップや鎌、レイキなどの道具だけで整地するなら10㎡程度のものでしょう。トラックやユンボの免許や資格があって、工事や土木作業の経験もあるなら、一人でも100㎡くらいなら整地作業は可能かもしれません。
しかし、それ以上になったら、業者に頼む方が無難です。無理をしてやって、疲れ果てて、事故でも起こしたら整地費用を節約できたどころではなくなってしまいます。
庭の手入れの延長で、スコップや鎌、レイキなどの道具だけで整地するなら10㎡程度のものでしょう。トラックやユンボの免許や資格があって、工事や土木作業の経験もあるなら、一人でも100㎡くらいなら整地作業は可能かもしれません。
しかし、それ以上になったら、業者に頼む方が無難です。無理をしてやって、疲れ果てて、事故でも起こしたら整地費用を節約できたどころではなくなってしまいます。
まとめ|整地が終わったら活用方法はじっくり検討しよう!
それぞれの費用感を、あくまで目安ですが同じ条件で紹介していますので、参考にしていただけるものと考えています。
それぞれの費用感を、あくまで目安ですが同じ条件で紹介していますので、参考にしていただけるものと考えています。
整地をDIYしようとするときのポイントをまとめました。
- 土地の地盤改良が必要なら業者に依頼する
- ユンボやトラックを使うなら資格や免許が必要
- 少しでも無理かなと思うなら業者に依頼しよう
整地をDIYするか、業者に依頼するかは、整地したい土地の規模や状況で決めるべきです。
無理をしてDIYしては、大きなリスクを背負うことになりかねません。
きちんと整地さえしておけば、土地の活用方法はじっくりと検討することができます。