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ブルドーザーの構造・機能とは?主要構成や画期的技術についても解説!

ブルドーザー

2024/08/07

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ブルドーザーの構造・機能とは?主要構成や画期的技術についても解説!

ブルドーザーとは?

ブルドーザーは履帯式トラクターにブレードと呼ばれる油圧シリンダーで制御された鋼性の排土板を取り付けた建設機械です。掘削、押土、整地等の土木作業に用いられ、異なる種類のブレードを付け替えることにより作業範囲が拡大できます。

1920年代にアメリカで農業用として開発され普及した後、日本国内では戦時中である1943年に海軍航空基地の建設機械としてコマツが国産ブルドーザーの第一号を開発しました。

ブルドーザーの用途

ブルドーザーは、特に土木工事の基礎となる建設機械です。整地や掘削、盛り土造りなどの作業が主な用途であり、クローラー走行によって不整地や軟弱地盤での活動に優れています。

大型ブルドーザーの場合、大規模な土木作業や河川工事などによく導入されるほか、スクレーパーを牽引して作業することにより、中距離運搬作業にも効果を発揮することができます。

また、地下鉄工事や坑内作業といった閉所での作業ではコンパクトで小回り性能に優れる小型ブルドーザーが活用されます。

ブルドーザーの構造

ブルドーザーの特徴的な構造として、車体前部に備えられたブレードと後部のリッパ装置、そして足回りのクローラー(履帯)が挙げられます。

ドーザーブレード

ドーザーブレード(排土板)は、油圧シリンダーで制御され、2本の支持棒によってトラクター前方に取り付けられています。

ブレードには、標準的な排土板であるストレートドーザーに加え、押土、運土用に排土容量を増加させたUドーザーなどドーザーブレードにはいくつかの種類があります。

工事用道路や搬入路として利用されるパイロット道路の施工時に行う、片切・盛りこぼし作業に有効なアングルドーザーや押土と掻き寄せができるツーウェイドーザー。その他、パワーアングルドーザー、レーキドーザー、バケットドーザーなど用途に特化したブレードがあります。

リッパ装置

リッパ装置は、21トン級以上の中型以上のブルドーザー後部に装着されている岩盤掘削用のアタッチメントです。現在のリッパ装置は油圧作動方式ですが、以前はケーブル操作の牽引式でルータと呼ばれていました。

リッパドーザー(リッパ付きブルドーザー)は、山での土木工事で使用されることが多く、岩の破砕(リッピング)などで重宝します。一般的な工事で見かけることはほぼありません。15トン級ブルドーザーや大型のモーターグレーダーに装着する小型で爪が多本あるリッパは、リッパスカリファイアと呼ばれ、強力な牽引力をもって硬土の掻起こし用途で使用されます。

もっとも多く使われているリッパ装置は「マルチシャンクリッパ」という3本爪(シャンク)のリッパが標準的です。なお、岩盤の硬さによってシャンクの本数を増やすことも可能です。

このようにブルドーザーは万能掘削機械としての側面もあり、建設機械としては汎用性が高く、広範囲の作業用途で使用されています。

クローラー

ブルドーザーは用途や作業環境により、乾地ブルドーザーと湿地ブルドーザー、超湿地ブルドーザーに区分されます。それぞれは装着履帯が異なり、湿地式や超湿地式のブルドーザーは、履帯幅が広く設計してあります。

履帯幅が広いことにより、地面と履帯表面との接地面積が大きくなるため、軟弱地、泥濘地でもより安定した走行性能と高い牽引力を発揮します。

また、小型ブルドーザーの中には、舗装路へのダメージを軽減するために、ゴム製の履帯を装着する機種もあります。

ブルドーザーの主要な構成

ブルドーザーの構造は、主にトラクターと作業装置に分けられ、以下のグループに細分されます。

トラクター…エンジン、動力伝達装置、足回り装置、運転席など
作業装置…作業機装置、コントロール装置、リッパ装置など

作業機装置・トラクター部・足回りの解説

ブルドーザーの車体はトラクター部とも呼ばれ、作業機装置と足回り部分が主な構成部分です。

作業機装置(アタッチメント)

ブルドーザーのトラクター部前面には、ブレードをはじめとしたアタッチメントと、それらを支えるフレームから成る作業機装置があります。作業機装置は油圧で制御され、作業内容や環境に応じてオペレーターがアタッチメントを選択、換装できるような構造になっています。

土木現場で使用される主なブレードの種類

さまざまなブレードが用意されているのもブルドーザーの特徴です。
アングルドーザー 主に小型ブルドーザーに採用されおり、ブレードをトラクターの進行方向に対して左右25°~30°の角度をつけて取り付けることが可能です。傾斜地での搬入路造成や土砂を片側へ排除しながら押土するアングリング作業を行います。
ストレートドーザー ブレードをトラクターの進行方向に対して、I型またはL型形状のフレームで直角に取り付けたものです。アングルドーザーよりもブレードの幅が狭いため、掘削力が大きく連続的な重掘削作業に適しています。
ストレートチルトドーザー レバー操作で、油圧シリンダーによりブレードを左右に傾斜(チルト)させることができます。硬い地盤も掘削でき、道路の片方面だけ掘削するチルティング作業も可能です。このタイプは、ほとんどの大型重機のブレードに採用されています。
Uドーザー 一挙に大量の運土を行うために、ブレードの形状がU字になっています。主に超大型ブルドーザーで採用されています。
パワーアングル/パワーチルトドーザー 運転席の作業レバーによって左右のアングリング操作および油圧チルトが可能です。掘削や整地、溝堀など多岐にわたる用途で活用されます。

トラクター部

ブルドーザーの本体は、農業用トラクターがルーツとなっています。国内では標準クラスの中型ブルドーザーと小型ブルドーザーの需要があり、国内向けモデルには小型~中型機械のラインナップが多いです。

道路工事や河川工事に使用されるブルドーザーは、運転質量27トン~130トンクラスの中型ブルドーザーで、宅地造成や林業開拓などの幅広い用途に利用されます。機械質量3~6トンクラスの小型ブルドーザーの場合は、地下鉄工事や坑内作業など狭いスペースでの需要が高く、道路の応急修理や開墾、農地改良工事などでの活躍も多いです。

足回り

ブルドーザーはクローラ式足回りを採用しており、荒れ地や軟弱地盤でも移動、作業が可能です。ブルドーザーの足回り装置は、スプロケット(起動輪)、ローラ(転輪)、アイドラ―(誘導輪)から構成されています。

ブルドーザーのエンジンとパワーライン

運土、掘削、盛土、締固めなどを行うブルドーザーは、大きな牽引力や馬力が要求されます。

建設機械用ディーゼルエンジン

ブルドーザーをはじめとした重機は、過酷な使用条件に耐えられる建設機械用ディーゼルエンジンを搭載しています。この建設機械用ディーゼルエンジンは、ハードな現場作業を想定した設計になっているため、自動車や一般産業用機械のディーゼルエンジンに比べると、非常にタフです。

大きな負荷に耐えられることはもちろん、負荷の急激な変動に対応できる性能に加えて、砂塵、振動、傾斜運転、高温、低温、雨風などの激しい稼働環境に耐えられる構造を持っています。

環境保護への配慮

近年の社会動向は、環境保護に配慮した製品の開発要求が高まっており、ブルドーザーもこの情勢を背景に、排ガス規制対応や省エネ対応技術の開発が進んでいます。

現行のブルドーザーには、車両全体システムでの燃費効率改善技術が搭載されており、大幅な燃費向上が実現しています。

ブルドーザーのオペレーションシステム

CAT「イージーオペレーション」

電子制御トランスミッション採用し、操作性、作業性を飛躍的に向上。より正確なコントロール性を実現しています。

「FTC(フィンガーコントロール)」

ステアリング操作や変速操作、前進、後退切換が左手の指先だけで可能。感覚的でスムーズな操作感が特徴です。

マルチモニタシステム

17インチの液晶カラーモニターを使用して、車両情報を随時で表示するシステムです。このシステムは、燃料残量や油水温情報だけでなく、メンテナンス時期や車両の異常状態なども自動的にオペレーターに故障を通知する機能を備えています。 さらに、運転状況を監視し、燃料消費効率の向上に役立つ診断「エコゲージ」機能も提供しています。

PCCS (Palm Command Control System)

この技術は、人間工学の視点からアプローチされ、ブルドーザの運転(走行および作業機の操作)に最適なノブ形状と操作パターンを組み合わせ、国内標準の操作パターンにも適合しています。作業機の動きとレバーの操作方向が調和し、レバーを握りかえる必要がなく車速を設定できるようになりました。

最新機ブルドーザーに採用されている画期的な技術

ブルドーザーのオペレーションシステムについてご紹介しました。現行のモデルはオペレーションシステム以外にもあらゆる部分に画期的な技術が採用されています。

スーパースラントノーズ

スーパースラントノーズはコマツが独自で開発した技術です。ラジエーターをトラクターの後部に配置し、前面のエンジンフード部分をコンパクトにしたスーパースラントノーズ化によって、従来の座面からはブレード上端と先端の接地面、その前方の土壌状態の視認が可能になりました。

インシューモーター&ファイナルドライブシステム

従来機構成では、横軸装置を内蔵するSケースが車体後部を占有しているため、ラジエーターなどの冷却ユニットを後方配置できる空間がありませんでした。

対策として、横軸装置が不要なHST(Hydro-Static Transmissionの略で、油圧モーターと油圧ポンプを組み合わせて閉回路で接続した無段変速機)をパワーラインに採用し、HSTモーターとファイナルドライブをコンパクトに結合させた「インシューモータ&ファイナルドライブ」を開発。冷却ユニットの配置に必要なスペースを確保しました。

スイングアップファンシステム(ファンスイングアップ機能)

油圧駆動ファンのリモート化技術の長所を最大に活用し、リヤマスクとファンを同時に跳ね上げさせることで、従来のブルドーザーでは困難であった冷却コアへのアクセス性を向上させ、整備性を大幅に向上させたものです。

PLUS(Parallel Link Undercarriage System)

トラックの足回り部品であるトラックブッシュとスプロケット刃先の磨耗寿命を延長するために開発された技術です。トラックリンクをパラレル化し、回転固定だったトラックブッシュを回転可能な構造にしたもので、これにより、トラックブシュとスプロケット刃先の噛み合いによる摩擦が最小になりました。

隙間自動調整式アイドラサポート

トラックフレーム前方のアイドラサポートに、アイドラを支えるリフトスプリングを組み込み、スプリングによってアイドラを確実に保持するようにしたものです。隙間自動調整機能によって摺動板の摩耗寿命が大幅に向上し、整備性も向上するほか、ガタの抑制によって乗り心地も改善されています。

まとめ

ブルドーザーは、不整地にて押土や整地を行う建設機械です。基本的な構造はどの機種も類似していますが、搭載されているシステムや機能は異なります。

ブレードやクローラーなどの外部的なパーツの性能だけでなく、搭載エンジンやシステムなどの内部的な構造・機能も理解することで、機械選びをするうえでひとつの指標とすることができます。

本記事ではブルドーザーの画期的技術も紹介しましたが、ブルドーザーの技術動向は「環境対応」「安全対応」「ICT対応」にシフトしていると言えます。このテーマは今後の建設機械における重要な位置を締め、その改善のためのさまざまな技術進化や開発が行われるでしょう。
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ここからは、ブルドーザーが用いられる主な掘削工法についてご紹介します。 ダウンヒルカット工法 ダウンヒルカット工法は、傾斜面の下り勾配を利用して、上から下へと掘削する方法です。 スクレーパー系の掘削機械や登坂能力のあるブルドーザーに適した工法で、トンネル工事や山全体を削って造成するような大規模掘削の工事によく用いられます。 広い範囲を効率よく掘削できますが、雨天時は傾斜面の土砂が洗い流されて低地へ大量に流出してしまう可能性もあるため、降雨に対する処置が必要です。 ダウンヒルカット工法と似た工法に、ベンチカット工法がありますが、こちらはドラグショベルを使って段階的に傾斜面を掘削していく工法になります。 リッパー工法 岩盤掘削の工法には、発破によるものと機械力による工法とに大別できます。このうち、機械力による工法としてごく一般的なものがリッパー工法です。 リッパーは、岩石や岩盤を粉砕する役割を持つブルドーザーアタッチメントで、主に岩盤が比較的柔らかく、亀裂が発生しているなどの軟岩掘削に用いられます。 超大型ブルドーザーの場合は、硬岩領域の一部範囲まで掘削可能です。そして、リッパーを取り付けて行う作業はリッパー工法、またはリッピング工法とも呼ばれます。 逆に、岩盤が硬く、亀裂が少ないなど、リッピングによる破砕が困難である場合は、発破工法が経済性や破砕効率に優れます。 リッパビリティについて リッピングで覚えておきたいのがリッパビリティについてです。 リッパビリティとは、リッパー作業による掘削性(岩盤掘削、破砕のしやすさ)のことを指す言葉です。リッパビリティは岩盤強度が指標となるため、この尺度を示す弾性波速度で表されます。 地山弾性波速度1.0km/sec程度までは、バックホーで掘削できますが、1.0km/sec以上になると掘削にはリッパー付きブルドーザーが必要です。地山弾性波速度が1.5km/sec以上の場合は発破工法での掘削も選択肢に入ってくるでしょう。 また、地山弾性波速度は、リッパー装置付きブルドーザーの規格(サイズ)・爪(シャンク)の本数とも関係が示されています。 【地山弾性波速度とリッパー装置付きブルドーザーの規格・リッパーの爪数】 地山弾性波速度(km/sec) 爪(シャンク)本数 軟岩 (黒色片岩、凝灰岩、粘板岩など) 硬岩 (砂岩、花崗岩、安山岩など) 21トン級 32トン級 0.6未満 0.9未満 3本 3本 0.6以上〜1.0未満 0.9以上〜0.4未満 2本 3本 1.0以上〜1.4未 1.0.以上〜1.8未満 1本 2本 1.4以上〜1.7未満 1.8以上〜2.1未満 - 1本 ブルドーザーのリッパー・ブレード各種 ブルドーザーを現場で活用するには、リッパー・ブレードの種類と特徴を理解しておく必要があります。 ブレードは数種類のタイプがあり、作業目的に応じて使い分けられます。 ストレートブレード(Sブレード) ストレートブレードは、もっとも標準的なタイプのブレードです。Sブレードとも呼ばれ、主に整地や掘削、押土作業に使用されます。 機種によっては油圧制御によって運転席からブレードを傾けて掘削ものもあります。現代ではこのチルト、アングル機能が備わったブルドーザーが主流ですが、深い穴を掘る作業には向いていません。 Uブレード Uブレードは、大型サイズのブルドーザーに標準装備されているブレードです。 ストレートブレードよりもブレードの縦幅が高く、ブレードが緩やかなU字にカーブしています。土砂を抱えられる容量が多いため、長時間かつ大量の押土や運土作業に最適です。 セミUブレード(SUブレード) セミUブレードは、SブレードとUブレードの設計・機能を組み合わせたブレードで、双方の特性を生かして幅広い作業に活用できます。セミUブレードは、大量押土に加えて、ある程度の掘削も可能です。 また、発展型としてギリシャ文字である「Σ(シグマ)」の形を採用した「シグマドーザー」がコマツから開発されています。 トリミングブレード トリミングブレードは、通常のブレードとは異なり、ブレード下部の形状がV字形になっています。排土板は基本的に進行方向に土砂を押して使用しますが、トリミングブレードはブレード両面が使用可能です。 よって、進行方向の押土だけではなくバックによる土砂の引き寄せることもでき、トリミングブレードを装備したブルドーザーはトリミングドーザーと呼ばれます。 また、整地だけでなく、貨物船内でバラ積みの物を押したり小麦や砂糖を仕分ける作業にも使われています。 リッパーの種類 ブルドーザーのリッパーはアタッチメント式交換式になっており、種類はシングルシャンクとマルチシャンクに大きく分けられます。シングルシャンクリッパー シャンク(爪)が1本備わった標準的なリッパーです。中型サイズのブルドーザーに装備されていることが多く、伐根や岩の掘り起こし、掘削前の下処理などに活躍します。 マルチシャンクリッパー スタンダートなリッパーで、リッピングする岩盤の硬さによってシャンクの本数が変えられます。3本付けのシャンクが標準的ですが、2本仕様の場合は掘削した岩盤が大割れになりやすく、重量が片荷になるため通常は行いません。 4本のシリンダーで掘削角度を調整できるリンク機構のアジャスタブルリンクが一般的です。 ジャイアントリッパー 大型サイズのシングルシャンクリッパーで、40トン級ブルドーザーに搭載されていることが多いです。シャンクが長いためリッピングによる深堀で活躍します。 ブルドーザーのリッパー・ブレード、部品を製造しているメーカー ブルドーザーのリッパー・ブレード、各部品は、正規品以外にもさまざまなメーカーで製造されています。代表的なものとして以下のようなメーカーがあります。 小松シヤリング株式会社 小松シヤリング株式会社は、国内の大手建設機械メーカーであるコマツと富士製鉄(現日本製鉄)を中心に設立された北陸地区最大の厚板加工センターです。 コマツの建設機械部品を製造してきた経験とノウハウを生かして、ショベルやホイールローダー、ブルドーザー等の部品・製品を製造しています。製品としてブルドーザーブレードやシグマブレードも製造しています。 上鉄工業株式会社 上鉄工業株式会社は大阪府に本社工場、第二、第三工場があり、福井県に北陸工場を持つ機械加工会社です。 主な事業内容としてブルドーザーのブレードやリッパー部分、本体に使われるピンを製造しています。 日鉄神鋼シャーリング株式会社 日鉄神鋼シャーリング株式会社は大阪府に本社・大阪工場を構える厚板加工会社です。 アンカーフレームやマンホール蓋などの製品のほか、熱処理ラインやプラズマ切断機などの設備も有しており、耐摩耗鋼板の分野にも適用されています。 耐摩耗鋼板は一般的な鋼板と比べて数倍の耐摩耗性を有する素材で、ブルドーザーのブレード製造にも使用されています。 リッパー・ブレードの価格は? リッパーやブレードの値段は、メーカーや種類、大きさなどにとっても異なります。例えば、中型ブルドーザーに使用されるノーマルブレードの場合、約¥300,000~¥500,000、Uブレードの場合は¥500,000〜¥600,000が相場です。 リッパーの値段は、シングルリッパーで約¥200,000ですが、質量760キロになりますと¥600,000以上することもあります。 (2024年5月現在の参考価格) 費用を安く済ませるなら中古品やリビルド部品がおすすめ ブレードやリッパーは新品で購入すると、中古の軽自動車が1台買えるほどの費用がかかってしまいます。コストを少しでも安く済ませたいのであれば、中古品やリビルド部品を探すのがおすすめです。 リビルド品とは、損傷や摩耗した中古ブレードやリッパーを修理して、再び使える状態にしたもののことです。 リッパー・ブレードは消耗品 ブルドーザー部品の中でリッパーやブレードはもっとも損傷しやすい部品です。 ブレード下部やエッジは大きな負荷がかかる部分であるため、使用しているうちにすり減っていきます。摩耗具合が大きくなると、ブレード先端が地面に食い込む力が弱くなり作業効率が低下します。 摩耗したエッジを定期的に交換すればブレードは長く使えます。しかし、それを怠ったまま使用し続け、エッジを取り付けるベース部まで摩耗してしまうと大変です。 ひどく摩耗したブレード本体や広がってしまったピン穴は肉盛り溶接で復活する場合もあります。交換用のブレードを探す前に修理できないか検討してみましょう。 リッパーチップについても同様に、摩耗したものは掘削力が低下するため、作業に支障がでてきます。貫徹力や破砕能力が低くなってきた場合にはチップを交換してください。 また、リッパーはアタッチメント式なので、リッパーの破損が認められたりした場合に交換することができます。 主な消耗パーツは下記の通りです。 品名 説明 リッパーチップ (リッパーポイント) 止めピンによってリッパーに取り付けられています。 エッジ ブレードに取り付ける交換式の刃です。 除雪用エッジ 除雪時に使うエッジです。 プロボルト ブレードにエッジを取り付けるための特殊なボルトです。 ブルドーザーのリッパー・ブレードを中古で選ぶときのポイント 中古品は経済的で、早く手元に届きすぐに使えるというメリットもありますが、中には粗悪品も存在するので注意が必要です。 ここからは、中古品のリッパー・ブレードを選ぶ際にチェックするべきポイントについてご紹介します。 摩耗具合をチェック 中古品のブレードやリッパーは、役目が無くなったものや廃車になったブルドーザーからまだ使える部分を取り外した後に中古市場へ流れてくる場合がほとんどです。 過去には現場で使用されていたため、当然ながら使用感があります。それぞれすり減り具合は異なりますが、極端に摩耗や損傷個所、肉盛り溶接跡がないかなどを確認しましょう。 亀裂がないかをチェック 雨ざらしでの保管や海岸付近、湿地での作業に使われていたブレードにはサビが発生していることがあります。 軽度の錆付きがある程度なら問題はありませんが、ひどくなると鉄が脆くなり亀裂が生じていたりすることも。 これらは使用中の損傷も考えられるのでしっかりチェックしておきましょう。 ボルトやピンの固定箇所をチェック ブレードのエッジ取り付け部分やボルトが摩耗していると、エッジの交換ができないことがあります。 また、リッパーの取り付け部分のピンで固定されている箇所は、大きな負荷がかかる部分です。このピンやピン穴が摩耗していると、リッパーを取り付けたときにガタつきが出てしまうことがあります。 ピンがすり減っている場合は、ピンを交換することでガタつきが改善しますが、ピン穴までも摩耗して穴が大きくなってしまっている場合は、肉盛り溶接でガタガタのピン穴の再生をしなければなりません。 フレーム自体が歪んでしまっている場合にもガタつきが発生する可能性があるので、固定箇所だけでなく外観もチェックしましょう。 まとめ パワフルな性能で大量の押土や広範囲の整地を行ったり、ブレードでは作業できない岩盤を掘削できるブルドーザーは非常に魅力的な建設機械です。 運転方法や操作のコツをマスターするだけではなく、リッパーやブレードに関する知識を持っていることで、その能力を最大限に活用できるでしょう。 ←トクワールドには【中古ブルドーザー」があります

    #ブルドーザー#リッパー#ブレード#アタッチメント

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    ブルドーザーの除雪利用について解説!除雪機械やホイールローダーとの違いについても紹介

    目次 ブルドーザーは除雪にも利用できる建設機械 ブルドーザー以外の除雪機械 ブルドーザーが除雪で使用される場面とは? ブルドーザーとホイールローダーの違い ブルドーザーなどに装備されるスノープラウとはどのような仕組み? まとめ|ブルドーザーの除雪利用について解説! ブルドーザーは、車体前方にブレードと呼ばれる排土板が備わっており、進行方向に土砂を押し出す能力を持っています。また、不整地や軟弱地盤に対応するためクローラー走行を採用している点も特徴です。 このブレードやクローラーは雪上でも効果を発揮し、雪国や豪雪地では除雪用途でも導入されています。この記事では、ブルドーザーの除雪利用についてご紹介します。 ブルドーザーは除雪にも利用できる建設機械 ブルドーザーは土砂を押し出したり整地をおこなう重機ですが、除雪作業も可能です。しかし、街中での除雪作業はホイールローダーが主力であり、クローラーで走行するブルドーザーを見かけることはありません。 では、ブルドーザーはどのような場面で活用されているのでしょうか? ブルドーザー以外の除雪機械 公共事業で行われる県や市の除雪では、それぞれ役割の異なった機械を組み合わせて効率的な作業を行います。市街地や住宅街の道路除雪で使われる除雪機械は以下の通りです。 あらゆる場所で活躍!【除雪ドーザー(ホイールローダー)】 トラクターやホイールローダーにプラウやスノーブレードなどの除雪アタッチメントを装着したものを除雪ドーザーと呼びます。除雪ドーザーは、新雪や圧雪、凍結などあらゆる路面状況の除雪が可能で幅広道路や駐車場除雪で見かけることが多いです。バケットを装備した除雪ドーザーは、集めた雪をダンプトラックへ積込む作業でも活躍します。 凹凸路面を平らに均す【除雪グレーダー(モーターグレーダー)】 幹線道路や高速道路といった幅の広い道路除雪で使用される建設機械です。 主にホイールローダーなどで除雪したあとの道路を走行し、車体中央に装着されたブレードで圧雪や氷を削り取って側面に排出します。また、平坦整能力や除雪速度が高く、作業後は圧雪で凹凸になった路面が平らになります。 幅の広い道路で長距離除雪【除雪トラック】 除雪トラックは、全輪駆動性能(四駆など)を持ったトラックに除雪装置を装着した車両です。車両前部にプラウを装備したものが一般的ですが、圧雪整生用の路面整生装置や車体中央にブレードを併せ持つタイプなどもあり、装置・アタッチメントを併用して使用することもあります。主に幅広の道路で使用され、長距離を走行しながら除雪を行います。 排雪作業で重宝される【大型ロータリー除雪車】 ロータリー除雪車は、雪堤で狭くなった道路の幅を広げる作業や運搬排雪に用いられます。前面で高速回転するオーガという装置でゆっくり走行しながら雪を粉砕し、ブロワによって雪を巻き上げてシュートから投雪します。トラックの荷台に投雪することで排雪作業を効率的に行うことが可能です。 歩道や小道で大活躍【小型ロータリー除雪車】 小型ロータリー除雪車は、主に歩道除雪や住宅街の狭路除雪に使用されます。車体重量が3トン未満の小型のロータリー除雪車は小型特殊車両に分類されるため普通免許で運転することが可能です。その他、私有地や春山除雪、太陽光パネル同士の狭い間を除雪する作業にも活用されています。 ブルドーザーが除雪で使用される場面とは? 街中でブルドーザーの除雪を見かけることはありませんが、どのようなケースでブルドーザーが使用されているのでしょうか? ここからは、ブルドーザーが除雪で使用される場面についてご紹介します。 北海道はブルドーザーによる除雪先進地 日本で初めてブルドーザーによる市内除雪が行われたのは昭和21年の札幌市です。 明治当初は、屯田兵が当番制で雪踏みや除雪をして道を作っていました。明治9年(1876年)には「除雪当番心得」が屯田兵に定められ、雪踏みのルールが明確化されます。屯田兵は5戸ごとに組みをつくり、三尺(約90センチ)の道幅で踏むように指示されました。 その後、明治19年(1886年)に、ロシアから馬そりが輸入され、これを三角に工夫した三角ぞりが除雪に使用されます。明治21年(1888年)には、除雪を市民に呼びかける「雪踏取締りと搬出方規則」が制定され、大通りが雪捨て場に指定されました。 昭和に入ってからはトラクターでの除雪も行われるようになります。昭和4年(1929年)には米国製トラクターを購入して、除雪15cmになるとてん圧用ローラーを引いたトラクターが幹線道路の除雪作業を開始しました。 しかし、強力な除雪専用の機械は存在せず、一年の半分近くを覆う雪には能力不足でした。そして終戦後、北海道の除雪事情は戦後直後に一変します。 昭和20年(1945年)に札幌市は、進駐していたアメリカ軍から軍施設周辺の除雪の指令を受けました。しかし、当時の札幌市は除雪機械をほとんど保有していなかったため、翌年の昭和21年に、進駐軍からブルドーザーなどの除雪機械を借りて作業することになります。これが日本における除雪機械のはじまりとなりました。 一般の道路除雪には適していない まず、ブルドーザーはクローラー走行という特性上、クローラー路面を傷つけてしまうことや走行速度が遅いというデメリットがあります。また、雪を押し出すことしかできないため、使用されるシーンは限定的です。 除雪機械や車両には、ブルドーザーのようなブレード(排土板)を備えた装備したものもありますが、一般的な除雪作業の機械はホイール式の機械が多いです。 北海道などの豪雪地帯では、例外としてブルドーザーでの道路除雪も行われますが、川への排雪作業がメインで運用されています。 林道やスキー場などで活躍 ブルドーザーは土木現場で使用される建設機械で、主に押土や均し作業に使用される重機です。先ほど紹介した通り、ブルドーザーは一般道路や住宅地での使用に不向きですが、クローラー走行式重機の威力は斜面や不整地での機動性が求められる山間部で特に発揮されます。 不整地や軟弱地盤での走行を前提としているブルドーザーは、雪解けで泥濘化した地面や滑りやすい斜面でも、クローラーの安定性と高馬力を得て走破することができます。 走行速度と旋回性能には劣りますそのため、豪雪地での大量除雪、切換しが少ない林道、スキー場除雪で導入されているケースが多いです。 スノーシューを履いている除雪仕様のブルドーザーは、雪上でも横滑りが少なく新雪や斜面でも安定して除雪することができます。 豪雪地帯では道路除雪にも導入される 積雪が多い豪雪地帯では、ブルドーザーのパワフルな馬力が活躍します。例えば、山形県西川町の月山スキー場につながる県道では、スキー場のオープンを前にブルドーザーなどの大型除雪車を投入した除雪作業が盛んに行われています。 この県道は、積雪の多さから冬季は道路が閉鎖されていますが、除雪後はおよそ9メートルの大きな雪の壁が道路を挟みます。 このように、深く積もった雪は下の層が圧雪されるため固く重い雪になります。大量の圧雪を処理して道路を除雪するにはブルドーザーの馬力が必要です。 道路・駐車場の除雪はホイールローダーが使用される クローラーで走行する建設車両や戦車などの車両は、原則として道路を走行することが禁止されています。そのため、一般道路や駐車場の除雪は除雪ドーザーと呼ばれるホイールローダーが主力として使われています。 ホイールローダーは、四輪駆動と丈夫なタイヤを履いていますが、足回りがホイール式である利点は、ナンバープレートを取得すれば公道走行が可能なほか、高い機動性にあります。 そして、前輪と後輪の間が屈折する構造であり、「中折れ式」の操舵が可能です。このため、前後のホイールが連動して動くので内輪差が発生しないというメリットもあります。 つまり、曲がり角が多い住宅街の道路や小さい駐車場など狭い場所での作業性に優れているのです。 このため、ホイールローダーは冬季になると、除雪用アタッチメントを装着した除雪ドーザーとして使用されます。 一般的な除雪作業での使い勝手は良くないため、大型ブルドーザーが除雪で導入するケースは限定的です。しかし、先ほどもご説明した通り、豪雪地帯や雪害で生じる大量積雪は安定性や馬力がある機械が必要になるためブルドーザーの能力が生かされる場面です。 ブルドーザーとホイールローダーの違い ホイールローダーとブルドーザーの主な違いは、「足回り」と「作業装置」です。ホイールローダーの足回りはゴム製タイヤであるため、公道走行が可能で高い機動性を誇ります。 一方、ブルドーザの足回りはクローラ(履帯)を採用しているため、公道走行はできません。しかし、不整地や泥地での走行が可能であり、ホイールローダーよりも高い馬力を持っています。 作業装置も異なり、ホイールローダーは大型のバケットを備え、土砂などをすくって高く持ち上げることができます。ブルドーザーは可動式のブレードを前面に備え、土砂などを押し出す能力があります。 ブルドーザーなどに装備されるスノープラウとはどのような仕組み? 除雪ドーザーをはじめとした除雪機械のフロントにはスノープラウと呼ばれる脱着可能な除雪板が装備されていることが多いです。これは、除雪板を上げたり下げたり傾けたりという動きで道路上の雪を押して除雪します。 日本は左側通行であるため、通常は除雪板をやや左に傾けて走ることによって、路肩に雪を押し避けるようにして除雪を行います。 スノープラウのメリットは、大型の除雪車が侵入できないような細い道路でも作業ができるところです。そのため、入り組んだ区画や住宅街の除雪では重宝されます。 しかし、大量の雪を一度に運搬する作業には適していないため、豪雪地帯よりも甲信地方などの積雪量の少ない地域での利用が多いです。また、空港の滑走路でも活躍しており、空港内でコンテナを運搬するイートングトラクターという空港専用の小型車両にスノープラウを取り付けて降雪時に除雪を行います。 スノープラウの種類 機械で除雪をする際は、雪質や除雪環境によって最適なアタッチメントを選択する必要があります。以下で除雪アタッチメントである代表的なプラウについてご紹介します。 スピーディーな除雪作業が可能【アングリングプラウ】 油圧操作で、左右のアングル角度や前傾、後傾角度の調整が可能なプラウです。路肩の左右どちらへでも自由に除雪可能で、拡幅作業、市街地除雪、狭い道路の除雪、圧雪除雪などあらゆる場所で威力を発揮し、スピーディーな除雪を行えます。 路面の障害物に接触した際の衝撃を吸収【ショックキャンセルプラウ】 除雪時は路面が雪で覆われているため、マンホールなどの障害物の位置をあらかじめ把握しておく必要があります。ショックキャンセルプラウは、路面と触れるブレードのエッジ面が、マンホールに接触した際の衝撃を吸収し、オペレーターのショックを軽減させます。また、作業機や車体の損傷も防ぐので、市街地での除雪を快適に行えます。 ブレードから雪がこぼれない【サイドシャッター付きプラウ】 ブレードの両側面に、運転室内で左右独立して操作可能なシャッターが付いていることが特徴です。雪を抱え込むようにして運搬するため、ブレードからの雪こぼれがありません。主に交差点内や民家の玄関先、駐車場の入り口などの除雪におすすめです。 傾斜のある路面に最適【パワーチルトプラウ】 油圧駆動によってアングル角度、前傾、後傾角度加え、チルト角度の調整が可能です。チルト角度を調整することで、傾きや雪質に合わせた除雪が可能になります。 深い新雪の除雪に使用【Vプラウ】 大型船舶の先端のようなV字型をした形状のプラウです。雪を左右に押し除ける能力が大きく、少ない出力でも押し除け除雪には十分な威力を発揮します。主に深い新雪の除雪、前進や吹き溜まりの突破、拡幅作業などに使用されます。最近は使用される機会が減っている傾向にあり、豪雪地や山間部での投入ケースがほとんどです。 まとめ|ブルドーザーの除雪利用について解説! ここまで、ブルドーザーの除雪利用について解説しました。前述したように、市街地や一般道での除雪作業は除雪ドーザー(ホイールローダー)やロータリー除雪車、モーターグレーダーなどの建設機械が主力となっており、クローラー走行で機動性が低いブルドーザーは使用される場面が限定的と言えます。 しかし、ある程度の深雪や斜面でも安定した除雪が可能なことから、山間部や豪雪地帯では導入ケースも多く、スキー場経営者からは必要とされる重機です。また、ダンプトラックで運ばれてくる大量の雪を押し出して川などに排雪する作業では、馬力のあるブルドーザーが適材です。 除雪用重機をお探しの際は、機械ごとの特性やメリット・デメリットをよく検討、考慮したうえで購入を検討しましょう。 ←除雪で活躍できる【中古ブルドーザー】を探すならトクワールド!

    #ブルドーザー#ホイールローダー#除雪

    2023/12/22

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  • ブルドーザーの大型・小型について|建設機械の国内代表メーカー「コマツ」を例に解説
    ブルドーザー

    ブルドーザーの大型・小型について|建設機械の国内代表メーカー「コマツ」を例に解説

    目次 ブルドーザーの大型・小型の違いとは? ブルドーザーのサイズについて 大型のブルドーザーについて 小型のブルドーザーについて 湿地・超湿地(小型・中型・大型湿地ブルドーザー)ブルドーザーについて 小型ブルドーザーが作業員から歓迎される理由 防衛や災害派遣の現場で活躍する「小型ドーザー」 ブルドーザーへの設備投資はメンテナンス性・補修費用も考慮 まとめ|ブルドーザーの大型・小型について ブルドーザーは、土木現場でよく使用される建設機械のひとつです。地面を削る、ならす、土砂の運搬など、あらゆる用途で活躍するブルドーザーは、土木工事の現場では必要不可欠な重機しょう。 しかし、一口にブルドーザーといっても、使用用途に合わせてさまざまなサイズがあります。そこで、本記事ではブルドーザーの大型・小型について詳しくご紹介します。 ブルドーザーの大型・小型の違いとは? 作業に使用する建設機械を選ぶときは、重機の性能もそうですが、まず車体の大きさを考慮するかと思います。どれだけ質がいい重機でも、稼働する環境や作業量に見合ったものでないとその性能がうまく発揮できないからです。 例えば、規模の大きい道路工事に対して、小型重機で作業を進めているようでは倍の所要時間がかかってしまいます。 では、ブルドーザーには大小さまざまな機種がありますが、サイズ以外にはどのような部分に違いがあるのでしょうか? ここからは、ブルドーザーの大型・小型の違いについて、「コマツ」のブルドーザーを例にしながら詳しく紹介していきます。 ブルドーザーとは? ブルドーザーとは、トラクターの前方に可動式ブレード(排土板)を備えた重機で、進行方向に土砂を押し出す働きをします。土砂のかきおこし、盛土、整地などの土木作業に多く用いられ、中には浅瀬や水路での工事をおこなう水陸両用型ブルドーザーや水中ブルドーザーなども存在します。 車体より大きいものでもオシ動かすほどの馬力を持つブルドーザーは、エンジンの回転数とともにギアを小さくし、強大な推進トルクを出力します。また、豊富なアタッチメントを装着することにより作業範囲を拡大することもできます。 現在のブルドーザー製造メーカーは? キャタピラー社(CAT)(米国) 株式会社 小松製作所(日本) 強大な推進トルクを発揮するブルドーザーの開発・製造にかかる技術的ハードルは低いものではありません。 そのため、現在の主なブルドーザー製造・販売メーカーは、アメリカのCAT(キャタピラー)社と日本のコマツ(小松製作所)の2社が世界シェアをほぼ独占する状態となっています。 ブルドーザーの国内トップシェアを誇る「コマツ」 コマツこと「株式会社 小松製作所」は、創業100年を超える歴史のある国内を代表する大手建設機械メーカーです。 コマツは、第二次世界大戦中に日本初のブルドーザーを開発したメーカーでもあり、戦後の高度経済成長期を支えました。現在もコマツはブルドーザーの国内シェアトップを誇ります。 また、コマツの建設機械は海外からも高い評価を得ており、高いモノ作り力、低燃費性能、ICT技術では世界トップクラスの技術を持っています。 ブルドーザーのサイズについて ブルドーザーは主に「乾地ブルドーザー」と「湿地ブルドーザー」に分けられます。 例えばコマツは以下の機械質量ごとに分けられています。 【コマツにおけるクラス分けの目安】 機械質量 クラス 3~12トン級 小型 13~24トン級 中型 28~42トン級 大型 44トン級〜 超大型 「乾地ブルドーザー」「湿地ブルドーザー」の違い ブルドーザーは主に不整地で使用される建設機械のため、足回りはクローラ(履帯)で走行します。しかし、いくら軟弱地盤に強いクローラ走行だからといって、泥濘した地盤では行動不能になる場合があります。 このため、ぬかるんだ地盤で使用するために、乾地ブルドーザーよりもクローラの幅が広い湿地ブルドーザーが開発されました。湿地ブルドーザーは、クローラの接地圧が3分の2程度抑えられているため、泥濘化した地面でも動きやすいようになっていることが特徴です。 特に、雨が多い日本や東南アジアで使用されています。 国産のブルドーザーに見られる特徴 日本は他雨地域であるため、軟弱地盤でも走行できる機械が必要とされたことから、広い接地面積を持たせて接地圧を下げ、特殊な三角断面履板(シュー)を用いた湿地ブルドーザーが多く使用されています。 これは標準の履板に比べて、軟弱地盤での適応性に優れており、横方向の滑り特性や転圧効果にも優れていることが特徴です。 小型クラスや中型クラスにおける湿地ブルドーザーは全体の70~80パーセントを占めており、30トン以下の大型クラス機でも湿地ブルドーザーが約50パーセントを占めています。 「湿地ブルドーザーの特性」 標準ブルドーザーの特徴を備え、且つ湿地、軟弱地における走行性能、牽引能力を高くした機械。 近年は地盤の損傷を軽減するために、ゴム製の履帯を装着する機種が製品系列に加わっている。 「超湿地ブルドーザーの特性」 湿地ブルドーザーよりも更に湿地、軟弱地における走行性能、牽引能力を高くした機械。 大型のブルドーザーについて ブルドーザーは、本体重量もの2倍もの物体を押すことが可能です。仮に同じくらいのパワーがある自動車と押し合いをした場合、ブルドーザーが自動車よりも大きな力を出すことが可能です。 さらに、重い本体と強力なエンジン、トランスミッションによって、パワフルに物体を押したり引っ張ったりすることができます。 大型のブルドーザーは、アフリカや東南アジアの発展途上国で大きな需要があり、大型ブルドーザーの多くはアメリカのCAT社が製造しています。 国内においても高度経済成長期に大型ブルドーザーの需要がピークを迎え、時代の流れで大型造成工事も少なくなり、小型ブルドーザーが主流になりました。 しかし、近年では高速道路の新規工事が増加しており、大型土木に対応するため、再び大型ブルドーザーを中古購入した土木会社もあるようです。 また、コマツでも15年ぶりに大型ブルドーザーのモデルチェンジを行い「D475A-8R」として発売しています。 大型ブルドーザーは、本体が重量級であることに加え、作業自体も負担がかかる掘削、押土が多いことから、他の建設機械と比べると燃費が良くないことや、ハイパワーと引き換えに、走行スピードは平均で約10km/hと低速なことがデメリットです。 大型ブルドーザーに分類されるサイズ 運転質量27トン〜130トンクラスが大型ブルドーザーに分類されるサイズであり、現在コマツのラインナップでもっとも大型であるD475A-8Rは、機械質量112,100kgになります。 このサイズのブルドーザーは大規模工事に適しており、広大な土地を開墾したり整地したりする用途に使用されます。また、海外では強力な馬力を活かして鉱山作業でも稼働しています。 大型ブルドーザーの用途 大型ブルドーザーは大規模な土木工事に投入され、河川や道路工事、宅地造成及び岩盤等の重掘削作業、鉱山等の大量掘削運土作業に使われます。特にリッパー装置を装着して掘削作業を行う場合に高い威力を発揮します。 【大型ブルドーザーの主な用途】 大規模土木工事・河川工事・道路工事・宅地造成・重掘削工事(岩盤等)・大量掘削運土作業(鉱山等) 大型ブルドーザーに必要な資格 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削)運転技能講習 大型特殊自動車免許 ブルドーザーを仕事で操作するためには、「車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削)運転技能講習」を受講し合格する必要があります。 また、大型ブルドーザーをはじめとホイールローダーやクレーン車といった重機を公道で走行させるためには「大型特殊自動車免許」が必要です。 小型のブルドーザーについて 国内における建設機械需要は、「小型・ミニ建機」のジャンルが大きく伸びており、小型ブルドーザーは、都市部での再開発とともに住宅着工、道路工事で需要が大きいです。 また、農業や除雪にも使用されることから小型ブルドーザーの普及率は高く、中古市場も小型・中型ブルドーザーの数が圧倒的に多いです。コマツをはじめとした日本メーカーは、国内向けにこうした小型建設機械のラインナップに力を入れており、昨年(2022年)にもコマツから、特定特殊自動車排出ガス規制法(オフロード法)の2014年基準に適合した機械小型ブルドーザー「D27A-10」(質量4,230kg)が発売されています。 ブルドーザーをはじめ、クローラー(履帯)を装備した車両・建設機械による公道走行は、原則禁止されています。そのため、現場までの回送は基本的にトラックやトレーラーなどに積載して移動することになります。 重量級の大型のブルドーザーを積載するためには、その車体重量を積載可能な大型トレーラーを用意、もしくは運送屋に依頼する必要がありますので、移動コストは割高になってしまいます。 また、大型ブルドーザーと比べて燃費性能や維持費にも優れているためオーナーにとっては管理がしやすいでしょう。 小型ブルドーザーに分類されるサイズ 小型ブルドーザーに分類されるサイズは、コンパクトで扱いやすい3〜6トンクラスが一般的で小回り性能も高いです。また、ブルドーザーはクローラー走行式のため、運搬車の用意が必要ですが、小型クラスですと中型トラックに車載して移動させることも可能というメリットも大きいです。 小型ブルドーザーの用途 小型ブルドーザーは、地下鉄工事、坑内作業など狭い場所の掘削運土作業に使用されるとともに、道路の応急修理、開墾、耕地改良、営農、建設基礎工事などに多く使用されます。 【小型ブルドーザーの主な用途】 地下鉄工事・坑内作業・道路の応急修理・開墾・耕地改良・営農・建設基礎工事 小型ブルドーザーに必要な資格 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削)運転技能講習 小型特殊自動車免許 小型特殊自動車免許は運転免許区分のひとつで、特殊自動車とはフォークリフトや除雪車、農耕トラクター、コンバイン特殊など装備を持つ自動車のことを指します。 また、小型特殊自動車免許を持っていなくても、普通自動車、免許自動二輪以上の免許を所有している小型特殊自動車を運転することができます。 【小型特殊自動車を運転できる運転免許】 小型特殊免許大型免許、中型免許、準中型免許、普通免許、大型特殊免許、大型二輪免許、普通二輪免許 湿地・超湿地(小型・中型・大型湿地ブルドーザー)ブルドーザーについて 標準ブルドーザーは作業困難な湿地、泥濘地、軟弱地における掘削運土作業に使われる他、圃場整備工事の運土、仕上げ作業に良く使われます。一方、超湿地ブルドーザーは、湿地ブルドーザーでも作業困難な湿地、泥濘地、軟弱地における掘削運土作業に使われます。 小型ブルドーザーが作業員から歓迎される理由 天井が低い場所での作業は、腰痛の発生や起き上がった際に頭上の障害物と接触しやすく、ケガのリスクが多く潜んでいます。 また、狭いスペースでの作業は使える道具などの制限も受けるため、作業員にとっては負が大きいです。 そのため、小型ブルドーザーの中には、ボディをさらにコンパクト化し、車体の高さを低くした「小型低床ブルドーザー」というモデルも出回っています。 「千代田商事 株式会社」の『Gerotto Dozer RC』は、地下採掘、側溝清掃、密閉されたスペース、アンダーコンベヤベルトの点検、メンテナンス清掃など、人では対応困難な複数の用途に活用できる製品です。 本製品は、リモートコントロールシステム(無線)を装備し、遠隔操作によって安全な場所から操作することが可能で、最大8時間操作と運搬可能重量300kg性能を有します。 このような低床ブルドーザーは、遠隔操作により作業者の安全性を実現し、作業負荷を軽減に大きく貢献するとして槽やタンクなどの清掃業者からも注目されています。 防衛や災害派遣の現場で活躍する「小型ドーザー」 ブルドーザーは災害現場でも活用されており、陸上自衛隊の施設科や各国軍の工兵部隊でもブルドーザーが採用されています。中でも陸上自衛隊の保有する「小型ドーザー」は、東日本大震災などの災害現場で性能を発揮したことから多くの注目を浴びました。 「小型ドーザー」とは、陸上自衛隊の普通科連隊を中心に配備されている、ブルドーザーとパワーショベルが一体となった土木建設機材です。 小型ドーザーは、通称「小ドーザー」や「ショベル付きドーザー」などとも呼ばれています。車体前方には排土板のドーザーブレード、後部にパワーショベル(バックホー)のアームとバケットを搭載し、ともに油圧式です。 車体は、全長約4m、幅約2mというコンパクトさと機体重量2,950kgの軽量さであり、大型トラックの荷台に容易に積み込んで現場へ向かうことが可能という高い輸送性を持っています。 本装備は民生品をほぼそのまま流用しており、操縦席に小銃用の架台が設置されているほか、灯火管制用の照明系統を装備しているなど、変更箇所はごくわずかです。防弾のための装甲は付与されておらず、施設器材の範疇に入ります。 製造は三菱重工や小松製作所で、最近ではクボタ建機やヤンマー建機などがおこなっており、施設器材ですが、前線部隊である普通科隊員と連携した作業が求められるため、建設重機やダンプトラックなどを多く装備する施設科ではなく、普通科連隊を中心に配備されています。 小型ドーザーは、積雪地や寒冷地で使用することも想定し、運転室を鋼製とし、排土板にチルト機能を備えた仕様の一般部隊向け「A型」と、チルト機能を省略して軽量化を図った空挺部隊仕様(ヘリコプターでの空輸も可能)の2タイプに分かれています。 このように小型であるため、災害派遣現場では被災地の奥深くまで迅速に展開でき、行方不明者の捜索や瓦礫の撤去、現場の復旧など、機械力を活かした迅速且つ効率的な作業が行えます。 ブルドーザーへの設備投資はメンテナンス性・補修費用も考慮 工事用ブルドーザーの耐用年数は6年程度が目安と言われており、ブルドーザーの稼働時間が長ければ長くなるほど、ブレードなどのパーツ摩耗は早く進行していきます。 そのため、ブルドーザーの耐用年数を一概に6年と言い切ることはできず、ブルドーザーの稼働時間を示すアワーメーターの値を耐用年数の目安にすることが多いです。 ブルドーザーを長く安全に使用し続けるには、定期的なメンテナンスが欠かせません。しかし、大型ブルドーザーにもなると、アタッチメントや消耗品の値段も小型、中型機より高くなり、メンテナンスの手間や費用もかさむことも念頭におく必要があるでしょう。 現在、ブルドーザーをはじめ、ほぼすべての重機には油圧システムが採用されており、油圧システムでは、金属同士が接触した状態で強い力で動いているため、摩耗による金属粉が発生します。 この金属粉や空気中を浮遊するホコリや砂などで作動油が汚れていき、その作動油はオイル漏れや作動不良を引き起こします。そのため、定期的に作動油の汚れ具合を測定し、フラッシングすることで油圧システムの寿命を伸ばすことができます。 また、燃料システムに水や異物が混入することも燃料システムの耐用年数を著しく縮めることになります。燃料タンクやウォーターセパレーターの水抜きを毎日実施するなど、日々のメンテナンスも耐用年数を大きく左右する要因となります。 メンテナンスを怠り、油圧システムやエンジンなどが故障してしまうと、多額の修理費用がかかってしまうほか、エンジンなどの交換になると大型機械であるほど高額になります。 まとめ|ブルドーザーの大型・小型について 今回はブルドーザーの大型・小型についてご紹介しました。国内でのブルドーザーはコマツが先駆けとなり、以降はCATと並ぶ高いシェア率を獲得しています。 ブルドーザーは、他の建設機械にはない圧倒的なパワーで、スピーディーに掘削や押土、開墾をこなす整地屋のような存在ですが、あらゆる現場環境、用途などのニーズに対応するためにさまざまなサイズのモデルが存在します。 大型ブルドーザーは大きなブレードやパワフルな推進力による作業性があるため大規模工事に導入され、小型ブルドーザーは、コンパクトな車体を活かした省スペースでの現場で活用されます。 コマツでは、おおまかに3~12トン級を小型ブルドーザー、28~42トン級を大型ブルドーザーとして分類しているので、作業用途に適したサイズを選択しましょう。

    2023/06/29

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