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【フォークリフトの基礎知識】カウンター式、リーチ式とは?

フォークリフト

2024/07/18

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【フォークリフトの基礎知識】カウンター式、リーチ式とは?

フォークリフトは2種類

フォークリフトには大きく分けて「カウンター式」と「リーチ式」の2種類があります。フォークリフトのレンタルを検討する際は、それぞれの特徴と使用環境、作業用途を考慮して機種を選定する必要があります。

例えば、カウンター式フォークリフトは「重い荷物を扱う荷役」、リーチ式フォークリフトは「室内や狭いスペースでの作業」に最適など、種類によって作業の向き不向きがあります。

ここからは、「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトの違いについて詳しく解説し、実際のレンタル時にフォークリフトを選ぶ際のポイントについてご紹介していきます。

フォークリフトの導入、レンタルでの利用を検討している方は、ぜひ、機械選びのご参考にお役立てください。

「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトの違い

カウンター式フォークリフトの特徴

カウンター式フォークリフトは、自動車のように運転者が座席に座ってハンドルを操作するタイプのフォークリフトです。別名「カウンターウエイトバランスフォークリフト」とも言い、「カウンター」とは「反対」を意味します。

後部にある鉄の重り(ウェイト)で車体のバランスを取っており、これにより、車体前方のフォーク(爪)に重い荷物を載せても車体が前に傾かず、安定した状態で荷物を運ぶことができます。

カウンター式フォークリフトは、転倒しにくく安定した走行が可能です。車体の安定性と強度が高く、走行速度やフォークの上昇速度も速いため、安全性と作業効率が優れています。

さらに、カウンター式フォークリフトは座った状態で足のペダルでアクセルやブレーキを操作するため、自動車の運転に近い感覚で操作できます。

リーチ式フォークリフトの特徴

リーチ式フォークリフトは、立ったまま操縦する点や、車体を動かさずにフォークやマストを前後に伸縮させることが可能な点が特徴のフォークリフトです。「リーチ」は「距離・範囲」を表す言葉であり、フォークの伸縮により、この機能により、車体が奥に入らなくてもフォークを使って奥にある荷物を取り扱うことが可能です。

操縦時は、足元にペダルがあり、それを踏むことでブレーキが解除され、フォークリフトを走行させることができます。小回り性に優れ、狭い通路やスペースでの稼働に向いています。

また、リーチフォークリフトは、基本的にバッテリーで駆動するフォークリフトのため、燃料コストを削減でき、室内作業においては排気ガスの充満を心配する必要がありません。

「カウンター式」も「リーチ式」も同じ資格で操縦できる

フォークリフトを運転する仕事に就くには、国家資格であるフォークリフト運転技能講習を受講する必要がありますが、カウンター式フォークリフトとリーチ式フォークリフトの運転は1つの資格で行えます。

つまり、本免許を取得すると、カウンター式・リーチ式等フォークリフトの最大積載量や機種の制限なく、運転が可能になります。しかし、フォークリフトで公道走行を行う場合は、大型特殊自動車免許などの運転免許を取得することが、道路交通法によって定められているため注意してください。

フォークリフト運転技能講習は、労働安全衛生法で定められた技能講習をすべて修了することで、最大積載量1トン以上のフォークリフトを運転できます(フォークリフト運転技能教育は最大積載量1トン未満のフォークリフトが運転可能)。

フォークリフト運転技能講習の受講資格は、満18歳以上であることが条件なので、誰でもチャレンジすることが可能です。講習や取得の難易度も高くないため、リフトマンや他業種に就職・転職したいと思う方は、積極的に受講してみることをおすすめします。

フォークリフトの動力

フォークリフトの動力は大きく「内燃機関式」と「蓄電池式」の2種類に分けられます。それぞれにメリット・デメリットがあるため、フォークリフトを選ぶときは、「動力」を確認しておくことも大切です。

内燃機関式(エンジン式)

内燃機関式(またはエンジン式)とは、すなわち、ガソリンやディーゼルなどを燃料として動く、エンジンで稼働するフォークリフトのことです。「ガソリン車」や「ディーゼル車」のほかにも「ガソリン併用車」「LPG(LPガス)車」などの種類があり、重量のある荷物でも問題なく運搬できる馬力や走行速度が優れているといったメリットがあります。

一方、大きなデメリットとして、排気ガスが出ることや小回りが利かないことが挙げられます。車体重量やサイズも大きいため、狭い倉庫内や通路ではなく、主に屋外で使用される場面が多いです。

蓄電池式(バッテリー式)

蓄電地式フォークリフトはバッテリーに蓄えた電力を動力源として稼働します。主に3トン以下の小型フォークリフトは、蓄電地式の動力であることが多いです。

蓄電地式フォークリフトの大きな利点は、小回りが利き、排気ガスが出ないことです。そのため、内燃機関式フォークリフトとは異なり、室内作業に適しています。なにより、燃料を必要としないため、燃費面でのコスト削減にもつながります。

ただし、馬力が弱いため重い荷物の運搬には不向きなことや、連続稼働ができないという点がデメリットです。さらに、蓄電池(バッテリー)は、最大で4〜5時間程度しか稼働できず、フル充電には約8時間かかるため、予備の蓄電池を用意することが一般的です。

そして、バッテリーの寿命が尽きた際、バッテリーの交換コストが高いということもネックになります。

現在は蓄電池式(バッテリー車)が普及している

フォークリフトは、冷凍倉庫や精密部品の加工場、物流倉庫など排気ガスを出すことができない場面で活躍することが多いです。また、CO2の削減規制やガソリン価格の高騰もあり、蓄電池式(バッテリー車)の割合が、他分野の自動車に比べて高くなっています。

一般法人日本産業車両協会によると、フォークリフトの国内販売におけるバッテリー車比率は、1995年度の35.0%から2005年度には47.2%に上昇し、2023年10月時点で国内のバッテリー車(リーチ式フォークリフト、けん引車を含む)の普及率は68%以上となっており、すでに蓄電式(バッテリー車)が主流となっています。(日本産業車両協会調べ)

資料:日本産業車両協会「産業車両製造業における地球温暖化対策の取り組み」参照
日本産業車両協会は、毎年3月号の会報「産業車両」誌で、バッテリー車などの機種別や府県別の詳細な統計を公表しています。
一般法人日本産業車両協会ホームページ:統計資料

「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトのデメリット

フォークリフトを選ぶ際は、それぞれの機種が持つデメリットを抑えておくことも大切です。

フォークリフトは、使用される用途・環境を想定、考慮した設計になっています。機種の選択を誤ると、ワークシチュエーションによってはせっかく導入したフォークリフトが使い物にならない、という事も起こり得るので、こういったデメリットも把握しておきましょう。

カウンター式フォークリフト

カウンター式フォークリフトのデメリットは下記の3つです。

1.排気ガスや騒音が発生する

カウンター式フォークリフトのデメリットとして、排気ガスや騒音が発生するため屋内などの閉所での使用には向いていないことが挙げられます。ガソリンや軽油を燃料とするエンジン式(内燃機関式)フォークリフトは、普通乗用車と同じく燃料を燃焼させて動力に変換するため、エンジンをかければ排気ガスが発生します。

工場内や屋外の稼働でも排ガス規制があれば稼働できないほか、特に屋内では排気ガスによる一酸化炭素中毒の可能性もあるため、稼働が制限されていることが多いです。

2.小回りが利かない

カウンター式フォークリフトのタイヤは、70度程度しか回転することができません。車体のサイズも大きく転回しにくいため、小回り性能や狭い場所での作業性はどうしても劣ってしまうことを理解しておきましょう。

カウンター式フォークリフトは、閉所や狭い通路で小さな荷物を運搬するより、一般的に屋外などの広いスペースで大きな荷物を運搬するために導入される機種だといえるでしょう。

3.燃料の消費量が多い

カウンター式フォークリフトの動力は、ガソリンや軽油などを燃料にして稼働する内燃機関式がほとんどです。ガソリン車やディーゼル車はパワーが大きく、長時間作業していても速度が落ちにくいのが特徴です。

また、燃料給油も比較的短時間で完了するため、ガス欠時もスムーズに作業を再開できる利点もあります。しかし、高馬力と引き換えに、燃料の消費量も多いため燃料コストがかかる点には注意が必要でしょう。

リーチ式フォークリフト

リーチ式フォークリフトのデメリットは以下の3つです。

1.稼働時間が短くパワーが小さい
2.価格が高価
3.重い荷物を運べない

1.稼働時間が短くパワーが小さい

リーチ式フォークリフトの動力は蓄電池(バッテリー)式のため、内燃機関式の動力よりもパワーに劣ってしまいます。

さらに、稼働時間も短く、充電に時間を要することもデメリットです。バッテリーは繰り返し使い続けるとバッテリー液が蒸発していきます。特に夏季はバッテリー液の補充感覚が短くなるため、逐一の点検や補充も欠かせません。

リーチ式フォークリフトは、長時間の稼働、重量物の運搬には不向きといえるでしょう。

2.価格が高価

動力に蓄電池(バッテリー)を使用しているリーチフォークリフトは、内燃機関式(エンジン式)のフォークリフトよりも、購入額が高い傾向にあります。

以下の、内燃機関式フォークリフトと蓄電池式フォークリフトの価格相場を比較した表をご覧いただければわかるように、積載重量が多くなるほど価格も上がっていきますが、蓄電池式フォークリフトの場合、バッテリーの容量が大きくなるほど価格は高くなります。

【フォークリフト(動力別)価格相場】(2024年7月現在あくまで一例です)

積載重量(t) 1 1.5 2 2.5
内燃機関(エンジン)式 の価格相場 約¥1,800,000 約¥2,000,000 約¥2,300,000 約¥2,500,000
蓄電池(バッテリー)式 の価格相場 約¥2,300,000 約¥2,800,000 約¥3,300,000 約約¥3,800,000
蓄電池式フォークリフトの場合、積載重量が大きいほどバッテリーの容量も大きくなるため、比例して購入価格も高価になります。

3.重い荷物を運べない

リーチフォークリフトは、パワーが内燃機関式よりも低い蓄電池式の動力を採用しているほか、リーチフォークリフトの機種は3トンクラス程度しかラインナップがないので、重い荷物を大量に運搬するには効率が良くありません。

また、カウンター式のフォークリフトよりも安定性が良くないので、積載量を上回る荷物の運搬は横転などの危険が高いです。

「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトの選び方

作業環境・用途を考慮して動力を選ぶ

適した動力のフォークリフトを選ぶには、作業環境・用途を明確にすることが大切です。例として、内燃機関式動力の「カウンター式フォークリフト」は、大量の重量物運搬を屋外で行う場合に活躍します。また、蓄電池式の動力を持つ「リーチ式フォークリフト」は、排気ガスが出せない冷凍倉庫や食品工場など食品衛生上の環境配慮が必要な場面でも活躍します。

カウンター式フォークリフトは、主に屋外や広大な倉庫、重量物運搬で使用され、リーチ式フォークリフトは基本的に屋内や狭い通路などの閉所作業や軽量物運搬で使用されます。

扱う荷物の重さで最大荷重を選ぶ

フォークリフトの最大荷重を選ぶ際には、「運ぶ荷物の種類」「オペレーターの体重」「荷物の寸法」などの点を把握することも重要です。荷物の寸法によってフォークの長さが変わり、荷重中心によって最大荷重も変わります。

荷重心とは、フォークリフトに積載した荷物の重心位置とフォーク(爪)の垂直前面との距離のことです。例えば、荷重重心:500mm、最大荷重:1500Kgのフォークリフトの場合、フォーク垂直前面から500mm以内に荷重中心がある荷物に限り、1500Kgまで安全に運搬することが可能ということになります。

作業する場所に適した車輪数を選ぶ

フォークリフトのタイヤには3輪と4輪のタイプがあります。このタイヤ数にはメリット・デメリットがあるため、利用目的に見合うタイヤ数の車両を選びましょう。

3輪タイプのフォークリフトは、リーチフォークリフトに多く見られるタイヤ数で、旋回半径が狭く小回りに優れています。そのため、狭い通路での作業に適していますが、屋外作業、特に砂利道や起伏の多い場所では操作が難しくなります。

また、3輪タイプのフォークリフトは、最大荷重が2.5トン程度までと限定的です。最大荷重ぎりぎりで荷物を運搬すると、フォークリフトの旋回時にバランスが不安定になりやすく転倒の危険が大きくなります。

4輪タイプのフォークリフトは耐久性があり、屋外作業や砂利道や起伏の多い地面での使用に向いています。また、3輪タイプよりも安定性が高いため、斜面でも転倒するリスクが少ないです。ただし、旋回範囲は3輪タイプよりも限られており小回りを苦手とします。

フォークリフトをレンタルする業者選びのポイント

希望の機種があるかどうか

希望機種の有無は、業者選びでもっとも重要なポイントです。いくらレンタル費用が安くても、必要としているスペックのフォークリフトがなければ意味がありません。レンタル業者によって保有機種や在庫数が異なるため、事前のリサーチが必要になります。

最近では、レンタル可能な機種の一覧をサイトに掲載しているレンタル業者が多いです。気になる業者が見つかったら、まずはその業者のサイトをチェックしてみましょう。

利用しやすい料金プランがあるか

レンタルは、1日単位で借りる日極と月単位で借り続ける月極の2パターンが基本的な料金形態になります。しかし、現在のレンタル業者は、顧客のニーズに応じてレンタルのプランを細かく設定していることも多いです。

中には、レンタルとリースの昼間に位置する「長期レンタルプラン」を提供する業者も見受けられます。このように、レンタルのプランは業者によって大きく異なることがあるため、複数社のプランを確認してから業者を選定するようにしましょう。

機械のメンテナンスはしっかり行われているか

レンタル業者が扱う機械は基本的に中古品になります。フォークリフトは構造が比較的シンプルであり、長距離を移動する車両でもありません。したがって、メンテナンスさえ行き届いていれば年式が古いものでも問題なく使用できるでしょう。

しかし、その逆もまた然りで、メンテナンスが不十分であれば、年式が新しくローアワーのフォークリフトだったとしても不具合が発生しやすくなります。できれば、レンタルの契約をする前に、フォークリフトの状態を見て、メンテナンスの状況を確認するのが望ましいでしょう。

まとめ

フォークリフトには大きく分けて「カウンタ―式」と「リーチ式」の2種類があり、それぞれの特徴を理解したうえで、作業の用途、規模にあった機種を選択することが大切です。またフォークリフトの動力によってもメリット・デメリットがあるので、レンタル等での導入をご検討の方は、本記事をご参考にしていただければ幸いです。
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    #フォークリフト#エンジン#電気#LPG#バッテリー#大型

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    フォークリフト

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    フォークリフト運転技能講習修了証の取得後に覚えておきたい!免許更新の有無・再発行時の流れ 物流のニーズが高まる昨今、フォークリフトを操縦するリフトマンの需要も年々増加しています。就職や転職にも大変有利なことからフォークリフト免許を取得する方も多いです。 フォークリフトは、労働安全衛生法で定められているように扱う荷重で必要な免許が異なります。具体的には、1トン以上の荷重を扱う場合は「フォークリフト運転技能講習」を、1トン未満の場合は「フォークリフト運転特別教育」を修了している必要があります。 また、18歳以上であれば技能講習、特別教育ともに受講可能です。公道を走行するには、大型特殊自動車あるいは小型特殊自動車の運転免許が必要となります。 労働安全衛生法第61条では、労働災害を防止するため、フォークリフトなどの特定業務については、従事する業務の区分に対応する資格・免許を有する者、または技能講習・特別教育を修了した者でなければ当該業務に就かせてはならないこととなっています。 フォークリフトの業務に従事する場合は、「フォークリフト運転技能講習修了証」または、「フォークリフト運転特別教育修了証」(免許)の携行が義務付けられています。 フォークリフトを一般道路で走行させる場合は、道交法(道路交通法 第64条〜第67条・71条)で定められているように、併せて自動車運転免許証をセットで携行しなくてはいけません。 しかし、万が一、修了証を紛失してしまった際はどのように手続きをすればいいのでしょうか?また、フォークリフト取得後に免許の更新は必要なのでしょうか? フォークリフト運転技能講習修了証に更新はある? 結論から申しますと、フォークリフト運転技能講習修了証(運転特別教育も含め)に有効期限はないため、取得後は定期的な更新手続きなどが不要です。また、住所が変わっても書き換える必要はありません。 一般的に、「フォークリフト免許」と呼ばれるものですが、正確には免許ではなく「修了証」になります。これは、定められた運転技能講習または運転特別教育の修了を証明する「証明書」のことです。そのため、自動車の運転免許証のように更新する必要がないのです。 ちなみに、クレーンやショベル、ブルドーザーなどの車両系建設機械もフォークリフトと同様に運転技能講習・運転特別教育の修了証がありますが、労働安全衛生法で定められたこれらの修了証は更新の必要がありません。 例外として、修了証に記載されている氏名に変更があった場合は、書換え手続きが必要になるので注意してください。その際は、戸籍謄本や裏面記載のある運転免許証のコピーなど、氏名変更を証明できる書類が手続きで必要になります。 フォークリフト免許は一度取得すると失効しない フォークリフト免許には、基本的に「失効」や「はく奪」というものがありません。 自動車免許では違反や事故を起こすと免許の停止や失効になることもあり、一度失効した運転免許証は、再度取得をしなければいけないことになります。しかし、フォークリフト運転技能講習修了証は、一般的な運転免許証と異なり、一度発行されると執行や取り消しなどもありません。 仮に公道走行で必要な特殊自動車免許を未取得のままフォークリフトで公道に出た場合、道路交通法違反で運転免許証の停止・失効はあり得ますが、フォークリフトの資格がはく奪されることはありません。 だからといって、規定以上の荷重を扱ったり危険な操作をすることは絶対に行わないようにしてください。 フォークリフト運転技能講習修了証を紛失・破損した場合は? フォークリフトの免許を取得した訓練所や教習所などの講習機関で再交付が可能です。 再発行には、発行元の登録講習機関を確認する必要があります。 フォークリフト技能講習修了証の再交付は、原則として、技能講習の実施機関(登録教習機関)が行うこととなっています。そのため、講習を受けた場所・会場ではなく、講習を実施した機関を確認する必要があります。 技能講習の実施機関(登録教習機関)の確認手段 まずは、講習を実施した登録教習機関を確認してください。運転技能講習修了証を紛失している状態では下記のような確認手段があります。 【発行元の確認方法】 修了証のコピーが手元に残っている場合はそれを確認する。 講習を一緒に受講した同僚や友人の修了証を見せてもらう。 会社の業務で受講したのであれば会社の担当者に確認する。 受講場所(会場)を直轄する都道府県労働局に登録されている登録教習機関を調べる。 上記の方法で、受講した登録教習機関が確認できない場合は、「技能講習修了証明書発行事務局」で発行元を確認できます。また、運転技能講習であれば、「中央労働災害防止協会」が保有する技能講習等修了者情報について資格照会(開示請求)をすることによって判明することもあります。 なお、登録教習機関が教習業務を廃業した場合等は、委託業務により「技能講習修了証明証発行事務局」で再交付のお問い合わせを行っています。また、汚損による再交付・書換えの場合は旧修了証も必要です。 詳しくは厚生労働省のホームページにある「技能講習修了証明書発行のご案内」をご確認ください。 技能講習修了証明証発行事務局 〒108‐0014 東京都港区芝 5-35-2 TEL:03-3452-3371 FAX:03-3452-3349 電話受付:9:00~17:00 窓口受付:9:00~12:00、13:00~16:00 休業日:土曜日、日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日) 資格照会(情報開示請求)の手続き 資格照会(情報開示請求)は、技能講習の修了資格について調べるもので、特別教育は対象外です。 ただし、登録教習機関から提供された発行事務局が保有する技能講習修了者データをもとに調べるため、技能講習を修了していたとしても、発行事務局に保有なしとの回答となる場合もあります。 【資格照会(情報開示請求)の手続きに必要な書類】 資格照会申込書 「資格照会申込費(情報開示請求)」をダウンロードし、申込者本人が記入します。 (https://anzeninfo.mhlw.go.jp/gino/contents/shoukai.pdf) 本人確認書類(下記いずれか1点) 自動車運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証、在留カード、住民基本台帳カード、その他法律又はこれに基づく命令により交付され、氏名・生年月日・住所が記載された面も必ずコピーしてください)又はマイナンバー記載されていない住民票の写し(複写不可:6ヶ月以内に発行したもの)。 ※マイナンバーの通知カードは本人確認書類として使用不可。 切手(¥460)をはった返信用封筒 「資格照会回答書(情報開示請求)」を送付するための封筒です。定形の封筒に本人確認書類に記載の氏名及び現住所(代理人申し込みの場合は代理人の方の本人確認書類に記載された氏名及び住所)を返信先として明記し、簡易書留相当分460円分の切手を貼ったものを用意してください。 代理人申込みをする場合は、上記書類のほかに下記の書類も必要です。代理人の氏名変更があった場合は、別の書類も必要です。(2024年10月16日現在 トクワールド調べ) 委任状(資格照会) 委任者本人が必ず記入してください。 資格照会申込書(情報開示請求) 代理人の本人確認書類 自動車運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証、在留カード、住民基本台帳カード、その他法律又はこれに基づく命令により交付され、氏名・生年月日・住所が記載された面も必ずコピーしてください)又はマイナンバー記載されていない住民票の写し(複写不可:6ヶ月以内に発行したもの)。 ※マイナンバーの通知カードは本人確認書類として使用不可。 氏名の変更があった方で旧氏名での資格照会も希望される場合は、上記にある必要書類、本人確認書類、切手、委任状のほかに下記の書類も必要になります。(代理人申込みの場合は委任状、代理人の本人確認書類も必要になります) 戸籍抄本 氏名の変更があり、旧氏名で登録されている情報についても資格照会を希望する場合は「資格照会申込書(情報開示請求)」の旧氏名欄に旧氏名を記入の上、戸籍抄本等の氏名変更の経緯がわかる公的な書類を添付してください。 フォークリフト運転技能講習修了証の再発行 運転技能講習修了証を紛失した際は、技能講習の実施機関(登録教習機関)もしくは、技能講習修了証明証発行事務局に連絡をとり、所定の手続きを行うだけで再発行してもらえます。 修了証を紛失したからといって、運転技能講習を再度受講しなければならないというようなことはありません。 再交付には、次の書類が必要です。 【フォークリフト運転技能講習修了証の再交付・書換えに必要な書類】 再交付・書換え申込書 必要事項を記入の上、証明写真を貼付け、必ず押印をしてください。 証明写真の大きさは(たて3.5cm×よこ2.5cm)のものが1枚必要です。 ※3ヶ月以内上半身無帽無背景 公的書類(以下の書類のうちいずれか1点) 住民票(原本)、運転免許証のコピー、戸籍抄本の原本、パスポートのコピー 氏名変更がある場合は、現在所持している修了証の原本(紛失した場合を除く)と戸籍抄本の原本も併せてご準備ください。 再発行手数料 破損、または汚損した修了証(修了証を破損、または汚損した場合) 上記1点でも不足がある場合は、交付手続きができないので注意してください。書類に不備が無ければ、手続き自体の所要は20分程度で完了します。 再発行の連絡をすれば、申込書と郵便局の払込用紙は登録教習機関から郵送されます。登録教習機関によっては、申請書のPDFをホームページからダウンロード可能だったり、用紙をファックスで送信してもらえることもあるので確認してみてください。 再発行にかかる手数料の振込方法も、現金書留や銀行振込など各登録教習機関によって異なるので併せて確認しましょう。 フォークリフト運転技能講習修了証の再発行に必要な費用 フォークリフト運転技能講習修了証の再発行には手数料がかかります。 修了証の発送料も含め¥2,200〜¥2,600が目安です。書類を郵送して提出する場合は、返信切手として¥500弱分も追加して同封してください。 再発行に必要な手数料は、訓練所・教習所によって異なるので問い合わせてみてください。(2024年10月16日現在 トクワールド調べ) まとめ フォークリフト免許は、自動車免許と異なり一度取得すれば基本的に更新の必要もなく、失効することもありません。取得後は生涯残る資格ですが、紛失・破損・汚損してしまった場合は手続きをすることによって再発行することが可能です。 再発行には、発行元の登録講習機関を確認する必要があります。受講した登録教習機関が確認できない場合は、「技能講習修了証明書発行事務局」で発行元を確認できるので問い合わせてみてください。

    #フォークリフト#資格#免許

    2024/11/01

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  • フォークリフトのパレットは木製とプラスチック製のどっちがいい?
    フォークリフト

    フォークリフトのパレットは木製とプラスチック製のどっちがいい?

    フォークリフトのパレットとは? パレットとは、貨物を置くための平面を持つ荷役台ことです。パレットには差込口があり、フォークリフトなどの荷役機器を使って貨物の上げ下げや移動を簡単に行うことが可能です。パレットを利用することで、物流作業の効率が大幅に向上します。 パレットを利用する目的と効果 パレットの導入は、業務の効率を向上させ、作業負担を軽減させることを目的としています。貨物をパレットに載せることで、荷役や保管、輸送にかかる時間を削減し、作業の効率化が可能です。 パレットを使用することで、手作業の荷役と比べて荷役時間が約1/3から1/4に短縮され、大幅な時間節約が期待できます。 一般社団法人日本パレット協会の調査によれば、手作業での荷役に平均90〜120分かかるところ、パレットを利用することでおよそ30分程度で完了するとされています。 さらに、2024年4月からは、働き方改革関連法によってトラックドライバーの時間外労働に対する罰則規定が導入されるため、荷役時間の短縮はその対策としても有効です。 【適切なパレットを選ぶことで得られるメリット】 荷役作業の効率化 作業時間短縮 貨物の損傷減 コスト削減 パレットの主な材質 パレットに使われる材質は、以下の4つが主流となっています。 パレットは用途や環境に応じて材質が選択されます。 木製パレット 木製パレットは、「木パレ」とも呼ばれ、充分な強度や耐荷重量をもつにもかかわらず、生産や廃棄にかかるコストが低いことが特徴です。主に、資材等の流通や保管に使用されているほか、物流用途だけななくDIYやインテリア等にも幅広く利用されています。 木製の特性として部分的に破損しても簡単に修理できる点もメリットです。一方で木材は、割れや削れ、反りなどの損傷が起きやすく、耐久性に難点があります。加えて、湿度の高い環境では変形しやすく、害虫の侵入や菌の発生リスクがあることもデメリットです。 そのため、食品などの物流現場には適していないとされています。 また、木製パレットは防腐剤が使用されていることもあり、定期的な管理と処分が必要です。木製パレットを廃棄する際、日本では産業廃棄物として扱う必要があるため、解体して一般ゴミとして処分することはできません。 プラスチックパレット 「合成樹脂パレット」「プラパレ」とも呼ばれ、木製パレットと比べて強度や耐荷重量に優れていることがメリットです。頑丈で破損が少なく、耐用年数が長いという長所から、工場や倉庫、トラック、コンテナなどで荷物を輸送や保管する際に多く使用されています。 湿気にも強いため、腐食やカビに強く、破損のリスクも少ないです。そのため、湿度の高い環境でも使用することができます。 しかし、プラスチックパレットは、木製パレットよりも単価が高いことがデメリットです。そのため、パレットを大量に必要とする現場では木製パレットが好まれる傾向にあります。 プラスチックパレットは、破損した場合、廃プラスチックとして分類されるため、産業廃棄物としての処分が必要です。 金属製パレット 金属製パレットまたはスチールパレットは、鉄やアルミニウムで作られたパレットです。強度・耐荷重量面では他のパレットよりもっとも優れています。ただし、コストの高さやパレット自体の重量による問題がネックです。 運用の難しさから、一般的にはあまり使用されないパレットですが、頑丈で重い荷物の運搬に適していることから、工業製品や機械部品の多くに使用されています。また、衛生が求められる食品産業や医療品産業などでも利用されています。 紙製パレット(ファイバーボード製、ダンボール製) 紙製パレットは、特殊なクラフト紙を材質にしたパレットです。ウッドショックによる木製パレットへの依存に対する懸念から近年登場しました。 強度の面では他の材質に及ばない部分もありますが、軽量の品物であればしっかり保護しながら運搬できます。しかし、近年では開発技術の進歩により約5トンの重量に耐えられる紙製パレットも開発されています。 また、軽量な紙製パレットは、造形が容易かつ短期納品が可能な点もメリットです。リサイクル面でも優れており、環境負荷が少ないという観点からも、今後ますますの普及が見込まれます。 パレットには材質以外にも「差し込み口」や「形状」の違いにより種類が分類されます。 差し込み口の違い パレットの差し込み口には、「二方差し」と「四方差し」の2種類があります。 二方差しパレット…2つの側面に差し込み口があり、フォークリフトの向きに合わせて動かす必要があります。木製パレットでは、特に二方パレットがよく使われます。 四方差しパレット…すべての側面に差し込み口があり、フォークリフトの方向を変えることなく積み込むことが可能です。四方パレットは軽くて手で運びやすいですが、重量のある物品の運搬には適していません。 パレットの種類の違い形状の違い パレットの形状にもいくつかのバリエーションがあります。標準的な平パレットはフラットな形状で、木製や樹脂製のパレットがこれに該当します。パレットの形状は以下の7種類です。 ボックスパレットなどは立体的な箱型をしており、物品を積み上げる際に便利です。こうした箱型のパレットには折りたたみ可能なものも多く、使用していないときにはコンパクトに収納でき、スペースの節約につながります。 扱う積荷や用途にあったパレットの形状を選択してください。 平パレット 平パレットは、フォークリフトの差し込み口があり、上部に構造物がないパレットです。木材、プラスチック、ダンボール、金属など多様な材質で作られています。ケース単位の貨物、例えばダンボールなどを載せる際に使用されます。 ボックスパレット ボックスパレットは、3面または4面に側板が付いたパレットのことです。これ自体がケースとして機能し、蓋が付いたタイプも存在します。袋入り野菜や金属線、金属片などの貨物に適しています。積み上げが難しい貨物には、ボックスパレットが適しています。 ロールボックスパレット ロールボックスパレットは、車輪が付いているボックスパレットで、現場では「カゴ車」や「カゴ台車」とも呼ばれます。フォークリフトを使わずに荷物を入れて移動させることができるため、配送センターやスーパーマーケットの納品現場でよく使用されます。 ポストパレット ポストパレットは、支柱付きのパレットです。これに似たものとして「ネステナー」があり、主に倉庫での商品保管に使われます。ポストパレットは、貨物を直接積載したり、トラックにそのまま積み込むことができる点が、ネステナーとは異なります。 シートパレット シートパレットは、ダンボールや紙、樹脂などの薄いシートで作られたパレットです。使用するには、フォークリフトに「プッシュプル」と呼ばれる専用のアタッチメントを装着する必要があります。 サイロパレット サイロパレットは、粉状の貨物を輸送するために使われるパレットです。下部に開閉装置があり、上から貨物を入れて、取り出す際は下部の開閉装置を開けます。 タンクパレット タンクパレットは、液体輸送用のパレットで、上部または下部に液体の出し入れ口が設けられています。 パレットの規格は? パレットには規格が定められており、国内と海外ではその規格も大きく異なります。 日本国内で定められているJIS規格のサイズと、世界主要国で定められている規格があります。 日本のパレット パレットの規格は、JIS規格に基づき、「1100×1100×144mm」が標準サイズです。このサイズは「T11型パレット」や「イチイチパレット」とも呼ばれ、国内でもっとも多く使用されています。 その他、以下のような寸法が規格として定められています。 【国内で使用されるパレットの規格】 1,100mm×800mm 1,100mm×900mm 1,100mm×1,100mm 13,00mm×1,100mm 1,400mm×1,100mm 1,200mm×1,100mm 12,00mm×800mm 12,00mm×1,000mm 1,400mm×1,130mm また、オーダーメイドで新しくパレットを注文することもあります。各業界で使用されているパレットサイズです。 【各業界ごとのパレットサイズ・特徴】 業界 パレットサイズ 特徴 酒類業界 1,100mm×900mm 「ビールパレット」として知られ、6箱のビールケースを載せることができる。 食品業界 1,100mm×1,100mm 洗浄が可能なプラスチック製のパレットが多く使用されている。 冷凍食品業界 1,200mm×1,000mm 冷凍環境下ではポリプロピレンが脆くなるため、代わりにポリエチレン製のパレットを利用。 医薬品業界 1,100mm×1,100mm GMP(医薬品の製造と品質管理基準)に従い、プラスチック製パレットの利用が増加している。 化学業界 1,220mm×1,220mm 4本のドラム缶を効率よく積載できるサイズのパレットが使用されている。 海外のパレット 国外では以下のようなサイズのパレットが使用されています。 【世界各国で使用されているパレットの規格】 国/地域 規格名 寸法(mm)・種類数 韓国 KS 1100×1100, 800×1000, 1100×800, 1100×900, 1100×1300, 1200×800, 1200×1000(6) 台湾 CNS 1100×1100, 800×1000, 1100×800, 1100×900, 1200×800, 1200×1000, 1200×1400, 1000×1200(7) 中国 GB 1219×1981, 1219×1219, 1219×1067, 1219×1016, 1219×914, 1168×1168, 1118×1118, 1067×1067, 1016×1016, 914×914, 1194×889, 762×762(12) 米国 ANSI 1219×1219, 1067×1067, 1219×1067(3) ドイツ DIN 1100×1100, 600×800, 800×1200, 1000×1200, 1219×1016, 800×1200, 800×1600, 1000×1200, 1000×1600, 1000×2000(10) 英国 BS 800×1200, 1200×800, 1200×1000, 1140×1140(4) スウェーデン SIS 800×1200, 400×500, 600×800, 1200×800(4) オーストラリア AS 1165×1165, 1200×1800(2) 旧ソ連 GOST 1200×1600, 800×1200, 1000×1200, 1200×1200(4) スイス SNB 800×1200(1) 各国のパレット事情 各国でパレットの規格が異なると、多くの問題が生じます。まず、サイズが異なるパレットは積み重ねて保管することができず、共同での使用も難しくなります。また、同じ工場内にさまざまな形状のパレットが混在していると、保管効率が悪化し、限られたスペースや時間の無駄につながる恐れがあります。 このような背景から、2006年にアジア全域で規格を統一し、物流プラットフォームの構築を目指してアジアパレットシステム連盟(APSF)が設立されました。 日本、中国、韓国、インド、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、タイ、フィリピン、ベトナムの各国が加盟しています。この連盟は、アジア全域で11型(1100×1100mm)と12型(1000×1200mm)を標準規格とし、2025年から本格的な運用を開始する予定です。なお、EUでは既にEPALがパレット規格を統一し、運用しています。 パレットの相場 パレットは種類や材質によって価格が異なります。一般的に木製パレットやプラスチックパレット、紙製パレットは比較的安価です。紙製パレットは木製パレットやプラスチックパレットよりもさらに低コストで導入できます。 しかし、金属製パレットの相場はもっとも高価となっています。 木製パレットやプラスチックパレットは、¥1000〜¥4000前後から価格展開されており、相場の目安です。しかし、金属製パレットの値段は約¥10,000以上が相場となっており、木製、プラスチックパレットのおよそ2.5倍もコストがかかる傾向にあります。 ただし、安価とされる木製パレットでも使用している木材によって価格が変動します。一般的に安価で販売されている木製パレットは、材質が針葉樹で作られたものです。そして、南洋材をはじめとする広葉樹は、供給量が少なくそのぶん高価となります。 パレットはレンタルすることも可能 近年では、パレットを購入するのではなく、必要な時にレンタルするという選択肢が広がりを見せています。パレットをレンタルすることには、さまざまな利点があります。 パレット管理の負担軽減 レンタルの大きな利点として、パレットの管理が不要になる点が挙げられます。使用後のパレットは一般的に「デポ」(レンタル元)に返却するため、企業は自社で過剰な在庫を抱える必要がありません。さらに、レンタルサービスを利用することで、パレット管理や在庫の維持にかかるコストや手間を大幅に削減することができます。 回収されたパレットは、デポで洗浄や修理などのメンテナンスが行われるため、企業はその業務に時間を割く必要がありません。また、季節による需要の変動にも柔軟に対応できることが、レンタルのもう一つの強みです。 パレットの過剰在庫のリスク回避 パレットを自社で所有する場合、その数はレンタルの約3倍が必要とされています。物流業界ではパレット輸送が一般化していますが、拠点間の移動によりパレットが紛失するリスクが存在し、それが普及の妨げとなっていました。 しかし、レンタルサービスを活用することで、企業は余分なパレット在庫を保有する必要がなくなり、このリスクも大幅に軽減されます。 材質の特性を理解してパレットを選ぶ パレット選びにおいてコストは大切な要素ですが、材質の特性に適していることが最も重要です。運搬の目的を考慮すると、商品に影響を与えない形で輸送できるパレットを選ぶ必要があります。また、物流の観点から企業の姿勢を反映したパレット選びも求められます。 4つのケースを例に用途に合ったパレットをご紹介します。 パレットの材質はニーズに合わせて選ぶことがポイントです。 .環境に配慮したい場合 近年、SDGsの観点から環境への意識が重要視されています。リサイクルが可能なプラスチック製パレットや、ゼロエミッション対応でリサイクルが容易な紙製パレットを使うことで、企業の環境への配慮をアピールできます。 軽量で滑りにくいパレットが必要な場合 軽さと商品の保護を重視する場合、滑りにくい材質の木製パレットが有効です。しかし、湿度が高いと害虫やカビが発生しやすくなるため、乾燥状態を保つなどの取り扱いに注意が必要です。 不定形で頑丈さが求められる場合 様々な形状の商品に対応し、外部からの衝撃からしっかりと保護する必要がある場合には、金属製のパレットが適しています。高い耐荷重性を持ち、商品の形状に合わせて製作することも可能です。ただし、コストやパレット自体の重さに関しては検討が必要です。 食品、医療品、農産物を効率良く運びたい場合 比較的軽量な商品を効率的に輸送するためには、合成樹脂製などのシートパレットが適しています。これらは軽量で省スペースなだけでなく、紙や木製品に比べて耐水性・耐薬品性に優れており、衛生面でも雑菌が繁殖しにくいという利点があります。 パレットを利用する際の注意点 パレットを利用する際には、いくつかの注意点があります。 まず、パレットを使うことで積載効率が下がる場合があります。たとえば、プラスチック製の平パレット1枚の重量を20kgとすると、トラックに8枚積載する場合、合計160kg分の貨物を積むことができなくなります。この問題に対しては、より軽量なシートパレットを使用することで対処できます。 また、トラックでパレットを運搬する際、パレットの間に隙間が生じることがあり、その隙間を埋めるための緩衝材が必要です。さらに、倉庫でのパレットの管理には、棚卸しや保管スペースの確保が求められます。そのため、コスト削減の一環として、レンタルパレットを利用する方法も考えられます。 まとめ パレットにはさまざまな種類がありそれぞれが持つ特徴は異なります。そのため、積荷によって適切なパレットを選択することはもちろん、パレットごとのメリット・デメリットを考慮することが大切です。 適切なパレットを使用することによって、荷役作業の効率化やコスト削減に繋げることができるでしょう。

    #フォークリフト#パレット

    2024/09/13

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