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【フォークリフトの基礎知識】カウンター式、リーチ式とは?

フォークリフト

2024/07/18

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【フォークリフトの基礎知識】カウンター式、リーチ式とは?

フォークリフトは2種類

フォークリフトには大きく分けて「カウンター式」と「リーチ式」の2種類があります。フォークリフトのレンタルを検討する際は、それぞれの特徴と使用環境、作業用途を考慮して機種を選定する必要があります。

例えば、カウンター式フォークリフトは「重い荷物を扱う荷役」、リーチ式フォークリフトは「室内や狭いスペースでの作業」に最適など、種類によって作業の向き不向きがあります。

ここからは、「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトの違いについて詳しく解説し、実際のレンタル時にフォークリフトを選ぶ際のポイントについてご紹介していきます。

フォークリフトの導入、レンタルでの利用を検討している方は、ぜひ、機械選びのご参考にお役立てください。

「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトの違い

カウンター式フォークリフトの特徴

カウンター式フォークリフトは、自動車のように運転者が座席に座ってハンドルを操作するタイプのフォークリフトです。別名「カウンターウエイトバランスフォークリフト」とも言い、「カウンター」とは「反対」を意味します。

後部にある鉄の重り(ウェイト)で車体のバランスを取っており、これにより、車体前方のフォーク(爪)に重い荷物を載せても車体が前に傾かず、安定した状態で荷物を運ぶことができます。

カウンター式フォークリフトは、転倒しにくく安定した走行が可能です。車体の安定性と強度が高く、走行速度やフォークの上昇速度も速いため、安全性と作業効率が優れています。

さらに、カウンター式フォークリフトは座った状態で足のペダルでアクセルやブレーキを操作するため、自動車の運転に近い感覚で操作できます。

リーチ式フォークリフトの特徴

リーチ式フォークリフトは、立ったまま操縦する点や、車体を動かさずにフォークやマストを前後に伸縮させることが可能な点が特徴のフォークリフトです。「リーチ」は「距離・範囲」を表す言葉であり、フォークの伸縮により、この機能により、車体が奥に入らなくてもフォークを使って奥にある荷物を取り扱うことが可能です。

操縦時は、足元にペダルがあり、それを踏むことでブレーキが解除され、フォークリフトを走行させることができます。小回り性に優れ、狭い通路やスペースでの稼働に向いています。

また、リーチフォークリフトは、基本的にバッテリーで駆動するフォークリフトのため、燃料コストを削減でき、室内作業においては排気ガスの充満を心配する必要がありません。

「カウンター式」も「リーチ式」も同じ資格で操縦できる

フォークリフトを運転する仕事に就くには、国家資格であるフォークリフト運転技能講習を受講する必要がありますが、カウンター式フォークリフトとリーチ式フォークリフトの運転は1つの資格で行えます。

つまり、本免許を取得すると、カウンター式・リーチ式等フォークリフトの最大積載量や機種の制限なく、運転が可能になります。しかし、フォークリフトで公道走行を行う場合は、大型特殊自動車免許などの運転免許を取得することが、道路交通法によって定められているため注意してください。

フォークリフト運転技能講習は、労働安全衛生法で定められた技能講習をすべて修了することで、最大積載量1トン以上のフォークリフトを運転できます(フォークリフト運転技能教育は最大積載量1トン未満のフォークリフトが運転可能)。

フォークリフト運転技能講習の受講資格は、満18歳以上であることが条件なので、誰でもチャレンジすることが可能です。講習や取得の難易度も高くないため、リフトマンや他業種に就職・転職したいと思う方は、積極的に受講してみることをおすすめします。

フォークリフトの動力

フォークリフトの動力は大きく「内燃機関式」と「蓄電池式」の2種類に分けられます。それぞれにメリット・デメリットがあるため、フォークリフトを選ぶときは、「動力」を確認しておくことも大切です。

内燃機関式(エンジン式)

内燃機関式(またはエンジン式)とは、すなわち、ガソリンやディーゼルなどを燃料として動く、エンジンで稼働するフォークリフトのことです。「ガソリン車」や「ディーゼル車」のほかにも「ガソリン併用車」「LPG(LPガス)車」などの種類があり、重量のある荷物でも問題なく運搬できる馬力や走行速度が優れているといったメリットがあります。

一方、大きなデメリットとして、排気ガスが出ることや小回りが利かないことが挙げられます。車体重量やサイズも大きいため、狭い倉庫内や通路ではなく、主に屋外で使用される場面が多いです。

蓄電池式(バッテリー式)

蓄電地式フォークリフトはバッテリーに蓄えた電力を動力源として稼働します。主に3トン以下の小型フォークリフトは、蓄電地式の動力であることが多いです。

蓄電地式フォークリフトの大きな利点は、小回りが利き、排気ガスが出ないことです。そのため、内燃機関式フォークリフトとは異なり、室内作業に適しています。なにより、燃料を必要としないため、燃費面でのコスト削減にもつながります。

ただし、馬力が弱いため重い荷物の運搬には不向きなことや、連続稼働ができないという点がデメリットです。さらに、蓄電池(バッテリー)は、最大で4〜5時間程度しか稼働できず、フル充電には約8時間かかるため、予備の蓄電池を用意することが一般的です。

そして、バッテリーの寿命が尽きた際、バッテリーの交換コストが高いということもネックになります。

現在は蓄電池式(バッテリー車)が普及している

フォークリフトは、冷凍倉庫や精密部品の加工場、物流倉庫など排気ガスを出すことができない場面で活躍することが多いです。また、CO2の削減規制やガソリン価格の高騰もあり、蓄電池式(バッテリー車)の割合が、他分野の自動車に比べて高くなっています。

一般法人日本産業車両協会によると、フォークリフトの国内販売におけるバッテリー車比率は、1995年度の35.0%から2005年度には47.2%に上昇し、2023年10月時点で国内のバッテリー車(リーチ式フォークリフト、けん引車を含む)の普及率は68%以上となっており、すでに蓄電式(バッテリー車)が主流となっています。(日本産業車両協会調べ)

資料:日本産業車両協会「産業車両製造業における地球温暖化対策の取り組み」参照
日本産業車両協会は、毎年3月号の会報「産業車両」誌で、バッテリー車などの機種別や府県別の詳細な統計を公表しています。
一般法人日本産業車両協会ホームページ:統計資料

「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトのデメリット

フォークリフトを選ぶ際は、それぞれの機種が持つデメリットを抑えておくことも大切です。

フォークリフトは、使用される用途・環境を想定、考慮した設計になっています。機種の選択を誤ると、ワークシチュエーションによってはせっかく導入したフォークリフトが使い物にならない、という事も起こり得るので、こういったデメリットも把握しておきましょう。

カウンター式フォークリフト

カウンター式フォークリフトのデメリットは下記の3つです。

1.排気ガスや騒音が発生する

カウンター式フォークリフトのデメリットとして、排気ガスや騒音が発生するため屋内などの閉所での使用には向いていないことが挙げられます。ガソリンや軽油を燃料とするエンジン式(内燃機関式)フォークリフトは、普通乗用車と同じく燃料を燃焼させて動力に変換するため、エンジンをかければ排気ガスが発生します。

工場内や屋外の稼働でも排ガス規制があれば稼働できないほか、特に屋内では排気ガスによる一酸化炭素中毒の可能性もあるため、稼働が制限されていることが多いです。

2.小回りが利かない

カウンター式フォークリフトのタイヤは、70度程度しか回転することができません。車体のサイズも大きく転回しにくいため、小回り性能や狭い場所での作業性はどうしても劣ってしまうことを理解しておきましょう。

カウンター式フォークリフトは、閉所や狭い通路で小さな荷物を運搬するより、一般的に屋外などの広いスペースで大きな荷物を運搬するために導入される機種だといえるでしょう。

3.燃料の消費量が多い

カウンター式フォークリフトの動力は、ガソリンや軽油などを燃料にして稼働する内燃機関式がほとんどです。ガソリン車やディーゼル車はパワーが大きく、長時間作業していても速度が落ちにくいのが特徴です。

また、燃料給油も比較的短時間で完了するため、ガス欠時もスムーズに作業を再開できる利点もあります。しかし、高馬力と引き換えに、燃料の消費量も多いため燃料コストがかかる点には注意が必要でしょう。

リーチ式フォークリフト

リーチ式フォークリフトのデメリットは以下の3つです。

1.稼働時間が短くパワーが小さい
2.価格が高価
3.重い荷物を運べない

1.稼働時間が短くパワーが小さい

リーチ式フォークリフトの動力は蓄電池(バッテリー)式のため、内燃機関式の動力よりもパワーに劣ってしまいます。

さらに、稼働時間も短く、充電に時間を要することもデメリットです。バッテリーは繰り返し使い続けるとバッテリー液が蒸発していきます。特に夏季はバッテリー液の補充感覚が短くなるため、逐一の点検や補充も欠かせません。

リーチ式フォークリフトは、長時間の稼働、重量物の運搬には不向きといえるでしょう。

2.価格が高価

動力に蓄電池(バッテリー)を使用しているリーチフォークリフトは、内燃機関式(エンジン式)のフォークリフトよりも、購入額が高い傾向にあります。

以下の、内燃機関式フォークリフトと蓄電池式フォークリフトの価格相場を比較した表をご覧いただければわかるように、積載重量が多くなるほど価格も上がっていきますが、蓄電池式フォークリフトの場合、バッテリーの容量が大きくなるほど価格は高くなります。

【フォークリフト(動力別)価格相場】(2024年7月現在あくまで一例です)

積載重量(t) 1 1.5 2 2.5
内燃機関(エンジン)式 の価格相場 約¥1,800,000 約¥2,000,000 約¥2,300,000 約¥2,500,000
蓄電池(バッテリー)式 の価格相場 約¥2,300,000 約¥2,800,000 約¥3,300,000 約約¥3,800,000
蓄電池式フォークリフトの場合、積載重量が大きいほどバッテリーの容量も大きくなるため、比例して購入価格も高価になります。

3.重い荷物を運べない

リーチフォークリフトは、パワーが内燃機関式よりも低い蓄電池式の動力を採用しているほか、リーチフォークリフトの機種は3トンクラス程度しかラインナップがないので、重い荷物を大量に運搬するには効率が良くありません。

また、カウンター式のフォークリフトよりも安定性が良くないので、積載量を上回る荷物の運搬は横転などの危険が高いです。

「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトの選び方

作業環境・用途を考慮して動力を選ぶ

適した動力のフォークリフトを選ぶには、作業環境・用途を明確にすることが大切です。例として、内燃機関式動力の「カウンター式フォークリフト」は、大量の重量物運搬を屋外で行う場合に活躍します。また、蓄電池式の動力を持つ「リーチ式フォークリフト」は、排気ガスが出せない冷凍倉庫や食品工場など食品衛生上の環境配慮が必要な場面でも活躍します。

カウンター式フォークリフトは、主に屋外や広大な倉庫、重量物運搬で使用され、リーチ式フォークリフトは基本的に屋内や狭い通路などの閉所作業や軽量物運搬で使用されます。

扱う荷物の重さで最大荷重を選ぶ

フォークリフトの最大荷重を選ぶ際には、「運ぶ荷物の種類」「オペレーターの体重」「荷物の寸法」などの点を把握することも重要です。荷物の寸法によってフォークの長さが変わり、荷重中心によって最大荷重も変わります。

荷重心とは、フォークリフトに積載した荷物の重心位置とフォーク(爪)の垂直前面との距離のことです。例えば、荷重重心:500mm、最大荷重:1500Kgのフォークリフトの場合、フォーク垂直前面から500mm以内に荷重中心がある荷物に限り、1500Kgまで安全に運搬することが可能ということになります。

作業する場所に適した車輪数を選ぶ

フォークリフトのタイヤには3輪と4輪のタイプがあります。このタイヤ数にはメリット・デメリットがあるため、利用目的に見合うタイヤ数の車両を選びましょう。

3輪タイプのフォークリフトは、リーチフォークリフトに多く見られるタイヤ数で、旋回半径が狭く小回りに優れています。そのため、狭い通路での作業に適していますが、屋外作業、特に砂利道や起伏の多い場所では操作が難しくなります。

また、3輪タイプのフォークリフトは、最大荷重が2.5トン程度までと限定的です。最大荷重ぎりぎりで荷物を運搬すると、フォークリフトの旋回時にバランスが不安定になりやすく転倒の危険が大きくなります。

4輪タイプのフォークリフトは耐久性があり、屋外作業や砂利道や起伏の多い地面での使用に向いています。また、3輪タイプよりも安定性が高いため、斜面でも転倒するリスクが少ないです。ただし、旋回範囲は3輪タイプよりも限られており小回りを苦手とします。

フォークリフトをレンタルする業者選びのポイント

希望の機種があるかどうか

希望機種の有無は、業者選びでもっとも重要なポイントです。いくらレンタル費用が安くても、必要としているスペックのフォークリフトがなければ意味がありません。レンタル業者によって保有機種や在庫数が異なるため、事前のリサーチが必要になります。

最近では、レンタル可能な機種の一覧をサイトに掲載しているレンタル業者が多いです。気になる業者が見つかったら、まずはその業者のサイトをチェックしてみましょう。

利用しやすい料金プランがあるか

レンタルは、1日単位で借りる日極と月単位で借り続ける月極の2パターンが基本的な料金形態になります。しかし、現在のレンタル業者は、顧客のニーズに応じてレンタルのプランを細かく設定していることも多いです。

中には、レンタルとリースの昼間に位置する「長期レンタルプラン」を提供する業者も見受けられます。このように、レンタルのプランは業者によって大きく異なることがあるため、複数社のプランを確認してから業者を選定するようにしましょう。

機械のメンテナンスはしっかり行われているか

レンタル業者が扱う機械は基本的に中古品になります。フォークリフトは構造が比較的シンプルであり、長距離を移動する車両でもありません。したがって、メンテナンスさえ行き届いていれば年式が古いものでも問題なく使用できるでしょう。

しかし、その逆もまた然りで、メンテナンスが不十分であれば、年式が新しくローアワーのフォークリフトだったとしても不具合が発生しやすくなります。できれば、レンタルの契約をする前に、フォークリフトの状態を見て、メンテナンスの状況を確認するのが望ましいでしょう。

まとめ

フォークリフトには大きく分けて「カウンタ―式」と「リーチ式」の2種類があり、それぞれの特徴を理解したうえで、作業の用途、規模にあった機種を選択することが大切です。またフォークリフトの動力によってもメリット・デメリットがあるので、レンタル等での導入をご検討の方は、本記事をご参考にしていただければ幸いです。
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電動フォークリフトのバッテリーは管理とメンテナンスをしっかり行うことで、平均的な寿命よりも長持ちさせることができます。逆に管理やメンテナンスを怠れば最悪1年で寿命を迎えてしまうことも。 ここからは、バッテリーを長持ちさせるコツを5つご紹介いたします。早速実践してみてください。 過放電と頻繁な充電を避ける 過放電とは、満充電状態から80%以上放電し、バッテリーの残量が20%以下になることを指します。さらに、1日に複数回(2回以上)の充電を行ったり、追加で充電する行為も頻繁な充電とされます。このような使用方法はバッテリーの寿命を短くします。 適正なバッテリー液量を維持する バッテリー液が不足していると、内部温度が上昇して適切な電気容量が得られなくなります。その結果、バッテリーの稼働時に負荷がかかり、極板が損傷して寿命が短くなります。 逆に、液量が多すぎると充電時に発生する水素で液があふれ、バッテリー室が錆びる原因になるほか、最悪の場合は短絡による火災や爆発を引き起こす可能性があります。 定期的な点検を実施する 年次、月次、始業時の点検を定期的に実施してバッテリーに問題がないかを確認しましょう。年次や月次の点検でバッテリーの電圧値や液比重値に異常が見られた場合は、早急に対策を講じることが重要です。 バッテリー上部の清掃 バッテリー上部にほこりなどがたまると、自然放電が発生し、これが劣化の原因となります。1~2週間に一度は、バッテリー上部を拭いて清潔に保つように心がけましょう。 バッテリーが高温になるのを避ける 充電中などにバッテリーの温度が60度以上になると寿命が極端に短くなります。メーカーが推奨するバッテリーの温度は14〜15度です。 このため、バッテリーを極度の高温・寒冷環境下に置かないよう、バッテリーの保管場所にも気を付ける必要があります。 バッテリーのメンテナンス方法 電動フォークリフトのバッテリーを長く使用するには、定期的なメンテナンスが欠かせません。 バッテリーの電解液は、充電中の水の分解や蒸発によって水分が減少します。電解液が減った状態で使用すると、バッテリーの寿命が短くなる可能性があるため、メンテナンス時に電解液をこまめに補充することが大切です。 バッテリー液(精製水)の補充方法 精製水の補充は、毎回充電前と後に点検し、バッテリー電解液が減ってきたら適量を補給します。補水には必ず精製水を使用し、水道水は使用しないでください。水道水には不純物が含まれており、バッテリーの電極板の腐食を早めます。 バッテリー液の補充手順 精製水の入ったポリ容器をバッテリーより高い位置に設置します。 容器のフタを外し、中フタ付きのホースを容器の中にしっかりと差し込んでから中フタを固定します。 次に、バッテリーの液栓キャップを開けてホースの先端を差し込みます。 補水を始める際には、まずピッチコックを緩め、容器の中央部分を指で数回押してサイホン作用を発生させ、精製水を出します。 赤色のフロートが上昇し、白線が見えたら速やかにピッチコックを閉めます。 補水が完了したら、ポリ容器のフタと液栓のキャップをしっかり閉めます。 最後に、バッテリー上面を木綿布などで清掃します。 補充の際は、バッテリーの電解液面が最高液面を超えないように注意してください。液漏れや漏電の原因となることがあります。 電動フォークリフト用バッテリーの値段は? 電動フォークリフトのバッテリーは消耗品であるため、長く使用していると遅かれ早かれ交換の時期がやってきます。そこで、気になるのがバッテリーの値段ではないでしょうか。 特に多くの電動フォークリフトを稼働させている企業にとっては事前に相場を把握し、予算を見積もることが重要です。 バッテリーは¥100,000~¥1,000,000円以上と高価 電動フォークリフトのバッテリーは大変高価で、1回の交換で値段が10数万〜100万円以上するものも珍しくありません。電動フォークリフトのバッテリー交換にかかる費用は、バッテリーの容量やフォークリフトがリーチ型かカウンター型かによっても異なります。 一般的にカウンター型のフォークリフトはバッテリーの容量が大きくなるため、値段は高い傾向にあります。 製品価格に関して言えば、リチウムイオンバッテリー搭載の電動フォークリフトよりも、鉛バッテリー搭載の電動フォークリフトの方が安価です。 バッテリー交換にはまとまった金額がかかるため、複数社に相見積もりをして、総合的に判断するのがおすすめです。 ※2024年12月現在 トクワールド調べ ランニングコストだけでなく維持費も比較すると そのため、価格だけを比較すると、鉛バッテリー搭載の電動フォークリフトの方が魅力的に感じられます。しかし、電動フォークリフトは初期導入費用だけでなく、維持管理費用も考慮しなければなりません。 維持管理費用としてはメンテナンス費用が挙げられます。鉛バッテリーを使用している場合、補水のためのバッテリー液の費用や、寿命が尽きたバッテリーの交換費用が発生します。加えて、補水や充電、バッテリー交換にかかる作業の人件費も無視できません。 一方、リチウムイオンバッテリーは、補水不要かつ長寿命であることから、鉛バッテリーよりも維持コストを抑えることができます。 このように、製品価格だけを見ると鉛バッテリー搭載の電動フォークリフトは一見安価に思えますが、総合的なコストを考慮すると、リチウムイオンバッテリーの方が経済的です。 ※2024年12月現在 トクワールド調べ まとめ 電動フォークリフトのバッテリーはひとつひとつが高価なものですが、適切な管理と定期的なメンテナンスを行うことで、平均より長持ちさせて使用できます。初期費用や耐用年数の面を考慮すればリチウムイオンバッテリーがおすすめです。

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    フォークリフトの操作と運転のポイント!基本からコツまでリーチ式も!

    目次 フォークリフトの基本|点検・乗車・発進・停止・駐車 フォークリフトを上手に運転するコツ!自動車との違い リーチ式フォークリフトの操作・運転のポイントを紹介 まとめ|フォークリフトの操作・運転 フォークリフトの基本|点検・乗車・発進・停止・駐車 フォークリフトは、荷役・運搬作業に欠かせない重機です。作業の効率化と省力化に大きな力を発揮します。 フォークリフトは物を「積む・降ろす・運ぶ」という作業が必要なあらゆる業種で活躍しており、操作・運転の資格があれば就職・転職において格段に有利になります。 ただフォークリフトの操作や運転は、公道を走る一般的な自動車とは違います。 この記事ではまず、フォークリフトを動かすための基本を点検・乗車・発進・停止・駐車というポイントで紹介します。そして実際に作業するうえで重要になるコツを説明します。 また比較的Web上に情報が少ないリーチ式フォークリフトの運転操作についても詳しく紹介していますのでぜひ参考にしてください。 フォークリフトの基本を理解することは、作業の効率化だけでなく危険を回避し安全作業を行うことに直結します。 ちなみに厚生労働省の統計によれば、2021年の「フォークリフトに起因する災害発生件数」は、死傷事故は2,028件、そのうち死亡事故は21件におよびます。 フォークリフトには、大きく分けて「カウンターバランス式」と「リーチ式」の2種類あります。ここでは座りながら運転する「カウンターバランス式」を想定し、フォークリフトの操作・運転に関する基本を紹介します。 作業開始前点検 作業開始前点検とは、その日の作業を始める前に、フォークリフトが安全に作業を行える状態かを点検することです。事業者はフォークリフトで作業を行う前は必ず点検をしなければならないと労働安全衛生法によって定められています。(労働安全衛生規則第151条の25) 点検のポイントは以下の4つです。 ・制動・操縦装置の機能 ・荷役・油圧装置の機能 ・車輪(タイヤを含む)の異常の有無 ・前後照灯・方向指示器・警報装置の機能 点検は、「点検チェックシート」を用いて行います。外観点検、作動テストなどのチェックシートを用いて各機能を点検します。 点検で異常が確認された場合は、すぐに整備・メンテナンスを実施し、完全に修復しなければ作業を行うことはできません。 運転席に乗車する フォークリフトに乗車する際は、運転席の左側から乗り込みます。 乗車するときは、左手はアシストグリップ、右手はドライバーシートの背当てを持ってください。その状態のまま、左足を乗降ステップにかけ運転席に乗ります。 そして、キーをまわし、エンジンをかけるという手順です。 車両を発進し走行させる フォークリフトの走行方法について以下にまとめました。 ・周囲の安全確認 ・サイドブレーキの解除 ・リフトレバーを操作してフォークを地上高5cm位にする ・チルトレバーを引いてマストを後ろに倒す ・左手はハンドルノブを握る ・右手は膝の上におく ・右足でペダルを踏み発進 ・前進は前進レバー、後進は後進レバーを入れる ・右左折時は前後左右の安全確認 ・ウインカーは任意|各事業所のルールに従う 駐車位置や荷役作業場所に接近したら徐行運転をします。フォーク先端の基準線手前で停止しますが、急ブレーキはかけないように注意してください。 車両を停止する ・右足をアクセルペダルから離す ・ブレーキペダルを踏む ・ブレーキペダルを踏んだまま駐車ブレーキをかける ・前後進レバーを中立にする 車両を駐車する ・フォークを地面すれすれまで降ろす ・フォーク下面を先端から3分の2程度接地する(前傾) ・フォークを地面に降ろす ・エンジンを止めてキーを抜く 基本の運転ルール 最後に、フォークリフトを運転するにあたって基本となる運転ルールを紹介します。 ・フォークリフトの運転は有資格者のみができる ・事前に決められた作業計画に基づいて運転する ・ヘルメットや安全靴などの保護具を着用する ・制限速度10km/h以下を遵守する ・停車時は逸走防止措置を行う ・作業指揮者を配置する ・用途外の使用は厳禁 フォークリフトを運転する際は基本となる操作と運転ルールをしっかり理解しましょう。 フォークリフトを上手に運転するコツ!自動車との違い フォークリフト運転の初心者の段階では、どうしても一般の自動車を運転するときの感覚に影響されてしまうことがあります。 その違いさえ頭に入れておけば、フォークリフトの運転自体は難しいものではありません。さらにコツを身につけることができれば上級者への道も早まるでしょう。 ここでは、フォークリフトを上手に運転するコツを紹介します。 運転のチェックポイント フォークリフトを運転しているとき、以下のポイントを自己診断してみてください。 違いがあったら、その都度修正していくことです。それが上手くなっていくコツです。 ・落ち着いて運転する ・正しい姿勢で運転する ・周りの状況に気を配る ・規定の速度を守っている ・フォークの角度を平衡にする ・フォークの幅は対称にする ・右左折では荷物から目を離さない フォークリフトの操作や運転をあなたに任せた会社が期待するのは、まずは安全な運転です。あなたはもちろん、周囲の人をケガさせたり、商品や備品を破損させたりしないことが最重要事項です。 そのために大切なのは落ち着くことです。慌ててしまうといろんなことを見落としてしまいます。 緊張して落ち着くどころではないとしたら、最初はみんなこうだったに違いないと開き直るくらいがちょうどいいです。また正しい姿勢を意識すれば視界は自然と広がり、危険なサインを見つけやすくなります。 右左折時やカーブでは、遠心力で荷崩れしやすくなりますから十分注意しましょう。 ハンドル操作(後輪操舵)のコツ フォークリフトは一般の自動車と違い、ハンドルは後輪操舵です。方向転換するときは後輪が動きます。 なので荷物を運ぶときは、原則、バック走行になります。 フォークリフトでは、ハンドルは小刻みに切って曲がるのが定石です。一度にハンドルを切りすぎると外輪差が大きくなり、車体の後部や積み荷が周囲とぶつかりやすくなります。 外輪差とは、車体の前部分よりも後部分が大きく外側を通ってしまうことをいいます。 またフォークリフトのタイヤは、重い荷物を安定して運べるように前のタイヤが大きいです。また後のタイヤが小さいと、狭い場所での小回りが利きやすくなります。 このため曲がるときのハンドル操作は最小限にとどめなければなりません。ハンドルを回し過ぎると想定以上に車体が曲がってしまうと感じるはずです。 慣れて体感的に覚えるまでは、小さく回しながら操作するのが上手くなるコツです。 パレットを上手に使うコツ フォークリフトの荷役・運搬作業の相棒として欠かせないのがパレットです。 フォークリフト作業の中心となるのは、荷物の積み付けと取り降ろしです。このとき、常に注視するのはパレットです。 パレットの先端や下面と対象となる荷台や地面との離れ、パレットの傾斜角はどうかなどを常に目視で確認しながら作業します。 パレットに近づくときもフォークを挿し込むときも、静かにやるのが上手くなるコツです。急いでやる作業にいいことは一つもありません。 以下に荷物の積み付け方法の流れをまとめました。 【積み付け】 パレットの先端が荷台の20~30cm手前の位置で停止 駐車ブレーキをロックし、前後進レバーを中立 マストを垂直にし、パレットの下面を荷台の上面より10~15cm上げる 前後進レバーを前進に入れ、安全確認 静かに前進して、パレットを荷台(架台)指定枠まで前進 駐車ブレーキをロックし、前後進レバーを中立 荷台の指定枠内にパレットを静かに降ろす 前後進レバーを後進に入れ、安全確認 駐車ブレーキを解除 静かに後進し、パレットのエッジボードとフォーク高さ・傾斜角度調整を確認し後進 フォークの先端と、荷台の隙間が20~30cm開いたら停止 フォークを静かに下げ地上高5~10cmまで下げマストを6度以上後傾 前後進レバーを後進に入れ、安全確認 駐車ブレーキを解除、事業所の規定に従い指定場所まで運搬 取り降ろしは、概ねこの作業の逆をやると捉えてください。 リーチ式フォークリフトの操作・運転のポイントを紹介 フォークリフトには、カウンターバランス式とリーチ式の2つのタイプがありますが、内訳としてはカウンターバランス式が7割程度を占めています。 ただ物流施設の建設が増えたため、リーチ式の割合が少しずつ上がっているのが現状です。 またリーチ式は操作・運転経験者も少ないため、求人の競争率は低めです。カウンターバランス式とリーチ式のどちらも対応できれば就職や転職で有利に働くことは間違いありません。 ここでは、リーチ式フォークリフトの操作・運転について詳しく紹介します。 リーチ式の発進準備 リーチ式は立って運転します。リーチ式の発進準備についてまとめました。 ・運転者は運転席に正しく乗ること ・走行コントロールレバーが中立位置にあることを確認 ・ブレーキがかかっていることを確認 ・左手でステアリングハンドルノブを軽く握る ・キースイッチをスタート位置まで回しキーから手を離す ・リフトレバーを手前に引きフォークを床面より10~15cmリフトさせる ・リーチレバーを手前に引きマストを繰り込む ・チルトレバーを手前に引きフォークを後傾させる 15分間、走行・油圧操作をしないと、オートパワーオフ機能で自動的に電源はOFFされます。キーを「スタート」位置まで回すと、再度ONになります。 リーチ式の運転操作 次にリーチ式の運転操作について、発進、旋回、電気ブレーキ、停止、駐車の順に説明します。 【発進】 ・左足でブレーキペダルを踏む ・右足はフロア右のプレゼンスぺダルを踏む ・右手で走行コントロールレバーを前又は後ろへ徐々に倒して発進 運転中は、体の一部が車両からはみでないようにします。 【旋回】 後輪操舵のフォークリフトは、旋回時に速度を十分に落とすことが必須です。 また旋回する側に車両を寄せ、ステアリングハンドルを早めに切ること、後部の揺れに注意することを忘れないでください。 【電気ブレーキ】 電気ブレーキは、左足でブレーキペダルを踏み込んだまま、走行コントロールレバーを進行方向と反対の向きに倒すと作動します。 電気ブレーキのかかり具合は、レバーの倒し具合で、体感的に調節してください。 レバーを倒し続けると減速し、その後、逆進します。 【停止】 走行コントロールレバーを戻し、ブレーキペダルを徐々に離して停止させます。 荷崩れを起こしやすくなるので、車両の急停止は、非常時以外は厳禁です。 【駐車】 駐車して、運転者が車両を離れる際は以下の注意事項を遵守してください。 マストはしっかり繰り込み、フォークを前傾させ床面まで降ろします。 坂道では駐車させないことを原則とし、やむを得ず坂道上で離れる場合は、必ず車止めをしてください。 キースイッチは必ず抜いてください。 リーチ式フォークリフトの運転が上手くなるコツ リーチ式フォークリフトの運転が上手になるコツは、ハンドルとレバーの操作を体感的に覚えることです。 リーチ式のハンドルは2回転半(!)回ります。ハンドルをどれくらい回せばタイヤの向きがどれくらいになるかをしっかり把握することが大切です。 また数種類あるレバーも、傾けた角度に応じて反応するという特徴があります。それぞれのレバーの役割を覚えることはもちろん、傾ける角度の違いによる反応の強弱を覚えることも重要です。 リーチ式フォークリフトは屋内での使用が多く、狭く見通しのきかない倉庫や工場であることがほとんどです。人や物と接触するリスクが高く、スピードの出し過ぎは許されません。 また立ち乗りであり、特別な落下防止装置が付いているわけでもありません。スピードを出し過ぎての走行や作業は、ちょっとした反動で荷物とともに運転者もバランスを崩し事故につながってしまいます。 スピードは規定内を守り旋回時や右左折時は特に注意すること、ハンドルやレバーの操作では操作と反応の強弱の度合いを体感的に覚えることが上手くなるコツです。 フォークリフトの操作・運転|まとめ ここまでフォークリフトの操作・運転について以下のことを紹介しました。 操作・運転の基本となる流れ|点検・乗車・発進・停止・駐車 上手に運転するためのコツ|自動車との違い(後輪操舵) リーチ式フォークリフトの操作・運転のポイントと上手になるコツ フォークリフトは荷役作業が必要な全産業で活躍する特殊車両です。取得していることは就職・転職において必ず有利になる資格です。 さらにカウンターバランス式とリーチ式の両方の運転に通じることは、あなたにとって大きなアドバンテージになります。 ←中古の【フォークリフト】を探すならトクワールド!

    2023/02/17

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  • フォークリフト免許が丸わかり!資格取得の方法から費用まで全解説!
    フォークリフト

    フォークリフト免許が丸わかり!資格取得の方法から費用まで全解説!

    目次 フォークリフトを運転するには資格が必要 フォークリフトを運転する資格には2種類ある フォークリフト運転技能講習について徹底解説 フォークリフト運転特別教育について徹底解説 フォークリフトの運転資格で助成金を申請する方法 フォークリフト運転資格を活かして働ける業種 まとめ|フォークリフト免許 「フォークリフトの免許を取る方法が分からない」 「フォークリフトの免許があれば就職に有利ってホント?」 「フォークリフトの免許を取るのに必要な費用や日数を知りたい」 フォークリフトは物の運搬を必要とするあらゆる場所で活躍しています。 代表的なのは倉庫や工場、建設現場などですが、物を「積む・降ろす・運ぶ」という仕事を必要とする業種は数多くあり、フォークリフト運転手の需要は高いです。 ただ、公道を走る一般的な自動車とは扱いが違うため、免許を取る方法については意外と知られていません。 公道を走る自動車の運転免許は、国土交通省の管轄で道路交通法に基づいています。これに対して事業場内で働くフォークリフトの運転に関する資格は、厚生労働省の管轄で基づくのは労働安全衛生法です。 この記事では、フォークリフトの免許を取る方法と必要な費用や日数について詳しく解説しています。最後まで読んでいただければ、フォークリフトの免許を取るための行動をすぐにでも起こせるはずですからぜひ参考にしてください。 フォークリフトを運転するには資格が必要 フォークリフトを運転するには資格が必要です。ただ、資格の取得には時間も費用も必要ですから、それなりのメリットがなければ資格を取得する気持ちになれないでしょう。 その点、フォークリフトを運転する資格取得のメリットは大きいです。 現在、物流ニーズが高まっていて、倉庫での各種作業に欠かせないフォークリフト運転手のニーズも右肩上がりです。その他、製造工場や部品メーカー、大型ショッピングセンターやスーパーなどの倉庫内業務でもフォークリフト運転手は活躍しています。 フォークリフトを使っての作業は、特別な体力や腕力を必要としないので女性にもこなすことができます。 フォークリフトを運転する資格は、一度取得すれば更新の必要はなく年齢制限もないため、一定の能力さえあれば高齢になっても仕事をすることが可能です。 以上のことから、フォークリフトを運転する資格の取得はメリットが大きいといえるのです。 フォークリフトを運転する資格には2種類ある フォークリフトを運転する資格は、扱う荷物の最大荷重が1t以上か1t未満かで違います。この2種類の資格について紹介しましょう。 1t以上のフォークリフトを運転する資格 最大荷重が1t以上の場合、「フォークリフト運転技能講習」を受講後、試験に合格し修了証を交付されると運転資格を認定されたことになります。 「フォークリフト運転技能講習修了証」は、厚生労働省管轄の労働安全衛生法に基づく国家資格です。 運転技能講習には学科と実技があって、両方の修了試験に合格しなければなりません。 学科教育では、フォークリフトの走行に関する装置の構造や取り扱い方法と、フォークリフトの荷役に関する装置の構造や取り扱い方法について学習します。その他、フォークリフトの運転に必要な力学に関する知識と関係法令についても学びます。 実技教育は、フォークリフトの走行や荷役の操作の実践を交えながらの学習です。 受講科目は、保有する資格によって免除されるので事前に確認しておきましょう。 フォークリフト運転技能講習は、都道府県労働局長の登録認可を受けた教習機関で行われます。 1t未満のフォークリフトを運転する資格 最大荷重1t未満のフォークリフトを運転する資格は、「フォークリフト運転特別教育」を修了することで得ることができます。 このフォークリフト運転特別教育は、基本的に事業者が主体となって行うものです。ただ学科教育に関しては、ほとんどの場合、教習機関によって行われているのが現状です。 学科教育の講習内容は、フォークリフトの走行や荷役に関する装置の構造及び取り扱い方法、運転に必要な力学の知識と関係法令になります。概要は運転技能講習と同様ですが、学習時間は大幅に短縮されます。 実技教育を行うのは、通常では所属する各事業所ですが各教習所でも可能となっています。 教育時間としては、フォークリフトの走行の操作は4時間以上、荷役の操作に関しては2時間以上というのが目安として設定されています。 フォークリフト運転技能講習について徹底解説 フォークリフト運転技能講習修了証は、厚生労働省管轄の国家資格です。一般論としてですが、意外と受かりやすい国家資格だとされています。 合格率は非公開となっているのですが、Web上で調査すると、「96%」「90%~98%」「99%」などの記述が多く非常に高いものとなっています。 学科教育では試験に出題される内容を教えてくれるとか、実技試験に合格できるレベルまで練習できるとか、試験当日に再試験が受けられるというような情報も見受けられました。ただ、現在も行われているのか、どの試験会場でも行われているのかまでは把握できていません。 興味や関心がある方は、国家資格ということに臆することなく挑戦してみる価値はあるでしょう。 フォークリフト運転技能講習修了証について詳しく紹介します。 フォークリフト運転技能講習修了証の受講資格 フォークリフト運転技能講習修了証の受講資格についての規定は特にありません。 年齢制限もないのですが、18歳以上でなければ年少者の就業制限(年少則第8条第7号)があるため資格があっても就業することはできません。 受講の際、保有している免許や資格によって免除される科目などがあります。以下にその概要をまとめました。 保有する資格 免除される科目など ・大型特殊自動車免許(カタピラ限定なし)を有する者 ・大型自動車免許、中型自動車免許、普通自動車免許若しくは大型特殊自動車免許(カタピラ限定有)を有し、3ヶ月以上最大荷重1t未満のフォークリフトの運転の業務に従事した者 ・走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識 ・走行の操作 大型自動車免許、中型自動車免許、普通自動車免許若しくは大型特殊自動車免許(カタピラ限定有)を有する者 走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識 6ヶ月以上最大荷重1t未満のフォークリフトの運転の業務に従事した者 走行の操作 その他の者 免除なし 詳細については、各登録教習機関に確認しましょう。 フォークリフト運転技能講習の受講方法 フォークリフト運転技能講習の受講方法について、東京労働局登録教習機関である「コマツ教習所(株)東京センタ」を例に紹介します。 以下は、講習予約から資格取得までの流れです。 1.受講コースと日程を選ぶ https://www.komatsu-kyoshujo.co.jp/tokyo/application_info.html 上記URLにアクセスして、「講習日程を見る」をクリックし、フォークリフト運転技能講習を選択し講習の空き状況を確認しましょう。 2.予約する 空き状況の確認ができたら、必ずWeb又は電話(042-632-0635)で予約します。 3.申込み 予約受付日を含め10日以内に、受講申込書に必要書類を添付して申込みします。FAX又は郵送で申込み可能です。 4.受講票の確認 申込みが完了すると、受講票と振込確認書がFAX又は郵送で送られてきます。書類提出後、2~3日経っても送られてこないときは事務局に連絡して確認してください。 5.受講費用の支払い 受講日の3日前(土日祝含まず)までに振込します。振込手数料は当方負担ですから注意しましょう。 6.受講当日 受講当日は朝8時までに来所してください。写真撮影後、各教室で受付があります。詳しい注意事項はWebで確認してください。 7.修了・修了証交付 規定の講習時間を受講し、試験に合格すると修了証が即日交付されます。 詳細については、自分の地域の登録教習機関に問い合わせましょう。全国の登録教習機関は、以下のサイトで検索できます。 厚生労働省|登録教習機関一覧 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/anzeneisei05.html フォークリフト運転技能講習の受講時間 フォークリフト運転技能講習の受講時間は、現在保有している資格及び業務経験で違ってきます。以下は一般的なコース区分(時間別)です。 コース区分 現在保有している資格及び業務経験 11時間 ・大型特殊免許(カタピラ限定を除く)所有者 ・普通、準中型、中型、大型、大型特殊(限定あり)免許を有し、小型フォークリフト特別教育修了後、最大荷重が1t未満のフォークリフトの業務経験が3ヶ月以上ある方 (特別教育修了証のコピー貼付、事業主経験証明必要、特自検点検表添付) 15時間 小型フォークリフト特別教育修了後、最大荷重が1t未満のフォークリフトの業務経験が6ヶ月以上ある方。(特別教育修了証のコピー貼付、事業主経験証明必要、特自検点検表添付) 31時間 普通、準中型、中型、大型、大型特殊(限定あり)免許所有者 35時間 上記のいずれにも該当しない方 各登録教習機関によって実施していないコースもありますから事前に確認しておきましょう。 フォークリフト運転技能講習の受講費用 フォークリフト運転技能講習の受講費用について、前述の「コマツ教習所(株)東京センタ」を例に紹介します。コマツ教習所では、フォークリフト運転技能講習のコースは11時間、31時間、35時間の3つです。 コース 日数 受講料(税込)テキスト代含む 11時間 2日 23,000円 31時間 4日 51,000円 35時間 5日 51,000円 受講費用については、各地域、各登録教習機関で若干ですが違いがあるようです。事前に確認することをおすすめします。 フォークリフト運転特別教育について徹底解説 フォークリフトの運転の業務に係る特別教育を受けることで、最大荷重1t未満のフォークリフトを運転することができます。ただ、道路上を走行させるには他の免許が必要です。 労働安全衛生法では、特別教育は事業者(事業を行う個人・法人・団体)が行わなければならないと規定しています。しかし実際には、ほとんどのケースで登録教習機関が代行しているのが現状です。 フォークリフト運転特別教育について紹介します。 フォークリフト運転特別教育の受講資格 フォークリフト運転特別教育には、特別な受講資格というものはありません。 ただ、フォークリフトの運転で就業するには18歳以上でなければなりません。ですから、18歳以上というのが実質的な受講資格ということになるでしょう。 フォークリフト運転特別教育の受講方法 フォークリフト運転特別教育の受講方法は、運転技能講習とほぼ同様の流れです。概要だけおさらいしておきます。 1.受講コースと日程を選び予約・申込み 2.受講票の確認・受講費用の支払い 3.受講・修了・修了証交付 まず自分が住む地域に近い登録教習機関を調べて、Webを確認するか、電話で問い合わせてみましょう。 厚生労働省|登録教習機関一覧 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/anzeneisei05.html 講習日程を予約する際は、講習名を間違わないようにしてください。特別教育と安全衛生教育との間違いが多いようです。 フォークリフト運転特別教育の受講時間 フォークリフト運転特別教育の受講時間について、コマツ教習所の東京センタを例に紹介します。受講は、学科6時間、実技6時間で2日間が目安となります。 学科は、まず走行と荷役に関して2時間ずつ、装置の構造や取り扱い方法の知識についての学習です。その後、運転に必要な力学の知識と関係法令について1時間ずつ学びます。 実技は、走行の操作に4時間と荷役の操作について2時間、実践を中心に受講します。 フォークリフト運転特別教育の受講費用 フォークリフト運転特別教育(12時間)の受講費用は、先のコマツ教習所の東京センタでは16,000円(税込・テキスト代含む)となっています。 受講費用は、各地域、各登録教習機関で違いがありますので直接確認するようにしましょう。 フォークリフトの運転資格で助成金を申請する方法 フォークリフトを運転する資格があると、求人が多く就職に有利に働くため、転職や再就職の際に資格取得を目指す方も多いと聞きます。 雇用保険給付制度の「教育訓練給付制度」を利用すると、フォークリフト運転技能講習にかかる費用を最大20%返金してもらえます。 この教育訓練給付金制度について紹介します。 教育訓練給付金制度とは 教育訓練給付金制度は、厚生労働省が主管する制度です。働く人たちの能力開発やキャリア形成を支援して、雇用の安定や就職の促進を図ることを目的としています。 この制度の教育訓練の種類は、専門実践教育訓練、特定一般教育訓練、一般教育訓練の3つです。 フォークリフト運転技能講習は、一般教育訓練に該当します。一般教育訓練では、受給要件を満たす対象者が受講・修了した後、ハローワークを通じて申請すると最大20%(上限10万円)が返金されることになっています。 教育訓練給付金の支給対象 教育訓練給付金制度の財源は雇用保険料です。そのため、一定期間雇用保険料を納めている人が支給対象となります。 納付期間は、教育訓練の種類によって違うため、ここではフォークリフト運転技能講習が含まれる一般教育訓練についてのみ説明します。 一般教育訓練では、受講開始日現在で雇用保険の被保険者であった期間が3年以上必要です。初めて支給を受けようとする場合のみ、1年以上でOKとなります。 また退職者は退職の翌日から起算して1年以内に受講を開始しなければならないので注意が必要です。ただし、妊娠や出産などの事情がある場合は4年以内となっています。 同じ人が短期間に何度も申請することはできません。前回の訓練給付金の受給から3年以上経過していることが必要です。 教育訓練給付金の手続きについて 教育訓練給付金の手続きは、教育訓練の種類に関係なく、本人の現住所を管轄するハローワーク窓口で行います。必要書類などの詳細は各ハローワークに問い合わせてください。 一般教育訓練給付金の支給申請期限は教育訓練の受講終了日(修了証受領日)の翌日から起算して1ヶ月以内です。 1ヶ月は短期間です。支給対象となる方は受講前から事前準備して、修了証を手にしたらすぐに申請するくらいの心構えで臨むことをおすすめします。 フォークリフト運転資格を活かして働ける業種 物の積み降ろしや運ぶ仕事に欠かせないフォークリフトの運転資格を活かして働ける業種は数多くあります。 大量の荷物を効率よく荷捌きする物流業、資材や機材の搬入搬出が必要な建築業、商品や材料の在庫管理が欠かせない製造業などが代表的な業種です。 その他、人と荷物の移動に欠かせない港湾や空港などのターミナル、処分や再利用に分別が必要になる産廃処理場やリサイクルセンターでもフォークリフトは活躍しています。 業種によって、フォークリフトの機種や荷物の扱い方に差はあっても、基本となるフォークリフトの操作さえしっかり押さえておけば問題なく対応できるはずです。 フォークリフトの運転資格は比較的取りやすく、特に運転技能講習は国家資格です。資格取得に多少の時間と費用がかかったとしても、取得しておいて間違いのない資格といえるでしょう。 フォークリフト免許|まとめ ここまで、フォークリフトを運転するための資格について以下のことを紹介しました。 フォークリフトを運転する資格は厚生労働省の管轄 最大荷重が1t以上は運転技能講習、1t未満は運転特別教育 運転技能講習の詳細(受講方法・受講時間・受講費用など) 運転特別教育の詳細(受講方法・受講時間・受講費用など) 最大20%が返金される教育訓練助成金を申請する方法 運転資格を活かして働ける業種 フォークリフトの運転技能講習は比較的取りやすい国家資格とされ、一度取得すれば更新の必要もありません。また、機械を使用しての作業ですので体力に自信がない女性や高齢の方にもおすすめです。 転職や再就職に有利な資格を探している方は、まずフォークリフトの運転技能講習を検討されてはいかがでしょうか。

    2023/03/01

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