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【フォークリフトの基礎知識】カウンター式、リーチ式とは?

フォークリフト

2024/07/18

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【フォークリフトの基礎知識】カウンター式、リーチ式とは?

フォークリフトは2種類

フォークリフトには大きく分けて「カウンター式」と「リーチ式」の2種類があります。フォークリフトのレンタルを検討する際は、それぞれの特徴と使用環境、作業用途を考慮して機種を選定する必要があります。

例えば、カウンター式フォークリフトは「重い荷物を扱う荷役」、リーチ式フォークリフトは「室内や狭いスペースでの作業」に最適など、種類によって作業の向き不向きがあります。

ここからは、「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトの違いについて詳しく解説し、実際のレンタル時にフォークリフトを選ぶ際のポイントについてご紹介していきます。

フォークリフトの導入、レンタルでの利用を検討している方は、ぜひ、機械選びのご参考にお役立てください。

「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトの違い

カウンター式フォークリフトの特徴

カウンター式フォークリフトは、自動車のように運転者が座席に座ってハンドルを操作するタイプのフォークリフトです。別名「カウンターウエイトバランスフォークリフト」とも言い、「カウンター」とは「反対」を意味します。

後部にある鉄の重り(ウェイト)で車体のバランスを取っており、これにより、車体前方のフォーク(爪)に重い荷物を載せても車体が前に傾かず、安定した状態で荷物を運ぶことができます。

カウンター式フォークリフトは、転倒しにくく安定した走行が可能です。車体の安定性と強度が高く、走行速度やフォークの上昇速度も速いため、安全性と作業効率が優れています。

さらに、カウンター式フォークリフトは座った状態で足のペダルでアクセルやブレーキを操作するため、自動車の運転に近い感覚で操作できます。

リーチ式フォークリフトの特徴

リーチ式フォークリフトは、立ったまま操縦する点や、車体を動かさずにフォークやマストを前後に伸縮させることが可能な点が特徴のフォークリフトです。「リーチ」は「距離・範囲」を表す言葉であり、フォークの伸縮により、この機能により、車体が奥に入らなくてもフォークを使って奥にある荷物を取り扱うことが可能です。

操縦時は、足元にペダルがあり、それを踏むことでブレーキが解除され、フォークリフトを走行させることができます。小回り性に優れ、狭い通路やスペースでの稼働に向いています。

また、リーチフォークリフトは、基本的にバッテリーで駆動するフォークリフトのため、燃料コストを削減でき、室内作業においては排気ガスの充満を心配する必要がありません。

「カウンター式」も「リーチ式」も同じ資格で操縦できる

フォークリフトを運転する仕事に就くには、国家資格であるフォークリフト運転技能講習を受講する必要がありますが、カウンター式フォークリフトとリーチ式フォークリフトの運転は1つの資格で行えます。

つまり、本免許を取得すると、カウンター式・リーチ式等フォークリフトの最大積載量や機種の制限なく、運転が可能になります。しかし、フォークリフトで公道走行を行う場合は、大型特殊自動車免許などの運転免許を取得することが、道路交通法によって定められているため注意してください。

フォークリフト運転技能講習は、労働安全衛生法で定められた技能講習をすべて修了することで、最大積載量1トン以上のフォークリフトを運転できます(フォークリフト運転技能教育は最大積載量1トン未満のフォークリフトが運転可能)。

フォークリフト運転技能講習の受講資格は、満18歳以上であることが条件なので、誰でもチャレンジすることが可能です。講習や取得の難易度も高くないため、リフトマンや他業種に就職・転職したいと思う方は、積極的に受講してみることをおすすめします。

フォークリフトの動力

フォークリフトの動力は大きく「内燃機関式」と「蓄電池式」の2種類に分けられます。それぞれにメリット・デメリットがあるため、フォークリフトを選ぶときは、「動力」を確認しておくことも大切です。

内燃機関式(エンジン式)

内燃機関式(またはエンジン式)とは、すなわち、ガソリンやディーゼルなどを燃料として動く、エンジンで稼働するフォークリフトのことです。「ガソリン車」や「ディーゼル車」のほかにも「ガソリン併用車」「LPG(LPガス)車」などの種類があり、重量のある荷物でも問題なく運搬できる馬力や走行速度が優れているといったメリットがあります。

一方、大きなデメリットとして、排気ガスが出ることや小回りが利かないことが挙げられます。車体重量やサイズも大きいため、狭い倉庫内や通路ではなく、主に屋外で使用される場面が多いです。

蓄電池式(バッテリー式)

蓄電地式フォークリフトはバッテリーに蓄えた電力を動力源として稼働します。主に3トン以下の小型フォークリフトは、蓄電地式の動力であることが多いです。

蓄電地式フォークリフトの大きな利点は、小回りが利き、排気ガスが出ないことです。そのため、内燃機関式フォークリフトとは異なり、室内作業に適しています。なにより、燃料を必要としないため、燃費面でのコスト削減にもつながります。

ただし、馬力が弱いため重い荷物の運搬には不向きなことや、連続稼働ができないという点がデメリットです。さらに、蓄電池(バッテリー)は、最大で4〜5時間程度しか稼働できず、フル充電には約8時間かかるため、予備の蓄電池を用意することが一般的です。

そして、バッテリーの寿命が尽きた際、バッテリーの交換コストが高いということもネックになります。

現在は蓄電池式(バッテリー車)が普及している

フォークリフトは、冷凍倉庫や精密部品の加工場、物流倉庫など排気ガスを出すことができない場面で活躍することが多いです。また、CO2の削減規制やガソリン価格の高騰もあり、蓄電池式(バッテリー車)の割合が、他分野の自動車に比べて高くなっています。

一般法人日本産業車両協会によると、フォークリフトの国内販売におけるバッテリー車比率は、1995年度の35.0%から2005年度には47.2%に上昇し、2023年10月時点で国内のバッテリー車(リーチ式フォークリフト、けん引車を含む)の普及率は68%以上となっており、すでに蓄電式(バッテリー車)が主流となっています。(日本産業車両協会調べ)

資料:日本産業車両協会「産業車両製造業における地球温暖化対策の取り組み」参照
日本産業車両協会は、毎年3月号の会報「産業車両」誌で、バッテリー車などの機種別や府県別の詳細な統計を公表しています。
一般法人日本産業車両協会ホームページ:統計資料

「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトのデメリット

フォークリフトを選ぶ際は、それぞれの機種が持つデメリットを抑えておくことも大切です。

フォークリフトは、使用される用途・環境を想定、考慮した設計になっています。機種の選択を誤ると、ワークシチュエーションによってはせっかく導入したフォークリフトが使い物にならない、という事も起こり得るので、こういったデメリットも把握しておきましょう。

カウンター式フォークリフト

カウンター式フォークリフトのデメリットは下記の3つです。

1.排気ガスや騒音が発生する

カウンター式フォークリフトのデメリットとして、排気ガスや騒音が発生するため屋内などの閉所での使用には向いていないことが挙げられます。ガソリンや軽油を燃料とするエンジン式(内燃機関式)フォークリフトは、普通乗用車と同じく燃料を燃焼させて動力に変換するため、エンジンをかければ排気ガスが発生します。

工場内や屋外の稼働でも排ガス規制があれば稼働できないほか、特に屋内では排気ガスによる一酸化炭素中毒の可能性もあるため、稼働が制限されていることが多いです。

2.小回りが利かない

カウンター式フォークリフトのタイヤは、70度程度しか回転することができません。車体のサイズも大きく転回しにくいため、小回り性能や狭い場所での作業性はどうしても劣ってしまうことを理解しておきましょう。

カウンター式フォークリフトは、閉所や狭い通路で小さな荷物を運搬するより、一般的に屋外などの広いスペースで大きな荷物を運搬するために導入される機種だといえるでしょう。

3.燃料の消費量が多い

カウンター式フォークリフトの動力は、ガソリンや軽油などを燃料にして稼働する内燃機関式がほとんどです。ガソリン車やディーゼル車はパワーが大きく、長時間作業していても速度が落ちにくいのが特徴です。

また、燃料給油も比較的短時間で完了するため、ガス欠時もスムーズに作業を再開できる利点もあります。しかし、高馬力と引き換えに、燃料の消費量も多いため燃料コストがかかる点には注意が必要でしょう。

リーチ式フォークリフト

リーチ式フォークリフトのデメリットは以下の3つです。

1.稼働時間が短くパワーが小さい
2.価格が高価
3.重い荷物を運べない

1.稼働時間が短くパワーが小さい

リーチ式フォークリフトの動力は蓄電池(バッテリー)式のため、内燃機関式の動力よりもパワーに劣ってしまいます。

さらに、稼働時間も短く、充電に時間を要することもデメリットです。バッテリーは繰り返し使い続けるとバッテリー液が蒸発していきます。特に夏季はバッテリー液の補充感覚が短くなるため、逐一の点検や補充も欠かせません。

リーチ式フォークリフトは、長時間の稼働、重量物の運搬には不向きといえるでしょう。

2.価格が高価

動力に蓄電池(バッテリー)を使用しているリーチフォークリフトは、内燃機関式(エンジン式)のフォークリフトよりも、購入額が高い傾向にあります。

以下の、内燃機関式フォークリフトと蓄電池式フォークリフトの価格相場を比較した表をご覧いただければわかるように、積載重量が多くなるほど価格も上がっていきますが、蓄電池式フォークリフトの場合、バッテリーの容量が大きくなるほど価格は高くなります。

【フォークリフト(動力別)価格相場】(2024年7月現在あくまで一例です)

積載重量(t) 1 1.5 2 2.5
内燃機関(エンジン)式 の価格相場 約¥1,800,000 約¥2,000,000 約¥2,300,000 約¥2,500,000
蓄電池(バッテリー)式 の価格相場 約¥2,300,000 約¥2,800,000 約¥3,300,000 約約¥3,800,000
蓄電池式フォークリフトの場合、積載重量が大きいほどバッテリーの容量も大きくなるため、比例して購入価格も高価になります。

3.重い荷物を運べない

リーチフォークリフトは、パワーが内燃機関式よりも低い蓄電池式の動力を採用しているほか、リーチフォークリフトの機種は3トンクラス程度しかラインナップがないので、重い荷物を大量に運搬するには効率が良くありません。

また、カウンター式のフォークリフトよりも安定性が良くないので、積載量を上回る荷物の運搬は横転などの危険が高いです。

「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトの選び方

作業環境・用途を考慮して動力を選ぶ

適した動力のフォークリフトを選ぶには、作業環境・用途を明確にすることが大切です。例として、内燃機関式動力の「カウンター式フォークリフト」は、大量の重量物運搬を屋外で行う場合に活躍します。また、蓄電池式の動力を持つ「リーチ式フォークリフト」は、排気ガスが出せない冷凍倉庫や食品工場など食品衛生上の環境配慮が必要な場面でも活躍します。

カウンター式フォークリフトは、主に屋外や広大な倉庫、重量物運搬で使用され、リーチ式フォークリフトは基本的に屋内や狭い通路などの閉所作業や軽量物運搬で使用されます。

扱う荷物の重さで最大荷重を選ぶ

フォークリフトの最大荷重を選ぶ際には、「運ぶ荷物の種類」「オペレーターの体重」「荷物の寸法」などの点を把握することも重要です。荷物の寸法によってフォークの長さが変わり、荷重中心によって最大荷重も変わります。

荷重心とは、フォークリフトに積載した荷物の重心位置とフォーク(爪)の垂直前面との距離のことです。例えば、荷重重心:500mm、最大荷重:1500Kgのフォークリフトの場合、フォーク垂直前面から500mm以内に荷重中心がある荷物に限り、1500Kgまで安全に運搬することが可能ということになります。

作業する場所に適した車輪数を選ぶ

フォークリフトのタイヤには3輪と4輪のタイプがあります。このタイヤ数にはメリット・デメリットがあるため、利用目的に見合うタイヤ数の車両を選びましょう。

3輪タイプのフォークリフトは、リーチフォークリフトに多く見られるタイヤ数で、旋回半径が狭く小回りに優れています。そのため、狭い通路での作業に適していますが、屋外作業、特に砂利道や起伏の多い場所では操作が難しくなります。

また、3輪タイプのフォークリフトは、最大荷重が2.5トン程度までと限定的です。最大荷重ぎりぎりで荷物を運搬すると、フォークリフトの旋回時にバランスが不安定になりやすく転倒の危険が大きくなります。

4輪タイプのフォークリフトは耐久性があり、屋外作業や砂利道や起伏の多い地面での使用に向いています。また、3輪タイプよりも安定性が高いため、斜面でも転倒するリスクが少ないです。ただし、旋回範囲は3輪タイプよりも限られており小回りを苦手とします。

フォークリフトをレンタルする業者選びのポイント

希望の機種があるかどうか

希望機種の有無は、業者選びでもっとも重要なポイントです。いくらレンタル費用が安くても、必要としているスペックのフォークリフトがなければ意味がありません。レンタル業者によって保有機種や在庫数が異なるため、事前のリサーチが必要になります。

最近では、レンタル可能な機種の一覧をサイトに掲載しているレンタル業者が多いです。気になる業者が見つかったら、まずはその業者のサイトをチェックしてみましょう。

利用しやすい料金プランがあるか

レンタルは、1日単位で借りる日極と月単位で借り続ける月極の2パターンが基本的な料金形態になります。しかし、現在のレンタル業者は、顧客のニーズに応じてレンタルのプランを細かく設定していることも多いです。

中には、レンタルとリースの昼間に位置する「長期レンタルプラン」を提供する業者も見受けられます。このように、レンタルのプランは業者によって大きく異なることがあるため、複数社のプランを確認してから業者を選定するようにしましょう。

機械のメンテナンスはしっかり行われているか

レンタル業者が扱う機械は基本的に中古品になります。フォークリフトは構造が比較的シンプルであり、長距離を移動する車両でもありません。したがって、メンテナンスさえ行き届いていれば年式が古いものでも問題なく使用できるでしょう。

しかし、その逆もまた然りで、メンテナンスが不十分であれば、年式が新しくローアワーのフォークリフトだったとしても不具合が発生しやすくなります。できれば、レンタルの契約をする前に、フォークリフトの状態を見て、メンテナンスの状況を確認するのが望ましいでしょう。

まとめ

フォークリフトには大きく分けて「カウンタ―式」と「リーチ式」の2種類があり、それぞれの特徴を理解したうえで、作業の用途、規模にあった機種を選択することが大切です。またフォークリフトの動力によってもメリット・デメリットがあるので、レンタル等での導入をご検討の方は、本記事をご参考にしていただければ幸いです。
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電動フォークリフトのバッテリーは管理とメンテナンスをしっかり行うことで、平均的な寿命よりも長持ちさせることができます。逆に管理やメンテナンスを怠れば最悪1年で寿命を迎えてしまうことも。 ここからは、バッテリーを長持ちさせるコツを5つご紹介いたします。早速実践してみてください。 過放電と頻繁な充電を避ける 過放電とは、満充電状態から80%以上放電し、バッテリーの残量が20%以下になることを指します。さらに、1日に複数回(2回以上)の充電を行ったり、追加で充電する行為も頻繁な充電とされます。このような使用方法はバッテリーの寿命を短くします。 適正なバッテリー液量を維持する バッテリー液が不足していると、内部温度が上昇して適切な電気容量が得られなくなります。その結果、バッテリーの稼働時に負荷がかかり、極板が損傷して寿命が短くなります。 逆に、液量が多すぎると充電時に発生する水素で液があふれ、バッテリー室が錆びる原因になるほか、最悪の場合は短絡による火災や爆発を引き起こす可能性があります。 定期的な点検を実施する 年次、月次、始業時の点検を定期的に実施してバッテリーに問題がないかを確認しましょう。年次や月次の点検でバッテリーの電圧値や液比重値に異常が見られた場合は、早急に対策を講じることが重要です。 バッテリー上部の清掃 バッテリー上部にほこりなどがたまると、自然放電が発生し、これが劣化の原因となります。1~2週間に一度は、バッテリー上部を拭いて清潔に保つように心がけましょう。 バッテリーが高温になるのを避ける 充電中などにバッテリーの温度が60度以上になると寿命が極端に短くなります。メーカーが推奨するバッテリーの温度は14〜15度です。 このため、バッテリーを極度の高温・寒冷環境下に置かないよう、バッテリーの保管場所にも気を付ける必要があります。 バッテリーのメンテナンス方法 電動フォークリフトのバッテリーを長く使用するには、定期的なメンテナンスが欠かせません。 バッテリーの電解液は、充電中の水の分解や蒸発によって水分が減少します。電解液が減った状態で使用すると、バッテリーの寿命が短くなる可能性があるため、メンテナンス時に電解液をこまめに補充することが大切です。 バッテリー液(精製水)の補充方法 精製水の補充は、毎回充電前と後に点検し、バッテリー電解液が減ってきたら適量を補給します。補水には必ず精製水を使用し、水道水は使用しないでください。水道水には不純物が含まれており、バッテリーの電極板の腐食を早めます。 バッテリー液の補充手順 精製水の入ったポリ容器をバッテリーより高い位置に設置します。 容器のフタを外し、中フタ付きのホースを容器の中にしっかりと差し込んでから中フタを固定します。 次に、バッテリーの液栓キャップを開けてホースの先端を差し込みます。 補水を始める際には、まずピッチコックを緩め、容器の中央部分を指で数回押してサイホン作用を発生させ、精製水を出します。 赤色のフロートが上昇し、白線が見えたら速やかにピッチコックを閉めます。 補水が完了したら、ポリ容器のフタと液栓のキャップをしっかり閉めます。 最後に、バッテリー上面を木綿布などで清掃します。 補充の際は、バッテリーの電解液面が最高液面を超えないように注意してください。液漏れや漏電の原因となることがあります。 電動フォークリフト用バッテリーの値段は? 電動フォークリフトのバッテリーは消耗品であるため、長く使用していると遅かれ早かれ交換の時期がやってきます。そこで、気になるのがバッテリーの値段ではないでしょうか。 特に多くの電動フォークリフトを稼働させている企業にとっては事前に相場を把握し、予算を見積もることが重要です。 バッテリーは¥100,000~¥1,000,000円以上と高価 電動フォークリフトのバッテリーは大変高価で、1回の交換で値段が10数万〜100万円以上するものも珍しくありません。電動フォークリフトのバッテリー交換にかかる費用は、バッテリーの容量やフォークリフトがリーチ型かカウンター型かによっても異なります。 一般的にカウンター型のフォークリフトはバッテリーの容量が大きくなるため、値段は高い傾向にあります。 製品価格に関して言えば、リチウムイオンバッテリー搭載の電動フォークリフトよりも、鉛バッテリー搭載の電動フォークリフトの方が安価です。 バッテリー交換にはまとまった金額がかかるため、複数社に相見積もりをして、総合的に判断するのがおすすめです。 ※2024年12月現在 トクワールド調べ ランニングコストだけでなく維持費も比較すると そのため、価格だけを比較すると、鉛バッテリー搭載の電動フォークリフトの方が魅力的に感じられます。しかし、電動フォークリフトは初期導入費用だけでなく、維持管理費用も考慮しなければなりません。 維持管理費用としてはメンテナンス費用が挙げられます。鉛バッテリーを使用している場合、補水のためのバッテリー液の費用や、寿命が尽きたバッテリーの交換費用が発生します。加えて、補水や充電、バッテリー交換にかかる作業の人件費も無視できません。 一方、リチウムイオンバッテリーは、補水不要かつ長寿命であることから、鉛バッテリーよりも維持コストを抑えることができます。 このように、製品価格だけを見ると鉛バッテリー搭載の電動フォークリフトは一見安価に思えますが、総合的なコストを考慮すると、リチウムイオンバッテリーの方が経済的です。 ※2024年12月現在 トクワールド調べ まとめ 電動フォークリフトのバッテリーはひとつひとつが高価なものですが、適切な管理と定期的なメンテナンスを行うことで、平均より長持ちさせて使用できます。初期費用や耐用年数の面を考慮すればリチウムイオンバッテリーがおすすめです。

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    フォークリフト運転技能講習修了証の取得後に覚えておきたい!免許更新の有無・再発行時の流れ 物流のニーズが高まる昨今、フォークリフトを操縦するリフトマンの需要も年々増加しています。就職や転職にも大変有利なことからフォークリフト免許を取得する方も多いです。 フォークリフトは、労働安全衛生法で定められているように扱う荷重で必要な免許が異なります。具体的には、1トン以上の荷重を扱う場合は「フォークリフト運転技能講習」を、1トン未満の場合は「フォークリフト運転特別教育」を修了している必要があります。 また、18歳以上であれば技能講習、特別教育ともに受講可能です。公道を走行するには、大型特殊自動車あるいは小型特殊自動車の運転免許が必要となります。 労働安全衛生法第61条では、労働災害を防止するため、フォークリフトなどの特定業務については、従事する業務の区分に対応する資格・免許を有する者、または技能講習・特別教育を修了した者でなければ当該業務に就かせてはならないこととなっています。 フォークリフトの業務に従事する場合は、「フォークリフト運転技能講習修了証」または、「フォークリフト運転特別教育修了証」(免許)の携行が義務付けられています。 フォークリフトを一般道路で走行させる場合は、道交法(道路交通法 第64条〜第67条・71条)で定められているように、併せて自動車運転免許証をセットで携行しなくてはいけません。 しかし、万が一、修了証を紛失してしまった際はどのように手続きをすればいいのでしょうか?また、フォークリフト取得後に免許の更新は必要なのでしょうか? フォークリフト運転技能講習修了証に更新はある? 結論から申しますと、フォークリフト運転技能講習修了証(運転特別教育も含め)に有効期限はないため、取得後は定期的な更新手続きなどが不要です。また、住所が変わっても書き換える必要はありません。 一般的に、「フォークリフト免許」と呼ばれるものですが、正確には免許ではなく「修了証」になります。これは、定められた運転技能講習または運転特別教育の修了を証明する「証明書」のことです。そのため、自動車の運転免許証のように更新する必要がないのです。 ちなみに、クレーンやショベル、ブルドーザーなどの車両系建設機械もフォークリフトと同様に運転技能講習・運転特別教育の修了証がありますが、労働安全衛生法で定められたこれらの修了証は更新の必要がありません。 例外として、修了証に記載されている氏名に変更があった場合は、書換え手続きが必要になるので注意してください。その際は、戸籍謄本や裏面記載のある運転免許証のコピーなど、氏名変更を証明できる書類が手続きで必要になります。 フォークリフト免許は一度取得すると失効しない フォークリフト免許には、基本的に「失効」や「はく奪」というものがありません。 自動車免許では違反や事故を起こすと免許の停止や失効になることもあり、一度失効した運転免許証は、再度取得をしなければいけないことになります。しかし、フォークリフト運転技能講習修了証は、一般的な運転免許証と異なり、一度発行されると執行や取り消しなどもありません。 仮に公道走行で必要な特殊自動車免許を未取得のままフォークリフトで公道に出た場合、道路交通法違反で運転免許証の停止・失効はあり得ますが、フォークリフトの資格がはく奪されることはありません。 だからといって、規定以上の荷重を扱ったり危険な操作をすることは絶対に行わないようにしてください。 フォークリフト運転技能講習修了証を紛失・破損した場合は? フォークリフトの免許を取得した訓練所や教習所などの講習機関で再交付が可能です。 再発行には、発行元の登録講習機関を確認する必要があります。 フォークリフト技能講習修了証の再交付は、原則として、技能講習の実施機関(登録教習機関)が行うこととなっています。そのため、講習を受けた場所・会場ではなく、講習を実施した機関を確認する必要があります。 技能講習の実施機関(登録教習機関)の確認手段 まずは、講習を実施した登録教習機関を確認してください。運転技能講習修了証を紛失している状態では下記のような確認手段があります。 【発行元の確認方法】 修了証のコピーが手元に残っている場合はそれを確認する。 講習を一緒に受講した同僚や友人の修了証を見せてもらう。 会社の業務で受講したのであれば会社の担当者に確認する。 受講場所(会場)を直轄する都道府県労働局に登録されている登録教習機関を調べる。 上記の方法で、受講した登録教習機関が確認できない場合は、「技能講習修了証明書発行事務局」で発行元を確認できます。また、運転技能講習であれば、「中央労働災害防止協会」が保有する技能講習等修了者情報について資格照会(開示請求)をすることによって判明することもあります。 なお、登録教習機関が教習業務を廃業した場合等は、委託業務により「技能講習修了証明証発行事務局」で再交付のお問い合わせを行っています。また、汚損による再交付・書換えの場合は旧修了証も必要です。 詳しくは厚生労働省のホームページにある「技能講習修了証明書発行のご案内」をご確認ください。 技能講習修了証明証発行事務局 〒108‐0014 東京都港区芝 5-35-2 TEL:03-3452-3371 FAX:03-3452-3349 電話受付:9:00~17:00 窓口受付:9:00~12:00、13:00~16:00 休業日:土曜日、日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日) 資格照会(情報開示請求)の手続き 資格照会(情報開示請求)は、技能講習の修了資格について調べるもので、特別教育は対象外です。 ただし、登録教習機関から提供された発行事務局が保有する技能講習修了者データをもとに調べるため、技能講習を修了していたとしても、発行事務局に保有なしとの回答となる場合もあります。 【資格照会(情報開示請求)の手続きに必要な書類】 資格照会申込書 「資格照会申込費(情報開示請求)」をダウンロードし、申込者本人が記入します。 (https://anzeninfo.mhlw.go.jp/gino/contents/shoukai.pdf) 本人確認書類(下記いずれか1点) 自動車運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証、在留カード、住民基本台帳カード、その他法律又はこれに基づく命令により交付され、氏名・生年月日・住所が記載された面も必ずコピーしてください)又はマイナンバー記載されていない住民票の写し(複写不可:6ヶ月以内に発行したもの)。 ※マイナンバーの通知カードは本人確認書類として使用不可。 切手(¥460)をはった返信用封筒 「資格照会回答書(情報開示請求)」を送付するための封筒です。定形の封筒に本人確認書類に記載の氏名及び現住所(代理人申し込みの場合は代理人の方の本人確認書類に記載された氏名及び住所)を返信先として明記し、簡易書留相当分460円分の切手を貼ったものを用意してください。 代理人申込みをする場合は、上記書類のほかに下記の書類も必要です。代理人の氏名変更があった場合は、別の書類も必要です。(2024年10月16日現在 トクワールド調べ) 委任状(資格照会) 委任者本人が必ず記入してください。 資格照会申込書(情報開示請求) 代理人の本人確認書類 自動車運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証、在留カード、住民基本台帳カード、その他法律又はこれに基づく命令により交付され、氏名・生年月日・住所が記載された面も必ずコピーしてください)又はマイナンバー記載されていない住民票の写し(複写不可:6ヶ月以内に発行したもの)。 ※マイナンバーの通知カードは本人確認書類として使用不可。 氏名の変更があった方で旧氏名での資格照会も希望される場合は、上記にある必要書類、本人確認書類、切手、委任状のほかに下記の書類も必要になります。(代理人申込みの場合は委任状、代理人の本人確認書類も必要になります) 戸籍抄本 氏名の変更があり、旧氏名で登録されている情報についても資格照会を希望する場合は「資格照会申込書(情報開示請求)」の旧氏名欄に旧氏名を記入の上、戸籍抄本等の氏名変更の経緯がわかる公的な書類を添付してください。 フォークリフト運転技能講習修了証の再発行 運転技能講習修了証を紛失した際は、技能講習の実施機関(登録教習機関)もしくは、技能講習修了証明証発行事務局に連絡をとり、所定の手続きを行うだけで再発行してもらえます。 修了証を紛失したからといって、運転技能講習を再度受講しなければならないというようなことはありません。 再交付には、次の書類が必要です。 【フォークリフト運転技能講習修了証の再交付・書換えに必要な書類】 再交付・書換え申込書 必要事項を記入の上、証明写真を貼付け、必ず押印をしてください。 証明写真の大きさは(たて3.5cm×よこ2.5cm)のものが1枚必要です。 ※3ヶ月以内上半身無帽無背景 公的書類(以下の書類のうちいずれか1点) 住民票(原本)、運転免許証のコピー、戸籍抄本の原本、パスポートのコピー 氏名変更がある場合は、現在所持している修了証の原本(紛失した場合を除く)と戸籍抄本の原本も併せてご準備ください。 再発行手数料 破損、または汚損した修了証(修了証を破損、または汚損した場合) 上記1点でも不足がある場合は、交付手続きができないので注意してください。書類に不備が無ければ、手続き自体の所要は20分程度で完了します。 再発行の連絡をすれば、申込書と郵便局の払込用紙は登録教習機関から郵送されます。登録教習機関によっては、申請書のPDFをホームページからダウンロード可能だったり、用紙をファックスで送信してもらえることもあるので確認してみてください。 再発行にかかる手数料の振込方法も、現金書留や銀行振込など各登録教習機関によって異なるので併せて確認しましょう。 フォークリフト運転技能講習修了証の再発行に必要な費用 フォークリフト運転技能講習修了証の再発行には手数料がかかります。 修了証の発送料も含め¥2,200〜¥2,600が目安です。書類を郵送して提出する場合は、返信切手として¥500弱分も追加して同封してください。 再発行に必要な手数料は、訓練所・教習所によって異なるので問い合わせてみてください。(2024年10月16日現在 トクワールド調べ) まとめ フォークリフト免許は、自動車免許と異なり一度取得すれば基本的に更新の必要もなく、失効することもありません。取得後は生涯残る資格ですが、紛失・破損・汚損してしまった場合は手続きをすることによって再発行することが可能です。 再発行には、発行元の登録講習機関を確認する必要があります。受講した登録教習機関が確認できない場合は、「技能講習修了証明書発行事務局」で発行元を確認できるので問い合わせてみてください。

    #フォークリフト#資格#免許

    2024/11/01

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  • フォークリフトのマストの役割・種類について徹底解説!中古販売・レンタルの価格、点検の費用についても紹介
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    フォークリフトのマストの役割・種類について徹底解説!中古販売・レンタルの価格、点検の費用についても紹介

    フォークリフト選びはマストにも注目!各種コスト(中古販売・レンタル・点検)についても解説 フォークリフトを選ぶときは「扱う荷物の大きさ・重さ」だけでなく、「作業する場所である倉庫の広さ」も考慮しなければなりません。 フォークリフトの選び方を間違えると、車高の問題で倉庫内に入れなかったり、高い場所の荷物を扱えないというトラブルが発生するかもしれません。 まずは、フォークリフト選びで重要なマストについて知っておきましょう。さらに、フォークリフトの導入を検討している方に向けて、フォークリフトの中古販売とレンタル価格、導入後の点検コストについてもご紹介します。 フォークリフトのマストとその役割 フォークリフトの車体前部にあり、荷物を持ち上げるフォーク、もしくは爪(ツメ)と呼ばれるパーツを支える支柱のことをマストと呼びます。 マストには、荷物を持ち上げるための油圧シリンダーやリフトチェーンなどが取り付けられており、フォークを上下させるレールとしての役割を持っています。 マストの主要構成は、フォークが固定されている部分の「インナーマスト」、レール部分の「アウターマスト」、フォークを昇降させる部分である「リフトシリンダー」の3つです。 また、マストの種類によってフォークを上げられる高さが異なるため、作業する場所や用途によって適切なマストが使用されます。 フォークリフトのマストは大きく分けて3種類スタンダード(SDT)マスト スタンダードマストは、標準仕様のフォークリフトに搭載されているもので、「SDTマスト」とも呼ばれています。 コストや視界の開け具合、メンテナンス性にも優れており、バランスがとれた使い勝手の良いタイプのマストと言えます。フォークリフトのメーカーや種類によって違いはありますが、揚高は約2,500〜3,000mm程度に設定されているものが多いです。 ハイマスト ハイマストはスタンダードマストよりも揚高が高く、名前のとおり高所向けのマストとなります。 倉庫内にある背の高い棚など高所にある荷物を扱うことに適しており、揚高は約3,000~4,000mmに設定されているものが一般的となっています。しかし、フォークリフトの種類によっては5,500mmの揚高に設定されているハイマストもあり、物流ニーズが高まった現在では需要が大きいです。 ハイマストは荷物を高く上げながら視界の開きを確保したい作業にも活躍します。ただし、ハイマストの場合、フォークを下げている状態でも、マストはヘッドガードよりも高いため、天井の低い場所や低い入口には入れないことに注意してください。 3段マスト スタンダード(SDT)マストとハイマストがマストの伸縮は2段階ですが、3段マストは、伸縮が3段階となっています。 ハイマストよりも高所で荷役作業可能で、天井の高い倉庫内や貨物の入ったコンテナなどを扱う荷役作業に最適です。 標準マストもハイマストも基本的には2段で、どちらも3段タイプがあります。 ハイマストよりも高所で荷役作業可能で、天井の高い倉庫内や貨物の入ったコンテナなどを扱う荷役作業に最適です。 フルフリー機能 一定の高さまでフォークを揚げても車高が変わらない機能を「フルフリー機能」と言います。通常マストの場合、フォークを揚げると同時にマストが上昇してしまい車高が高くなってしまいます。 しかし、フルフリー機能搭載のマストは、一定の高さまでは車高が変わりません。入口の低い場所を通過することが可能で、マストを上げれば高所に荷物を揚げることもできるのがフルフリー機能最大のメリットです。 ただし、フルフリー機能を担うシリンダーがマストの中央部分に位置しているため、通常のマストよりも視界の開きが低下してしまうというデメリットもあります。 フルフリー3段マストは3段仕様のマストとなっています。マストがスライド式の梯子のように伸縮する仕組みであるため、天井が低い場所への通過ができないハイマストのデメリットも解決できます。 フォークリフトの中古販売・レンタル価格は? 初期コストをおさえてフォークリフトの導入を検討したとき、中古車を購入するかレンタルを利用するかで迷ってしまうこともあるかと思います。 中古車は新車に比べ、低予算で購入できる点などが最大の魅力です。しかし、中古車は実機選びを間違えると、購入後に想定外の修理費が発生するリスクもあります。また、購入後の維持にかかる手間や費用のことも考慮しなければいけません。 一方、建設機械のレンタルサービスを利用してフォークリフトを導入した場合はどうでしょう?必要なときに必要な台数を使え、固定費にもならないため、中古車購入よりも経済的と言えます。 ただし、いつでも機械がレンタルできるという保障はなく、繁忙期の時期などは機械を確保しづらくなります。また、中長期のレンタルは逆に割高になってしまうというデメリットもあります。 そのため、フォークリフトを導入する際は、単純にランニングコストだけで決めてしまうと、結果的に余計なコストがかかってしまうかもしれません。 フォークリフトの中古相場は? フォークリフトの中古車相場は、機種やメーカー、年式、稼働時間や機械の状態によって異なるため一概には判断できません。当然、コマツやCatといった人気メーカーのフォークリフトは相場が高く、それ以外の機種とでは1.5倍以上の価格差がつくこともあります。 また、フォークリフトの場合、「エンジン式」と「バッテリー式」の大きく分けて2タイプの動力があり、それぞれで価格帯が異なります。新車の価格相場で言うと、バッテリー式の相場が高めですが、中古車の場合はエンジン式の方が割高になります。 これは、バッテリーは消耗品であるため使用年数が経過するにつれて摩耗していくためです。中古のバッテリー式フォークリフトを購入後は、バッテリーを新品に交換しなければならない分、販売価格はやや低めに設定されています。 バッテリー式フォークリフトのバッテリーは、¥300,000〜¥1,000,000と高額なので、バッテリー式の中古フォークリフトを購入する際は、バッテリーの購入費用も考慮して検討してください。 フォークリフトのレンタル価格は? フォークリフトのレンタル価格は、主に「機種」、「駆動方式」、「レンタル期間」などの要素で費用が大きく変化します。 フォークリフトには、小型の手動式やバッテリー式、ガソリン式などさまざまな種類があります。 ガソリン式フォークリフトは、重量のある荷物を扱う場合や屋外での作業に適しています。しかし、燃費がかかるためレンタル費用に追加でコストがかかります。倉庫内やトンネル内での作業に使用されるバッテリー式フォークリフトは、稼働コストが低く、ガソリン式フォークリフトと比べてレンタル料金は安くなります。 料金形態は、レンタル業者によって異なりますが、利用金は1日単位で設定されていることが一般的です。また、長期レンタルの場合は月単位で料金が安くなるプランを用意している業者もあります。 フォークリフトのレンタル料金相場は、小型のフォークリフトの場合、基本日額/¥7,000~¥22,000程でレンタルできます。 詳しい料金は自身が利用しようとしているレンタル業者のホームページで料金表を確認するか、電話で見積もりをとって確認しましょう。(2024年10月16日現在 トクワールド調べ) フォークリフトの法定点検と費用フォークリフトに必要な点検とその費用 フォークリフトは、労働安全衛生法により以下3つの定期自主点検が義務付けられています。(労働安全衛生規則 第151条の21) 始業前点検(作業開始前の点検) 月検査(定期検査) 年次検査(特定自主検査) 特に、月に1回で行う特定自主点検(月次点検)と、年に1回で行う特定自主点検(年次点検)は必ず実施することが法令で定められています。 ここからは、フォークリフトを購入する前に知っておきたい3つの定期点検についてご説明します。 始業前点検(作業開始前の点検) 始業前点検は、フォークリフトの作業開始前において日常的に行う点検のことです。 始業前点検は、労働安全衛生法第151条の25に規定されており、有資格者でなくとも検査を実施することができます。 始業前点検の項目は以下の4つです。 制御装置及び操縦装置の機能 荷役装置及び油圧装置の機能 車輪の異常有無 灯火装置(前照灯、後照灯、方向指示器)及び警報装置の機能 始業前点検を毎日の習慣とすることで、機械の故障や事故の発生リスクを大きく下げることができます。 2.月検査(定期検査) 月検査(定期検査)は、「1ヵ月に1回行う」ことが法令で定められています。 開始前点検と同じく、無資格者でも点検を行うことは問題ありませんが、「モーターの回転状態」「走行ヒューズのゆるみ」「サスペンションの亀裂」「油圧ポンプ・配管の油漏れ」「異音箇所の有無」など点検項目が細かくなっています。 そのため、専門知識がある有資格者が点検を実施することが推奨されます。月次点検での項目は以下の内容になります。 制動装置、クラッチ及び操縦装置の異常の有無 荷役装置及び油圧装置の異常の有無 ヘッドガード及びバックレストの異常の有無 月次点検は、定期自主検査の記録を3年間保管しておくことが義務付けられています。これを怠ると、50万円以下の罰則を受けることもあるのでご注意ください。 3.年次検査(特定自主検査) 年次検査は、労働安全衛生規則で「1年を超えない期間ごとに行う」ことが定められている点検です。 始業前点検や月次点検とは異なり、年次検査は「必ず有資格者」が行い、月次点検と同様、点検記録を3年間保管することが義務付けられています。記録の保管を怠った場合も同様に50万円以下の罰則を受けることになります。 こちらは、プロ(有資格者)が行う点検であり、整備工場やメーカーに検査を委託するのが一般的です。年次点検を委託した場合の費用相場は以下のとおりです。 動力 1t未満 1~2t未満 2~3t未満 3~5t未満 5t以上 エンジン式 ¥30,000 ¥35,000 ¥40,000 ¥60,000 ¥70,000 バッテリ-式 ¥25,000 ¥30,000 ¥35,000 ¥50,000 ¥50,000 年次検査にかかる費用の内訳は、「特定自主検査費用」+「使用部品」+「代車・引取納車費用(現地検査の場合は主張費)」+「特定自主検査証明書費用」というイメージです。(2024年10月16日現在 トクワールド調べ) まとめ 今回は、フォークリフトの導入をご検討中の方に向けて、フォークリフトを選ぶときに知っておきたいマストの役割や種類、中古車・レンタルの価格相場、導入後に必要な法定点検について解説しました。 中古フォークリフトは小型の機種でしたら価格帯を見ても購入しやすく、オークションサイトでもさまざまな機種を目にします。導入ご検討時は、使用する場所や用途に適した機種を選ぶこと、導入後の法定点検や維持コストも考慮しましょう。

    #フォークリフト#マスト#種類#役割

    2024/10/16

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