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【フォークリフトの基礎知識】カウンター式、リーチ式とは?

フォークリフト

2024/07/18

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【フォークリフトの基礎知識】カウンター式、リーチ式とは?

フォークリフトは2種類

フォークリフトには大きく分けて「カウンター式」と「リーチ式」の2種類があります。フォークリフトのレンタルを検討する際は、それぞれの特徴と使用環境、作業用途を考慮して機種を選定する必要があります。

例えば、カウンター式フォークリフトは「重い荷物を扱う荷役」、リーチ式フォークリフトは「室内や狭いスペースでの作業」に最適など、種類によって作業の向き不向きがあります。

ここからは、「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトの違いについて詳しく解説し、実際のレンタル時にフォークリフトを選ぶ際のポイントについてご紹介していきます。

フォークリフトの導入、レンタルでの利用を検討している方は、ぜひ、機械選びのご参考にお役立てください。

「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトの違い

カウンター式フォークリフトの特徴

カウンター式フォークリフトは、自動車のように運転者が座席に座ってハンドルを操作するタイプのフォークリフトです。別名「カウンターウエイトバランスフォークリフト」とも言い、「カウンター」とは「反対」を意味します。

後部にある鉄の重り(ウェイト)で車体のバランスを取っており、これにより、車体前方のフォーク(爪)に重い荷物を載せても車体が前に傾かず、安定した状態で荷物を運ぶことができます。

カウンター式フォークリフトは、転倒しにくく安定した走行が可能です。車体の安定性と強度が高く、走行速度やフォークの上昇速度も速いため、安全性と作業効率が優れています。

さらに、カウンター式フォークリフトは座った状態で足のペダルでアクセルやブレーキを操作するため、自動車の運転に近い感覚で操作できます。

リーチ式フォークリフトの特徴

リーチ式フォークリフトは、立ったまま操縦する点や、車体を動かさずにフォークやマストを前後に伸縮させることが可能な点が特徴のフォークリフトです。「リーチ」は「距離・範囲」を表す言葉であり、フォークの伸縮により、この機能により、車体が奥に入らなくてもフォークを使って奥にある荷物を取り扱うことが可能です。

操縦時は、足元にペダルがあり、それを踏むことでブレーキが解除され、フォークリフトを走行させることができます。小回り性に優れ、狭い通路やスペースでの稼働に向いています。

また、リーチフォークリフトは、基本的にバッテリーで駆動するフォークリフトのため、燃料コストを削減でき、室内作業においては排気ガスの充満を心配する必要がありません。

「カウンター式」も「リーチ式」も同じ資格で操縦できる

フォークリフトを運転する仕事に就くには、国家資格であるフォークリフト運転技能講習を受講する必要がありますが、カウンター式フォークリフトとリーチ式フォークリフトの運転は1つの資格で行えます。

つまり、本免許を取得すると、カウンター式・リーチ式等フォークリフトの最大積載量や機種の制限なく、運転が可能になります。しかし、フォークリフトで公道走行を行う場合は、大型特殊自動車免許などの運転免許を取得することが、道路交通法によって定められているため注意してください。

フォークリフト運転技能講習は、労働安全衛生法で定められた技能講習をすべて修了することで、最大積載量1トン以上のフォークリフトを運転できます(フォークリフト運転技能教育は最大積載量1トン未満のフォークリフトが運転可能)。

フォークリフト運転技能講習の受講資格は、満18歳以上であることが条件なので、誰でもチャレンジすることが可能です。講習や取得の難易度も高くないため、リフトマンや他業種に就職・転職したいと思う方は、積極的に受講してみることをおすすめします。

フォークリフトの動力

フォークリフトの動力は大きく「内燃機関式」と「蓄電池式」の2種類に分けられます。それぞれにメリット・デメリットがあるため、フォークリフトを選ぶときは、「動力」を確認しておくことも大切です。

内燃機関式(エンジン式)

内燃機関式(またはエンジン式)とは、すなわち、ガソリンやディーゼルなどを燃料として動く、エンジンで稼働するフォークリフトのことです。「ガソリン車」や「ディーゼル車」のほかにも「ガソリン併用車」「LPG(LPガス)車」などの種類があり、重量のある荷物でも問題なく運搬できる馬力や走行速度が優れているといったメリットがあります。

一方、大きなデメリットとして、排気ガスが出ることや小回りが利かないことが挙げられます。車体重量やサイズも大きいため、狭い倉庫内や通路ではなく、主に屋外で使用される場面が多いです。

蓄電池式(バッテリー式)

蓄電地式フォークリフトはバッテリーに蓄えた電力を動力源として稼働します。主に3トン以下の小型フォークリフトは、蓄電地式の動力であることが多いです。

蓄電地式フォークリフトの大きな利点は、小回りが利き、排気ガスが出ないことです。そのため、内燃機関式フォークリフトとは異なり、室内作業に適しています。なにより、燃料を必要としないため、燃費面でのコスト削減にもつながります。

ただし、馬力が弱いため重い荷物の運搬には不向きなことや、連続稼働ができないという点がデメリットです。さらに、蓄電池(バッテリー)は、最大で4〜5時間程度しか稼働できず、フル充電には約8時間かかるため、予備の蓄電池を用意することが一般的です。

そして、バッテリーの寿命が尽きた際、バッテリーの交換コストが高いということもネックになります。

現在は蓄電池式(バッテリー車)が普及している

フォークリフトは、冷凍倉庫や精密部品の加工場、物流倉庫など排気ガスを出すことができない場面で活躍することが多いです。また、CO2の削減規制やガソリン価格の高騰もあり、蓄電池式(バッテリー車)の割合が、他分野の自動車に比べて高くなっています。

一般法人日本産業車両協会によると、フォークリフトの国内販売におけるバッテリー車比率は、1995年度の35.0%から2005年度には47.2%に上昇し、2023年10月時点で国内のバッテリー車(リーチ式フォークリフト、けん引車を含む)の普及率は68%以上となっており、すでに蓄電式(バッテリー車)が主流となっています。(日本産業車両協会調べ)

資料:日本産業車両協会「産業車両製造業における地球温暖化対策の取り組み」参照
日本産業車両協会は、毎年3月号の会報「産業車両」誌で、バッテリー車などの機種別や府県別の詳細な統計を公表しています。
一般法人日本産業車両協会ホームページ:統計資料

「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトのデメリット

フォークリフトを選ぶ際は、それぞれの機種が持つデメリットを抑えておくことも大切です。

フォークリフトは、使用される用途・環境を想定、考慮した設計になっています。機種の選択を誤ると、ワークシチュエーションによってはせっかく導入したフォークリフトが使い物にならない、という事も起こり得るので、こういったデメリットも把握しておきましょう。

カウンター式フォークリフト

カウンター式フォークリフトのデメリットは下記の3つです。

1.排気ガスや騒音が発生する

カウンター式フォークリフトのデメリットとして、排気ガスや騒音が発生するため屋内などの閉所での使用には向いていないことが挙げられます。ガソリンや軽油を燃料とするエンジン式(内燃機関式)フォークリフトは、普通乗用車と同じく燃料を燃焼させて動力に変換するため、エンジンをかければ排気ガスが発生します。

工場内や屋外の稼働でも排ガス規制があれば稼働できないほか、特に屋内では排気ガスによる一酸化炭素中毒の可能性もあるため、稼働が制限されていることが多いです。

2.小回りが利かない

カウンター式フォークリフトのタイヤは、70度程度しか回転することができません。車体のサイズも大きく転回しにくいため、小回り性能や狭い場所での作業性はどうしても劣ってしまうことを理解しておきましょう。

カウンター式フォークリフトは、閉所や狭い通路で小さな荷物を運搬するより、一般的に屋外などの広いスペースで大きな荷物を運搬するために導入される機種だといえるでしょう。

3.燃料の消費量が多い

カウンター式フォークリフトの動力は、ガソリンや軽油などを燃料にして稼働する内燃機関式がほとんどです。ガソリン車やディーゼル車はパワーが大きく、長時間作業していても速度が落ちにくいのが特徴です。

また、燃料給油も比較的短時間で完了するため、ガス欠時もスムーズに作業を再開できる利点もあります。しかし、高馬力と引き換えに、燃料の消費量も多いため燃料コストがかかる点には注意が必要でしょう。

リーチ式フォークリフト

リーチ式フォークリフトのデメリットは以下の3つです。

1.稼働時間が短くパワーが小さい
2.価格が高価
3.重い荷物を運べない

1.稼働時間が短くパワーが小さい

リーチ式フォークリフトの動力は蓄電池(バッテリー)式のため、内燃機関式の動力よりもパワーに劣ってしまいます。

さらに、稼働時間も短く、充電に時間を要することもデメリットです。バッテリーは繰り返し使い続けるとバッテリー液が蒸発していきます。特に夏季はバッテリー液の補充感覚が短くなるため、逐一の点検や補充も欠かせません。

リーチ式フォークリフトは、長時間の稼働、重量物の運搬には不向きといえるでしょう。

2.価格が高価

動力に蓄電池(バッテリー)を使用しているリーチフォークリフトは、内燃機関式(エンジン式)のフォークリフトよりも、購入額が高い傾向にあります。

以下の、内燃機関式フォークリフトと蓄電池式フォークリフトの価格相場を比較した表をご覧いただければわかるように、積載重量が多くなるほど価格も上がっていきますが、蓄電池式フォークリフトの場合、バッテリーの容量が大きくなるほど価格は高くなります。

【フォークリフト(動力別)価格相場】(2024年7月現在あくまで一例です)

積載重量(t) 1 1.5 2 2.5
内燃機関(エンジン)式 の価格相場 約¥1,800,000 約¥2,000,000 約¥2,300,000 約¥2,500,000
蓄電池(バッテリー)式 の価格相場 約¥2,300,000 約¥2,800,000 約¥3,300,000 約約¥3,800,000
蓄電池式フォークリフトの場合、積載重量が大きいほどバッテリーの容量も大きくなるため、比例して購入価格も高価になります。

3.重い荷物を運べない

リーチフォークリフトは、パワーが内燃機関式よりも低い蓄電池式の動力を採用しているほか、リーチフォークリフトの機種は3トンクラス程度しかラインナップがないので、重い荷物を大量に運搬するには効率が良くありません。

また、カウンター式のフォークリフトよりも安定性が良くないので、積載量を上回る荷物の運搬は横転などの危険が高いです。

「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトの選び方

作業環境・用途を考慮して動力を選ぶ

適した動力のフォークリフトを選ぶには、作業環境・用途を明確にすることが大切です。例として、内燃機関式動力の「カウンター式フォークリフト」は、大量の重量物運搬を屋外で行う場合に活躍します。また、蓄電池式の動力を持つ「リーチ式フォークリフト」は、排気ガスが出せない冷凍倉庫や食品工場など食品衛生上の環境配慮が必要な場面でも活躍します。

カウンター式フォークリフトは、主に屋外や広大な倉庫、重量物運搬で使用され、リーチ式フォークリフトは基本的に屋内や狭い通路などの閉所作業や軽量物運搬で使用されます。

扱う荷物の重さで最大荷重を選ぶ

フォークリフトの最大荷重を選ぶ際には、「運ぶ荷物の種類」「オペレーターの体重」「荷物の寸法」などの点を把握することも重要です。荷物の寸法によってフォークの長さが変わり、荷重中心によって最大荷重も変わります。

荷重心とは、フォークリフトに積載した荷物の重心位置とフォーク(爪)の垂直前面との距離のことです。例えば、荷重重心:500mm、最大荷重:1500Kgのフォークリフトの場合、フォーク垂直前面から500mm以内に荷重中心がある荷物に限り、1500Kgまで安全に運搬することが可能ということになります。

作業する場所に適した車輪数を選ぶ

フォークリフトのタイヤには3輪と4輪のタイプがあります。このタイヤ数にはメリット・デメリットがあるため、利用目的に見合うタイヤ数の車両を選びましょう。

3輪タイプのフォークリフトは、リーチフォークリフトに多く見られるタイヤ数で、旋回半径が狭く小回りに優れています。そのため、狭い通路での作業に適していますが、屋外作業、特に砂利道や起伏の多い場所では操作が難しくなります。

また、3輪タイプのフォークリフトは、最大荷重が2.5トン程度までと限定的です。最大荷重ぎりぎりで荷物を運搬すると、フォークリフトの旋回時にバランスが不安定になりやすく転倒の危険が大きくなります。

4輪タイプのフォークリフトは耐久性があり、屋外作業や砂利道や起伏の多い地面での使用に向いています。また、3輪タイプよりも安定性が高いため、斜面でも転倒するリスクが少ないです。ただし、旋回範囲は3輪タイプよりも限られており小回りを苦手とします。

フォークリフトをレンタルする業者選びのポイント

希望の機種があるかどうか

希望機種の有無は、業者選びでもっとも重要なポイントです。いくらレンタル費用が安くても、必要としているスペックのフォークリフトがなければ意味がありません。レンタル業者によって保有機種や在庫数が異なるため、事前のリサーチが必要になります。

最近では、レンタル可能な機種の一覧をサイトに掲載しているレンタル業者が多いです。気になる業者が見つかったら、まずはその業者のサイトをチェックしてみましょう。

利用しやすい料金プランがあるか

レンタルは、1日単位で借りる日極と月単位で借り続ける月極の2パターンが基本的な料金形態になります。しかし、現在のレンタル業者は、顧客のニーズに応じてレンタルのプランを細かく設定していることも多いです。

中には、レンタルとリースの昼間に位置する「長期レンタルプラン」を提供する業者も見受けられます。このように、レンタルのプランは業者によって大きく異なることがあるため、複数社のプランを確認してから業者を選定するようにしましょう。

機械のメンテナンスはしっかり行われているか

レンタル業者が扱う機械は基本的に中古品になります。フォークリフトは構造が比較的シンプルであり、長距離を移動する車両でもありません。したがって、メンテナンスさえ行き届いていれば年式が古いものでも問題なく使用できるでしょう。

しかし、その逆もまた然りで、メンテナンスが不十分であれば、年式が新しくローアワーのフォークリフトだったとしても不具合が発生しやすくなります。できれば、レンタルの契約をする前に、フォークリフトの状態を見て、メンテナンスの状況を確認するのが望ましいでしょう。

まとめ

フォークリフトには大きく分けて「カウンタ―式」と「リーチ式」の2種類があり、それぞれの特徴を理解したうえで、作業の用途、規模にあった機種を選択することが大切です。またフォークリフトの動力によってもメリット・デメリットがあるので、レンタル等での導入をご検討の方は、本記事をご参考にしていただければ幸いです。
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運転席に乗車する フォークリフトに乗車する際は、運転席の左側から乗り込みます。 乗車するときは、左手はアシストグリップ、右手はドライバーシートの背当てを持ってください。その状態のまま、左足を乗降ステップにかけ運転席に乗ります。 そして、キーをまわし、エンジンをかけるという手順です。 車両を発進し走行させる フォークリフトの走行方法について以下にまとめました。 ・周囲の安全確認 ・サイドブレーキの解除 ・リフトレバーを操作してフォークを地上高5cm位にする ・チルトレバーを引いてマストを後ろに倒す ・左手はハンドルノブを握る ・右手は膝の上におく ・右足でペダルを踏み発進 ・前進は前進レバー、後進は後進レバーを入れる ・右左折時は前後左右の安全確認 ・ウインカーは任意|各事業所のルールに従う 駐車位置や荷役作業場所に接近したら徐行運転をします。フォーク先端の基準線手前で停止しますが、急ブレーキはかけないように注意してください。 車両を停止する ・右足をアクセルペダルから離す ・ブレーキペダルを踏む ・ブレーキペダルを踏んだまま駐車ブレーキをかける ・前後進レバーを中立にする 車両を駐車する ・フォークを地面すれすれまで降ろす ・フォーク下面を先端から3分の2程度接地する(前傾) ・フォークを地面に降ろす ・エンジンを止めてキーを抜く 基本の運転ルール 最後に、フォークリフトを運転するにあたって基本となる運転ルールを紹介します。 ・フォークリフトの運転は有資格者のみができる ・事前に決められた作業計画に基づいて運転する ・ヘルメットや安全靴などの保護具を着用する ・制限速度10km/h以下を遵守する ・停車時は逸走防止措置を行う ・作業指揮者を配置する ・用途外の使用は厳禁 フォークリフトを運転する際は基本となる操作と運転ルールをしっかり理解しましょう。 フォークリフトを上手に運転するコツ!自動車との違い フォークリフト運転の初心者の段階では、どうしても一般の自動車を運転するときの感覚に影響されてしまうことがあります。 その違いさえ頭に入れておけば、フォークリフトの運転自体は難しいものではありません。さらにコツを身につけることができれば上級者への道も早まるでしょう。 ここでは、フォークリフトを上手に運転するコツを紹介します。 運転のチェックポイント フォークリフトを運転しているとき、以下のポイントを自己診断してみてください。 違いがあったら、その都度修正していくことです。それが上手くなっていくコツです。 ・落ち着いて運転する ・正しい姿勢で運転する ・周りの状況に気を配る ・規定の速度を守っている ・フォークの角度を平衡にする ・フォークの幅は対称にする ・右左折では荷物から目を離さない フォークリフトの操作や運転をあなたに任せた会社が期待するのは、まずは安全な運転です。あなたはもちろん、周囲の人をケガさせたり、商品や備品を破損させたりしないことが最重要事項です。 そのために大切なのは落ち着くことです。慌ててしまうといろんなことを見落としてしまいます。 緊張して落ち着くどころではないとしたら、最初はみんなこうだったに違いないと開き直るくらいがちょうどいいです。また正しい姿勢を意識すれば視界は自然と広がり、危険なサインを見つけやすくなります。 右左折時やカーブでは、遠心力で荷崩れしやすくなりますから十分注意しましょう。 ハンドル操作(後輪操舵)のコツ フォークリフトは一般の自動車と違い、ハンドルは後輪操舵です。方向転換するときは後輪が動きます。 なので荷物を運ぶときは、原則、バック走行になります。 フォークリフトでは、ハンドルは小刻みに切って曲がるのが定石です。一度にハンドルを切りすぎると外輪差が大きくなり、車体の後部や積み荷が周囲とぶつかりやすくなります。 外輪差とは、車体の前部分よりも後部分が大きく外側を通ってしまうことをいいます。 またフォークリフトのタイヤは、重い荷物を安定して運べるように前のタイヤが大きいです。また後のタイヤが小さいと、狭い場所での小回りが利きやすくなります。 このため曲がるときのハンドル操作は最小限にとどめなければなりません。ハンドルを回し過ぎると想定以上に車体が曲がってしまうと感じるはずです。 慣れて体感的に覚えるまでは、小さく回しながら操作するのが上手くなるコツです。 パレットを上手に使うコツ フォークリフトの荷役・運搬作業の相棒として欠かせないのがパレットです。 フォークリフト作業の中心となるのは、荷物の積み付けと取り降ろしです。このとき、常に注視するのはパレットです。 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・チルトレバーを手前に引きフォークを後傾させる 15分間、走行・油圧操作をしないと、オートパワーオフ機能で自動的に電源はOFFされます。キーを「スタート」位置まで回すと、再度ONになります。 リーチ式の運転操作 次にリーチ式の運転操作について、発進、旋回、電気ブレーキ、停止、駐車の順に説明します。 【発進】 ・左足でブレーキペダルを踏む ・右足はフロア右のプレゼンスぺダルを踏む ・右手で走行コントロールレバーを前又は後ろへ徐々に倒して発進 運転中は、体の一部が車両からはみでないようにします。 【旋回】 後輪操舵のフォークリフトは、旋回時に速度を十分に落とすことが必須です。 また旋回する側に車両を寄せ、ステアリングハンドルを早めに切ること、後部の揺れに注意することを忘れないでください。 【電気ブレーキ】 電気ブレーキは、左足でブレーキペダルを踏み込んだまま、走行コントロールレバーを進行方向と反対の向きに倒すと作動します。 電気ブレーキのかかり具合は、レバーの倒し具合で、体感的に調節してください。 レバーを倒し続けると減速し、その後、逆進します。 【停止】 走行コントロールレバーを戻し、ブレーキペダルを徐々に離して停止させます。 荷崩れを起こしやすくなるので、車両の急停止は、非常時以外は厳禁です。 【駐車】 駐車して、運転者が車両を離れる際は以下の注意事項を遵守してください。 マストはしっかり繰り込み、フォークを前傾させ床面まで降ろします。 坂道では駐車させないことを原則とし、やむを得ず坂道上で離れる場合は、必ず車止めをしてください。 キースイッチは必ず抜いてください。 リーチ式フォークリフトの運転が上手くなるコツ リーチ式フォークリフトの運転が上手になるコツは、ハンドルとレバーの操作を体感的に覚えることです。 リーチ式のハンドルは2回転半(!)回ります。ハンドルをどれくらい回せばタイヤの向きがどれくらいになるかをしっかり把握することが大切です。 また数種類あるレバーも、傾けた角度に応じて反応するという特徴があります。それぞれのレバーの役割を覚えることはもちろん、傾ける角度の違いによる反応の強弱を覚えることも重要です。 リーチ式フォークリフトは屋内での使用が多く、狭く見通しのきかない倉庫や工場であることがほとんどです。人や物と接触するリスクが高く、スピードの出し過ぎは許されません。 また立ち乗りであり、特別な落下防止装置が付いているわけでもありません。スピードを出し過ぎての走行や作業は、ちょっとした反動で荷物とともに運転者もバランスを崩し事故につながってしまいます。 スピードは規定内を守り旋回時や右左折時は特に注意すること、ハンドルやレバーの操作では操作と反応の強弱の度合いを体感的に覚えることが上手くなるコツです。 フォークリフトの操作・運転|まとめ ここまでフォークリフトの操作・運転について以下のことを紹介しました。 操作・運転の基本となる流れ|点検・乗車・発進・停止・駐車 上手に運転するためのコツ|自動車との違い(後輪操舵) リーチ式フォークリフトの操作・運転のポイントと上手になるコツ フォークリフトは荷役作業が必要な全産業で活躍する特殊車両です。取得していることは就職・転職において必ず有利になる資格です。 さらにカウンターバランス式とリーチ式の両方の運転に通じることは、あなたにとって大きなアドバンテージになります。 ←中古の【フォークリフト】を探すならトクワールド!

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    目次 フォークリフトが活躍している業種の情報 フォークリフトの種類と特徴を詳しく解説 リフトを運転するのに必要な資格の種類 まとめ|フォークリフトの種類と特徴 フォークリフトは、物の運搬を必要とするあらゆる業種で活躍しています。ただ倉庫や工場、建設現場など限られた空間で使用することが多いので、公道を走る自動車ほど一般的ではないかもしれません。 フォークリフトの運転には資格が必要です。自動車の運転免許とは違い、管轄は国土交通省ではなく厚生労働省で、一度取得すれば更新の必要はなく年齢制限もありません。 運転する資格の一つである「フォークリフト運転技能講習修了証」は国家資格ですが、他の国家資格の試験に比較すると合格しやすいとされています。 その他、実際にフォークリフトを運転する際も自動車との違いがあります。後輪操舵であり、荷物の積み付けや取り降ろしにはパレットという器材を必要とします。 この記事ではフォークリフトの運転資格の取得を検討している方向けに、フォークリフトが活躍している業種、フォークリフトの種類とその特徴について詳しく紹介しています。 また運転資格についても説明していますので、ぜひ参考にしてください。 フォークリフトが活躍している業種の情報 フォークリフトが活躍している業種は多いため、その運転資格を取得すれば就業の選択肢を大きく増やすことができます。ここではフォークリフトが活躍している業種について紹介します。 物流倉庫(物流センター) 物流とは、商品が消費者に届くまでの流れのことです。商品の運搬だけでなく、保管や包装なども物流に含まれます。 現在では、消費者が店に商品を買いに行くだけでなく、ネットなどを利用して商品が直接消費者に配送されるシステムが発達しました。 この配送の拠点となる物流倉庫でも、フォークリフトは作業の効率化と省力化に大きく貢献しています。 製造工場 製造工場では、仕入れ先から届いた材料の受入、製造現場への運搬、完成品の保管場所への移送、商品の発送などでフォークリフトはなくてはならないものです。 フォークリフトオペレーターとしてだけ働くのか、フォークリフトから降りて作業も手伝うのかは工場によって違いがあります。 いずれにしろ、製造工場は限られた空間であることが多く、商品や作業者との接触が起きやすいので安全が第一になります。また当然のことですが、正確性とスピーディーさも要求される現場です。 この配送の拠点となる物流倉庫でも、フォークリフトは作業の効率化と省力化に大きく貢献しています。 建設現場 フォークリフトは、建設業関連の現場でも仕事をしています。建設資材の受入と保管、現場への運搬です。建設現場で使用されるフォークリフトは、公道を走ることもあるため、大型特殊や小型特殊の免許が必要になるでしょう。 産廃物収集運搬業者もフォークリフトを使います。 産廃処理物や解体後にクズとなった金属やプラスチックなどの積込作業です。この場合は比較的大きなフォークリフトを使う場合が多いです。 この配送の拠点となる物流倉庫でも、フォークリフトは作業の効率化と省力化に大きく貢献しています。 その他の業種 フォークリフトを使うその他の業種としては、空港や港湾、鉄道などのターミナルです。時にはイベントの設営や撤去にも使われます。 空港や港湾、鉄道のターミナルでは、荷物の入出庫にフォークリフトが欠かせません。また一定の時間内に大量の荷物を捌く必要があるため、手順通りの正確さが必要です。 この配送の拠点となる物流倉庫でも、フォークリフトは作業の効率化と省力化に大きく貢献しています。 フォークリフトの種類と特徴を詳しく解説 フォークリフトの種類をカテゴリー別に大きく分けると、外観形状と動力源になります。それぞれ詳しく見ていきましょう。 外観形状別の種類 フォークリフトは、荷物を積み込むフォーク(ツメ)、ラムなどと、それを昇降させるマスト機構を備えた動力付き荷役・運搬用機械と定義されています。 ラムとは、フォークに代わるアタッチメントで、形状は棒状で金属製です。円筒状、コイル状、ロール状の長尺荷物の中心にラムを挿入して運搬します。 フォークリフトの外観形状別の種類は、カウンターバランス、リーチ、その他の3つです。 カウンターバランスフォークリフト カウンターバランスフォークリフトは、車体の前方にフォーク、マストなどの荷役装置を備え、後方に積載荷重とバランスをとるための重り(ウエイト)を装備しています。 カウンターバランスフォークリフトのカウンターとは、反対、逆という意味です。バランスとは釣り合いや均衡などを表しています。 座席に座って、自動車の運転のようにハンドルを操作して運転するのが特徴です。違いは後輪操舵であり、動力機構が座席の真下にあることです。 最大荷重は、0.5t~42tまで幅広く、パワーと安全性に優れています。屋内でも屋外でも使用でき、さまざまな業種の倉庫や工場で使用されています。 ただリーチフォークリフトに比べると小回りはききにくいです。 毎年、新車販売台数で7割程度を占めており、リーチフォークリフトや他のフォークリフトに比較すると、現場での稼働率は圧倒的です。 リーチフォークリフト リーチフォークリフトは、立ったまま操作・運転を行います。 リーチフォークリフトのリーチとは、手を伸ばす、到達するという意味です。フォークやマストが前後に動くリーチリフトの特徴をよく表しています。 リーチリフトの運転には、ハンドルとレバーを使います。ハンドルはノブ付きで、中立位置から片側2回転半ずつ回ります。 慣れるまで、ハンドルの回し加減と後輪の角度を目視で確認しながら調整するようにしましょう。 床面の左にブレーキペダルがあり、これを踏むとブレーキが解除されます。右側にプレゼンススイッチというペダルがあるタイプでは、左右両方のペダルを踏むことでブレーキが解除される仕組みです。 タイヤをほぼ90度回転させることができるため、回転半径は小さく小回りがききます。狭い場所での作業に適しており、屋内専用です。 また動力源は、屋内での環境負荷を考慮して、排気ガスを出さないバッテリー式です。 その他の外観形状 カウンターバランス、リーチ以外のフォークリフトで代表的な種類を以下にまとめました。 ・サイドフォークリフト 車体の真横にフォークがついていて、フォーク・マストの左右に積載部分があり、木材やパイプなど長尺物の運搬に使用される。 ・ウォーキーフォークリフト オペレーターが歩いて操縦するタイプで、他のフォークリフトが入れない狭い場所での荷物の運搬に適している。細い通路やエレベーターでの移動も可能。 ・オーダーピッキングトラック 運転席とフォークが同時に昇降できるため、倉庫内に高く積んだ荷物の移動や整理が可能となっている。オペレーターが目的の荷物をピックアップする際にも使われる。 ・マルチディレクショナルフォークリフト 前後進の他、左右に走行ができる汎用性の高さが特徴。 動力源別の種類 フォークリフトの動力源別の種類は、エンジン式、バッテリー式、ハイブリッド式の3つに大別できます。それぞれ見ていきましょう。 エンジン式 エンジン式は、さらにディーゼル、ガソリン、LPG(液化石油ガス)、CNG(圧縮天然ガス)の4つに分けることができます。 ・ディーゼルエンジン ディーゼルは軽油が燃料です。シリンダ内で空気を圧縮して高温(600℃程度)にし、シリンダ内に軽油をミスト状にして噴射して着火し、燃焼エネルギーを回転エネルギーに返還して動かします。 ・ガソリンエンジン ガソリンと空気の混合ガスを圧縮して点火し、その爆発力を回転エネルギーに変えて動かします。 ・LPG(液化石油ガス) ガソリンエンジンを簡易的に改造した、LPGを燃料とするエンジンです。 ・CNG(圧縮天然ガス) CNGは、compressed natural gasの略で、圧縮天然ガスのことをいいます。圧縮天然ガスを燃焼させ、その熱エネルギーを回転エネルギーに変えるエンジンです。 バッテリー式 バッテリー式は、有害な排気ガスの発生はなく、換気が良くない場所でも使用できます。またエンジン式に比べると騒音が少なく、住宅街や夜間での作業に向いています。 またエンジン式に比べると、操作が簡単で保守点検箇所も少ないです。 ただバッテリー容量には限界があるので、長時間作業では充電設備や予備のバッテリー、バッテリー載せ替え設備などが必要になります。 環境負荷の少ないバッテリー式は、徐々にシェアを伸ばしています。 ただ現状のバッテリー寿命は4年~8年とされています。買い替え時に、100万円程度のコストがかかるため、さらなるシェア拡大には、コストの縮減が必要でしょう。 ハイブリッド式 ハイブリッド式とは、エンジンと電動モーターを組み合わせたり、バッテリーと蓄電器を組み合わせたりした動力源のことです。開発の目的は、燃料消費量や二酸化炭素排出量の低減です。 たとえばトヨタL&Fで開発された、3.5t積みディーゼルエンジン式ハイブリッドフォークリフトは、燃費消費量及びCO2排出量が50%低減されています。 また三菱重工業(現在は三菱ロジスティクス)では、独自のリチウムイオン電池、高効率モーター、小型ディーゼルエンジンを組み合わせたハイブリッドシステムにより燃費削減率39%を実現しています。 カーボンニュートラルに向けた取り組みが官民一体となって進んでいる今、ハイブリッド式の開発は今後も続けられていくでしょう。 リフトを運転するのに必要な資格の種類 フォークリフトを運転する資格は、積載する荷物の最大荷重が1t以上か1t未満で違います。この2つの資格の概要と、必要になる費用や時間について紹介します。 フォークリフト運転技能講習 最大荷重が1t以上のフォークリフトを運転するには、「フォークリフト運転技能講習修了証」が必要です。「フォークリフト運転技能講習修了証」は労働安全衛生法に基づく、厚生労働省管轄の国家資格>です。 受講資格というのは特になく、年齢制限もありません。しかし18歳以上でなければ働くことができないという就業制限(年少則第8条第7号)がありますので、実質的には18歳以上での受講ということになるでしょう。 運転技能講習は、受講後に学科と実技の試験があり、この両方で合格しないと修了証は交付されません。ただWeb上の情報を調査すると、合格率は90%以上となっているので比較的難易度は低いと考えられます。 学科教育では、フォークリフトの走行と荷役に関する装置の構造や取り扱い方、運転に必要な力学に関する知識と関係法令を学びます。 実技教育は、走行や荷役の操作について実践中心の学習です。 「フォークリフトの運転技能講習」は、各自治体の労働局長の登録認可を受けた教習機関で行われます。 資格取得にかかる費用と時間 「フォークリフトの運転技能講習」を修了することで、1t未満を含む、すべてのフォークリフトを運転することができます。ここでは「フォークリフトの運転技能講習修了証」の取得に必要な費用と時間について紹介します。 受講にあたって、まず、自分が住む地域に近い登録教習機関を調べる必要があります。以下のサイトで調べることが可能です。 厚生労働省|登録教習機関一覧 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/anzeneisei05.html 受講の流れは下記の通りです。 1.受講コースと日程を選び、予約・申込みを行う 2.受講票を確認し、受講費用の支払いをする 3.受講・修了・修了証交付 フォークリフト運転技能講習の受講時間は、現在保有している資格及び業務経験で違ってきます。関係する資格を保有していたり業経験があったりすると受講時間が短縮されます。 当然のことですが、受講時間が短いほど、費用は安くなります。 受講時間はコースで区分され、一般的なのは、35時間、31時間、11時間です。コースごとの費用をまとめました。 コース 日数 受講料(税込)テキスト代含む 11時間 2日 23,000円 31時間 4日 51,000円 35時間 5日 54,000円 コース区分、受講費用については、各地域、各登録教習機関で違いがあるようです。事前に確認することをおすすめします。 フォークリフトの種類と特徴|まとめ 就職や転職に有利になる資格として、フォークリフトの運転資格の取得を検討されている方のために、以下のことを紹介しました。 フォークリフトが活躍している業種 フォークリフトの種類と特徴 フォークリフト運転の資格の種類 ォークリフトが活躍している業種は幅広く、運転資格を取得すれば就業先の選択肢は大きく広がります。 フォークリフトの種類と特徴は、運転資格を取得し、業界への就職を目指すにあたって知っておくべき基礎知識の一つです。 また資格の種類や受講方法、費用・時間をあらかじめ確認しておけば、修了証取得までの取り組みを効率的に行うことができるでしょう。 あなたのフォークリフト運転資格の取得に、この記事が少しでも参考になっていれば幸いです。 ←中古の【フォークリフト】を探すならトクワールド!

    2023/02/28

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  • フォークリフト運転技能講習修了証に免許更新はある?再発行手続きの方法について解説
    フォークリフト

    フォークリフト運転技能講習修了証に免許更新はある?再発行手続きの方法について解説

    フォークリフト運転技能講習修了証の取得後に覚えておきたい!免許更新の有無・再発行時の流れ 物流のニーズが高まる昨今、フォークリフトを操縦するリフトマンの需要も年々増加しています。就職や転職にも大変有利なことからフォークリフト免許を取得する方も多いです。 フォークリフトは、労働安全衛生法で定められているように扱う荷重で必要な免許が異なります。具体的には、1トン以上の荷重を扱う場合は「フォークリフト運転技能講習」を、1トン未満の場合は「フォークリフト運転特別教育」を修了している必要があります。 また、18歳以上であれば技能講習、特別教育ともに受講可能です。公道を走行するには、大型特殊自動車あるいは小型特殊自動車の運転免許が必要となります。 労働安全衛生法第61条では、労働災害を防止するため、フォークリフトなどの特定業務については、従事する業務の区分に対応する資格・免許を有する者、または技能講習・特別教育を修了した者でなければ当該業務に就かせてはならないこととなっています。 フォークリフトの業務に従事する場合は、「フォークリフト運転技能講習修了証」または、「フォークリフト運転特別教育修了証」(免許)の携行が義務付けられています。 フォークリフトを一般道路で走行させる場合は、道交法(道路交通法 第64条〜第67条・71条)で定められているように、併せて自動車運転免許証をセットで携行しなくてはいけません。 しかし、万が一、修了証を紛失してしまった際はどのように手続きをすればいいのでしょうか?また、フォークリフト取得後に免許の更新は必要なのでしょうか? フォークリフト運転技能講習修了証に更新はある? 結論から申しますと、フォークリフト運転技能講習修了証(運転特別教育も含め)に有効期限はないため、取得後は定期的な更新手続きなどが不要です。また、住所が変わっても書き換える必要はありません。 一般的に、「フォークリフト免許」と呼ばれるものですが、正確には免許ではなく「修了証」になります。これは、定められた運転技能講習または運転特別教育の修了を証明する「証明書」のことです。そのため、自動車の運転免許証のように更新する必要がないのです。 ちなみに、クレーンやショベル、ブルドーザーなどの車両系建設機械もフォークリフトと同様に運転技能講習・運転特別教育の修了証がありますが、労働安全衛生法で定められたこれらの修了証は更新の必要がありません。 例外として、修了証に記載されている氏名に変更があった場合は、書換え手続きが必要になるので注意してください。その際は、戸籍謄本や裏面記載のある運転免許証のコピーなど、氏名変更を証明できる書類が手続きで必要になります。 フォークリフト免許は一度取得すると失効しない フォークリフト免許には、基本的に「失効」や「はく奪」というものがありません。 自動車免許では違反や事故を起こすと免許の停止や失効になることもあり、一度失効した運転免許証は、再度取得をしなければいけないことになります。しかし、フォークリフト運転技能講習修了証は、一般的な運転免許証と異なり、一度発行されると執行や取り消しなどもありません。 仮に公道走行で必要な特殊自動車免許を未取得のままフォークリフトで公道に出た場合、道路交通法違反で運転免許証の停止・失効はあり得ますが、フォークリフトの資格がはく奪されることはありません。 だからといって、規定以上の荷重を扱ったり危険な操作をすることは絶対に行わないようにしてください。 フォークリフト運転技能講習修了証を紛失・破損した場合は? フォークリフトの免許を取得した訓練所や教習所などの講習機関で再交付が可能です。 再発行には、発行元の登録講習機関を確認する必要があります。 フォークリフト技能講習修了証の再交付は、原則として、技能講習の実施機関(登録教習機関)が行うこととなっています。そのため、講習を受けた場所・会場ではなく、講習を実施した機関を確認する必要があります。 技能講習の実施機関(登録教習機関)の確認手段 まずは、講習を実施した登録教習機関を確認してください。運転技能講習修了証を紛失している状態では下記のような確認手段があります。 【発行元の確認方法】 修了証のコピーが手元に残っている場合はそれを確認する。 講習を一緒に受講した同僚や友人の修了証を見せてもらう。 会社の業務で受講したのであれば会社の担当者に確認する。 受講場所(会場)を直轄する都道府県労働局に登録されている登録教習機関を調べる。 上記の方法で、受講した登録教習機関が確認できない場合は、「技能講習修了証明書発行事務局」で発行元を確認できます。また、運転技能講習であれば、「中央労働災害防止協会」が保有する技能講習等修了者情報について資格照会(開示請求)をすることによって判明することもあります。 なお、登録教習機関が教習業務を廃業した場合等は、委託業務により「技能講習修了証明証発行事務局」で再交付のお問い合わせを行っています。また、汚損による再交付・書換えの場合は旧修了証も必要です。 詳しくは厚生労働省のホームページにある「技能講習修了証明書発行のご案内」をご確認ください。 技能講習修了証明証発行事務局 〒108‐0014 東京都港区芝 5-35-2 TEL:03-3452-3371 FAX:03-3452-3349 電話受付:9:00~17:00 窓口受付:9:00~12:00、13:00~16:00 休業日:土曜日、日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日) 資格照会(情報開示請求)の手続き 資格照会(情報開示請求)は、技能講習の修了資格について調べるもので、特別教育は対象外です。 ただし、登録教習機関から提供された発行事務局が保有する技能講習修了者データをもとに調べるため、技能講習を修了していたとしても、発行事務局に保有なしとの回答となる場合もあります。 【資格照会(情報開示請求)の手続きに必要な書類】 資格照会申込書 「資格照会申込費(情報開示請求)」をダウンロードし、申込者本人が記入します。 (https://anzeninfo.mhlw.go.jp/gino/contents/shoukai.pdf) 本人確認書類(下記いずれか1点) 自動車運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証、在留カード、住民基本台帳カード、その他法律又はこれに基づく命令により交付され、氏名・生年月日・住所が記載された面も必ずコピーしてください)又はマイナンバー記載されていない住民票の写し(複写不可:6ヶ月以内に発行したもの)。 ※マイナンバーの通知カードは本人確認書類として使用不可。 切手(¥460)をはった返信用封筒 「資格照会回答書(情報開示請求)」を送付するための封筒です。定形の封筒に本人確認書類に記載の氏名及び現住所(代理人申し込みの場合は代理人の方の本人確認書類に記載された氏名及び住所)を返信先として明記し、簡易書留相当分460円分の切手を貼ったものを用意してください。 代理人申込みをする場合は、上記書類のほかに下記の書類も必要です。代理人の氏名変更があった場合は、別の書類も必要です。(2024年10月16日現在 トクワールド調べ) 委任状(資格照会) 委任者本人が必ず記入してください。 資格照会申込書(情報開示請求) 代理人の本人確認書類 自動車運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証、在留カード、住民基本台帳カード、その他法律又はこれに基づく命令により交付され、氏名・生年月日・住所が記載された面も必ずコピーしてください)又はマイナンバー記載されていない住民票の写し(複写不可:6ヶ月以内に発行したもの)。 ※マイナンバーの通知カードは本人確認書類として使用不可。 氏名の変更があった方で旧氏名での資格照会も希望される場合は、上記にある必要書類、本人確認書類、切手、委任状のほかに下記の書類も必要になります。(代理人申込みの場合は委任状、代理人の本人確認書類も必要になります) 戸籍抄本 氏名の変更があり、旧氏名で登録されている情報についても資格照会を希望する場合は「資格照会申込書(情報開示請求)」の旧氏名欄に旧氏名を記入の上、戸籍抄本等の氏名変更の経緯がわかる公的な書類を添付してください。 フォークリフト運転技能講習修了証の再発行 運転技能講習修了証を紛失した際は、技能講習の実施機関(登録教習機関)もしくは、技能講習修了証明証発行事務局に連絡をとり、所定の手続きを行うだけで再発行してもらえます。 修了証を紛失したからといって、運転技能講習を再度受講しなければならないというようなことはありません。 再交付には、次の書類が必要です。 【フォークリフト運転技能講習修了証の再交付・書換えに必要な書類】 再交付・書換え申込書 必要事項を記入の上、証明写真を貼付け、必ず押印をしてください。 証明写真の大きさは(たて3.5cm×よこ2.5cm)のものが1枚必要です。 ※3ヶ月以内上半身無帽無背景 公的書類(以下の書類のうちいずれか1点) 住民票(原本)、運転免許証のコピー、戸籍抄本の原本、パスポートのコピー 氏名変更がある場合は、現在所持している修了証の原本(紛失した場合を除く)と戸籍抄本の原本も併せてご準備ください。 再発行手数料 破損、または汚損した修了証(修了証を破損、または汚損した場合) 上記1点でも不足がある場合は、交付手続きができないので注意してください。書類に不備が無ければ、手続き自体の所要は20分程度で完了します。 再発行の連絡をすれば、申込書と郵便局の払込用紙は登録教習機関から郵送されます。登録教習機関によっては、申請書のPDFをホームページからダウンロード可能だったり、用紙をファックスで送信してもらえることもあるので確認してみてください。 再発行にかかる手数料の振込方法も、現金書留や銀行振込など各登録教習機関によって異なるので併せて確認しましょう。 フォークリフト運転技能講習修了証の再発行に必要な費用 フォークリフト運転技能講習修了証の再発行には手数料がかかります。 修了証の発送料も含め¥2,200〜¥2,600が目安です。書類を郵送して提出する場合は、返信切手として¥500弱分も追加して同封してください。 再発行に必要な手数料は、訓練所・教習所によって異なるので問い合わせてみてください。(2024年10月16日現在 トクワールド調べ) まとめ フォークリフト免許は、自動車免許と異なり一度取得すれば基本的に更新の必要もなく、失効することもありません。取得後は生涯残る資格ですが、紛失・破損・汚損してしまった場合は手続きをすることによって再発行することが可能です。 再発行には、発行元の登録講習機関を確認する必要があります。受講した登録教習機関が確認できない場合は、「技能講習修了証明書発行事務局」で発行元を確認できるので問い合わせてみてください。

    #フォークリフト#資格#免許

    2024/11/01

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