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【フォークリフトの基礎知識】カウンター式、リーチ式とは?

フォークリフト

2024/07/18

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【フォークリフトの基礎知識】カウンター式、リーチ式とは?

フォークリフトは2種類

フォークリフトには大きく分けて「カウンター式」と「リーチ式」の2種類があります。フォークリフトのレンタルを検討する際は、それぞれの特徴と使用環境、作業用途を考慮して機種を選定する必要があります。

例えば、カウンター式フォークリフトは「重い荷物を扱う荷役」、リーチ式フォークリフトは「室内や狭いスペースでの作業」に最適など、種類によって作業の向き不向きがあります。

ここからは、「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトの違いについて詳しく解説し、実際のレンタル時にフォークリフトを選ぶ際のポイントについてご紹介していきます。

フォークリフトの導入、レンタルでの利用を検討している方は、ぜひ、機械選びのご参考にお役立てください。

「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトの違い

カウンター式フォークリフトの特徴

カウンター式フォークリフトは、自動車のように運転者が座席に座ってハンドルを操作するタイプのフォークリフトです。別名「カウンターウエイトバランスフォークリフト」とも言い、「カウンター」とは「反対」を意味します。

後部にある鉄の重り(ウェイト)で車体のバランスを取っており、これにより、車体前方のフォーク(爪)に重い荷物を載せても車体が前に傾かず、安定した状態で荷物を運ぶことができます。

カウンター式フォークリフトは、転倒しにくく安定した走行が可能です。車体の安定性と強度が高く、走行速度やフォークの上昇速度も速いため、安全性と作業効率が優れています。

さらに、カウンター式フォークリフトは座った状態で足のペダルでアクセルやブレーキを操作するため、自動車の運転に近い感覚で操作できます。

リーチ式フォークリフトの特徴

リーチ式フォークリフトは、立ったまま操縦する点や、車体を動かさずにフォークやマストを前後に伸縮させることが可能な点が特徴のフォークリフトです。「リーチ」は「距離・範囲」を表す言葉であり、フォークの伸縮により、この機能により、車体が奥に入らなくてもフォークを使って奥にある荷物を取り扱うことが可能です。

操縦時は、足元にペダルがあり、それを踏むことでブレーキが解除され、フォークリフトを走行させることができます。小回り性に優れ、狭い通路やスペースでの稼働に向いています。

また、リーチフォークリフトは、基本的にバッテリーで駆動するフォークリフトのため、燃料コストを削減でき、室内作業においては排気ガスの充満を心配する必要がありません。

「カウンター式」も「リーチ式」も同じ資格で操縦できる

フォークリフトを運転する仕事に就くには、国家資格であるフォークリフト運転技能講習を受講する必要がありますが、カウンター式フォークリフトとリーチ式フォークリフトの運転は1つの資格で行えます。

つまり、本免許を取得すると、カウンター式・リーチ式等フォークリフトの最大積載量や機種の制限なく、運転が可能になります。しかし、フォークリフトで公道走行を行う場合は、大型特殊自動車免許などの運転免許を取得することが、道路交通法によって定められているため注意してください。

フォークリフト運転技能講習は、労働安全衛生法で定められた技能講習をすべて修了することで、最大積載量1トン以上のフォークリフトを運転できます(フォークリフト運転技能教育は最大積載量1トン未満のフォークリフトが運転可能)。

フォークリフト運転技能講習の受講資格は、満18歳以上であることが条件なので、誰でもチャレンジすることが可能です。講習や取得の難易度も高くないため、リフトマンや他業種に就職・転職したいと思う方は、積極的に受講してみることをおすすめします。

フォークリフトの動力

フォークリフトの動力は大きく「内燃機関式」と「蓄電池式」の2種類に分けられます。それぞれにメリット・デメリットがあるため、フォークリフトを選ぶときは、「動力」を確認しておくことも大切です。

内燃機関式(エンジン式)

内燃機関式(またはエンジン式)とは、すなわち、ガソリンやディーゼルなどを燃料として動く、エンジンで稼働するフォークリフトのことです。「ガソリン車」や「ディーゼル車」のほかにも「ガソリン併用車」「LPG(LPガス)車」などの種類があり、重量のある荷物でも問題なく運搬できる馬力や走行速度が優れているといったメリットがあります。

一方、大きなデメリットとして、排気ガスが出ることや小回りが利かないことが挙げられます。車体重量やサイズも大きいため、狭い倉庫内や通路ではなく、主に屋外で使用される場面が多いです。

蓄電池式(バッテリー式)

蓄電地式フォークリフトはバッテリーに蓄えた電力を動力源として稼働します。主に3トン以下の小型フォークリフトは、蓄電地式の動力であることが多いです。

蓄電地式フォークリフトの大きな利点は、小回りが利き、排気ガスが出ないことです。そのため、内燃機関式フォークリフトとは異なり、室内作業に適しています。なにより、燃料を必要としないため、燃費面でのコスト削減にもつながります。

ただし、馬力が弱いため重い荷物の運搬には不向きなことや、連続稼働ができないという点がデメリットです。さらに、蓄電池(バッテリー)は、最大で4〜5時間程度しか稼働できず、フル充電には約8時間かかるため、予備の蓄電池を用意することが一般的です。

そして、バッテリーの寿命が尽きた際、バッテリーの交換コストが高いということもネックになります。

現在は蓄電池式(バッテリー車)が普及している

フォークリフトは、冷凍倉庫や精密部品の加工場、物流倉庫など排気ガスを出すことができない場面で活躍することが多いです。また、CO2の削減規制やガソリン価格の高騰もあり、蓄電池式(バッテリー車)の割合が、他分野の自動車に比べて高くなっています。

一般法人日本産業車両協会によると、フォークリフトの国内販売におけるバッテリー車比率は、1995年度の35.0%から2005年度には47.2%に上昇し、2023年10月時点で国内のバッテリー車(リーチ式フォークリフト、けん引車を含む)の普及率は68%以上となっており、すでに蓄電式(バッテリー車)が主流となっています。(日本産業車両協会調べ)

資料:日本産業車両協会「産業車両製造業における地球温暖化対策の取り組み」参照
日本産業車両協会は、毎年3月号の会報「産業車両」誌で、バッテリー車などの機種別や府県別の詳細な統計を公表しています。
一般法人日本産業車両協会ホームページ:統計資料

「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトのデメリット

フォークリフトを選ぶ際は、それぞれの機種が持つデメリットを抑えておくことも大切です。

フォークリフトは、使用される用途・環境を想定、考慮した設計になっています。機種の選択を誤ると、ワークシチュエーションによってはせっかく導入したフォークリフトが使い物にならない、という事も起こり得るので、こういったデメリットも把握しておきましょう。

カウンター式フォークリフト

カウンター式フォークリフトのデメリットは下記の3つです。

1.排気ガスや騒音が発生する

カウンター式フォークリフトのデメリットとして、排気ガスや騒音が発生するため屋内などの閉所での使用には向いていないことが挙げられます。ガソリンや軽油を燃料とするエンジン式(内燃機関式)フォークリフトは、普通乗用車と同じく燃料を燃焼させて動力に変換するため、エンジンをかければ排気ガスが発生します。

工場内や屋外の稼働でも排ガス規制があれば稼働できないほか、特に屋内では排気ガスによる一酸化炭素中毒の可能性もあるため、稼働が制限されていることが多いです。

2.小回りが利かない

カウンター式フォークリフトのタイヤは、70度程度しか回転することができません。車体のサイズも大きく転回しにくいため、小回り性能や狭い場所での作業性はどうしても劣ってしまうことを理解しておきましょう。

カウンター式フォークリフトは、閉所や狭い通路で小さな荷物を運搬するより、一般的に屋外などの広いスペースで大きな荷物を運搬するために導入される機種だといえるでしょう。

3.燃料の消費量が多い

カウンター式フォークリフトの動力は、ガソリンや軽油などを燃料にして稼働する内燃機関式がほとんどです。ガソリン車やディーゼル車はパワーが大きく、長時間作業していても速度が落ちにくいのが特徴です。

また、燃料給油も比較的短時間で完了するため、ガス欠時もスムーズに作業を再開できる利点もあります。しかし、高馬力と引き換えに、燃料の消費量も多いため燃料コストがかかる点には注意が必要でしょう。

リーチ式フォークリフト

リーチ式フォークリフトのデメリットは以下の3つです。

1.稼働時間が短くパワーが小さい
2.価格が高価
3.重い荷物を運べない

1.稼働時間が短くパワーが小さい

リーチ式フォークリフトの動力は蓄電池(バッテリー)式のため、内燃機関式の動力よりもパワーに劣ってしまいます。

さらに、稼働時間も短く、充電に時間を要することもデメリットです。バッテリーは繰り返し使い続けるとバッテリー液が蒸発していきます。特に夏季はバッテリー液の補充感覚が短くなるため、逐一の点検や補充も欠かせません。

リーチ式フォークリフトは、長時間の稼働、重量物の運搬には不向きといえるでしょう。

2.価格が高価

動力に蓄電池(バッテリー)を使用しているリーチフォークリフトは、内燃機関式(エンジン式)のフォークリフトよりも、購入額が高い傾向にあります。

以下の、内燃機関式フォークリフトと蓄電池式フォークリフトの価格相場を比較した表をご覧いただければわかるように、積載重量が多くなるほど価格も上がっていきますが、蓄電池式フォークリフトの場合、バッテリーの容量が大きくなるほど価格は高くなります。

【フォークリフト(動力別)価格相場】(2024年7月現在あくまで一例です)

積載重量(t) 1 1.5 2 2.5
内燃機関(エンジン)式 の価格相場 約¥1,800,000 約¥2,000,000 約¥2,300,000 約¥2,500,000
蓄電池(バッテリー)式 の価格相場 約¥2,300,000 約¥2,800,000 約¥3,300,000 約約¥3,800,000
蓄電池式フォークリフトの場合、積載重量が大きいほどバッテリーの容量も大きくなるため、比例して購入価格も高価になります。

3.重い荷物を運べない

リーチフォークリフトは、パワーが内燃機関式よりも低い蓄電池式の動力を採用しているほか、リーチフォークリフトの機種は3トンクラス程度しかラインナップがないので、重い荷物を大量に運搬するには効率が良くありません。

また、カウンター式のフォークリフトよりも安定性が良くないので、積載量を上回る荷物の運搬は横転などの危険が高いです。

「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトの選び方

作業環境・用途を考慮して動力を選ぶ

適した動力のフォークリフトを選ぶには、作業環境・用途を明確にすることが大切です。例として、内燃機関式動力の「カウンター式フォークリフト」は、大量の重量物運搬を屋外で行う場合に活躍します。また、蓄電池式の動力を持つ「リーチ式フォークリフト」は、排気ガスが出せない冷凍倉庫や食品工場など食品衛生上の環境配慮が必要な場面でも活躍します。

カウンター式フォークリフトは、主に屋外や広大な倉庫、重量物運搬で使用され、リーチ式フォークリフトは基本的に屋内や狭い通路などの閉所作業や軽量物運搬で使用されます。

扱う荷物の重さで最大荷重を選ぶ

フォークリフトの最大荷重を選ぶ際には、「運ぶ荷物の種類」「オペレーターの体重」「荷物の寸法」などの点を把握することも重要です。荷物の寸法によってフォークの長さが変わり、荷重中心によって最大荷重も変わります。

荷重心とは、フォークリフトに積載した荷物の重心位置とフォーク(爪)の垂直前面との距離のことです。例えば、荷重重心:500mm、最大荷重:1500Kgのフォークリフトの場合、フォーク垂直前面から500mm以内に荷重中心がある荷物に限り、1500Kgまで安全に運搬することが可能ということになります。

作業する場所に適した車輪数を選ぶ

フォークリフトのタイヤには3輪と4輪のタイプがあります。このタイヤ数にはメリット・デメリットがあるため、利用目的に見合うタイヤ数の車両を選びましょう。

3輪タイプのフォークリフトは、リーチフォークリフトに多く見られるタイヤ数で、旋回半径が狭く小回りに優れています。そのため、狭い通路での作業に適していますが、屋外作業、特に砂利道や起伏の多い場所では操作が難しくなります。

また、3輪タイプのフォークリフトは、最大荷重が2.5トン程度までと限定的です。最大荷重ぎりぎりで荷物を運搬すると、フォークリフトの旋回時にバランスが不安定になりやすく転倒の危険が大きくなります。

4輪タイプのフォークリフトは耐久性があり、屋外作業や砂利道や起伏の多い地面での使用に向いています。また、3輪タイプよりも安定性が高いため、斜面でも転倒するリスクが少ないです。ただし、旋回範囲は3輪タイプよりも限られており小回りを苦手とします。

フォークリフトをレンタルする業者選びのポイント

希望の機種があるかどうか

希望機種の有無は、業者選びでもっとも重要なポイントです。いくらレンタル費用が安くても、必要としているスペックのフォークリフトがなければ意味がありません。レンタル業者によって保有機種や在庫数が異なるため、事前のリサーチが必要になります。

最近では、レンタル可能な機種の一覧をサイトに掲載しているレンタル業者が多いです。気になる業者が見つかったら、まずはその業者のサイトをチェックしてみましょう。

利用しやすい料金プランがあるか

レンタルは、1日単位で借りる日極と月単位で借り続ける月極の2パターンが基本的な料金形態になります。しかし、現在のレンタル業者は、顧客のニーズに応じてレンタルのプランを細かく設定していることも多いです。

中には、レンタルとリースの昼間に位置する「長期レンタルプラン」を提供する業者も見受けられます。このように、レンタルのプランは業者によって大きく異なることがあるため、複数社のプランを確認してから業者を選定するようにしましょう。

機械のメンテナンスはしっかり行われているか

レンタル業者が扱う機械は基本的に中古品になります。フォークリフトは構造が比較的シンプルであり、長距離を移動する車両でもありません。したがって、メンテナンスさえ行き届いていれば年式が古いものでも問題なく使用できるでしょう。

しかし、その逆もまた然りで、メンテナンスが不十分であれば、年式が新しくローアワーのフォークリフトだったとしても不具合が発生しやすくなります。できれば、レンタルの契約をする前に、フォークリフトの状態を見て、メンテナンスの状況を確認するのが望ましいでしょう。

まとめ

フォークリフトには大きく分けて「カウンタ―式」と「リーチ式」の2種類があり、それぞれの特徴を理解したうえで、作業の用途、規模にあった機種を選択することが大切です。またフォークリフトの動力によってもメリット・デメリットがあるので、レンタル等での導入をご検討の方は、本記事をご参考にしていただければ幸いです。
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以下にフォークリフトを使用するにあたっての注意点をまとめました。 ・過積載や急旋回による車体の転倒 ・視界不良による物や歩行者との接触 ・荷の積み方や運転の未熟による積み荷の落下 このような災害を未然に防ぐため、労働安全衛生法などの関係法令やフォークリフトの構造規格、定期自主検査指針などが定められています。 フォークリフトの動力源 フォークリフトの動力源は、大きく3つに分類されます。エンジン式(内燃機関)、バッテリー式(蓄電池式)、ハイブリッド式の3つです。 ・エンジン式(内燃機関) エンジン式には、使用燃料の違いにより、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン、LPG(液化石油ガス)エンジン、CNG(圧縮天然ガス)エンジンの4種類あります。 ・バッテリー式(蓄電池式) バッテリーを搭載し、そのバッテリーによって稼働する電動機を動力源とします。 ・ハイブリッド式 ハイブリッド式とは、エンジンと電動モーターを組み合わせたもの、バッテリーとキャバシタ(コンデンサ)を組み合わせたものなどの動力源のことです。燃料消費と二酸化炭素の排出の低減化がメリットとなっています。 最近特に増えているバッテリー式には以下のような特徴があります。 ・運転操作が簡単である ・有害な排気ガスを発生しない ・エンジン式に比べ騒音が少ない ・運転経費は安いが導入費用は高い ・長時間作業にはバッテリー載せ替えが必要 現場状況に適した動力源のフォークリフトの検討が大切です。 荷役装置の構造及び機能 荷役装置の荷を昇降させる動きや必要な角度に傾けるなどの動きは、すべて油圧シリンダーの動きに連動して行われます。油圧シリンダーとは液体の圧力エネルギーを機械的エネルギーに変換する油圧機器の一つです。 荷役装置の各部の働きについてまとめました。 ・フォーク(爪) フォークは、荷物を載せるL字型のアームで、2本1組で使用することが多いです。材質は上質な炭素鋼や特殊鋼で強度は高いです。 ・マスト マストは、厚板鋼板を主体とした門形の構造物です。フォークを上下させるガイドレールの働きをするアウターマストとフォークを支えるインナーマストがあります。 ・リフトシリンダー インナーマストを昇降させる油圧シリンダー。 ・リフトチェーン フォークを取り付けたリフトブラケットを昇降させるチェーン。 ・リフトブラケット 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※リーチフォークリフトは立って操縦するフォークリフトで、サイドフォークリフトは車体の横にフォークが装備されているフォークリフトで、長尺物を運搬するのに適しています。 ※繰り出すとは、荷を載せたフォークやマストを積み付け位置までゆっくり出すことです。繰り込むとは、積み付け位置に荷を下ろしてフォークやマストを手前いっぱいに引くことをいいます。 フォークリフト運転に必要な資格の取得方法を解説 フォークリフト運転に必要な資格を取得する方法には、「フォークリフト運転技能講習」を修了するか、「フォークリフト運転特別教育」を修了するかの2種類あります。 フォークリフト運転技能講習を修了すると、最大積載荷重が1トン以上(1トン未満含む)のすべてのフォークリフトの運転ができます。運転技能講習受講後に、学科試験、実技試験に合格すると「フォークリフト運転技能講習修了証明書」が発行される国家資格です。 フォークリフト運転特別教育を修了すると、最大積載荷重量が1トン未満のフォークリフトの運転が可能となります。この特別教育は事業者が行うものとされていますが、実際的には各教習機関が代行しているのが現状です。 フォークリフト運転技能講習は、許認可を受けた各教習機関で受講できます。受講要件や講習時間は、すでに取得している資格の内容や実務経験で違ってきます。 フォークリフト運転特別教育に受講要件は特にありません。一般的に学科6時間、実技6時間の教育時間で修了可能です。 フォークリフトのアタッチメントの種類と特徴 フォークリフトのアタッチメントは大きく3つのタイプに分けることができます。 ・フォーク・アタッチメント|荷を載せたパレットにフォークを差し込むタイプ ・クランプ・アタッチメント|荷を挟むクランプを使うタイプ ・その他のアタッチメント 各タイプはさらに細かい種類に分けることができます。それぞれの種類と特徴について紹介しましょう。 フォーク・アタッチメントの種類と特徴 フォーク・アタッチメントは、フォークリフトのアタッチメントで一番多いタイプです。作業の効率や省力化をより高めるためにさまざまな工夫がなされ進化してしてきました。 サイドシフト 切り返しなしで、正確な位置決めが可能になるアタッチメントです。レバー操作だけでフォークがバックレストとともに左右に100ミリずつスライドできます。切り返しがいらないということは、荷役作業を大幅に効率化することになります。倉庫内の積み上げでフォークの微調整が必要なときや、トラックなどの荷台へ荷物を正確に積込むときにも便利です。 フォークポジショナー(フォークシフター) フォークの拡がり幅(間隔)をレバー操作だけで調整できるため、多様なパレットに対応でき最適なピッチで作業することができます。オペレーターが運転席から降りてフォークの幅を変える必要がないので大幅に労力軽減できます。荷やパレットのサイズが広範囲になる荷役作業に最適なアタッチメントです。 マルチロードハンドラー(ワンツーロードフォーク) 4本のスリムなフォークを左右にスライドさせることで、2本フォークと4本フォークの2通りでパレットにフォークを差し込むことができます。通常の2本フォークだけでなく、4本フォークにすることで二つの隣り合ったパレットを同時に荷捌きできるのです。一台二役で荷役できるため、作業の効率化に貢献します。 フォークスライダー 油圧シリンダーの働きでフォークを伸ばしたり、縮めたりできるアタッチメントです。長く伸ばせば、棚の奥の荷を取ったり置いたりできます。短く縮めれば、旋回性を損ねることなく狭い場所での作業が可能になります。これまではロングフォークやサヤフォークを必要の都度足したり外したりしていましたが、その面倒な手間が必要なくなりました。 パンタグラフ式リーチフォーク パンタグラフ式のリーチ機構によりフォークを前面に伸ばすことで、2列積込みや奥取り作業が簡単にできるようになります。貨車やトラックへの荷役作業は、作業場所が限定されるため片側荷役になりがちです。パンタグラフ式とは、マジックハンドのように前方に大きくリーチすることができる仕組みをいいます。 ヒンジドフォーク ヒンジ作業、バケット作業、パレット作業の3つの機能を持つアタッチメントです。フォークが上向きに35度、下向きに50度の角度まで傾斜するヒンジ機能で、木材や鋼管などの長尺物を確実にホールドし運搬や積み付けを正確に行うことができます。バケットを差し込めば、砂利やスクラップなどのバラ物の荷役作業も可能です。これに通常のパレット作業もできるため3つの機能を持つことになります。 回転フォーク 簡単なレバー操作でフォークが取り付け面を中心に左右どちらからでも360度回転します。フォークを差し込める容器を使用すれば、土砂やガラ物、廃棄物などを回転させながら放出できます。フォークを水平にセットすれば通常のパレット作業も可能です。多機能アタッチメントの代表格といえます。 ウインチ付ヒンジドフォーク 木材や鋼管など長尺物の運搬に適したヒンジドフォークにウインチを装着することで、接近できない場所での荷の引き寄せや低い場所にある荷の引き揚げ作業が敏速に処理できます。林業の現場での原木の運搬に最適なだけでなく、ダンピング(すくい上げ)作業、パレット作業もできます。 クランプ・アタッチメントの種類と特徴  フォーク・アタッチメントにつきもののパレットを必要とせず、荷を挟んで荷役や運搬をするアタッチメントがクランプ・アタッチメントです。クランプには、「挟む」という意味があります。 ペーパーロールクランプ 新聞やカタログなどの原料になるロール紙を傷つけずにしっかり挟み込んで運搬できるアタッチメントです。製紙工場やダンボール工場、印刷工場などで活躍しています。ロール紙は非常にデリケートな荷であると同時に、荷扱いにはスピードも要求されるため、素材に合わせたさまざまな仕様設定が必要です。 ベールクランプ 原綿や古紙、パルプなどを挟んで作業しても荷が傷みません。また、ある程度弾力性のある梱包物や箱物などをパレットなしで両サイドから直接挟んでの運搬・荷役作業が可能です。ベールクランプにサイドシフト機能が付いたものもあり、フォークリフトを動かすことなく、隙間なくピッタリと荷を置くことができます。 フォーククランプ フォークとクランプのダブル機能を持つアタッチメントです。フォーククランプには、クランプの両サイドが上下にスライドして360度回転する全回転グラブフォーククランプや、フォークが左右に開いて荷を挟むことができるパレットフォーククランプなどがあります。全回転グラブはベニヤ・板紙・袋物、パレットフォークは原綿・布・袋詰穀物の作業に最適です。 ブロッククランプ 積み重ねたコンクリートブロックを挟んでそのまま運搬、さらに高積み作業も可能なクランプ・アタッチメントです。パレット不要で、スピーディーな移動に便利です。コンクリートブロックの種類やサイズに合わせてクランプ面をアレンジ可能とするメーカーも登場しています。住宅をコンクリートブロック積工法で建ててしまう海外でも活躍しています。 その他のアタッチメントの種類と特徴 産業全般で活躍するフォークリフトには、用途に応じたさまざまなアタッチメントが開発・製品化されています。フォークとクランプ以外のアタッチメントを紹介します。 ロードスタビライザー 軽い段ボール箱や高く積み上げた荷物を、上からプレッシャープレートで押さえつけて安定させるので、荷崩れしやすいものでも一度にまとめて運搬できます。プレッシャープレートは、運転席でレバーを操作することにより上下させて使用します。荷崩れを心配せずスピーディーな荷役・運搬作業が可能です。 プッシュプル プラスチック製や紙製の薄いシートパレットを使って荷役作業ができるアタッチメントです。荷を積んだシートパレットごとの押出しや引込みができます。シートパレットは、平パレットに比べて軽量で薄く、安価です。また省スペースな上に廃棄も容易です。米、麦、肥料、飼料、セメントなどの袋詰めや、食料品や飲料などのカートンボックスの荷役・運搬に適しています。 ワイドキャリッジ バックレストの幅が通常のものより広く、フォークの間隔を広くとることが可能です。フォークを4本にしてマルチカレット操作もできます。ワイドキャリッジは幅の広い荷物や長尺物の荷役・運搬に向いています。最近では仮設ハウスの移動・設置にも利用され人気となっているようです。 フルフリー3段マスト マストとは、フォークを上下させるために必要なレール状のパーツです。フルフリー3段マストは、スタンダードなマストよりも高い位置までフォークを上下させることができる上に、フルフリー機能を使って一定の高さまで車高を変えずに走行できます。ただ、マストの中央にフルフリー機能のシリンダーがくるので視界は悪くなります。 ドラムクリッパー ドラム缶専用のアタッチメントで、既存のフォークに装着するだけで使用できるのが特徴です。クリップ部がドラム缶の縁を引っ掛けるように持ち上げ、降ろすとクリップ部から外れるようになっています。ドラム缶を支える大きなナイロンパッドを装着しているため傷がつきにくいです。2本同時に運ぶことができる種類もあります。 簡易フック・クレーンアーム 荷を吊りたいがクレーン車を準備するほどではないという場合に使用するのが、フォークに装着する簡易フックと、クレーンアームというアタッチメントです。クレーンアームは、あくまでフォークリフトのアタッチメントなので運転するのにクレーン免許は必要ありません。簡易フックは簡単に取り外しできて、すぐに通常のフォークとして使用できるため人気となっています。 ラム ラムはラムフォークとも呼ばれる太めの棒のようなアタッチメントです。真ん中に穴が開いた円筒状の荷物に、このラムを差し込んで運搬します。ロール紙やコイル状ワイヤー、ケーブルなどが代表的な荷物です。1本式(ラム)の他、2本式(スプリットラム)もあります。フォーク同様に、リフトブラケットに装着して使用します。 まとめ フォークリフトのアタッチメント|まとめ フォークリフトは、物流に関わる業界はもちろん、さまざまな業種の工場や倉庫などで活躍しています。荷物の搬入や搬出から在庫管理まで、荷役や運搬には欠かせない存在です。 そのフォークリフトの作業の効率化や省力化、オペレーターの労力軽減に大きく貢献しているのがアタッチメントです。 この記事では、フォークリフトに関する基本情報と運転に必要な資格、アタッチメントの種類や特徴について紹介しました。 フォークリフトのアタッチメントの種類がこれほど多いのは、多種多様な現場で求められた機能が製品化されたためと考えられます。「こんな機能のあるフォークリフトがあれば便利なのに」をアタッチメントが現実のものにしたといえます。 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    フォークリフト

    フォークリフトのマストの役割・種類について徹底解説!中古販売・レンタルの価格、点検の費用についても紹介

    フォークリフト選びはマストにも注目!各種コスト(中古販売・レンタル・点検)についても解説 フォークリフトを選ぶときは「扱う荷物の大きさ・重さ」だけでなく、「作業する場所である倉庫の広さ」も考慮しなければなりません。 フォークリフトの選び方を間違えると、車高の問題で倉庫内に入れなかったり、高い場所の荷物を扱えないというトラブルが発生するかもしれません。 まずは、フォークリフト選びで重要なマストについて知っておきましょう。さらに、フォークリフトの導入を検討している方に向けて、フォークリフトの中古販売とレンタル価格、導入後の点検コストについてもご紹介します。 フォークリフトのマストとその役割 フォークリフトの車体前部にあり、荷物を持ち上げるフォーク、もしくは爪(ツメ)と呼ばれるパーツを支える支柱のことをマストと呼びます。 マストには、荷物を持ち上げるための油圧シリンダーやリフトチェーンなどが取り付けられており、フォークを上下させるレールとしての役割を持っています。 マストの主要構成は、フォークが固定されている部分の「インナーマスト」、レール部分の「アウターマスト」、フォークを昇降させる部分である「リフトシリンダー」の3つです。 また、マストの種類によってフォークを上げられる高さが異なるため、作業する場所や用途によって適切なマストが使用されます。 フォークリフトのマストは大きく分けて3種類スタンダード(SDT)マスト スタンダードマストは、標準仕様のフォークリフトに搭載されているもので、「SDTマスト」とも呼ばれています。 コストや視界の開け具合、メンテナンス性にも優れており、バランスがとれた使い勝手の良いタイプのマストと言えます。フォークリフトのメーカーや種類によって違いはありますが、揚高は約2,500〜3,000mm程度に設定されているものが多いです。 ハイマスト ハイマストはスタンダードマストよりも揚高が高く、名前のとおり高所向けのマストとなります。 倉庫内にある背の高い棚など高所にある荷物を扱うことに適しており、揚高は約3,000~4,000mmに設定されているものが一般的となっています。しかし、フォークリフトの種類によっては5,500mmの揚高に設定されているハイマストもあり、物流ニーズが高まった現在では需要が大きいです。 ハイマストは荷物を高く上げながら視界の開きを確保したい作業にも活躍します。ただし、ハイマストの場合、フォークを下げている状態でも、マストはヘッドガードよりも高いため、天井の低い場所や低い入口には入れないことに注意してください。 3段マスト スタンダード(SDT)マストとハイマストがマストの伸縮は2段階ですが、3段マストは、伸縮が3段階となっています。 ハイマストよりも高所で荷役作業可能で、天井の高い倉庫内や貨物の入ったコンテナなどを扱う荷役作業に最適です。 標準マストもハイマストも基本的には2段で、どちらも3段タイプがあります。 ハイマストよりも高所で荷役作業可能で、天井の高い倉庫内や貨物の入ったコンテナなどを扱う荷役作業に最適です。 フルフリー機能 一定の高さまでフォークを揚げても車高が変わらない機能を「フルフリー機能」と言います。通常マストの場合、フォークを揚げると同時にマストが上昇してしまい車高が高くなってしまいます。 しかし、フルフリー機能搭載のマストは、一定の高さまでは車高が変わりません。入口の低い場所を通過することが可能で、マストを上げれば高所に荷物を揚げることもできるのがフルフリー機能最大のメリットです。 ただし、フルフリー機能を担うシリンダーがマストの中央部分に位置しているため、通常のマストよりも視界の開きが低下してしまうというデメリットもあります。 フルフリー3段マストは3段仕様のマストとなっています。マストがスライド式の梯子のように伸縮する仕組みであるため、天井が低い場所への通過ができないハイマストのデメリットも解決できます。 フォークリフトの中古販売・レンタル価格は? 初期コストをおさえてフォークリフトの導入を検討したとき、中古車を購入するかレンタルを利用するかで迷ってしまうこともあるかと思います。 中古車は新車に比べ、低予算で購入できる点などが最大の魅力です。しかし、中古車は実機選びを間違えると、購入後に想定外の修理費が発生するリスクもあります。また、購入後の維持にかかる手間や費用のことも考慮しなければいけません。 一方、建設機械のレンタルサービスを利用してフォークリフトを導入した場合はどうでしょう?必要なときに必要な台数を使え、固定費にもならないため、中古車購入よりも経済的と言えます。 ただし、いつでも機械がレンタルできるという保障はなく、繁忙期の時期などは機械を確保しづらくなります。また、中長期のレンタルは逆に割高になってしまうというデメリットもあります。 そのため、フォークリフトを導入する際は、単純にランニングコストだけで決めてしまうと、結果的に余計なコストがかかってしまうかもしれません。 フォークリフトの中古相場は? フォークリフトの中古車相場は、機種やメーカー、年式、稼働時間や機械の状態によって異なるため一概には判断できません。当然、コマツやCatといった人気メーカーのフォークリフトは相場が高く、それ以外の機種とでは1.5倍以上の価格差がつくこともあります。 また、フォークリフトの場合、「エンジン式」と「バッテリー式」の大きく分けて2タイプの動力があり、それぞれで価格帯が異なります。新車の価格相場で言うと、バッテリー式の相場が高めですが、中古車の場合はエンジン式の方が割高になります。 これは、バッテリーは消耗品であるため使用年数が経過するにつれて摩耗していくためです。中古のバッテリー式フォークリフトを購入後は、バッテリーを新品に交換しなければならない分、販売価格はやや低めに設定されています。 バッテリー式フォークリフトのバッテリーは、¥300,000〜¥1,000,000と高額なので、バッテリー式の中古フォークリフトを購入する際は、バッテリーの購入費用も考慮して検討してください。 フォークリフトのレンタル価格は? フォークリフトのレンタル価格は、主に「機種」、「駆動方式」、「レンタル期間」などの要素で費用が大きく変化します。 フォークリフトには、小型の手動式やバッテリー式、ガソリン式などさまざまな種類があります。 ガソリン式フォークリフトは、重量のある荷物を扱う場合や屋外での作業に適しています。しかし、燃費がかかるためレンタル費用に追加でコストがかかります。倉庫内やトンネル内での作業に使用されるバッテリー式フォークリフトは、稼働コストが低く、ガソリン式フォークリフトと比べてレンタル料金は安くなります。 料金形態は、レンタル業者によって異なりますが、利用金は1日単位で設定されていることが一般的です。また、長期レンタルの場合は月単位で料金が安くなるプランを用意している業者もあります。 フォークリフトのレンタル料金相場は、小型のフォークリフトの場合、基本日額/¥7,000~¥22,000程でレンタルできます。 詳しい料金は自身が利用しようとしているレンタル業者のホームページで料金表を確認するか、電話で見積もりをとって確認しましょう。(2024年10月16日現在 トクワールド調べ) フォークリフトの法定点検と費用フォークリフトに必要な点検とその費用 フォークリフトは、労働安全衛生法により以下3つの定期自主点検が義務付けられています。(労働安全衛生規則 第151条の21) 始業前点検(作業開始前の点検) 月検査(定期検査) 年次検査(特定自主検査) 特に、月に1回で行う特定自主点検(月次点検)と、年に1回で行う特定自主点検(年次点検)は必ず実施することが法令で定められています。 ここからは、フォークリフトを購入する前に知っておきたい3つの定期点検についてご説明します。 始業前点検(作業開始前の点検) 始業前点検は、フォークリフトの作業開始前において日常的に行う点検のことです。 始業前点検は、労働安全衛生法第151条の25に規定されており、有資格者でなくとも検査を実施することができます。 始業前点検の項目は以下の4つです。 制御装置及び操縦装置の機能 荷役装置及び油圧装置の機能 車輪の異常有無 灯火装置(前照灯、後照灯、方向指示器)及び警報装置の機能 始業前点検を毎日の習慣とすることで、機械の故障や事故の発生リスクを大きく下げることができます。 2.月検査(定期検査) 月検査(定期検査)は、「1ヵ月に1回行う」ことが法令で定められています。 開始前点検と同じく、無資格者でも点検を行うことは問題ありませんが、「モーターの回転状態」「走行ヒューズのゆるみ」「サスペンションの亀裂」「油圧ポンプ・配管の油漏れ」「異音箇所の有無」など点検項目が細かくなっています。 そのため、専門知識がある有資格者が点検を実施することが推奨されます。月次点検での項目は以下の内容になります。 制動装置、クラッチ及び操縦装置の異常の有無 荷役装置及び油圧装置の異常の有無 ヘッドガード及びバックレストの異常の有無 月次点検は、定期自主検査の記録を3年間保管しておくことが義務付けられています。これを怠ると、50万円以下の罰則を受けることもあるのでご注意ください。 3.年次検査(特定自主検査) 年次検査は、労働安全衛生規則で「1年を超えない期間ごとに行う」ことが定められている点検です。 始業前点検や月次点検とは異なり、年次検査は「必ず有資格者」が行い、月次点検と同様、点検記録を3年間保管することが義務付けられています。記録の保管を怠った場合も同様に50万円以下の罰則を受けることになります。 こちらは、プロ(有資格者)が行う点検であり、整備工場やメーカーに検査を委託するのが一般的です。年次点検を委託した場合の費用相場は以下のとおりです。 動力 1t未満 1~2t未満 2~3t未満 3~5t未満 5t以上 エンジン式 ¥30,000 ¥35,000 ¥40,000 ¥60,000 ¥70,000 バッテリ-式 ¥25,000 ¥30,000 ¥35,000 ¥50,000 ¥50,000 年次検査にかかる費用の内訳は、「特定自主検査費用」+「使用部品」+「代車・引取納車費用(現地検査の場合は主張費)」+「特定自主検査証明書費用」というイメージです。(2024年10月16日現在 トクワールド調べ) まとめ 今回は、フォークリフトの導入をご検討中の方に向けて、フォークリフトを選ぶときに知っておきたいマストの役割や種類、中古車・レンタルの価格相場、導入後に必要な法定点検について解説しました。 中古フォークリフトは小型の機種でしたら価格帯を見ても購入しやすく、オークションサイトでもさまざまな機種を目にします。導入ご検討時は、使用する場所や用途に適した機種を選ぶこと、導入後の法定点検や維持コストも考慮しましょう。

    #フォークリフト#マスト#種類#役割

    2024/10/16

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  • フォークリフトとは?種類や価格、免許取得から操作のコツまで全解説
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    フォークリフトとは?種類や価格、免許取得から操作のコツまで全解説

    フォークリフトは、さまざま産業で活躍する車両で、物を運ぶ・積む・降ろすという作業に欠かすことができない存在です。 使用する場所により機能や種類、価格は豊富にあり、新車、中古車、レンタルなど導入方法も多彩です。 操作・運転に必要な資格は、公道を走る自動車とは違いますが、活躍する業種が多いため取得すれば就業先の幅は大きく広がります。 この記事は、種類や価格、免許取得から操作のコツなど、フォークリフト全般に渡って、その概要を紹介しています。 フォークリフトに興味がある、これからフォークリフトに関わるので知識を深めたい、今フォークリフトを使っているので参考にしたいという方のために向けた記事です。 フォークリフト主要4メーカーとは?特徴と価格情報 フォークリフトの導入を検討するとき、価格の相場は?各メーカーの特徴は?新車と中古車どちらが得?などいろいろと検討されると思います。 ここでは、フォークリフト主要4メーカーの特徴、価格を決めるポイント、導入方法別の価格情報について紹介しますので参考にしてください。 フォークリフト主要4メーカーの特徴とシェア フォークリフト主要4メーカーとは、トヨタL&F、三菱ロジネクスト、小松製作所、住友ナコフォークリフトの4社です。以下はそれぞれのメーカーの特徴の概要です。 株式会社豊田自動織機(トヨタL&F) 豊田自動織機(トヨタL&F)はフォークリフトの国内シェアで、1966年から連続して1位であり、世界シェアでも1位を獲得しています。2018年フォークリフト年間販売シェア50%超を達成、2022年にはフォークリフト国内販売台数56年連続No.1を達成しました。 三菱ロジネクスト株式会社 三菱ロジネクストの国内シェアは2位、世界シェアは5位です。日輸、三菱重工業、TCM、日産フォークリフトという国内の伝統ある物流機器メーカー4社が統合して誕生し、各社が独自に培ってきた多様な技術や販売網を融合し継承しています。 株式会社小松製作所 小松製作所は国内シェア3位、世界シェア11位です。建機の技術をベースにした電子制御と環境性能、操作性の高さに定評があります。近年バッテリーフォークリフトに注力、電子制御部品の自社製造・開発に強みを持っているのが大きな特徴となっています。 住友ナコフォークリフト株式会社 住友重機械工業と米国のハイスター・エール・グループが親会社です。フォークリフト及び物流機器の販売・リース・中古車販売、修理やアフターメンテナンスまでを事業内容としています。グループ会社として、住友ナコフォークリフト販売会社を設立、工場直結でユーザーのニーズに応える体制を目指しています。 フォークリフトの価格を決める3つのポイント フォークリフトの価格を決めるポイントは、動力方式、外観形状(リーチとカウンター)、最大荷重の3つです。それぞれについて紹介しましょう。 フォークリフトの動力方式 フォークリフトの動力方式は大きくエンジン式とバッテリー式の2つがあります。エンジン式は、ガソリン、ディーゼル、LPGを燃料として動かすフォークリフトで、パワーがあり重量物の荷役作業に向いています。 バッテリー式は充電した電力で動くフォークリフトです。排気ガスは発生させませんが、エンジン式に比べるとパワーは劣ってしまいます。またバッテリーは消耗品なので一定期間で交換する必要があり、バッテリー本体に交換の手間もプラスされて費用は高額になります。 外観形状(リーチとカウンター) フォークリフトを外観形状で分けると、リーチ式とカウンター式の2種類になります。 リーチ式フォークリフトのオペレーターは立って操縦し、車体をハンドルではなく手元のレバーで動かします。小回りが利いて、屋内の安定した床面の狭い場所での使用に適しています。 カウンター式は、乗用車の運転に近い操作性がありますが、後輪操舵なのでハンドルの旋回方向と車両の動きが逆になるので注意が必要です。動力はエンジン式が多くパワーがあり、屋内外を問わず重量物の荷役作業を長時間こなすことができます。 最大荷重 フォークリフトの最大荷重も価格の決め手となるポイントです。最大荷重はフォークリフトが荷役できる限界の重さのことで、0.5tから20t超まで幅広い規格があります。 最大荷重が1.5tであれば必ず1,500kgの荷物を運ぶことができるというわけではありません。フォークリフトの荷役作業では、荷物の重さ、サイズ、荷重中心の3つを確認しながら行うことが重要です。 荷重中心とは、フォークに載せた荷物の中心位置から、フォークの根元までの距離のことです。 フォークリフト主要4メーカーの価格情報 フォークリフトを導入するには、新車や中古車の販売店で購入するか、オークションで落札するか、レンタル(日割・月割)するかが一般的です。 新車と中古車を比較すると、明らかに中古車がお得です。 トヨタL&Fの2017年式のディーゼル/カウンター2.5tは194万円です。新車価格情報では、同じクラスのディーゼル/カウンター2.5tは505万円です。わずか5年落ちで、61.6%OFFの価格になっています! 三菱ロジネクストでも、2017年式のバッテリー/カウンター1.5tは147万円ですが、新車価格情報では、同じクラスのバッテリー/カウンター1.5tは334万円です。こちらは、5年落ちで、55.9%OFFの価格です。 同じように小松製作所や住友ナコフォークリフトでも、わずか数年落ちで50%~60%の値引率となっています。 オークションでの購入では、実車情報をいかに正確に把握するか、購入条件の確認をしっかりするなどのコツをつかむことが重要になります。 レンタルでは、日割の契約よりも月割のほうが格段に安価になる傾向です。レンタルではメーカーの違いによる価格差はないです。 フォークリフトは中古で購入すべき!おすすめの業者 フォークリフトは中古で購入し、メンテナンスをしっかりして、できる限り長期使用することが費用を抑えるコツです。 ここでは、中古で購入するべき理由と購入する際のポイント、購入するならトクワールドを選ぶべき理由について紹介します。 フォークリフトは中古車で購入するべき理由 フォークリフトは中古車で購入するべき理由をまとめました。 ①フォークリフトの中古は圧倒的に低価格 ②新車は最初の数年で劇的に価格が低下 ③新車に比べて中古車は納車が早い ④使い慣れた旧モデルの入手が可能 ⑤レンタルは繁忙期に在庫がない フォークリフトは、適切なメンテナンスさえすれば新車同様に使える中古車でも、わずか数年で劇的に低価格になることは価格情報で紹介した通りです。 ③の納車に関しては、新車は発注してから納車までに2ヶ月以上かかることがありますが、中古車は平均3週間程度です。 新車で購入して困るのが、操作方法に違いがあるときです。体感的に操作・運転するフォークリフトは慣れるまでに時間がかかります。中古であれば使い慣れた旧モデルを選ぶことが可能です。 レンタルは便利ですが、繁忙期に在庫がないということが頻繁に起こります。繁忙期はどの会社も忙しいのでレンタルの需要は伸びるのですが、供給は年間通して一定であるため在庫がないということが起こりやすいのです。 以上のことから、フォークリフトは中古で購入するのがおすすめです。 フォークリフトを中古で購入する際のポイント フォークリフトを購入する際のポイントは、以下の6点です。 覚えておいてほしいのは「フォークリフトの寿命はメンテナンスで延びる」ということです。購入候補の実車のメンテナンス状況を把握することが重要になります。 ・相場をリサーチして予算を組む ・販売店のリサーチはまず広く浅く ・実車確認は素早く効率的にする ・年式とアワーメーターを確認する ・動力系統の確認は念入りに行う ・修理・定期点検の記録を確認する まず、自社の仕事に適合しているフォークリフトの最大荷重や楊高、動力などを想定したら相場をリサーチしましょう。販売店は数多くあるので、当初のリサーチは広く浅くするべきです。 その後いくつかに絞り込んだら、年式やアワーメーター、動力系統などのメンテナンス状況を確認します。このとき修理・定期点検の記録を必ずチェックしてください。 以上の流れで購入すれば、大きな失敗というのはまずあり得ません。 トクワールドがお客様に選ばれている理由 フォークリフトを中古で購入するなら、おすすめしたいのがトクワールドです。 ユーザーに「お得(トク)」をもたらす、世界で一番の存在でありたいとして名付けられたトクワールドは、愛知県春日井市に本社がある会社です。 フォークリフトをはじめとする重機や建設機械の買取・販売の専門会社で、高品質と低価格がセールスポイントとなっています。 自社所有の10,000㎡以上の敷地内にメンテナンス工場があり、中古建設機械メンテナンスのエキスパートたちが、洗車・点検を一貫して行っています。 この自社工場には、塗装・整備のブースがそれぞれあり、専門性の高いハイクオリティな作業が実践され外注する必要がありません。本来であれば外注して費用がかさむものも、自社で作業できるので低価格での販売ができるのです。 トクワールドのコーポレートサイトには、新着情報が素早く報告されます。常時1000台以上ある在庫は種類別、カテゴリー別に分類され、見やすく探しやすい一覧表になっています。 またトクワールドでは幅広いユーザーのニーズに応えるため、割賦やリース契約、クレジットカード、コンビニ払い(上限あり)が可能です。 さらに、見積、契約、支払い、引き渡しまでが迅速、正確、丁寧に進んでいくスピード感にも定評があります。 フォークリフトの免許・資格の取得方法と費用の情報 フォークリフトを運転するには資格が必要です。フォークリフトは荷役が必要なさまざまな産業で使用されているため、その運転資格を得ることで就業の機会は大きく広がります。 またフォークリフトの運転は特別な体力や腕力を必要とせず、一度取得すれば更新の必要はなく年齢制限もありません。運転資格の取得はあなたにとって大きなメリットになるでしょう。 フォークリフトの免許・資格を取得する方法 フォークリフトを運転する資格には2種類あります。 最大荷重が1t以上の場合は「フォークリフト運転技能講習修了証」、最大荷重1t未満は「フォークリフト運転特別教育修了証」が必要になります。 「フォークリフト運転技能講習修了証」は、厚生労働省所管の国家資格です。各都道府県労働局の認可を受けた登録教習機関でフォークリフト運転技能講習を受講し、学科と実技の試験に合格すると、修了証を受領することができます。 フォークリフト運転特別教育は、所属する事業者が主体となって行うものですが、実際は登録教習機関で行われているのが現状です。 以下のサイトで検索すると、あなたの居住する地域に近い登録教習機関を簡単に検索することができます。 厚生労働省|登録教習機関一覧 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/anzeneisei05.html フォークリフト運転技能講習の受講時間は、現在保有している資格及び業務経験で違ってきます。必ず各登録教習機関で事前に確認するようにしましょう。 フォークリフトの免許・資格の取得にかかる費用 フォークリフト運転技能講習の受講時間は、現在保有している資格及び業務経験で違ってきます。以下は一般的なコース区分(時間別)です。 コース区分 現在保有している資格及び業務経験 11時間 ・大型特殊免許(カタピラ限定を除く)所有者 ・普通、準中型、中型、大型、大型特殊(限定あり)免許を有し、小型フォークリフト特別教育修了後、最大荷重が1t未満のフォークリフトの業務経験が3ヶ月以上ある方 (特別教育修了証のコピー貼付、事業主経験証明必要、特自検点検表添付) 15時間 小型フォークリフト特別教育修了後、最大荷重が1t未満のフォークリフトの業務経験が6ヶ月以上ある方。(特別教育修了証のコピー貼付、事業主経験証明必要、特自検点検表添付) 31時間 普通、準中型、中型、大型、大型特殊(限定あり)免許所有者 35時間 上記のいずれにも該当しない方 東京都の登録教習機関である「コマツ教習所(株)東京センタ」を例に受講費用を紹介します。 コマツ教習所では、フォークリフト運転技能講習のコースは11時間、31時間、35時間の3つとなっています。 コース 日数 受講料(税込)テキスト代含む 11時間 2日 23,000円 31時間 4日 51,000円 35時間 5日 54,000円 受講費用についても、各登録教習機関で若干ですが違いがあるようです。受講日の予約を含め、事前に確認してください。 フォークリフトの免許・資格|履歴書に書く正式名称 フォークリフトを運転する資格は、転職や再就職を目指す方にも人気が高いです。 ただ履歴書に資格を記載する場合の正しい書き方や、自分をアピールできるような書き方のコツを知りたいという方も多いのではないでしょうか。 ここでは、フォークリフトを含む、資格を履歴書に書く際のポイントを紹介します。 免許・資格を履歴書に書くときの正式名称 「技能講習」を受講して試験に合格した場合の資格の正式名称は、「フォークリフト運転技能講習 修了」と書きます。 「特別教育」を受講して取得した資格の正式名称は、「フォークリフトの運転の業務に係る特別教育 修了」です。 次に履歴書のどこに記載するかです。 厚生労働省が推奨している履歴書を例に記載する位置を説明します。以下の赤枠で囲んだ「免許・資格」欄が記載位置です。 修了を終了と間違えないように注意しましょう。取得した年月日も忘れずに書いてください。 経験がある場合は実務年数や扱っていた荷の種類などを付記すれば、企業から即戦力として評価されるでしょう。 免許・資格を履歴書に書くときの必要事項 免許・資格を履歴書に書くときの基本的なルールをまとめました。 1. 取得年月の早い順に時系列で記載する 2. 免許や資格の名称は必ず正式名称で書く 3. 年号は「学歴・職歴」の年号と統一する 4. 免許・資格がなければ「特になし」と記載 5. 免許・資格の最後に取得・修了などを付ける 6. すべての免許・資格を書き終えたら「以上」と書く また採用担当者は、あなたが入社して会社にどれくらい貢献してくれるかを見極めようとします。志望する会社の仕事に関連する資格はすべて記載するようにしましょう。 たとえば、フォークリフトで公道を走るには、小型特殊や大型特殊の自動車免許が必要です。取得しているのであれば併記しておくことで、さらにポイントアップを狙えます。 フォークリフトの種類と特徴!活躍している業種とは ここでは、フォークリフトが活躍している業種や、フォークリフトの種類ごとの特徴を紹介します。就職先を検討したり、より具体的にフォークリフト作業をイメージしたりするときの参考にしてください。 フォークリフトが活躍している業種の情報 フォークリフトが活躍している代表的な業種についてまとめました。 【物流倉庫(物流センター)】 物流とは商品が消費者に届くまでの流れのことで、運搬だけでなく保管や包装も含まれます。現在では、ネットなどを利用した販売システムが発達し、物流のニーズは高まるばかりです。 【製造工場】 フォークリフトは、仕入れ先から届いた材料の受入、製造現場への運搬、完成品の保管場所への移送、商品の発送などでなくてはならないものです。 【建設現場】 建設資材の受入と保管、現場への運搬など使用されます。産廃処理物や解体後にクズとなった金属やプラスチックなどの積込作業でも活躍しています。 その他の業種としては、空港や港湾、鉄道などのターミナルで使われます。時にはイベントの設営や撤去でも活躍しています。 フォークリフトの種類と特徴の概要を解説 フォークリフトの種類をカテゴリー別に大きく分けると、外観形状と動力源になります。 外観形状別の種類 フォークリフトの外観形状別の種類は、カウンターバランス、リーチ、その他の3つです。 【カウンターバランスフォークリフト】 座席に座って、自動車の運転のようにハンドルを操作して運転するのが特徴です。違いは後輪操舵であり、動力機構が座席の真下にあることです。 【リーチフォークリフト】 リーチフォークリフトは、立ったまま操作・運転を行います。フォークやマストが前後に動くのがリーチリフトの特徴です。 【その他】 その他のフォークリフトとしては、サイドフォークリフト、ウォーキーフォークリフト、マルチディレクショナルフォークリフトなどがあります。 動力源別の種類 フォークリフトの動力源別の種類は、エンジン式、バッテリー式、ハイブリッド式の3つに大別できます。 【エンジン式】 エンジン式は、軽油(ディーゼル)、ガソリン、LPG(液化石油ガス)、CNG(圧縮天然ガス)などを燃焼させて、それを回転エネルギーに変換して動きます。 【バッテリー式】 バッテリー式は蓄電池を動力として動きます。エンジン式に比べると、操作が簡単で保守点検箇所も少ないのですが、バッテリー容量に限界があります。 【ハイブリッド式】 ハイブリッド式とは、エンジンと電動モーターを組み合わせたり、バッテリーと蓄電器を組み合わせたりした動力源のことです。開発の目的は、燃料消費量や二酸化炭素排出量の低減です。 フォークリフトの操作と運転を基本からコツまで紹介 フォークリフトの操作や運転は、一般的な自動車とは違いますが、ポイントさえ押さえれば難しいものではありません。 ここでは基本となる「点検・乗車・発進・停止・駐車」のポイントと、上手く運転するためのコツを紹介します。 フォークリフトの操作・運転の基本 フォークリフトの運転者に求められるのは、第一に「安全作業」です。そのために必要なのは、基本をしっかり身につけることです。 以下に、基本的な操作と運転の概要をまとめました。 ① 作業開始前点検|制動・操縦・荷役・油圧などの各装備の点検を行う ② 運転席に乗車|車車する際は運転席の左側から乗り込む ③ 車両を発進し走行する|安全確認後サイドブレーキを解除し前後進レバーを入れる ④ 車両を停止する|右足をアクセルペダルから離して前後進レバーを中立にする ⑤ 車両を駐車する|フォークをゆっくりと地面に降ろしエンジンを止めキーを抜く フォークリフトを運転する際は、各事業者の運転ルールを確実に覚え従うようにしましょう。 フォークリフトを上手に運転するコツ フォークリフトを上手に運転するコツは、「ハンドル操作」と「パレットの扱い」のポイントを押さえることです。 ハンドル操作 フォークリフトのハンドルは「後輪操舵」です。方向転換するときは後輪が動くため、原則、バック走行になります。外輪差が大きくなりやすいので、ハンドルは小刻みに切って曲がるのが定石です。慣れて体感的に覚えるまでは、小さく回しながら操作するのが上手くなるコツです。 パレットを使うコツ 荷物の積み付けと取り降ろしの際はパレットを注視してください。パレットの先端や下面と荷台や地面との離れ、パレットの傾斜角は適切かなどを注意深く確認しながら作業しましょう。またパレットに近づくときも、フォークを挿し込むときも、静かにやるのが上手くなるコツです。急いでやる作業にいいことは一つもありません。 リフトの効率はアタッチメントで決まる!労力軽減! リフト前面に取り付けるパーツをアタッチメントといいます。アタッチメントを作業内容に応じて取替えることで、作業効率は向上しオペレーターの労力も軽減されます。 ここでは、フォークリフトのアタッチメントについて紹介します。 フォークリフトのアタッチメントとは フォークリフトのアタッチメントには、大きく3つの種類があります。 フォーク・アタッチメント、クランプ・アタッチメント、その他のアタッチメントの3つです。それぞれの特徴を説明しましょう。 フォーク・アタッチメント フォーク・アタッチメントは、荷を載せたパレットにフォークを差し込むタイプです。 切り返しなしで正確な位置決めが可能なサイドシフト、フォークの間隔をレバー操作だけで調整できるフォークポジショナー、4本のスリムなフォークを左右にスライドさせることができるマルチロードハンドラーなどがあります。 クランプ・アタッチメント クランプ・アタッチメントは荷を挟んで荷役や運搬をするアタッチメントで、パレットを必要としません。 再生紙などの原料となるロール紙を傷つけずにしっかり挟み込むペーパーロールクランプ、弾力性のある梱包物や箱物などを両サイドから挟むベールクランプ、積み重ねたコンクリートブロックを挟んでそのまま運搬するブロッククランプなどがあります。 その他のアタッチメント その他のアタッチメントとしては、荷物の上からプレッシャープレートで押えて安定させて運搬するロードスタビライザー、プラスチック製や紙製の薄いシートをパレット代わりに使うプッシュブル、幅の広い荷物や長尺物の荷役・運搬に使用するワイドキャリッジなどがあります。 フォークリフトとは?|まとめ ここまで、フォークリフトについて以下のことを紹介してきました。 フォークリフトの主要4メーカーの特徴と導入別の価格情報 フォークリフトは中古で購入すべき理由とおすすめの業者 フォークリフトの免許資格の取得方法と必要な費用の情報 フォークリフトの免許・資格を履歴書に書く場合のコツ フォークリフトの種類と特徴及びよく使われている業種 フォークリフトの操作と運転に関する基本と上手くなるコツ フォークリフトのアタッチメントの種類や特徴について フォークリフトは、荷物を「積む・運ぶ・降ろす」ことが必要なあらゆる産業で活躍しています。フォークリフトの操作と運転の資格を取得することで、あなたの就業の幅は大きく広がります。 特にカウンターバランス式とリーチ式両方の運転に通じることで、あなたの市場価値はさらに高まるはずです。 資格取得には時間も費用もかかりますが、挑戦してみる価値は大いにあることは間違いありません。

    2023/03/17

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