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フォークリフトの操作と運転のポイント!基本からコツまでリーチ式も!

フォークリフト

2023/02/17

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フォークリフトの操作と運転のポイント!基本からコツまでリーチ式も!

フォークリフトの基本|点検・乗車・発進・停止・駐車

フォークリフトは、荷役・運搬作業に欠かせない重機です。作業の効率化省力化に大きな力を発揮します。

フォークリフトは物を「積む・降ろす・運ぶ」という作業が必要なあらゆる業種で活躍しており、操作・運転の資格があれば就職・転職において格段に有利になります。

ただフォークリフトの操作や運転は、公道を走る一般的な自動車とは違います。

この記事ではまず、フォークリフトを動かすための基本を点検・乗車・発進・停止・駐車というポイントで紹介します。そして実際に作業するうえで重要になるコツを説明します。

また比較的Web上に情報が少ないリーチ式フォークリフトの運転操作についても詳しく紹介していますのでぜひ参考にしてください。

フォークリフトの基本を理解することは、作業の効率化だけでなく危険を回避し安全作業を行うことに直結します。

ちなみに厚生労働省の統計によれば、2021年の「フォークリフトに起因する災害発生件数」は、死傷事故は2,028件、そのうち死亡事故は21件におよびます。

フォークリフトには、大きく分けて「カウンターバランス式」と「リーチ式」の2種類あります。ここでは座りながら運転する「カウンターバランス式」を想定し、フォークリフトの操作・運転に関する基本を紹介します。

作業開始前点検

作業開始前点検とは、その日の作業を始める前に、フォークリフトが安全に作業を行える状態かを点検することです。事業者はフォークリフトで作業を行う前は必ず点検をしなければならないと労働安全衛生法によって定められています。
(労働安全衛生規則第151条の25)

点検のポイントは以下の4つです。

制動・操縦装置の機能
荷役・油圧装置の機能
車輪(タイヤを含む)の異常の有無
前後照灯・方向指示器・警報装置の機能

点検は、「点検チェックシート」を用いて行います。外観点検、作動テストなどのチェックシートを用いて各機能を点検します。

点検で異常が確認された場合は、すぐに整備・メンテナンスを実施し、完全に修復しなければ作業を行うことはできません。

運転席に乗車する

フォークリフトに乗車する際は、運転席の左側から乗り込みます。

乗車するときは、左手はアシストグリップ、右手はドライバーシートの背当てを持ってください。その状態のまま、左足を乗降ステップにかけ運転席に乗ります。

そして、キーをまわし、エンジンをかけるという手順です。

車両を発進し走行させる

フォークリフトの走行方法について以下にまとめました。

周囲の安全確認
サイドブレーキの解除
リフトレバーを操作してフォークを地上高5cm位にする
チルトレバーを引いてマストを後ろに倒す
左手はハンドルノブを握る
右手は膝の上におく
右足でペダルを踏み発進
前進は前進レバー、後進は後進レバーを入れる
右左折時は前後左右の安全確認
ウインカーは任意|各事業所のルールに従う

駐車位置や荷役作業場所に接近したら徐行運転をします。フォーク先端の基準線手前で停止しますが、急ブレーキはかけないように注意してください。

車両を停止する

右足をアクセルペダルから離す
ブレーキペダルを踏む
ブレーキペダルを踏んだまま駐車ブレーキをかける
前後進レバーを中立にする

車両を駐車する

フォークを地面すれすれまで降ろす
フォーク下面を先端から3分の2程度接地する(前傾)
フォークを地面に降ろす
エンジンを止めてキーを抜く

基本の運転ルール

最後に、フォークリフトを運転するにあたって基本となる運転ルールを紹介します。

フォークリフトの運転は有資格者のみができる
事前に決められた作業計画に基づいて運転する
ヘルメットや安全靴などの保護具を着用する
制限速度10km/h以下を遵守する
停車時は逸走防止措置を行う
作業指揮者を配置する
用途外の使用は厳禁

フォークリフトを運転する際は基本となる操作と運転ルールをしっかり理解しましょう。

フォークリフトを上手に運転するコツ!自動車との違い

フォークリフト運転の初心者の段階では、どうしても一般の自動車を運転するときの感覚に影響されてしまうことがあります。

その違いさえ頭に入れておけば、フォークリフトの運転自体は難しいものではありません。さらにコツを身につけることができれば上級者への道も早まるでしょう。

ここでは、フォークリフトを上手に運転するコツを紹介します。

運転のチェックポイント

フォークリフトを運転しているとき、以下のポイントを自己診断してみてください。

違いがあったら、その都度修正していくことです。それが上手くなっていくコツです。

落ち着いて運転する
正しい姿勢で運転する
周りの状況に気を配る
規定の速度を守っている
フォークの角度を平衡にする
フォークの幅は対称にする
右左折では荷物から目を離さない

フォークリフトの操作や運転をあなたに任せた会社が期待するのは、まずは安全な運転です。あなたはもちろん、周囲の人をケガさせたり、商品や備品を破損させたりしないことが最重要事項です。

そのために大切なのは落ち着くことです。慌ててしまうといろんなことを見落としてしまいます。

緊張して落ち着くどころではないとしたら、最初はみんなこうだったに違いないと開き直るくらいがちょうどいいです。また正しい姿勢を意識すれば視界は自然と広がり、危険なサインを見つけやすくなります。

右左折時やカーブでは、遠心力で荷崩れしやすくなりますから十分注意しましょう。

ハンドル操作(後輪操舵)のコツ

フォークリフトは一般の自動車と違い、ハンドルは後輪操舵です。方向転換するときは後輪が動きます。

なので荷物を運ぶときは、原則、バック走行になります。

フォークリフトでは、ハンドルは小刻みに切って曲がるのが定石です。一度にハンドルを切りすぎると外輪差が大きくなり、車体の後部や積み荷が周囲とぶつかりやすくなります。

外輪差とは、車体の前部分よりも後部分が大きく外側を通ってしまうことをいいます。

またフォークリフトのタイヤは、重い荷物を安定して運べるように前のタイヤが大きいです。また後のタイヤが小さいと、狭い場所での小回りが利きやすくなります。

このため曲がるときのハンドル操作は最小限にとどめなければなりません。ハンドルを回し過ぎると想定以上に車体が曲がってしまうと感じるはずです。

慣れて体感的に覚えるまでは、小さく回しながら操作するのが上手くなるコツです。

パレットを上手に使うコツ

フォークリフトの荷役・運搬作業の相棒として欠かせないのがパレットです。

フォークリフト作業の中心となるのは、荷物の積み付けと取り降ろしです。このとき、常に注視するのはパレットです。

パレットの先端や下面と対象となる荷台や地面との離れ、パレットの傾斜角はどうかなどを常に目視で確認しながら作業します。

パレットに近づくときもフォークを挿し込むときも、静かにやるのが上手くなるコツです。急いでやる作業にいいことは一つもありません。

以下に荷物の積み付け方法の流れをまとめました。

【積み付け】
パレットの先端が荷台の20~30cm手前の位置で停止
駐車ブレーキをロックし、前後進レバーを中立
マストを垂直にし、パレットの下面を荷台の上面より10~15cm上げる
前後進レバーを前進に入れ、安全確認
静かに前進して、パレットを荷台(架台)指定枠まで前進
駐車ブレーキをロックし、前後進レバーを中立
荷台の指定枠内にパレットを静かに降ろす
前後進レバーを後進に入れ、安全確認
駐車ブレーキを解除
静かに後進し、パレットのエッジボードとフォーク高さ・傾斜角度調整を確認し後進
フォークの先端と、荷台の隙間が20~30cm開いたら停止
フォークを静かに下げ地上高5~10cmまで下げマストを6度以上後傾
前後進レバーを後進に入れ、安全確認
駐車ブレーキを解除、事業所の規定に従い指定場所まで運搬

取り降ろしは、概ねこの作業の逆をやると捉えてください。

リーチ式フォークリフトの操作・運転のポイントを紹介

フォークリフトには、カウンターバランス式とリーチ式の2つのタイプがありますが、内訳としてはカウンターバランス式が7割程度を占めています。

ただ物流施設の建設が増えたため、リーチ式の割合が少しずつ上がっているのが現状です。

またリーチ式は操作・運転経験者も少ないため、求人の競争率は低めです。カウンターバランス式とリーチ式のどちらも対応できれば就職や転職で有利に働くことは間違いありません。

ここでは、リーチ式フォークリフトの操作・運転について詳しく紹介します。

リーチ式の発進準備

リーチ式は立って運転します。リーチ式の発進準備についてまとめました。

運転者は運転席に正しく乗ること
走行コントロールレバーが中立位置にあることを確認
ブレーキがかかっていることを確認
左手でステアリングハンドルノブを軽く握る
キースイッチをスタート位置まで回しキーから手を離す
リフトレバーを手前に引きフォークを床面より10~15cmリフトさせる
リーチレバーを手前に引きマストを繰り込む
チルトレバーを手前に引きフォークを後傾させる

15分間、走行・油圧操作をしないと、オートパワーオフ機能で自動的に電源はOFFされます。キーを「スタート」位置まで回すと、再度ONになります。

リーチ式の運転操作

次にリーチ式の運転操作について、発進、旋回、電気ブレーキ、停止、駐車の順に説明します。

【発進】
・左足でブレーキペダルを踏む
・右足はフロア右のプレゼンスぺダルを踏む
・右手で走行コントロールレバーを前又は後ろへ徐々に倒して発進
運転中は、体の一部が車両からはみでないようにします。

【旋回】
後輪操舵のフォークリフトは、旋回時に速度を十分に落とすことが必須です。
また旋回する側に車両を寄せ、ステアリングハンドルを早めに切ること、後部の揺れに注意することを忘れないでください。

【電気ブレーキ】
電気ブレーキは、左足でブレーキペダルを踏み込んだまま、走行コントロールレバーを進行方向と反対の向きに倒すと作動します。
電気ブレーキのかかり具合は、レバーの倒し具合で、体感的に調節してください。
レバーを倒し続けると減速し、その後、逆進します。

【停止】
走行コントロールレバーを戻し、ブレーキペダルを徐々に離して停止させます。
荷崩れを起こしやすくなるので、車両の急停止は、非常時以外は厳禁です。

【駐車】
駐車して、運転者が車両を離れる際は以下の注意事項を遵守してください。
マストはしっかり繰り込み、フォークを前傾させ床面まで降ろします。
坂道では駐車させないことを原則とし、やむを得ず坂道上で離れる場合は、必ず車止めをしてください。

キースイッチは必ず抜いてください。

リーチ式フォークリフトの運転が上手くなるコツ

リーチ式フォークリフトの運転が上手になるコツは、ハンドルとレバーの操作を体感的に覚えることです。

リーチ式のハンドルは2回転半(!)回ります。ハンドルをどれくらい回せばタイヤの向きがどれくらいになるかをしっかり把握することが大切です。

また数種類あるレバーも、傾けた角度に応じて反応するという特徴があります。それぞれのレバーの役割を覚えることはもちろん、傾ける角度の違いによる反応の強弱を覚えることも重要です。

リーチ式フォークリフトは屋内での使用が多く、狭く見通しのきかない倉庫や工場であることがほとんどです。人や物と接触するリスクが高く、スピードの出し過ぎは許されません。

また立ち乗りであり、特別な落下防止装置が付いているわけでもありません。スピードを出し過ぎての走行や作業は、ちょっとした反動で荷物とともに運転者もバランスを崩し事故につながってしまいます。

スピードは規定内を守り旋回時や右左折時は特に注意すること、ハンドルやレバーの操作では操作と反応の強弱の度合いを体感的に覚えることが上手くなるコツです。

フォークリフトの操作・運転|まとめ
ここまでフォークリフトの操作・運転について以下のことを紹介しました。
  • 操作・運転の基本となる流れ|点検・乗車・発進・停止・駐車
  • 上手に運転するためのコツ|自動車との違い(後輪操舵)
  • リーチ式フォークリフトの操作・運転のポイントと上手になるコツ

フォークリフトは荷役作業が必要な全産業で活躍する特殊車両です。取得していることは就職・転職において必ず有利になる資格です。

さらにカウンターバランス式とリーチ式の両方の運転に通じることは、あなたにとって大きなアドバンテージになります。
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住友重機械工業と米国のハイスター・エール・グループが親会社です。フォークリフト及び物流機器の販売・リース・中古車販売、修理やアフターメンテナンスまでを事業内容としています。グループ会社として、住友ナコフォークリフト販売会社を設立、工場直結でユーザーのニーズに応える体制を目指しています。 フォークリフトの価格を決める3つのポイント フォークリフトの価格を決めるポイントは、動力方式、外観形状(リーチとカウンター)、最大荷重の3つです。それぞれについて紹介しましょう。 フォークリフトの動力方式 フォークリフトの動力方式は大きくエンジン式とバッテリー式の2つがあります。エンジン式は、ガソリン、ディーゼル、LPGを燃料として動かすフォークリフトで、パワーがあり重量物の荷役作業に向いています。 バッテリー式は充電した電力で動くフォークリフトです。排気ガスは発生させませんが、エンジン式に比べるとパワーは劣ってしまいます。またバッテリーは消耗品なので一定期間で交換する必要があり、バッテリー本体に交換の手間もプラスされて費用は高額になります。 外観形状(リーチとカウンター) フォークリフトを外観形状で分けると、リーチ式とカウンター式の2種類になります。 リーチ式フォークリフトのオペレーターは立って操縦し、車体をハンドルではなく手元のレバーで動かします。小回りが利いて、屋内の安定した床面の狭い場所での使用に適しています。 カウンター式は、乗用車の運転に近い操作性がありますが、後輪操舵なのでハンドルの旋回方向と車両の動きが逆になるので注意が必要です。動力はエンジン式が多くパワーがあり、屋内外を問わず重量物の荷役作業を長時間こなすことができます。 最大荷重 フォークリフトの最大荷重も価格の決め手となるポイントです。最大荷重はフォークリフトが荷役できる限界の重さのことで、0.5tから20t超まで幅広い規格があります。 最大荷重が1.5tであれば必ず1,500kgの荷物を運ぶことができるというわけではありません。フォークリフトの荷役作業では、荷物の重さ、サイズ、荷重中心の3つを確認しながら行うことが重要です。 荷重中心とは、フォークに載せた荷物の中心位置から、フォークの根元までの距離のことです。 フォークリフト主要4メーカーの価格情報 フォークリフトを導入するには、新車や中古車の販売店で購入するか、オークションで落札するか、レンタル(日割・月割)するかが一般的です。 新車と中古車を比較すると、明らかに中古車がお得です。 トヨタL&Fの2017年式のディーゼル/カウンター2.5tは194万円です。新車価格情報では、同じクラスのディーゼル/カウンター2.5tは505万円です。わずか5年落ちで、61.6%OFFの価格になっています! 三菱ロジネクストでも、2017年式のバッテリー/カウンター1.5tは147万円ですが、新車価格情報では、同じクラスのバッテリー/カウンター1.5tは334万円です。こちらは、5年落ちで、55.9%OFFの価格です。 同じように小松製作所や住友ナコフォークリフトでも、わずか数年落ちで50%~60%の値引率となっています。 オークションでの購入では、実車情報をいかに正確に把握するか、購入条件の確認をしっかりするなどのコツをつかむことが重要になります。 レンタルでは、日割の契約よりも月割のほうが格段に安価になる傾向です。レンタルではメーカーの違いによる価格差はないです。 フォークリフトは中古で購入すべき!おすすめの業者 フォークリフトは中古で購入し、メンテナンスをしっかりして、できる限り長期使用することが費用を抑えるコツです。 ここでは、中古で購入するべき理由と購入する際のポイント、購入するならトクワールドを選ぶべき理由について紹介します。 フォークリフトは中古車で購入するべき理由 フォークリフトは中古車で購入するべき理由をまとめました。 ①フォークリフトの中古は圧倒的に低価格 ②新車は最初の数年で劇的に価格が低下 ③新車に比べて中古車は納車が早い ④使い慣れた旧モデルの入手が可能 ⑤レンタルは繁忙期に在庫がない フォークリフトは、適切なメンテナンスさえすれば新車同様に使える中古車でも、わずか数年で劇的に低価格になることは価格情報で紹介した通りです。 ③の納車に関しては、新車は発注してから納車までに2ヶ月以上かかることがありますが、中古車は平均3週間程度です。 新車で購入して困るのが、操作方法に違いがあるときです。体感的に操作・運転するフォークリフトは慣れるまでに時間がかかります。中古であれば使い慣れた旧モデルを選ぶことが可能です。 レンタルは便利ですが、繁忙期に在庫がないということが頻繁に起こります。繁忙期はどの会社も忙しいのでレンタルの需要は伸びるのですが、供給は年間通して一定であるため在庫がないということが起こりやすいのです。 以上のことから、フォークリフトは中古で購入するのがおすすめです。 フォークリフトを中古で購入する際のポイント フォークリフトを購入する際のポイントは、以下の6点です。 覚えておいてほしいのは「フォークリフトの寿命はメンテナンスで延びる」ということです。購入候補の実車のメンテナンス状況を把握することが重要になります。 ・相場をリサーチして予算を組む ・販売店のリサーチはまず広く浅く ・実車確認は素早く効率的にする ・年式とアワーメーターを確認する ・動力系統の確認は念入りに行う ・修理・定期点検の記録を確認する まず、自社の仕事に適合しているフォークリフトの最大荷重や楊高、動力などを想定したら相場をリサーチしましょう。販売店は数多くあるので、当初のリサーチは広く浅くするべきです。 その後いくつかに絞り込んだら、年式やアワーメーター、動力系統などのメンテナンス状況を確認します。このとき修理・定期点検の記録を必ずチェックしてください。 以上の流れで購入すれば、大きな失敗というのはまずあり得ません。 トクワールドがお客様に選ばれている理由 フォークリフトを中古で購入するなら、おすすめしたいのがトクワールドです。 ユーザーに「お得(トク)」をもたらす、世界で一番の存在でありたいとして名付けられたトクワールドは、愛知県春日井市に本社がある会社です。 フォークリフトをはじめとする重機や建設機械の買取・販売の専門会社で、高品質と低価格がセールスポイントとなっています。 自社所有の10,000㎡以上の敷地内にメンテナンス工場があり、中古建設機械メンテナンスのエキスパートたちが、洗車・点検を一貫して行っています。 この自社工場には、塗装・整備のブースがそれぞれあり、専門性の高いハイクオリティな作業が実践され外注する必要がありません。本来であれば外注して費用がかさむものも、自社で作業できるので低価格での販売ができるのです。 トクワールドのコーポレートサイトには、新着情報が素早く報告されます。常時1000台以上ある在庫は種類別、カテゴリー別に分類され、見やすく探しやすい一覧表になっています。 またトクワールドでは幅広いユーザーのニーズに応えるため、割賦やリース契約、クレジットカード、コンビニ払い(上限あり)が可能です。 さらに、見積、契約、支払い、引き渡しまでが迅速、正確、丁寧に進んでいくスピード感にも定評があります。 フォークリフトの免許・資格の取得方法と費用の情報 フォークリフトを運転するには資格が必要です。フォークリフトは荷役が必要なさまざまな産業で使用されているため、その運転資格を得ることで就業の機会は大きく広がります。 またフォークリフトの運転は特別な体力や腕力を必要とせず、一度取得すれば更新の必要はなく年齢制限もありません。運転資格の取得はあなたにとって大きなメリットになるでしょう。 フォークリフトの免許・資格を取得する方法 フォークリフトを運転する資格には2種類あります。 最大荷重が1t以上の場合は「フォークリフト運転技能講習修了証」、最大荷重1t未満は「フォークリフト運転特別教育修了証」が必要になります。 「フォークリフト運転技能講習修了証」は、厚生労働省所管の国家資格です。各都道府県労働局の認可を受けた登録教習機関でフォークリフト運転技能講習を受講し、学科と実技の試験に合格すると、修了証を受領することができます。 フォークリフト運転特別教育は、所属する事業者が主体となって行うものですが、実際は登録教習機関で行われているのが現状です。 以下のサイトで検索すると、あなたの居住する地域に近い登録教習機関を簡単に検索することができます。 厚生労働省|登録教習機関一覧 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/anzeneisei05.html フォークリフト運転技能講習の受講時間は、現在保有している資格及び業務経験で違ってきます。必ず各登録教習機関で事前に確認するようにしましょう。 フォークリフトの免許・資格の取得にかかる費用 フォークリフト運転技能講習の受講時間は、現在保有している資格及び業務経験で違ってきます。以下は一般的なコース区分(時間別)です。 コース区分 現在保有している資格及び業務経験 11時間 ・大型特殊免許(カタピラ限定を除く)所有者 ・普通、準中型、中型、大型、大型特殊(限定あり)免許を有し、小型フォークリフト特別教育修了後、最大荷重が1t未満のフォークリフトの業務経験が3ヶ月以上ある方 (特別教育修了証のコピー貼付、事業主経験証明必要、特自検点検表添付) 15時間 小型フォークリフト特別教育修了後、最大荷重が1t未満のフォークリフトの業務経験が6ヶ月以上ある方。(特別教育修了証のコピー貼付、事業主経験証明必要、特自検点検表添付) 31時間 普通、準中型、中型、大型、大型特殊(限定あり)免許所有者 35時間 上記のいずれにも該当しない方 東京都の登録教習機関である「コマツ教習所(株)東京センタ」を例に受講費用を紹介します。 コマツ教習所では、フォークリフト運転技能講習のコースは11時間、31時間、35時間の3つとなっています。 コース 日数 受講料(税込)テキスト代含む 11時間 2日 23,000円 31時間 4日 51,000円 35時間 5日 54,000円 受講費用についても、各登録教習機関で若干ですが違いがあるようです。受講日の予約を含め、事前に確認してください。 フォークリフトの免許・資格|履歴書に書く正式名称 フォークリフトを運転する資格は、転職や再就職を目指す方にも人気が高いです。 ただ履歴書に資格を記載する場合の正しい書き方や、自分をアピールできるような書き方のコツを知りたいという方も多いのではないでしょうか。 ここでは、フォークリフトを含む、資格を履歴書に書く際のポイントを紹介します。 免許・資格を履歴書に書くときの正式名称 「技能講習」を受講して試験に合格した場合の資格の正式名称は、「フォークリフト運転技能講習 修了」と書きます。 「特別教育」を受講して取得した資格の正式名称は、「フォークリフトの運転の業務に係る特別教育 修了」です。 次に履歴書のどこに記載するかです。 厚生労働省が推奨している履歴書を例に記載する位置を説明します。以下の赤枠で囲んだ「免許・資格」欄が記載位置です。 修了を終了と間違えないように注意しましょう。取得した年月日も忘れずに書いてください。 経験がある場合は実務年数や扱っていた荷の種類などを付記すれば、企業から即戦力として評価されるでしょう。 免許・資格を履歴書に書くときの必要事項 免許・資格を履歴書に書くときの基本的なルールをまとめました。 1. 取得年月の早い順に時系列で記載する 2. 免許や資格の名称は必ず正式名称で書く 3. 年号は「学歴・職歴」の年号と統一する 4. 免許・資格がなければ「特になし」と記載 5. 免許・資格の最後に取得・修了などを付ける 6. すべての免許・資格を書き終えたら「以上」と書く また採用担当者は、あなたが入社して会社にどれくらい貢献してくれるかを見極めようとします。志望する会社の仕事に関連する資格はすべて記載するようにしましょう。 たとえば、フォークリフトで公道を走るには、小型特殊や大型特殊の自動車免許が必要です。取得しているのであれば併記しておくことで、さらにポイントアップを狙えます。 フォークリフトの種類と特徴!活躍している業種とは ここでは、フォークリフトが活躍している業種や、フォークリフトの種類ごとの特徴を紹介します。就職先を検討したり、より具体的にフォークリフト作業をイメージしたりするときの参考にしてください。 フォークリフトが活躍している業種の情報 フォークリフトが活躍している代表的な業種についてまとめました。 【物流倉庫(物流センター)】 物流とは商品が消費者に届くまでの流れのことで、運搬だけでなく保管や包装も含まれます。現在では、ネットなどを利用した販売システムが発達し、物流のニーズは高まるばかりです。 【製造工場】 フォークリフトは、仕入れ先から届いた材料の受入、製造現場への運搬、完成品の保管場所への移送、商品の発送などでなくてはならないものです。 【建設現場】 建設資材の受入と保管、現場への運搬など使用されます。産廃処理物や解体後にクズとなった金属やプラスチックなどの積込作業でも活躍しています。 その他の業種としては、空港や港湾、鉄道などのターミナルで使われます。時にはイベントの設営や撤去でも活躍しています。 フォークリフトの種類と特徴の概要を解説 フォークリフトの種類をカテゴリー別に大きく分けると、外観形状と動力源になります。 外観形状別の種類 フォークリフトの外観形状別の種類は、カウンターバランス、リーチ、その他の3つです。 【カウンターバランスフォークリフト】 座席に座って、自動車の運転のようにハンドルを操作して運転するのが特徴です。違いは後輪操舵であり、動力機構が座席の真下にあることです。 【リーチフォークリフト】 リーチフォークリフトは、立ったまま操作・運転を行います。フォークやマストが前後に動くのがリーチリフトの特徴です。 【その他】 その他のフォークリフトとしては、サイドフォークリフト、ウォーキーフォークリフト、マルチディレクショナルフォークリフトなどがあります。 動力源別の種類 フォークリフトの動力源別の種類は、エンジン式、バッテリー式、ハイブリッド式の3つに大別できます。 【エンジン式】 エンジン式は、軽油(ディーゼル)、ガソリン、LPG(液化石油ガス)、CNG(圧縮天然ガス)などを燃焼させて、それを回転エネルギーに変換して動きます。 【バッテリー式】 バッテリー式は蓄電池を動力として動きます。エンジン式に比べると、操作が簡単で保守点検箇所も少ないのですが、バッテリー容量に限界があります。 【ハイブリッド式】 ハイブリッド式とは、エンジンと電動モーターを組み合わせたり、バッテリーと蓄電器を組み合わせたりした動力源のことです。開発の目的は、燃料消費量や二酸化炭素排出量の低減です。 フォークリフトの操作と運転を基本からコツまで紹介 フォークリフトの操作や運転は、一般的な自動車とは違いますが、ポイントさえ押さえれば難しいものではありません。 ここでは基本となる「点検・乗車・発進・停止・駐車」のポイントと、上手く運転するためのコツを紹介します。 フォークリフトの操作・運転の基本 フォークリフトの運転者に求められるのは、第一に「安全作業」です。そのために必要なのは、基本をしっかり身につけることです。 以下に、基本的な操作と運転の概要をまとめました。 ① 作業開始前点検|制動・操縦・荷役・油圧などの各装備の点検を行う ② 運転席に乗車|車車する際は運転席の左側から乗り込む ③ 車両を発進し走行する|安全確認後サイドブレーキを解除し前後進レバーを入れる ④ 車両を停止する|右足をアクセルペダルから離して前後進レバーを中立にする ⑤ 車両を駐車する|フォークをゆっくりと地面に降ろしエンジンを止めキーを抜く フォークリフトを運転する際は、各事業者の運転ルールを確実に覚え従うようにしましょう。 フォークリフトを上手に運転するコツ フォークリフトを上手に運転するコツは、「ハンドル操作」と「パレットの扱い」のポイントを押さえることです。 ハンドル操作 フォークリフトのハンドルは「後輪操舵」です。方向転換するときは後輪が動くため、原則、バック走行になります。外輪差が大きくなりやすいので、ハンドルは小刻みに切って曲がるのが定石です。慣れて体感的に覚えるまでは、小さく回しながら操作するのが上手くなるコツです。 パレットを使うコツ 荷物の積み付けと取り降ろしの際はパレットを注視してください。パレットの先端や下面と荷台や地面との離れ、パレットの傾斜角は適切かなどを注意深く確認しながら作業しましょう。またパレットに近づくときも、フォークを挿し込むときも、静かにやるのが上手くなるコツです。急いでやる作業にいいことは一つもありません。 リフトの効率はアタッチメントで決まる!労力軽減! リフト前面に取り付けるパーツをアタッチメントといいます。アタッチメントを作業内容に応じて取替えることで、作業効率は向上しオペレーターの労力も軽減されます。 ここでは、フォークリフトのアタッチメントについて紹介します。 フォークリフトのアタッチメントとは フォークリフトのアタッチメントには、大きく3つの種類があります。 フォーク・アタッチメント、クランプ・アタッチメント、その他のアタッチメントの3つです。それぞれの特徴を説明しましょう。 フォーク・アタッチメント フォーク・アタッチメントは、荷を載せたパレットにフォークを差し込むタイプです。 切り返しなしで正確な位置決めが可能なサイドシフト、フォークの間隔をレバー操作だけで調整できるフォークポジショナー、4本のスリムなフォークを左右にスライドさせることができるマルチロードハンドラーなどがあります。 クランプ・アタッチメント クランプ・アタッチメントは荷を挟んで荷役や運搬をするアタッチメントで、パレットを必要としません。 再生紙などの原料となるロール紙を傷つけずにしっかり挟み込むペーパーロールクランプ、弾力性のある梱包物や箱物などを両サイドから挟むベールクランプ、積み重ねたコンクリートブロックを挟んでそのまま運搬するブロッククランプなどがあります。 その他のアタッチメント その他のアタッチメントとしては、荷物の上からプレッシャープレートで押えて安定させて運搬するロードスタビライザー、プラスチック製や紙製の薄いシートをパレット代わりに使うプッシュブル、幅の広い荷物や長尺物の荷役・運搬に使用するワイドキャリッジなどがあります。 フォークリフトとは?|まとめ ここまで、フォークリフトについて以下のことを紹介してきました。 フォークリフトの主要4メーカーの特徴と導入別の価格情報 フォークリフトは中古で購入すべき理由とおすすめの業者 フォークリフトの免許資格の取得方法と必要な費用の情報 フォークリフトの免許・資格を履歴書に書く場合のコツ フォークリフトの種類と特徴及びよく使われている業種 フォークリフトの操作と運転に関する基本と上手くなるコツ フォークリフトのアタッチメントの種類や特徴について フォークリフトは、荷物を「積む・運ぶ・降ろす」ことが必要なあらゆる産業で活躍しています。フォークリフトの操作と運転の資格を取得することで、あなたの就業の幅は大きく広がります。 特にカウンターバランス式とリーチ式両方の運転に通じることで、あなたの市場価値はさらに高まるはずです。 資格取得には時間も費用もかかりますが、挑戦してみる価値は大いにあることは間違いありません。

    2023/03/17

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  • 電動フォークリフト用バッテリーの寿命はどのくらい 交換目安やメンテナンスについて解説
    フォークリフト

    電動フォークリフト用バッテリーの寿命はどのくらい 交換目安やメンテナンスについて解説

    電動フォークリフト用バッテリーは2種類 フォークリフトも電動化が加速しており、フォークリフト業界における電動車の普及は先行している状況です。また、静音性の高さや排出ガスが出ないなど、物流施設や倉庫に置ける職場環境の改善に寄与できることからも電動フォークリフトに注目が集まっています。 バッテリー式フォークリフトは、鉛蓄電池とリチウムイオン式の2種類が存在します。基本的には、鉛蓄電池式のバッテリーを使用するフォークリフトが多く普及しています。 バッテリーは内部にある電解液や正極・負極の材料によって異なり、用途や目的に応じて使い分けられています。 鉛蓄電池式 鉛蓄電池式は、負極に鉛、正極に二酸化鉛、電解液に希硫酸を使用しています。歴史的に最も古くから使用されており、その安定性から現役で使用されているバッテリーです。 自動車バッテリーや非常用電源など幅広い用途で利用されていますが、寿命や重さ、サイズなどの問題がネックです。このような課題を解決するために、近年注目されているのがリチウムイオンバッテリーです。 リチウムイオン式 リチウムイオンバッテリーは、有機電解液を使用し、負極に炭素系素材、正極にリチウムを含む金属酸化物が使われています。 軽量でコンパクトなリチウムイオンバッテリーは、スマートフォンやパソコンなどの小型電子機器に欠かせない存在となっており、その実績は鉛バッテリーに匹敵します。 電動フォークリフト用バッテリーの寿命は? 電動フォークリフトのバッテリーは約4〜5年が寿命です。 しかし、バッテリーの寿命は経過年数ではなく充電回数によって決まります。使用環境や製品によって異なりますが、鉛蓄電池のバッテリーの充電サイクル(充電・放電を1サイクルとして)は、一般的に1,200〜1,500サイクルが目安です。 例えば、バッテリーの充電を1日1回、年間稼働300日行った場合、1200÷300=4で、約4年がおおよその寿命となります。 バッテリーは管理やメンテナンスによって寿命が大きく左右されるので注意してください。 リチウムイオンバッテリーは寿命が長い 鉛バッテリーの寿命は一般的に約5年と言われていますが、リチウムイオンバッテリーは約10〜15年とその2から3倍の寿命を誇ります。そのため、鉛蓄電池式の場合は定期的にバッテリーの交換が必要となりますが、リチウムイオンバッテリーは長いスパンで使用できます。 リチウムイオンバッテリーは、鉛蓄電池式に比べて交換頻度が圧倒的に少ないです。つまり、リチウムイオンバッテリーを搭載した電動フォークリフトを採用することで、バッテリー交換にかかるコストを大幅に削減できるのです。 バッテリーを交換するべきタイミング フォークリフトのバッテリーを長く使っていると、さまざまな不具合が発生してきます。下記のような症状が目立つようになってきたら、バッテリーの交換を検討するべきでしょう。 バッテリー交換時期の5つのサイン フォークリフトのパワーが弱くなる 原因:「サルフェーション」による能力低下 フォークリフトのバッテリーは、寿命が近づくと、放電能力が低下していきます。特に荷揚げ作業中にパワー不足を感じることが多く、以前より荷物を持ち上げるのに時間がかかります。 これは、バッテリーの電極が劣化することで生じる「サルフェーション」が原因です。サルフェーションは、電解液中に溶けている硫酸鉛の微粒子が飽和状態となり、結晶化して電極版に付着する現象です。 サルフェーションが発生すると、バッテリー内部の抵抗が著しく大きくなり、容量が低下する原因となります。 バッテリーの稼働時間が短くなる 原因:バッテリー寿命、劣化によるもの バッテリーが劣化すると、放電の時間が早くなり稼働時間も短くなります。このような現象が目立ってきたら、バッテリーが寿命を迎えているサインなので、早急にバッテリー交換を行いましょう。 古いバッテリーは充電効率が悪く、完全に充電してもすぐにバッテリーが切れてしまうことがあります。また、完全に充電が完了するまで時間がかかる場合もあります。 この場合、バッテリーが摩耗している可能性があり、作業効率にも大きな影響を与えます。 バッテリーの電解液が濁っている 原因:バッテリーの寿命または過充電 電解液の液面に濁りや異物が見られてきたらバッテリーの寿命が近づいているサインです。これは、電極板から分離した鉛や硫化鉛が底に沈殿し、充電で撹拌(かくはん)されたことで生じる濁りであることが多いです。 バッテリーの充電中はガスが発生するため一時的な濁りが生じますが、しばらくすれば元に戻ります。しかし、濁りが消えない場合は、バッテリーの寿命が近づいてると思って差し支えありません。 バッテリー液の濁りは、長期間使用しているバッテリーにはよく見られることで、充電後に使用できていれば問題ありませんが、早めのバッテリー交換をおすすめします。 バッテリーが異臭を放つ 原因:バッテリーの劣化、補充液の漏れ、補充不足 バッテリーから硫黄臭や刺激のある臭いがする場合は、バッテリーの劣化、または補水液の補充不足が疑われます。 充電中もしくはフォークリフトの稼働時に負荷をかけた際、バッテリーから硫黄臭のようなにおいが発生することがあります。また、異臭発生時にバッテリーへ触れると異常発熱している場合もあります。 これらは、バッテリーの劣化以外にも、バッテリー液(補水液)が足りていない時にも発生しやすいです。 異臭の正体は、流出した硫化水素ガスである可能性もあり、換気が行われてない屋内に充満すると危険です。過去には、老朽化したバッテリーを使用し続けて、運転席下のバッテリーが爆発する事故も発生しています。 バッテリーの異臭や発熱が発生した場合は、補水液の液量不足やバッテリーの寿命が近づいているサインです。 バッテリー本体が発熱する 原因:バッテリーの劣化(サルフェーション)による発熱、補水液の補充不足 バッテリーの発熱はバッテリーの劣化、もしくはバッテリー液が極端に不足していることなどが原因として挙げられます。 バッテリーが劣化してくるとサルフェーションの影響により、バッテリー本体が稼働中・充電中、過度に発熱します。また、過放電により内部抵抗が高くなるため、発熱量が大きくなり、異常に発熱することもあります。 バッテリー液の液量が減ってきて、液面から電極板が露出して発熱していることも考えられるので確認してみてください。 寿命を迎えたバッテリーを使い続けるのは危険 寿命を過ぎたバッテリーを無理に使い続けると、異臭が発生することや、最悪の場合は爆発の危険性があります。過去の事例では運転席下のバッテリーが爆発し、労働災害に至ったケースもありました。このような事態になると、コストの問題では済まされません。バッテリーを限界を超えて使用するのは絶対に避けましょう。 電動フォークリフト用バッテリーを長持ちさせるポイント バッテリーの寿命を伸ばすには、日々のメンテナンスはもちろん保管状況にも気を使わなければいけません。 バッテリーの劣化が早くなる5つの原因 バッテリー残量0%で放置すると『過放電』になる バッテリーの残量が20%以下になると過放電のリスクがあり、バッテリーの寿命を縮める原因となります。バッテリーは自己放電を行うので、使用していない状態でも電池の残量は徐々に減っています。 バッテリーを長期間使用していない、残量がゼロ、または少ない状態で放置していると過放電を起こしてバッテリーにダメージを与えるため、注意してください。 充電器の差しっぱなしによる『過充電』に注意 過放電とは、フル充電状態のバッテリーをさらに充電し続けることで発生する現象のことです。バッテリーを過充電すると内部の化学反応が過度に進行します。その結果、バッテリーの性能が低下して寿命が短くなります。 また、バッテリーが膨張したり、それによる液漏れが発生した場合、バッテリー液が減少し、バッテリーの発熱や過度に発生したガスにより引火・爆発の危険性もあります。 フォークリフトの過充電を避けるには、充電が完了したらすぐに充電器を抜くことが大切です。 『短時間での充電』(浅充電)はサルフェーションの原因になる バッテリーの短時間によるこまめな充電は、バッテリーの劣化を促進します。 バッテリー容量があまり減っていない状態で充電を繰り返す「浅充電」と言われる行為ですが、これを繰り返すとバッテリーの硫化鉛結晶が増大し、サルフェーションが発生しやすくなります。 バッテリーの残量が少し減っただけで頻繁に充電すると、かえってバッテリーに悪影響を与えるため注意が必要です。 『バッテリー液の不足』は金属部分の劣化に繋がる バッテリーの電解液が不足すると、バッテリーに負荷がかかりやすくなるだけでなく、金属部分が劣化する原因にもなります。 バッテリー液が過度に不足すると、バッテリー内部の電極板などの金属部分が露出するため、電力を充分に供給できなくなります。また、露出時間が長いと劣化していくため、バッテリー自体の性能も低下していきます。 バッテリー液は蒸発と電気分解により液量が減るため、定期的な点検が必要です。 異物の付着は「自己放電」の原因になる バッテリー周辺がホコリなどで汚れていると、汚れを介して自己放電が発生しやすくなるのでバッテリーの性能が低下し、そこからバッテリーの劣化に繋がります。 バッテリーについた汚れを放置することは、バッテリーの腐食やショート、スパークによる発火の原因にもなるため、バッテリー表面と周辺はこまめに掃除しておくことが大切です。 バッテリーを長期保管する際も、バッテリーを保護するためのカバーなどを用意して、ホコリの付着を防止するための処置を講じると良いでしょう。 バッテリーの寿命を伸ばすコツは?バッテリーの寿命を伸ばすコツは? 電動フォークリフトのバッテリーは管理とメンテナンスをしっかり行うことで、平均的な寿命よりも長持ちさせることができます。逆に管理やメンテナンスを怠れば最悪1年で寿命を迎えてしまうことも。 ここからは、バッテリーを長持ちさせるコツを5つご紹介いたします。早速実践してみてください。 過放電と頻繁な充電を避ける 過放電とは、満充電状態から80%以上放電し、バッテリーの残量が20%以下になることを指します。さらに、1日に複数回(2回以上)の充電を行ったり、追加で充電する行為も頻繁な充電とされます。このような使用方法はバッテリーの寿命を短くします。 適正なバッテリー液量を維持する バッテリー液が不足していると、内部温度が上昇して適切な電気容量が得られなくなります。その結果、バッテリーの稼働時に負荷がかかり、極板が損傷して寿命が短くなります。 逆に、液量が多すぎると充電時に発生する水素で液があふれ、バッテリー室が錆びる原因になるほか、最悪の場合は短絡による火災や爆発を引き起こす可能性があります。 定期的な点検を実施する 年次、月次、始業時の点検を定期的に実施してバッテリーに問題がないかを確認しましょう。年次や月次の点検でバッテリーの電圧値や液比重値に異常が見られた場合は、早急に対策を講じることが重要です。 バッテリー上部の清掃 バッテリー上部にほこりなどがたまると、自然放電が発生し、これが劣化の原因となります。1~2週間に一度は、バッテリー上部を拭いて清潔に保つように心がけましょう。 バッテリーが高温になるのを避ける 充電中などにバッテリーの温度が60度以上になると寿命が極端に短くなります。メーカーが推奨するバッテリーの温度は14〜15度です。 このため、バッテリーを極度の高温・寒冷環境下に置かないよう、バッテリーの保管場所にも気を付ける必要があります。 バッテリーのメンテナンス方法 電動フォークリフトのバッテリーを長く使用するには、定期的なメンテナンスが欠かせません。 バッテリーの電解液は、充電中の水の分解や蒸発によって水分が減少します。電解液が減った状態で使用すると、バッテリーの寿命が短くなる可能性があるため、メンテナンス時に電解液をこまめに補充することが大切です。 バッテリー液(精製水)の補充方法 精製水の補充は、毎回充電前と後に点検し、バッテリー電解液が減ってきたら適量を補給します。補水には必ず精製水を使用し、水道水は使用しないでください。水道水には不純物が含まれており、バッテリーの電極板の腐食を早めます。 バッテリー液の補充手順 精製水の入ったポリ容器をバッテリーより高い位置に設置します。 容器のフタを外し、中フタ付きのホースを容器の中にしっかりと差し込んでから中フタを固定します。 次に、バッテリーの液栓キャップを開けてホースの先端を差し込みます。 補水を始める際には、まずピッチコックを緩め、容器の中央部分を指で数回押してサイホン作用を発生させ、精製水を出します。 赤色のフロートが上昇し、白線が見えたら速やかにピッチコックを閉めます。 補水が完了したら、ポリ容器のフタと液栓のキャップをしっかり閉めます。 最後に、バッテリー上面を木綿布などで清掃します。 補充の際は、バッテリーの電解液面が最高液面を超えないように注意してください。液漏れや漏電の原因となることがあります。 電動フォークリフト用バッテリーの値段は? 電動フォークリフトのバッテリーは消耗品であるため、長く使用していると遅かれ早かれ交換の時期がやってきます。そこで、気になるのがバッテリーの値段ではないでしょうか。 特に多くの電動フォークリフトを稼働させている企業にとっては事前に相場を把握し、予算を見積もることが重要です。 バッテリーは¥100,000~¥1,000,000円以上と高価 電動フォークリフトのバッテリーは大変高価で、1回の交換で値段が10数万〜100万円以上するものも珍しくありません。電動フォークリフトのバッテリー交換にかかる費用は、バッテリーの容量やフォークリフトがリーチ型かカウンター型かによっても異なります。 一般的にカウンター型のフォークリフトはバッテリーの容量が大きくなるため、値段は高い傾向にあります。 製品価格に関して言えば、リチウムイオンバッテリー搭載の電動フォークリフトよりも、鉛バッテリー搭載の電動フォークリフトの方が安価です。 バッテリー交換にはまとまった金額がかかるため、複数社に相見積もりをして、総合的に判断するのがおすすめです。 ※2024年12月現在 トクワールド調べ ランニングコストだけでなく維持費も比較すると そのため、価格だけを比較すると、鉛バッテリー搭載の電動フォークリフトの方が魅力的に感じられます。しかし、電動フォークリフトは初期導入費用だけでなく、維持管理費用も考慮しなければなりません。 維持管理費用としてはメンテナンス費用が挙げられます。鉛バッテリーを使用している場合、補水のためのバッテリー液の費用や、寿命が尽きたバッテリーの交換費用が発生します。加えて、補水や充電、バッテリー交換にかかる作業の人件費も無視できません。 一方、リチウムイオンバッテリーは、補水不要かつ長寿命であることから、鉛バッテリーよりも維持コストを抑えることができます。 このように、製品価格だけを見ると鉛バッテリー搭載の電動フォークリフトは一見安価に思えますが、総合的なコストを考慮すると、リチウムイオンバッテリーの方が経済的です。 ※2024年12月現在 トクワールド調べ まとめ 電動フォークリフトのバッテリーはひとつひとつが高価なものですが、適切な管理と定期的なメンテナンスを行うことで、平均より長持ちさせて使用できます。初期費用や耐用年数の面を考慮すればリチウムイオンバッテリーがおすすめです。

    #フォークリフト#バッテリー#操作#規格#種類

    2024/12/06

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  • 大型・小型フォークリフトの特徴!
    フォークリフト

    大型・小型フォークリフトの特徴!

    小型・大型フォークリフトの特徴とは?エレベーターにも載れるリーチ式電動フォークリフトが人気 フォークリフトを選定するポイントのひとつとして、フォークリフトのサイズがあげられます。フォークリフトはトン数に比例して寸法も大きくなっていくため、天井が低い倉庫や狭いスペースでは使用できない機種もあります。 また、規模がそれほど大きくない倉庫では、エレベーターに載せることができる低重量フォークリフトや、小型の電動フォークリフトの需要が高いです。 フォークリフトで重要なサイズ選び フォークリフトを選ぶ際は、扱う荷物の大きさや重さ、作業する場所の条件などに応じて、サイズや種類を選定します。 作業環境(場所) フォークリフトは作業する広さ、天井の高さなど環境的要因を考慮して選ぶ必要があります。 例えば、「大規模な倉庫内」で作業する場合と「小規模で入口の高さや天井も低い倉庫」で作業する場合とでは、使用するフォークリフトも異なるサイズを選ぶべきでしょう。 積載荷重 フォークリフトは扱う荷重によって異なる形状のものが存在します。フォークリフトは重量もあるため、横転したら事故に繋がります。 そのため、大型の荷物や高重量の荷物を運ぶ場合などは、それぞれの荷役作業に適したフォークリフトを選ぶ必要があります。 フォークリフトの動力方式 フォークリフトを選ぶときは、サイズの他にも「動力」を確認しておくことも大切です。 フォークリフトは、倉庫やトンネルといった閉鎖的な場所で作業を行うために、電力で可動する「バッテリー式」の機種も存在します。 フォークリフトの動力には大きく分けて「エンジン式」「電気式」の2種類があり、それぞれの動力にはメリット・デメリットがあります。 エンジン式フォークリフト エンジン式のようなフォークリフトは「内燃機関式」とも呼ばれており、「ガソリン車」「ディーゼル車」「LGP・ガソリン併用車」「LPG(LPガス)車」の4種類が主です。 エンジン式フォークリフトは、「高馬力」がメリットにあげられます。高重量の荷物も難なく運搬できるので、仕事の効率化が期待できます。また、長時間の作業が可能な点も大きなメリットです。 ただし、「屋内での作業に向かない」点がデメリットに挙げられます。倉庫内が狭かったり、通路が狭い場所ではせっかくの機動性も無駄になってしまいます。そして、排気ガスが出るので、換気が不十分だと室内に排気ガスが充満します。 一酸化炭素中毒の危険もあるため、エンジン式フォークリフトを室内で使用できる環境は限られます。 電気式フォークリフト 電気式のフォークリフトは、バッテリーの動力で稼働します。これらは充電した電気を動力として可動します。ガソリンなどの燃料を必要としないため、燃費面でコストダウンにもつながるでしょう。 電気式フォークリフトは、「排気ガスが出ない」ことが大きな利点です。エンジン式フォークリフトとは反対に、室内作業で重宝されます。その反面、エンジン式と比べると「馬力があまり出ない」「連続稼働ができない」というデメリットがあります。 エンジンではなく電気で動いているので、重量のある荷物を扱う際は、動作が遅くなる可能性があります。また、バッテリー式の場合、最大でも4〜5時間程度しか可動できず、フル充電には8時間程度の時間がかかってしまうため、使用者によっては予備のバッテリーを用意しているケースもあります。 さらに、バッテリーの寿命を迎えた際は、「バッテリーの交換費用が高い」という点がネックになります。 動力 メリット・デメリット エンジン式 パワーとスピードに優れているが小回りが利かない、排気ガスが出るというデメリットがあり、室内作業には向かない。 電気式 小回り性に優れ、排気ガスの心配もないが、エンジン式ほどのパワーや稼働時間は発揮できない。また、バッテリーの交換費用が高額な点にも注意。 大型フォークリフトの特徴・メリット 大型フォークリフトは高い積載能力が特徴で、数トンから数十トンの重荷を持ち上げることができます。大規模な倉庫、工場、または鉄道貨物や港湾荷役などで大きくて重い荷物を運搬する場所で活躍し、大きな荷物やコンテナでも扱うことができます。 大型の荷物を一度に運搬できるため、運搬回数が減り、燃料費や人権費の削減にもつながることや、最新モデルは事故を防ぐためのセンサーやカメラを装備しており、安全機能が充実している点もメリットです。 国内ではコンパクトな電動フォークリフトの需要が高い 近年、物流業界では効率化の追及に伴い、コンパクトな電動フォークリフトが注目を集めています。小型フォークリフトは、従来の大型フォークリフトに比べて小回りが利き、狭い倉庫内でもスムーズに作業できる点が大きな魅力です。 また、電動フォークリフトは電気をエネルギー源とするため、動作音が静かで、省エネルギーという利点も兼ね備えています。さらに、環境への配慮がますます重視される中、電動フォークリフトの導入はCO2 排出量の削減にも貢献します。 これらの利点から、小規模な倉庫を運営する企業でも電動フォークリフトの採用導入が増加しています。今後、技術の進歩により、さらに高性能なコンパクト電動フォークリフトが開発され、多くの企業での導入が期待されています。 小型フォークリフトの人気機種 ここからは、電動小型フォークリフトの人気機種を2つご紹介します。電動小型フォークリフトは、そのコンパクトなサイズにより高い機動性を持ち、安全性が高く、メンテナンスも容易です。さらに、バッテリー駆動なので燃料コストの削減にもなります。 TOYOTA L&F geneB(ジェネビー) TOYOTA L&F(トヨタロジスティクス&フォークリフト)のgeneB(ジェネビー)は、トヨタが開発した最新の電動フォークリフトシリーズです。このシリーズは、高性能ながら環境に配慮した設計となっています。 geneシリーズにはトヨタ独自の電動システムが搭載されており、エネルギー消費を抑えつつ高い作業性能を発揮します。電動フォークリフトであるため、排出ガスがなく環境負荷を大幅に低減することができ、静音設計により騒音を抑えた運用が可能です。 安全面では、各種センサーや自動制御システムが搭載されており、作業用の安全を確保します。たとえば、障害物検知システムや自動ブレーキ機能などが含まれており、直接的な操作パネルや調整可能なシートが装備されています。 コマツ バッテリーフォークリフト『FE15-1/FE18-1』 コマツのバッテリーフォークリフト『FE15-1/FE18-1』シリーズは、急速補充電システムを採用しており、1時間でバッテリー容量の最大80%まで回復可能です。 また、補水不要のバッテリーや耐水・防塵性の向上により、メンテナンスの手間を削減し、多様な環境での使用が可能です。安全性も高く、直進性・走破性に優れ、夜間の充電も安心して行えます。 エレベーターにも載れる人気の電動フォークリフトを紹介 フォークリフトにはさまざまな種類がありますが、中でもリーチ式フォークリフトは、比較的小型であり、エレベーターにも積載可能な機種が多く存在します。 リーチ式・カウンター式の違いとは? フォークリフト免許が必要で、倉庫などの荷役作業で主に使用されるのが、「リーチ式フォークリフト」と「カウンター式フォークリフト」です。 リーチ式フォークリフト リーチ式フォークリフトは、車両前方に伸縮するフォークを備え、上下運動によって荷物の積み降ろしや運搬を行います。この機能により車体本体が入り込まなくても奥にある荷物をフォークに載せることができます。また、このフォークリフトは座席がないため立った姿勢で操縦することが特徴です。 機種にもよりますがタイヤは約90℃回転可能なものもあり、カウンター式フォークリフトと比べて、小回り性能も優秀であるため、狭いスペースでの作業に最適なフォークリフトです。 カウンター式フォークリフト カウンター式フォークリフトは、もっとも一般的なフォークリフトです。カウンターウエイトバランスフォークリフトとも言い、車体の後部にカウンターウエイト(重り)が搭載されていることから、転倒しにくく安定した走行ができます。 ただし、後方に重りを載せているため車体のサイズが大きくなってしまいます。回転半径も大きくなることから、狭い場所での作業には適していません。 リーチ式フォークリフトの注意点 リーチ式フォークリフトは、前後安定性と左右安定性が悪く、急操作や重量のある荷物を運ぶ際には転倒するおそれがあります。そのため、急激な操作や荷を積載した状態での急旋回は避けなければいけません。 リーチ式フォークリフトは、重心が比較的高い位置にあり、最大積載量がそれほど大きくないため、重量のある荷物の運搬がない場所で活躍します。 リーチ式フォークリフトが活躍する場面 ・屋内 ・狭い場所 ・重量のある荷役作業がない リーチ式フォークリフト リーチ式フォークリフトの操作方法は、一般的な車両の運転とは異なる特徴を持っています。リーチ式フォークリフトの操作は主に「レバー」であり、車体の前後運動やフォークなどはほとんどレバー操作で行います。 一方で、一般的なカウンターウエイト式フォークリフトは、一般的な車両に近い操縦感覚であるため、リーチ式フォークリフトの操縦にはある程度操作慣れが必要だと言えます。 リーチ式フォークリフトの価格相場は?(2024年7月現在) リーチ式フォークリフトは、一般的にカウンター式フォークリフトよりも販売価格は高価な傾向があります。リーチ式電動フォークリフトの新車価格は、1.5トン級のもので¥2,8000,000〜が相場です。フォークリフトの中古相場は最大積載量が同じ機種でもメーカーが違うと相場が1.5倍変わる商品もあります。 良い物を少しでも低コストで購入したいというときは、オークションや中古建設機械販売会社で希望に沿った中古フォークリフトを探してみましょう。 また、バッテリー式(電気式)フォークリフトの場合、燃費面でのメリットは大きいですが、バッテリーの買い替えには¥1,000,000前後のコストがかかります。メンテナンスや稼働状況にもよりますが、バッテリーの寿命は約4〜8年と言われており、バッテリ―交換時の費用も加味して検討する必要があります。 エレベーターにも載せられる人気の電動フォークリフトTOYOTA L&F リトルランナー TOYOTA L&F リトルランナーは、通常のフォークリフトでは使用が困難な、階上部での作業やエレベーターの乗降を可能とした軽量コンパクトなカウンタータイプのフォークリフトです。 乗降時に便利な低ステップ、左右出入りタイプを採用していることや、車両保管に便利なフォーク折りたたみ機能を備えていることが特徴で、オフションでダブルマスト(3m)を設定できます。定格荷重:0.5〜0.7トンです。 コレック リーチ式フォークリフト コレック リーチ式フォークリフトは、小回り性能と運搬性に特化した国内唯一の超小型(ミニ)リーチ式フォークリフトです。狭い場所での旋回性を向上させるため、3輪車構造を採用しています。また、重量が600㎏ほどでエレベーターへの積載も可能となっており、階上作業でも重宝されます。 本製品は、技能講習や特別教育が不要なため、フォークリフト免許を持っていなくても使用できる点もメリットです。 フォークリフトが活躍する業種 フォークリフトは多様な業界で使用され、物流・運送業界ではトラックの荷降ろしや倉庫内の荷物移動に欠かせません。また、鉄骨、鉄工業、土木・建築、造園・石材業など、重い資材を扱う現場でも重要な役割を果たしています。特に工場や倉庫で活躍することが多いです。 使用するフォークリフトの種類は作業場所や運搬物によって異なります。 カウンターバランスフォークリフトは重い荷物の運搬に適し、広いスペースでの作業に向いています。リーチフォークリフトは小回りが利き、狭い場所や屋内作業に最適です。これらの特徴を活かし、用途に応じて使い分けられています。 フォークリフトの運転には免許が必要で、カウンターバランス型とリーチ型のどちらにも共通して使用できます。免許を取得することで、さまざまなタイプのフォークリフトを運転できるようになりますので免許をお持ちでない方は、まずは免許取得を目指しましょう。 【フォークリフトの技術が求められている業種】 物流業界、土木・建築業界、水産業界、食品業界、鉄工業、木材業、建材業、造園業、石材業、電気・電話・通信工事業、水道管工事業、産業廃棄物処理場など カウンター式・リーチ式フォークリフトの運転に必要な資格 カウンターバランスフォークリフトとリーチフォークリフトの操縦資格はどちらも同じものです。フォークリフトを扱う業種に就くには国家資格である「フォークリフト運転技能講習修了証」が必要で、労働安全衛生法に基づく講習を修了すると「最大積載荷重1トン以上」のフォークリフトを運転できます。 特別な受講資格はなく、18歳以上であれば誰でも受講可能です。講習の難易度もそれほど高くないため、フォークリフト運転の仕事に就きたい方やスキルを広げたい方は、ぜひ資格取得を目指してください。 まとめ 大型フォークリフトは、屋外にてサイズが大きく高重量な荷物を扱うことができますが、作業スペースが狭い倉庫内作業では、電動の小型フォークリフトが活躍します。また、フォークリフトの中には、エレベーターに乗せることができる機種もあります。

    #フォークリフト#エンジン#電気#LPG#バッテリー#大型

    2024/07/10

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