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カニクレーンのレンタルは手軽で便利?料金相場や商品の仕様を詳しく紹介!

クレーン

2023/10/20

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カニクレーンのレンタルは手軽で便利?料金相場や商品の仕様を詳しく紹介!

カニクレーンの代表的なメーカー、前田製作所のMC174CRMの全幅は590mmです。建設機械が入ることのできない狭い通路を通って現場に到着し、4本のアウトリガーを張り出して、最大吊り能力1.7トンで作業します。

カニクレーンは、狭く段差があるような不安定な場所で墓石や庭石、石碑の据え付け作業。周りに電線が張り巡らされた変電所、スペースが限られたトンネルや地下鉄での管工事などで活躍します。

ただそのような現場での工事は、通年で考えるとそう多くはないという建設会社も多いはずです。そういうとき、手軽で便利なのがレンタルでのカニクレーンの導入です。

この記事では、カニクレーンについての基本情報、カニクレーンのサイズごとのレンタル料金の相場、カニクレーンのレンタル会社などについて紹介します。カニクレーンの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

カニクレーンとは?

カニクレーンは元々、狭く足元の悪い墓地での、墓石の吊上げ作業のために開発されたとされています。狭所現場での重量物の吊上げが主な用途です。

ゴムクローラーで走行し、現場では4本のアウトリガーを張り出して接地します。このアウトリガーを張り出した姿がカニに似ていることで「カニクレーン」と命名されました。

カニクレーンは前田製作所の商品名のため、ミニクローラクレーンと呼ばれることも多いです。

ここでは、カニクレーンの基本情報として、メーカー、種類、特徴、稼働事例について紹介します。

カニクレーンのメーカー

カニクレーンの代表的なメーカーとして挙げられるのは、前田製作所と古河ユニックです。

前田製作所の本社は長野県の長野市にあり、全国に28カ所の拠点があります。

1960年、前田建設工業の機械工場として開設され、1962年に株式会社として独立しました。1963年に建設機械のコマツとサービス指定工場契約を締結して以来、強い連携関係にあるのが特徴的です。

1968年自社商品の前田クレーンを発売し、1980年には、カニクレーンの原型ともいえるミニクロクレーンを発売しています。

2022年、MAEDA AMERIKA Inc.を設立し、海外での主要拠点としています。

東京に本社のある古河ユニックは、1946年に創設された共栄開発を前身とし、1961年に日本初のトラック搭載型のクレーンを発売しました。

1970年に株式会社ユニックに社名変更、この「UNIC(ユニック)」は、搭載型クレーンの代名詞として幅広く世に浸透しています。現在は全国に42カ所の販売拠点、400ヶ所以上の指定サービス工場があります。

その後も搭載型クレーンのパイオニアとして、有線式リモートコントロール、ハイアウトリガ機構、アクセル連動操作機構など業界の技術的な発展を牽引してきました。

1991年、2.5トン吊りミニクローラクレーンの発売を開始しています。

カニクレーンの種類

カニクレーンの種類は、クレーンが吊り上げることができる最大荷重である、吊り上げ荷重で分けられます。最大荷重とは、アウトリガーを最大に張出し、最短ブームで、最小作業半径時の定格総荷重のことです。

カニクレーンは、吊り上げ荷重により、1トン未満、1,7トン、2.4トン、2.8トン、2.9トンの4つの種類があります。

以下に種類ごとの主な機種名を、カニクレーンの主要メーカーである前田製作所と古川ユニックに分けて表にまとめました。

(令和5年7月現在)
種類(吊り上げ荷重) 前田製作所 古河ユニック
1トン未満 MK1033CW-1(0.82トン) URU054C(0.495トン)
1.7トン MC174CRM URW174C
2.4トン URW240C
2.8トン MC285C-3
2.9トン MC305C-3
MC405C-3
URW295CB3
URW295C4/P3(M)
URW370C(乗車型)
URW507C(乗車型)

カニクレーンの特徴

カニクレーンは、現場移動などの走行時の外形寸法がコンパクトに設計されていて、通常の積載型クレーンでは通れない狭い通路や狭所現場、カーブの多い道路などの通行が可能になっています。

主流の非常車型の走行時全幅は、1トン吊りで600ミリ程度、2.8トンでも800ミリほどです。

またゴムクローラーを活かして、アスファルト・コンクリート道路、建築物内の床面などの整地面はもちろん、未舗装道路や勾配地、軟弱地での走行もできます。

カニクレーンは、非常車型が主流で、作業者の歩く速さで走行します。最近では比較的大型の乗車型カニクレーンの活躍も目立ってきています。

作業現場に到着したカニクレーンは、4本のアウトリガーを張出して接地します。この4本のアウトリガーがあるため、多少の段差や支障物があっても安定的に設置することが可能です。

カニクレーンの稼働事例

カニクレーンは、ビル建設やプラント、航空産業、湾岸建設、山岳土木、変電所、石油・ガス施設、トンネル・地下、美術品据付けなどで活躍しています。これらの多種多様な現場の共通点は、建設機械のアクセスが制限される狭所や屋上であることです。

たとえば、高層ビルの建築中に、ドアを通って屋内を移動し、エレベーターを使って現場まで昇降することができます。

カニクレーンは、周囲に障害物がある場所でも、状況に応じて4本のアウトリガーを張出すことで安全作業できます。上部に電線がある現場でも、作業範囲規制を設定すれば、電線と接触ることなく作業可能です。

カニクレーンのレンタル料金相場 

ここからは、カニクレーンのレンタル料金の相場を吊り上げ荷重のクラス別に見ていきます。また各機種の能力の概要なども説明していますので、参考にしてください。

ただレンタル可能地域などは限定的な場合もあり、すべての地域で同条件のレンタルが可能というわけではありません。

吊り上げ荷重1.7トン

使用機種|前田製作所MC174CW
年式2017年
17,000円/日
255,000円/月
別途管理・サポート料金
4,320円/1回

【機種の能力】
・前田製作所のMC174CWはシリーズ最小機種で積載2tトラック横積み可能
・クラス最速のウインチスピード(10.9m/min)
・アウトリガー張出・格納一括スイッチ(スイッチ一つで4本同時操作可能)
・油圧走行2速切り替え(1速:2.0km/h、2速:3.3km/h)
・誤操作防止機能|走行レバースタンドを走行位置にセットすることにより、クレーン回路がインターロック)

【主要諸元】
吊り上げ荷重1.72トン
クレーン容量1.72トン×1.0m
最大作業半径5.17m×0.22トン
最大地上揚程5.6m
機体幅590ミリ

吊り上げ荷重2.4トン

使用機種|古河ユニックUR-U240CP2
年式2017年
24,000円/日
ASK/月
別途管理・サポート料金
2,080円/1回

【機種の能力】
・UR-U240Cシリーズはクラス最高のスペックを誇る
・連動ラジコンを標準装備|ブームフック平行移動やフック水平移動、障害物越えも簡単操作
・パワーオートアクセル|エンジン回転数を最適な状態に制御
・ラジコン操作で4本同時でアウトリガーの張出・格納を実現
・連動ラジコンはジョイスティック式と選択スイッチ式から選択可能
・クラス最速のフック巻上げ速度(13m/min)

【主要諸元】
吊り上げ荷重2.43トン
クレーン容量2.43トン×1.5m
最大作業半径6.95m
最大地上揚程7.4m
最大地下揚程11.5m
機体幅600ミリ

吊り上げ荷重2.8トン

使用機種|前田製作所MC285CW
年式2016年
28,000円/日
ASK/月
別途管理・サポート料金
4,320円/1回

【機種の能力】
・連続使用に強いウインチ|長時間の使用に耐える油圧ディスクブレーキを採用
・クローラは段差に強い中央タンデム方式|段差のある場所で中心部分が折曲がる
・誤操作防止|走行レバースタンドを走行位置にセットすることでクレーン回路がロック
・転倒警報装置|走行時とクレーン使用時それぞれに転倒警報装置を標準装備
・アウトリガー操作パネル|スイッチタイプを使用してレバー操作と差別化して誤操作防止

【主要諸元】
吊り上げ荷重2.82トン
クレーン容量2.82トン×1.4m
最大作業半径8.205m×0.15トン
最大地上揚程8.7m
最大地下揚程10.1m(4本掛)
機体幅750ミリ

吊り上げ荷重2.9トン 

一番流通の多い2.9トンクラスは2機種紹介します。

前田製作所MC305C-3(乗車型)
式2019年
33,000円/日
330,000円/月
別途管理・サポート料金
1,240円/1回

【機種の能力】
・安全・環境性能が充実の建設工事現場スタンダードマシン
・モーメントリミッタは作業に合わせた設定が可能(揚程・作業半径・角度制限)
・オートスライドアウトリガーを作用しアウトリガーインターロックを標準装備
・乗車タイプだから走行・クレーン操作の長時間作業も快適・リモコン操作可能
・オプションで電動モーターを併用すれば安定操作と省エネの両方を実現

【主要諸元】
吊り上げ荷重2.98トン
クレーン容量2.98トン×2.5m
最大作業半径12.16m
最大地上揚程12.52m
最大地下揚程16.09m(4本掛)
機体幅1,280ミリ

古河ユニックURW295CB(乗車型)
年式2018年
42,000円/日
650,000円/月
別途管理・サポート料金
3,340円/1回

【機種の能力】
・メンテナンスフリーのバッテリー搭載(補水の必要のないシールドバッテリー)
・短時間充電AV100V対応(AC200Vは5h、AC100Vは9hでフル充電)
・1日の稼働時間に十分なバッテリー容量と操作しながらの充電も可能
・ブーム全自動格納機能付きだから作業終了時も手間が非常に楽
・任意設定の作業範囲制限装置付きだから現場での干渉の恐れを軽減

【主要諸元】
吊り上げ荷重2.93トン
最大定格総荷重×作業半径2.93トン×1.4m
最大作業半径8.41m
最大地上揚程8.9m
最大地下揚程11.6m
機体幅690ミリ

建機レンタルのニッケン|カニクレーン

建機レンタルのニッケンのカニクレーンのラインナップのうち5機種を紹介します。

前田製作所が3機種と古河ユニックが2機種ありました。メーカー別に機種の概要を表にまとめましたので参考にしてください。

前田製作所のカニクレーン

機種型式 MC305CWMS-2 MC285CWM-2 MC305CWMSK-3(乗車型)
最大吊り上げ能力(t×m) 2.98×2.5 2.82×1.4 2.82×2.5
最大作業半径(m) 12.16 8.205 12.16
ブーム段数(段) 5 5 全自動5
登坂能力(度) 23 20 23
走行速度(km/h) 0-2.8 0-2.2 前・後進0-2.8
駆動方式 ディーゼルエンジン ディーゼルエンジン エンジン(電動仕様あり)

古河ユニックのカニクレーン

機種型式 UR-W295C1RS UR-W295CMRS
最大吊り上げ能力(t×m) 2.93×1.4 2.93×1.4
最大作業半径(m) 8.41 8.41
ブーム段数(段) 5 5
登坂能力(度) 20 20
走行速度(km/h) 0-2.0 0-2.3
駆動方式 水冷式ディーゼルエンジン AC200Vモーター・ガソリンエンジン併用

建設機械・重機レンタルのアクティオ|カニクレーン

建設機械・重機レンタルのアクティオでのカニクレーンのラインナップは前田製作所の2機種でした。それぞれ表にして紹介します。

機種型式 MC285C-2 MC305C-2
最大吊り上げ能力(t×m) 2.82×1.4 2.98×2.5
最大作業半径(m) 8.2 12.16
ブーム段数(段) 5 5
登坂能力(度) 20 23
走行速度(km/h) 0-2.2 0-2.8
駆動方式 ディーゼルエンジン ディーゼルエンジン

カニクレーンの運転操作に必要な資格

カニクレーンを運転操作する場合は、小型移動式クレーンの資格で運転操作が可能です。ただ、フックに荷物をかけて吊り上げる作業には玉掛けの資格が必要になります。

カニクレーンを使って現場で作業するときは、小型移動式クレーンと玉掛けの2つの資格を取得しておかなければなりません。

小型移動式クレーン運転技能講習

小型移動式クレーン(吊り上げ荷重5トン未満)の運転作業をするには、運転技能講習を修了しなければならないことが労働安全衛生法で義務づけられています。

技能講習は、各地域にある登録教習機関で受講することができます。以下のサイトで、居住地に近い登録教習機関を検索してみてください。

厚労省|登録教習機関一覧
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/anzeneisei05.html

受講費用や受講時間は、現在保有している資格や業務経験で違ってきます。

たとえばクレーンなどの建設機械の資格や業務経験がまったくない場合は、20時間(3日間)の受講が必要で費用は54,000円になります。

事前に、お近くの登録教習機関に問い合わせて確認しておくと安心です。

似た講習に「移動式クレーンの運転の業務に係る特別教育」がありますが、吊り上げ荷重が1トン未満と大きく制限があるので注意してください。

玉掛け技能講習

制限荷重1t以上の揚貨装置及びつり上げ荷重1t以上のクレーン、移動式クレーンもしくはデリックの玉掛け作業をする場合は、労働安全衛生法に基く技能講習を修了しなければならないことが義務づけられています。

玉掛け技能講習も登録教習機関での受講となります。

小型移動式クレーンと同じように、受講費用や受講時間は、現在保有している資格や業務経験で違ってきます。

以下の講習修了者や免許がある場合は、15時間(3日)の受講が必要で、費用は24,000円になります。

・床上操作式クレーン運転技能講習を修了
・小型移動式クレーン運転技能講習を修了
・クレーン・デリック運転士免許、移動式クレーン運転士免許、揚貨装置運転士免許のいずれかを有する

受講コースや費用は、各地域、各機関で多少の違いがあるようです。まずは、お近くの登録教習機関に問い合わせてみることをおすすめします。

カニクレーンのレンタル|まとめ

カニクレーンのレンタル|まとめ
ここまでカニクレーンのレンタルについて紹介してきました。

まずカニクレーンの基本情報として、メーカーや種類、特徴、稼働事例について整理しました。

次にレンタル料金の相場を、吊り上げ荷重のクラスごとメーカーごとにまとめています。また主要な建機レンタル会社でのカニクレーンのラインナップについても触れています。

そして最後に、カニクレーンを使って現場で作業する際に必要な小型移動式クレーンと玉掛けの資格取得について説明しました。

カニクレーンの導入をレンタルで検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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    目次 注意!クレーンの点検を適切に行っていますか?年次・月次の点検内容と費用を分かりやすく解説 クレーンの点検・検査は「クレーン等安全規則」により義務付けられている クレーンを点検するタイミングは、全部で4回! 知っておくべき!各点検・検査の項目とは? 定期自主検査(年次点検・月次点検)にかかる費用を安くするコツ まとめ 今、記事を読んでいるあなたはこのような悩みをお持ちではないでしょうか? 「クレーンを点検するタイミングがわからない!」 「クレーンの点検は何をすればいいの?」 「年次・月次の定期自主検査にかかる費用はどのくらいなの?」 この記事では、このような悩みを分かりやすく解説します。 クレーンは頼もしい建設機械ですが、何かトラブルが発生すると重大事故に繋がる恐れが非常に高いです。 自分と周りを守るためにも、ぜひ、この記事を最後まで読んでください。 クレーンの点検・検査は「クレーン等安全規則」により義務付けられている まず初めに、クレーンの点検・検査の重要性について解説していきます。 クレーンの点検・検査は、「労働安全衛生法」の規定に基づいた「クレーン等安全規則」で義務付けられています。点検・検査を行わなかった場合は法令違反となり罰則の対象になります。 「バレなければクレーンの点検をしなくてもいいだろう」という考えは絶対にやめてください。 実際に、クレーンの定期自主検査(年次点検・月次点検)を怠っていたとして、書類送検されたケースもあります。 そうならないためにも、クレーンの点検についての適切な知識が重要になります。 定期自主検査(年次点検・月次点検)をしなければならないクレーンは以下の通りです。 吊り上げ荷重0.5トン以上の全てのクレーン 吊り上げ荷重0.5トン以上の全ての移動式クレーン この上記に該当するクレーンを運転している方は、点検の義務があることを忘れないでください。 クレーンを点検するタイミングは、全部で4回! クレーンを点検・検査するタイミングは全部で4回あります。 1.年次点検 2.月次点検 3.作業開始前の点検 4.暴風後等の点検 クレーンの定期自主検査(年次点検・月次点検)において、法定の資格は必要とされていません。 しかし、事業者は検査者に「定期自主検査者安全教育要領」に基づいた「定期自主検査安全教育」を受けることを推奨しています。 年次点検は、一般的に外注することがほとんどです。月次点検はクレーン運転手が行う場合もありますので、その際は「定期自主検査安全教育」を受けるようにしましょう。 それでは、各点検を詳しく解説します。 年次点検 年次点検とは、その名の通り「1年以内ごとに1回」行う検査のことを言います。 1年に1回の重要な点検になります。そのため、クレーン点検業者に外注することが一般的です。 月次点検 月次点検も、その名の通り「1ヵ月以内ごとに1回」行う検査のことを言います。 月次点検も非常に重要な点検です。必ず行いましょう。 作業開始前の点検 作業開始前の点検は、クレーン作業を開始する前に行う点検のことを言います。 毎日行う点検ですので、不備が無いかじっくりチェックしてください。 暴風後等の点検 暴風後等点検は、暴風や地震の後に作業を行う場合、必要な点検のことを言います。 点検をしなければいけない場合は、以下の通りです。 ●瞬間風速が毎秒30メートルを超える風が吹いた時 ●震度4以上の地震が発生した時 暴風後等の点検は屋外に設置されているクレーンのみに適用されます。 知っておくべき!各点検・検査の項目とは? 本題に入る前に、1つ注意点があります。 点検・検査後は必ず検査結果を保存するようにしてください。 理由は、クレーン等安全規則では「自主検査等の結果を記録し、これを3年間保存しなければならない」と義務付けているからです。 点検・検査をする際の項目について解説します。 作業開始前点検 作業開始前点検の項目は以下の通りです。 ●巻過防止装置・ブレーキ・クラッチ及びコントローラーの状態を点検 ●ランウェイの上及びトロリが走るレールの状態とワイヤーロープが通っている箇所の状態を点検 クレーン等安全規則では、作業開始前点検のみ点検記録を残さなくてよいとされています。 年次点検 年次点検の点検項目は以下の通りです。 ●構造・機械・電気部分に異常がないか ●ワイヤーロープ又は吊チェーンに異常がないか ●吊り具に異常がないか ●基礎に異常がないか ●荷重試験(定格荷重に相当する荷重の荷を吊って行う) 月次点検 月次点検の点検項目は以下の通りです。 ●過巻防止措置その他の安全装置、過負荷警報装置その他の警報装置、ブレーキ及びクラッチに異常がないか ●ワイヤーロープ又は吊チェーンに異常がないか ●フック・クラブバケット等の吊り具に損傷がないか ●配線・集電装置・配電盤・開閉器及びコントローラーに異常がないか ●ケーブルクレーンはメインロープ、レールロープ及びガイロープを緊結している部分に異常がないか。また、ウインチの据え付けの状態はよいか。 暴風後等の点検 暴風後等の点検の項目は、作業開始前点検と同じになります。 暴風後等の点検も、検査結果を3年間保管しなければいけません。忘れずに点検してください。 定期自主検査(年次点検・月次点検)にかかる費用を安くするコツ 最後にクレーンの定期自主検査にかかる費用を、解説していきます。 定期自主検査(年次点検・月次点検)にかかる費用は約2万円〜20万円! 定期自主検査を外注する場合、費用は約2万円〜20万円になります。 金額の幅が大きいのは、クレーンの種類や検査条件によって大幅に変わってくるためです。 検査の費用に関わってくる項目は、以下の通りです。 ●クレーンの種類 ●クレーンの吊り上げ荷重(t) ●1度に検査するクレーンの台数 ●休日及び時間外での検査 ●年末年次に行う検査 一番大幅に費用が変わるのが、吊り上げ荷重の項目です。 天井クレーンを例に挙げて、比較します。 5t未満 16,720円 5t以上10t未満 22,550円 10t以上20t未満 30,580円 20t以上50t未満 41,470円 50t以上100t未満 56,430円 100t以上200t未満 73,480円 200t以上500t未満 96,360円 500t以上 128,260円 吊り上げ荷重の階級が上がるごとに、値段が跳ね上がっていくのがわかると思います。 費用を安くするコツは、以下の2点です。 1.1度に複数のクレーンを点検に出す 2.平日の業務時間内に点検をしてもらう もちろん、できるだけ費用を抑えたいですよね。この2つのコツはしっかり覚えておきましょう。 詳しく年次点検の料金を知りたい方は、下記のリンクを参考にしてください。 一般社団法人日本クレーン協会 検査料金・検定料金 まとめ クレーンの点検|まとめ クレーンの点検は「クレーン等安全規則」で義務付けられています。 点検を行わなければ、法令違反です。下記点検・検査は必ず受けてください。 年次点検 月次点検 作業開始前点検 暴風後等の点検 必ず、上記のタイミングで適切に点検・検査をしてください。 安全第一です!! ←【中古クレーン】はトクワールドにお任せ!在庫多数あります!

    2022/06/10

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  • クレーンは種類によって何が違うの? ラフターとは?トラックとは? 主要なクレーンを分かりやすく解説!
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    クレーンは種類によって何が違うの? ラフターとは?トラックとは? 主要なクレーンを分かりやすく解説!

    クレーンは種類によって何が違うの? ラフターとは?トラックとは? 主要なクレーンを分かりやすく解説! クレーンとは、人力で運搬できないものを代わりに運んでくれる頼もしい建設機械です。 今までに多種多様なクレーンが開発されており、使用される場所や用途も様々。 だからこそ、適切なクレーンを用途に合わせて選び、存分に力を発揮させてあげたい! そこで、今回は ・クレーンの種類による違いを知りたい! ・自分の用途に合うクレーンがどれなのかよく分からない! という悩みを持つ方のために解説していきます。 また、クレーンを運転するためには資格や免許が必要になってきますので、この部分にも触れていきます。 1つずつ分かりやすく丁寧に解説していきますので、ぜひ参考にしてください。 目次 そもそもクレーンとは何か? クレーンの種類はどれくらいあるの? それぞれの用途とは? クレーンを運転するのに必要な資格とは? それぞれのクレーンの用途 そもそもクレーンとは何か?まずは、クレーンって何?という方のために、クレーンの定義について解説していきます。 クレーンとは以下の2つの条件を満たした機械装置のことを言います。 ・荷を人力ではなく、動力を用いて吊り上げるもの。 ・吊り上げた荷を人力も含め、水平に運搬することを目的とするもの。 よって ・荷を吊り上げるだけの機械装置。 ・荷を人力で吊り上げる機械装置。 これらは、クレーンに該当しません。 動力によって荷を吊り上げるというところがポイントなので、覚えておきましょう。 また、クレーンには移動式クレーンと呼ばれるものがあります。 移動式クレーンとは上記に記載した2つの条件にプラスして、エンジンを搭載しており、好きな場所へ移動が出来る構造を持つものとされています。 クレーンと移動式クレーンでは、運転に必要な資格も変わってくるので、注意してくださいね。 クレーンの種類はどれくらいあるの? それぞれの用途とは? では実際に主要なクレーンの種類と特徴、用途について解説していきます。 クレーンと移動式クレーンに分けて解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。 クレーンの種類と用途 この記事で扱う主要なクレーンは以下の4つです。 ・天井クレーン ・ジブクレーン ・橋形クレーン ・ケーブルクレーン 天井クレーン 天井クレーンとは、屋内で多く使用されるといった特徴があり、両側の壁に沿って設置されたランウェイと呼ばれる場所を走行するクレーンになります。 工場では、機械や部品などの運搬をする時に助けてもらうことがほとんどです。 ジブクレーン ジブクレーンとは、その場に固定されている状態の、アームを持つタイプのクレーンです。 低床や門形、塔型など多くの種類があることが特徴の1つです。 橋形クレーン 橋形クレーンとは、天井クレーンに脚を設けて、敷設されたレールの上を走行できるようにしたクレーンです。 天井クレーンとは違い、こちらは屋外で多く使用されることが特徴になります。 ケーブルクレーン ケーブルクレーンとは、2つの塔の間に張ったロープ上を走行することにより、荷を運搬するクレーンです。 ケーブルクレーンは、山と山の間であったり、ダムの両端であったりとスパンが非常に長い場合に使用されるといった特徴を持っています。 移動式クレーンの種類と用途 この記事で扱う主要な移動式クレーンは以下の4つです。 ・トラッククレーン ・ラフタークレーン ・クローラークレーン ・浮きクレーン トラッククレーン トラッククレーンとは、機動性や操作性が優れていることが特徴です。 その特徴から、非常に幅広く使用されている人気者。 構造としては、専用トラックの荷台に旋回用の台とクレーン装置を取り付けたものになります。 用途は土木や建築現場など多岐にわたり、様々な場所で活躍が期待できます。 ラフタークレーン ホイールクレーンの一種であり、大型タイヤを装備、尚且つ全輪駆動式、文句無しの大人気移動式クレーンです。 凹凸のある場所や軟弱な地盤を運転するのに適しているのも特徴の1つ。 機動性に非常に優れており、また公道も走行できることから様々な用途で活躍してくれること間違いなしです。 また、吊り上げ能力も4.9t以下の小型から70tの大型まで幅広く対応しています。 クローラークレーン クローラークレーンは、タイヤではなくキャタピラでの移動が特徴のクレーンです。 キャタピラを装備したことによる、他を寄せ付けないほどの安定性。 その安定性からラフタークレーンと同様に、非常に凹凸のある場所や軟弱な地盤での活躍が大いに期待できる移動式クレーンです。 浮きクレーン 浮きクレーンは、台船上に搭載されていることが特徴の移動式クレーンです。 河川や海上工事、サルベージ作業が一般的な用途になります。 クレーンには多くの種類や用途があることが分かりましたでしょうか。 適材適所で使用してあげることが、クレーンの力を最大限発揮するのに大切ということですね。 クレーンを運転するのに必要な資格とは? これまでに解説したクレーンを運転するには、資格や免許が必要になってきます。 最後にクレーンと移動式クレーンに分けて、必要な資格や免許を簡単に解説していきます。 クレーンを運転する際に必要な資格 吊り上げ荷重が5t以上→クレーン・デリック運転士免許 吊り上げ荷重が5t未満→クレーンの運転の業務特別教育 このように、クレーンの運転に必要な資格は、吊り上げ荷重によって変わります。 また、床上運転式や床上操作式など扱うクレーンによっても必要な免許が変わってきますので、注意してください。 移動式クレーンを運転する際に必要な資格 吊り上げ荷重が5t以上→移動式クレーン運転士免許 吊り上げ荷重が1t以上5t未満→小型移動式クレーン運転技能講習 吊り上げ荷重が1t未満→移動式クレーンの運転の業務特別教育 移動式クレーンも同様に、吊り上げ荷重によって変わります。 基本的に5t以上の場合には、扱うクレーンに適した免許を取得しなければいけないと覚えてくださいね。 適切な資格を取得し、自分が運転するクレーンの特徴をよく理解してあげることが、乗りこなす近道となります。 ←トクワールドでは高品質な【中古クレーン】を多数取り揃えております!

    2022/04/21

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