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カニクレーンのラジコンが丸わかり!アウトリガとクレーンの操作をスマートに!

クレーン

2023/09/28

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カニクレーンのラジコンが丸わかり!アウトリガとクレーンの操作をスマートに!

カニクレーンは、墓石や庭石、石碑の据え付けなど、周囲に支障物が多く狭いうえに段差があるような不安定な現場で活躍します。

また、周りに電線が張り巡らされた変電所、トンネルや地下鉄での管工事なども得意な現場です。

アクセスできる建設機械に制限のある現場、作業スペースが思うように確保できない現場という共通点がある、ビル建築の屋上での作業、プラント・工場の屋内作業などでも能力を最大限に発揮します。

以上のような現場では、工事の進行とともに現場状況が刻々と変化することも多いです。

そういう現場で、カニクレーン本体よりやや離れた場所で、現場全体に気を配りながら運転・操作するためにあるのが「ラジコン」です。ラジコンは、カニクレーンの安全作業上、欠かすことができないアイテムとなっています。

この記事では、カニクレーンのラジコンについて詳しく紹介します。

またカニクレーンが活躍している土木工事や建築工事について、メーカーやおすすめの購入先についても触れていますので、導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

ラジコンの概要

ラジコンと同じようにカニクレーンを遠隔操作できる装置にリモコンがあります。

ラジコンは無線式で電波の届く範囲で遠隔操作できるのに対して、リモコンでは送信ケーブルの長さの範囲内での遠隔操作ということになります。

この記事では、ラジコンについて概要を解説していきます。

ラジコンは前田製作所のMC285Cシリーズのものを参照していますが、メーカーや機種によって構成や機能、操作に多少の違いがありますので、詳細は各マニュアルをご確認ください。

ラジコンの構成

ラジコンは、送信機と受信機からなり、この2つによってラジコン装置として機能します。

送信機
送信機は、以下の5つのパーツによって構成されています。

  • 液晶表示部
  • 4種類の操作ボタン
  • 4組のクレーン操作レバー
  • アクセルレバー
  • グリップ(持ち手)

送信機は、クレーン操作信号を無線でクレーン本体に搭載した受信機に送信し、本体から離れた場所でクレーンを操作することができます。

基本的に片手で操作できるように設計されていて、操作レバーやボタンは親指で操作し、人差し指でアクセルレバーを操作することが可能です。他の指でグリップをしっかり握って送信機を保持します。

送信機の水洗いは厳禁です。清掃は、水または水で薄めた中性洗剤を布などに含ませて、汚れを拭き取るようにしてください。

受信機
受信機は、カニクレーン本体に搭載され、以下の5つのパーツで構成されます。

  • コントロールボックス
  • メインスイッチ
  • モニタディスプレイ
  • アンテナ
  • レセプタクル

レセプタクルとは、コネクタの挿入口のことです。

受信機は、送信機から送信された操作信号を受信しカニクレーンを作動させます。

ラジコンの機能

送信機は片手で操作できるので、もう一方の手で吊り荷を支えたり玉掛けしたりすることが可能です。

クレーン速度は、ラジコンのアクセルレバーの操作により、停止状態から最速まで続けて操作できます。

送信機の液晶表示部には、以下の操作状況が表示され確認できます。

  • クレーン操作
  • 微速操作
  • フック格納操作
  • アクセル開度

この液晶表示部には、異常の発生や異常の内容も表示されるので、異常箇所の確認や処置の迅速な対応が可能です。

送信機の操作状況や異常警報を音声メーセージで知らせる、音声機能付き機種もあります。

ラジコンは、類似した周波数の電波が近くで使用されていた場合、他の周波数に自動的に切り替える「オートスキャン方式」を採用していることが多いです。

また装置ごとに「IDコード(識別コード)」を設定し、独自のデータ伝送方式を採用していることがほとんどで、無線機の電波が混信してクレーンが誤作動しないようにしています。

ラジコンの安全

ラジコンは、電波法に基づいた「技術基準適合証明」を受けた装置を使用してください。メーカー純正のラジコンには、証明ラベルが添付されています。

証明ラベルが添付された送信機を改造したり、証明ラベルのない改造した送信機を使用したりすることは違法です。

送信機を使用するときは、必ずフックベルトを使用して操作中の送信機の落下防止に努めてください。

また送信機に強い衝撃を与えると故障や誤作動を引き起こし、感電や重大災害の原因になる可能性がありますから注意が必要です。

ラジコンに使用する電池はメーカー指定のものとし、電池は正しく使用してください。

ラジコンの操作

ラジコンの構成や機能などの概要を説明しました。ここからは実際のラジコン操作のポイントを解説します。

ラジコンは必要に応じてモードを切り換えて使用するタイプがほとんどです。モードには初期値設定モード、アウトリガモード、クレーンモードの3つがあります。

画面上で、それぞれのモードに切り換えたことをしっかり確認してから操作を開始しましょう。違うモードで誤った操作をすると、カニクレーンの誤作動につながり事故の原因になる可能性があります。

初期設定モードは、最初に液晶濃度や音声VOLなど、8種類程度の項目を設定するときに使用します。変更した場合は終了操作をしないと有効にならないので注意してください。

アウトリガ・クレーンのモード設定

まず、ラジコン送信機の各操作モードの設定(呼び出し)方法を説明します。

送信機の電源をONにすると、液晶表示部に約2秒間、クレーンマークが表示され、その表示が消えたら、自動的にクレーンモードに設定されます。

クレーンモードからアウトリガモードに切り替えるときは、一度電源ボタンを押してOFFにしてから再度電源ボタンをONにしてください。

液晶表示部にクレーンマークが表示されている間に、微速/モードボタンを2秒間押すと、クレーンモードとアウトリガモードの選択画面が表示されます。

カーソルを動かしアウトリガの横に合わせ、設定ボタンを押すとアウトリガモードになります。

アウトリガモードでの操作

所定の作業前点検終了後、送信機の各操作レバーの動きがスムーズで、レバーから指を離すと「中立」に戻ることを確認してください。

アウトリガモードでの操作のポイントは以下のようになります。

  • アウトリガ設置操作
    4基の各アウトリガ操作レバーを「出」に操作して各アウトリガを均等に伸ばし、機械を所定の高さにする。機械が地面から「約80ミリ」浮いたら、アクセルレバーをゆっくり戻し、操作レバーから指を離して「中立」位置にする。
  • アウトリガ格納操作
    操作モードを」「アウトリガ接地モード」にする。操作レバーを「入」に操作してアクセスレバーをゆっくり引く。機械が地面に接地したら、アクセルレバーをゆっくり戻し、操作レバーから指を離して「中立」位置にする。

クレーンモードでの操作

所定の作業前点検終了後、すべてのアウトリガが確実に接地されていることを確認してから、クレーンモードでの操作を開始してください。

クレーンモードでの操作のポイントは以下のようになります。

  • 旋回操作
    右旋回は「右」に操作し、アクセルレバーをゆっくり引くと、ブームはクレーン上から見て時計回りに旋回する。左旋回も同様。アクセルレバー及び旋回操作レバーから指を離し、中立位置に戻すと旋回が停止する。
  • ブーム伸縮操作
    ブーム伸縮レバーを「伸」に操作し、アクセルレバーをゆっくり引くとブームが伸長する。ブームの「縮」操作も同様。アクセルレバー及びブーム伸縮操作レバーから指を離し、中立位置に戻すとブームの伸縮が停止する。
  • フック巻上、巻下操作
    フック巻上、巻下操作レバーを「上」に操作し、アクセルレバーをゆっくり引くとフックが巻き上がる。フックの巻下げも同様。アクセルレバー及びフック巻上、巻下操作レバーから指を離し、中立位置に戻すとフックの巻上げまたは巻下げが停止する。
  • フック巻上、巻下操作
    フック巻上、巻下操作レバーを「上」に操作し、アクセルレバーをゆっくり引くとフックが巻き上がる。フックの巻下げも同様。アクセルレバー及びフック巻上、巻下操作レバーから指を離し、中立位置に戻すとフックの巻上げまたは巻下げが停止する。
  • 微速モードの設定と解除
    クレーン操作を低速で行いたい場合は、微速モードに設定するとクレーン最高作動速度が規制されて、クレーン作業の低速での速度コントロールをさらにスムーズで行うことができる。
  • エンジンストップと非常停止操作
    送信機のアクセルレバーや操作レバーから指を離しても作動が停止しない場合や、操作していないのにクレーンが動き始めた場合は、エンジンストップ・非常停止操作ボタンを押すと停止する。

土木工事・建築工事で活躍するカニクレーン

カニクレーンは、さまざまな土木工事・建築工事で活躍できるように進化を遂げています。カニクレーンの構成の概要と最新機種の仕様情報を紹介します。

カニクレーンは、ゴムクローラー(キャタピラ)式の走行台車にクレーン(ブーム式)を搭載した移動式クレーンです。

作業現場内では自走して走行し、定格総荷重以内でのクレーンによる吊り荷作業が可能です。またラジコンによる遠隔操作もできます。

クレーン本体は、走行台車部、クレーン部、安全装置から成り、「コンパクト設計」と「屈折式アウトリガ」が特徴です。

動力源は、熱効率が高く燃料消費量が少ないディーゼルエンジンが主流ですが、比較的小型の機種ではガソリンエンジンもあります。またオプションで、よりクリーンな電動モーターとの併用仕様がある機種も増えています。

多くの建設機械同様、ブームやアウトリガは油圧によって作動し、スムーズで小回りのきく動きが特長です。

カニクレーンには乗車型と非常車型があり、作業する現場状況や作業時間、扱う吊り荷の重量などで選択されます。

最新機種の特徴としては、各種モーメントリミッタの充実、アウトリガインターロック仕様などによる安全性の向上が挙げられます。

カニクレーンは前田製作所

実はカニクレーンという名称は、前田製作所の商品名です。

前田製作所は、カニクレーンを狭くて足元の不安定な墓地での作業を容易にするために開発したとされています。

カニクレーンはコンパクトな形状のままゴムクローラーで走行しますが、現場では4本のアウトリガを張出して接地します。このアウトリガを張出した姿がカニに似ていることからカニクレーンと命名されました。

前田製作所は前田建設工業の機械工場として開設され、1962年に株式会社として独立し、建設機械のコマツと強い連携関係にあります。

1968年自社商品の前田クレーンを発売し、1980年には、カニクレーンの原型ともいえるミニクロクレーンを発売しました。

本社は長野県の長野市にあり、全国に28カ所の拠点があります。また海外の主要拠点として、2022年MAEDA AMERIKA Inc.を設立し、グローバルに営業活動を展開しています。

古河ユニックはミニ・クローラクレーン

「赤いユニック」でおなじみの古河ユニックは、1961年に日本初の積載型クレーンを発売して以来、ユーザーニーズに応える技術と製品を開発し続けています。

現在ではユニックとクレーンにおいて、わが国の代表的なメーカーです。

カニクレーンは前田製作所の商品名でもあるため、古河ユニックでは同様のクレーンをミニ・クローラクレーンと呼んでいます。

古河ユニックは、1946年に創設された共栄開発が前身です。

1970年に社名にもなった「UNIC(ユニック)」は、積載型クレーンの代名詞として世界レベルで浸透しています。1987年、現在の古河機械金属のグループに入りました。

1991年、2.5トン吊りミニ・クローラクレーンの発売を開始しています。また最近では、車両運搬車「キャリア」も製造販売しています。

東京に本社があり、全国に42カ所の販売拠点、400ヶ所以上の指定サービス工場が稼働中です。

「赤いユニック」でおなじみの古河ユニックは、1961年に日本初の積載型クレーンを発売して以来、ユーザーニーズに応える技術と製品を開発し続けています。

現在ではユニックとクレーンにおいて、わが国の代表的なメーカーです。

カニクレーンは前田製作所の商品名でもあるため、古河ユニックでは同様のクレーンをミニ・クローラクレーンと呼んでいます。

古河ユニックは、1946年に創設された共栄開発が前身です。

1970年に社名にもなった「UNIC(ユニック)」は、積載型クレーンの代名詞として世界レベルで浸透しています。1987年、現在の古河機械金属のグループに入りました。

1991年、2.5トン吊りミニ・クローラクレーンの発売を開始しています。また最近では、車両運搬車「キャリア」も製造販売しています。

東京に本社があり、全国に42カ所の販売拠点、400ヶ所以上の指定サービス工場が稼働中です。

クレーンの購入は中古販売専門会社

カニクレーンを含むクレーンの購入は、中古建機の販売専門会社をおすすめします。おすすめの理由は、低価格で納期が早いからです。

たとえば前田製作所の2.9トン吊り5段ブームでラジコン付きの中古価格は、300万前後ですが、新品では600万円前後します。

また新品の場合は購入から納品までにさまざまな手続きや調整が必要ですが、中古は在庫さえあれば購入してすぐ使用することができます。

カニクレーンなどクレーンを中古で購入する場合は、自社で整備点検ができる販売会社を選びましょう。整備・点検を外注する会社は割高になります。

そしてカニクレーンの購入で忘れてならないのが、搬入に必要なトラックなどの輸送手段です。これにも自社で対応できる会社を選んだ方がお得になります。

カニクレーンをスポット的に短期で使用する場合はレンタルという選択肢もあります。

レンタル料金は、吊り上げ荷重のクラス別で設定されていることが多いですが、年式や走行距離でも差があるようです。

1,7トンクラスで1日20,000円/月250,000円、2.9トンクラスで1日35,000円/月350,000程度が目安となっています。この他に諸費用(約2,000円~4,000円)がプラスされます。

まとめ|ニクレーンのラジコンが丸わかり!
ここまでカニクレーンについて、ラジコンを中心に紹介してきました。

まず、ラジコンの構成・機能・安全などの概要、モード設定や操作方法を説明しました。その他、カニクレーンが活躍している工事について、代表的なメーカーやおすすめの購入先、レンタルについても触れてました。

カニクレーンは、現状では他の建設機械に比べると販売台数がまだ少ないです。ただ今後、作業スペースに限りがある都市中心部や高層ビルでの維持・修繕作業での活躍が増えてくると考えられます。

作業効率や安全性を重視したい狭所現場での作業が発生した場合は、ぜひカニクレーンを検討してみてください。
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クレーン部は、メインブームの起伏装置、ジブの伸縮・起伏装置、旋回装置、フックブロック(1本掛フック)、ウインチおよびアウトリガーの装置などで構成されています。 安全装置 MK1033CW-1の安全装置は、クレーンの安全作業はもちろん、作業の効率化にも有効な装置です。 フック巻過警報・過巻下警報・自動停止装置、非常停止ボタン、角度指示計、油圧安全弁、油圧自動ロック装置、玉掛けロープ外れ止め、三色灯、警報ブザー、水準器が装備されています。 また横転警報装置、アウトリガー安全装置、ブーム変位検出装置、旋回規制装置などが装備されている安全性の高い機械です。 【ナックルブームクレーン】MK1033CW-1の機能 MK1033CW-1の機能について、走行台車部とクレーン部で説明します。 走行台車部 走行台車部は、走行姿勢状態(クレーンとアウトリガーを格納した状態)での全幅750ミリで、非常にコンパクトな設計になっています。そのため一般的な建設機械が入り込めないような狭い場所への進入が可能です。 2本の走行レバーの操作だけで、クローラーの前進、後進、左右への進路変更ができます。 クレーン部 クレーン部は、不陸や勾配のあるような不整地や狭所でのクレーン作業を可能にする屈折式アウトリガーを採用しています。 ブームの伸縮・起伏・旋回動作と、ウインチ装置の作動によりフックを上下移動させて吊り荷を移動させることができます。(定格総荷重内及び作業範囲内) メインブームとジブの角度や長さを変えることで、多様なポジションをつくることが可能で、付属の固定式フックとなるフィックスドフックと付け替えて使用することもできます。 【ナックルブームクレーン】MK1033CW-1の特徴 ナックルブーム(屈折式ブーム)で的確なリーチが可能なMK1033CW-1の特徴をまとめました。 効率よく奥まで水平にリーチできる ジブを水平に伸ばすことができるため、工場や倉庫などで効率よく荷台の奥まで荷を移動させることができます。 屈折式ブームだから効率的にリーチできる 屈折式ブームであるため、必要以上にブームを立ち上げたり、長くフックを吊り下ろしたりする作業の必要がなく効率的な作業が可能です。 オプションで脱着式電動ユニットが搭載可能 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MK1033CW-1は、メーカーの前田製作所の技術を存分に積み込んだ仕様と言えるでしょう。 カニクレーンナックルブーム導入のメリット カニクレーンナックルブームは、一般的な建設機械が入り込めない狭所や足元の良くない現場での作業が可能です。また現場では、ナックル(屈曲式)ブームを使用して、より効率的な吊り荷と運搬作業を行うことができます。 このようにカニクレーンナックルブームの導入には大きなメリットがあります。 カニクレーンとナックルブームのメリットをそれぞれ紹介し、この二つを組み合わせたカニクレーンナックルブームがどのような現場で活躍しているかを解説します。 カニクレーンのメリット カニクレーンの下部走行体はゴムクローラーなので、舗装された道路だけでなく、未舗装や軟弱地盤、工場内の狭い通路などでも移動できます。 一番の特徴は、とにかくコンパクトな設計であることで、走行中の全幅は590ミリ~1,390ミリです。利用頻度の高い1トン吊り~2.8トン吊りで全幅は600~800ミリとなっています。 屋内のエレベーターに載せて運んだり、トラックの荷台のわずかなスペースに積んだりできます。また分割して運ぶことができる仕様のものもあり、ロープウェイやヘリコプターでの現場搬入も可能です。 現場に到着すると、4本のアウトリガーを張り出して接地します。この作業時のみ展開する4本のアウトリガーは、現場接地面の広さ、支障物や段差に応じて張り出しの角度や長さを選ぶことができます。 ナックルブームのメリット ナックルブームは屈曲式なので、深いフトコロをつくり出すことが可能であり、低い姿勢での作業や荷の水平移動が簡単にできます。 ナックルブームは、ウインチがなくブームの先端にフックを取り付けて荷を吊り上げることができるので、ブームを高く立ち上げて、長くフックを降ろす作業が必要ありません。 直線的にすばやく荷へアプローチできる上に、吊り上げ後も、吊り荷を大きく揺らすことなく移動が可能です。 油圧アタッチメントのパレットフォークやグラップルを装着させれば、玉掛け作業が無くなるだけでなく、土砂の積込み作業など幅広い用途での使用が可能になります。 ナックルブームのクレーンは、海外では車載クレーンの主流となっています。 どのような現場で活躍できるか カニクレーンナックルブームは、あらゆる狭所現場や屋内でのクレーン作業で活躍しています。 ブームとジブを駆使すれば、障害物を越えての作業や作業棚の奥へのアプローチができて、エンジンモーターと電動の併用であれば排気ガスを出さずに作業できるからです。 以下に、活躍している現場をまとめました。 高層ビルの新築や修繕の工事 屋上での荷揚げや吊り荷、運搬 墓石や庭石、石碑の据え付け作業 周りに電線が張り巡らされた変電所 航空産業での整備施設内での作業 美術館や博物館での据え付け作業 アクセスに制限のある室内での作業 スペースが限られたトンネルや地下鉄 プラント、工場内でのメンテナンスや運搬 住宅の中庭や外壁工事での資材の吊り作業 カニクレーンナックルブームを使用すれば、これまでクレーンを使用できなかった、さまざまな場面での建設機械の導入が可能になります。 カニクレーンナックルブームの運転に必要な資格 カニクレーンナックルブーム(MK1033CW-1)の運転は、「吊り上げ荷重0.5トン以上1トン未満の移動式クレーンの運転の業務」に該当します。 運転に必要な資格は、下記のいずれかが必要です。 移動式クレーン運転士免許を受けた者 小型移動式クレーン運転技能講習を修了した者 移動式クレーン運転業務に関する特別の教育を修了した者 また玉掛け作業にも資格が必要です。 玉掛技能講習を修了した者 玉掛けに関する特別の教育を修了した者 それぞれについて解説します。 移動式クレーン運転士免許 移動式クレーン運転士免許を取得すると、吊り上げ荷重5トン以上を含む、すべての移動式クレーンの運転ができます。ただ一般道路で移動式クレーンを運転するためには、大型特殊自動車の免許などが必要になります。 移動式クレーン運転士免許を取得するには、全国7か所にある「安全衛生技術センター」で実施される学科試験と実技試験に合格することが必要です。以下のサイトを検索すると詳細がわかります。 公益財団法人安全衛生技術試験協会 https://www.exam.or.jp/ 免除資格が全くない方は、まず学科12時間・実技9時間の講習を受講します。その後修了試験を受けて合格すると、修了証明書が発行されます。 修了証明書は1年間有効で、その期間で学科試験(期間内であれば何回でも受験できる)に合格すると、合格通知書を受けとることができます。修了証明書と学科試験の合格通知を労働局に郵送すると、免許証が交付郵送されるという流れです。 免除資格が全くない方の教習日数は概ね6日間、費用は14万円程度かかります。夜間に講習可能なセンターもありますが、費用は割高(2割程度)になります。 詳しくは、お近くの安全衛生技術センターに問い合わせてください。 小型移動式クレーン運転技能講習 カニクレーンナックルブーム(MK1033CW-1)は、小型移動式クレーン(吊り上げ荷重5トン未満)の運転技能講習を修了することで運転できます。 技能講習は、各地域にある登録教習機関で受講することができます。以下のサイトで、居住地に近い登録教習機関を簡単に検索することが可能です。 厚労省|登録教習機関一覧 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/anzeneisei05.html 受講に必要な費用や時間は、保有している資格や実務経験で違います。 クレーンなどの建設機械の資格や実務経験がまったくない場合は、20時間(3日間)の受講が必要で、費用は54,000円程度になります。 お近くの登録教習機関に、事前に問い合わせて確認しておくと安心です。 移動式クレーン運転業務に関する特別教育 カニクレーンナックルブーム(MK1033CW-1)の吊り上げ荷重は1トン未満なので、移動式クレーン運転業務に関する特別教育を受講したという修了証があれば運転することができます。 特別教育は事業者が主体となって、業務に就かせる労働者に対して行うものですが、実際には登録教習機関で受講していることがほとんどです。以下のサイトで居住地に近い登録教習機関を簡単に検索することができます。 厚労省|登録教習機関一覧 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/anzeneisei05.html 学科は9時間、実技は4時間が目安となっています。費用はテキスト代込みで12,000円程度です。 移動式クレーン運転業務に関する特別教育は、登録教習機関によっては実施していないこともあるので、必ず事前に問い合わせるようにしましょう。 移動式クレーンの種類と特徴 カニクレーンナックルブームは、クレーンの一種です。クレーンという分野でどのような位置付けになるか整理してみましょう。 クレーンは、原動機を内蔵し不特定の場所へ移動できる「移動式クレーン」と不特定の場所へ移動できないクレーンに分けることができます。 この移動式クレーンの中で、一般的な建設機械では狭くて進入できない場所や、通常のクレーン作業が難しい狭所や不整地などでの作業を得意とするのがカニクレーンです。 さらにこのカニクレーンにナックルブームを組合わせて、作業の利便性を格段に向上させたのが、カニクレーンナックルブームということになります。 移動式クレーンは、建築・土木など建設業の現場に置いて欠かすことができないものです。また最近では、移動式クレーンにナックルブームを装備したものも登場しています。 カニクレーンナックルブームと他の移動式クレーンとの違いを浮き彫りにするため、移動式クレーンの種類と特徴を説明します。 トラッククレーン トラッククレーンは、トラック式キャリアと呼ばれる下部走行体に、上部旋回体を架装するための旋回サークルやアウトリガーなどが装備されています。このような形状のため、走行用の運転室とクレーン操作用の運転室が分かれています。 クレーン作業の巻上げ・巻下げ、ジブの起伏・伸縮・旋回などの作動については、大型機種では走行用と作業用とで原動機が別々のものが多いです。 比較的小型の機種では、走行用原動機からPトンO(油圧変換の仕組み)を介し油圧装置によりクレーン装置の作動を行っています。 トラッククレーンは機動性、操作性に富み、小型から大型まで建設現場で幅広く使用されています。 トラック搭載型クレーン トラック搭載型クレーンは、トラックのキャブと荷台の間にクレーンを架装している車両です。1台で、トラック(運搬)とクレーン(荷役)の2つの機能を有していることになります。 クレーン部分は、トラックのエンジンの動力を利用して発生させた油圧で作動し、3~7段のブームを持つことが多いです。ブームの構造により、伸縮ブームと屈折ブーム(ナックルブーム)の2種類あります。 吊り上げ荷重は0.49~4.9トンのものが多く、トラックのサイズも小キャブから大型まで幅広いです。 トラッククレーンは、一般的にユニックと呼ばれることが多いです。ただユニックは、古河ユニックの商品名ですから、正式にはトラッククレーンと呼ぶのがふさわしいかもしれません。 積載型トラッククレーン トラッククレーンには、荷台の上にクレーンが載っている「積載型トラッククレーン」もあります。小型のものが多く、ブームの段数は2~3段で吊り上げ荷重も0.8~2.6トン程度で軽量です。 地下駐車場など、高さ制限のある建設現場で活躍しており、一定数は常に流通しています。 車両の全高が増加しないようにブームを格納することができて、車両前方側のクレーン作業ではブームを水平角まで倒伏して作業範囲を拡大することも可能です。 右側アウトリガー垂直張出式では最大でも2m幅以内で張出が収まり、なおかつ全方位に作業範囲を展開できるものが登場しています。またブームを高く上げることで懐(フトコロ)部の荷の干渉をクリアできるようになっています。 レッカー型トラッククレーン レッカー形トラッククレーンは、トラックのシャーシーをサブフレームで補強して、そこにアウトリガーを備えたクレーン装置を架装したものです。 通常のトラッククレーンと異なり、ジブ長さは通常10メートル程度しかありません。シャーシー後部に事故車けん引用のピントルフック、ウインチなどが装備されています。 このため建設現場での使用には向かず、一般に交通事故車、故障車等の救難作業または建屋内の機械設備などの据付工事などに使用されることが多いです。 オールテレーンクレーン オールテレーンクレーンは、非常に走行性の優れた車両です。ちなみに「オールテレーン」は「すべての地形」という意味になります。 トラッククレーンのシャーシーは、後輪駆動の前輪操舵が一般的ですが、オールテレーンクレーンは多輪駆動の多軸操舵です。このシャーシー構造が不整地での走行能力を高めています。 大型なものが多く、走行とクレーン操作で運転席が分かれているのが、ラフタークレーンとの違いです。国内最大級のオールテレーンクレーンは、吊り上げ荷重700トンですが、7軸14輪のため安定性と走行性に富んでいます。 橋梁や高速道路、高層ビル建設など大規模工事で使用されることが多いです。最近では、新素材による軽量化がすすめられています。 ラフテレーンクレーン ラフテレーンクレーンは、一つの運転室で走行とクレーン作業が行える移動式クレーンです。 大型ですが、全輪駆動のため不整地や比較的軟弱な地盤でも走行できるのが特徴です。ラフテレーン(rough terrain)とは、英語で「不整地」を意味しています。 最大つり上げ荷重は比較的少なく、100トン未満のものがほとんどです。また最高速度が時速50kmを越えない設定のため、長距離走行には向いていないといえるでしょう。 解体工事や基礎工事、荷役作業など応用範囲が広く、高所がからむさまざまな現場で、重量物の吊り上げ、運搬、移設を行います。 建て方作業でも活躍します。一般住宅の土台の据え付けから柱や梁の設置や棟上げ、架空線越しの屋根の建て方、繁華街の看板やネオンサイの建て方・交換作業も可能です。 クローラークレーン クローラークレーンは、クローラー(下部走行体)で走行し、上部旋回体を架装した移動式クレーンです。上部旋回体の構成は、原動機、巻上装置、操作装置、走行装置などになります。 クローラーは、接地面積がタイヤ広いため、不整地や軟弱地盤上での走行性が高いです。 小型のクローラークレーンの中には、アウトリガーを装備して安定性を高めている機種もあります。 超大型(吊上能力450t~600t以上)はプラントや風力発電、大型(吊上能力100t~300t程度)は地盤改良工事や基礎工事などが主な作業場所です。 中・小型(吊上能力10t~75t)は、比較的狭い道路での工事、石組や石工事、造園工事、建屋内での機械組立などに使用されています。 まとめ|カニクレーンナックルブームは最先端の建設機械! カニクレーンナックルブームについて、以下の内容で解説してきました。 カニクレーンナックルブーム「MK1033CW-1」について カニクレーンナックルブーム導入のメリット カニクレーンナックルブームの運転に必要な資格 その他の移動式クレーンの種類と特徴について カニクレーンナックルブームは、クレーンを使用できる現場の幅を大きく広げ、作業の効率を大幅に上げるものです。ただ、利便性の割に、まだ稼働率が低く一般的ではない状況であると言えます。 この記事が、カニクレーンナックルブームの周知につながり、導入を検討する方にとって少しでも役に立つ記事になっていれば幸いです。 ←トクワールドで【中古カニクレーン】が見つかります!

    #カニクレーン

    2023/09/21

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  • クレーンは種類によって何が違うの? ラフターとは?トラックとは? 主要なクレーンを分かりやすく解説!
    クレーン

    クレーンは種類によって何が違うの? ラフターとは?トラックとは? 主要なクレーンを分かりやすく解説!

    クレーンは種類によって何が違うの? ラフターとは?トラックとは? 主要なクレーンを分かりやすく解説! クレーンとは、人力で運搬できないものを代わりに運んでくれる頼もしい建設機械です。 今までに多種多様なクレーンが開発されており、使用される場所や用途も様々。 だからこそ、適切なクレーンを用途に合わせて選び、存分に力を発揮させてあげたい! そこで、今回は ・クレーンの種類による違いを知りたい! ・自分の用途に合うクレーンがどれなのかよく分からない! という悩みを持つ方のために解説していきます。 また、クレーンを運転するためには資格や免許が必要になってきますので、この部分にも触れていきます。 1つずつ分かりやすく丁寧に解説していきますので、ぜひ参考にしてください。 目次 そもそもクレーンとは何か? クレーンの種類はどれくらいあるの? それぞれの用途とは? クレーンを運転するのに必要な資格とは? それぞれのクレーンの用途 そもそもクレーンとは何か?まずは、クレーンって何?という方のために、クレーンの定義について解説していきます。 クレーンとは以下の2つの条件を満たした機械装置のことを言います。 ・荷を人力ではなく、動力を用いて吊り上げるもの。 ・吊り上げた荷を人力も含め、水平に運搬することを目的とするもの。 よって ・荷を吊り上げるだけの機械装置。 ・荷を人力で吊り上げる機械装置。 これらは、クレーンに該当しません。 動力によって荷を吊り上げるというところがポイントなので、覚えておきましょう。 また、クレーンには移動式クレーンと呼ばれるものがあります。 移動式クレーンとは上記に記載した2つの条件にプラスして、エンジンを搭載しており、好きな場所へ移動が出来る構造を持つものとされています。 クレーンと移動式クレーンでは、運転に必要な資格も変わってくるので、注意してくださいね。 クレーンの種類はどれくらいあるの? それぞれの用途とは? では実際に主要なクレーンの種類と特徴、用途について解説していきます。 クレーンと移動式クレーンに分けて解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。 クレーンの種類と用途 この記事で扱う主要なクレーンは以下の4つです。 ・天井クレーン ・ジブクレーン ・橋形クレーン ・ケーブルクレーン 天井クレーン 天井クレーンとは、屋内で多く使用されるといった特徴があり、両側の壁に沿って設置されたランウェイと呼ばれる場所を走行するクレーンになります。 工場では、機械や部品などの運搬をする時に助けてもらうことがほとんどです。 ジブクレーン ジブクレーンとは、その場に固定されている状態の、アームを持つタイプのクレーンです。 低床や門形、塔型など多くの種類があることが特徴の1つです。 橋形クレーン 橋形クレーンとは、天井クレーンに脚を設けて、敷設されたレールの上を走行できるようにしたクレーンです。 天井クレーンとは違い、こちらは屋外で多く使用されることが特徴になります。 ケーブルクレーン ケーブルクレーンとは、2つの塔の間に張ったロープ上を走行することにより、荷を運搬するクレーンです。 ケーブルクレーンは、山と山の間であったり、ダムの両端であったりとスパンが非常に長い場合に使用されるといった特徴を持っています。 移動式クレーンの種類と用途 この記事で扱う主要な移動式クレーンは以下の4つです。 ・トラッククレーン ・ラフタークレーン ・クローラークレーン ・浮きクレーン トラッククレーン トラッククレーンとは、機動性や操作性が優れていることが特徴です。 その特徴から、非常に幅広く使用されている人気者。 構造としては、専用トラックの荷台に旋回用の台とクレーン装置を取り付けたものになります。 用途は土木や建築現場など多岐にわたり、様々な場所で活躍が期待できます。 ラフタークレーン ホイールクレーンの一種であり、大型タイヤを装備、尚且つ全輪駆動式、文句無しの大人気移動式クレーンです。 凹凸のある場所や軟弱な地盤を運転するのに適しているのも特徴の1つ。 機動性に非常に優れており、また公道も走行できることから様々な用途で活躍してくれること間違いなしです。 また、吊り上げ能力も4.9t以下の小型から70tの大型まで幅広く対応しています。 クローラークレーン クローラークレーンは、タイヤではなくキャタピラでの移動が特徴のクレーンです。 キャタピラを装備したことによる、他を寄せ付けないほどの安定性。 その安定性からラフタークレーンと同様に、非常に凹凸のある場所や軟弱な地盤での活躍が大いに期待できる移動式クレーンです。 浮きクレーン 浮きクレーンは、台船上に搭載されていることが特徴の移動式クレーンです。 河川や海上工事、サルベージ作業が一般的な用途になります。 クレーンには多くの種類や用途があることが分かりましたでしょうか。 適材適所で使用してあげることが、クレーンの力を最大限発揮するのに大切ということですね。 クレーンを運転するのに必要な資格とは? これまでに解説したクレーンを運転するには、資格や免許が必要になってきます。 最後にクレーンと移動式クレーンに分けて、必要な資格や免許を簡単に解説していきます。 クレーンを運転する際に必要な資格 吊り上げ荷重が5t以上→クレーン・デリック運転士免許 吊り上げ荷重が5t未満→クレーンの運転の業務特別教育 このように、クレーンの運転に必要な資格は、吊り上げ荷重によって変わります。 また、床上運転式や床上操作式など扱うクレーンによっても必要な免許が変わってきますので、注意してください。 移動式クレーンを運転する際に必要な資格 吊り上げ荷重が5t以上→移動式クレーン運転士免許 吊り上げ荷重が1t以上5t未満→小型移動式クレーン運転技能講習 吊り上げ荷重が1t未満→移動式クレーンの運転の業務特別教育 移動式クレーンも同様に、吊り上げ荷重によって変わります。 基本的に5t以上の場合には、扱うクレーンに適した免許を取得しなければいけないと覚えてくださいね。 適切な資格を取得し、自分が運転するクレーンの特徴をよく理解してあげることが、乗りこなす近道となります。 ←トクワールドでは高品質な【中古クレーン】を多数取り揃えております!

    2022/04/21

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  • 【ラフタークレーンとトラッククレーンの違い】大人気のラフタークレーンとその他のクレーンを徹底比較
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    【ラフタークレーンとトラッククレーンの違い】大人気のラフタークレーンとその他のクレーンを徹底比較

    目次 ラフタークレーンのここがすごい!人気の理由3選 ラフタークレーンの用途と得意な作業を知ろう ラフタークレーンと比較する、主要な移動式クレーン3選 ラフタークレーンとの違いがよく分かる5つのポイント まとめ 今回は、ラフタークレーンを中心に、トラッククレーンやクローラークレーンと比較をします。 「ラフタークレーンの免許を取得したいけど、他のクレーンとは何が違うんだろう?」 「ラフタークレーンを購入したいけど、それがベストな選択なのかな?」 こういった悩みを解決します。 必要な資格や最大吊り能力、操作方法などクレーンによってさまざまにあります。 また、トラッククレーンなど他の移動式クレーンの特徴も紹介しますので、参考にしてください。 ラフタークレーンは、大変人気のある移動式クレーンです。 この記事のポイント ●ラフタークレーンが、なぜ人気なのか ●ラフタークレーンの用途や得意作業 ●ラフタークレーンと、その他の移動式クレーンの違い ●必要な資格など、移動式クレーンの基本情報 ラフタークレーンのここがすごい!人気の理由3選 ラフタークレーンと、他のクレーンの違いを解説する前に、ラフタークレーンについて詳しく解説していきます。 「ラフタークレーンのことは、バッチリ理解している」という方も、一度読んでいただくと復習になると思います。 ラフタークレーンが流行した理由として、以下の3点が挙げられます。 1.不整地や軟弱地盤に強い 2.市街地などの狭い場所が得意 3.公道を走行でき、作業性が高い それでは、詳しく解説していきます。 大型タイヤを装備しており、不整地や軟弱な地盤を走行可能 ラフタークレーンは、大型タイヤを装備している移動式クレーンです。 そのため、不整地や軟弱な地盤の走行を、得意としています。 ラフタークレーンは、全輪駆動式です。つまり、4つのタイヤを全て動かせます。 これにより、他のクレーンでは入っていけない軟弱な地盤を、走行する機動力があります。 整備されていない山奥や凸凹した場所で作業することの多い土木工事で、その実力を発揮しています。 コンパクトなため、狭い場所や市街地で活躍 ラフタークレーンの特徴として、非常にコンパクトな移動式クレーンであることが挙げられます。 そのコンパクトな機体から、他のクレーンでは作業が困難な場所で、大いに活躍しています。 また、作業に幅をあまり必要としないので、市街地などスペースが十分に取れない場所でも重宝されている移動式クレーンです。 しかし、コンパクトなラフタークレーンは、最大吊り上げ能力が少ない、という特徴もあります。 次は、ラフタークレーンとその他クレーンでの、最大吊り上げ能力を比較します。 公道を走行できるため、作業性に優れている ラフタークレーンは、大型タイヤを操作し、自走することができます。 現場内はもちろんのこと、公道も走行できます。 現場で、ブーム等を組み立てる必要もありません。 公道を自走して現場に入り、すぐに作業を開始できます。 この手間のかからない、作業性の高さが人気の理由といえます。 注意点として、ラフタークレーンは公道を走行する際、免許が必要になります。 免許についても、この後詳しく解説していきます。 ラフタークレーンの用途と得意な作業を知ろう ラフタークレーンの用途と得意な作業について、解説します。 さまざまなクレーンが世の中にはあります。しかし、それぞれ適材適所があることを忘れてはいけません。 用途や得意な作業を知ることは、非常に大切です。 ラフタークレーンの主な用途は、吊り荷作業 ラフタークレーンの主な用途は、不整地や狭い場所での重量物吊り荷作業です。 そのため、以下のような作業に適しています。 ●土木作業 ●解体作業 ●建築作業 先端にジブを装備することによって、さらに幅広い用途で活躍してくれます。 ラフタークレーンは、不整地や市街地での吊り荷作業が大得意 ラフタークレーンは、整地されていない荒れた土地に対応しているという意味を持ったクレーンです。 語源は、英語の「Rough Terrain Crane」になります。 その名前の通り、1番得意な作業は不整地での吊り荷作業です。 ラフタークレーンと比較する、主要な移動式クレーン3選 次に、ラフタークレーンと比較する主要な移動式クレーンを紹介していきます。 トラッククレーン トラッククレーンは、機動性や操作性に優れている移動式クレーンです。 小型機種から大型機種まで幅広くあり、日本全国で活躍しています。 トラッククレーン専用のキャリアに、旋回サークルやアウトリガーを装備しています。 そして、その上にクレーン装置を架装したものがトラッククレーンです。 ユニック車 ユニック車は、正式名称を車両積載型トラッククレーンと言います。 ユニック車は、トラックの荷台と運転席の間に、クレーン装置を装備したものです。 クレーン装置と荷台を装備していることから、現場では資材の搬入、搬出でその姿を多く目にすることができます。 便利な側面、最大吊り上げ荷重が少ないというデメリットがあります。 クローラークレーン クローラークレーンは、今まで紹介したクレーンとの大きな違いとして、タイヤではなくキャタピラで走行をします。 そのキャタピラの上に、クレーン装置を架装しています。 キャタピラによる安定感は抜群で、クローラークレーンも不整地や軟弱な地盤での作業を得意としています。 しかし、走行速度は極めて遅いので、適材適所が求められる移動式クレーンとなっています。 ラフタークレーンとの違いがよく分かる5つのポイント ラフタークレーンとの違いを5つのポイントに分けて、解説していきます。 今回紹介する5つのポイントは、以下の通りです。 1.資格の違い 2.最大吊り上げ能力の違い 3.操作場所の違い 4.移動速度の違い 5.生産台数の違い 必要になる資格の違い 移動式クレーンは、操作をするのに免許が必要です。 また、公道を走行する場合も、クレーンに適した運転免許を取得していなければいけません。 それぞれの移動式クレーンで必要になる免許は、以下のようになります。 機種 クレーン操作に必要な資格 公道の運転で必要な資格 ラフタークレーン 移動式クレーン運転免許 大型特殊免許 トラッククレーン 移動式クレーン運転免許 普通~大型自動車運転免許 ユニック車 移動式クレーン運転免許 普通~大型自動車運転免許 ラフタークレーン 移動式クレーン運転免許 禁止 クレーン操作に関しては、全て移動式クレーン運転免許が必要になります。 また、ラフタークレーンは公道を運転する場合、大型特殊免許を取得している必要があります。 トラッククレーンやユニック車の場合は、自分が運転するトラックのサイズに応じて、普通〜大型の自動車運転免許が必要になります。 前述したように、ラフタークレーンは、自走で現場に入り、すぐに作業を開始できるのが強みになります。 つまり、「クレーン操作に必要な資格」と「公道の運転で必要な資格」は、セットで考える必要があります。 最大吊り上げ能力の違い 次に、最大吊り上げ能力の違いについて説明します。 最大吊り上げ能力は、クレーンの特徴が分かりやすい項目です。そのため確認が必要です。 この記事では、国内で一般的に流通しているものを対象にします。 それぞれの移動式クレーンでの最大吊り上げ能力は、以下のようになります。 機種 最大吊り上げ能力 ラフタークレーン 100t トラッククレーン 300t ユニック車 10t クローラークレーン 500t ラフタークレーンは、コンパクトがメリットです。最大吊り上げ能力は100t程になります。 しかし、100tのラフタークレーンは少なく、25t〜70tが多いです。 一般的な土木工事や建築工事では、70tの吊り上げ能力で対応できることがほとんどです。 ユニック車は、用途が資材の搬入、搬出なので、吊り上げ能力はそこまで求められていません。 反対に、クローラークレーンやトラッククレーンは、大規模な現場での使用が多く、吊り上げ能力が大きいほうが選ばれます。 操作場所の違い 次に、操作場所の違いについて解説していきます。 運転席とクレーン操作室が一緒になっているタイプやリモコン式など、さまざまです。 それぞれの移動式クレーンの操作場所は、以下のようになっています。 機種 操作場所 ラフタークレーン 運転席とクレーン操作室が同じ トラッククレーン 運転席とクレーン操作室が別々 ユニック車 リモコン式やラジコン式 クローラークレーン クレーン操作室のみ ラフタークレーンは、運転席とクレーン操作室が同じ場所にあります。 そのため、クレーンを操作する際に、一度降車する必要がありません。この点も、ラフタークレーンの作業性向上の要因になっています。 トラッククレーンは、運転席とクレーン操作室が別々になっています。 そのため、クレーンを操作する際は、一度降車する必要があります。 しかし、その分クレーンの操作がしやすいというメリットがあります。 ユニック車は、運転席から降り、手元のリモコンで遠隔操作をするのが一般的です。 次は、移動速度の違いについて、見ていきましょう。 それぞれの移動式クレーンの移動速度は、以下のようになります。 機種 速度制限 ラフタークレーン 最高速度50km未満 トラッククレーン(大型) 最高速度90km(車両のサイズによる) ユニック車(大型) 最高速度90km(車両のサイズによる) クローラークレーン 非常に遅い ラフタークレーンは、50kmを超えない設計になっています。 そのため、高速道路を走行できず、長距離走行は向いていません。 トラッククレーンやユニック車は、車両のサイズによりますが、大型だと最高で90kmの速度を出すことができます。 高い機動力を持ち、長距離走行もお手の物です。 生産台数の違い 最後に、生産台数の違いについて説明します。 生産台数の多さは、需要に結びついています。 今、国内では、どのクレーンが流行しているのかを考えるときの、参考にしてください。 それぞれの移動式クレーンの生産台数は、以下のようになります。 機種 生産台数 ラフタークレーン 1,843台(トラッククレーンも含む) トラッククレーン/td> 1,843台(ラフタークレーンも含む) ユニック車 12,567台 クローラークレーン 546台 ※令和2年度 参考:一般社団法人 日本クレーン協会 クレーン等機種別生産台数 ラフタークレーンとトラッククレーンは、合算された数字です。ほとんどがラフタークレーンになります。 トラッククレーンは、今ではあまり生産されていないためです。 ラフタークレーンとトラッククレーンが分けて記載されていた、平成24年のデータを見ても、ラフタークレーンが2,691台なのに対してトラッククレーンは、143台になっています。 ラフタークレーンは、移動式クレーンの中でトップの生産量を誇っています。 まとめ ラフタークレーンの良い点 不整地や狭い場所での活躍ができる 運転席とクレーン操作室が同じ、さらにブーム等を組み立てる必要もないため、作業性に優れている 生産台数は、移動式クレーンの中でトップクラスのため、中古も見つけやすい。 すでに、移動式クレーンの資格を取得している方は、この記事をきっかけに大型特殊免許取得を考えてみるのもいいと思います。 ラフタークレーンは、非常に扱いやすい移動式クレーンです。 ←トクワールドには、多数のクレーンがあります!

    2022/08/01

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