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カニクレーンのラジコンが丸わかり!アウトリガとクレーンの操作をスマートに!

クレーン

2023/09/28

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カニクレーンのラジコンが丸わかり!アウトリガとクレーンの操作をスマートに!

カニクレーンは、墓石や庭石、石碑の据え付けなど、周囲に支障物が多く狭いうえに段差があるような不安定な現場で活躍します。

また、周りに電線が張り巡らされた変電所、トンネルや地下鉄での管工事なども得意な現場です。

アクセスできる建設機械に制限のある現場、作業スペースが思うように確保できない現場という共通点がある、ビル建築の屋上での作業、プラント・工場の屋内作業などでも能力を最大限に発揮します。

以上のような現場では、工事の進行とともに現場状況が刻々と変化することも多いです。

そういう現場で、カニクレーン本体よりやや離れた場所で、現場全体に気を配りながら運転・操作するためにあるのが「ラジコン」です。ラジコンは、カニクレーンの安全作業上、欠かすことができないアイテムとなっています。

この記事では、カニクレーンのラジコンについて詳しく紹介します。

またカニクレーンが活躍している土木工事や建築工事について、メーカーやおすすめの購入先についても触れていますので、導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

ラジコンの概要

ラジコンと同じようにカニクレーンを遠隔操作できる装置にリモコンがあります。

ラジコンは無線式で電波の届く範囲で遠隔操作できるのに対して、リモコンでは送信ケーブルの長さの範囲内での遠隔操作ということになります。

この記事では、ラジコンについて概要を解説していきます。

ラジコンは前田製作所のMC285Cシリーズのものを参照していますが、メーカーや機種によって構成や機能、操作に多少の違いがありますので、詳細は各マニュアルをご確認ください。

ラジコンの構成

ラジコンは、送信機と受信機からなり、この2つによってラジコン装置として機能します。

送信機
送信機は、以下の5つのパーツによって構成されています。

  • 液晶表示部
  • 4種類の操作ボタン
  • 4組のクレーン操作レバー
  • アクセルレバー
  • グリップ(持ち手)

送信機は、クレーン操作信号を無線でクレーン本体に搭載した受信機に送信し、本体から離れた場所でクレーンを操作することができます。

基本的に片手で操作できるように設計されていて、操作レバーやボタンは親指で操作し、人差し指でアクセルレバーを操作することが可能です。他の指でグリップをしっかり握って送信機を保持します。

送信機の水洗いは厳禁です。清掃は、水または水で薄めた中性洗剤を布などに含ませて、汚れを拭き取るようにしてください。

受信機
受信機は、カニクレーン本体に搭載され、以下の5つのパーツで構成されます。

  • コントロールボックス
  • メインスイッチ
  • モニタディスプレイ
  • アンテナ
  • レセプタクル

レセプタクルとは、コネクタの挿入口のことです。

受信機は、送信機から送信された操作信号を受信しカニクレーンを作動させます。

ラジコンの機能

送信機は片手で操作できるので、もう一方の手で吊り荷を支えたり玉掛けしたりすることが可能です。

クレーン速度は、ラジコンのアクセルレバーの操作により、停止状態から最速まで続けて操作できます。

送信機の液晶表示部には、以下の操作状況が表示され確認できます。

  • クレーン操作
  • 微速操作
  • フック格納操作
  • アクセル開度

この液晶表示部には、異常の発生や異常の内容も表示されるので、異常箇所の確認や処置の迅速な対応が可能です。

送信機の操作状況や異常警報を音声メーセージで知らせる、音声機能付き機種もあります。

ラジコンは、類似した周波数の電波が近くで使用されていた場合、他の周波数に自動的に切り替える「オートスキャン方式」を採用していることが多いです。

また装置ごとに「IDコード(識別コード)」を設定し、独自のデータ伝送方式を採用していることがほとんどで、無線機の電波が混信してクレーンが誤作動しないようにしています。

ラジコンの安全

ラジコンは、電波法に基づいた「技術基準適合証明」を受けた装置を使用してください。メーカー純正のラジコンには、証明ラベルが添付されています。

証明ラベルが添付された送信機を改造したり、証明ラベルのない改造した送信機を使用したりすることは違法です。

送信機を使用するときは、必ずフックベルトを使用して操作中の送信機の落下防止に努めてください。

また送信機に強い衝撃を与えると故障や誤作動を引き起こし、感電や重大災害の原因になる可能性がありますから注意が必要です。

ラジコンに使用する電池はメーカー指定のものとし、電池は正しく使用してください。

ラジコンの操作

ラジコンの構成や機能などの概要を説明しました。ここからは実際のラジコン操作のポイントを解説します。

ラジコンは必要に応じてモードを切り換えて使用するタイプがほとんどです。モードには初期値設定モード、アウトリガモード、クレーンモードの3つがあります。

画面上で、それぞれのモードに切り換えたことをしっかり確認してから操作を開始しましょう。違うモードで誤った操作をすると、カニクレーンの誤作動につながり事故の原因になる可能性があります。

初期設定モードは、最初に液晶濃度や音声VOLなど、8種類程度の項目を設定するときに使用します。変更した場合は終了操作をしないと有効にならないので注意してください。

アウトリガ・クレーンのモード設定

まず、ラジコン送信機の各操作モードの設定(呼び出し)方法を説明します。

送信機の電源をONにすると、液晶表示部に約2秒間、クレーンマークが表示され、その表示が消えたら、自動的にクレーンモードに設定されます。

クレーンモードからアウトリガモードに切り替えるときは、一度電源ボタンを押してOFFにしてから再度電源ボタンをONにしてください。

液晶表示部にクレーンマークが表示されている間に、微速/モードボタンを2秒間押すと、クレーンモードとアウトリガモードの選択画面が表示されます。

カーソルを動かしアウトリガの横に合わせ、設定ボタンを押すとアウトリガモードになります。

アウトリガモードでの操作

所定の作業前点検終了後、送信機の各操作レバーの動きがスムーズで、レバーから指を離すと「中立」に戻ることを確認してください。

アウトリガモードでの操作のポイントは以下のようになります。

  • アウトリガ設置操作
    4基の各アウトリガ操作レバーを「出」に操作して各アウトリガを均等に伸ばし、機械を所定の高さにする。機械が地面から「約80ミリ」浮いたら、アクセルレバーをゆっくり戻し、操作レバーから指を離して「中立」位置にする。
  • アウトリガ格納操作
    操作モードを」「アウトリガ接地モード」にする。操作レバーを「入」に操作してアクセスレバーをゆっくり引く。機械が地面に接地したら、アクセルレバーをゆっくり戻し、操作レバーから指を離して「中立」位置にする。

クレーンモードでの操作

所定の作業前点検終了後、すべてのアウトリガが確実に接地されていることを確認してから、クレーンモードでの操作を開始してください。

クレーンモードでの操作のポイントは以下のようになります。

  • 旋回操作
    右旋回は「右」に操作し、アクセルレバーをゆっくり引くと、ブームはクレーン上から見て時計回りに旋回する。左旋回も同様。アクセルレバー及び旋回操作レバーから指を離し、中立位置に戻すと旋回が停止する。
  • ブーム伸縮操作
    ブーム伸縮レバーを「伸」に操作し、アクセルレバーをゆっくり引くとブームが伸長する。ブームの「縮」操作も同様。アクセルレバー及びブーム伸縮操作レバーから指を離し、中立位置に戻すとブームの伸縮が停止する。
  • フック巻上、巻下操作
    フック巻上、巻下操作レバーを「上」に操作し、アクセルレバーをゆっくり引くとフックが巻き上がる。フックの巻下げも同様。アクセルレバー及びフック巻上、巻下操作レバーから指を離し、中立位置に戻すとフックの巻上げまたは巻下げが停止する。
  • フック巻上、巻下操作
    フック巻上、巻下操作レバーを「上」に操作し、アクセルレバーをゆっくり引くとフックが巻き上がる。フックの巻下げも同様。アクセルレバー及びフック巻上、巻下操作レバーから指を離し、中立位置に戻すとフックの巻上げまたは巻下げが停止する。
  • 微速モードの設定と解除
    クレーン操作を低速で行いたい場合は、微速モードに設定するとクレーン最高作動速度が規制されて、クレーン作業の低速での速度コントロールをさらにスムーズで行うことができる。
  • エンジンストップと非常停止操作
    送信機のアクセルレバーや操作レバーから指を離しても作動が停止しない場合や、操作していないのにクレーンが動き始めた場合は、エンジンストップ・非常停止操作ボタンを押すと停止する。

土木工事・建築工事で活躍するカニクレーン

カニクレーンは、さまざまな土木工事・建築工事で活躍できるように進化を遂げています。カニクレーンの構成の概要と最新機種の仕様情報を紹介します。

カニクレーンは、ゴムクローラー(キャタピラ)式の走行台車にクレーン(ブーム式)を搭載した移動式クレーンです。

作業現場内では自走して走行し、定格総荷重以内でのクレーンによる吊り荷作業が可能です。またラジコンによる遠隔操作もできます。

クレーン本体は、走行台車部、クレーン部、安全装置から成り、「コンパクト設計」と「屈折式アウトリガ」が特徴です。

動力源は、熱効率が高く燃料消費量が少ないディーゼルエンジンが主流ですが、比較的小型の機種ではガソリンエンジンもあります。またオプションで、よりクリーンな電動モーターとの併用仕様がある機種も増えています。

多くの建設機械同様、ブームやアウトリガは油圧によって作動し、スムーズで小回りのきく動きが特長です。

カニクレーンには乗車型と非常車型があり、作業する現場状況や作業時間、扱う吊り荷の重量などで選択されます。

最新機種の特徴としては、各種モーメントリミッタの充実、アウトリガインターロック仕様などによる安全性の向上が挙げられます。

カニクレーンは前田製作所

実はカニクレーンという名称は、前田製作所の商品名です。

前田製作所は、カニクレーンを狭くて足元の不安定な墓地での作業を容易にするために開発したとされています。

カニクレーンはコンパクトな形状のままゴムクローラーで走行しますが、現場では4本のアウトリガを張出して接地します。このアウトリガを張出した姿がカニに似ていることからカニクレーンと命名されました。

前田製作所は前田建設工業の機械工場として開設され、1962年に株式会社として独立し、建設機械のコマツと強い連携関係にあります。

1968年自社商品の前田クレーンを発売し、1980年には、カニクレーンの原型ともいえるミニクロクレーンを発売しました。

本社は長野県の長野市にあり、全国に28カ所の拠点があります。また海外の主要拠点として、2022年MAEDA AMERIKA Inc.を設立し、グローバルに営業活動を展開しています。

古河ユニックはミニ・クローラクレーン

「赤いユニック」でおなじみの古河ユニックは、1961年に日本初の積載型クレーンを発売して以来、ユーザーニーズに応える技術と製品を開発し続けています。

現在ではユニックとクレーンにおいて、わが国の代表的なメーカーです。

カニクレーンは前田製作所の商品名でもあるため、古河ユニックでは同様のクレーンをミニ・クローラクレーンと呼んでいます。

古河ユニックは、1946年に創設された共栄開発が前身です。

1970年に社名にもなった「UNIC(ユニック)」は、積載型クレーンの代名詞として世界レベルで浸透しています。1987年、現在の古河機械金属のグループに入りました。

1991年、2.5トン吊りミニ・クローラクレーンの発売を開始しています。また最近では、車両運搬車「キャリア」も製造販売しています。

東京に本社があり、全国に42カ所の販売拠点、400ヶ所以上の指定サービス工場が稼働中です。

「赤いユニック」でおなじみの古河ユニックは、1961年に日本初の積載型クレーンを発売して以来、ユーザーニーズに応える技術と製品を開発し続けています。

現在ではユニックとクレーンにおいて、わが国の代表的なメーカーです。

カニクレーンは前田製作所の商品名でもあるため、古河ユニックでは同様のクレーンをミニ・クローラクレーンと呼んでいます。

古河ユニックは、1946年に創設された共栄開発が前身です。

1970年に社名にもなった「UNIC(ユニック)」は、積載型クレーンの代名詞として世界レベルで浸透しています。1987年、現在の古河機械金属のグループに入りました。

1991年、2.5トン吊りミニ・クローラクレーンの発売を開始しています。また最近では、車両運搬車「キャリア」も製造販売しています。

東京に本社があり、全国に42カ所の販売拠点、400ヶ所以上の指定サービス工場が稼働中です。

クレーンの購入は中古販売専門会社

カニクレーンを含むクレーンの購入は、中古建機の販売専門会社をおすすめします。おすすめの理由は、低価格で納期が早いからです。

たとえば前田製作所の2.9トン吊り5段ブームでラジコン付きの中古価格は、300万前後ですが、新品では600万円前後します。

また新品の場合は購入から納品までにさまざまな手続きや調整が必要ですが、中古は在庫さえあれば購入してすぐ使用することができます。

カニクレーンなどクレーンを中古で購入する場合は、自社で整備点検ができる販売会社を選びましょう。整備・点検を外注する会社は割高になります。

そしてカニクレーンの購入で忘れてならないのが、搬入に必要なトラックなどの輸送手段です。これにも自社で対応できる会社を選んだ方がお得になります。

カニクレーンをスポット的に短期で使用する場合はレンタルという選択肢もあります。

レンタル料金は、吊り上げ荷重のクラス別で設定されていることが多いですが、年式や走行距離でも差があるようです。

1,7トンクラスで1日20,000円/月250,000円、2.9トンクラスで1日35,000円/月350,000程度が目安となっています。この他に諸費用(約2,000円~4,000円)がプラスされます。

まとめ|ニクレーンのラジコンが丸わかり!
ここまでカニクレーンについて、ラジコンを中心に紹介してきました。

まず、ラジコンの構成・機能・安全などの概要、モード設定や操作方法を説明しました。その他、カニクレーンが活躍している工事について、代表的なメーカーやおすすめの購入先、レンタルについても触れてました。

カニクレーンは、現状では他の建設機械に比べると販売台数がまだ少ないです。ただ今後、作業スペースに限りがある都市中心部や高層ビルでの維持・修繕作業での活躍が増えてくると考えられます。

作業効率や安全性を重視したい狭所現場での作業が発生した場合は、ぜひカニクレーンを検討してみてください。
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資格の一覧になります。 ・吊り上げ荷重が5t以上:移動式クレーン運転士免許 ・吊り上げ荷重が1t以上5t未満:小型移動式クレーン運転技能講習 ・吊り上げ荷重が1t未満:移動式クレーンの運転の業務特別教育 それでは、1つずつ解説します。 移動式クレーン運転士免許 こちらの免許を取得すると、5t以上を含む全ての移動式クレーンを運転・操作することができます。 大規模な現場でパワフルに働きたいという方は、この資格に挑戦して免許取得を目指してください。 合格率は、学科試験が約65%。実技試験が約60%になっています。 クレーンの資格に比べると、少し取得しやすいようです。 この資格は ・移動式クレーンを全て運転できるようになりたい方 ・大規模な現場で活躍したい方 におすすめです。 小型移動式クレーン運転技能講習 こちらの資格を取得すると、1t以上から5t未満の全ての移動式クレーンを運転・操作することができます。 技能講習となっていますので、約20時間の学科・実技講習を受講すれば、資格を取得できます。 最短で小型移動式クレーンを運転ができるようになります。 この資格は ・小型移動式クレーンを運転できるようになりたい方 ・移動式クレーンの用途が明確にわかっており、5t以上は必要ない方 におすすめです。 移動式クレーンの運転の業務特別教育 こちらの資格を取得すると、1t未満の移動式クレーンを運転・操作することができます。 特別教育となっていますので、約13時間の学科・実技試験を受講すれば、資格を取得できます。 1t未満となると、活躍できる場所が限定されますので、自分の用途に合っているか確認が必要です。 この資格をおすすめする方は、小型移動式クレーン運転技能講習と同じになります。 移動式クレーンでも同様に玉掛作業の資格を取得することをおすすめします。 移動式クレーンで公道を走行して現場に入り、移動式クレーンを運転して帰るには、クレーンに適した運転免許が必要になります。 運転免許はセットと考えて、計画的に取得するようにしてください。 種類別!実際に資格・免許を取得するのに費用はどのくらいかかるの? 早速資格を取得しようと考えている人もいると思います。 次にクレーン運転士になるにはどのくらい費用が掛かるのかを解説します。 結論から言うと、教習所によって多少の違いはありますが、おおよそ下記の費用になります。 ・免許取得→10万~15万 ・技能講習→3万~5万 ・特別教育→1万5千円~2万 前述した通り玉掛け作業・運転免許の資格も必要になってきます。 玉掛け作業の場合は、 ・技能講習→2万~4万 ・特別教育→約2万 運転免許の場合は、 ・大型特殊車→約10万~20万(取得している免許により変動) ・大型自動車→約20万~35万(取得している免許により変動) ・中型自動車→約10万~27万(取得している免許により変動) それでは、詳しく解説します。 クレーン・デリック運転士免許 こちらの免許取得にかかる費用は、約14万円です。 床上操作式クレーン運転技能講習 こちらの資格取得にかかる費用は、約3万5千円になります。 教習所によって金額も多少変わりますので、必ずホームページを確認してください。 クレーンの運転の業務特別教育 こちらの資格取得にかかる費用は、約1万5千円になります。 クレーンの吊り上げ荷重が小さくなれば比例して、費用も安くなります。 移動式クレーン運転士免許 こちらの免許取得にかかる費用は、約14万円になります。 クレーンと移動式クレーンに大きな違いはありません。 しかし、移動式クレーンの場合は運転免許も取得の必要があります。 小型移動式クレーン運転技能講習 こちらの資格取得にかかる費用は、約4万円になります。 移動式クレーンの運転の業務特別教育 こちらの資格取得にかかる費用は、約1万5千円になります。 全ての資格に言えますが、この金額にプラスして諸費用が掛かりますので注意してください。 免許取得から技能講習、特別教育と段階的に費用は安くなります。 実際どんなことを勉強するの? 試験・講習の内容とは? 実際にどんなことを勉強するの?と思っている方のために、試験・講習の内容を解説します。 運転士免許の試験内容とは? 学科試験科目は以下の通りです。 ・クレーン及びデリックに関する知識 ・原動機及び電気に関する知識 ・クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 ・関係法令 学科試験の試験時間は全科目を通して、2時間30分です。 実技試験科目は以下の通りです。 ・クレーンの運転 ・クレーンの運転のための合図 移動式クレーンの場合は、 ・移動式クレーンの運転 ・移動式クレーンの運転のための合図 クレーンの学科試験は、過去問と似た内容が出題される傾向があります。 しっかりと、対策して勉強すれば難しくありません。 技能講習の講習内容とは? 技能講習科目は以下の通りです。 ・床上操作式クレーンに関する知識と原動機及び電気に関する知識 ・小型移動式クレーンに関する知識と原動機及び電気に関する知識 ・床上操作式クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 ・小型移動式クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 ・関係法令 これらの中で、必要なものを受講する形になります。 その後、実技講習を計7時間ほど受講して、完了です。 特別教育の講習内容とは? 特別教育の科目は以下の通りです。 ・クレーンに関する知識 ・原動機及び電気に関する知識 ・クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 ・関係法令 これらを勉強し、その後実技講習を計4時間受講すると無事完了です。 ユンボの操作|まとめ 今回は、クレーンの資格・免許について解説しました。 クレーンの種類によって、取得しなければならい資格も変わってきます。 資格により費用も変わります。この金額にプラスして諸費用が掛かりますので注意してください。 そして、忘れてならないのはクレーンで公道を走るための運転免許も必要になります。 取得まで日数がかかるのもあるため、計画的に取得することをおすすめします。 ←トクワールドには、いろいろなクレーンが多数あります!

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  • カニクレーンを中古で購入する前に!クレーン操作に必要な資格とトラック免許について解説
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    カニクレーンを中古で購入する前に!クレーン操作に必要な資格とトラック免許について解説

    目次 カニクレーン購入したい、または導入を検討している方へ 1.カニクレーンを導入するメリット 2.カニクレーンに必要な資格 カニクレーンの操作について まとめ カニクレーン購入したい、または導入を検討している方へ カニクレーンは霊園やお墓を工事する際、大切な墓石を傷つけないように運搬する小型移動式クレーンとして開発されました。日本の墓地は、墓石同士の感覚や通路も狭く、山間などの場所によっては斜面もあるという特有の事情を抱えています。そのような作業が難しい現場でカニクレーンは最も重宝されます。 また、通常のクレーンが通れないような工場内や建設中である建物内のほか、不整地や斜面など安定しない場所や、視界の悪い場所でも活躍しています。カニクレーンは狭い場所でのクレーン作業が多い、石材店や工務店などで最も主戦力になる重機と言えるでしょう。 カニクレーンの稼働数が年間を通して少なくても、「レンタルだと必要な時に機械がない」、「便利なので1台は常備しておきたい」、と中古購入を考える方もいらっしゃると思います。 まずは、カニクレーンの操作や作業をするには定められた資格を取得する必要があります。また、カニクレーンを現場に輸送する手段としてトラックが必要になることが考えられるでしょう。 今回はカニクレーンの導入を検討している方向けに、「購入する前に取得しておきたいカニクレーンの必要資格について」解説します。 1.カニクレーンを導入するメリット 前述したとおり、カニクレーンは他のクレーンでは作業困難な現場においてとても効率的な小型移動式クレーンです。その反面、クローラー走行のため自走での移動自体は可能なものの、速度は非常に遅いので公道を走行することはできません。そのため、移動の際にはトラックの荷台などに乗せて運ぶことになります。 しかし、クレーンの重量に適合した車両運転資格を取得すれば、トラッククレーンやホイールクレーンなどの作業にも活かせます。では、カニクレーンを導入することで得られる大きなメリットについて確認しましょう。 1-1.弊所でのクレーン作業に重宝 カニクレーンは走行時の車体幅が60㎝程であり、室内扉や廊下の角でも難なく通過できます。また、安定性の高い4本のアウトリガーは周囲に障害物がある場所でも状況に応じて、長さや角度などの張出し状態及び具合を調整することが可能です。屋外では、上部に電線がある現場でも作業範囲規制を設定することで、接触を避けた安全な作業をすることができます。 1-2.格納も省スペースで可能 カニクレーンは格納時、クレーンやアウトリガーは縮めた状態なので、広い倉庫や保管スペースを持たなくても省スペースで保管可能です。コンパクトに収まるので管理がしやすく邪魔になることもありません。また、トラックの荷台積載時は、他の機材や道具を一緒に載せるスペースが広くとれるのも利点でしょう。 1-3.中古であれば100万円以下で導入できる カニクレーンは新品で購入すると、小さいものでも大きさに比べて非常に高額であり、販売台数が少ないので中古品はあまり多くありません。しかし、ネットオークションなどで調べてみると2.5トン、有線ラジコン付きで100万円以下の出品が多々見受けられます。 15年から20年経過したカニクレーンでも通常の場合、室内保管していることが殆どである事や使用頻度が少ない点から状態が良いものもあります。キャタピラ、油圧ホース、シリンダーのパッキンは消耗品のため、劣化などで交換する必要があるかもしれませんが、本体自体は良好のものが多いです。 2.カニクレーンに必要な資格 クレーンと名の付く機械は種類が多く、クレーンごとに必要となる資格も異なります。ここでは、カニクレーンの操作に必要または、作業で必要になる資格について解説します。 1.小型移動式クレーン カニクレーンは移動式クレーンの中でも小型移動式クレーンに分類される機械です。小型移動式クレーンは、吊り上げ荷重1トン以上5トン未満の移動式クレーンのことを指します。労働安全衛生法では、小型移動式クレーン業務の際は移動式クレーン運転士または、小型移動式クレーン運転技能講習修了者でなければ従事できないことが定められています。小型移動式クレーン免許は技能講習を修了することが取得条件です。 1-1.資格に必要な条件 小型移動式クレーンは満18歳以上であれば、誰でも受講することができます。運転免許を持っていなくても受講可能ですが、講習の内容が多くなります。このように、資格取得に必要な条件はほぼないので高齢者や女性でも気軽に受講することができます。 1-2.資格取得で運転できるもの 小型移動式クレーン免許で運転できるものは、以下のとおりです。 トラッククレーン(積載形トラッククレーンを含む)/ホイールクレーン(ラフテレーンクレーンを含む)/クローラークレーン/浮きクレーン/鉄道クレーン/その他4.9トンまでの小型移動式クレーン 1-3.資格の取得内容と免除項目 小型移動式クレーン講習は、労働安全衛生規則第83条 クレーン等運転関係技能講習規定(労働省令第34号)に基づく講習です。 講習内容は以下のとおりとなっています。 学科講習(13時間) ・小型移動式クレーンに関する知識(6時間) ・原動機及び電気に関する知識(3時間) ・運転のために必要な力学に関する知識(3時間) ・関係法令(1時間) 実技講習(7時間) ・小型移動式クレーンの運転(6時間) ・運転のための合図(1時間) これに加え、次の修了試験があります。 ・学科修了試験(1時間) ・実技修了試験(1時間) 下記の資格を有する方は、科目などの一部免除を受けることができます。 【取得済み資格】 【免除される科目】 ・クレーン・デリック運転士免許を取得した方 ・揚貨装置運転士免許を取得した方 ・床上操作式クレーン運転技能講習を修了した方 ・玉掛け技能講習を修了した方 ・運転のために必要な力学に関する知識 ・小型移動式クレーン運転のための合図 ・車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習を修了した方 ・原動機及び電気に関する知識 1-4.資格難易度と合格率 小型移動式クレーン技能講習は、講義をきちんと聞いていれば修了試験も難しくはありません。修了試験の合格率を見ても、学科試験99%以上、実技95%以上と難易度は低めです。移動式クレーンよりも簡単なので、先に取得しておく人も多いようです。 1-5.資格に必要な費用と期間 小型移動式クレーンにかかる費用は、免除項目の有無により変動しますが、およそ¥27.000〜¥50.000程度です。 講習期間は3日間で、時間は以下のとおりです。 ・免除科目のない方:20時間 ・小型移動式クレーン、クレーン等の特別教育修了後、業務経験が6ヶ月以上ある方:19時間 ・車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習修了者。建設機械施工技師1級・2級の第2種または第6種合格者:17時間 ・クレーンデリック(旧クレーン運転士資格、旧デリック運転士資格含む)、揚貨装置いずれかの運転技能講習修了者:16時間 ・鉱山にて吊り上げ荷重5トン以上の移動式クレーンの業務経験が1ヶ月以上ある方:13時間 2.玉掛け クレーンで荷物を吊るす作業をおこなう際に、クレーンのフックに荷物をかけたり、外したりする作業全般を「玉掛け」と言います。クレーンでは、数トンクラスの荷物を運ぶことが可能であり、万が一にもミスをしてしまうと重大な事故に繋がりかねません。そのため、玉掛け作業を行うには、安全上の知識や操作方法を知っているという証明の玉掛け免許が必要です。 このことから、玉掛けは安全衛生法第61条、76条において定められている玉掛け技能講習(または玉掛け特別教育)を修了していない者が行うことはできません。 正式名称は「玉掛け技能講習修了者」となり、1トン未満のものから1トン以上のものまで扱えるようになります。玉掛け1トン未満のものだけ扱える資格は、「玉掛け特別教育修了者」といいます。 2-1.資格に必要な条件 玉掛け免許は小型移動式クレーン免許と同じく、満18歳以上であれば基本的に誰でも受講することができます。また、運転免許を持っていなくても大丈夫です。 すでに、現場に出て作業している方が玉掛け免許を取得しようとした場合や、他のクレーン等の免許を持っている場合は、受講科目を免除され、短時間で取得することができます。 2-1.資格に必要な条件 玉掛け免許は小型移動式クレーン免許と同じく、満18歳以上であれば基本的に誰でも受講することができます。また、運転免許を持っていなくても大丈夫です。 すでに、現場に出て作業している方が玉掛け免許を取得しようとした場合や、他のクレーン等の免許を持っている場合は、受講科目を免除され、短時間で取得することができます。 2-2.取得で可能になる作業 クレーン作業をする際に、フックに荷物をかけたり外すために必要な資格です。そのためクレーンの資格と合わせて取得する方が多いです。実際に作業をするときには、クレーンを運転しない玉掛けする側の人に玉掛け免許が必要なことはもちろんのこと、クレーンを運転する人にも玉掛け免許が必要となってきます。したがって玉掛け免許とクレーンの免許はセットで保有しておくのがベストと言えるでしょう。 2-3.資格の取得内容と免除項目 玉掛け特別教育の講義内容は、以下のとおりです。 学科 ・クレーン、移動式クレーン、デリック及び揚貨装置に関する知識:1時間 ・クレーン等の玉掛けに必要な力学に関する知識:1時間 ・クレーン等の玉掛け方法:2時間 ・関係法令:1時間 実技 ・クレーン等の玉掛け:3時間 ・クレーン等運転のための合図:1時間 玉掛け技能講習の講義内容は、以下のとおりです。 学科 ・クレーン等に関する知識:1時間 ・クレーン等の玉掛けの方法:7時間 ・クレーン等の玉掛けに必要な力学に関する知識:3時間 ・関係法令:1時間 実技 ・クレーン等の玉掛け:6時間 ・クレーン等の運転のための合図:1時間 所有資格によって免除される項目は以下のとおりです。 【取得済み資格】 【免除項目】 移動式クレーンまたはクレーン・デリック運転士免許(旧クレーン運転士免許・デリック運転士免許)、揚貨装置運転士免許取得者 クレーン等の玉掛けに必要な力学に関する知識 小型移動式クレーン運転技能講習または、床上操作式クレーン運転技能講習修了者 クレーン等の運転の合図 2-4.資格難易度と合格率 玉掛けの試験はそれほど難しいものではありません。落ちる人はごくわずかと言われており、例としては学科の講義が長くて眠くなってしまいしっかり勉強できなかったという方や、極度の緊張で実技試験の合図に間違えてしまったり、指示にきちんと対応できなかった、などという方くらいしか落ちることは少ないでしょう。 具体的には、筆記試験は60%、実技試験は70%正解すれば合格されています。 2-5.資格に必要な費用と期間 玉掛け免許の取得に必要な期間は、玉掛け特別教育で2日間(9時間)、玉掛け技能講習で3日間(15〜19時間)です。費用は、玉掛け特別教育で2万円弱、玉掛け技能講習で2〜4万円程度です。 3.中型運転免許 カニクレーンを現場に移動させるにはトラックの荷台に乗せて運ぶのが一般的です。ちなみに、積載重量が350グラムを超えてしまうため軽トラへの積載はできません。カニクレーンは重量が2トンや3トンを超えるものが殆どなので、運転できる車両が、「車両総重量11トン未満・最大積載量6.5トン未満・乗員定員29人以下」と、カニクレーンを積載しても余裕がある中型免許を取得しておくと便利でしょう。 ただし、平成19年以前に普通免許を取得していた場合は、すべての中型免許が運転できるわけではありませんが、以前と同様に車両総重量8トン未満、最大積載量5トン未満までの車両の運転は可能となっています。 3-1.資格に必要な条件 普通自動車免許と準中型免許は18歳から受験資格を得ることができます、しかし、中型免許を取得するには20歳以上でなおかつ運転経験が2年以上という条件を満たしていなければなりません。運転経験が必要なことからもわかる通り、中型免許を取得するためには普通自動車免許などを取得している必要があります。 3-2.取得で運転可能になる車両 中型運転免許が必要となるのは、その名の通り中型自動車に分類される車両です。車両総重量11トン未満・最大積載量6.5トン未満・乗員定員29人以下のものを指しますが、例えば4トントラックと呼ばれる車両などがイメージしやすいと思います。このサイズのトラックが運転できれば中距離の運送業務なども可能です。また、乗車人数が11人以上29人以下なのでマイクロバスの運転も可能となります。 3-3.資格取得までの流れ 中型免許取得の流れは基本的に普通自動車免許と大きな違いはありません。まずは教習所に入校してから教習を受けることになります。教習所で卒業試験に合格し、卒業すれば管轄の試験場で適正試験を受け、合格すれば中型免許取得となります。 中型自動車免許は普通自動車の運転とは違い、サイズもかなり大きく感覚もまるで違います。取得までに時間がかかってしまうケースも少なくないので、仕事などで中型免許が必要となる場合は、できるだけスケジュールに余裕を持っておくことをオススメします。 3-4.資格難易度と合格率 中型免許の合格率は90%以上と言われており、合格率からも分かるとおり、しっかりとした準備をしておけばそれほど難易度の高いものではありません。 特に実技試験での実際の原点項目を普段の練習から意識しておくことで、細かミスを減らす可能性が高くなります。 3-5.資格に必要な費用と期間 中型免許にかかる期間は普通自動車免許を所持している場合で1〜2ヶ月、8トン限定中型免許や準中型免許を所持している場合で3週間〜1ヶ月程度が目安です。教習所の混雑具合によっては時間がさらにかかるケースがありますので、スケジュールには余裕を持っておきましょう。 費用については、普通自動車免許を所持している場合は17〜25万円が相場です。8トン限定免許や準中型免許を所持している場合は14〜20万円が相場となっています。 費用については教習所によって変動するので、事前に確認しておくようにしましょう。また、合宿免許などを利用すればより短期間かつ低料金で取得できるケースもありますので、早く免許を取得したいという方はオススメです。 カニクレーンの操作について カニクレーンはまずカニクレーンでクレーン作業を行うときは、必ずアウトリガを使い水平器などを確認しながら機体を水平状態に保ちましょう。クレーンは必ず水平堅土上に設置し、アウトリガーを設置するときは、周囲に人を近づけないでください。アウトリガの受け皿に足を挟まれるなど、重大な事故を招く恐れがあります。 旋回時などのレバー操作は、できるだけゆっくり行い、スムーズに起動、低速で旋回し、静かに停止するようにしてください。特に荷を吊っている時の急激なレバー操作は、荷が触れて機械の安定が失われてしまうことや、機械が転倒する危険があります。 また、アウトリガーを正常に設置させていても、360度旋回させると安定度の小さい方向があります。荷を吊りながら旋回するときは十分に注意してください。 まとめ クレーン操作に必要な資格とトラック免許|まとめ 今回はカニクレーンを伴う業務、操作に必要な資格について解説しました。カニクレーンを導入することで業務の幅が広がったり、クレーン車が入れない場所でも吊り上げ作業ができるようになるので、作業の効率化に繋がります。 カニクレーンは小型移動式クレーン免許で運転・操作が可能ですが、フックに荷物をかけて吊り上げるクレーン作業には玉掛け免許が必要なので、カニクレーンを伴う作業を行うには最低この2種類を合わせて取得しておきたいですね。また、現場や遠くの場所にカニクレーンを運ぶには中型免許を取得しておけば不足はないでしょう。

    2022/09/13

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  • 注意!クレーンの点検を適切に行っていますか?年次・月次の点検内容と費用を分かりやすく解説
    クレーン

    注意!クレーンの点検を適切に行っていますか?年次・月次の点検内容と費用を分かりやすく解説

    目次 注意!クレーンの点検を適切に行っていますか?年次・月次の点検内容と費用を分かりやすく解説 クレーンの点検・検査は「クレーン等安全規則」により義務付けられている クレーンを点検するタイミングは、全部で4回! 知っておくべき!各点検・検査の項目とは? 定期自主検査(年次点検・月次点検)にかかる費用を安くするコツ まとめ 今、記事を読んでいるあなたはこのような悩みをお持ちではないでしょうか? 「クレーンを点検するタイミングがわからない!」 「クレーンの点検は何をすればいいの?」 「年次・月次の定期自主検査にかかる費用はどのくらいなの?」 この記事では、このような悩みを分かりやすく解説します。 クレーンは頼もしい建設機械ですが、何かトラブルが発生すると重大事故に繋がる恐れが非常に高いです。 自分と周りを守るためにも、ぜひ、この記事を最後まで読んでください。 クレーンの点検・検査は「クレーン等安全規則」により義務付けられている まず初めに、クレーンの点検・検査の重要性について解説していきます。 クレーンの点検・検査は、「労働安全衛生法」の規定に基づいた「クレーン等安全規則」で義務付けられています。点検・検査を行わなかった場合は法令違反となり罰則の対象になります。 「バレなければクレーンの点検をしなくてもいいだろう」という考えは絶対にやめてください。 実際に、クレーンの定期自主検査(年次点検・月次点検)を怠っていたとして、書類送検されたケースもあります。 そうならないためにも、クレーンの点検についての適切な知識が重要になります。 定期自主検査(年次点検・月次点検)をしなければならないクレーンは以下の通りです。 吊り上げ荷重0.5トン以上の全てのクレーン 吊り上げ荷重0.5トン以上の全ての移動式クレーン この上記に該当するクレーンを運転している方は、点検の義務があることを忘れないでください。 クレーンを点検するタイミングは、全部で4回! クレーンを点検・検査するタイミングは全部で4回あります。 1.年次点検 2.月次点検 3.作業開始前の点検 4.暴風後等の点検 クレーンの定期自主検査(年次点検・月次点検)において、法定の資格は必要とされていません。 しかし、事業者は検査者に「定期自主検査者安全教育要領」に基づいた「定期自主検査安全教育」を受けることを推奨しています。 年次点検は、一般的に外注することがほとんどです。月次点検はクレーン運転手が行う場合もありますので、その際は「定期自主検査安全教育」を受けるようにしましょう。 それでは、各点検を詳しく解説します。 年次点検 年次点検とは、その名の通り「1年以内ごとに1回」行う検査のことを言います。 1年に1回の重要な点検になります。そのため、クレーン点検業者に外注することが一般的です。 月次点検 月次点検も、その名の通り「1ヵ月以内ごとに1回」行う検査のことを言います。 月次点検も非常に重要な点検です。必ず行いましょう。 作業開始前の点検 作業開始前の点検は、クレーン作業を開始する前に行う点検のことを言います。 毎日行う点検ですので、不備が無いかじっくりチェックしてください。 暴風後等の点検 暴風後等点検は、暴風や地震の後に作業を行う場合、必要な点検のことを言います。 点検をしなければいけない場合は、以下の通りです。 ●瞬間風速が毎秒30メートルを超える風が吹いた時 ●震度4以上の地震が発生した時 暴風後等の点検は屋外に設置されているクレーンのみに適用されます。 知っておくべき!各点検・検査の項目とは? 本題に入る前に、1つ注意点があります。 点検・検査後は必ず検査結果を保存するようにしてください。 理由は、クレーン等安全規則では「自主検査等の結果を記録し、これを3年間保存しなければならない」と義務付けているからです。 点検・検査をする際の項目について解説します。 作業開始前点検 作業開始前点検の項目は以下の通りです。 ●巻過防止装置・ブレーキ・クラッチ及びコントローラーの状態を点検 ●ランウェイの上及びトロリが走るレールの状態とワイヤーロープが通っている箇所の状態を点検 クレーン等安全規則では、作業開始前点検のみ点検記録を残さなくてよいとされています。 年次点検 年次点検の点検項目は以下の通りです。 ●構造・機械・電気部分に異常がないか ●ワイヤーロープ又は吊チェーンに異常がないか ●吊り具に異常がないか ●基礎に異常がないか ●荷重試験(定格荷重に相当する荷重の荷を吊って行う) 月次点検 月次点検の点検項目は以下の通りです。 ●過巻防止措置その他の安全装置、過負荷警報装置その他の警報装置、ブレーキ及びクラッチに異常がないか ●ワイヤーロープ又は吊チェーンに異常がないか ●フック・クラブバケット等の吊り具に損傷がないか ●配線・集電装置・配電盤・開閉器及びコントローラーに異常がないか ●ケーブルクレーンはメインロープ、レールロープ及びガイロープを緊結している部分に異常がないか。また、ウインチの据え付けの状態はよいか。 暴風後等の点検 暴風後等の点検の項目は、作業開始前点検と同じになります。 暴風後等の点検も、検査結果を3年間保管しなければいけません。忘れずに点検してください。 定期自主検査(年次点検・月次点検)にかかる費用を安くするコツ 最後にクレーンの定期自主検査にかかる費用を、解説していきます。 定期自主検査(年次点検・月次点検)にかかる費用は約2万円〜20万円! 定期自主検査を外注する場合、費用は約2万円〜20万円になります。 金額の幅が大きいのは、クレーンの種類や検査条件によって大幅に変わってくるためです。 検査の費用に関わってくる項目は、以下の通りです。 ●クレーンの種類 ●クレーンの吊り上げ荷重(t) ●1度に検査するクレーンの台数 ●休日及び時間外での検査 ●年末年次に行う検査 一番大幅に費用が変わるのが、吊り上げ荷重の項目です。 天井クレーンを例に挙げて、比較します。 5t未満 16,720円 5t以上10t未満 22,550円 10t以上20t未満 30,580円 20t以上50t未満 41,470円 50t以上100t未満 56,430円 100t以上200t未満 73,480円 200t以上500t未満 96,360円 500t以上 128,260円 吊り上げ荷重の階級が上がるごとに、値段が跳ね上がっていくのがわかると思います。 費用を安くするコツは、以下の2点です。 1.1度に複数のクレーンを点検に出す 2.平日の業務時間内に点検をしてもらう もちろん、できるだけ費用を抑えたいですよね。この2つのコツはしっかり覚えておきましょう。 詳しく年次点検の料金を知りたい方は、下記のリンクを参考にしてください。 一般社団法人日本クレーン協会 検査料金・検定料金 まとめ クレーンの点検|まとめ クレーンの点検は「クレーン等安全規則」で義務付けられています。 点検を行わなければ、法令違反です。下記点検・検査は必ず受けてください。 年次点検 月次点検 作業開始前点検 暴風後等の点検 必ず、上記のタイミングで適切に点検・検査をしてください。 安全第一です!! ←【中古クレーン】はトクワールドにお任せ!在庫多数あります!

    2022/06/10

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