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カニクレーンナックルブームは最先端の建設機械!その特徴を徹底解説!

クレーン

2023/09/21

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カニクレーンナックルブームは最先端の建設機械!その特徴を徹底解説!

カニクレーンは、コンパクトな設計と4本のアウトリガーが特徴です。

下部走行体はゴムクローターで、走行中の全幅は590ミリ~1,390ミリ、一般的な重機が進入していけない現場へ到着すると4本のアウトリガーを張り出して接地します。

狭く不安定な場所での墓石や庭石の据え付け、周りに電線が張り巡らされた変電所、スペースが限られたトンネルや地下鉄の管工事で荷を吊って揚げて運搬します。

さらに今後は、都市中心部の建築物密集地や高層ビルでの維持・修繕工事などでの活躍が期待されています。

一方、ナックルブームクレーン(屈曲式クレーン)は、クレーン分野で非常に注目を集めています。

ナックルブームクレーンは、ウインチを持たずブームの先端にフックをつけて荷を吊り上げます。ブームを高く立ち上げ、フックを吊り降ろす作業が必要ありません。

最短距離で、すばやく荷へアプローチできるのが特徴です。吊り上げ後も荷を大きく揺らすことなく移動させることができます。

また油圧アタッチメントのパレットフォークやグラップルを装着させれば玉掛け作業も必要ないです。

以上のような特徴をもつカニクレーンとナックルブームクレーンを組み合わせた、カニクレーンナックルブームは、最先端の建設機械として期待されています。

この記事では、カニクレーンナックルブームについて解説します。

カニクレーンナックルブーム(電動併用仕様)を解説

カニクレーンナックルブームを製造しているのは、国内メーカーでは前田製作所のみとなっています。商品の型式番号は、「MK1033CW-1」です。

MK1033CW-1について、構成、機能、特徴、能力、標準装備・オプションのポイントで解説します。

【ナックルブームクレーン】MK1033CW-1の構成

MK1033CW-1は、おもに3つのパーツで構成されています。走行台車部、クレーン部、安全装置の3つです。

  1. 走行台車部
    走行台車部は、走行装置(ゴムクローラー)、エンジン装置、走行とクレーンの操作装置などで構成されています。
  2. クレーン部
    クレーン部は、メインブームの起伏装置、ジブの伸縮・起伏装置、旋回装置、フックブロック(1本掛フック)、ウインチおよびアウトリガーの装置などで構成されています。
  3. 安全装置
    MK1033CW-1の安全装置は、クレーンの安全作業はもちろん、作業の効率化にも有効な装置です。

フック巻過警報・過巻下警報・自動停止装置、非常停止ボタン、角度指示計、油圧安全弁、油圧自動ロック装置、玉掛けロープ外れ止め、三色灯、警報ブザー、水準器が装備されています。

また横転警報装置、アウトリガー安全装置、ブーム変位検出装置、旋回規制装置などが装備されている安全性の高い機械です。

【ナックルブームクレーン】MK1033CW-1の機能

MK1033CW-1の機能について、走行台車部とクレーン部で説明します。

  1. 走行台車部
    走行台車部は、走行姿勢状態(クレーンとアウトリガーを格納した状態)での全幅750ミリで、非常にコンパクトな設計になっています。そのため一般的な建設機械が入り込めないような狭い場所への進入が可能です。
    2本の走行レバーの操作だけで、クローラーの前進、後進、左右への進路変更ができます。
  2. クレーン部
    クレーン部は、不陸や勾配のあるような不整地や狭所でのクレーン作業を可能にする屈折式アウトリガーを採用しています。
    ブームの伸縮・起伏・旋回動作と、ウインチ装置の作動によりフックを上下移動させて吊り荷を移動させることができます。(定格総荷重内及び作業範囲内)
    メインブームとジブの角度や長さを変えることで、多様なポジションをつくることが可能で、付属の固定式フックとなるフィックスドフックと付け替えて使用することもできます。

【ナックルブームクレーン】MK1033CW-1の特徴

ナックルブーム(屈折式ブーム)で的確なリーチが可能なMK1033CW-1の特徴をまとめました。

  • 効率よく奥まで水平にリーチできる
    ジブを水平に伸ばすことができるため、工場や倉庫などで効率よく荷台の奥まで荷を移動させることができます。
  • 屈折式ブームだから効率的にリーチできる
    屈折式ブームであるため、必要以上にブームを立ち上げたり、長くフックを吊り下ろしたりする作業の必要がなく効率的な作業が可能です。
  • オプションで脱着式電動ユニットが搭載可能
    オプションとなりますが、コンパクト(全幅547ミリ)で脱着式の電動ユニットが搭載可能です。屋内や住宅地の現場で、排ガスの規制や静粛性が求められる場合に有効です。
  • 懐が広いので障害物を乗り越えて作業できる
    関節を曲げて深い懐(ふところ)をつくり出せるため、長い荷の積み込みが容易になり、障害物を乗り越えての作業もできます。
  • マルチアングルアウトリガーだから接地しやすい
    マルチアングルアウトリガーを装備したため、不陸や支障物など現場状況に応じて、最適な位置での接地面の選択の幅が広がりました。

【ナックルブームクレーン】MK1033CW-1の能力

MK1033CW-1の機体質量は2390㎏で、全長×全幅×全高は3030×750×1990(ミリ)となっています。原動機は、ヤンマーの水冷式ディーゼルです。

クレーン容量は、一本掛けフック使用時で0.82トン×2.3mです。最大作業半径は9.73mで、最大地上揚程は10.47mになります。

附属のフィックスドフック使用時は、クレーン容量0.995トン×1.3mになります。最大作業半径は9.9mで、最大地上揚程は11.3mです。

新型マルチモニターで情報を一元管理できます。管理情報項目は、モーメントリミッター情報、クレーン/アウトリガーインターロック情報、クレーン作業記憶機能、エラー記録表示、水準器などです。また特許出願中の高機能モーメントリミッターも装備しています。

その他としては、フック格納ブラケット、マルチアウトリガーポジション(各張り出し角度は6パターン)、オプションで自己脱着式電動切替仕様もあります。

オプションの電動機は、三相誘導電動機で5.5kw、200.220Vで起動方式はインバータとなっています。

ラジコンは、扱いやすく高性能なパドルレバー式です。

【ナックルブームクレーン】 MK1033CW-1の標準装備・オプション

MK1033CW-1の標準装備とオプションについてまとめました。

<標準装備>
  • パドルレバー式ラジコン
  • 1本掛フック
  • フィックスドフック
  • ウインチ
  • マルチアウトリガーポジション
  • 水準器
  • マルチモニター
  • クレーン/アウトリガーインターロック
  • 傾斜警報
  • クレーン作業履歴

<オプション>
  • 脱着式電動ユニット
  • 白ゴムクローラー
  • 指定色(機体)

MK1033CW-1は、メーカーの前田製作所の技術を存分に積み込んだ仕様と言えるでしょう。

カニクレーンナックルブーム導入のメリット

カニクレーンナックルブームは、一般的な建設機械が入り込めない狭所や足元の良くない現場での作業が可能です。また現場では、ナックル(屈曲式)ブームを使用して、より効率的な吊り荷と運搬作業を行うことができます。

このようにカニクレーンナックルブームの導入には大きなメリットがあります。

カニクレーンとナックルブームのメリットをそれぞれ紹介し、この二つを組み合わせたカニクレーンナックルブームがどのような現場で活躍しているかを解説します。

カニクレーンのメリット

カニクレーンの下部走行体はゴムクローラーなので、舗装された道路だけでなく、未舗装や軟弱地盤、工場内の狭い通路などでも移動できます。

一番の特徴は、とにかくコンパクトな設計であることで、走行中の全幅は590ミリ~1,390ミリです。利用頻度の高い1トン吊り~2.8トン吊りで全幅は600~800ミリとなっています。

屋内のエレベーターに載せて運んだり、トラックの荷台のわずかなスペースに積んだりできます。また分割して運ぶことができる仕様のものもあり、ロープウェイやヘリコプターでの現場搬入も可能です。

現場に到着すると、4本のアウトリガーを張り出して接地します。この作業時のみ展開する4本のアウトリガーは、現場接地面の広さ、支障物や段差に応じて張り出しの角度や長さを選ぶことができます。

ナックルブームのメリット

ナックルブームは屈曲式なので、深いフトコロをつくり出すことが可能であり、低い姿勢での作業や荷の水平移動が簡単にできます。

ナックルブームは、ウインチがなくブームの先端にフックを取り付けて荷を吊り上げることができるので、ブームを高く立ち上げて、長くフックを降ろす作業が必要ありません。

直線的にすばやく荷へアプローチできる上に、吊り上げ後も、吊り荷を大きく揺らすことなく移動が可能です。

油圧アタッチメントのパレットフォークやグラップルを装着させれば、玉掛け作業が無くなるだけでなく、土砂の積込み作業など幅広い用途での使用が可能になります。

ナックルブームのクレーンは、海外では車載クレーンの主流となっています。

どのような現場で活躍できるか

カニクレーンナックルブームは、あらゆる狭所現場や屋内でのクレーン作業で活躍しています。

ブームとジブを駆使すれば、障害物を越えての作業や作業棚の奥へのアプローチができて、エンジンモーターと電動の併用であれば排気ガスを出さずに作業できるからです。

以下に、活躍している現場をまとめました。
  • 高層ビルの新築や修繕の工事
  • 屋上での荷揚げや吊り荷、運搬
  • 墓石や庭石、石碑の据え付け作業
  • 周りに電線が張り巡らされた変電所
  • 航空産業での整備施設内での作業
  • 美術館や博物館での据え付け作業
  • アクセスに制限のある室内での作業
  • スペースが限られたトンネルや地下鉄
  • プラント、工場内でのメンテナンスや運搬
  • 住宅の中庭や外壁工事での資材の吊り作業

カニクレーンナックルブームを使用すれば、これまでクレーンを使用できなかった、さまざまな場面での建設機械の導入が可能になります。

カニクレーンナックルブームの運転に必要な資格

カニクレーンナックルブーム(MK1033CW-1)の運転は、「吊り上げ荷重0.5トン以上1トン未満の移動式クレーンの運転の業務」に該当します。

運転に必要な資格は、下記のいずれかが必要です。


また玉掛け作業にも資格が必要です。


それぞれについて解説します。

移動式クレーン運転士免許

移動式クレーン運転士免許を取得すると、吊り上げ荷重5トン以上を含む、すべての移動式クレーンの運転ができます。ただ一般道路で移動式クレーンを運転するためには、大型特殊自動車の免許などが必要になります。

移動式クレーン運転士免許を取得するには、全国7か所にある「安全衛生技術センター」で実施される学科試験と実技試験に合格することが必要です。以下のサイトを検索すると詳細がわかります。

公益財団法人安全衛生技術試験協会
https://www.exam.or.jp/

免除資格が全くない方は、まず学科12時間・実技9時間の講習を受講します。その後修了試験を受けて合格すると、修了証明書が発行されます。

修了証明書は1年間有効で、その期間で学科試験(期間内であれば何回でも受験できる)に合格すると、合格通知書を受けとることができます。修了証明書と学科試験の合格通知を労働局に郵送すると、免許証が交付郵送されるという流れです。

免除資格が全くない方の教習日数は概ね6日間、費用は14万円程度かかります。夜間に講習可能なセンターもありますが、費用は割高(2割程度)になります。

詳しくは、お近くの安全衛生技術センターに問い合わせてください。

小型移動式クレーン運転技能講習

カニクレーンナックルブーム(MK1033CW-1)は、小型移動式クレーン(吊り上げ荷重5トン未満)の運転技能講習を修了することで運転できます。

技能講習は、各地域にある登録教習機関で受講することができます。以下のサイトで、居住地に近い登録教習機関を簡単に検索することが可能です。

厚労省|登録教習機関一覧
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/anzeneisei05.html

受講に必要な費用や時間は、保有している資格や実務経験で違います。

クレーンなどの建設機械の資格や実務経験がまったくない場合は、20時間(3日間)の受講が必要で、費用は54,000円程度になります。

お近くの登録教習機関に、事前に問い合わせて確認しておくと安心です。

移動式クレーン運転業務に関する特別教育

カニクレーンナックルブーム(MK1033CW-1)の吊り上げ荷重は1トン未満なので、移動式クレーン運転業務に関する特別教育を受講したという修了証があれば運転することができます。

特別教育は事業者が主体となって、業務に就かせる労働者に対して行うものですが、実際には登録教習機関で受講していることがほとんどです。以下のサイトで居住地に近い登録教習機関を簡単に検索することができます。

厚労省|登録教習機関一覧
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/anzeneisei05.html

学科は9時間、実技は4時間が目安となっています。費用はテキスト代込みで12,000円程度です。

移動式クレーン運転業務に関する特別教育は、登録教習機関によっては実施していないこともあるので、必ず事前に問い合わせるようにしましょう。

移動式クレーンの種類と特徴

カニクレーンナックルブームは、クレーンの一種です。クレーンという分野でどのような位置付けになるか整理してみましょう。

クレーンは、原動機を内蔵し不特定の場所へ移動できる「移動式クレーン」と不特定の場所へ移動できないクレーンに分けることができます。

この移動式クレーンの中で、一般的な建設機械では狭くて進入できない場所や、通常のクレーン作業が難しい狭所や不整地などでの作業を得意とするのがカニクレーンです。

さらにこのカニクレーンにナックルブームを組合わせて、作業の利便性を格段に向上させたのが、カニクレーンナックルブームということになります。

移動式クレーンは、建築・土木など建設業の現場に置いて欠かすことができないものです。また最近では、移動式クレーンにナックルブームを装備したものも登場しています。

カニクレーンナックルブームと他の移動式クレーンとの違いを浮き彫りにするため、移動式クレーンの種類と特徴を説明します。

トラッククレーン

トラッククレーンは、トラック式キャリアと呼ばれる下部走行体に、上部旋回体を架装するための旋回サークルやアウトリガーなどが装備されています。このような形状のため、走行用の運転室とクレーン操作用の運転室が分かれています。

クレーン作業の巻上げ・巻下げ、ジブの起伏・伸縮・旋回などの作動については、大型機種では走行用と作業用とで原動機が別々のものが多いです。

比較的小型の機種では、走行用原動機からPトンO(油圧変換の仕組み)を介し油圧装置によりクレーン装置の作動を行っています。

トラッククレーンは機動性、操作性に富み、小型から大型まで建設現場で幅広く使用されています。

トラック搭載型クレーン

トラック搭載型クレーンは、トラックのキャブと荷台の間にクレーンを架装している車両です。1台で、トラック(運搬)とクレーン(荷役)の2つの機能を有していることになります。

クレーン部分は、トラックのエンジンの動力を利用して発生させた油圧で作動し、3~7段のブームを持つことが多いです。ブームの構造により、伸縮ブームと屈折ブーム(ナックルブーム)の2種類あります。

吊り上げ荷重は0.49~4.9トンのものが多く、トラックのサイズも小キャブから大型まで幅広いです。

トラッククレーンは、一般的にユニックと呼ばれることが多いです。ただユニックは、古河ユニックの商品名ですから、正式にはトラッククレーンと呼ぶのがふさわしいかもしれません。

積載型トラッククレーン

トラッククレーンには、荷台の上にクレーンが載っている「積載型トラッククレーン」もあります。小型のものが多く、ブームの段数は2~3段で吊り上げ荷重も0.8~2.6トン程度で軽量です。

地下駐車場など、高さ制限のある建設現場で活躍しており、一定数は常に流通しています。

車両の全高が増加しないようにブームを格納することができて、車両前方側のクレーン作業ではブームを水平角まで倒伏して作業範囲を拡大することも可能です。

右側アウトリガー垂直張出式では最大でも2m幅以内で張出が収まり、なおかつ全方位に作業範囲を展開できるものが登場しています。またブームを高く上げることで懐(フトコロ)部の荷の干渉をクリアできるようになっています。

レッカー型トラッククレーン

レッカー形トラッククレーンは、トラックのシャーシーをサブフレームで補強して、そこにアウトリガーを備えたクレーン装置を架装したものです。

通常のトラッククレーンと異なり、ジブ長さは通常10メートル程度しかありません。シャーシー後部に事故車けん引用のピントルフック、ウインチなどが装備されています。

このため建設現場での使用には向かず、一般に交通事故車、故障車等の救難作業または建屋内の機械設備などの据付工事などに使用されることが多いです。

オールテレーンクレーン

オールテレーンクレーンは、非常に走行性の優れた車両です。ちなみに「オールテレーン」は「すべての地形」という意味になります。

トラッククレーンのシャーシーは、後輪駆動の前輪操舵が一般的ですが、オールテレーンクレーンは多輪駆動の多軸操舵です。このシャーシー構造が不整地での走行能力を高めています。

大型なものが多く、走行とクレーン操作で運転席が分かれているのが、ラフタークレーンとの違いです。国内最大級のオールテレーンクレーンは、吊り上げ荷重700トンですが、7軸14輪のため安定性と走行性に富んでいます。

橋梁や高速道路、高層ビル建設など大規模工事で使用されることが多いです。最近では、新素材による軽量化がすすめられています。

ラフテレーンクレーン

ラフテレーンクレーンは、一つの運転室で走行とクレーン作業が行える移動式クレーンです。

大型ですが、全輪駆動のため不整地や比較的軟弱な地盤でも走行できるのが特徴です。ラフテレーン(rough terrain)とは、英語で「不整地」を意味しています。

最大つり上げ荷重は比較的少なく、100トン未満のものがほとんどです。また最高速度が時速50kmを越えない設定のため、長距離走行には向いていないといえるでしょう。

解体工事や基礎工事、荷役作業など応用範囲が広く、高所がからむさまざまな現場で、重量物の吊り上げ、運搬、移設を行います。

建て方作業でも活躍します。一般住宅の土台の据え付けから柱や梁の設置や棟上げ、架空線越しの屋根の建て方、繁華街の看板やネオンサイの建て方・交換作業も可能です。

クローラークレーン

クローラークレーンは、クローラー(下部走行体)で走行し、上部旋回体を架装した移動式クレーンです。上部旋回体の構成は、原動機、巻上装置、操作装置、走行装置などになります。

クローラーは、接地面積がタイヤ広いため、不整地や軟弱地盤上での走行性が高いです。

小型のクローラークレーンの中には、アウトリガーを装備して安定性を高めている機種もあります。

超大型(吊上能力450t~600t以上)はプラントや風力発電、大型(吊上能力100t~300t程度)は地盤改良工事や基礎工事などが主な作業場所です。

中・小型(吊上能力10t~75t)は、比較的狭い道路での工事、石組や石工事、造園工事、建屋内での機械組立などに使用されています。

まとめ|カニクレーンナックルブームは最先端の建設機械!
カニクレーンナックルブームについて、以下の内容で解説してきました。
  • カニクレーンナックルブーム「MK1033CW-1」について
  • カニクレーンナックルブーム導入のメリット
  • カニクレーンナックルブームの運転に必要な資格
  • その他の移動式クレーンの種類と特徴について

カニクレーンナックルブームは、クレーンを使用できる現場の幅を大きく広げ、作業の効率を大幅に上げるものです。ただ、利便性の割に、まだ稼働率が低く一般的ではない状況であると言えます。
この記事が、カニクレーンナックルブームの周知につながり、導入を検討する方にとって少しでも役に立つ記事になっていれば幸いです。
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カニクレーンは走行時の車体幅が60㎝程であり、室内扉や廊下の角でも難なく通過できます。また、安定性の高い4本のアウトリガーは周囲に障害物がある場所でも状況に応じて、長さや角度などの張出し状態及び具合を調整することが可能です。屋外では、上部に電線がある現場でも作業範囲規制を設定することで、接触を避けた安全な作業をすることができます。 1-2.格納も省スペースで可能 カニクレーンは格納時、クレーンやアウトリガーは縮めた状態なので、広い倉庫や保管スペースを持たなくても省スペースで保管可能です。コンパクトに収まるので管理がしやすく邪魔になることもありません。また、トラックの荷台積載時は、他の機材や道具を一緒に載せるスペースが広くとれるのも利点でしょう。 1-3.中古であれば100万円以下で導入できる カニクレーンは新品で購入すると、小さいものでも大きさに比べて非常に高額であり、販売台数が少ないので中古品はあまり多くありません。しかし、ネットオークションなどで調べてみると2.5トン、有線ラジコン付きで100万円以下の出品が多々見受けられます。 15年から20年経過したカニクレーンでも通常の場合、室内保管していることが殆どである事や使用頻度が少ない点から状態が良いものもあります。キャタピラ、油圧ホース、シリンダーのパッキンは消耗品のため、劣化などで交換する必要があるかもしれませんが、本体自体は良好のものが多いです。 2.カニクレーンに必要な資格 クレーンと名の付く機械は種類が多く、クレーンごとに必要となる資格も異なります。ここでは、カニクレーンの操作に必要または、作業で必要になる資格について解説します。 1.小型移動式クレーン カニクレーンは移動式クレーンの中でも小型移動式クレーンに分類される機械です。小型移動式クレーンは、吊り上げ荷重1トン以上5トン未満の移動式クレーンのことを指します。労働安全衛生法では、小型移動式クレーン業務の際は移動式クレーン運転士または、小型移動式クレーン運転技能講習修了者でなければ従事できないことが定められています。小型移動式クレーン免許は技能講習を修了することが取得条件です。 1-1.資格に必要な条件 小型移動式クレーンは満18歳以上であれば、誰でも受講することができます。運転免許を持っていなくても受講可能ですが、講習の内容が多くなります。このように、資格取得に必要な条件はほぼないので高齢者や女性でも気軽に受講することができます。 1-2.資格取得で運転できるもの 小型移動式クレーン免許で運転できるものは、以下のとおりです。 トラッククレーン(積載形トラッククレーンを含む)/ホイールクレーン(ラフテレーンクレーンを含む)/クローラークレーン/浮きクレーン/鉄道クレーン/その他4.9トンまでの小型移動式クレーン 1-3.資格の取得内容と免除項目 小型移動式クレーン講習は、労働安全衛生規則第83条 クレーン等運転関係技能講習規定(労働省令第34号)に基づく講習です。 講習内容は以下のとおりとなっています。 学科講習(13時間) ・小型移動式クレーンに関する知識(6時間) ・原動機及び電気に関する知識(3時間) ・運転のために必要な力学に関する知識(3時間) ・関係法令(1時間) 実技講習(7時間) ・小型移動式クレーンの運転(6時間) ・運転のための合図(1時間) これに加え、次の修了試験があります。 ・学科修了試験(1時間) ・実技修了試験(1時間) 下記の資格を有する方は、科目などの一部免除を受けることができます。 【取得済み資格】 【免除される科目】 ・クレーン・デリック運転士免許を取得した方 ・揚貨装置運転士免許を取得した方 ・床上操作式クレーン運転技能講習を修了した方 ・玉掛け技能講習を修了した方 ・運転のために必要な力学に関する知識 ・小型移動式クレーン運転のための合図 ・車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習を修了した方 ・原動機及び電気に関する知識 1-4.資格難易度と合格率 小型移動式クレーン技能講習は、講義をきちんと聞いていれば修了試験も難しくはありません。修了試験の合格率を見ても、学科試験99%以上、実技95%以上と難易度は低めです。移動式クレーンよりも簡単なので、先に取得しておく人も多いようです。 1-5.資格に必要な費用と期間 小型移動式クレーンにかかる費用は、免除項目の有無により変動しますが、およそ¥27.000〜¥50.000程度です。 講習期間は3日間で、時間は以下のとおりです。 ・免除科目のない方:20時間 ・小型移動式クレーン、クレーン等の特別教育修了後、業務経験が6ヶ月以上ある方:19時間 ・車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習修了者。建設機械施工技師1級・2級の第2種または第6種合格者:17時間 ・クレーンデリック(旧クレーン運転士資格、旧デリック運転士資格含む)、揚貨装置いずれかの運転技能講習修了者:16時間 ・鉱山にて吊り上げ荷重5トン以上の移動式クレーンの業務経験が1ヶ月以上ある方:13時間 2.玉掛け クレーンで荷物を吊るす作業をおこなう際に、クレーンのフックに荷物をかけたり、外したりする作業全般を「玉掛け」と言います。クレーンでは、数トンクラスの荷物を運ぶことが可能であり、万が一にもミスをしてしまうと重大な事故に繋がりかねません。そのため、玉掛け作業を行うには、安全上の知識や操作方法を知っているという証明の玉掛け免許が必要です。 このことから、玉掛けは安全衛生法第61条、76条において定められている玉掛け技能講習(または玉掛け特別教育)を修了していない者が行うことはできません。 正式名称は「玉掛け技能講習修了者」となり、1トン未満のものから1トン以上のものまで扱えるようになります。玉掛け1トン未満のものだけ扱える資格は、「玉掛け特別教育修了者」といいます。 2-1.資格に必要な条件 玉掛け免許は小型移動式クレーン免許と同じく、満18歳以上であれば基本的に誰でも受講することができます。また、運転免許を持っていなくても大丈夫です。 すでに、現場に出て作業している方が玉掛け免許を取得しようとした場合や、他のクレーン等の免許を持っている場合は、受講科目を免除され、短時間で取得することができます。 2-1.資格に必要な条件 玉掛け免許は小型移動式クレーン免許と同じく、満18歳以上であれば基本的に誰でも受講することができます。また、運転免許を持っていなくても大丈夫です。 すでに、現場に出て作業している方が玉掛け免許を取得しようとした場合や、他のクレーン等の免許を持っている場合は、受講科目を免除され、短時間で取得することができます。 2-2.取得で可能になる作業 クレーン作業をする際に、フックに荷物をかけたり外すために必要な資格です。そのためクレーンの資格と合わせて取得する方が多いです。実際に作業をするときには、クレーンを運転しない玉掛けする側の人に玉掛け免許が必要なことはもちろんのこと、クレーンを運転する人にも玉掛け免許が必要となってきます。したがって玉掛け免許とクレーンの免許はセットで保有しておくのがベストと言えるでしょう。 2-3.資格の取得内容と免除項目 玉掛け特別教育の講義内容は、以下のとおりです。 学科 ・クレーン、移動式クレーン、デリック及び揚貨装置に関する知識:1時間 ・クレーン等の玉掛けに必要な力学に関する知識:1時間 ・クレーン等の玉掛け方法:2時間 ・関係法令:1時間 実技 ・クレーン等の玉掛け:3時間 ・クレーン等運転のための合図:1時間 玉掛け技能講習の講義内容は、以下のとおりです。 学科 ・クレーン等に関する知識:1時間 ・クレーン等の玉掛けの方法:7時間 ・クレーン等の玉掛けに必要な力学に関する知識:3時間 ・関係法令:1時間 実技 ・クレーン等の玉掛け:6時間 ・クレーン等の運転のための合図:1時間 所有資格によって免除される項目は以下のとおりです。 【取得済み資格】 【免除項目】 移動式クレーンまたはクレーン・デリック運転士免許(旧クレーン運転士免許・デリック運転士免許)、揚貨装置運転士免許取得者 クレーン等の玉掛けに必要な力学に関する知識 小型移動式クレーン運転技能講習または、床上操作式クレーン運転技能講習修了者 クレーン等の運転の合図 2-4.資格難易度と合格率 玉掛けの試験はそれほど難しいものではありません。落ちる人はごくわずかと言われており、例としては学科の講義が長くて眠くなってしまいしっかり勉強できなかったという方や、極度の緊張で実技試験の合図に間違えてしまったり、指示にきちんと対応できなかった、などという方くらいしか落ちることは少ないでしょう。 具体的には、筆記試験は60%、実技試験は70%正解すれば合格されています。 2-5.資格に必要な費用と期間 玉掛け免許の取得に必要な期間は、玉掛け特別教育で2日間(9時間)、玉掛け技能講習で3日間(15〜19時間)です。費用は、玉掛け特別教育で2万円弱、玉掛け技能講習で2〜4万円程度です。 3.中型運転免許 カニクレーンを現場に移動させるにはトラックの荷台に乗せて運ぶのが一般的です。ちなみに、積載重量が350グラムを超えてしまうため軽トラへの積載はできません。カニクレーンは重量が2トンや3トンを超えるものが殆どなので、運転できる車両が、「車両総重量11トン未満・最大積載量6.5トン未満・乗員定員29人以下」と、カニクレーンを積載しても余裕がある中型免許を取得しておくと便利でしょう。 ただし、平成19年以前に普通免許を取得していた場合は、すべての中型免許が運転できるわけではありませんが、以前と同様に車両総重量8トン未満、最大積載量5トン未満までの車両の運転は可能となっています。 3-1.資格に必要な条件 普通自動車免許と準中型免許は18歳から受験資格を得ることができます、しかし、中型免許を取得するには20歳以上でなおかつ運転経験が2年以上という条件を満たしていなければなりません。運転経験が必要なことからもわかる通り、中型免許を取得するためには普通自動車免許などを取得している必要があります。 3-2.取得で運転可能になる車両 中型運転免許が必要となるのは、その名の通り中型自動車に分類される車両です。車両総重量11トン未満・最大積載量6.5トン未満・乗員定員29人以下のものを指しますが、例えば4トントラックと呼ばれる車両などがイメージしやすいと思います。このサイズのトラックが運転できれば中距離の運送業務なども可能です。また、乗車人数が11人以上29人以下なのでマイクロバスの運転も可能となります。 3-3.資格取得までの流れ 中型免許取得の流れは基本的に普通自動車免許と大きな違いはありません。まずは教習所に入校してから教習を受けることになります。教習所で卒業試験に合格し、卒業すれば管轄の試験場で適正試験を受け、合格すれば中型免許取得となります。 中型自動車免許は普通自動車の運転とは違い、サイズもかなり大きく感覚もまるで違います。取得までに時間がかかってしまうケースも少なくないので、仕事などで中型免許が必要となる場合は、できるだけスケジュールに余裕を持っておくことをオススメします。 3-4.資格難易度と合格率 中型免許の合格率は90%以上と言われており、合格率からも分かるとおり、しっかりとした準備をしておけばそれほど難易度の高いものではありません。 特に実技試験での実際の原点項目を普段の練習から意識しておくことで、細かミスを減らす可能性が高くなります。 3-5.資格に必要な費用と期間 中型免許にかかる期間は普通自動車免許を所持している場合で1〜2ヶ月、8トン限定中型免許や準中型免許を所持している場合で3週間〜1ヶ月程度が目安です。教習所の混雑具合によっては時間がさらにかかるケースがありますので、スケジュールには余裕を持っておきましょう。 費用については、普通自動車免許を所持している場合は17〜25万円が相場です。8トン限定免許や準中型免許を所持している場合は14〜20万円が相場となっています。 費用については教習所によって変動するので、事前に確認しておくようにしましょう。また、合宿免許などを利用すればより短期間かつ低料金で取得できるケースもありますので、早く免許を取得したいという方はオススメです。 カニクレーンの操作について カニクレーンはまずカニクレーンでクレーン作業を行うときは、必ずアウトリガを使い水平器などを確認しながら機体を水平状態に保ちましょう。クレーンは必ず水平堅土上に設置し、アウトリガーを設置するときは、周囲に人を近づけないでください。アウトリガの受け皿に足を挟まれるなど、重大な事故を招く恐れがあります。 旋回時などのレバー操作は、できるだけゆっくり行い、スムーズに起動、低速で旋回し、静かに停止するようにしてください。特に荷を吊っている時の急激なレバー操作は、荷が触れて機械の安定が失われてしまうことや、機械が転倒する危険があります。 また、アウトリガーを正常に設置させていても、360度旋回させると安定度の小さい方向があります。荷を吊りながら旋回するときは十分に注意してください。 まとめ クレーン操作に必要な資格とトラック免許|まとめ 今回はカニクレーンを伴う業務、操作に必要な資格について解説しました。カニクレーンを導入することで業務の幅が広がったり、クレーン車が入れない場所でも吊り上げ作業ができるようになるので、作業の効率化に繋がります。 カニクレーンは小型移動式クレーン免許で運転・操作が可能ですが、フックに荷物をかけて吊り上げるクレーン作業には玉掛け免許が必要なので、カニクレーンを伴う作業を行うには最低この2種類を合わせて取得しておきたいですね。また、現場や遠くの場所にカニクレーンを運ぶには中型免許を取得しておけば不足はないでしょう。

    2022/09/13

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  • クレーン運転士になる為に必要な免許や資格とは? 取得にかかる費用もまとめて解説致します!
    クレーン

    クレーン運転士になる為に必要な免許や資格とは? 取得にかかる費用もまとめて解説致します!

    目次 種類別に紹介! 操作に必要な資格や免許とは? クレーン運転士になる為に、必要な資格・免許とは? 移動式クレーン運転士になる為に、必要な資格・免許とは? 種類別!実際に資格・免許を取得するのに費用はどのくらいかかるの? 実際どんなことを勉強するの? 試験・講習の内容とは? まとめ 大きくて、力持ちでカッコイイ! クレーンは、そんな男のロマンを詰め込んだ夢のような建設機械です。 クレーンを自分の手足のように操作したいと思っている人もたくさんいることでしょう。 しかし、クレーンの資格や免許は種類によって分けられているので、理解するのも一苦労です。 費用もある程度理解していないと、いざという時にすぐ行動できない、なんてことになりかねません。 また、講習の内容を全く知らずに参加して、不合格になってしまってはお金と時間がもったいないです。 そこでこの記事では、 ・「クレーンの資格や免許を取得したいけど、複雑でどれか必要か分からない!」 ・「資格や免許を取得するときの、費用が知りたい!」 ・「試験内容や講習の内容が、全く分からない!」 という悩みをお持ちの方に向けて ・クレーンの種類別 必要な資格や免許とは? ・実際に、クレーンを運転できるようになるまでにかかる費用はどのくらい? ・どういった内容の試験なの? 講習の内容は? これらについて、解説していきます。 クレーンは、人力で運べない物を運搬できるパワフルで頼りがいのある味方ですが、それ故に事故や災害を絶対に起こさないように、気を付けなければいけません。 ぜひ、この記事を最後まで読んでいただき、適切な資格や免許取得を行い安全第一で操作してください。 それでは、解説していきます。 種類別に紹介! 操作に必要な資格や免許とは? クレーンを操作するには.、資格や免許が必要になります。 基本的にクレーンの資格は、吊り上げ荷重によって変ります。 自分が運転したいクレーンの吊り上げ荷重をイメージしつつ、この記事を読んでいただければ、より理解が深まる思います。 クレーンと移動式クレーンに分け、そこから種類別に細かく解説していきます。参考にしてください。 クレーン運転士になる為に、必要な資格・免許とは? 資格の一覧になります。 ・吊り上げ荷重が5t以上:クレーン・デリック運転士免許(限定なし)クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定) ・吊り上げ荷重が5t以上の床上運転式:クレーン・デリック運転士免許(床上運転式クレーン限定) ・吊り上げ荷重が5t以上の床上操作式:床上操作式クレーン技能講習 ・吊り上げ荷重が5t未満:クレーンの運転の業務特別教育 これを見て、デリックって何?と感じた方のために簡単に解説します。 デリックとは、クレーンと同様に荷を動力を用いて吊り上げることを目的とした機械装置ですが、違いは荷の水平移動が必須ではありません。 荷を水平に移動できるものもあれば、できないものもあります。 また、エンジン等を別で取り付け、ワイヤーロープやウインチによって操作を行うことも特徴の1つです。 昔はクレーン運転士免許とデリック運転士免許は分かれていたのですが、平成18年4月1日に、労働安全衛生法関係法令の改正がありクレーン運転士免許とデリック運転士免許が統合されました。 改正前のデリック運転士免許ではクレーンを操作できません。 それでは、クレーンの運転に必要な資格を1つずつ解説します。 クレーン・デリック運転士免許(限定なし) この免許を取得すると5t以上を含む、全てのクレーンを運転・操作することができます。 クレーン運転士が必要な場面で、活躍することができます。 このことから、非常に人気の資格になっています。 試験は、学科試験と実技試験があり、合格率は学科試験が約60%。実技試験が約50%にです。 しっかりと対策を行えば、決して難しくありません。 この資格は ・デリックも運転する必要がある方 ・全てのクレーン・デリックを運転できるようになりたい方 におすすめです。 クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定) この免許を取得すると、5t以上を含む全てのクレーンを運転・操作することができます。 クレーン・デリック運転士免許(限定なし)と違い、デリックは運転できません。 デリックを運転しなければいけない方は注意してください。 こちらも合格率は学科試験が約60%。実技試験が約50%です。 この資格は ・デリックを運転する必要の無い方 ・全てのクレーンを運転できるようになりたい方 におすすめです。 クレーン・デリック運転士免許(床上運転式クレーン限定) この免許を取得すると ・床上運転式クレーン ・床上操作式クレーン ・跨線テルハ ・5t未満のクレーン これらを運転・操作することが出来ます。 床上運転式クレーンとは、 ・無線ではなく、押しボタンスイッチなどを使い、床上で操作する ・荷の移動に関係なく、一定の位置で操作ができるbr> ・運転士がクレーンの走行とともに、移動する になります。 床上操作式クレーンと似ていますが、荷の移動に関係なく操作が可能かというところが違います。 床上運転式クレーン:運転士が荷とともに移動しないクレーン 床上操作式クレーン:運転士が荷とともに移動するクレーン この違いは覚えておいて損はないです。 こちらの合格率も、学科試験約60%。実技試験約50%となっています。 この資格は ・自分の用途に合ったクレーンのみ運転することを考えている方 ・5t未満のクレーンを運転できる免許を取得したい方 におすすめです。 床上操作式クレーン運転技能講習 この資格を取得すると ・床上操作式クレーン ・跨線テルハ ・5t未満のクレーン これらを運転・操作できるようになります。 技能講習となるため、約20時間の学科・実技講習を受講すれば、資格を取得することができます。 なるべく早くクレーンを運転したいという方におすすめです。 クレーンの運転の業務特別教育 この資格を取得すれば ・跨線テルハ ・5t未満のクレーン これらを運転・操作できるようになります。 特別教育となっていますので、約13時間の学科・実技講習を受ければ資格を取得することができます。 5t未満のクレーンを運転できるようになりたいという方におすすめです。 最後に現場や工場でクレーン運転士として活躍したいと考えている方は、玉掛け作業の資格も取得することをおすすめします。 玉掛け作業とは、フックに荷を掛けたり、外したりする作業のことです。 玉掛作業が出来ないとなると、活躍できる場所は限られてしまいますので注意するようにしてください。 移動式クレーン運転士になる為に、必要な資格・免許とは? 資格の一覧になります。 ・吊り上げ荷重が5t以上:移動式クレーン運転士免許 ・吊り上げ荷重が1t以上5t未満:小型移動式クレーン運転技能講習 ・吊り上げ荷重が1t未満:移動式クレーンの運転の業務特別教育 それでは、1つずつ解説します。 移動式クレーン運転士免許 こちらの免許を取得すると、5t以上を含む全ての移動式クレーンを運転・操作することができます。 大規模な現場でパワフルに働きたいという方は、この資格に挑戦して免許取得を目指してください。 合格率は、学科試験が約65%。実技試験が約60%になっています。 クレーンの資格に比べると、少し取得しやすいようです。 この資格は ・移動式クレーンを全て運転できるようになりたい方 ・大規模な現場で活躍したい方 におすすめです。 小型移動式クレーン運転技能講習 こちらの資格を取得すると、1t以上から5t未満の全ての移動式クレーンを運転・操作することができます。 技能講習となっていますので、約20時間の学科・実技講習を受講すれば、資格を取得できます。 最短で小型移動式クレーンを運転ができるようになります。 この資格は ・小型移動式クレーンを運転できるようになりたい方 ・移動式クレーンの用途が明確にわかっており、5t以上は必要ない方 におすすめです。 移動式クレーンの運転の業務特別教育 こちらの資格を取得すると、1t未満の移動式クレーンを運転・操作することができます。 特別教育となっていますので、約13時間の学科・実技試験を受講すれば、資格を取得できます。 1t未満となると、活躍できる場所が限定されますので、自分の用途に合っているか確認が必要です。 この資格をおすすめする方は、小型移動式クレーン運転技能講習と同じになります。 移動式クレーンでも同様に玉掛作業の資格を取得することをおすすめします。 移動式クレーンで公道を走行して現場に入り、移動式クレーンを運転して帰るには、クレーンに適した運転免許が必要になります。 運転免許はセットと考えて、計画的に取得するようにしてください。 種類別!実際に資格・免許を取得するのに費用はどのくらいかかるの? 早速資格を取得しようと考えている人もいると思います。 次にクレーン運転士になるにはどのくらい費用が掛かるのかを解説します。 結論から言うと、教習所によって多少の違いはありますが、おおよそ下記の費用になります。 ・免許取得→10万~15万 ・技能講習→3万~5万 ・特別教育→1万5千円~2万 前述した通り玉掛け作業・運転免許の資格も必要になってきます。 玉掛け作業の場合は、 ・技能講習→2万~4万 ・特別教育→約2万 運転免許の場合は、 ・大型特殊車→約10万~20万(取得している免許により変動) ・大型自動車→約20万~35万(取得している免許により変動) ・中型自動車→約10万~27万(取得している免許により変動) それでは、詳しく解説します。 クレーン・デリック運転士免許 こちらの免許取得にかかる費用は、約14万円です。 床上操作式クレーン運転技能講習 こちらの資格取得にかかる費用は、約3万5千円になります。 教習所によって金額も多少変わりますので、必ずホームページを確認してください。 クレーンの運転の業務特別教育 こちらの資格取得にかかる費用は、約1万5千円になります。 クレーンの吊り上げ荷重が小さくなれば比例して、費用も安くなります。 移動式クレーン運転士免許 こちらの免許取得にかかる費用は、約14万円になります。 クレーンと移動式クレーンに大きな違いはありません。 しかし、移動式クレーンの場合は運転免許も取得の必要があります。 小型移動式クレーン運転技能講習 こちらの資格取得にかかる費用は、約4万円になります。 移動式クレーンの運転の業務特別教育 こちらの資格取得にかかる費用は、約1万5千円になります。 全ての資格に言えますが、この金額にプラスして諸費用が掛かりますので注意してください。 免許取得から技能講習、特別教育と段階的に費用は安くなります。 実際どんなことを勉強するの? 試験・講習の内容とは? 実際にどんなことを勉強するの?と思っている方のために、試験・講習の内容を解説します。 運転士免許の試験内容とは? 学科試験科目は以下の通りです。 ・クレーン及びデリックに関する知識 ・原動機及び電気に関する知識 ・クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 ・関係法令 学科試験の試験時間は全科目を通して、2時間30分です。 実技試験科目は以下の通りです。 ・クレーンの運転 ・クレーンの運転のための合図 移動式クレーンの場合は、 ・移動式クレーンの運転 ・移動式クレーンの運転のための合図 クレーンの学科試験は、過去問と似た内容が出題される傾向があります。 しっかりと、対策して勉強すれば難しくありません。 技能講習の講習内容とは? 技能講習科目は以下の通りです。 ・床上操作式クレーンに関する知識と原動機及び電気に関する知識 ・小型移動式クレーンに関する知識と原動機及び電気に関する知識 ・床上操作式クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 ・小型移動式クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 ・関係法令 これらの中で、必要なものを受講する形になります。 その後、実技講習を計7時間ほど受講して、完了です。 特別教育の講習内容とは? 特別教育の科目は以下の通りです。 ・クレーンに関する知識 ・原動機及び電気に関する知識 ・クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 ・関係法令 これらを勉強し、その後実技講習を計4時間受講すると無事完了です。 ユンボの操作|まとめ 今回は、クレーンの資格・免許について解説しました。 クレーンの種類によって、取得しなければならい資格も変わってきます。 資格により費用も変わります。この金額にプラスして諸費用が掛かりますので注意してください。 そして、忘れてならないのはクレーンで公道を走るための運転免許も必要になります。 取得まで日数がかかるのもあるため、計画的に取得することをおすすめします。 ←トクワールドには、いろいろなクレーンが多数あります!

    2022/06/15

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  • カニクレーンのラジコンが丸わかり!アウトリガとクレーンの操作をスマートに!
    クレーン

    カニクレーンのラジコンが丸わかり!アウトリガとクレーンの操作をスマートに!

    目次 ラジコンの概要 ラジコンの操作 土木工事・建築工事で活躍するカニクレーン カニクレーンは前田製作所 古河ユニックはミニ・クローラクレーン クレーンの購入は中古販売専門会社 まとめ|ニクレーンのラジコンが丸わかり!アウトリガとクレーンの操作をスマートに! カニクレーンは、墓石や庭石、石碑の据え付けなど、周囲に支障物が多く狭いうえに段差があるような不安定な現場で活躍します。 また、周りに電線が張り巡らされた変電所、トンネルや地下鉄での管工事なども得意な現場です。 アクセスできる建設機械に制限のある現場、作業スペースが思うように確保できない現場という共通点がある、ビル建築の屋上での作業、プラント・工場の屋内作業などでも能力を最大限に発揮します。 以上のような現場では、工事の進行とともに現場状況が刻々と変化することも多いです。 そういう現場で、カニクレーン本体よりやや離れた場所で、現場全体に気を配りながら運転・操作するためにあるのが「ラジコン」です。ラジコンは、カニクレーンの安全作業上、欠かすことができないアイテムとなっています。 この記事では、カニクレーンのラジコンについて詳しく紹介します。 またカニクレーンが活躍している土木工事や建築工事について、メーカーやおすすめの購入先についても触れていますので、導入を検討している方はぜひ参考にしてください。 ラジコンの概要 ラジコンと同じようにカニクレーンを遠隔操作できる装置にリモコンがあります。 ラジコンは無線式で電波の届く範囲で遠隔操作できるのに対して、リモコンでは送信ケーブルの長さの範囲内での遠隔操作ということになります。 この記事では、ラジコンについて概要を解説していきます。 ラジコンは前田製作所のMC285Cシリーズのものを参照していますが、メーカーや機種によって構成や機能、操作に多少の違いがありますので、詳細は各マニュアルをご確認ください。 ラジコンの構成 ラジコンは、送信機と受信機からなり、この2つによってラジコン装置として機能します。 送信機 送信機は、以下の5つのパーツによって構成されています。 液晶表示部 4種類の操作ボタン 4組のクレーン操作レバー アクセルレバー グリップ(持ち手) 送信機は、クレーン操作信号を無線でクレーン本体に搭載した受信機に送信し、本体から離れた場所でクレーンを操作することができます。 基本的に片手で操作できるように設計されていて、操作レバーやボタンは親指で操作し、人差し指でアクセルレバーを操作することが可能です。他の指でグリップをしっかり握って送信機を保持します。 送信機の水洗いは厳禁です。清掃は、水または水で薄めた中性洗剤を布などに含ませて、汚れを拭き取るようにしてください。 受信機 受信機は、カニクレーン本体に搭載され、以下の5つのパーツで構成されます。 コントロールボックス メインスイッチ モニタディスプレイ アンテナ レセプタクル レセプタクルとは、コネクタの挿入口のことです。 受信機は、送信機から送信された操作信号を受信しカニクレーンを作動させます。 ラジコンの機能 送信機は片手で操作できるので、もう一方の手で吊り荷を支えたり玉掛けしたりすることが可能です。 クレーン速度は、ラジコンのアクセルレバーの操作により、停止状態から最速まで続けて操作できます。 送信機の液晶表示部には、以下の操作状況が表示され確認できます。 クレーン操作 微速操作 フック格納操作 アクセル開度 この液晶表示部には、異常の発生や異常の内容も表示されるので、異常箇所の確認や処置の迅速な対応が可能です。 送信機の操作状況や異常警報を音声メーセージで知らせる、音声機能付き機種もあります。 ラジコンは、類似した周波数の電波が近くで使用されていた場合、他の周波数に自動的に切り替える「オートスキャン方式」を採用していることが多いです。 また装置ごとに「IDコード(識別コード)」を設定し、独自のデータ伝送方式を採用していることがほとんどで、無線機の電波が混信してクレーンが誤作動しないようにしています。 ラジコンの安全 ラジコンは、電波法に基づいた「技術基準適合証明」を受けた装置を使用してください。メーカー純正のラジコンには、証明ラベルが添付されています。 証明ラベルが添付された送信機を改造したり、証明ラベルのない改造した送信機を使用したりすることは違法です。 送信機を使用するときは、必ずフックベルトを使用して操作中の送信機の落下防止に努めてください。 また送信機に強い衝撃を与えると故障や誤作動を引き起こし、感電や重大災害の原因になる可能性がありますから注意が必要です。 ラジコンに使用する電池はメーカー指定のものとし、電池は正しく使用してください。 ラジコンの操作 ラジコンの構成や機能などの概要を説明しました。ここからは実際のラジコン操作のポイントを解説します。 ラジコンは必要に応じてモードを切り換えて使用するタイプがほとんどです。モードには初期値設定モード、アウトリガモード、クレーンモードの3つがあります。 画面上で、それぞれのモードに切り換えたことをしっかり確認してから操作を開始しましょう。違うモードで誤った操作をすると、カニクレーンの誤作動につながり事故の原因になる可能性があります。 初期設定モードは、最初に液晶濃度や音声VOLなど、8種類程度の項目を設定するときに使用します。変更した場合は終了操作をしないと有効にならないので注意してください。 アウトリガ・クレーンのモード設定 まず、ラジコン送信機の各操作モードの設定(呼び出し)方法を説明します。 送信機の電源をONにすると、液晶表示部に約2秒間、クレーンマークが表示され、その表示が消えたら、自動的にクレーンモードに設定されます。 クレーンモードからアウトリガモードに切り替えるときは、一度電源ボタンを押してOFFにしてから再度電源ボタンをONにしてください。 液晶表示部にクレーンマークが表示されている間に、微速/モードボタンを2秒間押すと、クレーンモードとアウトリガモードの選択画面が表示されます。 カーソルを動かしアウトリガの横に合わせ、設定ボタンを押すとアウトリガモードになります。 アウトリガモードでの操作 所定の作業前点検終了後、送信機の各操作レバーの動きがスムーズで、レバーから指を離すと「中立」に戻ることを確認してください。 アウトリガモードでの操作のポイントは以下のようになります。 アウトリガ設置操作 4基の各アウトリガ操作レバーを「出」に操作して各アウトリガを均等に伸ばし、機械を所定の高さにする。機械が地面から「約80ミリ」浮いたら、アクセルレバーをゆっくり戻し、操作レバーから指を離して「中立」位置にする。 アウトリガ格納操作 操作モードを」「アウトリガ接地モード」にする。操作レバーを「入」に操作してアクセスレバーをゆっくり引く。機械が地面に接地したら、アクセルレバーをゆっくり戻し、操作レバーから指を離して「中立」位置にする。 クレーンモードでの操作 所定の作業前点検終了後、すべてのアウトリガが確実に接地されていることを確認してから、クレーンモードでの操作を開始してください。 クレーンモードでの操作のポイントは以下のようになります。 旋回操作 右旋回は「右」に操作し、アクセルレバーをゆっくり引くと、ブームはクレーン上から見て時計回りに旋回する。左旋回も同様。アクセルレバー及び旋回操作レバーから指を離し、中立位置に戻すと旋回が停止する。 ブーム伸縮操作 ブーム伸縮レバーを「伸」に操作し、アクセルレバーをゆっくり引くとブームが伸長する。ブームの「縮」操作も同様。アクセルレバー及びブーム伸縮操作レバーから指を離し、中立位置に戻すとブームの伸縮が停止する。 フック巻上、巻下操作 フック巻上、巻下操作レバーを「上」に操作し、アクセルレバーをゆっくり引くとフックが巻き上がる。フックの巻下げも同様。アクセルレバー及びフック巻上、巻下操作レバーから指を離し、中立位置に戻すとフックの巻上げまたは巻下げが停止する。 フック巻上、巻下操作 フック巻上、巻下操作レバーを「上」に操作し、アクセルレバーをゆっくり引くとフックが巻き上がる。フックの巻下げも同様。アクセルレバー及びフック巻上、巻下操作レバーから指を離し、中立位置に戻すとフックの巻上げまたは巻下げが停止する。 微速モードの設定と解除 クレーン操作を低速で行いたい場合は、微速モードに設定するとクレーン最高作動速度が規制されて、クレーン作業の低速での速度コントロールをさらにスムーズで行うことができる。 エンジンストップと非常停止操作 送信機のアクセルレバーや操作レバーから指を離しても作動が停止しない場合や、操作していないのにクレーンが動き始めた場合は、エンジンストップ・非常停止操作ボタンを押すと停止する。 土木工事・建築工事で活躍するカニクレーン カニクレーンは、さまざまな土木工事・建築工事で活躍できるように進化を遂げています。カニクレーンの構成の概要と最新機種の仕様情報を紹介します。 カニクレーンは、ゴムクローラー(キャタピラ)式の走行台車にクレーン(ブーム式)を搭載した移動式クレーンです。 作業現場内では自走して走行し、定格総荷重以内でのクレーンによる吊り荷作業が可能です。またラジコンによる遠隔操作もできます。 クレーン本体は、走行台車部、クレーン部、安全装置から成り、「コンパクト設計」と「屈折式アウトリガ」が特徴です。 動力源は、熱効率が高く燃料消費量が少ないディーゼルエンジンが主流ですが、比較的小型の機種ではガソリンエンジンもあります。またオプションで、よりクリーンな電動モーターとの併用仕様がある機種も増えています。 多くの建設機械同様、ブームやアウトリガは油圧によって作動し、スムーズで小回りのきく動きが特長です。 カニクレーンには乗車型と非常車型があり、作業する現場状況や作業時間、扱う吊り荷の重量などで選択されます。 最新機種の特徴としては、各種モーメントリミッタの充実、アウトリガインターロック仕様などによる安全性の向上が挙げられます。 カニクレーンは前田製作所 実はカニクレーンという名称は、前田製作所の商品名です。 前田製作所は、カニクレーンを狭くて足元の不安定な墓地での作業を容易にするために開発したとされています。 カニクレーンはコンパクトな形状のままゴムクローラーで走行しますが、現場では4本のアウトリガを張出して接地します。このアウトリガを張出した姿がカニに似ていることからカニクレーンと命名されました。 前田製作所は前田建設工業の機械工場として開設され、1962年に株式会社として独立し、建設機械のコマツと強い連携関係にあります。 1968年自社商品の前田クレーンを発売し、1980年には、カニクレーンの原型ともいえるミニクロクレーンを発売しました。 本社は長野県の長野市にあり、全国に28カ所の拠点があります。また海外の主要拠点として、2022年MAEDA AMERIKA Inc.を設立し、グローバルに営業活動を展開しています。 古河ユニックはミニ・クローラクレーン 「赤いユニック」でおなじみの古河ユニックは、1961年に日本初の積載型クレーンを発売して以来、ユーザーニーズに応える技術と製品を開発し続けています。 現在ではユニックとクレーンにおいて、わが国の代表的なメーカーです。 カニクレーンは前田製作所の商品名でもあるため、古河ユニックでは同様のクレーンをミニ・クローラクレーンと呼んでいます。 古河ユニックは、1946年に創設された共栄開発が前身です。 1970年に社名にもなった「UNIC(ユニック)」は、積載型クレーンの代名詞として世界レベルで浸透しています。1987年、現在の古河機械金属のグループに入りました。 1991年、2.5トン吊りミニ・クローラクレーンの発売を開始しています。また最近では、車両運搬車「キャリア」も製造販売しています。 東京に本社があり、全国に42カ所の販売拠点、400ヶ所以上の指定サービス工場が稼働中です。 「赤いユニック」でおなじみの古河ユニックは、1961年に日本初の積載型クレーンを発売して以来、ユーザーニーズに応える技術と製品を開発し続けています。 現在ではユニックとクレーンにおいて、わが国の代表的なメーカーです。 カニクレーンは前田製作所の商品名でもあるため、古河ユニックでは同様のクレーンをミニ・クローラクレーンと呼んでいます。 古河ユニックは、1946年に創設された共栄開発が前身です。 1970年に社名にもなった「UNIC(ユニック)」は、積載型クレーンの代名詞として世界レベルで浸透しています。1987年、現在の古河機械金属のグループに入りました。 1991年、2.5トン吊りミニ・クローラクレーンの発売を開始しています。また最近では、車両運搬車「キャリア」も製造販売しています。 東京に本社があり、全国に42カ所の販売拠点、400ヶ所以上の指定サービス工場が稼働中です。 クレーンの購入は中古販売専門会社 カニクレーンを含むクレーンの購入は、中古建機の販売専門会社をおすすめします。おすすめの理由は、低価格で納期が早いからです。 たとえば前田製作所の2.9トン吊り5段ブームでラジコン付きの中古価格は、300万前後ですが、新品では600万円前後します。 また新品の場合は購入から納品までにさまざまな手続きや調整が必要ですが、中古は在庫さえあれば購入してすぐ使用することができます。 カニクレーンなどクレーンを中古で購入する場合は、自社で整備点検ができる販売会社を選びましょう。整備・点検を外注する会社は割高になります。 そしてカニクレーンの購入で忘れてならないのが、搬入に必要なトラックなどの輸送手段です。これにも自社で対応できる会社を選んだ方がお得になります。 カニクレーンをスポット的に短期で使用する場合はレンタルという選択肢もあります。 レンタル料金は、吊り上げ荷重のクラス別で設定されていることが多いですが、年式や走行距離でも差があるようです。 1,7トンクラスで1日20,000円/月250,000円、2.9トンクラスで1日35,000円/月350,000程度が目安となっています。この他に諸費用(約2,000円~4,000円)がプラスされます。 まとめ|ニクレーンのラジコンが丸わかり! ここまでカニクレーンについて、ラジコンを中心に紹介してきました。 まず、ラジコンの構成・機能・安全などの概要、モード設定や操作方法を説明しました。その他、カニクレーンが活躍している工事について、代表的なメーカーやおすすめの購入先、レンタルについても触れてました。 カニクレーンは、現状では他の建設機械に比べると販売台数がまだ少ないです。ただ今後、作業スペースに限りがある都市中心部や高層ビルでの維持・修繕作業での活躍が増えてくると考えられます。 作業効率や安全性を重視したい狭所現場での作業が発生した場合は、ぜひカニクレーンを検討してみてください。 ←トクワールドで中古【カニクレーン】が探せます

    #カニクレーン

    2023/09/28

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