ロードローラー
2023/08/29
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タンデムロードローラーとマカダムロードローラーの違いとは?それぞれの特徴も解説
「タンデムロードローラーとマカダムロードローラーの特徴が詳しく知りたい!」
このような悩みをお持ちではないでしょうか?
タンデムロードローラーとマカダムロードローラーは、車輪の数が違いの1つです。マカダムロードローラーの方が車輪の数が多いため、凹凸や段差を軽々と超えることができます。
また、それぞれのロードローラーの特徴を理解して適材適所で使用することにより、工期の短縮や費用の削減を実現できるでしょう。
この記事では、そのほかにも資格や中古購入時のロードローラーの選び方も解説しています。ぜひ、参考にしてください。
タンデムロードローラーとマカダムロードローラーの違いとは?
- 車輪の数
- 車体の重さ
車輪の数
車種 | 車輪の数 |
マカダムロードローラー | 3輪 |
タンデムロードローラー | 2輪 |
マカダムロードローラー
マカダムローラーは、前方に車輪が1輪と後方に車輪が2輪あります。車輪が2輪の理由としては、より凹凸に強いロードローラーを開発しようという背景がありました。
そのおかげもあり、マカダムロードローラーは凹凸や段差を軽々と超えることができます。不整地での施工で大いに活躍が期待できるでしょう。
また、マカダムロードローラーは車輪が2輪あることから大きな面積をカバーできます。
タンデムロードローラー
タンデムロードローラーは、前方と後方どちらにも1輪の車輪を装備しているロードローラーです。ロードローラーの中では、標準的なタイプになります。
タンデムロードローラーは車輪が2輪しかないため、マカダムロードローラーに比べると凹凸や段差に弱いです。
カバーできる面積も小さくなりますが、その代わり狭い施工箇所でも十分な力を発揮できます。
車体の重さ
.また、マカダムロードローラーは広い面積を十分に締め固められるように、より重く開発されているのも理由の1つです。車体の特徴を活かした性能向上を実現しています。
反対に、タンデムロードローラーは小回りが利く機動力を重視する傾向があるため、より軽い車体を目指して開発されています。
それぞれのロードローラーを適材適所に振り分けることが、施工期間の短縮や費用の削減などに繋がると覚えておいてください。
ロードローラーはどのような建設機械?
ロードローラーとは、道路や地盤などの舗装作業に使用される建設機械の一種です。アスファルトやコンクリートなどの舗装材料を車体重量で締め固めるために使用されます。
高速道路や駐車場などロードローラーが活躍する場所は、さまざまです。ロードローラーでしっかりと地盤を締め固めておかなければ、完成後にひび割れや歪みが生じる恐れがあります。
近年では、振動式のロードローラーも多く流通しています。しかし、振動式は夜間や病院の近くなどでは騒音・振動の問題から使用できないため、まだまだ静圧式も活躍しそうです。
ロードローラーには、この記事で紹介しているタンデムロードローラーとマカダムロードローラー以外にも、以下の種類が存在します。
- タイヤロードローラー
- コンバインドロードローラー
- ハンドガイドロードローラー
マカダムロードローラーの特徴とは? さまざまな基本情報と違いを紹介
1.マカダムロードローラーの特徴
そのため、マカダムロードローラーは道路工事や広い駐車場などの大規模な現場で使用されることが多いです。転圧性能が高いため、十分に締め固める必要がある初期転圧作業や2次転圧作業で活躍します。
マカダムロードローラーの特徴は、車輪の数と転圧性能の高さだと理解しておけば問題ありません。
2.マカダムロードローラーの用途
硬い舗装材料には、主に以下のものが該当します。
- アスファルト
- コンクリート
マカダムロードローラーは、高い転圧性能を活かして、上記の舗装材料を密に締め固めることが可能です。
地盤改良では、マカダムロードローラーを使用することで地盤沈下の防止や耐震性の向上が期待できます。
また、建物の基礎工事では、地盤を強固にすることで、建物の安定性を高めることができます。
以上の締め固めや地盤改良作業が主な用途です。
3.マカダムロードローラーに必要なメンテナンス
- エンジンオイルの交換
- エアフィルターの清掃または交換
- ブレーキシステムの点検
- 車輪の点検と交換
- 補助ブレーキシステムの点検
- グリースアップ
また、マカダムロードローラーの作業前点検や定期メンテナンスは、自分で実施する必要があるでしょう。自分でメンテナンスを行う場合は、マニュアルを確認し、適切な手順を守ることが重要です。
マカダムロードローラーは、死亡事故に繋がる恐れのある建設機械です。作業実施中も周囲の確認は、怠らないようにしてください。
4.マカダムロードローラーの重さ
6t〜16tは、ロードローラーの中でも大型に分類されます。これほどの重量があることから、転圧作業をしっかりと行えるわけです。
5.マカダムロードローラーの中古価格
あくまで目安としてですが、マカダムロードローラーは500万円以上で中古販売されていることが分かりました。
大型のロードローラーということもあり、それなりに高額な値段です。しかし、1台保有しておけば、必要なときに迅速に対応できるでしょう。
また、新品を購入する場合は、1,000万円以上の費用が掛かる可能性があります。
決められた予算内でマカダムロードローラーの購入を考えている方は、中古をチェックしてみるのがおすすめです。
タンデムロードローラーの特徴とは? さまざまな基本情報と違いを紹介
1.タンデムロードローラーの特徴
そのため、タンデムロードローラーは小さい面積をより効率的に転圧することが可能です。効率が求められる小規模現場での初期転圧や仕上げ転圧作業で用いられます。
タンデムロードローラーは、車輪の数が2輪であり、効率的に転圧作業を実施できるロードローラーと覚えておきましょう。
2.タンデムロードローラーの用途
表層の仕上げ、土や砂利のような多種多様な素材を転圧することができるため、幅広く使用されます。
3.タンデムロードローラーに必要なメンテナンス
作業前点検では、以下のパーツに着目してメンテナンスするようにしてください。
- 車輪
- ブレーキシステム
- 警報装置などのシステム
車輪では、ひび割れや溝などが不自然に発生していないか確認するようにしましょう。不自然なひび割れや溝が発生しているまま転圧作業を実施すると、平坦に転圧できない可能性があります。
また、故障などのトラブルに繋がる恐れもあるため、慎重にメンテナンスしてください。
ブレーキシステムや警報装置なども、適度にメンテナンスする必要があります。ブレーキシステムに異常があるまま作業をしてしまうと、障害物などにぶつかる可能性も考えられます。
安全設備の点検は、作業前に必ず実施するようにしてください。
そのほかに、タンデムロードローラーのメンテナンスを実施してから作業をしている場合でも、速度には十分に気を使うようにしましょう。速度が出過ぎているとタンデムロードローラーの制御が困難になります。
周囲の安全確保を徹底して行うのも、タンデムロードローラーを運転している人の義務です。遵守するようにしてください。
4.タンデムロードローラーの重さ
ロードローラーの中では小型のため、操作性を活かした施工を実施できるでしょう。さまざまな用途で使用可能です。
5.タンデムロードローラーの中古価格
タンデムロードローラーもマカダムロードローラー同様に、需要と供給のバランスや景気の動向で価格は変動します。
そのため、この記事で紹介する金額は目安として抑えておきましょう。
建設機械の中では、比較的安価で購入できるのがタンデムロードローラーです。1台保有していれば、さまざまな現場で活躍が期待できます。
また、中古購入をすれば毎回レンタルする手間も省けますので、スムーズに施工ができます。小型のロードローラーは、小規模スペースで保管可能です。
ぜひ、中古購入を検討してみてはいかがでしょうか?
タンデムロードローラーとマカダムローラーの資格に違いはある?
タンデムロードローラーとマカダムロードローラーを運転するのに必要な資格は変わりません。どちらも「締め固め用建設機械運転特別教育」という資格を取得すれば運転可能です。
「締め固め用建設機械運転特別教育」で学ぶ内容は、以下の通りになります。
- ロードローラーに関する知識
- ロードローラーの運転方法
- 関係法令
- ロードローラー操作の実技
これらを合計10時間で学んでいきます。
ロードローラーを無資格で運転することはできません。まだ資格を取得していない方は、特別教育の受講は労働安全衛生法で定められているため、必ず受講するようにしてください。
「締め固め用建設機械運転特別教育」にロードローラーの重量制限はありません。すべての締め固め用建設機械を操作できるようになります。
中古で購入するならタンデムロードローラーとマカダムロードローラーどっちがおすすめ?
結論としては、どちらも非常におすすめのロードローラーです。そのため、自分の用途に合わせて選択するようにしましょう。
大規模な現場でパワフルな転圧性能が必要な場合は、マカダムロードローラーがおすすめです。1台を現場用に確保しておくことにより、工期の短縮やトラブルへの対応が容易になります。
また、小回りが効いてさまざまな用途で活躍するロードローラーが必要な方は、タンデムロードローラーがおすすめです。
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