ロードローラー
2023/07/04
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ロードローラーの種類別の操作方法とは? 運転に必要な資格や点検項目についても解説
「ロードローラーを運転する前に点検する箇所はどこ?」
このような疑問をお持ちではないでしょうか?
この記事では、作業前点検からエンジン停止まで、ロードローラーにおける一連の操作方法を紹介しています。
また、ロードローラーを運転する前には、エンジンオイルやタイヤの空気圧をチェックするのが大切です。
そのほかに、ロードローラーの点検時に注意するべきことやよくある質問も併せて解説しています。ぜひ、この記事とマニュアルを参考にして安全にロードローラーを使用してください。
ロードローラーの操作方法とは? 2種類のロードローラーにおける作業開始から終了までの一連の流れを紹介
ロードローラーの操作方法を正しく理解することが、建設現場で安全にタンデム式ロードローラーなどを運転する第一歩です。
また、ロードローラーの操作方法はメーカーや種類によって変化します。ボタンの名称や位置も変わるため、マニュアルを十分に確認することが大切です。
ロードローラーの操作方法
繰り返しになりますが、必ずマニュアルも確認するようにしてください。
1.エンジン始動前に点検を行う
ロードローラーを運転する場合は、エンジン始動前の点検を必ず実施してください。点検前にはロードローラーの周囲に、障害物や人がいないことを確認します。
次に、ロードローラーの以下に挙げるパーツや部品を目視で点検しましょう。
- タイヤやローラー部分
- ブレーキや油圧システム
- 液体類の漏れや緩み
- エンジンオイルや冷却水のレベル
- 燃料の量
2.エンジンを始動させる
エンジン始動前の点検が完了したら、次にエンジンを始動させます。一般的なロードローラーのエンジン始動手順は、キーを挿入して電源をオンにします。
その後、警告灯や計器類が正常に点灯・始動していることを確認した後、キーをスターターポジションに回してエンジンを始動させます。
先述しましたが、ロードローラーの操作方法はメーカーによって多少異なるため、取扱説明書や運転マニュアルを確認して正しい手順で操作することが重要です。安全で効率的な作業のためにも、適切なエンジン始動手順を守りましょう。
3.エンジン始動後の確認を行う
次に、エンジン始動後の確認を行いましょう。まず、エンジン音や振動に異常がないかを確認し、異常がある場合は速やかに対処します。
さらに、ハンドルやブレーキペダル、アクセルペダルが、正しく操作できることを確認してください。
これらの確認作業を行うことで、安全性が向上します。エンジン始動後の確認を怠らず、万全の態勢で作業に取り組むことが重要です。
4.車両を運転する
それでは、待ちに待った運転です。ロードローラーのハンドルとアクセルペダルを操作して車両を運転してください。ブレーキペダルで速度調整や停止を行い、正確かつ安全な運転を心掛けましょう。
また、ロードローラーは一般的に前進と後進の切り替えレバーやボタンを使って方向転換を行います。方向転換の際はミラーを利用して後方確認を怠らず、周囲の状況に注意を払いながら運転することが大切です。
切り替えレバーや振動ボタンの正しい位置は、取扱説明書や運転マニュアルを参照してください。
5.車両を停止もしくは駐車する
ロードローラーの運転を終了する場合はブレーキペダルをゆっくりと踏み込んで減速し、必ず安全な場所で車両を停止させます。周囲の状況を確認しながら行ってください。
操作レバーをニュートラルの位置にすると、ロードローラーは停止します。どうしても斜面に停車する場合は、タイヤに歯止めの設置を忘れないでください。
駐車する場合は、目視で場所の安全を確認し、適切な位置に車両を移動させます。減速しながら移動するようにしましょう。
駐車ブレーキスイッチが搭載されているロードローラーでは、必ずスイッチを押してから駐車してください。
6.エンジンを停止する
ロードローラーを停車させたら、次は適切な手順でエンジンを切ります。車両が完全に停止していることを確認し、エンジン停止ボタンやキーを使用してエンジンをオフにしましょう。
エンジンが停止したことを確認したら、運転席から降りる前に、警告灯が点灯していないかチェックします。万が一、警告灯が点灯している場合は、問題の原因を特定して対処する必要があります。
エンジン停止後は、車両周辺の安全を確認してから運転席を降りてください。そうすることにより、現場で起きる事故のリスクを低減できます。
ハンドガイド式ロードローラーの操作方法
1.エンジン始動前に点検を行う
ハンドガイド式ロードローラーのエンジン始動前も、安全かつ効率的な作業を行うために、建設機械の点検が重要です。まず、機械の周囲に、障害物や人がいないことを確認しましょう。
その後、エンジンオイルや燃料、油圧オイルなどの液体類の量や漏れがないかチェックします。タイヤや車輪の状態も重要です。摩耗や損傷がないか目視で確認してください。
また、ハンドガイド式ロードローラーのボルトやナットが緩んでいないかも確認すると、より一層安全に作業ができます。
2.エンジンを始動させる
ハンドガイド式ロードローラーのエンジンを始動する際には、以下の手順を守りましょう。
- 前後進レバーを中立状態にしておく
- アクセルレバーを運転の位置にセットする
- キーを回してエンジンを始動させる
3.機体を振動させる
ハンドガイド式ロードローラーの振動機能を使用する際には、スイッチを押して振動モードに切り替えます。
振動モードに切り替えたら機体を前進させ、適切な速度で作業範囲内を転圧しましょう。作業中は、作業エリアや周囲の状況を常に確認し、安全に注意してください。
振動モードは、作業中の好きなタイミングでオンオフ可能です。ロードローラーの振動時に足を挟んでしまうと、大怪我につながります。必ず自分自身と周囲の人を確認しながら丁寧な施工を心掛けましょう。
4.機体を操作する
ハンドガイド式ロードローラーは、操縦レバーやハンドルを使用して、機体の進行方向を調整します。作業中は、周囲の状況や他の作業員の位置を確認しながら安全に注意して操作してください。凹凸や障害物に対しても注意が必要です。
操作中は適切な速度と操舵で作業を行います。方向転換のレバーを急激に動かしてしまうと、ハンドガイド式ロードローラーが急発進してしまう恐れがあります。
ゆっくりと丁寧な操作をすれば、道路や地面を十分に締め固めることが可能です。
5.機体のエンジンを切り停止させる
ハンドガイド式ロードローラーの操作が終了したら、機体のエンジンを正しく切りましょう。
まず、作業が完了したことを確認し、アクセルレバーを停止の位置に変更することで、機械が止まります。
確実に機械が停止したのを確認したら、鍵をオフの位置に回してください。これらの手順に従って機体のエンジンを切ることで、ハンドガイド式ロードローラーを安全に長く使用できます。
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ロードローラーの操作には「締固め用建設機械特別教育」という資格が必要なので取得しよう
ロードローラーは、操作を間違えると重大事故につながる恐れがあります。車の免許と同様に、無免許で運転すると、法律違反です。
締固め用建設機械特別教育では、実技講習を行います。実技講習では、プロの方がロードローラーの操作方法を教えてくれます。
実技講習の時間は4時間です。締固め用建設機械特別教育の資格を取得すれば、大きさや重量に関わらず、すべての締固め用建設機械を操作できるようになります。
ロードローラーを操作する予定があるのに資格を取得していない場合は、近くの教習所を検索して講習を受けてください。
ロードローラーを操作する場合は事前に確認するべき点検項目を理解しよう
エンジンオイルの油量と補給
オイルレベルゲージを取り外し、ウエスなどで拭いた後、再度ゲージを挿入して油量を確認します。
油量は、ゲージの下限マークと上限マークの間であれば問題ありません。油量が不足している場合は、推奨されているエンジンオイルを補充しましょう。
定期的にエンジンオイルの油量と状態をチェックすることで、ロードローラーの性能と寿命を維持できます。
燃料量の点検と補給
点検は、作業開始前に実施してください。補給時は、燃料キャップを開けて燃料をタンクに補給します。
エンジンオイルと同様に定期的な燃料量点検と適切な補給を行うことで、ロードローラーを効率的に利用可能です。
タイヤの空気圧や接地圧の点検
タイヤの空気圧は、メーカー推奨の範囲内で保つように調整するのが重要です。空気圧の不足は、タイヤの摩耗や破損の原因となります。
また、接地圧を点検することでロードローラーが適切な力で地面を押し固められます。
ロードローラーの点検作業で気を付けることは?
燃料類の取り扱いには十分に気を付ける
燃料漏れや異常な臭いを感じた場合は、急いで作業を中止し、原因を特定しましょう。建設現場で火災が起きた場合に作業員はもちろん、構造物にも影響を与えます。燃料を取り扱う際は十分に注意してください。
排気ガスややけどに注意する
また、やけどに関してはエンジンや排気管などの高温部分に触れないようにしましょう。
特に、エンジンを止めた直後は温度が高いため、最低でも数分間は待ってから点検をしてください。適切な保護具を着用することも大切です。
ロードローラーの操作方法でよくある質問とは?
- ロードローラーの散水機能はどのようにして使用するの?
- 転圧作業を終了するタイミングの目安とは?
ロードローラーの散水機能はどのようにして使用するの?
- 散水タンクに十分な水量を確保する
- 操作パネルやスイッチ、レバーで散水機能をオンにする
- 散水量や散水間隔を調整する
- 作業が終了したら、散水機能をオフにする
散水機能を適切に使用することで、効率的に粉じん対策が可能です。
転圧作業を終了するタイミングの目安とは?
- 転圧回数が規定回数に達した場合
- 地盤の変化がなくなった場合
これらの目安を参考に、転圧作業を実施しましょう。十分に転圧作業を行うことで、道路や建築物の基礎の質を向上させることができます。