ブルドーザー
2023/07/25
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【中古相場・価格】中古建設機械|中古ブルドーザーについて解説
中古ブルドーザーの在庫一覧、販売価格、全国でも珍しい機種を紹介
そのため、建設会社では重機を新車でそろえず、中古車、またはレンタルで用意していることが一般的です。
本記事では中古ブルドーザーについて紹介していきます。
ブルドーザーの特徴
ブルドーザーの大きな特徴は、前方に備え付けられたブレード(排土板)が挙げられます。ブルドーザーは先端を加重させることで、ブレードを使って土砂のかき起こしを行い、車体を前進させて土砂を運搬することなどを主な仕事としています。
また、車輪ではなく「クローラー(履帯)」と言われる足回りを装備しています。「シュー」と呼ばれる鉄の板を帯状に繋いだもので、一般的には「キャタピラ」とも言われます。これは戦車などにも使用されており、接地面積が大きいため地面をしっかりホールドして、不整地や荒地でも安定した走行ができます。
不整地走行に特化したブルドーザーですが、「乾地用」と「湿地用」の2タイプがあります。乾地用は乾燥した硬い地面で使われ、湿地用は、雨量の多い国や湿地化している地域で重宝されるなど、環境によって適合した機種があるのも特徴です。
ブルドーザーの種類
ドーザーショベル
「トラクタショベル」「ショベルドーザー」などとも良い、ブレードの代わりに強靭かつ大型のバケットを装備していることが特徴です。このバケットを使用して、土盛を作ったりトラックに積み込む作業ができます。
ブレードを動かす仕組みと同様に、シリンダーに作動油を出し入れすることでピストンを収縮させる仕組みである、油圧式リフトシリンダーでバケットを動かします。
トリミングドーザー
前面と裏面を使用することができるブレードを装備したブルドーザーです。そのため、進行方向に土砂を押すだけではなく、バッグしながら土砂を引き寄せることも可能です。土砂のかき寄せ作業ができるため、土木現場では重宝されます。
全国でも希少な特殊ブルドーザー「水陸両用ブルドーザー D155」
この水陸両用ブルドーザーは生産中止となりますが、2011年に発生した東日本大震災により、コマツは採算度外視で、老朽化した旧モデルD155の改修を買って出ました。全パーツをオーバーホールし、改修を受けた幅約4000mm、奥行き約93000mm、高さ約9700mm、重量約43500kgに及ぶ大型の水陸両用ブルドーザーは長い眠りから復活し、大津波で破壊された被災地へ赴きます。
その後、宮城県閖上大橋橋梁復旧工事において多大な活躍を成し遂げ「スイブル」の愛称で親しまれ、偕成社「はたらくくるまの絵本」から「スイブル」を主人公にした物語も刊行されました。
スイブルは「青木あすなろ建設」で5台保有されており、現役で稼働中とされています。
ブルドーザーを製造しているメーカーの一覧
ブルドーザーの各製造メーカー詳細ついては以下のとおりです。
会社名 | 製造製品 | 状況 |
コマツ | 小型から世界最大級のモデルまでラインナップあり。 | 水陸両用ブルドーザーや水中ブルドーザーなども製造済み |
キャタピラージャパン | 小型・中型機の一部のクラスは日本国内で生産 | 大型機は海外から輸入。ハイブリッドタイプも製造 |
三菱重工業 | 小型から30t超えまで製造 | 合弁会社「キャタピラー三菱」を経て順次生産終了 |
日立建機 | 通常のブルドーザーに加え、水中ブルドーザーの代表とされる | 製造終了 |
日特金属工業(古河機械金属) | 4t級のブルドーザーを製造。 | 日立やクボタへのOEM供給を行っていたが終了 |
ヤンマーディーゼル | 小型のブルドーザーを製造 | ジョンディア代理店から撤退し、日立建機に引き継がれた |
久保田鉄鋼(クボタ) | 小型のブルドーザーを製造 |
中古ブルドーザーの平均価格
ですが、利用頻度や幅広い用途で活躍しているのは、小回りが利き、トラックに積載もできる小型サイズとなっているため需要も高くなっています。流通量の多い機体総重量4トンの小型クラスで約¥1,00,000~¥3,000,000程度が中古相場です。
また、20トン〜50トンの中大型クラスは、新車価格ですと¥3,000,000~¥7,000,000ほどしますが、中古車両の場合、およそ¥1,600,000~¥5,000,000程度ほどで購入できるものもあるようです。
主要メーカーの中古価格の相場一覧
コマツ
機種名 | 中古相場 |
155AX-6 | ¥7,000,000~¥10,700,000 |
D-20P-6 | ¥800,000 |
D20P-7 | ¥1,100,000 |
D20P-8E0 | ¥2,000,000~¥3,000,000 |
D20PLL-7E | ¥1,100,000~¥1,400,000 |
D21A-5 | ¥400,000~¥500,000 |
D21-6 | ¥350,000~¥800,000 |
D21P-8E0 | ¥1,500,000~¥3,000,000 |
D275AX-5E0 | ¥10,300,000~¥10,400,000 |
D30S-12 | ¥100,000~¥300,000 |
D50A-18 | ¥1,000,000~¥3,300,000 |
D53A-18 | ¥2,900,000~¥3,200,000 |
D53P-18A | ¥1,500,000~¥3,200,000 |
D61PX-15 | ¥4,500,000~¥7,200,000 |
D65EX-15E0 | ¥4,200,000~¥9,300,000 |
D65PX-15E0 | ¥4,200,000~¥9,300,000 |
D65PX-16 | ¥6,600,000~¥9,500,000 |
D85-18 | ¥3,000,000~¥4,100,000 |
D85A-21 | ¥4,700,000~¥8,500,000 |
D155-1 | ¥4,000,000~¥5,700,000 |
D155A-1 | ¥2,850,000~¥7,500,000 |
D155A-2 | ¥10,300,000~¥10,180,000 |
D155AX-5 | ¥6,800,000~¥20,000,000 |
D155AX-5EO | ¥10,500,000~¥10,700,000 |
機種名 | 中古相場 |
D20PL-7E | ¥1,100,000~¥1,200,000 |
D21A-7E | ¥1,000,000~¥1,400,000 |
D21A-8 | ¥1,200,000~¥2,200,000 |
D21A-8E0 | ¥1,300,000~¥2,800,000 |
D21P-8 | ¥1,100,000~¥2,000,000 |
D31EX-21 | ¥2,300,000~¥3,500,000 |
D31EX-22 | ¥3,100,000~¥4,000,000 |
D31P-18 | ¥1,600,000~¥1,900,000 |
D31P-20E | ¥2,600,000~¥3,100,000 |
D31PX-21 | ¥3,100,000~¥3,500,000 |
D31PX-22 | ¥3,800,000 |
D39PX-22 | ¥4,900,000~¥5,200,000 |
D40P-1 | ¥1,100,000~¥1,300,000 |
D41P-6E0 | ¥4,600,000~¥5,200,000 |
D51PX-22 | ¥6,700,000~¥8,600,000 |
D53P-18E | ¥3,800,000~¥4,300,000 |
D60P-8 | ¥2,900,000~¥3,000,000 |
D61EX-12 | ¥3,000,000~¥5,000,000 |
D61PX-23 | ¥1,430,000~¥1,580,000 |
D65P-12 | ¥4,600,000~¥7,400,000 |
D65P-12E | ¥3,400,000~¥9,100,000 |
D65PX-12E | ¥5,700,000~¥7,200,000 |
D65PX-17 | ¥6,2o0,000~¥1,740,000 |
D85EX-15E0 | ¥6,400,000~¥1,220,000 |
D85PX-15E0 | ¥8,200,000~¥10,000,000 |
キャタピラー
機種名 | 中古相場 |
D3B | ¥790,000~¥1,100,000 |
D4H | ¥1,900,000~¥3,100,000 |
D5CB | ¥1,600,000~¥2,000,000 |
D5C | ¥2,100,000~¥2,800,000 |
D5G | ¥3,000,000~¥4,400,000 |
D5K2 | ¥5,700,000~¥8,500,000 |
D5M | ¥3,200,000~¥4,000,000 |
D6N | ¥4,600,000~¥10,000,000 |
D7E | ¥500,000~¥10,400,000 |
D7H | ¥5,700,000~¥6,200,000 |
D7R | ¥8,500,000~¥,10,190,000 |
機種名 | 中古相場 |
D8R-2 | ¥800,000~¥40,490,000 |
D8T | ¥2,900,000~¥3,680,000 |
D3G | ¥2,900,000~¥3,300,000 |
D5H | ¥1,800,000~¥3,500,000 |
D5HLGP | ¥1,200,000~¥3,900,000 |
D5N | ¥2,900,000~¥7,800,000 |
D6C | ¥2,000,000 |
D6K | ¥5,700,000~¥6,500,000 |
D6M | ¥5,300,000~¥8,600,000 |
D6R | ¥530,000,000~¥8,600,000 |
BD2J | ¥760,000~¥1,500,000 |
中古ブルドーザーの条件
特に、機体状態、稼働時間、年式は重要とされており、中古建設機械を購入するときには必ず確認しておきたい項目です。
ここでは、中古ブルドーザーを購入する際に押さえておきたいポイントを解説します。
機体の状態をチェック
見た目がきれいでも再塗装されただけなので、内部までしっかりチェックしなければ劣化具合を正確に判断することはできません。
また、ブルドーザーの足回りは一般的にゴムキャタと呼ばれるゴム製のキャタピラ(クローラー)が使われているため、足回りに大きな傷がないか、切断部分や裂け目はないか十分に確認しておきましょう。
稼働時間はアワーメーターを確認
アワーメーターは稼働時間を表すメーターですが、重機はこの稼働時間が機体の状態や劣化具合に大きく関わってきます。
また、アワーメータだけでなく、その機体がどこで使用されていたのか、という点も非常に重要なポイントです。
例えば、一般的な工事現場で使用されていた高アワーなブルドーザーと、海の近くで使用されていたローアワーのブルドーザーとでは、ダメージの受け方がまったく違います。
安くブルドーザーを購入したとしても、すぐに腐食が見つかったりさまざまなパーツが壊れてしまうのでは、結局購入後に膨大な修理費用がかかってしまいます。
良い状態のブルドーザーを購入するためにも、以前の持ち主がどのような用途で使用していたかもできる限りチェックしておいた方が良いでしょう。
ブルドーザーの年式をチェック
例えば、年式が10年越えの場合には、電気系統はもちろん、ポンプやパイプといったものがひどく劣化していきます。また油圧計などの計器類も目立ってくるでしょう。
これは使用していた期間だけでなく、金属やゴム製の部品は、実際にブルドーザーが稼働していなくても自然と劣化していきます。
また、ポンプやオイル系統に異常が出ている場合は、オイル漏れなどのさまざまな不具合が発生するようになります。
そのため、ブルドーザーを購入する際には、実際に試乗してみて稼働状態や異音の有無などを確認することが必要です。
ブルドーザーを運搬するには運搬車が必要
クローラーで行動は原則として走行できません
-
(カタピラを有する自動車の制限)
- 一 その自動車のカタピラの構造が路面を損傷するおそれのないものである場合
- 二 その自動車が当該道路の除雪のために使用される場合
- 三 その自動車のカタピラが路面を損傷しないように当該道路について必要な措置がとられている場合
第八条 舗装道を通行する自動車は、次の各号の一に該当する場合を除き、カタピラを有しないものでなければならない。
つまり、現場などで公道を走行する必要がある際は、クローラーで道路が傷つかないようゴム製マットなどの敷物路面を保護すること。または、ゴム製クローラーを履いていること。除雪のために使用される場合を除いては、原則として公道をクローラー式の重機で走行することはできない決まりになっています。
ブルドーザーを中古購入する魅力
- コスト削減
建設業界では、新品のブルドーザーは高価であり、予算や受注価格に余裕がない場合があります。その場合、無理に新品を購入するよりも、まだ十分に使える中古品を購入するという選択もあるでしょう。
中古ブルドーザーは、新品に比べておおよそ半額以下の価格で購入できます。予算の制限がある場合や、複数の機材を購入する場合には、中古品を選ぶことでコスト削減が実現できます。 - 即納車、直ぐに現場で使える
ブルドーザーを新車で購入すると、納品までにかなり時間がかかります。その反面、中古品は購入してから間もない時間で使用できます。急いでいる場合には特に中古品が有効です。 - 品質の確認ができる
中古品は使用状況がわかるため、購入前に細かくチェックすることができます。大きな問題がなければ、中古品でも品質の良いブルドーザーを選ぶことができます。 - 4. 節税対策になる
中古建設機械は、減価償却資産を有効に取得する節税対策にもなります。「減価償却資産」とは、税法上、時間の経過とともに価値が減少していく資産のことです。
これは、新品の重機を購入した場合だけでなく、中古重機を購入した場合にも適用されます。取得価格の低い減価償却資産は少額減価償却資産に適用され、特例には「一括償却資産の損金算入」もあります。
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【少額減価償却資産の対象になる企業】
- 青色申告法人であること。
- 資本金または、出資金の額が1億円以下であること。
- 常勤の従業員が500人以下であること(2020年3月31日以前取得の減価償却資産は従業員数1000人以下)
- 連結法人でないこと。 【上記の条件を満たしていても、対象外となる法人】
- 大規模法人、(資本金または出資金の額が1億円超の法人)、大法人、(資本金5億円以上の法人など)と完全支配関係にある法人)に発行済株式の総数または出資金総額の2分の1以上を所有されている法人
- 複数の法人に発行済株式の総数または出資総額の3分の2以上を所有されている法人 マネーフォワードより:(https://biz.moneyforward.com/accounting/basic/63113/)引用
中古ブルドーザーを購入する際の注意点
以下に、中古建設機械を購入する際の注意点を詳しく紹介します。
- 保証やアフターサービスがない
中古建設機械には、製造元や販売元からの保証やアフターサービスがない場合もあります。故障した場合には、修理の費用が予想以上に高額になることもあるため、維持費の面でも慎重に検討する必要があります。 - 部品の入手が難しい場合がある
中古建設機械は、機械によって稼働時間が長いものもあります。この場合は、消耗品や部品がすでに劣化していることもあるため、購入後は早い段階で機械に不調が現れることが予想されます。 - テクノロジーが旧式
中古建設機械は新品に比べて安価なことは確かですが、安全機能や作業性能は時代遅れの機能しか持っていません。そのため、作業効率や仕上がりの性能などに差が出てくることも考えられます。より高度なタスクを実行するためには、中古機械では補えないこともあるでしょう。
特に、昨今の建設業界ではI C T機械の導入などが進み、最新テクノロジーを搭載した機械が登場しています。 - 将来的な維持費の予測が困難
中古建設機械を購入する場合、将来的にかかってくるコストを予測することが難しいです。中古建設機械の場合、消耗具合によっては部品交換が必要になります。新品の市場から部品が入手できない場合は、部品を探すために時間をかけたり、高額な修理費が発生する可能性もあります。
また、新しい機種に比べ、燃費が悪かったり、騒音や環境問題への対策が不十分である場合が多いです。さらに、古い機種の中古建設機械は、部品の入手が困難な場合もあるので注意が必要です。
また、水陸両用ブルドーザーや遠隔操作可能な機種も存在し、ブルドーザーにはかなり多彩なバリエーションが存在します。