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【ICT建機(機械)・施工】アスファルトフィニッシャーを情報化して舗装施工!センサーの使い方について紹介!

アスファルトフィニッシャー

2023/05/24

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【ICT建機(機械)・施工】アスファルトフィニッシャーを情報化して舗装施工!センサーの使い方について紹介!

ICT建機(機械)とは?アスファルトフィニッシャーの情報化施工(舗装)、センサーの使い方について紹介

建設業界では近年、「ICT」という言葉を耳にすることが多くなりました。ICTは『Informartion and Communication Technology』の略で、情報通信技術を意味します。

国土交通省では、「ICTの全面的な活用(ICT土工)」等の政策を建設現場に導入することによって、建設生産システム全体の生産性向上を図り、魅力ある建設現場を目指す取り組みである『i-Construction(アイ・コンストラクション)』を進めています。

参照: i-Construction|国土交通省
https://www.mlit.go.jp/tec/i-construction/index.html

ICTシステムを搭載、利用したICT建機やICT施工は、深刻な担い手不足を抱える建設業としては、問題打破の一策としても注目を集めているトレンドです。

この技術は、舗装工事にも全面的に導入されており、「ICT舗装」の取り組みによって安全性向上や作業の効率化、省力化の効果が実証されています。

本記事では、アスファルトフィニッシャーにおける情報化施工、センサーの使い方、導入について紹介します。

ICT技術を活用する産業機械

総務省が公表している身近なICTの活用事例には、次のようなものが挙げられます。
  • 農業…センサーを利用した田植え作業の工程別分析
  • 製造業…工場でのシステム効率化や生産ラインにクラウド技術を活用した生産活動の改善
  • インフラ業…器具・設備に設置したセンサーによるデータ収集分析
  • 運輸業…タブレット端末の活用によるサービス向上や事業改善の支援
  • サービス業…飲食チェーンでの食器に取り付けられたRFIDタグによるデータ収集・活用

アスファルトフィニッシャーの2D-MC

アスファルトフィニッシャーにおけるMC(Machine Control)の取り組みは古くから行われており、住友建機株式会社では40年以上前から2D-MCに対応した建設機械を生産しています。

アスファルトフィニッシャーでの2D-MCには、AGC(Auto Grade Control)装置と呼ばれるものが導入されています。

これは、基準との距離をスクリードもしくは、スクリードアームに取り付けられたセンサーで測定し、舗装厚を変化させるレベリングシリンダに指令を出してスクリードの高さが一定になるように舗装厚を調整するシステムです。

最近では超音波センサーが主流に
以前までは、基準面やワイヤロープ上を直接滑らせて高さの変化を測定する接触式センサーが主流でした。現在では、超音波を使用して基準までの距離を測定する非接触式センサーが開発され、広く使用されています。

接触式では、合剤のこびりつきや内部構造のズレに伴う修理といったメンテナンス性に難がありましたが、非接触式のため不要です。

最近では、複数の超音波センサーを装備した非接触式センサーも開発され、さらなる精度向上を図っています。

ソニック(超音波)センサーの使い方

ここからは、現在の主流である超音波センサーの使い方について、「HANTA FA300型」を例に紹介します。
  1. スクリードを敷きならし厚さの台に降ろします。
  2. 本体のセンサスイッチを「入」にします。
  3. センサの電源スイッチをONにします。
  4. センサーの表示を見ながら基準面より30cmの高さにセンサ底面部の高さを合わせます(高さ30cmになると水平の緑色ランプが点滅します)。
  5. 低い場合は上向き矢印が点灯します。水平の緑色ランプの表示が出るまでハンドルで高さ調整します(高い場合は下向き矢印の表示が出ますので、同様に調整します)。
  6. センサの自動スイッチを「ON」にします。
  7. 走行スイッチをONにして施工を開始します。
  8. センサが自動で厚みを調整します。

アスファルトフィニッシャーの3D-MC化

冒頭でも紹介したとおり、近年、建設施工では、生産性や安全性の向上、品質確保、熟練技術者不足といった多くの問題に直面しています。

この状況に対応することを目的に、ICTを用いた情報化施工技術の導入など、『i-Construction』への取り組みが国土交通省主導で進められており、アスファルトフィニッシャーにおいても、i-Constructionへの対応として、2D-MCを発展させた3D-MC装置が各機器メーカーによって開発され、すでに広く使用されています。

インターネットやG P S(衛星)技術の発展により自動化
アスファルトフィニッシャーの3D-MCでは、アスファルトフィニッシャーのスクリードまたは、スクリードアームに設置された計測装置の自己位置座標が計測されます。

その座標から算出した現舗装高さデータと施工箇所の3D設計データの差分に基づき、左右のレベリングシリンダに指令を出して所定の舗装高さとなるように自動制御するシステムが導入されています。

位置の計測方法は、自走追尾式TS(Total Station)方式、GNSS(汎全地測位航法衛星システム)方式の2種類です。各方式の詳細を以下にまとめました。

  • 自走追尾式TS方式…機械に設置したプリズムを自走追尾式TSで追尾し、位置情報と高さ情報を同時に高精度で計測する。
  • GNSS方式…複数の衛星電波を受信することで位置情報を取得し、基地局と機械に設置された移動局との間で無線通信により誤差を修正するRTK-GNSS方式を用いて高精度で計測する。
3D-MCは、計測されたアスファルトフィニッシャーの自己位置、姿勢に合わせて舗装高さ調整が自動化され、作業の容易化が図れることや、設計データと施工結果の比較、出来形管理にも活用できるなどさまざまなメリットがあります。

ICT導入のハードルは高いのが現実

建設業のICT化は導入後、比較的早い段階で効率化できるとはいえ、設備に投資をするだけの余力がない中小企業にとってはなかなかのハードルです。

ICT機器は高額であり、現状は1000万円弱の投資は覚悟しなくてはいけないでしょう。また、資金面以外にも、社内で対応できる人材がいないという問題もあるかと思います。

いくら国土交通省が建設業のICT化を推進しようとしたとしても、その号令に従えるのは一部の建設企業だけなのが現状です。

ICT機器が高額な理由としては、GNSSなどの受信機(GPS)が、ひとつ100万円以上と非常に高額であることが挙げられます。3D-MCでは、そのGNSSを2つもつけなくてはなりません。

また、システムや3Dといった言葉に抵抗感を持つ職人や社員もいらっしゃります。

ICT導入のハードルは高いのが現実

建設業のICT化は導入後、比較的早い段階で効率化できるとはいえ、設備に投資をするだけの余力がない中小企業にとってはなかなかのハードルです。

ICT機器は高額であり、現状は1000万円弱の投資は覚悟しなくてはいけないでしょう。また、資金面以外にも、社内で対応できる人材がいないという問題もあるかと思います。

いくら国土交通省が建設業のICT化を推進しようとしたとしても、その号令に従えるのは一部の建設企業だけなのが現状です。

ICT機器が高額な理由としては、GNSSなどの受信機(GPS)が、ひとつ100万円以上と非常に高額であることが挙げられます。3D-MCでは、そのGNSSを2つもつけなくてはなりません。

また、システムや3Dといった言葉に抵抗感を持つ職人や社員もいます。

まずは2D-MCを導入して生産性を向上

3D-MCは、導入には多大なコストがかかることが想定されます。そこで、中古品も数多く出回っていて、自動制御システムよりは安価なセンサーをアスファルトフィニッシャーへ導入してみてはいかがでしょうか?

超音波センサーは中古品の場合、オークション上で¥300,000〜¥600,000程度で購入可能です。取り付けや操作も簡単に行えます。

まとめ|センサーの使い方について紹介!
I C T技術は身近な産業で活躍しており、建設業界においては、作業効率化や人手不足の改善策として導入が推奨されています。

ICTを導入するハードルは年々下がってきていますが、中小企業での普及率はまだまだ低い状況です。

そこで、ICT化の足掛かりとして、アスファルトフィニッシャーに後付け可能なセンサーなどの2D-MCを取り入れてみてはいかがでしょうか?

超音波センサーなどの非接触式センサーは、取り扱いも簡単でメンテナンスが不要なのでオススメです。
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アスファルトフィニッシャーは、アスファルト舗装の終盤に現場に投入し、使用される重機です。 アスファルトフィニッシャーの特性として、アスファルトを敷きならす作業に特化していることから、使用される場面は限定的ということが挙げられます。 使用が限定的ということは、それだけ機械の消耗ペースも抑えられるので、メンテナンスをしながら使うことによって機械は長持ちします。さらに、アスファルトフィニッシャーは、バックホーやブルドーザーと違い、機動的作動部がないため故障も少なく、購入されてから長い期間で運用されます。 国内向けのアスファルトフィニッシャーは受注生産という体制をとっているため、生産数も少ないです。 以上のことから、アスファルトフィニッシャーの中古在庫は潤っているとは言えません。 希望するスペックや状態によっては、理想的な条件に合った機械が見つからない可能性も考えられるでしょう。 【アスファルトフィニッシャーの中古は少ない傾向】 ・道路舗装が主な事業でない場合使用が限定的 ・機動的作動部がないため故障や摩耗が少ない ・購入されてから長い期間使用される 現場条件を加味した機械選びが大切 アスファルトフィニッシャーには「クローラ式」と「ホイール式」2種類の走行方式があり、使用する環境に適した機械選びが必要です。 ・「クローラ式」 クローラ式は、走行部分にキャタピラー(履帯)を使用しているアスファルトフィニッシャーです。クローラー式は、接地面が広く安定性が優れているため、不整地や急勾配の坂道を舗装する時に使われます。 しかし、ナンバープレートの取得はできず、公道を走行することはできません。現場からの回送時には、運搬用のトラックが必要になります。 ・「ホイール式」 ホイール式は、タイヤで走行するアスファルトフィニッシャーのことです。クローラー式よりも自走速度が速く、大型特殊車両としてナンバーを取得すれば、一般公道を走行することもできます。ただし、最高速度の関係上、高速道路を走行することはできません。 一般的にはホイール式の需要が高く、中古市場では「ホイール式」の在庫が「クローラー式」よりも上回っています。 中古アスファルトフィニッシャーの掲載情報から商品の傾向を見てみる アスファルトフィニッシャーは、1回の施行で舗装できる最大舗装幅と総重量によってクラス分けがされます。 中古アスファルトフィニッシャーをネットで検索してみると、中古販売サイトやオークション上では、スクリードの長さが1.4~4.5メートル、重量が8~15トンほどの小型、中型機が出回っていましたが、やはり在庫数は少なく感じます。 日本では、舗装幅6メートル以下の道路が多いため、中型クラスの需要が高いです。9メートルや12メートルなどの広い舗装幅を持つ大型機を探している場合は、中古ですとほとんど在庫が出回っていません。 中古アスファルトフィニッシャーの価格は? アスファルトフィニッシャーの中古販売価格は、機種や年式、使用時間(アワーメーター)などによって異なり、一概には断言することができません。しかしながら,中古サイトなどの販売価格をみると、一般的な相場としては以下のようになっていることが分析できます。 【アスファルトフィニッシャーの中古価格相場】 小型機(舗装幅:1m~3m) ¥1,000,000~5,000,000 中型機(舗装幅:2m~4m) ¥5,000,000~8,000,000 大型機(舗装幅:5m~7m) ¥8,000,000~15,000,000 こちらの一覧表はあくまでも参考程度にご覧ください。中古の場合、使用状態によっても販売価格は変わりますし、中古販売会社によっても価格帯は異なります。 排ガス規制に対応していたり、整備履歴の書類が揃っているものに関してはその分価格が割高になっているというイメージです。 しかし、アスファルトフィニッシャーは新車ですと最低でも¥25,000,00はしますが、中古の場合ですと大抵の機械は、¥10,000,000以内で購入できるでしょう。 年式が古い小型機ですと、¥1,000,000代で購入できるので、早急にアスファルトフィニッシャーが必要になった場合には選択肢のひとつとして検討する価値がありそうです。 中古アスファルトフィニッシャーの探し方 中古アスファルトフィニッシャーを選ぶ際は、以下の点に注意して選びましょう。 1.メーカー・モデルの選定 中古のアスファルトフィニッシャーの中には、すでに市場から撤退している三菱重工や新潟鐵工所などのメーカー機も多く存在しています。生産が終了しているメーカーの機械は、故障時の修理対応や部品の調達が困難なこともあるため注意が必要です。 2.状態のチェック アスファルトフィニッシャーは長く使える機械であるため、機械に不調や損傷が発生した際に売り出されることが多いです。そのため、一度修理を受けた機械も市場に並んでいます。中古選びの際は、しっかり整備がされているか、汚れ、傷、錆、損傷がないかを確認することが大切です。また、部品の消耗具合を確認することも、将来的な維持費用の見積もりにもつながります。 3.修理履歴の確認 中古アスファルトフィニッシャー購入前には、修理履歴を確認しましょう。修理履歴がある場合は、どのような修理がなされてきたか、修理箇所の状態や修理費用などを把握しておくことが重要です。修理履歴の有無は、中古機械販売業者から必ず確認するようにしましょう。 4. 実機の確認 中古アスファルトフィニッシャーを選ぶときには、現地での実機確認が必要です。実際に動かしてみて、動作や作業効率、異音やオイル漏れなどを確認しなければなりません。 現在アスファルトフィニッシャーを製造しているメーカーは? 国内のメーカーは、現在以下の2社のみです。 【アスファルトフィニッシャーの製造メーカー】 ・住友建機株式会社 ・範多機械株式会社 ・住友建機 住友建機株式会社は、住友グループの建設機械メーカーです。本社を東京都品川区に構え、昭和43年7月から会社を創立し、狭い場所でも対応しやすい小型の建設機械をメインに手掛けています。 一方で、アスファルトフィニッシャー製造や、滑走路舗装用の大型クラスの分野でも有名なメーカーです。 国内では70%のシェア率を誇り、海外市場でも注目を集めている住友建機のアスファルトフィニッシャーは、燃費も良好でランニングコストも安いです。その他、メンテナンス性能に優れたデザインも魅力的でしょう。 ・範多機械 範多機械はアスファルトフィニッシャーのラインナップが豊富で、幅員変化にも自由自在に対応できる高性能のスクリードを装備したモデルが特徴的です。 特に超小型機や中型機クラスのアスファルトフィニッシャーをメインに製造しており小型アスファルトフィニッシャーでは国内トップシェアを誇ります。 範多機械株式会社は「中小企業研究センター」が定めるグッドカンパニー大賞で、優秀企業賞を受賞したことも話題になりました。現在は除雪機やロードローラーの製造も手掛けています。 舗装工事に使われるその他の建設機械 舗装工事にはいくつもの工程があり、アスファルトフィニッシャー以外にも、工程によってさまざまな重機が活躍しています。 アスファルトフィニッシャー以外の重機も揃える際は、全体的にかかってくる予算を考慮する必要があります。 ブルドーザー ブルドーザーは、土木作業や建設現場で使用される重機の一種で、車体の前方に大型のブレード(排土板)を備え付け、キャタピラー(履帯)で走行します。 土のかき起こしや整地作業が得意で、道路工事では序盤の路盤造りで活躍します。 また、ブルドーザーの他にタイヤ走行を行う「ホイールローダー」がありますが、道路工事ではクローラー走行を行うブルドーザーが使われます。 モーターグレーダー モーターグレーダーは、主に道路工事などの土木現場で、舗装やレベリングを行う建設機械です。主に切土、盛り土、均しといった作業を行います。四輪二軸の本体部分に加え、車体前方にはアームと呼ばれる長いフレームを渡しています。その先端には、進行方向の操舵も行う二輪一軸があります。 道路工事では、ブルドーザーが行う整地作業の仕上げとして使用されます。 ロードローラー ロードローラーは、整地した路盤を圧縮して締め固めるために使用される建設機械です。一般的には鉄製のドラムを前後に備え、道路を往復しすることで、ドラムを転がして地面を平らにします。 また、土壌を固めるためにも使用されることがあり、土木作業には欠かせない重要な重機のひとつです。 タイヤローラー タイヤローラーは、ロードローラーの一種で、タイヤ式ローダーローラーとも呼びます。 左右3〜4個ずつ配置したタイヤが、ローラーの軸に沿って回転し、路面を圧縮・平滑化します。タイヤローラーは、舗装面の均しや古い路面の際舗装などに使用されます。 アスファルトフィニッシャーの注意点|まとめ アスファルトフィニッシャーは高価な建設重機ですが、中古で購入することで半額以下の価格で購入することが可能です。 しかし、アスファルトフィニッシャーの中古機械が市場に出回ることは少なく、中古建設機械販売店では在庫が品薄になっていることが多いです。 また、中古市場ではスクリード幅が2〜4メートルの小型機または中古機がほとんどで、それ以上の大型機種を見かけることは稀です。 大型機種、または最新機能を搭載したハイテク機種を探している方は、新品での購入やレンタルという選択肢もおすすめします。

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ホイール式は、タイヤで走行するアスファルトフィニッシャーのことです。クローラー式よりも機動性が高いことが最大のメリットでしょう。 大型特殊車両としてナンバーを取得すれば、一般公道を走行することもできます。ただし、最高速度の関係上、高速道路を走行することはできません。 一般的にはホイール式の需要が高く、中古市場では「ホイール式」の在庫が「クローラー式」よりも上回っています。 アスファルトフィニッシャーのクラス分け スファルトフィニッシャーは、「最大舗装幅」「総重量」によってクラス分けがされており、一般的にはスクリードの大きさ(舗装幅)を表す「スクリード幅」で表記されていることが多いです。 また、クラスによってアスファルトフィニッシャーの価格も異なります。 国内では、舗装幅が6メートル以下の道路が多いため、舗装幅約2.3~6.4メートルの中型クラスがもっとも活躍します。 海外では舗装幅が9〜12メートルとなる幅広の道路も多くあるため、最大舗装幅6メートル越えの大型クラスが主流です。国内では、大型のアスファルトフィニッシャーが出回っていないため、大型クラスを探している場合、海外メーカー製になります。 アスファルトフィニッシャーのメーカー 近年では公共事業への投資が減り、舗装工事の事業量も減少傾向にあるということが原因で、国内においてアスファルトフィニッシャーを製造・販売しているメーカーは2社にまで減っています。 また、アスファルトフィニッシャーは多品種少量生産であるためメーカーの新規参入もありません。 国内のメーカーは、現在以下の2社のみです。 住友建機株式会社 範多機械株式会社 住友建機株式会社 住友建機株式会社のアスファルトフィニッシャーは、国内で70%のシェア率を誇り、海外市場でも注目を集めています。 燃費も良好でランニングコストも安く、メンテナンス性能に優れたデザインも魅力的でしょう。 住友建機株式会社は、昭和43年7月創業。住友グループの建設機械メーカーで、東京都品川区に本社を構えています。 日本の道路や工事事情にニーズを合わせた、狭い場所でも対応しやすい小型の建設機械をメインに手掛けていることが特徴です。 一方で、アスファルトフィニッシャー製造や、滑走路舗装用の大型クラスの分野でも有名なメーカーです。 範多機械株式会社 範多機械はアスファルトフィニッシャーのラインナップが豊富で、幅員変化にも自由自在に対応できる高性能のスクリードを装備したモデルが特徴的です。 特に超小型機や中型機クラスのアスファルトフィニッシャーをメインに製造しており小型アスファルトフィニッシャーでは国内トップシェアを誇ります。 範多機械株式会社は「中小企業研究センター」が定めるグッドカンパニー大賞で、優秀企業賞を受賞したことも話題になりました。現在は除雪機やロードローラーの製造も手掛けています。 アスファルトフィニッシャーを過去に生産していたメーカー 加藤製作所 アスファルトフィニッシャーなどの建設機械を自社技術で開発していた。 キャタピラージャパン キャタピラーブランドのモデルは国内での販売がされなかった。 コマツ BLAW-KNOX社と技術提携。 新潟鐵工所 2001年に経営破綻のため倒産 豊田自動鐵機 BARBER-GREENE社と技術提携。 石川島建機 現在のKATO HICOM。 川崎重工 一時期アスファルトフィニッシャーを販売していた。 酒井重工業 自社設計で小型モデルのアスファルトフィニッシャーを製造・販売していた。 アスファルトフィニッシャーの平均価格を一覧で紹介 アスファルトフィニッシャーを購入するにあたり、一番気になるのが価格です。 結論から申しますと、アスファルトフィニッシャーの価格は新車の場合、最低でも¥25,000,000以上と高額です、しかし、中古車の場合ですと大抵の機械は、¥10,000,000以内で購入できるため、コストを抑えたい方は中古での購入がおすすめでしょう。 ここからは、アスファルトフィニッシャーの新車・中古車の平均価格について詳しくご紹介します。 アスファルトフィッシャーの新車価格 アスファルトフィニッシャーは、新車ですと非常に高価です。 新車の価格は以下の通りとなっています。 【アスファルトフィニッシャーの新車価格相場】 小型機(舗装幅:1m~3m) ¥2,500,000~ 中型機(舗装幅:2m~4m) ¥30,000,000~ 大型機(舗装幅:5m~7m) ¥60,000,000~ アスファルトフィッシャーの中古車価格 アスファルトフィニッシャーの中古販売価格は、機種や年式、使用時間(アワーメーター)などによって異なり、一概には断言することができません。しかしながら中古サイトなどの販売価格をみると、一般的な相場としては以下のようになっていることが分析できます。 【アスファルトフィニッシャーの中古価格相場】 小型機(舗装幅:1m~3m) ¥1,000,000~5,000,000 中型機(舗装幅:2m~4m) ¥5,000,000~8,000,000 大型機(舗装幅:5m~7m) ¥8,000,000~15,000,000 これらの一覧表はあくまでも参考です。中古機械の場合、使用状態によっても価格は大きく変わりますし、販売会社によっても価格帯が異なります。 また、排ガス規制対応モデルや、整備履歴の書類が揃っているものに関してはその分価格が割高になります。 アスファルトフィニッシャーの中古購入に関しては以下の記事にて詳しく紹介しているためよろしければご覧ください 参考記事:アスファルトフィニッシャーの中古市場・購入時の注意点について紹介 アスファルトフィニッシャーの人気モデル 前述したようにアスファルトフィニッシャーは、走行方式の違いによって「ホイール式」と「クローラー式」に分類されます。 中でも、「ホイールタイプ」のアスファルトフィニッシャーは需要が高く人気のタイプです。ホイール式は、機動性が高く小回りが聞くことや、ナンバープレートを取得できるため公道を自走で移動できるなどのメリットがあり、重宝されます。 しかし、山間部などの勾配の強い坂道で舗装作業を行う場合は、「クローラー式」が利用されます。 アスファルトフィニッシャーの中でも人気があるモデルとしましては、住友建機の『HA45W』が挙げられます。 HA45Wは、足回りがホイール式のアスファルトフィニッシャーで、スクリード幅が2メートル〜4.5メートルまで設定できます。この幅は、国内の一般的な道路幅と同じです。 また、住友建機が独自開発した『J-PAVER:3連スクリードプレート』の採用によって、従来のスクリードプレートよりも圧倒的な速度と精度を発揮します。 このような理由により人気機種となっています。 アスファルトフィニッシャーの運転・操作に必要な資格 アスファルトフィニッシャーで舗装作業をするためには、免許と作業を行うための資格がセットで必要です。運転免許だけを持っていても、舗装作業に必要なクリード操作をすることができません。 では、アスファルトフィニッシャーに必要な作業資格について、以下で詳しく紹介します。 運転には小型特殊免許または大型特殊免許が必要 アスファルトフィニッシャーは、ホイール式のみ公道走行が可能です。 しかし、アスファルトフィニッシャーを公道で運転するためには、小型特殊免許もしくは、大型特殊免許を取得する必要があります。 アスファルトフィニッシャーは、車体後尾にスクリードという作業機を取り付けた特殊車両です。 そのため、アスファルトフィニッシャーは「道路交通法」「道路車両交通法」共に、自動車の区分は「特殊自動車」に分類され、車体の大きさや最高時速度で必要な運転免許が変わります。 【特殊自動車の区分】 免許区分 運転条件 小型特殊免許 全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2.8m以下、最高速度時速15m以下(農作業用は時速35km未満)、総排気量-制限なし、税金-軽自動車税 大型特殊免許 全長4.7m以上、全幅1.7m以上、全高2.8m以上、最高速度時速15km以上(農作業用は時速35km以上)、総排気量-制限なし、税金-固定資産税 車両系建設機械(整地・運搬・積み込み及び掘削用)運転技能講習 アスファルトフィニッシャーは、労働安全衛生法執行令別表第7で定められた、動力を用いて自走できる「車両系建設機械」という建設機械に該当します。 車両系建設機械の分類は「整地・運搬・積み込み用機械」「掘削用機械」「基礎工事用機械」「締固め用機械」「コンクリート打設用機械」「解体用機械」の6種類です。 このうち、アスファルトフィニッシャーは、「整地・運搬・積み込み及び掘削用」に該当します。 そのため、アスファルトフィニッシャーで舗装作業を行うには、「車両系建設機械(整地・運搬・積み込み及び掘削用)運転技能講習」を受講する必要があります。 車両系建設機械(整地・運搬・積み込み及び掘削用)運転技能講習は、労働安全衛生法施行令別表第7の分類のうち、「整地・運搬・積み込み用」「掘削用機械」が対象となる講習です。 アスファルトフィニッシャー・建設機械を中古で選ぶ条件 中古の建設機械は、アスファルトフィニッシャーのように高価な重機を、新車価格より安価で購入できることや、納品までの期間が短いことなどが大きなメリットとして挙げられます。 しかし、アスファルトフィニッシャーを中古で購入するときは、以下の点に注意して選ぶことが大切です。 メーカーやモデルを確認する 状態を確認する 修理履歴を確認する 実機を確認する 1.メーカーやモデルを確認する 中古アスファルトフィニッシャーの中には、すでに生産を終了し、市場から撤退しているメーカー機も数多く流通しています。生産が終了している機械は、故障時の修理対応や部品の調達が困難なこともあるため注意しましょう。 2.状態を確認する アスファルトフィニッシャーは長く使える機械であり、機械に故障が発生した際に売り出されることが多いです。そのため、一度修理を受けた機械も市場に並んでいます。 中古車選びの際は、しっかり整備がされているか、汚れ、傷、錆、損傷がないかを確認することが大切です。また、部品の消耗具合を確認することも、将来的な維持費用の見積もりにもつながります。 3.修理履歴の確認 中古アスファルトフィニッシャー購入前には、修理履歴を確認しましょう。修理履歴がある場合は、どのような修理がなされてきたか、修理箇所の状態や修理費用などを把握しておくことが重要です。修理履歴の有無は、中古機械販売業者から必ず確認するようにしましょう。 4.実機の確認 中古アスファルトフィニッシャーを選ぶときには、必ず現地に足を運んで、実機を確認することが必要です。実際に動かしてみて、動作や作業効率、異音やオイル漏れなどを確認しなければなりません。 まとめ|アスファルトフィニッシャーの価格や必要な免許・資格 ここまで、アスファルトフィニッシャーの価格や必要な免許・資格について紹介してきました。 アスファルトフィニッシャーは、新車ですと最低¥25,000,000以上と大変高価な重機です。そのため、建設会社のほとんどが、アスファルトフィニッシャーを含む重機を中古建機で揃えています。 中古建設機械は、さまざまなメリットがありますが、同時に多くの落とし穴があるので、中古で重機を購入する際は慎重に機械を選ぶようにしましょう。 また、アスファルトフィニッシャーなどの建設機械は、道路を運転するための「免許」と、作業を行うための「資格」の取得がそれぞれ必要になります。 ←中古の【アスファルトフィニッシャー】を探すならトクワールド!

    2023/05/18

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  • アスファルトフィニッシャーについて解説!中古製品情報は?運転するには?
    アスファルトフィニッシャー

    アスファルトフィニッシャーについて解説!中古製品情報は?運転するには?

    目次 アスファルトフィニッシャーとはどのような建設機械?中古製品情報・運転資格についても紹介? アスファルトフィニッシャーでの施工の流れ アスファルトフィニッシャーを製造しているメーカー アスファルトフィニッシャーの中古価格 アスファルトフィニッシャーの資格 大型特殊免許取得にかかる費用はいくら? 作業用の資格 まとめ|アスファルトフィニッシャーについて解説! アスファルトフィニッシャーとはどのような建設機械?中古製品情報・運転資格についても紹介 アスファルトフィニッシャーは、アスファルト舗装作業の効率化と品質向上に貢献する重要な建設機械です。搭載されているスクリードやセンサーなどにより、均一なアスファルト舗装面の形成や平坦化、締め固めなどの作業が可能で、安定した舗装面を実現します。 本記事では、アスファルトフィニッシャーの基本的な概要と、中古製品の情報、必要な運転資格について紹介します。 アスファルトフィニッシャーの概要・用途 アスファルトフィニッシャーは、アスファルトを敷く作業で登場する舗装用建設機械です。主に工事終盤の工程である「基層工事」「表層工事」で活躍し、アスファルト合材を定められた舗装幅と厚さに敷きならして、締め固める能力を有しています。 道路にアスファルトを敷くことに特化した自動車であるため、普通の自動車とは違う特徴的な形状をしているので、他の建設車両とはすぐに見分けがつくでしょう。 アスファルトフィニッシャーの構造・仕組み アスファルトフィニッシャーは以下の基本構造から成り立ちます。 エンジンアスファルトフィニッシャーの動力部分で、軽油を燃料とするディーゼルエンジンを使用している トラクタ部車体を牽引する役割を持つ ホッパーアスファルトの合材を載せる箱状容器 スクリードアスファルトフィニッシャーを構成する部分の中でも特に重要で、アスファルトを敷き詰めて平にならす役割を持つ部分 エンジン 大型の建設機械かつ、低速で移動しながら作業を行なうアスファルトフィニッシャーは、一般的に軽油を使用するディーゼルエンジンが採用されています。 トラクタ部 トラクタ部は、アスファルトを積み込むホッパー、原動機、走行装置を有します。トラクタ部は、エンジンからの動力を油圧ポンプに供給し、走行装置や作業装置に圧力を供給します。 ホッパー アスファルト合材をダンプトラックから受けてためておく部分で、トラクタの前方に位置しています。ホッパーの底部にはアスファルト合材を車体の後方へ送り出すコンベヤが設置されており、スクリードへアスファルト合材を送り出します。 スクリード スクリードとはホッパから送られてきたアスファルト合材の敷きならしを行なう機械のことです。 走行装置 また、アスファルトフィニッシャーは、走行方式の異なる2種類のモデルに大きく分けられます。 クローラー式 ホイール式 クローラー式 クローラ式は、走行部分にキャタピラー(履帯)を使用しているアスファルトフィニッシャーで、接地面が広く安定性した走行が可能なことが利点です。クローラー式は、主に不整地や急勾配の坂道を舗装する時に使われます。 しかし、ナンバープレートの取得ができず、公道走行をすることはできません。そのため、回送時には、運搬用のトラックが必要になります。 ホイール式 ホイール式は、タイヤで走行するアスファルトフィニッシャーのことです。クローラー式よりも機動性が高いことが最大のメリットです。 大型特殊車両としてナンバーを取得すれば一般公道を走行することもできますが、最高速度の関係上、高速道路を走行することはできません。 一般的にはホイール式の需要が高く、中古市場では「ホイール式」の在庫が「クローラー式」よりも上回っています。 アスファルトフィニッシャーでの施工の流れ 道路は大きく分けて4つの層でできており、道路工事もいくつかの工程に分割されます。 そのうち、アスファルトフィニッシャーは、「基層工事」と「表層工事」という工程で活躍します。 ここからは、基層工事と表層工事について解説します。 「基層工事」の施工 基層工事は、路盤の上にアスファルトを舗装していく工程です。 基層は、約150℃以上に加熱されたアスファルト混合物を、アスファルトフィニッシャーで路盤の上に敷きならしていきます。 その後、ローラー重機でアスファルトを均一に締め固めていきます。基層は路盤と表層の間に作られ、ここでも道路の交通荷重を均一に分散させるクッションの役割を果たします。 「表層工事」の施工 表層は普段私たちの目に映る部分で、道路舗装工事における最終工程の作業です。 施工方法は基層工事と同じですが、材料や目的が異なります。多くの車や人が接するところであるため、「摩耗に強いこと」「水に強いこと」「平坦で滑りにくいこと」「ヒビ割れず変形しないこと」「美しく仕上がっていること」が重要です。 そのため、材料も基層工事で使用したアスファルト混合物よりも密度(粒密)の高いものを使用します。 アスファルトフィニッシャーでの施工方法 アスファルト舗装作業では、加熱アスファルト混合物を使用して表層と基層を形成します。敷きならしは、機械施工が主流であり、アスファルトフィニッシャーを使って所定の幅と厚さでアスファルトを敷きます。 アスファルトフィニッシャーは一定速度で連続運転し、アスファルト混合物の温度を110℃以上に保ち、層同士の接着力を高めるために、タックコートと呼ばれるアスファルト乳剤を散布します。特に層間の接着力が必要な場合には、ゴム入りアスファルト乳剤を使用することもあります。 敷きならし後は、転圧機械によってアスファルトを締固め、平坦な表面を作ります。締固め作業には初期転圧、二次転圧、仕上げ転圧の順があり、初期転圧にはロードローラー、2次転圧は、タイヤローラーまたは振動ローラーを使用します。 最後に、舗装表面の温度が50℃以下になったら交通を開放します。このように、アスファルト舗装作業では温度管理や品質管理が重要であり、機械を使って効率的かつ高品質な舗装を行います。 アスファルトフィニッシャーを製造しているメーカー 現在、国内でアスファルトフィニッシャーを製造しているメーカーは2社のみとなっています。近年では公共事業への投資が減り、舗装工事の事業量も減少傾向にあることや、アスファルトフィニッシャー自体が少量生産であるため、メーカー参入もありません。 アスファルトフィニッシャーのメーカーを以下にまとめました。 アスファルトフィニッシャーの国内製造メーカー 【現在の国内メーカー】 住友建機株式会社 範多機械株式会社 【過去に生産していたメーカー】 加藤製作所 キャタピラージャパン コマツ 新潟鐵工所 豊田自動鐵機 石川島建機 川崎重工 酒井重工業 アスファルトフィニッシャーの中古価格 アスファルトフィニッシャーの中古販売価格は、機種や年式、使用時間(アワーメーター)などによって異なり、一概には断言することができません。 しかしながら,中古サイトなどの販売価格をみると、一般的な相場としては以下のようになっていることが分析できます。 【アスファルトフィニッシャーの中古価格相場】 小型機(舗装幅:1m~3m) ¥1,000,000~5,000,000 中型機(舗装幅:2m~4m) ¥5,000,000~8,000,000 大型機(舗装幅:5m~7m) ¥8,000,000~15,000,000 これらの一覧表はあくまでも参考です。中古機械の場合、使用状態によっても価格は大きく変わりますし、販売会社によっても価格帯が異なります。 また、排ガス規制対応モデルや、整備履歴の書類が揃っているものに関してはその分価格が割高になります。 アスファルトフィニッシャーの中古製品は品薄? アスファルトフィニッシャーの資格 アスファルトフィニッシャーを運転するための資格と、操縦するための資格はそれぞれ別にあります。 そのため、公道運転に必要な免許を持っていても、操縦資格がないため舗装作業ができないという場合もあるでしょう。 ここからは、アスファルトフィニッシャーの運転に必要な免許と、スクリードの操作に必要な資格について解説します。 スファルトフィニッシャーを運転するには小型特殊免許または大型特殊免許が必要 アスファルトフィニッシャーで公道を走行(※ホイール式のみ)するためには、小型特殊免許もしくは、大型特殊免許が必要です。 アスファルトフィニッシャーは、後尾にスクリードという作業機を取り付けているため、特殊自動車に分類されます。特殊車両は、車体の大きさや最高時速度で必要な運転免許が変わります。 【特殊自動車の区分】 免許区分 運転条件 小型特殊免許 全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2.8m以下、最高速度時速15m以下(農作業用は時速35km未満)、総排気量-制限なし、税金-軽自動車税 大型特殊免許 全長4.7m以上、全幅1.7m以上、全高2.8m以上、最高速度時速15km以上(農作業用は時速35km以上)、総排気量-制限なし、税金-固定資産税 運転に必要な免許は、運転するアスファルトフィニッシャーの大きさによって異なります。 小型特殊免許は、普通車自動車免許を取得していれば運転できる車に含まれているので、わざわざ新規で取得する必要はありません。 普通自動車免許は、小型特殊免許の上位免許に該当する運転免許です。原付バイク同様に、普通自動車免許を取得している方ならば、小型特殊自動車を運転することができます。 しかし、大型特殊免許は別途試験を受ける必要があります。 大型特殊免許を取得するには 大型特殊免許を取得するには以下のような条件を満たしている必要があります。 年齢…満18歳以上であること 視力…両眼:0.7以上、片眼0.3以上(片眼の視力が0.3に満たない場合は、多眼の視力野が150以上) 色彩の識別ができること 10mの距離で90dbの警報器の音を聞き取れること(補聴器で補われた聴力も含む) 自動車の運転に支障を及ぼす恐れがある四肢、または体幹の障害がないこと 大型特殊免許の取得方法は、大きく分けて3種類があり、以下のような流れです。 教習所で取得する場合 一発試験で取得する場合 合宿免許で取得する場合 教習所で取得する場合 教習所で大型特殊免許を取得する場合、教習所での教習期間は3ヶ月です。なお、学科教習は免除され、6時限の実技講習のみを受講する必要があります。検定まで含めて、最短ですと4日間で取得することも可能です。 一発試験で取得する場合 管轄する運転免許試験センターで、一発で試験を受けることもできます。教習を受講しないため、もっとも費用を抑えて試験を受けることができることがメリットです。しかし、通常は教習所で何度か教習や試験を受けてから、試験に臨むのが現実的でしょう。 合宿で取得する場合 合宿を行うことで、日程を絞って教習を行います。基本的には教習所での取得と同じですが、短期間で免許を取得できることが最大のメリットです。 大型特殊免許取得にかかる費用はいくら? 大型特殊免許の取得には、いったいどのくらいの費用がかかるのでしょうか?費用は、各教習所や取得方法によって異なるので、取得する際には下調べが必要です。 以下で、大型特殊免許を取得するのにかかる費用の目安を紹介します。 取得方法 金額 教習所で取得する場合 ¥80,000~¥90,000前後 一発試験で取得する場合 ¥6,100円(試験を受けるのに必要な手数料のみ) 合宿で取得する場合 ¥100,000程度 普通免許を取得していない場合は、受ける教習の数が違うので費用も変わってきます。また、試験場での費用は、受験料、試験車使用料、免許書交付料を合計して¥6,000~7,000程度です。 地域によって若干の差があるので、事前に運転試験場のホームページなどで調べておくと良いでしょう。 作業用の資格 アスファルトフィニッシャーは車両系建設機械に分類されます。 車両系建設機械とは、労働安全衛生法執行令別表第7で定められた、動力を用いて自走できる建設機械のことです。 つまり、アスファルトフィニッシャーは、トラクター部にディーゼルエンジンを搭載し、クローラ式またはホイール式で自走することが可能であるため、車両系建設機械に該当します。 ブルドーザーやパワーショベル、ホイールローダーなどの重機も同じ車両系建設機械ですが、さらに「整地・運搬・積み込み用機械」「掘削用機械」「基層工事用機械」「締固め用機械」「コンクリート打設用機械」「解体用機械」の6種類に分類されています。 アスファルトフィニッシャーは、「整地・運搬・積み込み及び掘削用」となり、以下で紹介する技能講習の受講、または資格が必要です。 車両系建設機械(整地・運搬・積み込み及び掘削用)運転技能講習 車両系建設機械(整地・運搬・積み込み及び掘削用)運転技能講習は、労働安全衛生法施行令別表第7の分類のうち、「整地・運搬・積み込み用」「掘削用機械」が対象となる講習です。 アスファルトフィニッシャーで舗装作業を行うには、機車両系建設機械(整地・運搬・積み込み用及び掘削用)運転技能講習を受講する必要があります。 「走行に関する装置の構造及び取り扱いの方法に関する知識」など、最大で計38時間、指定された日程で連続6日間の講習を受けることになるので、時間の確保が必要です。 受講期間が長めですが、優遇処置として大型特殊免許を取得しているなどの受講要件を満たしていれば、14時間(2日間)の講習が免除されます。 時間がない方は、先に大型特殊免許を取得した後に、技能講習を受講すると期間を短縮できるのでおすすめです。修了試験に合格することで資格を取得することができます。 科目免除の条件、講習内容については、以下をご覧ください。 特定の資格を取得していることで、一部の科目受講が免除されます。 受講資格 時間 自動車運転免許を保有せず、機械質量3トン未満の小型車両系建設機械(整地等)運転特別教育終了後に6ヵ月以上の運転経験を有する方(事業者証明が必要) 18時間 つぎのいずれかに該当する方 ・大型自動車運免許保有者 ・不整地運搬車運転技能講習修了者 ・普通、準中型、中型、大型自動車いずれかの運転免許を保有し、つぎのいずれかに該当する方 ・機械質量3トン未満の小型車両系建設機械(整地等)、または(解体用)運転特別教育修了後に3ヶ月以上の運転経験を有する方(事業者証明が必要) ・機械質量1トン未満の不整地運搬車運転特別教育終了後に3ヶ月以上の運転経験を有する方(事業者証明が必要) 18時間 いずれにも該当しない方 38時間 【学科】科目 教育時間 走行に関する装置の構造及び取り扱いの方法に関する知識 4時間 作業に関する装置の構造、取扱い及び作業方法に関する知識 5時間 運転に必要な一般事項に関する知識 3時間 関係法令 1時間 【実技】科目 教育時間 走行の操作 20時間 作業のための装置の操作 5時間 この資格の主な対象機会は、4輪駆動のホイールローダーを含むトラクタショベルやブルドーザー。ドラグショベル、スクレーパー、ドラグライン、モーター・グレーダー、スクレープ・ドーザー、クラムシェル、トレンチャー、パワーショベル、バケット掘削機、ずり積機です。 3トン以上の車両系建設機械の運転に必要な技能講習の講習項目や時間数は講習規則によって定められ、基本的には合計38時間の学科講習と実技講習が必要になります。 第2級建設機械施工技士資格 こちらの資格は、運転操作するだけなく施工指導をすることや現場監督として指導する権利も得られるので、給与の増加や上の役職を目指している方にもおすすめです。 建設機械施工技士資格は、建設機械を使用した工事・施工の品質管理や安全管理に必要な国家資格です。公共事業など大きい金額の工事では、この資格を取得している施工管理や監視技術者が常駐して携わる必要があります。 建設機械施工技士資格は、等級が別れており、アスファルトフィニッシャーのスクリード操作を行うには、第2級以上の資格が必要になります。 第2級建設機械施工技士資格は、対象となる建設機械を使った施工において、運転・施工業務に携わり、対象機械の運転技術者や、一般建設業における現場の主任技術者として、施工管理を行うのに必要な資格です。 まとめ|アスファルトフィニッシャーについて解説! アスファルトフィニッシャーは、アスファルト舗装作業の効率化や品質向上に欠かせない建設機械です。 アスファルトフィニッシャーは、他の車両系建設機械と同様、道路を運転するための「免許」と、作業を行うための「資格」の取得がそれぞれ必要になります。 アスファルトフィニッシャーは、新品ですと新車ですと最低¥25,000,000以上と高価な重機ですが、中古製品ですと半額以下の価格で購入することが可能です。 しかし、アスファルトフィニッシャーの中古機械が市場に出回ることは少なく、中古建設機械販売店では在庫が品薄になっていることが多いというデメリットも理解しておきましょう。 ←中古の【アスファルトフィニッシャー】を探すならトクワールド!

    2023/06/13

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