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【建設機械レンタル】グレーダーのサイズやレンタルのメリットについて

モーターグレーダー

2023/03/29

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【建設機械レンタル】グレーダーのサイズやレンタルのメリットについて

グレーダーなどの建設機械のレンタルする際はサイズにも注意

道路工事など公共工事で活躍するモーターグレーダですが、機械ひとつひとつの値段は高額です。

建設業にとって資本とも言える建設機械ですが、グレーダーなどのような機械は使用する場面が限られているので1年間を通しての稼働状況は少なく、レンタルを利用する業者は増えています。

建設業は、公共事業で売上が左右される業界なため、必要時に機材を利用したいと考える業者は多く、現在の日本で使用されている建設機械の約6割がレンタルです。

しかし、建設機械をレンタルする際には、費用以外にも機械のサイズなども考慮して検討する必要があります。

特に、モータグレーダーやトラッククレーンのような公道を走行する車両系機械は、通常の車両と比べて車高や車幅があるため、アンダーパスや道幅の狭い道路など、場所によっては通行ができない場合もあります。

そこでこの記事では、モーターグレーダーをレンタルする際に知っておきたい、機械のサイズについて紹介します。

グレーダーのクラス(サイズ)はどう見る?

油圧ショベルやホイールローダーが、機体のクラスをバケットサイズで表すように、モーターグレーダーの性能は主にブレードの幅やそれに見合ったエンジン出力でクラスが表されます。

一般的にはブレードの大きさでクラス表記されていることがほとんどなので、モーターグレーダーをクラスで選ぶ際は、ブレード幅に注目するとわかりやすいでしょう。

国内の需要では、3.1メートルや3.7メートルクラスが多く、現在KOMATSUから販売されている2種類の商品に関しても同クラスのブレード長です。

KOMATSU|グレーダー商品情報
機種名 機械質量 定格出力 ブレード長(mm) 法規制・基準
GD450-7
【衝突検知警報システム】
12,065 107 3125 特特2014
GD675-6 17,845 163 3710 特特2014

会社にもよりますが、レンタルでもブレードが3.1mクラスのグレーダーが最も一般的です。

それ以下の小型グレーダーは各メーカーが撤退しているので、現在では見かけることがなく、珍しい部類でしょう。

小型グレーダーの代替機としてBobcatがおすすめ

どうしても「最小のグレーダーを探している」「小型のグレーダーがあれば便利」という方にオススメなのが、Bobcat(ボブキャット)から展開されているコンパクトトラックローダーのグレーダー仕様です。

ボブキャットからはアタッチメントとしてローダー用グレーダーブレード(2D・3Dグレーダー)が登場しています。

Bobcatの2Dグレーダーは2Dレーザーやソニックセンサーが使用可能なグレーダー専用機で、3Dへのアップグレードが可能です。

油圧で作動するブレードと延長されたホイールベースで造成地作業にも活用でき、専用機として高い精度での整地作業が可能になります。

昨今の土木分野ではICT技術による情報化施工の推進に力を入れていますが、Bobcatのアタッチメントのひとつである3Dグレーダーが日本においても徐々にICT建機としてその場を広げてきています。

また、コンパクトトラックローダーは360°その場旋回が可能で、省スペースでの活動や比較的規模の小さい工事現場にも対応している点が最大のメリットです。

導入費用もグレーダーより安く、コンパクトであるため様々な現場で活用できることから導入後も稼働率の問題もクリアできるでしょう。

また、Bobcatからは多彩なアタッチメントが登場しているほか、アタッチメントの脱着・交換も容易です。1台で何役もの作業をこなすことができるので無駄がありません。

ローダー用グレーダーブレードのラインナップは以下の通りです。

・84”グレーダー(ブレード幅2,140mm)
・96”グレーダー(ブレード幅2,440mm/レーザーシステム対応)
・108”グレーダー(ブレード幅2,750mm/レーザーシステム対応)

Bobcatは現在では生産していない小型グレーダーの代役を務める存在とも言えるでしょう。

グレーダーは1名乗車が主流になっている

除雪作業中のオペレータは作業時の安全を確保するため、前方の障害物、対向車に加えて、後方からの追い越し車両など、あらゆる方向に注意を払って作業を実施しています。2名乗車のグレーダーにおいては、助手はこうした安全確保の補助や故障対応、部品交換などの作業を担当し、新人運転手が同乗した際は運転指導の場としても機能していました。

日本ではこうした2名乗車グレーダーが長らく運用されていましたが、排ガス規制の強化を受けて各メーカーは第4次排出ガス規制の対応に追われる形で、平成24年度末を最後に2名乗車の除雪グレーダーの販売を終了することとなりました。
オペレータ不足や計器、センサーの進化もあり、今日ではキャタピラージャパンやコマツ製をはじめとしたメーカーから1人乗車であるワンマングレーダーの新型除雪グレーダーがラインナップされています。

しかし、中古市場では2名乗車のモデルがまだまだ現役であり、2名乗の除雪グレーダーを使用している企業も多いです。

グレーダーは高さ制限に注意

特に委託などを受けて道路をグレーダーで除雪作業を行う場合やグレーダーで現場に向かう時は、事前に現場の所在地、除雪ルート、周辺道路の形状、交通量、交通状況などを調査し、走行や運搬に支障がないように措置を講ずる必要があります。

一般道路を大型特殊車両であるグレーダーで走行する場合、許可を受けずに運行可能な場合と、道路管理者や警察の許可を必要とする場合があります。

また「道路法」・「道路交通法」・「道路運送車両法」が適用されるため、機械本体の長さ、幅、車両質量など多くの制限があるため、これらの道路関係法を考慮しなければなりません。

除雪グレーダーのサイズは、本体の全幅は極力小さい方が好ましいですが、操縦時には横安定性にも配慮しましょう。

全高は、トンネル、アンダーパスなどの道路構造物を考慮すると極力小さい方が望ましいですが、作業状態を監視できる適切な位置を考慮する必要があります。

機械質量も小さい方が望ましいですが、牽引力と切削力なども考慮しなければなりません。なお、道路運送車両法により、車両総質量は20トンを超えないものを選ぶのがいいです。

グレーダーで一般道路上を自走する場合は、一般車両に比べ低速走行となるため、一般車両の支障とならないよう走行する配慮が必要です。

グレーダーの中古市場は?レンタルがオススメな理由

国内のグレーダーは、クラスを問わず全体的にグレーダーの市場が少ない状況である一方、新車製造では排ガス規制をクリアしていくため、メーカー側は新たな設備投資等が迫られるリスクを抱えざるを得ない状況に置かれ、メーカー各社はグレーダーの生産・販売を修了・縮小をしました。

現在国内でグレーダーを製造している唯一のメーカは、KOMATSUの1社だけとなり中古市場にも在庫が出回りにくい状態が長らく続いています。

また、建設機械はひとつひとつがとても価格が高く、安易に購入することができないこが難点です。例えば、グレーダーを新車で購入した場合は¥20,000,000〜¥30,000,000、中古でも¥5,000.000〜¥10,000,000ほどかかってしまいます。

必要時にグレーダーをレンタルすることによって、導入費用が安くなり大幅なコスト削減となるだけではなく、置き場やメンテナンス費用も不要です。

さらに、レンタルであれば、購入した場合と違い、費用を経費として損金処理することも可能です。

大規模な業者が多くの建機を保有している例もありますが、大抵の業者はこのように、必要な機種と台数を、必要な期間レンタルすることで、経営のスリム化を実現することができています。

中古グレーダーは、年式も古いものが多く、安全機能やセンサーなどが未搭載または全世代のものということもあります。

レンタルであれば、国土交通省の「i-Construction」に対応したICT建機の導入や環境対応方(新型排ガス、省エネタイプ)の最新機械のレンタルも可能なため、長らく使用していて老朽化したグレーダーの買い替え前に、現場で比較検討したいといった際の参考にもなるでしょう。

グレーダーのレンタル費用はどのくらい?

モーターグレーダは大型機械ということもあり、リース会社の中でも小規模な企業は商品を持っていないこともよくあります。また、除雪機械としてレンタルしていることも少なく、モーターグレーダーを除雪で使用したいのであれば、土木作業用のものしか揃ってないこともあるので確認してください。

また、建設業には繁忙期があるため、時期によっては重機の在庫がない場合もあります。

特にグレーダーは使用する機械や現場が限られるため、ほとんどの建設企業が、必要時にレンタルするという方式をとっています。

そのため、レンタルをしようとした際に、グレーダーの在庫がないということも考えられるので注意してください。

建設機械のレンタル費用ですが、季節や時期によって変動するということも念頭において検討しましょう。

モーターグレーダーのレンタル相場ですが、1日のレンタル費用は¥12,000〜15,000ほどです。月極ですと4月〜9月は約¥240,000、10月〜3月になると約¥300,000と価格が上がる傾向にあります。年契約の場合は約¥255,000が料金の目安でしょう。

【レンタルの料金相場】
1日…約¥12,000〜15,000
月極(4月〜9月)…約¥240,000
月極(10月〜3月)…約¥300,000
年契約…約¥255,000

グレーダーのレンタル時の注意点|まとめ
グレーダーをレンタルする際は、費用だけではなく運行する道路や作業現場の環境を考慮した上で、機体のサイズも考慮する必要があります。

また、グレーダは使用する場面が限られているため、ほとんどの業者がレンタルで賄っています。

そのため、レンタルしたい時にグレーダーの在庫が残っていない、という状況も生起することもありますので注意が必要です。

現在の日本ではKOMATSUのみがグレーダーの製造を行なっており、ブレード幅が3.1mのモデルが国内の主流となっています。

逆にそれ以外のクラスは、国内では希少なモデルとなっており小型グレーダーの製造は行われていません。

そのため、従来よりも小型でコンパクトサイズのグレーダーを求めている方は、中古で古いモデルを探すが、Bobcatでの代用をご提案します。
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グレーダーは、路面を切削する能力にも優れるため、硬い土砂斜面の凹凸を削り均す道路メンテナンスや、踏み固められて硬化した圧雪・氷を取り除く圧雪除去などの作業も可能です。 そのような作業は、通常ブレードに推進角を付けますが、前輪に横滑りの力(ブレードの反動)がかかり進路が変わってしまうので、グレーダーには直進性を維持するリーニング機構というものが付いています。 これは、リーニング装置と呼ばれる前輪の角度を左右斜めに傾け、キャンバ角をつける装置があり、前輪のブレやブレードの不必要な動きを防ぎ安定した「ならし作業」が行えるという仕組みです。エンジン部と前輪をつなぐフレームも左右に曲がる関節状となっています。 グレーダーの前輪はなぜ逆向きなのか? グレーダーのフロントタイヤは進行方向とは逆向きについています。 これは、グレーダーの前後に移動して土を均す(ならす)という作業では前後のトランクションが必要なためです。 タイヤ交換をする機会がある際は、フロントタイヤの進行方向を間違えないように注意してください。 グレーダーは「大型特殊免許」が必要 グレーダーは、道路交通法の分類で大型特殊自動車に含まれます。そのため、公道上での運転には「大型特殊免許」が必要です。 大型特殊免許とは、大型車両はもちろん、トラクター、ホイールローダー、クレーン車、ブルドーザーなどの特殊な大型自動車で公道を走るための免許です。 大型自動車免許を取得すると、全長12m以下×全長38以下 の特殊車両が運転でき、中型車両、小型特殊車両、原動機付自転車などの公道走行も可能になります。 大型自動車免許では、以下の免許区分の車両で行動を走行させることができます。 ・大型特殊自動車 ・小型特殊自動車 ・原動機付自転車(原付) 上記の車両に該当するのは以下の条件を満たす特殊自動車です。 全長 12.0m以下 全幅 2.5m以下 全高 3.8m以下 総排気量 制限なし 最高速度 制限なし ※時速49km/h以下の自主規制が有 大型特殊免許は、あくまで公道を走行するための免許なので、公道を走行して車両を移動させることはできますが、現場で作業をすることはできません。 前提として、作業用の資格と移動のための免許は異なるので注意してください。 そのため、モーターグレーダーを使うには、先程紹介した「車両系建設機械運転者(整地・運搬・積込み用及び掘削用機械)」と「大型特殊免許」をセットで取得する必要があります。 大型特殊免許は、普通免許と同じように第一種と第二種があります。 第二種では、キャタピラー付車両などで客を乗せて旅客営業をすることができますが、現在国内には第二種免許が適用されている車両は存在しません。そのため、通常は第一種の方を取得します。 第二種を取得している方は、フルビット免許証と呼ばれる、すべての免許区分が記載された免許証の完成を目指しているケースがほとんどです。 大型特殊免許を取得する条件と取得方法 大型特殊免許を取得する条件は大まかに分けると以下の通りです。 年齢が満18歳以上であること。 視力が両眼0.7以上・片眼0.3以上であること(または、片眼の視力が0.3に満たない場合は、他眼の視野が150以上で、視力が0.7以上であること) 色彩識別(赤・青・黄)の識別ができること。 聴力10メートルの距離で90デシベルの気温器の音が聞こえるものであること(補聴器により補われた聴力を含む)。 運転能力は自動車などの運転に支障を及ぼす恐れのある四肢または体幹の障害がないこと。または、補助手段を講ずることにより、運転に支障を及ぼす恐れがないと認められること。 このように基本的な条件は、普通自動車免許とそれほど変わりません。 大型特殊免許の取得方法についても、その他の運転免許と同じように教習所に通うか、運転試験で直接試験を受けるという二通りの方法があります。 教習所に通う場合は、学科教習と技能講習を受けることになります。また、普通自動車免許を持っていれば、学科が免除されて技能講習を6時限受けるだけで取得できます。 卒業検定日を含めて4日程度で修了できるため、合宿で取得することがおすすめです。 合宿であれば間をおかずに取得できるので、今の仕事で早く取得するように言われていたり、次の仕事を探すために取得を目指していたりする方も、時間的な負担になることがありません。 一方、一発試験の場合は教習所に通わずに、運転試験場で試験を受けることです。教習を受けないので費用と時間がかからないことがメリットですが、基本的には新規の取得ではなく、再取得を目指すための方法です。 教習所を卒業した場合は、技能試験が免除されますが、一般試験では、学科科試験と技能試験の両方を受けなければなりません。 しかも、大型特殊自動車は、普通自動車以上に特殊な操作が必要なため、指導を受けて多く練習することが必要です。 【大型特殊免許の取得にかかる費用の相場】 【大型特殊免許に必要な費用】 【一発試験の場合】 ・普通免許あり…8〜9万 ・普通免許なし…16〜17万 ・合宿…10万円程度 ・試験費用、受験料、試験車費用、免許交付手数料…¥6,000~8,000程 ・試験手数料…¥2,600 ・貸車費用…¥1,450 ・免許交付手数料…¥2,050 合計費用…¥6,100 まとめ|グレーダーのタイヤについて グレーダーのタイヤには、作業環境によって様々な種類がありメーカーからは多数の製品が製造されています。 タイヤ市場において、現在の世界的なシェア率はブリヂストンがトップを誇り、グレーダーをはじめとした建設機械用タイヤで確かな信頼性を確保しています。 ブリヂストンほどではありませんが、ミシュランのタイヤも第2位のシェア率を誇り、ラジアルタイヤの先駆者として注目を集めています。 一昔前ですと、海外製タイヤは「安いだけ」というイメージがありましたが、昨今ではアフターフォロー対応が充実していることも多いです。 また、グレーダーは他の建設機械とは違いフロントタイヤが傾斜するリーニング機構があります。このため前輪用タイヤを製造しているメーカーもあります。 グレーダーのタイヤを購入する際は、タイヤごとの特性や使用環境を十分考慮したうえで選択しましょう。 ←中古の【グレーダー】を探すならトクワールド!

    2023/04/06

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    【中古グレーダー】モーターグレーダーの中古市場を解説!販売価格の相場を一覧で紹介

    目次 中古グレーダーの販売価格を一覧で紹介!運転に必要な資格は? 中古建設機械の商品・価格相場 中古グレーダーの在庫状況 中古グレーダーの相場どうやって決まる? 検索で掲載が多い中古グレーダー・価格の一覧 中古グレーダー購入時の注意 モーターグレーダーに必要な免許 まとめ|モーターグレーダーの中古価格・相場 中古グレーダーの販売価格を一覧で紹介!運転に必要な資格は? モーターグレーダーは、整地作業や雪国での除雪に使用され、大規模工事・舗装工事・道路除雪などには大きな戦力を発揮する大型建設機械です。 しかし、新車で購入するには¥10,000,000以上の値がするので容易に手を出せるものでもありません。そこで、中古のモーターグレーダーをお探しではないでしょうか? 建設機械を中古で購入するメリットとして、新車に比べれば圧倒的に価格を抑えて購入することができる他、納車が早いということも特徴です。 新車の場合は人気モデルであれば年単位で納車待ちということも珍しくありません。対して中古建機は、在庫があれば数日で納車できるため、すぐに現場で使用することができます。 しかし、保証や修理費用などもかかるケースもあるので購入には事前の確認を怠らないようにしましょう。 中古で建機を販売している所は以外にも多く、中古建設機械販売専門店以外にも、建設機械整備工場、建設機械レンタル会社などでも幅広く取り扱っています。販売店は整備やレンタルも兼ねている箇所が多いので、ネットオークションで機械を探すよりも、購入時は様々な方面からのアドバイスが貰えます。 特にモーターグレーダーの場合は、中古販売数が少ないという特性があるので、いくつものの販売店舗を調べる必要があるでしょう。 中古建設機械の価格は、再販ニーズによっても相場の値段が変動します。特に建機は国内販売よりも海外での販売が中心となっているので、海外情勢によっても価格は変わってきます。 国内外問わず取引が多いミニユンボは中古で約¥3,000,000~¥10,000,000で取引されています。国内も海外も新規の建設プロジェクトがある際に、新車の納期では間に合わない時などは、中古建機や中古グレーダーを購入して間に合わせることも多いです。 また、建設機械は普通免許では乗れないパターンが多く、モーターグレーダーにも特殊な免許と資格が必要です。 そこで今回は、中古モーターグレーダーの販売価格一覧や商品紹介、購入時の注意などについて紹介していきます。 中古建設機械の商品・価格相場 中古建設機械の販売専門店では、あらゆる建設重機を取り扱っています。 建設機械の中古価格は、特に、アワーメーターが低い(ローアワー)、年式が新しい、現行モデルである、という場合には高価格で売り出される事が多いです。 また、企業が税金対策で購入したと思われる高額な機械が、建屋の下で保管されていて全然使用されなかったなどという新古車などの場合も新車に近い高額な価格が付けられます。 しかし、大多数の重機が「アワーメーターが低くても外観が錆びている」や「年式が新しくてもアワーメーターが10,000時間超え」などの複合的な要素を持っており、総合的な観点から中古販売価格が決まります。 重機の年式や状態によっても価格は変わりますが、販売店によっても異なります。 以下に価格相場の一覧を作成したので、参考までにご覧ください。 サイズ 価格 油圧ショベル 0.14 ~0.16m3 ¥4,900,000~¥6,400,000 0.2~0.22m3 ¥6,600,000~¥7,500,000 0.4~0.5m3 ¥10,500,000~¥10,200,000 0.65~0.7m3 ¥10,780,000~¥10,700,000 ラフタークレーン 10t以下 ¥1,000,000~¥2,000,000 11t~20t ¥3,000,000~¥8,000,000 21t〜30t ¥8,000,000~¥10,000,000 ロードローラー 5t未満 ¥1,000,000~¥4,000,000 5t~10t ¥3,000,000~¥5,000,000 15t~20t ¥3,000,000~¥9,000,000 ホイールローダー 0.5~1m3 ¥1,000,000~¥4,000,000 1~2m3 ¥1,500,000~¥5,000,000 2~3m3 ¥2,000,000~¥6,000,000 3~4m3 3,000,000~¥10,400,000 ブルドーザー 5t未満 ¥500,000~¥5,000,000 5t~10t ¥1,000,000~¥5,000,000 10t~15t ¥2,000,000~¥8,000,000 15t~20t ¥3,000,000~¥9,000,000 中古車は機械によって状態が違い、価格も違ってきます。 一概にこの表に当てはまるものではありません。 あくまで目安としてご覧ください。 中古グレーダーの在庫状況 自走式の産業用車両で建設機械の一種であるモーターグレーダーは、主に舗装工事で使用される事が多く、路床・路盤の整地作業の用途で活躍します。また、積雪地では、先端部や後部側面側に追加でブレードを装備した除雪グレーダーが、幹線道路の除雪作業車として運用されています。 ブレード以外にも、作業用途に合わせてスノープラウ、リッパー、スカリファイア(破砕機)などのアタッチメントを装着して使用することもあります。 モーターグレーダーをはじめとした車両系建設機械を保有する日本の事業者は、「労働安全衛生」に基づき、月に1回行う「月自主点検」や、年に1回行う「定期自主点検」といった法定点検の実施が定められています。 そのため、日本で使用されているモーターグレーダーは、定期的にしっかりとした整備が実施されており、使用するオペレーターが機械を丁寧に乗ることが多い傾向から、中古になっても海外から高い人気があります。 ですが、モーターグレーダーは道路舗装用重機の中でも中古市場での流通量が少なく、どの業者でも在庫が常に品薄状態というのが現状です。 一般的には、ニーズの多い建設機械は生産台数を増やして量産するため、人気が高い車両でもある程度は中古市場にも流通するようになります。しかし、現在国内でモーターグレーダーを生産しているメーカーはコマツの1社のみで、生産数も限定的です。 需要があるのに生産台数が少ない理由は、モーターグレーダーは購入したら整備しながら長く使用するユーザーが多く、新規導入数がそれほど多くならないという特性が考えられます。 さらに補足しますと、主にモーターグレーダーは道路工事の土台となる路盤材の均し作業などに利用されます。工事現場の中でも作業範囲が限定的であり、油圧ショベルやホイールローダーのように、地盤を掘削したり、大きな重量物を掴んだりするという作業がありません。そのため、機械本体や部品にかかる負担が少ないため、重機自体の消耗も少ないという特性があります。 このようにモーターグレーダーは、他の重機と比べて稼働時間が比較的少ないうえに消耗しづらいため、新車を導入してから20年〜40年間の単位で利用し続けるユーザーがほとんどです。 以上のことから、中古市場でモーターグレーダーを探すことは難易度が高いと思われます。 たとえ、店舗の在庫やオークションの流通でモーターグレーダーを見つける事ができたとしても、20年、30年経過しているハイアワーであり、さらに価格も高いという場合も多いです。 そのため、自分の欲しい年式やメーカー、準備してある予算など理想のスペックである機械に出会うには周到な下調べと時間を要する事でしょう。 中古グレーダーの相場どうやって決まる? 中古建機や中古モーターグレーダーの価格は、下記の要素が大きく反映されます。 ・機種…作業性能や安全性能や人気モデルかによっても価格が変動します。 ・年式…年式が古いほど価格は低いですが、安全機能などが備わってない機種も多いです。 ・稼働時間…アワーメーターが低いほど高価になります。 ・機械の状態(コンディション)…日本の中古グレーダーは国内でも整備されてから再販される事が多いです。 コンディションの良し悪しについては、整備がきちんとされていたか(含む法定点検)、稼働していた現場が重機をあまり損耗させないような現場であったか、保管の仕方が適切だったかなどという点が価格の変動に大きく関わっています。 例えば、長時間稼働しない重機の場合、1ヶ月に1回はエンジンをかけて各部分のオイルを循環させておくなどコンディション維持に努めている機械は、作動不良、錆び、バッテリー上がり、油漏れなどの心配が少ないので、前のオーナーの整備、保管状況は中古重機の購入を考える上で非常に大きな判断要素となります。 モーターグレーダーは、乗用車とは異なり保管に大きなスペースを必要とするため、店頭にも常に在庫車両があるとは限りません。本来は店頭で実機をチェックしてメンテナンスが行き届いた機種を探すのがベストですが、それが難しい場合は、写真や機体の状態に関して多く情報を持っている販売店を探すようにすると良いでしょう。 モーターグレーダーの大まかな相場を表すために、最もわかりやすいバケットサイズで相場表を作成しました。参考までにご覧ください。 【中古モーターグレーダー買取相場の目安】 プレート幅(m) おおまかな価格相場 3.0m未満 ¥2,500,000~¥4,500,000 3.1m以上〜3.4m以下 ¥3,000,000~¥7,000,000 3.5m以上〜3.9m以下 ¥4,000,000~¥8,000,000 4.0m以上 ¥4,000,000~¥7,000,000 中古車は機械によって状態が違い、価格も違ってきます。 一概にこの表に当てはまるものではありません。 あくまで目安としてご覧ください。 アタッチメントなどの付属品や譲渡証、サービス履歴、年次点検票、仕様書などの書類の有無も大きく価格に影響します。 モーターグレーダーは壊れてしまっても、ほとんどのケースで修理することが可能なので、不動車・故障車だとしても高値で取引されるケースもあります。特に海外では、壊れたグレーダーを安価で修理することが得意なユーザーが多く、部品取り用に同じ機種を購入し、部品どりをしながら古いものをずっと使い続けている国もあります。 電子制御や安全装置などがまだ発達していない1970年代から1990年代などのグレーダーは、コンピュターなどが搭載されていないため比較的修理がしやすく、発展途上国などの海外では今でも高い人気を誇っています。 海外では、国内に重機メーカーがない国が多く、工事に使用する重機に関してはほぼ輸入した中古品を再利用している国もあります。重機の台数が少なく貴重な国では、モーターグレーダーのような重機を保有しているとその建設会社はいろいろな現場で有利な金利で案件を受注できます。 東南アジアでは1980年代に生産されたモデルが人気ですが、現地の工場ではコンピューター制御の重機は面倒を見ることはできません。そのため日本では旧式と見られる年代物の方が、コスト面でも優れ、容易に整備できる為、重宝されています。 ご説明した通り、中古のモーターグレーダーは国内外問わずニーズがあり、中古市場は常に品薄状態が続いています。よって消耗品であるアタッチメントの流通はさらに少ないです。 検索で掲載が多い中古グレーダー・価格の一覧 ここでは、ネットオークションや中古建設機械販売サイトなどでよく見かける比較的流通量のあるグレーダーと価格を紹介します。 【掲載が多い中古グレーダーの価格相場】 モデル 相場価格 コマツ GD376H(1977〜1980年頃) ¥1,000,000~¥1,800,000 GD405A-3(1988〜1992年頃) ¥4,000,000~¥6,000,000 GD605A-3(1986〜1992年頃) ¥3,000,000~¥4,500,000 (旧)三菱 MG230(1989〜1994年頃) ¥2,000,000~¥4,000,000 MG330(1988〜1992年頃) ¥2,500,000~¥3,000,000 MG430(1991〜1995年頃) ¥3,000,000~¥4,000,000 中古車は機械によって状態が違い、価格も違ってきます。 一概にこの表に当てはまるものではありません。 あくまで目安としてご覧ください。 過去の国内メーカーでは、酒井重工業や川崎重工、新潟鉄工などがあります。海外のメーカーでは、キャタピラー、ボルボなどが存在し、現在でモーターグレーダーを製造しているメーカーの代表はキャタピラーとコマツと言われています。 国内主要メーカーの機種・価格相場 【コマツ】 機種名 相場 GD705A-4 ~¥500,000 GH302-2 ¥3,200,000~¥5,900,000 GD200A1 ¥500,000~¥900,000 GD31RC3A ¥2,000,000~¥2,400,000 GD355A-1 ¥2,500,000~¥4,100,000 GD355A-3 ¥5,400,000~¥5,500,000 GD405A-1 ¥2,400,000~¥3,300,000 GD405A-2 ¥3,400,000~¥4,300,000 GD405A-3 ¥3,400,000~¥7,400,000 GD405A-3E0 ¥4,700,000~¥10,800,000 GD505A-2 ¥3,100,000~¥4,200,000 GD605A-3 ¥5,200,000~¥4,200,000 GD605A-5 ¥5,200,000~¥6,700,000 GD605A-5E ¥4,800,000~¥10,100,000 GH320-2E ~¥3,200,000 【酒井重工】 機種名 相場 MG430E ¥4,000,000~¥6,800,000 MG130E ¥4,000,000~¥5,000,000 MG230 ¥2,500,000~¥3,000,000 MG230E ¥4,700,000~¥6,000,000 MG500S ¥4,000,000~¥4,500,000 以上の流通機種や価格は目安であり、実際には経済情勢、建機の状態、買取地域、買取業者によって希望機種が無かったり、相場より価格が大幅に高騰することもあります。 中古グレーダー購入時の注意 中古とはいえ、モーターグレーダーのような大型で高価な買い物をする際は、買う前の段取りが重要です。 中古でモーターグレーダーを探す際は、まずは予算と機種の絞り込みから行うと良いでしょう。モーターグレーダーを購入する前に、主に使用する現場や用途を事前に確認しておくほか、購入予算を決めておくことが大事です。 中古建設機械販売店で重機を購入する際は、納車前に支払いをするのが原則です。そのため、購入資金の借り入れをする際はできるだけ早い段階で借り入れ先を決めて、返済計画を立てておきましょう。 中古モーターグレーダーの場合、程度の良い商品はすぐに買い手がついてしまうため、資金調達に時間がかかってしまうと希望の機種を逃してしまいます。 店頭では、実機チェックやメンテナンス状況も抜かりなく確認しましょう。実機で重要な確認部分は、アワーメーターの値が少ないものがいいのはもちろん、グリッアップやオイル、エレメント、の交換といった整備が、新車時からきちんと行われていたかも重要です。 実際にエンジンをかけてみて、始動状況に問題がないかはもちろん、油脂類や冷却水の量は適当か、オイル漏れがないかを自分の目で確認しましょう。 できれば来店前に機体の状態を目視で確認できるよう、きちんとと洗車されているかどうかも確認しておくことをおすすめします。 購入時は書類の内容に誤りがないかをしっかり確認することも重要です。購入前のメンテナンスは価格に含まれるのか、ナンバー付き車両であれば、車検費、特定自主検査費用など、機種の価格だけではなく、総支払や内訳も確認することを心がけると後々に後悔することもないでしょう。 購入した重機に納期が現場の作業開始に間に合うかどうかも大切なポイントです。契約をする前に今一度、書類にはじっくり目を通し、合意した内容と齟齬がないかを確認してください。 また、対人・対物の任意保険だけでなく、自損事故や盗難、最近では部品の盗難が増加しているため、それらにも対応した動産総合保健へ加入する際は、その補償内容と保険料も確認しましょう。 モーターグレーダーは大型機械のため、保管に十分な広さの土地(駐車スペース)が必要です。また、機体コンデションを保つため、建屋での保管が望ましいです。 冬時期のみ稼働する除雪グレーダーの場合は、半シーズン以上は無稼働状態になるので屋外に放置していると錆びや直射日光などによる劣化の原因にもなります。 特にシーリングやパッキン、タイヤなどのゴム製品は直射日光で劣化しやすく、亀裂、断裂などが発生する原因にもなるので気を付けてください。 また、用途に適したタイヤを履いているかも確認しましょう。モーターグレーダーのタイヤはタイヤメーカーから様々なラインナップがあり、種類によっては泥はけを重視したタイヤや横滑りに強いタイヤ、牽引力に優れたタイヤなどがあります。 また、モーターグレーダーの運転・作業には免許と資格が必要です。中古でモーターグレーダーを購入する前にしっかり取得しておきましょう。 モーターグレーダーに必要な免許 モーターグレーダーを建設現場内で工事作業に従事させる場合には、労働安全衛生法に基づき、「車両系建設機械運転者(整地・運搬・積込み用及び掘削用機械)」の資格が必要となります。 動力を用いて自走できる建設機械のことを車両系建設機械といい、モーターグレーダーでの作業はこの資格が必須です。車両系建設機械には、ブルドーザーやパワーショベル、バケット掘削機、コンクリートポンプ車などおなじみの重機も含まれています。 労働安全衛生法施行令別表第7では、重機も車両系建設機械は「整地・運搬・積込み用機械」、「掘削用機械」、「基礎工事用機械」、「締め固め用機械」、「コンクリート打設用機械」、「解体用機械」の6種類に分類されており、作業では整地用途に使用されるモーターグレーダーは「整地・運搬・積込み用及び掘削用機械」の特別教育、もしくは運転技能講習を受講する必要があります。 車両系建設機械運転者(整地・運搬・搬入・掘削用)の資格はドラグショベル(ユンボ)やホイールローダーと同じ資格になるので、資格ひとつで他の重機も操作する事ができ、取得しておいて損はないでしょう。 また、モーターグレーダーは、道路交通法の分類で大型特殊自動車に含まれるため、公道上での運転には「大型特殊免許」が必要です。 大型特殊免許とは、大型車両はもちろん、トラクター、ホイールローダー、クレーン車、ブルドーザーなどの特殊な大型自動車で公道を走るための免許です。大型特殊免許を取得すると、全長12m以下×全長38以下 の特殊車両が運転でき、中型車両、小型特殊車両、原動機付自転車などの公道走行も可能になります。 大型特殊免許は、あくまで公道を走行するための免許です。公道を走行することはできますが、現場で作業をすることはできません。行動を走行するための大型特殊免許と作業するための作業免許が必要であることを覚えておきましょう。 前提として、作業用の資格と移動のための免許は異なります。資格と免許を取得してから取り扱いましょう。 モーターグレーダーの中古価格・相場|まとめ モーターグレーダーの中古価格・相場について紹介しました。結論を申しますと、モーターグレーダーは中古市場において流通量が少なく、状態の良い機種は希少であるということです。 また、現在国内ではコマツが唯一モーターグレーダーを製造しているメーカーであり、中古グレーダーは海外からの人気が高く市場が国外にもあること、ユーザーが整備しながら長期間使用するという特性上、中古品が出回りにくいということも本記事で解説してきました。 希望に近いスペックを持つ機種を探すには、複数店からの情報取集も必要で、ある程度の手間暇がかかるということを念頭においておきましょう。 ←中古の【グレーダー】を探すならトクワールド!

    2023/02/08

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  • グレーダーの操作方法|除雪時のコツや攻略を解説
    モーターグレーダー

    グレーダーの操作方法|除雪時のコツや攻略を解説

    目次 グレーダー操作のコツ・攻略方法 グレーダーの操作方法・各種機能、レバーについて グレーダーをうまく操作するコツは? 除雪グレーダーでの除雪作業 除雪作業の留意点 除雪作業の要領 一般走行時の注意点 まとめ|グレーダーの操作方法| グレーダー操作のコツ・攻略方法 モーターグレーダーは荒地や路面の整地仕上げや、除雪作業などに使われています。 機体前方へ伸びるブームに吊り下げられたブレードと呼ばれる作業板を上下、左右に操作して整地します。 建設機械の中でも操作が難しいと言われますが、ブルドーザーの操作に慣れている方であれば、習得にはさほど時間は掛からないでしょう。 この記事では、グレーダーの操作やコツなどについて紹介します。 グレーダーの操作方法・各種機能、レバーについて 大抵のモーターグレーダーは、ステアリングの周りに合計8本もの操作レバーがついています。このレバーで、ブレードの角度や地面に押し付ける力を調節するわけです。 しかし、運転しながら9つのレバーをそれぞれ操作するのは乗りたての頃は難しく、もちろん練習も必要です。 各種レバーや変速機がある位置は機種によって様々ですが、ここでは各レバーの機能や基本的な操作についての紹介をしていきます。 各種レバー・説明の一覧 各種レバー【ハンドル左側】 番号 レバー 説明 1 スカリファイヤ(リッパー)操作レバー 地面が硬い時などは歯を入れて削ります。 2 サークル・センタシフト   3 ブレード回転操作レバー ブレードを回転させて、土を左右どちらかに降りたい時に使うレバーです。 4 左ブレードリフトシリンダ操作レバー ブレードを上下するためのレバーです。ハンドル右側にも同じようなレバーがあります。 各種レバー【ハンドル右側】 番号 レバー 説明 5 ブレードチップレバー 切削や整地などの作業に合わせて、ブレード角の調整を行います。 6 アーティキュレート操作レバー 機械の真ん中が左右に首折れするレバーです。 7 リーニング操作レバー 前輪の傾きを調整します。 8 ブレード横送りレバー ブレードを左右に移動されるレバーです。 9 右ブレードリフトシリンダ操作レバー 4.に同じ。 モニタリングシステム(計器) 1.アーキュレート角インジゲーター 2.タコメーター 3.スピードメーター 4.水温計 5.燃料計 6.ブレーキエア計 7.時計 8.集中警報インジゲータ 9.ブレード昇降速度切り替えスイッチ グレーダーをうまく操作するコツは? レバー操作の基本はそっと動かしてそっと放すことです。また、路盤を作るときのブレードの加減は見る場所が重要なようです。 そして、基本には機械は水平を意識し動かしますが、これが最も困難です。 グレーダーの操作方式には上記のようなハンドル式以外に、最近ではジョイスティック操作型で、電子制御やモニタリングシステムなどのハイテク技術を備えたモデルが多く登場しています。 ジョイスティック操作は、左右2本のジョイスティックで全て操作できるので、レバー操作よりもオペレーターの作業負担が軽減されます。 電子制御などのハイテク技術を取り入れたモデルはICT土木にも対応しているのがメリットです。 しかし、微妙な操作ができなかったり、高温多湿での環境において精密機械は脆弱なため、油圧作動方式でレバー操作型といったアナログ機械の信頼性は高いです。 また、変速機(ギア)ですが前進・後進で8速や前進8速・後進6速のものなど、これも機種によって異なります。しかし、整地などの基本作業では1速で行います。 変速をマニュアルで行なうグレーダーは、乗用車と同じく足元にクラッチペダルがついています。 斜面が多い除雪コースなどの場合は、排気量や馬力のある機種を選ぶと楽でしょう。 除雪グレーダーでの除雪作業 道路に積もった雪は、車に踏まれて圧雪になっていたり、道路に凍りついていることがほとんどです。そこで、除雪グレーダーのブレードで圧雪をガリガリと削り取って除雪していきます。 ここからは除雪作業について紹介します。 グレーダーでの除雪には主に以下の4種類があります。 【新雪除雪】 夜通し雪が降った翌朝などは、路面に積もった大量の積雪(新雪)によって交通機能が低下します。 通常、新雪除雪の作業は交通量の少ない深夜か早朝に行い、グレーダーやホイールローダーなどによって、新雪を路側や路外に除雪します。 【路面除雪】 路面に残された凹凸や「わだち」を除雪装置エッジ等で削り取り、平にする作業を指します。連続降雪による圧雪や路面残雪により、放置すると走路交通の確保が困難となる恐れがあります。国土交通省では、路面の平坦性を確保する必要のある場合に実施するとしています。 【多車線道路除雪】 多車線道路は、交通量が多いことが特徴で、除雪作業中に一般車の割り込み等による事故が発生する恐れがあります。 そのためグレーダーなどの除雪機器は梯団編成を組んで片側車線をワンパスで施工します。 【交差点除雪】 交差点は歩行者や一般車が集中する部分です。そのため、除雪時は作業範囲に歩行者が入らないように十分配慮しながら行う必要があります。交差点の積雪は、一般車の行き交いによって固く圧雪されていることが多いので、グレーダーが行うこともあります。 除雪作業の留意点 除雪作業は、公道を走行して作業するということから、様々なことに注意しなければなりません。グレーダーの操作に入る前に、除雪作業の留意点について知っておきましょう。 追い越し車両に注意する。 除雪作業中は一般車両よりも低速で走るため、後続から接近してくる追い越し車にも注意しなければなりません。もし、走行間や除雪作業のため道路が渋滞した場合は、進路を譲って追い越させたり、作業を一時中断して交通の流れを解消しましょう。 住宅街・市街地での除雪作業 住宅街や市街地は、交通量や歩行者が集中しており、道路の狭い箇所や障害物も多いです。そのため、もっとも事故が起こり易いので、適切な作業速度と作業範囲の安全確認をしっかり行いましょう。 路面の構造物に注意 路面にはマンホールや架橋のジョイントといった構造物があります。これにグレーダーのエッジやジョイントを引っ掛けてしまうと、グレーダー本体の故障や構造物の破損に繋がります。事前に確認しておくことが大切です。 山間道路では雪崩にも注意 気温・風・音・投雪した雪により、斜面に張り付いた積雪が剥がれて雪崩になる危険があるので、作業間は注意してください。 地吹雪時の注意 地吹雪が発生すると周囲が視界不良になる「ホワイトアウト」が発生します。前方車が停止していることもあるので、グレーダーは低速で細心の注意を払いながら走行させます。 除雪作業の要領 対向車との接触注意 道路の除雪作業時は対向車の安全上、車体右側のタイヤよりもブレードがはみ出す事がないよう作業を行いましょう。コーナーの除雪時はこの限りではありません。 凍結路面での除雪 圧雪の高度によって切削角を調節して除雪を行います。特にトンネル内や坂道など、スリップが多発するポイントでは、エッジを利かせで圧雪を剥ぎ取りますが、エッジはすぐに摩耗してしまうので、特にスリップしやすくなっている場合で行いましょう。 カーブ時のブレード推進角 除雪を効果的に行うには、右カーブではブレードの推進角を大きくし、左カーブではブレードの推進角を小さくすることに留意すると良いです。 ブレード左右の圧力 圧雪時の負荷は、右圧力が強すぎると車体が右方向に流れ、対向車両に接触する危険があります。リーニングを右側に傾け、左右の負荷圧には常に注意して作業しましょう。 エッジの整形 圧雪を剥ぎ取る時のブレード角は、刃先が路面に対して常に鋭角に当たるようにする必要があります。一般除雪の際、雪の少ない所でエッジを整形しておくと良いでしょう。 2台以上での除雪作業 2台以上で通常除雪を行う際は、後続車の追い越しに注意し、前方のグレーダーは、ブレード推進角をできるだけ大きく取り、センターラインからはみ出すことなく作業を行いましょう。後続のグレーダーは、ブレードを1m程度重ねて、前方グレーダーが作る帯状の稚雪(ウィンドロウ)を残さないように道路脇へ寄せます。 一般走行時の注意点 走行時は、ブレード装置を地上から30bps程度上昇させます。車幅にブレードを格納する場合はタイヤガードなどへの接触に注意しましょう。 回送時のリーニング及び、アーティキュレートは禁止されています。回送時は屈折防止のロックピンを必ず取り付けましょう。 ブレードにサイドシャッタ装置があるグレーダーは、対向車線へのはみ出しなどに注意してください安全のために走行時はシャッタを格納してください。 まとめ|グレーダーの操作方法| 今回はグレーダーの操作や除雪のコツについて紹介しました。グレーダーの機能や操縦方法はモデルによって異なりますが、基本的な操作や考え方は共通しています。 車体も大きく、ハンドル周りにたくさんのレバーがあるグレーダーですが、操作に慣れるにはやはり、的確な指導や経験、慣れが必要なようです。 特に除雪作業は、対向車や後続車、歩行者など、あらゆる箇所へ注意を払って行う必要があります。まずは普段の現場作業でグレーダーを十分に使いこなせるほどの技量を習得しましょう。 ←中古の【グレーダー】を探すならトクワールド!

    2023/06/19

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