中古建設機械情報・ニュース【トクワールド】のフォークリフトのマストの役割・種類について徹底解説!中古販売・レンタルの価格、点検の費用についても紹介

中古重機買取 新車建機販売 建設機械 ユンボ ホイールローダー ブルドーザー トラック ラフタークレーン フォークリフト 環境機械 新品中古アタッチメント・パーツ 修理・輸出・リース 東海地区No.1

  1. TOP
  2. BLOG
  3. フォークリフト
  4. フォークリフトのマストの役割・種類について徹底解説!中古販売・レンタルの価格、点検の費用についても紹介
フォークリフトのマストの役割・種類について徹底解説!中古販売・レンタルの価格、点検の費用についても紹介

フォークリフト

2024/10/16

4,365

フォークリフトのマストの役割・種類について徹底解説!中古販売・レンタルの価格、点検の費用についても紹介

フォークリフト選びはマストにも注目!各種コスト(中古販売・レンタル・点検)についても解説

フォークリフトを選ぶときは「扱う荷物の大きさ・重さ」だけでなく、「作業する場所である倉庫の広さ」も考慮しなければなりません。

フォークリフトの選び方を間違えると、車高の問題で倉庫内に入れなかったり、高い場所の荷物を扱えないというトラブルが発生するかもしれません。

まずは、フォークリフト選びで重要なマストについて知っておきましょう。さらに、フォークリフトの導入を検討している方に向けて、フォークリフトの中古販売とレンタル価格、導入後の点検コストについてもご紹介します。

フォークリフトのマストとその役割

フォークリフトの車体前部にあり、荷物を持ち上げるフォーク、もしくは爪(ツメ)と呼ばれるパーツを支える支柱のことをマストと呼びます。

マストには、荷物を持ち上げるための油圧シリンダーやリフトチェーンなどが取り付けられており、フォークを上下させるレールとしての役割を持っています。

マストの主要構成は、フォークが固定されている部分の「インナーマスト」、レール部分の「アウターマスト」、フォークを昇降させる部分である「リフトシリンダー」の3つです。

また、マストの種類によってフォークを上げられる高さが異なるため、作業する場所や用途によって適切なマストが使用されます。

フォークリフトのマストは大きく分けて3種類

スタンダード(SDT)マスト

スタンダードマストは、標準仕様のフォークリフトに搭載されているもので、「SDTマスト」とも呼ばれています。

コストや視界の開け具合、メンテナンス性にも優れており、バランスがとれた使い勝手の良いタイプのマストと言えます。フォークリフトのメーカーや種類によって違いはありますが、揚高は約2,500〜3,000mm程度に設定されているものが多いです。

ハイマスト

ハイマストはスタンダードマストよりも揚高が高く、名前のとおり高所向けのマストとなります。

倉庫内にある背の高い棚など高所にある荷物を扱うことに適しており、揚高は約3,000~4,000mmに設定されているものが一般的となっています。しかし、フォークリフトの種類によっては5,500mmの揚高に設定されているハイマストもあり、物流ニーズが高まった現在では需要が大きいです。

ハイマストは荷物を高く上げながら視界の開きを確保したい作業にも活躍します。ただし、ハイマストの場合、フォークを下げている状態でも、マストはヘッドガードよりも高いため、天井の低い場所や低い入口には入れないことに注意してください。

3段マスト

スタンダード(SDT)マストとハイマストがマストの伸縮は2段階ですが、3段マストは、伸縮が3段階となっています。

ハイマストよりも高所で荷役作業可能で、天井の高い倉庫内や貨物の入ったコンテナなどを扱う荷役作業に最適です。

標準マストもハイマストも基本的には2段で、どちらも3段タイプがあります。

ハイマストよりも高所で荷役作業可能で、天井の高い倉庫内や貨物の入ったコンテナなどを扱う荷役作業に最適です。

フルフリー機能

一定の高さまでフォークを揚げても車高が変わらない機能を「フルフリー機能」と言います。通常マストの場合、フォークを揚げると同時にマストが上昇してしまい車高が高くなってしまいます。

しかし、フルフリー機能搭載のマストは、一定の高さまでは車高が変わりません。入口の低い場所を通過することが可能で、マストを上げれば高所に荷物を揚げることもできるのがフルフリー機能最大のメリットです。

ただし、フルフリー機能を担うシリンダーがマストの中央部分に位置しているため、通常のマストよりも視界の開きが低下してしまうというデメリットもあります。

フルフリー3段マストは3段仕様のマストとなっています。マストがスライド式の梯子のように伸縮する仕組みであるため、天井が低い場所への通過ができないハイマストのデメリットも解決できます。

フォークリフトの中古販売・レンタル価格は?

初期コストをおさえてフォークリフトの導入を検討したとき、中古車を購入するかレンタルを利用するかで迷ってしまうこともあるかと思います。

中古車は新車に比べ、低予算で購入できる点などが最大の魅力です。しかし、中古車は実機選びを間違えると、購入後に想定外の修理費が発生するリスクもあります。また、購入後の維持にかかる手間や費用のことも考慮しなければいけません。

一方、建設機械のレンタルサービスを利用してフォークリフトを導入した場合はどうでしょう?必要なときに必要な台数を使え、固定費にもならないため、中古車購入よりも経済的と言えます。

ただし、いつでも機械がレンタルできるという保障はなく、繁忙期の時期などは機械を確保しづらくなります。また、中長期のレンタルは逆に割高になってしまうというデメリットもあります。

そのため、フォークリフトを導入する際は、単純にランニングコストだけで決めてしまうと、結果的に余計なコストがかかってしまうかもしれません。

フォークリフトの中古相場は?

フォークリフトの中古車相場は、機種やメーカー、年式、稼働時間や機械の状態によって異なるため一概には判断できません。当然、コマツやCatといった人気メーカーのフォークリフトは相場が高く、それ以外の機種とでは1.5倍以上の価格差がつくこともあります。

また、フォークリフトの場合、「エンジン式」と「バッテリー式」の大きく分けて2タイプの動力があり、それぞれで価格帯が異なります。新車の価格相場で言うと、バッテリー式の相場が高めですが、中古車の場合はエンジン式の方が割高になります。

これは、バッテリーは消耗品であるため使用年数が経過するにつれて摩耗していくためです。中古のバッテリー式フォークリフトを購入後は、バッテリーを新品に交換しなければならない分、販売価格はやや低めに設定されています。

バッテリー式フォークリフトのバッテリーは、¥300,000〜¥1,000,000と高額なので、バッテリー式の中古フォークリフトを購入する際は、バッテリーの購入費用も考慮して検討してください。

フォークリフトのレンタル価格は?

フォークリフトのレンタル価格は、主に「機種」、「駆動方式」、「レンタル期間」などの要素で費用が大きく変化します。

フォークリフトには、小型の手動式やバッテリー式、ガソリン式などさまざまな種類があります。

ガソリン式フォークリフトは、重量のある荷物を扱う場合や屋外での作業に適しています。しかし、燃費がかかるためレンタル費用に追加でコストがかかります。倉庫内やトンネル内での作業に使用されるバッテリー式フォークリフトは、稼働コストが低く、ガソリン式フォークリフトと比べてレンタル料金は安くなります。

料金形態は、レンタル業者によって異なりますが、利用金は1日単位で設定されていることが一般的です。また、長期レンタルの場合は月単位で料金が安くなるプランを用意している業者もあります。

フォークリフトのレンタル料金相場は、小型のフォークリフトの場合、基本日額/¥7,000~¥22,000程でレンタルできます。

詳しい料金は自身が利用しようとしているレンタル業者のホームページで料金表を確認するか、電話で見積もりをとって確認しましょう。(2024年10月16日現在 トクワールド調べ)

フォークリフトの法定点検と費用

フォークリフトに必要な点検とその費用

フォークリフトは、労働安全衛生法により以下3つの定期自主点検が義務付けられています。(労働安全衛生規則 第151条の21)
  1. 始業前点検(作業開始前の点検)
  2. 月検査(定期検査)
  3. 年次検査(特定自主検査)

特に、月に1回で行う特定自主点検(月次点検)と、年に1回で行う特定自主点検(年次点検)は必ず実施することが法令で定められています。

ここからは、フォークリフトを購入する前に知っておきたい3つの定期点検についてご説明します。
始業前点検(作業開始前の点検)
始業前点検は、フォークリフトの作業開始前において日常的に行う点検のことです。

始業前点検は、労働安全衛生法第151条の25に規定されており、有資格者でなくとも検査を実施することができます。

始業前点検の項目は以下の4つです。
  1. 制御装置及び操縦装置の機能
  2. 荷役装置及び油圧装置の機能
  3. 車輪の異常有無
  4. 灯火装置(前照灯、後照灯、方向指示器)及び警報装置の機能

始業前点検を毎日の習慣とすることで、機械の故障や事故の発生リスクを大きく下げることができます。
2.月検査(定期検査)
月検査(定期検査)は、「1ヵ月に1回行う」ことが法令で定められています。

開始前点検と同じく、無資格者でも点検を行うことは問題ありませんが、「モーターの回転状態」「走行ヒューズのゆるみ」「サスペンションの亀裂」「油圧ポンプ・配管の油漏れ」「異音箇所の有無」など点検項目が細かくなっています。

そのため、専門知識がある有資格者が点検を実施することが推奨されます。月次点検での項目は以下の内容になります。

  1. 制動装置、クラッチ及び操縦装置の異常の有無
  2. 荷役装置及び油圧装置の異常の有無
  3. ヘッドガード及びバックレストの異常の有無

月次点検は、定期自主検査の記録を3年間保管しておくことが義務付けられています。これを怠ると、50万円以下の罰則を受けることもあるのでご注意ください。
3.年次検査(特定自主検査)
年次検査は、労働安全衛生規則で「1年を超えない期間ごとに行う」ことが定められている点検です。

始業前点検や月次点検とは異なり、年次検査は「必ず有資格者」が行い、月次点検と同様、点検記録を3年間保管することが義務付けられています。記録の保管を怠った場合も同様に50万円以下の罰則を受けることになります。

こちらは、プロ(有資格者)が行う点検であり、整備工場やメーカーに検査を委託するのが一般的です。年次点検を委託した場合の費用相場は以下のとおりです。
動力 1t未満 1~2t未満 2~3t未満 3~5t未満 5t以上
エンジン式 ¥30,000 ¥35,000 ¥40,000 ¥60,000 ¥70,000
バッテリ-式 ¥25,000 ¥30,000 ¥35,000 ¥50,000 ¥50,000
年次検査にかかる費用の内訳は、「特定自主検査費用」+「使用部品」+「代車・引取納車費用(現地検査の場合は主張費)」+「特定自主検査証明書費用」というイメージです。(2024年10月16日現在 トクワールド調べ)

まとめ

今回は、フォークリフトの導入をご検討中の方に向けて、フォークリフトを選ぶときに知っておきたいマストの役割や種類、中古車・レンタルの価格相場、導入後に必要な法定点検について解説しました。

中古フォークリフトは小型の機種でしたら価格帯を見ても購入しやすく、オークションサイトでもさまざまな機種を目にします。導入ご検討時は、使用する場所や用途に適した機種を選ぶこと、導入後の法定点検や維持コストも考慮しましょう。
記事一覧へ

RECOMMENDおすすめ記事

  • フォークリフトのトヨタを含む主要4メーカーの価格と免許取得の情報
    フォークリフト

    フォークリフトのトヨタを含む主要4メーカーの価格と免許取得の情報

    目次 フォークリフト主要4メーカーの特徴とシェア フォークリフトの価格を決める3つのポイント フォークリフ講資格・方法・時間・費用 フォークリフト主要4メーカーの新車価格情報 フォークリフト主要4メーカーの中古車価格情報 フォークリフト主要4メーカーのオークション価格情報 フォークリフトのレンタルの価格情報 フォークリフトの運転には免許が必要!資格取得の費用は? まとめ|フォークリフトの価格 「フォークリフトの価格相場を詳しく知りたい」 「フォークリフトの各メーカーの特徴は?」 「フォークリフトの免許の取り方や費用は?」 フォークリフトを導入しようとするとき、いろいろな視点から検討します。 新車と中古車ではどちらのコスパが良いのか、オークションは安いと聞くが購入前に実際の製品の確認はできるのかなどを考えるはずです。 現在、フォークリフトは、新車・中古車の販売店、オークションでの購入が一般的です。いずれにしろ第一に着目するのは価格でしょう。 この記事では、購入方法ごとの価格相場をWeb上で調査し、メーカーごとに紹介しています。 また、フォークリフト各メーカーの特徴や運転・操作に必要な資格についても説明していますので、ぜひ参考にしてください。 また、今回ご紹介しております、価格は2023年3月9日現在の価格となっております。(当社調べ) 価格は、あくまで概算としてお考え下さい。 フォークリフト主要4メーカーの特徴とシェア 国内のフォークリフト主要4メーカーの特徴とシェアについて紹介します。主要4メーカーとは、トヨタL&F、三菱ロジネクスト、小松製作所、住友ナコフォークリフトの4社です。 株式会社豊田自動織機(トヨタL&F) 豊田自動織機(トヨタL&F)はフォークリフトの国内シェアで、1966年から連続して1位となっています。現在、世界シェアでも1位を獲得してますが、ドイツ大手のKion社と世界首位を争っているのが現状です。 積極的に海外のフォークリフトメーカーを買収していて、カスケード社(アメリカ) タイリフト(台湾)、ファンダランデ(オランダ)などが子会社となりました。 豊田自動織機は、1926年にG型自動織機の製造・販売を目的に設立されました。その後、繊維機械、自動車部品、産業車両全般、エレクトロニクスと事業領域の拡大を続けてきたのです。 トヨタL&F(ロジスティクス&フォークリフト)の歴史は、1960年のトヨタ初の社内カンパニーとなる産業車両専門販売店設立に始まります。また1986年には物流システムの販売も開始しています。 フォークリフトの国内シェアが順調に伸びていく過程で、販売部門がトヨタ自動車のL&F事業部門となった時期もありました。しかし現在は販売部門の譲渡を受け、製造・販売の統合を遂げています。 2018年フォークリフト年間販売シェア50%超を達成、2022年にはフォークリフト国内販売台数56年連続No.1を達成しています。 三菱ロジネクスト株式会社 三菱ロジネクストの国内シェアは2位、世界シェアは5位です。 国内の伝統ある物流機器メーカー4社が前身で、独自に培ってきた多様な技術や販売網を融合し継承しています。 2013年に日輸と三菱重工業がニチユ三菱フォークリフトとなり、同じく2013年にTCMと日産フォークリフトがユニキャリアへ生まれ変わりました。 そして2017年10月にこの二つが経営統合して発足したのが三菱ロジネクストです。 ニチユはバッテリーフォークリフトを日本で初めて開発・販売し、おもに国内とアジア圏を中心に展開していました。三菱重工はエンジンフォークリフトに強みがあり、北米や欧州などの海外市場を中心に幅広いニーズに応えていました。 1949年に国産初のエンジンフォークリフトを製造したTCMは大型特殊荷役車両に優位性を持ち、自動車技術を活かした技術開発で確固たる位置にあった日産フォークリフトと統合しています。 株式会社小松製作所 小松製作所は、国内シェア3位、世界シェア11位のフォークリフトメーカーです。建機の技術をベースにした電子制御と環境性能、操作性の高さに定評があります。 1917年に竹内鉱業が小松鉄工所を開設して、自社用工作機械や鉱山用機械の生産を開始したことを小松製作所の創業としています。1921年には竹内鉱業より分離、小松製作所が誕生しました。 土木・解体・産廃・リサイクルに使用される建設機械を中心に、農畜産・林業・採掘から物流まで幅広い産業機械を製造しています。1953年、フォークリフトの生産を開始、その後多角的に海外にも進出しています。 近年バッテリーフォークリフトに注力、電子制御部品の自社製造・開発に強みを持っているのが大きな特徴です。 住友ナコフォークリフト株式会社 住友ナコフォークリフトの親会社(共同出資)は、住友重機械工業と米国のハイスター・エール・グループです。住友重機械工業は各種産業機械の総合メーカーであり、ハイスター・エールは世界屈指のフォークリフトメーカーです。 フォークリフト及び物流機器の販売・リース・中古車販売、修理やアフターメンテナンスまでを事業内容としています。グループ会社として、住友ナコフォークリフト販売会社を設立、工場直結でユーザーのニーズに応える体制を目指しています。 住友ナコフォークリフトのシェアは国内4位です。 リチウムイオンと鉛バッテリーのデュアル電源車両が特徴的で、アメリカ製品の持つ頑丈さも魅力的です。 フォークリフトの価格を決める3つのポイント フォークリフトの価格を決めるポイントは、動力方式、リーチとカウンター、最大荷重の3つです。それぞれについて紹介しましょう。 フォークリフトの動力方式 フォークリフトを動かすために必要な動力には、エンジン式とバッテリー式があります。 エンジン式は、ガソリン、ディーゼル、LPGを燃料として動かすフォークリフトです。パワーがあり重量物の荷役作業に向いています。 ただ燃料を消費して動くため排気ガスを発生させます。屋内や狭い場所での使用には向いていません。 バッテリー式は充電した電力で動くフォークリフトです。排気ガスは発生させませんが、エンジン式に比べるとパワーは劣ってしまいます。 またバッテリーは消耗品なので一定期間で交換する必要があり、バッテリー本体に交換の手間もプラスされて費用は高額になります。 フォークリフト本体の価格はバッテリー式のほうが1割程度高くなります。年間コストでは、燃料費の関係でエンジン式が5割から10割程度、バッテリー式より高くなるというのが一般的な相場です。 しかしこれにバッテリー交換が加わるとコストは大幅に変わります。たとえば1.5t用のバッテリーは100万円前後します。 エンジン式とバッテリー式どちらにするかは、価格よりも使用条件で選ぶことが多いです。 フォークリフトのリーチとカウンター フォークリフトを機能面で分けると、大きくリーチ式とカウンター式の2種類になります。 リーチ式フォークリフトのオペレーターは立って操縦し、車体をハンドルではなく手元のレバーで動かします。小回りが利いて、屋内の安定した床面の狭い場所での使用に適しているフォークリフトです。 動力は、排気ガスが出ないバッテリー式のものが多く、工場や倉庫などで比較的軽量の荷物の取り扱いで使用されます。 カウンター式フォークリフトは、着座式でハンドルを操作して作業します。後方部の鉄のウェイトで車体のバランスをとり、前面のフォークを、荷物を載せたパレットに差し込んで作業するのが一般的です。 カウンター式は乗用車の運転に近い操作性がありますが、後輪操舵なのでハンドルの旋回方向と車両の動きが逆になるので注意が必要です。 動力はエンジン式が多くパワーがあり、屋内外を問わず重量物の荷役作業を長時間こなすことができます。 同程度の大きさであれば、価格はリーチ式のほうが1割から2割程度高いです。 フォークリフトの最大荷重 フォークリフトの最大荷重は、価格の決め手となるポイントです。最大荷重はフォークリフトが荷役できる限界の重さのことで、0.5tから20t超まで幅広い規格があります。 最大荷重が1.5tであれば必ず1,500kgの荷物を運ぶことができるというわけではありません。最大荷重はあくまで基準荷重中心に対して積載できる最大の重さなので、荷重の中心位置によって最大荷重は変化します。 荷重中心とは、フォークに載せた荷物の中心位置から、フォークの根元までの距離のことです。 フォークリフトの荷役作業では、荷物の重さ、サイズ、荷重中心の3つを確認しながら行うことが重要です。 フォークリフトを選ぶときには、そのフォークリフトが主に荷役する荷物の種類、サイズ、重さを想定して許容荷重の範囲内に収まるものにすることが大切です。 フォークリフトの価格は、この最大荷重を目安に決められています。当然のことですが、同じ動力、同じ機能(リーチ又はカウンター)であれば、最大荷重が大きいほど価格は高くなります。 フォークリフト主要4メーカーの新車価格情報 フォークリフトの主要4メーカーは、新車の価格について多くの情報を公表していません。 理由は、新車であってもユーザーごとに使用条件や要望に合わせてオプションを付けたり仕様変更したりして、価格が変動しているためとしています。 ただ、2022年に各社が主力製品の価格改定をした際、新車価格を公表しましたので参考になると考え記載しました。 小松製作所は2019年に価格改定、2022年に10%値上げを発表していますので、その情報を織りこんで記載しています。 トヨタL&F 2022年10月17日改訂(国内向け) (単位千円) 型式 荷重 価格 ディーゼル式カウンター型QENEO 02-8FD25 2.5t 5,056 バッテリー式カウンター型4輪gene B 8FB15 1.5t 3,894 バッテリー式カウンター型コンパクトEcore 8FBE15 1.5t 3,924 バッテリー式カウンター型Rinowa 8FBR15 1.5t 3,549 三菱ロジネクスト 2022年7月1日改訂(国内向け) (単位千円) 型式 荷重 価格 バッテリー式リーチ型 FBR15 1.5t 3,139 バッテリー式カウンター型 FB15P 1.5t 3,345 ディーゼル式 FDE25P-T 2.5t 4,188 小松製作所 2019年4月1日改訂(国内向け) 2022年1月1日に平均10%の値上げを発表 (千円) 型式 荷重 価格 ガソリン式 FG25-17 2.5t 3,250 ディーゼル式 FH40-2 4.0t 8,440 バッテリー式カウンター型 FB15-12 1.5t 3,630 バッテリー式リーチ型 B15RL-15 1.5t 3,170 住友ナコフォークリフト 2022年10月1日改訂(国内向け) (単位千円) 型式 荷重 価格 ディーゼル式カウンター型 11FD25PAXⅢ24D 2.5t 4,452 バッテリー式カウンター型QuaPro-B 41FB15PXⅢ 1.5t 3,609 バッテリー式リーチ型QuaPro-R 61FBR15SX 1.5t 3,316 フォークリフト主要4メーカーの中古車価格情報 フォークリフト主要4メーカーの中古車価格情報を紹介します。最大荷重は、売れ筋となっているサイズに絞り、価格の1万円未満は切り捨てています。 トヨタL&F 動力 型式 年式 最大荷重 機能 アワー 価格 ディーゼル 02-8FD25 2017年 2.5t カウンター 4,844hr 194万円 ガソリン 02-8FGL15 2017年 1.5t カウンター 3,126hr 103万円 ディーゼル 02-8FDL15 2012年 1.5t カウンター 2,275hr 112万円 バッテリー 8FB25 2017年 2.5t カウンター 2,324hr 197万円 バッテリー 7FBRS15 2012年 1.5t リーチ 2,954hr 122万円 ※2017年式のディーゼル/カウンター2.5tは194万円です。新車価格情報では、同じクラスのディーゼル/カウンター2.5tは505万円です。 5年落ちで、61.6%OFFの価格になっています。 三菱ロジネクスト 動力 型式 年式 最大荷重 機能 アワー 価格 バッテリー FBT15PN- 2017年 1.5t カウンター 308hr 147万円 バッテリー FBRM15- 2017年 1.5t リーチ 2,314hr 174万円 バッテリー FB25PN-75 2009年 2.5t カウンター 9,433hr 127万円 ディーゼル FD25T13 2012年 2.5t カウンター 5,708hr 162万円 ※2017年式のバッテリー/カウンター1.5tは147万円です。新車価格情報では、同じクラスのバッテリー/カウンター1.5tは334万円です。 こちらは、5年落ちで、55.9%OFFの価格になっています。 小松製作所 動力 型式 年式 最大荷重 機能 アワー 価格 ガソリン FG25C-16 2008年 2.5t カウンター 308hr 166万円 ガソリン FG15C-20 2005年 1.5t カウンター 1,245hr 88万円 ガソリン FG20C-16 2007年 2.0t カウンター 6,214hr 125万円 バッテリー FB20A-12 2014年 2.0t カウンター 4,766hr 156万円 バッテリー FB15RS-14 2008年 1.5t リーチ 10,621hr 57万円 ※アワーメーター(稼働時間)が308時間(!)の2008年式、ガソリン/カウンター2.5tは166万円です。新車価格情報では同じクラスのガソリン/カウンター2.5t は325万円となっています。 こちらは、49%OFFの価格です。 住友ナコフォークリフト 動力 型式 年式 最大荷重 機能 アワー 価格 ディーゼル 11FD25PAX- 2016年 2.5t カウンター 2,573hr 175万円 バッテリー 41FB20PXIII 2017年 2.0t カウンター 812hr 180万円 ガソリン 11FG25PAX- 2018年 2.5t カウンター 2,316hr 180万円 ガソリン 13FG30PAX- 2015年 3.0t カウンター 5,042hr 175万円 ディーゼル 11FD20PAX- 2013年 2.0t カウンター 2,051hr 177万円 ※2016年式のディーゼル/カウンター2.5tは175万円になっています。新車価格情報では同じクラスのディーゼル/カウンター2.5tが 445万円です。 比較的稼働時間が少ない6年前の同じクラスが60.6%OFFの価格となっています。 フォークリフト主要4メーカーのオークション価格情報 建設機械のオークションは、ヤフオク!の独壇場となっています。ヤフオク!で落札されたフォークリフト主要4メーカーのオークション価格を紹介します。 最近1カ月以内に落札された商品の価格情報です。詳細は公表されている情報のみの記載です。 また三菱ロジネクストについては、統合される以前のメーカーも含んでいます。 トヨタL&F 動力 型式 年式 最大荷重 機能 アワー 価格 ガソリン 5FGL25 - 2.5t カウンター 4,727hr 450,000円 ガソリン 5FGL15 - 1.5t カウンター 2,690hr 350,000円 ディーゼル 02-7FD40 2012年 3.3t カウンター - 2,838,000円 バッテリー 6FBRJ9 - 0.9t リーチ - 298,000円 ディーゼル 3FD80 - 8.0t カウンター 3,936hr 1,900,000円 三菱ロジネクスト 動力 型式 年式 最大荷重 機能 アワー 価格 バッテリー FBT2OPN- 2006年 2.0t カウンター 4.077hr 661,100円 ガソリン FVG15N15 - 1.5t カウンター - 300,000円 バッテリー FBRAW15 2000年 1.5t リーチ 32,233hr 80,000円 ガソリン NASH01- - 1.0t カウンター - 370,000円 ガソリン FVG25N - 2.5t カウンター - 316,000円 小松製作所 動力 型式 年式 最大荷重 機能 アワー 価格 ガソリン FG10-151.0 - 1.0t カウンター 917h 340,000円 ディーゼル FD25-11 - 2.5t カウンター 4,966h 710,000円 ガソリン FG15-15 - 1.5t カウンター - 250,000円 ガソリン FG20T-16 2005年 2.0t カウンター 1,752hr 790,000円 バッテリー FE25-1 2020年 2.1t カウンター 6hr 2,901,000円 住友ナコフォークリフト 動力 型式 年式 最大荷重 機能 アワー 価格 バッテリー 61FBR18- 2014年 1.8t リーチ 7,371hr 683,100円 バッテリー 8FBR15 2005年 1.5t リーチ - 330,000円 ガソリン FD25PXAI- 2015年 2.5t カウンター 2,263hr 1,300,000円 ガソリン 03-FG18P- - 1.8t - - 302,000円 ガソリン 11-FG20PV- 2004年 2.0t カウンター 3,650hr 580,000円 フォークリフトのレンタルの価格情報 フォークリフトの導入方法には、購入の他にレンタルがあります。レンタル料金は、メーカーの違いよりも最大荷重で価格表示されているのがほとんどです。 一般的にガソリン車よりもバッテリー車のほうが高い傾向にあります。 以下に、代表的なレンタル会社の価格表を記載しました。1日レンタルよりも1ヶ月レンタルのほうが大幅に割安になります。 1日レンタルは高めに設定して、月レンタルを他社より格安にしている会社がありました。レンタルを検討している方は参考にしてください。 価格はすべて税抜きです。運送費などの諸費用は別途見積となります。 A社 最大荷重 1日レンタル料金(円) 1ヶ月レンタル料金(円) 1.5t 9,000 108,000 2.0t 10,000 120,000 2.5t 11,000 132,000 3.0t 12,000 144,000 3.5t 13,000 156,000 4.0t 14,000 168,000 B社 最大荷重 1日レンタル料金(円) 1ヶ月レンタル料金(円) 1.5t 8,000 96,000 2.0t 9,000 112,000 2.5t 11,000 132,000 3.0t 13,000 152,000 3.5t 15,000 168,000 4.0t 20,000 230,000 C社 最大荷重 1日レンタル料金(円) 1ヶ月レンタル料金(円) 1.5t 10,000 50,000 2.0t 14,000 70,000 2.5t 14,000 70,000 3.0t 16,000 80,000 3.5t 16,000 80,000 4.0t 20,000 100,000 フォークリフトの運転には免許が必要!資格取得の費用は? フォークリフトは物流倉庫や製造工場、建設現場などさまざまな場所で活躍していますが、運転には免許が必要です。 自動車の運転免許は道路交通法に基づいていますが、フォークリフトは労働衛生法がベースになっているので免許を取る方法については意外と知られていません。 ここではフォークリフトの免許について紹介します。 フォークリフトを運転する資格とは 近年の物流ニーズの高まりとともに、荷役作業に欠かすことができないフォークリフトの運転手の人気は右肩上がりです。 フォークリフトの運転は、特別な体力や腕力は必要とせず、一度取得すれば更新の必要はありません。そのため女性や高齢の方でも一定の能力さえあれば運転することができます。 公道を走る自動車は国土交通省、事業場内で使用することが多いフォークリフトは厚生労働省が管轄しています。資格の取得方法に違いがありますのでチェックしておきましょう。 フォークリフトを運転する資格の種類 フォークリフトを運転する資格は、扱う荷物の最大荷重が1t以上か1t未満かの違いで2種類あります。 最大荷重が1t以上のフォークリフトを運転するには「フォークリフト運転技能講習」を受講する必要があります。受講後の試験に合格すると修了証が交付されて運転資格の認定となるのです。 最大荷重が1t未満の場合では「フォークリフト運転特別教育」を終了することが必要です。こちらに試験はありません。 フォークリフトの運転技能講習と運転特別教育について、それぞれ詳しく説明します。 フォークリフトの運転技能講習 最大荷重が1t以上のフォークリフトを運転するには、「フォークリフト運転技能講習修了証」が必要です。この修了証は、厚生労働省管轄で労働安全衛生法に基づく国家資格です。 運転技能講習は、各自治体の労働局長の登録認可を受けた教習機関で行われます。 修了証の受領には、学科と実技の受講後、それぞれで実施される試験に両方合格しなければなりません。ただ国家資格の割に合格しやすいというのが一般的な評価となっています。 運転技能講習の学科では、以下の内容を学習します。 ・フォークリフトの「走行」に関する装置の構造や取り扱い方法 ・フォークリフトの「荷役」に関する装置の構造や取り扱い方法 ・フォークリフトの運転に必要な力学に関する知識 ・フォークリフトを運転する際に必要な関係法令について 実技教育は、フォークリフトの走行や荷役作業の実践を中心とした学習です。 受講科目は、保有している免許や資格で免除されるものがありますので事前に確認しておきましょう。 フォークリフトの運転特別教育 最大荷重1t未満のフォークリフトを運転するには、「フォークリフト運転特別教育」を修了することが必要です。 「フォークリフト運転特別教育」は原則として所属する事業者が主体となって行うものとされています。しかし実際は、登録認可を受けた教習機関で行われているのが現状です。 学科教育の講習内容は、運転技能講習とほぼ同様ですが、学習時間は大幅に短縮されます。実技教育は所属する各事業所で実施することができますが各教習機関でも可能です。 フォークリフト運転の資格取得にかかる費用 フォークリフト運転の資格取得にかかる費用は、運転技能講習と運転特別教育で違います。 また運転技能講習の受講費用は、受講するコースの時間(日数)で決まります。受講するコースは現在保有している資格及び業務経験で変わってくるので注意が必要です。 このコース区分は、各登録教習機関で違うのですが一般的なのは、11時間(2日)、31時間(4日)、35時間(5日)の3コースです。 以下に各コースの受講料(税込)をまとめました。 コース 日数 受講料(税込)テキスト代含む 11時間 2日 23,000円 31時間 4日 51,000円 35時間 5日 54,000円 コース区分や受講費用は、各地域、各登録教習機関で若干ですが違いがあるようです。また自分がどのコースを受講する必要があるかなどを事前に確認することをおすすめします。 フォークリフト運転特別教育(12時間)の受講費用は、通常16,000円(税込・テキスト代含む)となっています。受講費用は、各地域、各登録教習機関で違いがありますので直接確認するようにしましょう。 フォークリフトの受講費用で助成金を申請する方法 転職や再就職の際にフォークリフトの運転資格を取得しようという方も多いはずです。 そのときおすすめなのが、雇用保険給付制度の「教育訓練給付制度」の申請です。申請が受理されれば、フォークリフト運転技能講習にかかる費用を最大20%返金してもらえます。 厚生労働省が主管する教育訓練給付金制度は、雇用の安定や就職の促進を図ることを目的に設けられた制度です。働く人たちの能力開発やキャリア形成を支援します。 支援の対象となるのは、専門実践教育訓練、特定一般教育訓練、一般教育訓練の3つです。フォークリフト運転技能講習は、一般教育訓練に該当します。 申請資格として、受講開始日現在で雇用保険の被保険者であった期間が3年以上あることが必要です。初めて支給を受けるケースのみ1年以上でOKです。 教育訓練給付金の手続きは、本人の現住所を管轄するハローワーク窓口で行います。支給申請期限は教育訓練の修了証受領日の翌日から1カ月以内です。 同じ人が短期間に何回も申請することはできません。前回の訓練給付金の受給から3年以上経過していることが条件になります。 フォークリフトの価格|まとめ この記事では、まず主要4メーカーの特徴やシェアを確認し、フォークリフトの価格を決めているポイントについて説明しました。 それからフォークリフトの新車と中古車、オークションの3つで、売れ筋の最大荷重の価格情報を主要4メーカーごとに記載しています。またレンタルの相場についても見ていただきました。 フォークリフトを導入し、運転・操作するのに必要な資格の取得方法や費用についても説明しています。 この記事の結論は、「フォークリフトは状態の良い中古車を購入し、点検・整備を確実に行いながら使用することが一番費用を抑えることができる」ということになります。 そのためには、フォークリフトの買取・販売のプロであり、点検・整備・塗装のエキスパートを抱える専門業者を取引先に持つことが重要であることは間違いありません。 今回ご紹介しております、価格は2023年3月9日現在の価格となっております。(当社調べ) 価格は、概算としてお考え下さい。いかなる不具合が起きても当社としては責任はとれませんのでご了承ください。あくまで自己判断でお願いします。 ←中古の【フォークリフト】を探すならトクワールド!

    2023/03/09

    58,179

  • 【フォークリフトの基礎知識】カウンター式、リーチ式とは?
    フォークリフト

    【フォークリフトの基礎知識】カウンター式、リーチ式とは?

    フォークリフトは2種類 フォークリフトには大きく分けて「カウンター式」と「リーチ式」の2種類があります。フォークリフトのレンタルを検討する際は、それぞれの特徴と使用環境、作業用途を考慮して機種を選定する必要があります。 例えば、カウンター式フォークリフトは「重い荷物を扱う荷役」、リーチ式フォークリフトは「室内や狭いスペースでの作業」に最適など、種類によって作業の向き不向きがあります。 ここからは、「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトの違いについて詳しく解説し、実際のレンタル時にフォークリフトを選ぶ際のポイントについてご紹介していきます。 フォークリフトの導入、レンタルでの利用を検討している方は、ぜひ、機械選びのご参考にお役立てください。 「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトの違いカウンター式フォークリフトの特徴 カウンター式フォークリフトは、自動車のように運転者が座席に座ってハンドルを操作するタイプのフォークリフトです。別名「カウンターウエイトバランスフォークリフト」とも言い、「カウンター」とは「反対」を意味します。 後部にある鉄の重り(ウェイト)で車体のバランスを取っており、これにより、車体前方のフォーク(爪)に重い荷物を載せても車体が前に傾かず、安定した状態で荷物を運ぶことができます。 カウンター式フォークリフトは、転倒しにくく安定した走行が可能です。車体の安定性と強度が高く、走行速度やフォークの上昇速度も速いため、安全性と作業効率が優れています。 さらに、カウンター式フォークリフトは座った状態で足のペダルでアクセルやブレーキを操作するため、自動車の運転に近い感覚で操作できます。 リーチ式フォークリフトの特徴 リーチ式フォークリフトは、立ったまま操縦する点や、車体を動かさずにフォークやマストを前後に伸縮させることが可能な点が特徴のフォークリフトです。「リーチ」は「距離・範囲」を表す言葉であり、フォークの伸縮により、この機能により、車体が奥に入らなくてもフォークを使って奥にある荷物を取り扱うことが可能です。 操縦時は、足元にペダルがあり、それを踏むことでブレーキが解除され、フォークリフトを走行させることができます。小回り性に優れ、狭い通路やスペースでの稼働に向いています。 また、リーチフォークリフトは、基本的にバッテリーで駆動するフォークリフトのため、燃料コストを削減でき、室内作業においては排気ガスの充満を心配する必要がありません。 「カウンター式」も「リーチ式」も同じ資格で操縦できる フォークリフトを運転する仕事に就くには、国家資格であるフォークリフト運転技能講習を受講する必要がありますが、カウンター式フォークリフトとリーチ式フォークリフトの運転は1つの資格で行えます。 つまり、本免許を取得すると、カウンター式・リーチ式等フォークリフトの最大積載量や機種の制限なく、運転が可能になります。しかし、フォークリフトで公道走行を行う場合は、大型特殊自動車免許などの運転免許を取得することが、道路交通法によって定められているため注意してください。 フォークリフト運転技能講習は、労働安全衛生法で定められた技能講習をすべて修了することで、最大積載量1トン以上のフォークリフトを運転できます(フォークリフト運転技能教育は最大積載量1トン未満のフォークリフトが運転可能)。 フォークリフト運転技能講習の受講資格は、満18歳以上であることが条件なので、誰でもチャレンジすることが可能です。講習や取得の難易度も高くないため、リフトマンや他業種に就職・転職したいと思う方は、積極的に受講してみることをおすすめします。 フォークリフトの動力 フォークリフトの動力は大きく「内燃機関式」と「蓄電池式」の2種類に分けられます。それぞれにメリット・デメリットがあるため、フォークリフトを選ぶときは、「動力」を確認しておくことも大切です。 内燃機関式(エンジン式) 内燃機関式(またはエンジン式)とは、すなわち、ガソリンやディーゼルなどを燃料として動く、エンジンで稼働するフォークリフトのことです。「ガソリン車」や「ディーゼル車」のほかにも「ガソリン併用車」「LPG(LPガス)車」などの種類があり、重量のある荷物でも問題なく運搬できる馬力や走行速度が優れているといったメリットがあります。 一方、大きなデメリットとして、排気ガスが出ることや小回りが利かないことが挙げられます。車体重量やサイズも大きいため、狭い倉庫内や通路ではなく、主に屋外で使用される場面が多いです。 蓄電池式(バッテリー式) 蓄電地式フォークリフトはバッテリーに蓄えた電力を動力源として稼働します。主に3トン以下の小型フォークリフトは、蓄電地式の動力であることが多いです。 蓄電地式フォークリフトの大きな利点は、小回りが利き、排気ガスが出ないことです。そのため、内燃機関式フォークリフトとは異なり、室内作業に適しています。なにより、燃料を必要としないため、燃費面でのコスト削減にもつながります。 ただし、馬力が弱いため重い荷物の運搬には不向きなことや、連続稼働ができないという点がデメリットです。さらに、蓄電池(バッテリー)は、最大で4〜5時間程度しか稼働できず、フル充電には約8時間かかるため、予備の蓄電池を用意することが一般的です。 そして、バッテリーの寿命が尽きた際、バッテリーの交換コストが高いということもネックになります。 現在は蓄電池式(バッテリー車)が普及している フォークリフトは、冷凍倉庫や精密部品の加工場、物流倉庫など排気ガスを出すことができない場面で活躍することが多いです。また、CO2の削減規制やガソリン価格の高騰もあり、蓄電池式(バッテリー車)の割合が、他分野の自動車に比べて高くなっています。 一般法人日本産業車両協会によると、フォークリフトの国内販売におけるバッテリー車比率は、1995年度の35.0%から2005年度には47.2%に上昇し、2023年10月時点で国内のバッテリー車(リーチ式フォークリフト、けん引車を含む)の普及率は68%以上となっており、すでに蓄電式(バッテリー車)が主流となっています。(日本産業車両協会調べ) 資料:日本産業車両協会「産業車両製造業における地球温暖化対策の取り組み」参照 日本産業車両協会は、毎年3月号の会報「産業車両」誌で、バッテリー車などの機種別や府県別の詳細な統計を公表しています。 一般法人日本産業車両協会ホームページ:統計資料 「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトのデメリット フォークリフトを選ぶ際は、それぞれの機種が持つデメリットを抑えておくことも大切です。 フォークリフトは、使用される用途・環境を想定、考慮した設計になっています。機種の選択を誤ると、ワークシチュエーションによってはせっかく導入したフォークリフトが使い物にならない、という事も起こり得るので、こういったデメリットも把握しておきましょう。 カウンター式フォークリフト カウンター式フォークリフトのデメリットは下記の3つです。 1.排気ガスや騒音が発生する カウンター式フォークリフトのデメリットとして、排気ガスや騒音が発生するため屋内などの閉所での使用には向いていないことが挙げられます。ガソリンや軽油を燃料とするエンジン式(内燃機関式)フォークリフトは、普通乗用車と同じく燃料を燃焼させて動力に変換するため、エンジンをかければ排気ガスが発生します。 工場内や屋外の稼働でも排ガス規制があれば稼働できないほか、特に屋内では排気ガスによる一酸化炭素中毒の可能性もあるため、稼働が制限されていることが多いです。 2.小回りが利かない カウンター式フォークリフトのタイヤは、70度程度しか回転することができません。車体のサイズも大きく転回しにくいため、小回り性能や狭い場所での作業性はどうしても劣ってしまうことを理解しておきましょう。 カウンター式フォークリフトは、閉所や狭い通路で小さな荷物を運搬するより、一般的に屋外などの広いスペースで大きな荷物を運搬するために導入される機種だといえるでしょう。 3.燃料の消費量が多い カウンター式フォークリフトの動力は、ガソリンや軽油などを燃料にして稼働する内燃機関式がほとんどです。ガソリン車やディーゼル車はパワーが大きく、長時間作業していても速度が落ちにくいのが特徴です。 また、燃料給油も比較的短時間で完了するため、ガス欠時もスムーズに作業を再開できる利点もあります。しかし、高馬力と引き換えに、燃料の消費量も多いため燃料コストがかかる点には注意が必要でしょう。 リーチ式フォークリフト リーチ式フォークリフトのデメリットは以下の3つです。 1.稼働時間が短くパワーが小さい 2.価格が高価 3.重い荷物を運べない 1.稼働時間が短くパワーが小さい リーチ式フォークリフトの動力は蓄電池(バッテリー)式のため、内燃機関式の動力よりもパワーに劣ってしまいます。 さらに、稼働時間も短く、充電に時間を要することもデメリットです。バッテリーは繰り返し使い続けるとバッテリー液が蒸発していきます。特に夏季はバッテリー液の補充感覚が短くなるため、逐一の点検や補充も欠かせません。 リーチ式フォークリフトは、長時間の稼働、重量物の運搬には不向きといえるでしょう。 2.価格が高価 動力に蓄電池(バッテリー)を使用しているリーチフォークリフトは、内燃機関式(エンジン式)のフォークリフトよりも、購入額が高い傾向にあります。 以下の、内燃機関式フォークリフトと蓄電池式フォークリフトの価格相場を比較した表をご覧いただければわかるように、積載重量が多くなるほど価格も上がっていきますが、蓄電池式フォークリフトの場合、バッテリーの容量が大きくなるほど価格は高くなります。 【フォークリフト(動力別)価格相場】(2024年7月現在あくまで一例です) 積載重量(t) 1 1.5 2 2.5 内燃機関(エンジン)式 の価格相場 約¥1,800,000 約¥2,000,000 約¥2,300,000 約¥2,500,000 蓄電池(バッテリー)式 の価格相場 約¥2,300,000 約¥2,800,000 約¥3,300,000 約約¥3,800,000 蓄電池式フォークリフトの場合、積載重量が大きいほどバッテリーの容量も大きくなるため、比例して購入価格も高価になります。 3.重い荷物を運べない リーチフォークリフトは、パワーが内燃機関式よりも低い蓄電池式の動力を採用しているほか、リーチフォークリフトの機種は3トンクラス程度しかラインナップがないので、重い荷物を大量に運搬するには効率が良くありません。 また、カウンター式のフォークリフトよりも安定性が良くないので、積載量を上回る荷物の運搬は横転などの危険が高いです。 「カウンター式」「リーチ式」フォークリフトの選び方作業環境・用途を考慮して動力を選ぶ 適した動力のフォークリフトを選ぶには、作業環境・用途を明確にすることが大切です。例として、内燃機関式動力の「カウンター式フォークリフト」は、大量の重量物運搬を屋外で行う場合に活躍します。また、蓄電池式の動力を持つ「リーチ式フォークリフト」は、排気ガスが出せない冷凍倉庫や食品工場など食品衛生上の環境配慮が必要な場面でも活躍します。 カウンター式フォークリフトは、主に屋外や広大な倉庫、重量物運搬で使用され、リーチ式フォークリフトは基本的に屋内や狭い通路などの閉所作業や軽量物運搬で使用されます。 扱う荷物の重さで最大荷重を選ぶ フォークリフトの最大荷重を選ぶ際には、「運ぶ荷物の種類」「オペレーターの体重」「荷物の寸法」などの点を把握することも重要です。荷物の寸法によってフォークの長さが変わり、荷重中心によって最大荷重も変わります。 荷重心とは、フォークリフトに積載した荷物の重心位置とフォーク(爪)の垂直前面との距離のことです。例えば、荷重重心:500mm、最大荷重:1500Kgのフォークリフトの場合、フォーク垂直前面から500mm以内に荷重中心がある荷物に限り、1500Kgまで安全に運搬することが可能ということになります。 作業する場所に適した車輪数を選ぶ フォークリフトのタイヤには3輪と4輪のタイプがあります。このタイヤ数にはメリット・デメリットがあるため、利用目的に見合うタイヤ数の車両を選びましょう。 3輪タイプのフォークリフトは、リーチフォークリフトに多く見られるタイヤ数で、旋回半径が狭く小回りに優れています。そのため、狭い通路での作業に適していますが、屋外作業、特に砂利道や起伏の多い場所では操作が難しくなります。 また、3輪タイプのフォークリフトは、最大荷重が2.5トン程度までと限定的です。最大荷重ぎりぎりで荷物を運搬すると、フォークリフトの旋回時にバランスが不安定になりやすく転倒の危険が大きくなります。 4輪タイプのフォークリフトは耐久性があり、屋外作業や砂利道や起伏の多い地面での使用に向いています。また、3輪タイプよりも安定性が高いため、斜面でも転倒するリスクが少ないです。ただし、旋回範囲は3輪タイプよりも限られており小回りを苦手とします。 フォークリフトをレンタルする業者選びのポイント希望の機種があるかどうか 希望機種の有無は、業者選びでもっとも重要なポイントです。いくらレンタル費用が安くても、必要としているスペックのフォークリフトがなければ意味がありません。レンタル業者によって保有機種や在庫数が異なるため、事前のリサーチが必要になります。 最近では、レンタル可能な機種の一覧をサイトに掲載しているレンタル業者が多いです。気になる業者が見つかったら、まずはその業者のサイトをチェックしてみましょう。 利用しやすい料金プランがあるか レンタルは、1日単位で借りる日極と月単位で借り続ける月極の2パターンが基本的な料金形態になります。しかし、現在のレンタル業者は、顧客のニーズに応じてレンタルのプランを細かく設定していることも多いです。 中には、レンタルとリースの昼間に位置する「長期レンタルプラン」を提供する業者も見受けられます。このように、レンタルのプランは業者によって大きく異なることがあるため、複数社のプランを確認してから業者を選定するようにしましょう。 機械のメンテナンスはしっかり行われているか レンタル業者が扱う機械は基本的に中古品になります。フォークリフトは構造が比較的シンプルであり、長距離を移動する車両でもありません。したがって、メンテナンスさえ行き届いていれば年式が古いものでも問題なく使用できるでしょう。 しかし、その逆もまた然りで、メンテナンスが不十分であれば、年式が新しくローアワーのフォークリフトだったとしても不具合が発生しやすくなります。できれば、レンタルの契約をする前に、フォークリフトの状態を見て、メンテナンスの状況を確認するのが望ましいでしょう。 まとめ フォークリフトには大きく分けて「カウンタ―式」と「リーチ式」の2種類があり、それぞれの特徴を理解したうえで、作業の用途、規模にあった機種を選択することが大切です。またフォークリフトの動力によってもメリット・デメリットがあるので、レンタル等での導入をご検討の方は、本記事をご参考にしていただければ幸いです。 ←高品質な【中古フォークリフト】なら重機の専門店トクワールドにお任せ下さい!

    #フォークリフト#カウンター式#リーチ式

    2024/07/18

    10,969

  • 大型・小型フォークリフトの特徴!
    フォークリフト

    大型・小型フォークリフトの特徴!

    小型・大型フォークリフトの特徴とは?エレベーターにも載れるリーチ式電動フォークリフトが人気 フォークリフトを選定するポイントのひとつとして、フォークリフトのサイズがあげられます。フォークリフトはトン数に比例して寸法も大きくなっていくため、天井が低い倉庫や狭いスペースでは使用できない機種もあります。 また、規模がそれほど大きくない倉庫では、エレベーターに載せることができる低重量フォークリフトや、小型の電動フォークリフトの需要が高いです。 フォークリフトで重要なサイズ選び フォークリフトを選ぶ際は、扱う荷物の大きさや重さ、作業する場所の条件などに応じて、サイズや種類を選定します。 作業環境(場所) フォークリフトは作業する広さ、天井の高さなど環境的要因を考慮して選ぶ必要があります。 例えば、「大規模な倉庫内」で作業する場合と「小規模で入口の高さや天井も低い倉庫」で作業する場合とでは、使用するフォークリフトも異なるサイズを選ぶべきでしょう。 積載荷重 フォークリフトは扱う荷重によって異なる形状のものが存在します。フォークリフトは重量もあるため、横転したら事故に繋がります。 そのため、大型の荷物や高重量の荷物を運ぶ場合などは、それぞれの荷役作業に適したフォークリフトを選ぶ必要があります。 フォークリフトの動力方式 フォークリフトを選ぶときは、サイズの他にも「動力」を確認しておくことも大切です。 フォークリフトは、倉庫やトンネルといった閉鎖的な場所で作業を行うために、電力で可動する「バッテリー式」の機種も存在します。 フォークリフトの動力には大きく分けて「エンジン式」「電気式」の2種類があり、それぞれの動力にはメリット・デメリットがあります。 エンジン式フォークリフト エンジン式のようなフォークリフトは「内燃機関式」とも呼ばれており、「ガソリン車」「ディーゼル車」「LGP・ガソリン併用車」「LPG(LPガス)車」の4種類が主です。 エンジン式フォークリフトは、「高馬力」がメリットにあげられます。高重量の荷物も難なく運搬できるので、仕事の効率化が期待できます。また、長時間の作業が可能な点も大きなメリットです。 ただし、「屋内での作業に向かない」点がデメリットに挙げられます。倉庫内が狭かったり、通路が狭い場所ではせっかくの機動性も無駄になってしまいます。そして、排気ガスが出るので、換気が不十分だと室内に排気ガスが充満します。 一酸化炭素中毒の危険もあるため、エンジン式フォークリフトを室内で使用できる環境は限られます。 電気式フォークリフト 電気式のフォークリフトは、バッテリーの動力で稼働します。これらは充電した電気を動力として可動します。ガソリンなどの燃料を必要としないため、燃費面でコストダウンにもつながるでしょう。 電気式フォークリフトは、「排気ガスが出ない」ことが大きな利点です。エンジン式フォークリフトとは反対に、室内作業で重宝されます。その反面、エンジン式と比べると「馬力があまり出ない」「連続稼働ができない」というデメリットがあります。 エンジンではなく電気で動いているので、重量のある荷物を扱う際は、動作が遅くなる可能性があります。また、バッテリー式の場合、最大でも4〜5時間程度しか可動できず、フル充電には8時間程度の時間がかかってしまうため、使用者によっては予備のバッテリーを用意しているケースもあります。 さらに、バッテリーの寿命を迎えた際は、「バッテリーの交換費用が高い」という点がネックになります。 動力 メリット・デメリット エンジン式 パワーとスピードに優れているが小回りが利かない、排気ガスが出るというデメリットがあり、室内作業には向かない。 電気式 小回り性に優れ、排気ガスの心配もないが、エンジン式ほどのパワーや稼働時間は発揮できない。また、バッテリーの交換費用が高額な点にも注意。 大型フォークリフトの特徴・メリット 大型フォークリフトは高い積載能力が特徴で、数トンから数十トンの重荷を持ち上げることができます。大規模な倉庫、工場、または鉄道貨物や港湾荷役などで大きくて重い荷物を運搬する場所で活躍し、大きな荷物やコンテナでも扱うことができます。 大型の荷物を一度に運搬できるため、運搬回数が減り、燃料費や人権費の削減にもつながることや、最新モデルは事故を防ぐためのセンサーやカメラを装備しており、安全機能が充実している点もメリットです。 国内ではコンパクトな電動フォークリフトの需要が高い 近年、物流業界では効率化の追及に伴い、コンパクトな電動フォークリフトが注目を集めています。小型フォークリフトは、従来の大型フォークリフトに比べて小回りが利き、狭い倉庫内でもスムーズに作業できる点が大きな魅力です。 また、電動フォークリフトは電気をエネルギー源とするため、動作音が静かで、省エネルギーという利点も兼ね備えています。さらに、環境への配慮がますます重視される中、電動フォークリフトの導入はCO2 排出量の削減にも貢献します。 これらの利点から、小規模な倉庫を運営する企業でも電動フォークリフトの採用導入が増加しています。今後、技術の進歩により、さらに高性能なコンパクト電動フォークリフトが開発され、多くの企業での導入が期待されています。 小型フォークリフトの人気機種 ここからは、電動小型フォークリフトの人気機種を2つご紹介します。電動小型フォークリフトは、そのコンパクトなサイズにより高い機動性を持ち、安全性が高く、メンテナンスも容易です。さらに、バッテリー駆動なので燃料コストの削減にもなります。 TOYOTA L&F geneB(ジェネビー) TOYOTA L&F(トヨタロジスティクス&フォークリフト)のgeneB(ジェネビー)は、トヨタが開発した最新の電動フォークリフトシリーズです。このシリーズは、高性能ながら環境に配慮した設計となっています。 geneシリーズにはトヨタ独自の電動システムが搭載されており、エネルギー消費を抑えつつ高い作業性能を発揮します。電動フォークリフトであるため、排出ガスがなく環境負荷を大幅に低減することができ、静音設計により騒音を抑えた運用が可能です。 安全面では、各種センサーや自動制御システムが搭載されており、作業用の安全を確保します。たとえば、障害物検知システムや自動ブレーキ機能などが含まれており、直接的な操作パネルや調整可能なシートが装備されています。 コマツ バッテリーフォークリフト『FE15-1/FE18-1』 コマツのバッテリーフォークリフト『FE15-1/FE18-1』シリーズは、急速補充電システムを採用しており、1時間でバッテリー容量の最大80%まで回復可能です。 また、補水不要のバッテリーや耐水・防塵性の向上により、メンテナンスの手間を削減し、多様な環境での使用が可能です。安全性も高く、直進性・走破性に優れ、夜間の充電も安心して行えます。 エレベーターにも載れる人気の電動フォークリフトを紹介 フォークリフトにはさまざまな種類がありますが、中でもリーチ式フォークリフトは、比較的小型であり、エレベーターにも積載可能な機種が多く存在します。 リーチ式・カウンター式の違いとは? フォークリフト免許が必要で、倉庫などの荷役作業で主に使用されるのが、「リーチ式フォークリフト」と「カウンター式フォークリフト」です。 リーチ式フォークリフト リーチ式フォークリフトは、車両前方に伸縮するフォークを備え、上下運動によって荷物の積み降ろしや運搬を行います。この機能により車体本体が入り込まなくても奥にある荷物をフォークに載せることができます。また、このフォークリフトは座席がないため立った姿勢で操縦することが特徴です。 機種にもよりますがタイヤは約90℃回転可能なものもあり、カウンター式フォークリフトと比べて、小回り性能も優秀であるため、狭いスペースでの作業に最適なフォークリフトです。 カウンター式フォークリフト カウンター式フォークリフトは、もっとも一般的なフォークリフトです。カウンターウエイトバランスフォークリフトとも言い、車体の後部にカウンターウエイト(重り)が搭載されていることから、転倒しにくく安定した走行ができます。 ただし、後方に重りを載せているため車体のサイズが大きくなってしまいます。回転半径も大きくなることから、狭い場所での作業には適していません。 リーチ式フォークリフトの注意点 リーチ式フォークリフトは、前後安定性と左右安定性が悪く、急操作や重量のある荷物を運ぶ際には転倒するおそれがあります。そのため、急激な操作や荷を積載した状態での急旋回は避けなければいけません。 リーチ式フォークリフトは、重心が比較的高い位置にあり、最大積載量がそれほど大きくないため、重量のある荷物の運搬がない場所で活躍します。 リーチ式フォークリフトが活躍する場面 ・屋内 ・狭い場所 ・重量のある荷役作業がない リーチ式フォークリフト リーチ式フォークリフトの操作方法は、一般的な車両の運転とは異なる特徴を持っています。リーチ式フォークリフトの操作は主に「レバー」であり、車体の前後運動やフォークなどはほとんどレバー操作で行います。 一方で、一般的なカウンターウエイト式フォークリフトは、一般的な車両に近い操縦感覚であるため、リーチ式フォークリフトの操縦にはある程度操作慣れが必要だと言えます。 リーチ式フォークリフトの価格相場は?(2024年7月現在) リーチ式フォークリフトは、一般的にカウンター式フォークリフトよりも販売価格は高価な傾向があります。リーチ式電動フォークリフトの新車価格は、1.5トン級のもので¥2,8000,000〜が相場です。フォークリフトの中古相場は最大積載量が同じ機種でもメーカーが違うと相場が1.5倍変わる商品もあります。 良い物を少しでも低コストで購入したいというときは、オークションや中古建設機械販売会社で希望に沿った中古フォークリフトを探してみましょう。 また、バッテリー式(電気式)フォークリフトの場合、燃費面でのメリットは大きいですが、バッテリーの買い替えには¥1,000,000前後のコストがかかります。メンテナンスや稼働状況にもよりますが、バッテリーの寿命は約4〜8年と言われており、バッテリ―交換時の費用も加味して検討する必要があります。 エレベーターにも載せられる人気の電動フォークリフトTOYOTA L&F リトルランナー TOYOTA L&F リトルランナーは、通常のフォークリフトでは使用が困難な、階上部での作業やエレベーターの乗降を可能とした軽量コンパクトなカウンタータイプのフォークリフトです。 乗降時に便利な低ステップ、左右出入りタイプを採用していることや、車両保管に便利なフォーク折りたたみ機能を備えていることが特徴で、オフションでダブルマスト(3m)を設定できます。定格荷重:0.5〜0.7トンです。 コレック リーチ式フォークリフト コレック リーチ式フォークリフトは、小回り性能と運搬性に特化した国内唯一の超小型(ミニ)リーチ式フォークリフトです。狭い場所での旋回性を向上させるため、3輪車構造を採用しています。また、重量が600㎏ほどでエレベーターへの積載も可能となっており、階上作業でも重宝されます。 本製品は、技能講習や特別教育が不要なため、フォークリフト免許を持っていなくても使用できる点もメリットです。 フォークリフトが活躍する業種 フォークリフトは多様な業界で使用され、物流・運送業界ではトラックの荷降ろしや倉庫内の荷物移動に欠かせません。また、鉄骨、鉄工業、土木・建築、造園・石材業など、重い資材を扱う現場でも重要な役割を果たしています。特に工場や倉庫で活躍することが多いです。 使用するフォークリフトの種類は作業場所や運搬物によって異なります。 カウンターバランスフォークリフトは重い荷物の運搬に適し、広いスペースでの作業に向いています。リーチフォークリフトは小回りが利き、狭い場所や屋内作業に最適です。これらの特徴を活かし、用途に応じて使い分けられています。 フォークリフトの運転には免許が必要で、カウンターバランス型とリーチ型のどちらにも共通して使用できます。免許を取得することで、さまざまなタイプのフォークリフトを運転できるようになりますので免許をお持ちでない方は、まずは免許取得を目指しましょう。 【フォークリフトの技術が求められている業種】 物流業界、土木・建築業界、水産業界、食品業界、鉄工業、木材業、建材業、造園業、石材業、電気・電話・通信工事業、水道管工事業、産業廃棄物処理場など カウンター式・リーチ式フォークリフトの運転に必要な資格 カウンターバランスフォークリフトとリーチフォークリフトの操縦資格はどちらも同じものです。フォークリフトを扱う業種に就くには国家資格である「フォークリフト運転技能講習修了証」が必要で、労働安全衛生法に基づく講習を修了すると「最大積載荷重1トン以上」のフォークリフトを運転できます。 特別な受講資格はなく、18歳以上であれば誰でも受講可能です。講習の難易度もそれほど高くないため、フォークリフト運転の仕事に就きたい方やスキルを広げたい方は、ぜひ資格取得を目指してください。 まとめ 大型フォークリフトは、屋外にてサイズが大きく高重量な荷物を扱うことができますが、作業スペースが狭い倉庫内作業では、電動の小型フォークリフトが活躍します。また、フォークリフトの中には、エレベーターに乗せることができる機種もあります。

    #フォークリフト#エンジン#電気#LPG#バッテリー#大型

    2024/07/10

    4,376

他の記事をみる

OFFICIAL SNS公式SNS

youtube YouTubeトクワールドYoutubeチャンネル

愛知県春日井市の中古重機・建機専門店「株式会社トクワールド(TOKU WORLD)」のYouTubeチャンネルです! 主に自社在庫の機械やアタッチメントの動作確認の動画を中心に、多数アップしておりますので是非チャンネル登録をお願い致します!

ページの先頭へ