モーターグレーダー
2023/02/08
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【中古グレーダー】モーターグレーダーの中古市場を解説!販売価格の相場を一覧で紹介
中古グレーダーの販売価格を一覧で紹介!運転に必要な資格は?
しかし、新車で購入するには¥10,000,000以上の値がするので容易に手を出せるものでもありません。そこで、中古のモーターグレーダーをお探しではないでしょうか?
建設機械を中古で購入するメリットとして、新車に比べれば圧倒的に価格を抑えて購入することができる他、納車が早いということも特徴です。
新車の場合は人気モデルであれば年単位で納車待ちということも珍しくありません。対して中古建機は、在庫があれば数日で納車できるため、すぐに現場で使用することができます。
しかし、保証や修理費用などもかかるケースもあるので購入には事前の確認を怠らないようにしましょう。
中古で建機を販売している所は以外にも多く、中古建設機械販売専門店以外にも、建設機械整備工場、建設機械レンタル会社などでも幅広く取り扱っています。販売店は整備やレンタルも兼ねている箇所が多いので、ネットオークションで機械を探すよりも、購入時は様々な方面からのアドバイスが貰えます。
特にモーターグレーダーの場合は、中古販売数が少ないという特性があるので、いくつものの販売店舗を調べる必要があるでしょう。
国内外問わず取引が多いミニユンボは中古で約¥3,000,000~¥10,000,000で取引されています。国内も海外も新規の建設プロジェクトがある際に、新車の納期では間に合わない時などは、中古建機や中古グレーダーを購入して間に合わせることも多いです。
また、建設機械は普通免許では乗れないパターンが多く、モーターグレーダーにも特殊な免許と資格が必要です。
そこで今回は、中古モーターグレーダーの販売価格一覧や商品紹介、購入時の注意などについて紹介していきます。
中古建設機械の商品・価格相場
建設機械の中古価格は、特に、アワーメーターが低い(ローアワー)、年式が新しい、現行モデルである、という場合には高価格で売り出される事が多いです。
また、企業が税金対策で購入したと思われる高額な機械が、建屋の下で保管されていて全然使用されなかったなどという新古車などの場合も新車に近い高額な価格が付けられます。
しかし、大多数の重機が「アワーメーターが低くても外観が錆びている」や「年式が新しくてもアワーメーターが10,000時間超え」などの複合的な要素を持っており、総合的な観点から中古販売価格が決まります。
重機の年式や状態によっても価格は変わりますが、販売店によっても異なります。
以下に価格相場の一覧を作成したので、参考までにご覧ください。
サイズ | 価格 |
油圧ショベル | |
0.14 ~0.16m3 | ¥4,900,000~¥6,400,000 |
0.2~0.22m3 | ¥6,600,000~¥7,500,000 |
0.4~0.5m3 | ¥10,500,000~¥10,200,000 |
0.65~0.7m3 | ¥10,780,000~¥10,700,000 |
ラフタークレーン | |
10t以下 | ¥1,000,000~¥2,000,000 |
11t~20t | ¥3,000,000~¥8,000,000 |
21t〜30t | ¥8,000,000~¥10,000,000 |
ロードローラー | |
5t未満 | ¥1,000,000~¥4,000,000 |
5t~10t | ¥3,000,000~¥5,000,000 |
15t~20t | ¥3,000,000~¥9,000,000 |
ホイールローダー | |
0.5~1m3 | ¥1,000,000~¥4,000,000 |
1~2m3 | ¥1,500,000~¥5,000,000 |
2~3m3 | ¥2,000,000~¥6,000,000 |
3~4m3 | 3,000,000~¥10,400,000 |
ブルドーザー | |
5t未満 | ¥500,000~¥5,000,000 |
5t~10t | ¥1,000,000~¥5,000,000 |
10t~15t | ¥2,000,000~¥8,000,000 |
15t~20t | ¥3,000,000~¥9,000,000 |
一概にこの表に当てはまるものではありません。
あくまで目安としてご覧ください。
中古グレーダーの在庫状況
ブレード以外にも、作業用途に合わせてスノープラウ、リッパー、スカリファイア(破砕機)などのアタッチメントを装着して使用することもあります。
モーターグレーダーをはじめとした車両系建設機械を保有する日本の事業者は、「労働安全衛生」に基づき、月に1回行う「月自主点検」や、年に1回行う「定期自主点検」といった法定点検の実施が定められています。
そのため、日本で使用されているモーターグレーダーは、定期的にしっかりとした整備が実施されており、使用するオペレーターが機械を丁寧に乗ることが多い傾向から、中古になっても海外から高い人気があります。
ですが、モーターグレーダーは道路舗装用重機の中でも中古市場での流通量が少なく、どの業者でも在庫が常に品薄状態というのが現状です。
一般的には、ニーズの多い建設機械は生産台数を増やして量産するため、人気が高い車両でもある程度は中古市場にも流通するようになります。しかし、現在国内でモーターグレーダーを生産しているメーカーはコマツの1社のみで、生産数も限定的です。
需要があるのに生産台数が少ない理由は、モーターグレーダーは購入したら整備しながら長く使用するユーザーが多く、新規導入数がそれほど多くならないという特性が考えられます。
このようにモーターグレーダーは、他の重機と比べて稼働時間が比較的少ないうえに消耗しづらいため、新車を導入してから20年〜40年間の単位で利用し続けるユーザーがほとんどです。
以上のことから、中古市場でモーターグレーダーを探すことは難易度が高いと思われます。
たとえ、店舗の在庫やオークションの流通でモーターグレーダーを見つける事ができたとしても、20年、30年経過しているハイアワーであり、さらに価格も高いという場合も多いです。
そのため、自分の欲しい年式やメーカー、準備してある予算など理想のスペックである機械に出会うには周到な下調べと時間を要する事でしょう。
中古グレーダーの相場どうやって決まる?
・機種…作業性能や安全性能や人気モデルかによっても価格が変動します。
・年式…年式が古いほど価格は低いですが、安全機能などが備わってない機種も多いです。
・稼働時間…アワーメーターが低いほど高価になります。
・機械の状態(コンディション)…日本の中古グレーダーは国内でも整備されてから再販される事が多いです。
コンディションの良し悪しについては、整備がきちんとされていたか(含む法定点検)、稼働していた現場が重機をあまり損耗させないような現場であったか、保管の仕方が適切だったかなどという点が価格の変動に大きく関わっています。
例えば、長時間稼働しない重機の場合、1ヶ月に1回はエンジンをかけて各部分のオイルを循環させておくなどコンディション維持に努めている機械は、作動不良、錆び、バッテリー上がり、油漏れなどの心配が少ないので、前のオーナーの整備、保管状況は中古重機の購入を考える上で非常に大きな判断要素となります。
モーターグレーダーは、乗用車とは異なり保管に大きなスペースを必要とするため、店頭にも常に在庫車両があるとは限りません。本来は店頭で実機をチェックしてメンテナンスが行き届いた機種を探すのがベストですが、それが難しい場合は、写真や機体の状態に関して多く情報を持っている販売店を探すようにすると良いでしょう。
モーターグレーダーの大まかな相場を表すために、最もわかりやすいバケットサイズで相場表を作成しました。参考までにご覧ください。
【中古モーターグレーダー買取相場の目安】
プレート幅(m) | おおまかな価格相場 |
3.0m未満 | ¥2,500,000~¥4,500,000 |
3.1m以上〜3.4m以下 | ¥3,000,000~¥7,000,000 |
3.5m以上〜3.9m以下 | ¥4,000,000~¥8,000,000 |
4.0m以上 | ¥4,000,000~¥7,000,000 |
一概にこの表に当てはまるものではありません。
あくまで目安としてご覧ください。
モーターグレーダーは壊れてしまっても、ほとんどのケースで修理することが可能なので、不動車・故障車だとしても高値で取引されるケースもあります。特に海外では、壊れたグレーダーを安価で修理することが得意なユーザーが多く、部品取り用に同じ機種を購入し、部品どりをしながら古いものをずっと使い続けている国もあります。
電子制御や安全装置などがまだ発達していない1970年代から1990年代などのグレーダーは、コンピュターなどが搭載されていないため比較的修理がしやすく、発展途上国などの海外では今でも高い人気を誇っています。
海外では、国内に重機メーカーがない国が多く、工事に使用する重機に関してはほぼ輸入した中古品を再利用している国もあります。重機の台数が少なく貴重な国では、モーターグレーダーのような重機を保有しているとその建設会社はいろいろな現場で有利な金利で案件を受注できます。
東南アジアでは1980年代に生産されたモデルが人気ですが、現地の工場ではコンピューター制御の重機は面倒を見ることはできません。そのため日本では旧式と見られる年代物の方が、コスト面でも優れ、容易に整備できる為、重宝されています。
ご説明した通り、中古のモーターグレーダーは国内外問わずニーズがあり、中古市場は常に品薄状態が続いています。よって消耗品であるアタッチメントの流通はさらに少ないです。
検索で掲載が多い中古グレーダー・価格の一覧
【掲載が多い中古グレーダーの価格相場】
モデル | 相場価格 |
コマツ | |
GD376H(1977〜1980年頃) | ¥1,000,000~¥1,800,000 |
GD405A-3(1988〜1992年頃) | ¥4,000,000~¥6,000,000 |
GD605A-3(1986〜1992年頃) | ¥3,000,000~¥4,500,000 |
(旧)三菱 | |
MG230(1989〜1994年頃) | ¥2,000,000~¥4,000,000 |
MG330(1988〜1992年頃) | ¥2,500,000~¥3,000,000 |
MG430(1991〜1995年頃) | ¥3,000,000~¥4,000,000 |
一概にこの表に当てはまるものではありません。
あくまで目安としてご覧ください。
国内主要メーカーの機種・価格相場
機種名 | 相場 |
GD705A-4 | ~¥500,000 |
GH302-2 | ¥3,200,000~¥5,900,000 |
GD200A1 | ¥500,000~¥900,000 |
GD31RC3A | ¥2,000,000~¥2,400,000 |
GD355A-1 | ¥2,500,000~¥4,100,000 |
GD355A-3 | ¥5,400,000~¥5,500,000 |
GD405A-1 | ¥2,400,000~¥3,300,000 |
GD405A-2 | ¥3,400,000~¥4,300,000 |
GD405A-3 | ¥3,400,000~¥7,400,000 |
GD405A-3E0 | ¥4,700,000~¥10,800,000 |
GD505A-2 | ¥3,100,000~¥4,200,000 |
GD605A-3 | ¥5,200,000~¥4,200,000 |
GD605A-5 | ¥5,200,000~¥6,700,000 |
GD605A-5E | ¥4,800,000~¥10,100,000 |
GH320-2E | ~¥3,200,000 |
機種名 | 相場 |
MG430E | ¥4,000,000~¥6,800,000 |
MG130E | ¥4,000,000~¥5,000,000 |
MG230 | ¥2,500,000~¥3,000,000 |
MG230E | ¥4,700,000~¥6,000,000 |
MG500S | ¥4,000,000~¥4,500,000 |
中古グレーダー購入時の注意
中古でモーターグレーダーを探す際は、まずは予算と機種の絞り込みから行うと良いでしょう。モーターグレーダーを購入する前に、主に使用する現場や用途を事前に確認しておくほか、購入予算を決めておくことが大事です。
中古建設機械販売店で重機を購入する際は、納車前に支払いをするのが原則です。そのため、購入資金の借り入れをする際はできるだけ早い段階で借り入れ先を決めて、返済計画を立てておきましょう。
中古モーターグレーダーの場合、程度の良い商品はすぐに買い手がついてしまうため、資金調達に時間がかかってしまうと希望の機種を逃してしまいます。
店頭では、実機チェックやメンテナンス状況も抜かりなく確認しましょう。実機で重要な確認部分は、アワーメーターの値が少ないものがいいのはもちろん、グリッアップやオイル、エレメント、の交換といった整備が、新車時からきちんと行われていたかも重要です。
実際にエンジンをかけてみて、始動状況に問題がないかはもちろん、油脂類や冷却水の量は適当か、オイル漏れがないかを自分の目で確認しましょう。
できれば来店前に機体の状態を目視で確認できるよう、きちんとと洗車されているかどうかも確認しておくことをおすすめします。
購入した重機に納期が現場の作業開始に間に合うかどうかも大切なポイントです。契約をする前に今一度、書類にはじっくり目を通し、合意した内容と齟齬がないかを確認してください。
また、対人・対物の任意保険だけでなく、自損事故や盗難、最近では部品の盗難が増加しているため、それらにも対応した動産総合保健へ加入する際は、その補償内容と保険料も確認しましょう。
モーターグレーダーは大型機械のため、保管に十分な広さの土地(駐車スペース)が必要です。また、機体コンデションを保つため、建屋での保管が望ましいです。
冬時期のみ稼働する除雪グレーダーの場合は、半シーズン以上は無稼働状態になるので屋外に放置していると錆びや直射日光などによる劣化の原因にもなります。
特にシーリングやパッキン、タイヤなどのゴム製品は直射日光で劣化しやすく、亀裂、断裂などが発生する原因にもなるので気を付けてください。
また、用途に適したタイヤを履いているかも確認しましょう。モーターグレーダーのタイヤはタイヤメーカーから様々なラインナップがあり、種類によっては泥はけを重視したタイヤや横滑りに強いタイヤ、牽引力に優れたタイヤなどがあります。
また、モーターグレーダーの運転・作業には免許と資格が必要です。中古でモーターグレーダーを購入する前にしっかり取得しておきましょう。
モーターグレーダーに必要な免許
動力を用いて自走できる建設機械のことを車両系建設機械といい、モーターグレーダーでの作業はこの資格が必須です。車両系建設機械には、ブルドーザーやパワーショベル、バケット掘削機、コンクリートポンプ車などおなじみの重機も含まれています。
労働安全衛生法施行令別表第7では、重機も車両系建設機械は「整地・運搬・積込み用機械」、「掘削用機械」、「基礎工事用機械」、「締め固め用機械」、「コンクリート打設用機械」、「解体用機械」の6種類に分類されており、作業では整地用途に使用されるモーターグレーダーは「整地・運搬・積込み用及び掘削用機械」の特別教育、もしくは運転技能講習を受講する必要があります。
車両系建設機械運転者(整地・運搬・搬入・掘削用)の資格はドラグショベル(ユンボ)やホイールローダーと同じ資格になるので、資格ひとつで他の重機も操作する事ができ、取得しておいて損はないでしょう。
また、モーターグレーダーは、道路交通法の分類で大型特殊自動車に含まれるため、公道上での運転には「大型特殊免許」が必要です。
大型特殊免許とは、大型車両はもちろん、トラクター、ホイールローダー、クレーン車、ブルドーザーなどの特殊な大型自動車で公道を走るための免許です。大型特殊免許を取得すると、全長12m以下×全長38以下 の特殊車両が運転でき、中型車両、小型特殊車両、原動機付自転車などの公道走行も可能になります。
大型特殊免許は、あくまで公道を走行するための免許です。公道を走行することはできますが、現場で作業をすることはできません。行動を走行するための大型特殊免許と作業するための作業免許が必要であることを覚えておきましょう。
前提として、作業用の資格と移動のための免許は異なります。資格と免許を取得してから取り扱いましょう。