モーターグレーダー
2023/02/01
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【建設機械レンタルと中古グレーダー】導入するならどっち?モーターグレーダーの運転に必要な資格などを紹介
建設機械・重機をレンタルするメリット
例えば、建設機械はひとつひとつが高価で、モーターグレーダーなどの大型重機は新車で¥20,000,000〜¥30,000,000、中古でも¥5,000,000〜¥10,000,000ほどかかってしまいます。
機械をレンタルすることにより、導入費用が安くなり、コストを大幅に削減することができます。また、レンタルであればメンテナンス費用も不要で、購入した場合と違い、費用を経費として損金処理することもできます。
しかし、長期的にレンタルしてしまうと結果的に中古を購入した方が安かったということもあります。また、レンタルの契約を結んでしまうと途中解約をすることができず、違約金を支払って中途解約するという場合もあります。
業者はこのようなメリット、デメリットを念頭に置いてレンタル建機を利用しましょう。そこで今回は。モーターグレーダーの中古購入かレンタルを検討している方に向け、レンタルのメリットや中古グレーダーの注意点、必要な資格を紹介していきます。
モーターグレーダーの特徴・用途は?
また、冬季は幹線道路の除雪作業でも活躍しており、除雪作業で使うモーターグレーダーは除雪グレーダーと呼ばれています。
モーターグレーダーは、全長は約7〜8.5メートル、重量約10トン以上を誇る大型機械であるため、道路工事や開発工事、幹線道路除雪のような規模の大きい作業で使われます。
構造の詳細もチェック
モーターグレーダーは全部で六輪三軸とする構成で、主に本体部分、アーム、ブレードから成り立っています。
エンジン部や操作キャビン、タイヤなどがある4輪2軸の本体部分に加え、前方にはアームと呼ばれる長いフレームを渡し、先端には操舵も兼用する二輪一軸があります。
さらに、アーム下部のタイヤとタイヤの間には、長さ3メートル以上もある整地用のブレードが吊り下げられており、ブレードは余計な土や雪を路肩に退けられるように、斜めに取り付けられています。
モーターグレーダーにはブレードを斜めにした際、反力で進路が変わらないように、直進性を維持するリーニング機構が付いているのも特徴です。
これは、前輪の角度を左右斜めに傾け、キャンバ角をつけるリーニング装置というものがあり、前輪のブレやブレードの不必要な動きを防ぎ、安定した均し作業が行えるという仕組みです。エンジン部と前輪をつなぐフレームも左右に曲がる関節状となっています。
ブレード以外の作業用アタッチメントとして除雪作業に使用するスノープラウや、リッパーと呼ばれる巨大な熊手状の爪、スカリファイアー(粉砕器)があります。スノープラウは車体前部、他のアタッチメントはいずれも車体中央、もしくは後部に取り付けられます。
モーターグレーダーはそもそも中古で探すのが難しい?
道路工事や整地作業や除雪作業などで活躍し、大規模な土木工事、開発工事で需要の高い建設機械ですが、実は、中古市場にはなかなか出回らない機械でもあります。
というのも、現在国内でモーターグレーダーを製造しているメーカーはコマツ建機の1社のみで、生産台数も少ないです。
なぜ、需要があるのに生産台数が増えないのかというと、モーターグレーダーは、購入したらメンテナンスをしながら長く利用するオーナーが多く、新規導入がそれほど多くないことが理由です。
モーターグレーダーのような大きな重機が活躍する作業は限定的で、1年間様々な工事をおこなったとしても、モーターグレーダーの稼働は3ヶ月にも満たない程度でしょう。
また、バックホーやホイールローダーといった他の重機より、大きくて重量のあるものを掴んだり、運んだり、粉砕することがなく、稼働時間が少ない上に本体にかかる負荷も僅かです。
このようにモーターグレーダーは消耗しづらいため、新車を購入してから数十年間利用し続けるユーザーがほとんどです。
また、日本で使用されるグレーダーは、毎年年次点検をしっかりやっており、使用するオペレーターが丁寧に乗ることが多いです。そのため海外からは「Used in Japan」として高い人気があります。海外では質の良い日本の中古グレーダーの需要が高く、状態の良い中古グレーダーがあってもすぐに売却されてしまいます。
以上が、建設機械の中古市場でモーターグレーダーが常に品薄状態と言われる要因です。
モーターグレーダーのレンタル価格
おおまかな料金相場は、新車で¥2, 000,000,000~¥3,000,000,000程度で、中古車では¥5, 000,000~¥1, 000,000,000で販売されています。
年式が古いと値段が下がる傾向にありますが、1990年以降の機種ですとコンピュターが未搭載ということもあるので気をつけましょう。
モーターグレーダーの性能はブレードの幅とそれに見合ったエンジン出力でクラスが表されます。一般的にはブレードの大きさでクラス表記されていることがほとんどなので、モーターグレーダーをクラスで選ぶ際は、ブレード幅に注目するとわかりやすいでしょう。
レンタル価格は季節・時期によって変動する
【レンタルの料金相場】
1日…約¥12,000〜15,000
月極(4月〜9月)…約¥240,000
月極(10月〜3月)…約¥300,000
年契約…約¥255,000
また、建設業には繁忙期があるため、時期によっては重機の在庫がない場合もあります。
モーターグレーダーに必要な資格・免許は?
資格
車両系建設機械とは、労働安全衛生法施行令別表第7で定められた、動力を用いて自走できる建設機械のことを言います。ブルドーザーやパワーショベル、バケット掘削機、コンクリートポンプ車などの重機も同じ車両系建設機械となります。
車両系建設機械を使用するための講習には、「車両系建設機械運転技能講習」があり、指定の教習所で講習を受けて取得します。
免許
大型特殊免許とは、ホイールローダー、クレーン車、ブルドーザーなどの特殊な大型自動車で公道を走るための免許です。大型特殊免許を取得すると、全長12m以下×全長38以下 の特殊車両が運転でき、小型特殊自動車などの公道走行も可能になります。
大型特殊免許は、あくまで公道を走行するための免許です。公道を走行することはできますが、現場で作業をすることはできません。行動を走行するための大型特殊免許と作業するための作業免許が必要であることを覚えておきましょう。
建設機械での道路作業には届出が必要
道路占用とは、道路内に継続して施設を設置することで、道路工事における占用とは、バリケードの設置や資材の集積、建設機械以外の車を駐車させることなどが該当します。よって工期が長期間の道路工事は道路占用許可申請を警察に届出する必要があります。
道路において工事、もしくは作業をしようとする行為は、道路使用許可の対象となります。例えば、路肩を使用したクレーンや高所作業車での電気工事などは道路使用許可の範囲に該当します。
しかし、モーターグレーダーやロードローラーなどを使用した道路工事などで、交通の妨害の恐れがあるときは道路占用許可申請の届出が必要です。
そのため、自分の欲しい理想のスペックである中古グレーダーを探すことは非常に難しいとされます。
結論として、中古グレーダーは流通量が少ないので、良い機械を探すにはじっくり時間をかける必要があります。そのため、不足分の機械はレンタルを利用するのも良いでしょう。