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ガソリン車・ガソリン発電機用燃料を備蓄したい|ガソリンを自社で備蓄・給油する方法

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2023/01/26

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ガソリン車・ガソリン発電機用燃料を備蓄したい|ガソリンを自社で備蓄・給油する方法

私たちが暮らしている日本は災害大国と呼ばれるほど、地震や台風、豪雨の影響を受けやすい国です。近年は災害への備えとして個人や企業でもガソリンの備蓄を検討している場所もあります。

しかし、ガソリンの扱いについて知らない人が多すぎるというのも事実です。揮発性が高く引火点が低い特徴を持つガソリンは、扱いを間違えれば大きな事故に発展する可能性があります。

また、取り扱いに細かい規定は定められているため、いい加減な管理をしていると消防法違反となり、罰金もしくは逮捕されてしまうことも。

そこで今回は、ガソリンを私有地でも備蓄、セルフ給油する方法を紹介していきます。

災害時はガソリンが不足する

発電機や機械用のガソリンをある程度は備蓄したいという方以外にも、近年では、地震・台風・豪雨などの大規模な自然災害が頻発していることから、災害時の燃料不足に備えたいと考える方は多いことでしょう。

大規模災害といえば、今後30年以内で70〜80パーセントの発生確率があるとして政府や各市町村が備えを進める「南海トラフ地震」の話題も度々メディアで報道されています。

2023年1月には、「政府の地震調査委員会が、南海トラフで今後20年以内に巨大地震が発生する確率を「50〜60パーセント」から「60パーセント程度」に引き上げた」(2023年1月13日讀賣新聞より)という発表があり、年明け早々のトレンドとなりました。

また、いつ噴火してもおかしくないとされる富士山も、噴火時は首都圏でも降灰による交通網の麻痺、通信障害など甚大な被害が予測されています。

建設業はこのような未曾有の大災害に対し、直ちに業界をあげて対応し、被災地の復旧や復興にあたります。東日本大震災では「燃料不足」が深刻化し、復旧作業最大の課題になったことが調査報告(東日本大震災における建設業の災害対応実態調査報告書)で明らかになっています。

もはやいつ地震が起きても不思議ではない状況に、昨今では政府や各自治体だけではなく民間企業や会社でも災害への備えが進められ、「燃料の備蓄」が見直されています。

発電機自動車の燃料として利用されるガソリンですが、ガソリンスタンドが遠い場所にあったり、大雪で道路が通行できなくなるような田舎では、会社や農家が私有地で備蓄していることも珍しくありません。

燃料不足・備蓄の見直しが課題

東日本大震災では、大津波により東北地方と関東地方の太平洋沿岸部に壊滅的な被害や、福島では原子力災害をもたらしました。

「東日本大震災における建設業の災害対応実態調査報告書」によると、発災直後から1週間以内の課題は通信ができないことと、燃料をどうやって入手するかということだったそうです。

特に燃料の確保は厳しく、資材や物資を運ぶ運送会社は燃料の手配がついてないと動いてくれなかったという状況も記載されています。

大規模な災害の直後は道路の寸断などにより、物流がストップするため燃料の輸送も困難な状況になります。被災地や周辺のガソリンスタンドにも燃料を求めて車が殺到するので、平素からの備蓄が重要です。

自然災害時には燃料が不足するという事象は、熊本地震、西日本豪雨、福井豪雨といった過去に発生した災害でも問題になっています。東日本大震災を教訓とした対策が施行されていますが、引き継ぎや連携不足などでその対策も未だ十分とはいえないようです。

東日本大震災時は3月でしたが、東北はまだまだ寒波と雪の降る季節だったため、ストーブに必要な灯油や、広範囲の地域が津波で被災したため瓦礫を撤去する重機の軽油も大量に必要でした。

ガソリンを大量保管することはできるのか?

そもそもガソリンを大量に保管できるのでしょうか?不可能ではありませんが、「ガソリンの大量保管は極力控えてください」と注意喚起をしている自治体がほとんどです。

そのため、安易にガソリンを大量備蓄することは勧められません。なぜなら、引火性や揮発性が高いガソリンを一箇所に長期間保管することは大変危険であり、法令違反になる場合もあるからです。

また、ガソリンは大量保管や長期間の備蓄に向かないというデメリットがあります。
以下で詳しく解説していきましょう。

個人で保管できる量は40Lまで

ガソリンを保管するには専用の携行缶(タンク)が必要です。灯油タンクのようなポリ容器やプラスチック製容器では、静電気によってガソリンに引火してしまうので、消防法令の基準に適した金属製容器での保管が定められています。

また、個人で保管できるガソリン40リットル未満とされており、それ以上のガソリンを保管するには設備の整備や届出が必要です。

ガソリンは劣化する

生モノであるガソリンは、大気に触れると酸化や劣化、蒸発などによって傷んでいきます。一般的に冷暗所などで理想的な保管をしていても6ヶ月ほどが使用期限とされているので、長くても半年以内には使い切りたいものです。

使う前提での保管が必要

以上のことから、ガソリンは大量保管や長期保管には向かないと言えます。これだけ自然災害が頻発しているので、いざという時のためにガソリンをキープしておきたいという人も多いはずです。

しかし、ガソリンは半年以上の保管ができず、爆発する危険のある物質を長期間放置するのもおすすめはできません。そのため、日常的に使いながら保存する、非常食で言う「ローリングストック法」のような備蓄方法が望ましいでしょう。

しかし、それほど常にガソリンを使用しないという場合でしたら、近頃はカセットボンベを使用する発電機やガソリンの缶詰といった商品も出ているので、災害時用に備蓄しておくという手もあります。

ガソリンを自社で備蓄、給油する方法

人や自宅でガソリンを保管する場合の数量は40リットルまでなら可能という説明をしました。
消防法では、許可を受けた施設以外では、ガソリン200リットル以上を貯蔵又は取扱いすることを禁止しています。

しかし、ガソリンを自社で備蓄または給油する方法はいくつかあります。

①給油所等を設ける方法
200リットル以上を貯蔵、取り扱う場合は、自社車両への給油目的で「自家給油取扱所」、その他「簡易タンク貯蔵所」の設置を行う。

②震災時等の仮貯蔵・仮取扱いの申請する方法
事前に消防へ申請をしておき、震災時等に外部よりガソリン等を入手し、申請内容に基づいた貯蔵取扱を行う。

③少量危険物貯蔵取扱所を設ける
200リットル未満の保管とし、少量危険物貯蔵取扱書を設置する。

ガソリンは購入の規制も強化されている

知っての通りガソリンは、第4類(引火性液体)の第1石油類に分類される危険物です。危険等級Ⅱに指定されるガソリンは高い燃焼性を持っているため、扱いを誤れば大災害にも繋がります。

2019年7月に発生した「京都アニメーション放火事件」では、容疑者がガソリンをまいて放火したことで多くの犠牲者が出たことから、ガソリン販売に関する規制も強化されました。

セルフスタンドでは購入できない。

あまり知られていませんが、給油以外の目的でガソリンを購入する場合、フルサービスのガソリンスタンドでしか購入することができません。

セルフスタンドが許可されているのは、二輪車や四輪車への給油のみで、ナンバープレートが装着されていない車両への給油は禁止されています。それと同時に携行缶などのガソリン小分け販売も禁止されています。

専用携行缶を使う

ガソリンを購入する際に必要になってくるのが消防法に適合した金属製のガソリン携行缶です。

5リットル、10リットル、20リットル(上限)の3つの容器があり、一般的に赤く塗装されています。そのほか、消防法に適合したジェリカンも使うことも可能です。

灯油用の赤いポリタンクにガソリンを入れようとする方は想像以上に多いようですが、消防法で禁止されているので注意してください。

身分証提示が義務化

京都アニメーション放火事件を受けて、同様の事案が発生することを抑止するため、ガソリンスタンド等では、ガソリンを携行缶で購入する方に対して、「本人確認」、「使用目的の確認」を実施するとともに、「販売記録の作成」を行うことが令和2年2月1日から義務となっています。

・本人確認について
運転免許証、マイナンバーカード、公的機関が発行する写真付きの証明証の提示が必要。
・使用目的の確認について
「農業用機械器具の燃料」、「発電機用の燃料」、等の具体的な内容の確認が必要。

まとめ|ガソリンを自社で備蓄・給油する方法

ガソリンを自社で備蓄・給油する方法
災害時などは燃料不足が発生するため、ガソリンの備蓄があれば安心ですが、引火性や揮発性が高いガソリンを大量に一括保管することは事故のリスクもあり、設備投資や申請などのハードルもあります。

また、ガソリンは半年以上放置していると劣化してしまうため、そうなると燃料として使用することはできません。そのため、ガソリンは長期的かつ大量の保管には向かないと言えます。

この記事で紹介したように考えられる備蓄する方法はいくつかあるかと思いますが、いずれにせよ取扱には細心の注意が必要な物質なので、安易な気持ちで保管することは控えた方がいいでしょう。
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    2023/01/18

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  • 重機の冬場トラブル|冬前にやっておきたい対策について解説
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    重機の冬場トラブル|冬前にやっておきたい対策について解説

    目次 1.寒さが厳しい冬場には重機トラブルや事故が多発する 2.冬場にはどんな重機トラブルが発生しやすいのか (1)エンジンがかからないトラブルはよくある (2)スターターを回し続けてはいけない (3)冬場の作業は重機事故も多い 3.冬前にやっておきたい対策とは (1)基本的なことを気にかけていればトラブルの半分は防げる (2)重機の保管方法にも注意 まとめ|高所作業車は中古がおすすめ 1.寒さが厳しい冬場には重機トラブルや事故が多発する 重機は、基本的に寒さなどといった環境の影響を受けるものです。特にバッテリーやエンジン冷却用のクーラントには注意が必要です。 寒さが厳しい地域の環境は建設機械に負担をかけるということを理解しておきましょう。 また、建設現場において、冬になると重機の事故が多発するほか、毎年多くの死亡者を出しているのも事実です。 このようなトラブルや労働災害を防ぐためにも、建設現場における冬前の準備や対策はしっかりと講じる必要があります。 そこでこの記事では、冬季期間に起こりやすい重機のトラブルや、その対策について紹介していきます。 2.冬場にはどんな重機トラブルが発生しやすいのか 冬場の寒さは重機に様々なトラブルを引き起こすひとつの要因となります。 具体的には、バッテリーやオイル関係などは低気温による影響を受けやすく、重機の始動にも関わります。 (1)エンジンがかからないトラブルはよくある 寒い日の朝、仕事を始めようと重機に乗ったところエンジンがかからない。もしくはかかりにくい、といった経験はありませんか? 作業を進めるのに重要である重機が、いつも通りに動かないと焦ってしまいがちですが、重機の調子が悪いことには必ず原因があります。 実は、トラブルは厳しい寒さの冬場にはよくあることです。こんな時に慌ててしまわないよう自分でできる対処法を知っておくと安心でしょう。 では、どのような原因が疑われるのでしょうか?以下で解説していきます。 1-1.クーラントの凍結 クーラント(冷却水)は、エンジンを冷やす役割を担います。重機の冷却システム周りのトラブルは、エンジンのオーバーヒート(異常加熱)を引き起こすため、クーラント液の管理は重要です。 クーラントには寒冷地でも凍らないように添加剤が混入されており、その効果は濃度によって変化します。 しかし、クーラントに含まれている添加剤は、長く使っているうちに徐々に酸化・分解が進み、その効果も落ちていきます(クーラントの寿命は2年とされる)。また、蒸発もしていくので量も減ります。 クーラントが不足した際に水を補充したり、経年劣化によって性能が著しく低下しているような場合、寒冷地ではクーラントが凍結してしまうこともあります。 クーラントの凍結は、ラジエーターや冷却部品の破損にも繋がる要因となるので、冬シーズン前にはクーラントの量や濃度を確認しておくと良いでしょう。 また、冬時期には凍結に強い寒冷地用のクーラントを使用することを推奨します。 1-2.バッテリーのトラブル バッテリーの役割は電気を蓄え、必要に応じ放出して建設機械に供給することです。 建設機械は稼働することで電力が生まれ、バッテリに充電されます。その電気はエンジン始動のモーターやライトなどの照明、エアコンなど様々な電装品に利用されます。 バッテリー(バッテリー液)は化学反応を起こすことにより、電気を充電や供給を行いますが、この化学変化は気温の影響を受けやすい性質があり、温度が低くなると化学反応が鈍くなってバッテリーの性能が下がってしまうのです。 電気を蓄える能力も低下するため、電圧が上がらずエンジンスタートに必要な最低限の電圧すら確保できず、「エンジンがかからない」というトラブルを引き起こします。 基本的にバッテリーというものは寒さに弱く、古くなるほど性能が落ちます。そのため、古くなったバッテリーを積んだまま冬を迎えるとこのような事態になりやすいです。 また一方で、外気温が低くなるとエンジンオイルが冷えて粘度が増します。これによってオイルの流動性が低下するため、エンジン始動にはその分大きなバッテリパワーが必要になります。このため、冬場はバッテリーにとって負荷が大きく、バッテリーが原因でエンジンの始動不良を起こしやすくなります。 冬前には古いバッテリーを交換し、日常的にバッテリーを点検することが基本的な対策ですが、エンジンを切って駐車している時も、バッテリーは自然放電をしています。 年末年始など長い間重機を動かさない場合でも、週1回30分程度エンジンをかけて、バッテリーを充電することで、バッテリー上がりを防げます。 バッテリーがもし上がってしまった時のために、ブースターケーブルを常備しておけば安心です。 1-3.軽油の凍結 工事現場で使用されるトラックや建設機械は、経済性、及び高出力の要求からディーゼルエンジが多く用いられていますが、ディーゼルエンジンの燃料である軽油は冬になると凍結する可能性があります。 凍結といっても、カチカチの氷になってしまうわけではなく、軽油に含まれるワックス分が低温になると分離して、ドロッとしたシャーベット状に凝固します。これが、燃料フィルターや燃料ラインを詰まらせてしまうのです。 細いパイプの中で軽油が凍って、燃料が流れなくなるので勿論エンジンはかかりません。 そのため、冬になると寒冷になる北海道や東北などの地域では、11月に入るとスタンドの軽油が冬用に変わります。 あまり知られていませんが、軽油には【特1号/1号/2号/3号/特3号】の5種類が存在し、気温に合わせて性能を変化させたものが石油会社によって生産され、地域ごとに販売されています。 基準としては、気温の高い夏季は、流動性の高い「特1号」や「1号」を、気温の低い冬季に「2号」や「3号」を、北海道の一部地域で「特3号」を販売・使用することとされています。 ディーゼルエンジンの車両、重機は、雪が降る季節の前に、冬用の軽油を入れ忘れないようにすることが大切です。 (2)スターターを回し続けてはいけない エンジンがなかなかスタートしない時にやってしまいがちなことが、連続してスターターを回すことです。 理由は以下の通りです。 2-1.バッテリーの電圧がなくなる。 バッテリーが充電されるには、走行してオルタネーター(発電機)を回す必要があります。 そのため、セルモーターを連続して回そうとすると、バッテリーはすぐに電力を失い、たちまちバッテリー切れを起こします。 2-2.プラグが湿気ってしまう エンジンのピストン内には、気化ガスに点火させるためにプラグというものがあります。 エンジンが、かからないからといって連続して点火を試みると、このプラグがガソリンで湿気ってしまいます。そのため点火させることがさらに難しくなってしまうのです。 まったくエンジンがかからないという場合、1時間ほど重機を放置し、その後再び始動を試みます。 2-3.ヒューズが飛ぶ エンジン始動時にスターターを連続で回し続けることによって、規格以上の電圧が流れたためにヒューズが飛んでしまうこともあります。 また、セルモーターを連続で回し続けることは、オルターネーターの故障にも繋がり、状態を悪化させてしまいます。 (3)冬場の作業は重機事故も多い 冬場の土木作業は、積雪や凍結による転倒、スリップ。視界不良時の交通事故など、冬季特有の労働災害が多くなる季節でもあります。 これらの事故を防ぐためにも、危険度が高まる冬場は特に安全対策をとることが求められます。 3-1.重機でもスタックするときはある 雪道は、トラックを運行させるのには難しい季節でもあります。摩擦係数が低下する雪道や凍結路はトラックのコントロールが困難となることはイメージできますが、深い吹き溜まりや、除雪で集めた雪山などでは、ホイールローダーでもスタックしてしまう場合もあります。 3-2横転・転落による事故が増える 雪捨て場や積雪の多い山間部などでの作業では、重機、トラックなどの横転・転落による事故が急増しています。 転倒・転落による事故は、自身の命だけでなく付近の歩行者や作業員を巻き込んでしまう重大事故に繋がってしまう恐れもあります。 建設業界はただでさえ作業中の事故が多いです。死亡事故を減らすためには、転倒・横転などの恐れがある作業現場では、転倒保護装置(ROPS)や横転時保護機構(TOPS)などの保護機構が装備されている重機を使用するなどの安全対策が重要になってきます。 3-3オペレーターや作業員の体調不良による事故 冷え込みが激しい冬場は、オペレーターや作業員も体調を崩しやすいです。また、インフルエンザも流行するので体調管理には注意が必要です。 体調不良のまま無理をして作業をしていると、判断力や体力の低下から重機の操作ミス、または重機への接触事故などにも繋がる可能性があります。 3.冬前にやっておきたい対策とは 建設業界は常に危険と隣り合わせの仕事で、冬場になるとよりいっそうの注意が必要になります。 そんな危険が伴う業界だからこそ、冬前の準備はしっかりとしておきたいものです。 そこでここでは、冬前に最低限やっておくべきことをご紹介します。 (1)基本的なことを気にかけていればトラブルの半分は防げる 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