ホイールローダー
2023/01/11
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ホイールローダーとはどんな建設機械なのか
ホイールローダーの特徴
ホイールローダーの特徴は、「作業上の特徴」、「構造上の特徴」、「走行上の特徴」の大きく3つに分けられます。それでは、詳しくみてみましょう。
作業上の特徴
建設機械の中でも特にダンプトラックなどへの積み込み作業を得意としており、工事現場以外にも様々な業種でホイールローダーが活躍しています。
走行上の特徴
タイヤで走行することから、クローラー(キャタピラ)で走行するブルドーザーやトラクターショベルよりは推進力に劣るものの、装軌車にはできないスムーズな移動はもちろん、後退速度も良好なほか、公道での走行が可能といった大きなアドバンテージがあります。
不整地での走行を前提としているホイールローダーは、四輪駆動の車輪で軟弱地盤や急斜面といった悪路でも安定した走行が可能です。
ホイールローダーは重機の中でも汎用性が高い建設機械
ホイールローダー用アタッチメントは、各メーカーから多種多様なワークツールが販売されており、そのことから建設現場以外にも多くの分野でホイールローダーが活用されています。
作業内容ごとにアタッチメントを揃えれば1台で様々なニーズに対応することができるのもホイールローダーの利点でしょう。
具体的には以下の作業でもホイールローダーが使われています。
農業、畜産業、林業といった1次産業でも重宝される
林業向けには、丸太を運搬する「ランバーフォーク」や、「木材チップバケット」など、一定の業種に特化したアタッチメントが豊富に揃っています。
積雪地域では除雪車としても運用
特に雪国では、冬以外の時期は土木作業、雪が降る期間は除雪作業というホイールローダーの運用がされており、1年を通して活用できる重機として重宝されています。
除雪には通常のバケットのほか、雪を押し出したりかき分けるための「スノーブレード」や「スノープラウ」などがメインに使用されています。
排雪時は、かき集めた大量の雪をすくって運搬できる「スノーバケット」という通常のバケットよりも、奥行きや幅が広いアタッチメントが使われることもあります。
ホイールローダーに必要な免許
ホイールローダーは、「車両系建設機械(整地・掘削)と法令上で分類されており、車両総重量によって必要資格が分かれています。
具体的には、運転しようとするホイールローダーの機械質量が3トン未満は「特別教育」、3トン以上の場合は「技能講習」を受講することになりますが、特別教育、技能講習共に満「18歳以上」であることが受講条件です。
また、ホイールローダーはタイヤ走行なので公道を移動することが可能ですが、公道走行をする際には各種免許が必須です。
つまり、ホイールローダーで作業をするためには「操作資格」が。加えて走行、移動をするためには「運転免許」の2種類の取得が必要となります。
小型車両系建設機械(整地・運搬・積み込み用及び掘削用)の運転の業務に係る特別教育
機械質量3トン未満のホイールローダーで作業するためには、小型車両系建設機械(整地・運搬・積み込み用及び掘削用)の運転の業務にかかる特別教育を受講する必要があります。「小型車両系建設機械(整地・運搬・積み込み用及び掘削用)の走行に関する装置の構造及び取り扱いの方法に関する知識」といった学科講習と実技講習があり、計13時間(2日間)以上の講習を受けることで資格を取得できます。
車両系建設機械(整地・運搬・積み込み及び掘削用)運転技能講習
機械質量3トン以上のホイールローダーで作業するためには、車両系建設機械(整地・運搬・積み込み用及び掘削用)運転技能講習を受講する必要があります。「走行に関する装置の構造及び取り扱いの方法に関する知識」など、最大で計38時間(6日間)の講習を受け、修了試験に合格することで資格を取得することができます。特定の資格を取得していることで、一部の科目受講が免除されます。
ホイールローダーの中古価格
ホイールローダーは、バケット容量によってクラスが分けられており、目安としては、小型機はバケット容量0.4立方メートルほどで、大型機になると24.0立方メートルのものまで豊富なラインナップがあります。このバケット容量を基準にして、用途に応じて大きさを選んだりすることも可能です。
また、大きさや年式以外にも、エアコン付きやガラスキャノピー仕様など、機体に備わっている機能の有無によっても価格が大きく変動します。
小型、中型ホイールローダーの場合、中古相場は200〜400万円
大型のホイールローダーを探している場合は、ネットオークションでの出品はほとんど確認できないので、中古建設機械を取り扱う業者をメインに探してみましょう。
価格の安さを優先してしまうと後に後悔してしまうことも
特に、中古ホイールローダーを選ぶ際は、「年式」と「アワメーター」や、パワーラインと言われる部分である「動力系統」の確認を念入りにおこないましょう。
動力系統は単にエンジン部だけではなく、ポンプやモーターなど、機械の始動、運転に必要な部分全般のことを言い、機械の心臓部にあたります。
また、駆動時の違和感や異音を判断するためにも実機確認では、試験的に稼働させてもらえることがベストです。
動力部の状況がイマイチなホイールローダーを安く購入できたとしても、すぐに故障や不具合が発生し、余計な出費が発生してしまう可能性が高いので注意が必要です。