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ホイールローダーとはどんな建設機械なのか

ホイールローダー

2023/01/11

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ホイールローダーとはどんな建設機械なのか

ホイールローダーの特徴

ホイールローダーは、ユンボに並ぶ工事現場の代表的な重機です。他の建設機械にはない作業能力を持っていますが、具体的にどのような重機なのでしょうか?本記事ではそんなホイールローダーについて詳しく解説していきます。

ホイールローダーの特徴は、「作業上の特徴」、「構造上の特徴」、「走行上の特徴」の大きく3つに分けられます。それでは、詳しくみてみましょう。

作業上の特徴

ホイールローダーは、前面に大型のバケットバケットを持ち上げるリフトアームを備えており、多くのものをすくって持ち上げることが可能な重機です。

建設機械の中でも特にダンプトラックなどへの積み込み作業を得意としており、工事現場以外にも様々な業種でホイールローダーが活躍しています。

走行上の特徴

ホイールローダーは足回りがゴムタイヤになっていることから、タイヤショベルとも呼ばれます。

タイヤで走行することから、クローラー(キャタピラ)で走行するブルドーザーやトラクターショベルよりは推進力に劣るものの、装軌車にはできないスムーズな移動はもちろん、後退速度も良好なほか、公道での走行が可能といった大きなアドバンテージがあります。

不整地での走行を前提としているホイールローダーは、四輪駆動の車輪で軟弱地盤や急斜面といった悪路でも安定した走行が可能です。

ホイールローダーは重機の中でも汎用性が高い建設機械

ホイールローダーは基本的に運搬作業や積み込みを得意とする建設機械ですが、バケット部分は別売りのアタッチメントと交換することが可能です。

ホイールローダー用アタッチメントは、各メーカーから多種多様なワークツールが販売されており、そのことから建設現場以外にも多くの分野でホイールローダーが活用されています。

作業内容ごとにアタッチメントを揃えれば1台で様々なニーズに対応することができるのもホイールローダーの利点でしょう。

具体的には以下の作業でもホイールローダーが使われています。

農業、畜産業、林業といった1次産業でも重宝される

堆肥の切返しや、飼料の運搬に対応した「亜鉛メッキバケット」や、ベールを挟んで運搬する「ベールクラブ」、パレット、コンテナによる、飼料・堆肥・収穫物の運搬作業に便利な「パレットフォーク」などの畜産系アタッチメントも豊富で、多くの農家や牧場で活躍しています。

林業向けには、丸太を運搬する「ランバーフォーク」や、「木材チップバケット」など、一定の業種に特化したアタッチメントが豊富に揃っています。

積雪地域では除雪車としても運用

ホイールローダーは公道走行が可能で、雪道での悪路にも強いことから除雪作業でも広く運用されます。

特に雪国では、冬以外の時期は土木作業、雪が降る期間は除雪作業というホイールローダーの運用がされており、1年を通して活用できる重機として重宝されています。
除雪には通常のバケットのほか、雪を押し出したりかき分けるための「スノーブレード」や「スノープラウ」などがメインに使用されています。

排雪時は、かき集めた大量の雪をすくって運搬できる「スノーバケット」という通常のバケットよりも、奥行きや幅が広いアタッチメントが使われることもあります。

ホイールローダーに必要な免許

ホイールローダーを使用して作業をするためには、定められた時間の教育や講習を受ける必要があります。

ホイールローダーは、「車両系建設機械(整地・掘削)と法令上で分類されており、車両総重量によって必要資格が分かれています。

具体的には、運転しようとするホイールローダーの機械質量が3トン未満は「特別教育」、3トン以上の場合は「技能講習」を受講することになりますが、特別教育、技能講習共に満「18歳以上」であることが受講条件です。

また、ホイールローダーはタイヤ走行なので公道を移動することが可能ですが、公道走行をする際には各種免許が必須です。

つまり、ホイールローダーで作業をするためには「操作資格」が。加えて走行、移動をするためには「運転免許」の2種類の取得が必要となります。

小型車両系建設機械(整地・運搬・積み込み用及び掘削用)の運転の業務に係る特別教育

事業者は、機械質量が3トン未満の車両系建設機械のうち、「整地・運搬・積込み用」及び「掘削用」の機械で動力を用い、かつ、不特定の場所に自走できるものの運転(道路上を走行させる運転を除く)の業務に労働者を就かせるときは、安全又は衛生のための特別な教育をしなければならないことが義務付けられています。

機械質量3トン未満のホイールローダーで作業するためには、小型車両系建設機械(整地・運搬・積み込み用及び掘削用)の運転の業務にかかる特別教育を受講する必要があります。「小型車両系建設機械(整地・運搬・積み込み用及び掘削用)の走行に関する装置の構造及び取り扱いの方法に関する知識」といった学科講習と実技講習があり、計13時間(2日間)以上の講習を受けることで資格を取得できます。

車両系建設機械(整地・運搬・積み込み及び掘削用)運転技能講習

機械質量3トン以上の車両系建設機械(整地等)の運転作業に従事する方は、労働安全衛生法に基づく運転技能講習を修了しなければならないことが義務付けられています。

機械質量3トン以上のホイールローダーで作業するためには、車両系建設機械(整地・運搬・積み込み用及び掘削用)運転技能講習を受講する必要があります。「走行に関する装置の構造及び取り扱いの方法に関する知識」など、最大で計38時間(6日間)の講習を受け、修了試験に合格することで資格を取得することができます。特定の資格を取得していることで、一部の科目受講が免除されます。

ホイールローダーの中古価格

様々な業種や作業で活躍するホイールローダーは需要も高く、中古建設機械を扱う業者やオークション上では多くのホイールローダーが売り出されています。

ホイールローダーは、バケット容量によってクラスが分けられており、目安としては、小型機はバケット容量0.4立方メートルほどで、大型機になると24.0立方メートルのものまで豊富なラインナップがあります。このバケット容量を基準にして、用途に応じて大きさを選んだりすることも可能です。

また、大きさや年式以外にも、エアコン付きやガラスキャノピー仕様など、機体に備わっている機能の有無によっても価格が大きく変動します。

小型、中型ホイールローダーの場合、中古相場は200〜400万円

中古価格の目安は、200万円〜400万円前後です。ネットオークションでは、もっとも安価なもので100万円を切るものや、年式が新しく状態の非常に良いものでは、1,000万円を超えるようなものもあります。

大型のホイールローダーを探している場合は、ネットオークションでの出品はほとんど確認できないので、中古建設機械を取り扱う業者をメインに探してみましょう。

価格の安さを優先してしまうと後に後悔してしまうことも

買い物は価格の安さを優先してしまいがちです。重機の場合は、安いものですと安全機能が充実していなかったり性能の低い機械を掴むこともあります。中古ホイールローダー購入の際は、機械の状態と現場に合っているかをよく確認したうえで購入しましょう。

特に、中古ホイールローダーを選ぶ際は、「年式」と「アワメーター」や、パワーラインと言われる部分である「動力系統」の確認を念入りにおこないましょう。

動力系統は単にエンジン部だけではなく、ポンプやモーターなど、機械の始動、運転に必要な部分全般のことを言い、機械の心臓部にあたります。

また、駆動時の違和感や異音を判断するためにも実機確認では、試験的に稼働させてもらえることがベストです。

動力部の状況がイマイチなホイールローダーを安く購入できたとしても、すぐに故障や不具合が発生し、余計な出費が発生してしまう可能性が高いので注意が必要です。

まとめ|ホイールローダーとはどんな建設機械なのか

ホイールローダーとはどんな建設機械なのか|まとめ
ホイールローダーは、主に土木作業で使われる建設機械ですが、豊富なアタッチメントを利用することで幅広い作業で活躍できる汎用性の高い重機ということがお分かりいただけたと思います。

あらゆる作業に従事させることができ、公道、不整地走行や除雪作業でも利用できることから費用対効果も充分に期待できます。

中古でホイールローダーの導入をお考えの方は、中古車のメリット、デメリット、資格取得の手間や費用も考慮した上で購入を検討しましょう。
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中古建設機械の保有在庫数が中部地方最大を誇るトクワールドでは、ホイールローダーなどの建設重機はもちろん、パーツやアタッチメントも数多く取り揃えております。 それだけではなく、トクワールドは以下の特徴があります。 特徴1.独自の買取ネットワークを保有! 「除雪に使えるモデルを探している」「在庫がない」「予算や仕様が合わない」などはもちろんのこと、どこを探しても見つからない機械や特別仕様のホイールローダー、重機もお任せいただけます。 トクワールド独自の買取ネットワークを駆使し、お客様のご要望に沿った中古重機をお探しいたします。 特徴2.自社メンテナンス工場を完備! 自社メンテナンス工場を保有するトクワールドは検品、洗車、整備、塗装までの全工程を一貫体制で確立しています。在庫になった中古重機は専門スタッフの手で隅々まで検品し、一台一台丁寧に仕上げられた重機は中古とは思えないハイクオリティの状態のまま、お客様にお値打ち価格でご提供できます。 また、メンテナンス工場とスタップを自社で保有していることで、お買い上げくださった重機が故障してしまった際でも迅速に対応することが可能です。 特徴3.全国どこにでもお届け可能! 各種輸送手段を確保しているトクワールドでは、遠方への納車手配も可能です。トラックや貨物列車での輸送や各社運送会社での輸送などにも臨機応変に対応できるため、お客様のお手元に素早く商品をお届けすることができます。また、陸送ができない離島へは船舶による海上輸送にて手配いたします。 ナンバーワンの在庫保有数、品質、サービスでおトクをお届け 対応領域を日本全国に収めるトクワールドは、どこでも販売、買取をいたします。即日対応はもちろん、お客様の求める世界に1台だけの重機をお探しし、自社メンテナンス工場を保有するトクワールドならではの高品質さで商品をご提供させていただきます。 故障時の対応や、修理費の一部の保証が受けられる安心サポートパックへの事前加入など、万が一の事態にも安心なバックアップ体制に加え、本体だけではなくアタッチメントや各種消耗品、パーツの取り扱いもございますので、トータル的なサポートもお任せください。 トクワールドが運営するECサイトでは、ホイールローダやユンボ等の一般的な重機・建機とアタッチメント、各種パーツをはじめ、クレーンや環境リサイクル機械車両などを含め、充実の品揃えをご用意しております。 また、1,000台以上ある在庫を、種類別、カテゴリー別に分類表示してあります。検索機能いでは種類・カテゴリー・メーカー・年式・稼働時間や走行距離など様々な条件で検索できるようになっています。 保有在庫の中には滅多に市場へ出回らない機械や他では手に入りづらい商品も多数有ります。トクワールドのサイトをチェックしてみましょう! ホイールローダーの中古車情報を紹介 トクワールドの在庫より、ホイールローダーの中古車情報を紹介します。トクワールドの厳正な点検、管理の元、機械の状態や整備状況も抜群で、除雪作業にも便利なホイールローダーが勢揃いしているので是非ご覧ください。 エアコン搭載で冬場も使用可能『コマツ WA40-8(0.5m3)』 確かな品質と信憑性をベースに世界市場でも高いシェアを誇る小松製作所の製品ですが、中古重機としても十分な性能を保有しています。 中でもコマツ WA40-8は、抜群の狭所作業性と安定性を実現したミニホイールローダーです。本商品は、特定特殊自動車排出ガス規制をクリア、様々な環境対応技術を織り込んだエンジンやROPS(転倒時保護装置)対応キャビン、オーバランスコントロールシステム搭載など、環境性、安全性にもしっかり配慮されています。 標準搭載されている電子制御式オーバランコントロールシステムは、高坂時などに必要以上に出過ぎてしまうスピードを自動で制御することで安全を確保するシステムで、除雪時の雪道ではタイヤがスリップするのを防ぎます。 また、エアコンや油圧配管が4本ついているので、普段における作業の他に、冬場の除雪作業などにも使い勝手が良い商品となっています。 本商品は、国内メンテナンス済み、左右リフトシリンダーオーバーホール済み、左右リフトシリンダーロッド新品交換済みであり、状態は程度極上、高年式です。特にメーターは130hrとローアワーで、ほぼ新車レベルを維持しています。 標準搭載されている電子制御式オーバランコントロールシステムは、高坂時などに必要以上に出過ぎてしまうスピードを自動で制御することで安全を確保するシステムで、除雪時の雪道ではタイヤがスリップするのを防ぎます。 また、エアコンや油圧配管が4本ついているので、普段における作業の他に、冬場の除雪作業などにも使い勝手が良い商品となっています。 本商品は、国内メンテナンス済み、左右リフトシリンダーオーバーホール済み、左右リフトシリンダーロッド新品交換済みであり、状態は程度極上、高年式です。特にメーターは130hrとローアワーで、ほぼ新車レベルを維持しています。 年式 H28(2016年) クラス 0.5m3 メーター 130hr ※こちら、残念ながら販売済みになってしまいました。 冬の除雪作業に大活躍『日立建機ZW30 (0.4m3) 除雪仕様』 コマツに続き日本を代表する建機メーカーである日立建機製の『ZW30』は、優れた操作性と安全性の高い運転空間を実現し、あらゆるユーザーニーズに対応したミニホイールローダーです。 特定特殊自動車排出ガス規制に適合済みの他、国土交通省超低騒音型建設機械に登録されているので作動音も他の重機より遥かに静かになっています。ホイールローダーに求められる様々な点が改良されているので、非常に扱いやすい機体です。 パワートレインには実績があり、信頼性が高いハイドロ・スタティック・トランスミッションとHSTシステムを採用し、アクセルワークひとつで車両の速度を制御することが可能となっています。 優れた操作性と高い安全性能も備えていますが、大きな昇降口の左右にグラブハンドル(手すり)と大型ステップを装備し、乗降性の向上が図られています。作業性、快適性が実現され、オペレーターの負担も大幅に軽減されました。フルオープンのボンネットは優れた整備性を発揮し、メンテナンス性も高いので長く使える製品となっています。 また、本商品は除雪仕様車となっており、除雪作業に特化した装備が多く備わっています。 寒冷地に必要不可欠であるヒーターはもちろん、死角が少ないガラスキャビンは除雪時に360℃の視界が見渡しやすくなっています。その他、回転灯とスノータイヤも装備済みです。 安全装備には、保護機構であるROPS(転倒時保護装置)/FOPS(落下物保護構造物)キャビンが搭載されており、滑落や落雪からオペレーターを保護してくれます。 こちらの除雪仕様ZW30はメーカーで管理されていた商品で、アワーも低いことから稼働時間は短いということがわかります。保管状態も良好で新車状態と遜色無いレベルと言え、サビや傷、作動時の不具合もありません。 国内メンテナンス済みでEGオイル・E G、フェール、エアーエレメント交換済みで、抜群の状態でお渡しできる準備が整っております。冬になると大活躍間違いなしのミニホイールローダーです。狭い場所での作業でもコンパクトなボディと高い小回り性能があるので、住宅街の細い道や山間部の林道など、幅広い環境に対応しています。 年式 H22(2010年) クラス 0.4m3 メーター 2.336hr ※こちら、残念ながら販売済みになってしまいました。 駐車場など広範囲の敷地を除雪『川崎重工KLD60Z(1.4m3) 除雪仕様』 本車は4本配管付きの除雪仕様車です。エアコン付きキャビン、回転灯、チェーン付きタイヤなど除雪作業に必要な装備が整っています。除雪時以外の作業にもチェーンを外して活用可能できるでしょう。 加えて、標準バケットとスライドブレードがセットになって付属してきます。排土や除雪時、雪を押し退けるのに大変便利です。 本車は4本配管付きの除雪仕様車です。エアコン付きキャビン、回転灯、チェーン付きタイヤなど除雪作業に必要な装備が整っています。除雪時以外の作業にもチェーンを外して活用可能できるでしょう。 加えて、標準バケットとスライドブレードがセットになって付属してきます。排土や除雪時、雪を押し退けるのに大変便利です。 油圧ワンタッチでアタッチメントの交換性も高く、動作確認も異常ありません。排出ガス対策型建設機械第1次基準値に適合しており、国内でも使用可能です。令和4年11月21日に車検満了、現状渡しとなります。 年式 H14(2002年) クラス 除雪用アタッチメントの取り揃えも豊富にご用意 除雪仕様ホイールローダーと合わせて、除雪用アタッチメントの購入はいかがでしょうか?標準バケットでも除雪作業やトラックへの雪の積み込みは可能ですが、除雪用アタッチメントがあれば作業性を向上させることができます。 除雪にもっとも利用されるのは「除雪用ブレード」というもので、ブレードで道路などの雪を押しのけていくタイプのアタッチメントです。 一般道は消火栓やガードレールなどの障害物や交差点、カーブ、マンホールがあるなど非常に複雑です。このように一筋縄ではいかない道路除雪ですが、除雪用ブレードにもいくつか種類があります。例えば、左右へのアングリングや前傾・後傾の角度調整ができるブレード、左右にスライドして障害物の回避ができるブレードなど複雑な環境に対応した除雪用ブレードがあります。また、V型やU型など用途に合わせて9通りに変形させて利用できるプレートなどもあるので、除雪エリアの状況に合わせてブレードが選択できます。 日立建機が販売している専用オプションでは、前方、左右と3方向へダンプができ、狭い場所でも雪を除けられる両サイドダンプバケットというものもあります。 メーカーによって様々なアタッチメントがあるので、利用したいアタッチメントでホイールローダーのメーカーを選ぶというもありでしょう。 このように、環境に合わせ除雪用アタッチメントを変更することで、ホイールローダーはさまざまな現場で活躍できます。 購入者様自身の目でお確かめください! 除雪作業でも大活躍するホイールローダーの商品情報を紹介しましたが、全てトクワールドの自社メンテナンス工場で、検品、整備済みです。作業装置の作動状況、走行状況、エアコン、灯火器関係など全ての作動確認を完了しております。 トクワールドへお越しいただき、気になるホイールローダーを実際に試乗していただくことも可能です。 ご相談はECサイトからのメール・お電話でも対応しておりますので、お気軽にご連絡ください。 オフシーズンの除雪仕様ホイールローダーの保管と活用法 除雪仕様のホイールローダーは、冬に稼働することを主眼に置いています。そのため、除雪には大活躍しますが、春から秋の雪が降らないシーズンは保管しておくことが多いです。 しかし、保管方法が良くないとボディやアタッチメントに腐食などが発生します。いざ使用したいと思った時に不調が起こることもあります。 また、自動車やこうした機械は定期的にエンジンをかけて稼働させることが、長持ちさせる意外な秘訣でもあります。長年使わない機械は錆や固着などが起こりやすいですが、未使用時でも作動点検などを定期的に行うことで、作動油が全体に巡っている状態が保たれます。 ここでは、ホイールローダー購入後の保管時に気を付けたいポイントについて解説します。 1.雨風に晒されない場所で保管する。 ホイールローダーを除雪のみで使用する場合は、約半年以上の間は保管しているということです。そのため、保管場所は倉庫など雨風や直射日光に晒されない場所を確保してください。屋外での保管と比べて、サビの発生やパッキンなどの劣化速度を軽減させることができます。 2.長期保管時はバッテリーのターミナルを外す バッテリーが上がってしまわないよう、バッテリーのターミナルを外す、もしくはメインスイッチを切っておくようにしてください。 3.除雪作業後、保管前の洗車は欠かさず行う 除雪で使用したホイールローダーは、道路に散布された融雪剤(塩化カルシウム)が付着していることもあります。融雪剤を付着したままにしておくと、金属の腐食が進行しやすくなり、次のシーズンにはホイールローダーが使い物にならなくなってしまいます。 ボディはやアタッチメントはもちろんですが、融雪剤が付着しやすい足回りや車体下まで念入りに洗い流してください。 除雪仕様車を除雪以外にも活用するには? 除雪仕様ホイールローダーは、アタッチメントを付け替えることで除雪以外にも活用できます。通常のバケットでも十分汎用性はありますが、複数のアタッチメントを揃えておくことで幅広い場面で活用することも可能です。 例えば、「フォークタイプ」のアタッチメントを装着すれば、2本の歯でフォークリフトのようにパレットなど、あらゆる荷役作業に利用できます。他には、木材や物を挟んで掴むアタッチメントの「グラップル」や、ほうきのようなパーツが付いており、道路清掃ができる「スイーパータイプ」のアタッチメンなどがあります。購入前に用途などの目的を明確にし、必要なアタッチメントを選択しましょう。 まとめ|中古ホイールローダーのラインナップを紹介 中古ホイールローダーのラインナップを紹介|まとめ 今回は、中古ホイールローダー購入時の注意点などを踏まえ、除雪作業にも活躍できるホイールローダーの中古車情報を紹介しました。どの商品もまだまだ現場で使用できるものばかりで、弊社の管理にて最良状態のまま保管しております。除雪シーズン前に是非ご検討ください。 今回紹介した商品以外にも、トクワールドの在庫には豊富な建設機械が揃っております。トクワールドECサイトにて、ご希望している機械がお探しいただけます。まずはサイトをチェックしてみましょう。

    2022/09/22

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  • 建設機械の中でも高い処理能力!ホイールローダーでの除雪について解説
    ホイールローダー

    建設機械の中でも高い処理能力!ホイールローダーでの除雪について解説

    目次 除雪用途でも大活躍の建設機械 ホイールローダーの活用分野は幅広い 広い駐車場の除雪ならホイールローダーが大活躍 ホイールローダーで安全な除雪作業をするための注意点 除雪でホイールローダーの購入を検討しているなら中古がおすすめ まとめ 除雪用途でも大活躍の建設機械 冬季になると雪が降る地域に住んでいる方にとって避けては通れないのが、毎年訪れる除雪作業です。通常の公道除雪は役所などの地方自治体で行ってくれますが、除雪車の作業経路としては、まずは幹線道路や小学校前などが優先され、住宅街などの道路は最後に走ります。 そのため、朝の出勤時間前になっても除雪がされておらず車が出せないということは珍しくありません。また、大雪時は同じ経路を2回以上走ったりするため住宅街の除雪にまでなかなか手が回らないことあります。 自宅の玄関先や狭い範囲であれば手作業でも可能ですが、やはり人力では結構な時間と労力がかかってしまい、非効率的に感じます。特に駐車場を完備する店舗や事業所を持つ経営者は、毎朝だけでなく時には昼間や夕方にも必要となる除雪作業に頭を悩ませていることでしょう。 その問題を解決するのが、「機械力」です。建設機械を導入することによって、毎年繰り返される除雪作業を効率良く完了させることができます。そこで、この記事ではホイールローダーの除雪について詳しく解説していきます。 ホイールローダーの活用分野は幅広い ホイールローダーは車輪(ホイール)で走行するドラクターショベルの一種で、タイヤドーザーとも呼ばれている建設機械です。 主に土木作業や工事現場、または採石場を中心に活用されていますが、それ以外にも、農業・畜産業・林業・廃棄物処理場・災害復旧時の瓦礫撤去など多岐にわたる用途、分野で運用されています。 ホイールローダは、土や石、除雪で集めた雪などをダンプトラックに積み込む作業や、土や石、雪などを一時的に移動したり、保管場所への運搬作業を得意とするほか、農業、畜産業においてはたい肥の切り返しにもよく使われている機械です。 ホイールローダーは4輪駆動と馬力を生かして、大量の土砂などを推し運ぶ、すくう、路面を掘り下げるといった能力以外に、不整地や軟弱地盤、急傾斜などを走行することが可能です。 また、前輪と後輪の間が屈折する中折れ式の操舵が特徴で、前後のタイヤが合わせて動くことにより、内輪差や外輪差が発生することがありません。 除雪作業にも従事する建設機械 ホイールローダーは除雪作業も得意です。特に雪国では、夏場は現場作業、冬場は除雪車として稼働しオールシーズンで活躍します。 前述した通り、優れた悪路走破性と運搬能力を兼ね備えるホイールローダーは、積雪地でも高い機動性を発揮し、効率良く雪を排雪することが可能です。 また、内輪差が少ないことや15キロから50キロ程度のスピードを出せることから住宅街の除雪でも重宝されています。 ホイールローダー以外にも除雪作業が可能な機械として、油圧ショベルやスキッドステアローダーなどの建設機械も雪国では活躍しています。 ホイールローダーであれば、パチンコ屋さんやスーパーマーケットなどの大型店舗の駐車場も圧倒的速さで積雪を押しのけるだけでなく、積雪量や雪質を選ばないのでロータリー除雪機より除雪スピードが速いです。なぜなら元々は土砂や瓦礫などをすくったり、運んだりしているので雪程度であれば数百メートルでも平気で推していきます。 ホイールローダーの油圧荷揚げ能力があれば、雪道でスタックした車も助けられるわけです。 ホイールローダーでの除雪に必要な資格を確認 ホイールローダーを運転する際には、操作するホイールローダーの重量や構造に応じて必要な資格が異なるということを覚えておきましょう。 ここでいう重量とは車両総重量のことで、重量に応じた自動車運転免許が必要で、ホイールローダーで公道を走行するためには、道路交通法に従った免許、資格の取得が定められています。 5トン未満で最大積載量3トン未満であれば普通免許でも運転することが可能ですが、エンジンの排気量が1500cc以上の小型特殊車両以外のものになりますと大型特殊自動車免許(または小型特殊自動車免許)が必須となります。 公道走行の免許 小型特殊免許 車体の長さが4,7m以下、幅1.7m以下、高さ2m以下で、最高速度が15km/h以下 大型特殊免許 エンジンの排気量が1.500ccを超える特殊な作業に使用する小型特殊自動車以外 また、公道で除雪作業をおこなうには、国土交通省が定める「除雪機械運転員資格基準」をクリアしている必要があります。該当する運転免許を所持していることはもちろんのこと、除雪車の種類によっては運転経験なども求められます。 そして、公道・市有地問わず、実際に除雪作業に当には、一般社団法人日本建設機械施工協会(JCMA)が開催する道路除雪講習(有効期間は5年)する必要もあるので良く確認してください。 これには自宅敷地内で使用する小型除雪機やハンドガイド式小型除雪機にも受講が求められます。毎年10月に開催されるので、詳しくはJCMA公式サイトをチェックしましょう。 そして、除雪の操作には資格が必要です。車両系建設機械(整地・運搬)として分類されるホイールローダーは、機械質量が3トン以上、未満によって必要になる資格が別れます。 機械質量3トン以上や、バケットを装着して作業をする場合は、「車両系建設機械(整地・運搬・積み込み及び掘削用)運転者」の技能講習を受けて資格を得ることが必要です。 一方、機械質量が3トン未満の小型なサイズのものですと、「小型車両系建設機械(整地・運搬・積込・掘削)特別教育」の資格があれば問題ありません。 広い駐車場の除雪ならホイールローダーが大活躍 店舗などにおける駐車場の除雪は、お越しくださるお客様の安全確保や従業員の出勤・退勤にも影響する大切な作業となります。 しかし、除雪する面積の広さは敷地によって様々です。ここでは、それぞれに適した除雪の手段と、ホイールローダーを導入する広さの基準を解説します。 敷地の面積で除雪手段を選ぶ 自宅などの車1〜2台分の駐車場であれば手作業による除雪も可能ですが、駐車場の面積が300平米程度(約90坪・駐車台数10〜15台分)までなら小型ロータリー除雪機がおすすめです。 しかし、雪をかき上げて飛ばす方式であるため、飛ばせる範囲に限界があります。集積場所が遠い場合、作業効率が落ちることや、重たい雪の場合は機械の能力限界を超えてしまい、雪を飛ばせなくなることもあるので注意してください。 300平米を超える面積からは建設機械やホイールローダーが活躍します。1.000平米(約300坪・駐車台数40〜50台分)までの広さであれば、コンパクトでその場旋回も可能なスキッドステアローダーが効率的です。 1.500平米(約450坪・駐車台数60〜70台分)までであれば、小回り性能も優れ、重い雪でも対処できる3トン未満のミニホイールローダーが最適です。それ以上の広大な面積であればホイールローダーを導入することをおすすめします。 基本的な除雪方法 ホイールローダーの運転のコツは、作業に応じてエンジン回転を調整することや歩行者、構造物に十分注意しながら運転することです。運転に自信がない人は、車外で助手に誘導をつけてもらいましょう。また、運転手と助手で合図などを事前に確認することも大切です。 バケットを装着したホイールローダーで除雪をする際は、バケット底面をできるだけ水平に保ち、雪を削り取るように一定の速度で走行することを意識してみましょう。この際にエッジ(爪)を立てすぎてしまうと、地面を抉ってしまったり、舗装路面を傷つけてしまうので注意してください。 不整地の場合は地面の高低差に合わせてアームの高さを微調整しながら雪を押していきます。 ホイールローダーで安全な除雪作業をするための注意点 視覚の多いホイールローダーを使用しての除雪作業には危険が多く、使用者は周囲の安全や事故防止に努めることが重要です。 特に降雪時は視界も悪く、近くの障害物や歩行者、接近する自動車の存在に気が付きにくいです。そのため、第一に作業範囲に人を入れないということを徹底しましょう。 除雪・排雪時の注意点 運転は基本雪道になるので、急発進や急加速、雪を押しながらの急ハンドルは避け、スリップ事故に十分注意することも大切です。排雪の際、アームを高くあげすぎてしまうと、高所から落下した雪でトラックの荷台を傷めてしまったり、周囲の誘導員や作業員を巻き込む事故につながる危険があります。 作業計画・障害物・マンホールの事前確認を怠らない 作業前は、除雪する敷地・道路のマンホールの位置や範囲・ルートなどの作業計画をあらかじめ確認しておくことも大切です。マンホールは雪で隠れているので、存在に気が付かず、爪をぶつけてしまうとマンホールや機械双方における破損の要因にもなってしまいます。衝突防止のために赤色のスプレーなどで印をつけておくのも有効でしょう。 除雪でホイールローダーの購入を検討しているなら中古がおすすめ 豪雪地帯の北海道や日本海側の地域では、冬季の除雪作業に備えホイールローダーを個人所有しているという方も珍しくはありません。山林を個人所有している方は、豪雨後の環境整備や土地の整地にも活用できます。 ホイールローダーは、バケット容量によってクラス分けがされており、小さいものであればバケット容量0.4立方メートルの小型機から、24.0立方メートルの大型機まで豊富なラインナップがあります。 除雪する予定の敷地や道幅などの面積、積み込むトラックの積載量を考慮しバケット容量とバケット幅を選ぶようにしましょう。 ホイールローダーは新品で購入しようとすると少なくとも¥10.000.000以上の購入費用がかかってしまいます。除雪などの個人所有による購入の場合、建設機械としての使用より機械の稼働頻度は少ないため、中古のホイールローダーを探してみることをおすすめします。 中古ホイールローダーの相場は? 中古でホイールローダーを探す際は、オークションサイトや販売店によって価格が変動するため、複数のサイトを検索して比較してみましょう。 オークションでは、機械質量3トンの車両がもっとも多く、相場も¥5.000.000前後となっています。機械質量3トン以上の大型車両になってくると中古でも価格は¥10.000.000以上となってくるので、作業する敷地や用途、そして保管場所を考えて選ぶと良いでしょう。 重量以外にも使用年数やスペックといった機体の状況に価格が左右されることは、中古建設機械全般に言えることなので、サイト上の情報だけで判断せずに直接足を運び、現物を確認した上で購入を決定することが大切です。 除雪で使用するホイールローダーを選ぶポイント 除雪で使用するホイールローダーは、特にヒーター、キャブ、スノータイヤは必須の装備でしょう。寒冷環境での作業なので、運転席が吹きさらしになっているモデルは間違っても選ばないようにしましょう。なるべく前後にワイドな視界幅がとれる設計のキャブであれば、作業もしやすいです。周囲の視認性は実際に運転席へ搭乗しないとわからないので、可能であれば試乗させてもらうのが良いでしょう。 そして、しっかりとヒーターが作動するかの確認も怠れません。快適な作業性を求めるのであれば、運転席や足元面積が広いものですと長靴や防寒服を着たままでも窮屈さを感じにくいです。AM/FMラジオの完備は長時間の作業におすすめです。 また、フロント、リヤ以外にオプションで作業灯が追加されているモデルは、まだ日の昇らない早朝やブリザード下の作業で重宝されます。 ホイールローダーにはパワーのかけ過ぎによってスリップを防ぐために、油圧の速度をスイッチのワンタッチ操作によるモード選択で調整できる機能を備えているモデルもあります。この機能があることで除雪チェーンを装着する必要や手間がないので、除雪仕様のホイールローダーをお探しの際には是非ともおすすめしたい機能のひとつです。 予算に余裕があればそういったアシスト機能がある車両を探してみると自分に合った車両に出会えるかも知れません。 まとめ ホイールローダーでの除雪について|まとめ 不整地走破性や重い雪でもスムーズに運搬できてしまうホイールローダーは積雪地では除雪機械としても重宝されます。また、内輪差が発生しない構造であり、小回り性能が求められる市街地の公道での除雪作業にも運用されるほか、汎用性が高く様々な場所で活躍します。 ベタ雪やシャーベットではロータリー除雪機で雪が飛ばせず困っているという方や不整地や地面が砂利の駐車場を除雪する方にもおすすめで、堆肥の切り替えし、土砂の処理、フォークリフトの代わりなど一年を通して活用できる建設機械となっています。 ←中古の【ホイールローダー】を探すならトクワールド!

    2022/09/12

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