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ホイールローダーとショベルローダーの違い|似ているけど異なる重機の解説

ホイールローダー

2022/11/09

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ホイールローダーとショベルローダーの違い|似ているけど異なる重機の解説

ショベルローダーとホイールローダーの違いは?資格や運転方法なども異なる

ホイールローダーとショベルローダーは見た目がよく似ているほか、同じローダーという名称を持っていますが、どちらの重機も構造や性能は大きく異なります

では、ホイールローダーとショベルローダーにはどのような違いがあるのでしょうか。

例えば、ホイールローダーは前輪と後輪の中間で車体が折れ曲がる中折式で、4輪駆動の車両系建設機械です。対してショベルローダーの場合は、前輪駆動の特殊自動車であり、一般的なフォークリフトと同じ後輪操舵式です。

ショベルローダーは四輪でバケットを備えている点など、外観上はホイールローダーとよく似ていますが、このように構造や駆動方式などに大きな違いがあります。また、作業に必要な資格もまったく別物です。

そこで今回は、ホイールローダーとショベルローダーの違いについてわかりやすくまとめたので、是非参考にしていただきたいと思います。

ホイールローダーとショベルローダーの性能の違い。特徴や運転性能を解説

ホイールローダーとショベルローダーは、どちらも前方に土砂などをすくい上げるバケットを備えており、工事現場などで土砂などをダンプに積み込む作業によく使用されています。

このように、見た目や使用用途上の共通点が多く、見た目だけでは違いに気づきにくいかも知れません。

では、ホイールローダーとショベルローダーの特徴や、それぞれの違いについて詳しく解説していきます。

ホイールローダーの特徴

ホイールローダーは駆動方式が四輪駆動であり、構造は前輪と後輪の間が折れ曲がる中折式という点が大きな特徴です。

ホイールローダーはバケット容量によって、小型のものからバケット容量24.0立方メートルの大型ホイールローダーまでクラス分けがされており、作業内容や規模に応じて種類を選ぶことができるのもメリットでしょう。

法令では、車両系建設機械(整地・掘削等)に分類されており、油圧ショベルよりも大量の土砂をすくうことができることから、土木作業では土砂をダンプトラックに積み込む用途や除雪作業でも活躍します。

また、ワークツールの豊富さもホイールローダーの特徴のひとつです。バケット以外にも、ものを掴める「グラップ」重量物やパレットの運搬に便利な「フォーク」除雪作業で活躍する「スノープラウ」や「ブレード」など、アタッチメントを付け替えることで様々な用途に使用することができます。

そのため、土木工事以外にも主に農業、畜産、林業、廃棄物処理場など幅広い分野で活躍しています。

ホイールローダーの走行性能

ホイールローダーは、四輪駆動と丈夫で大型のゴムタイヤによって、舗装されていない不整地や柔らかい土壌などの軟弱地盤、急傾斜地での走行も可能で、地面を掘り下げる能力も有しています。

また、中折式であることから車輪と後輪は一緒の軌道のため内輪差と外輪差が発生しません。そのため、狭い場所やピストンでの作業に効果的なのがメリットです。

走行最高速度は整地面で、小型のものは15km/h、中〜大型のものでは30~50km/h程度の速度が出せるものもあります。

ホイールローダーに必要な資格

ホイールローダーはバケットなどの作業装置を使用して作業をするには、教育や講習を受ける必要があります。

機械質量3トン未満のホイールローダーで作業するためには、「車両系建設機械(整地・運搬・積み込用及び掘削用)の運転に係る特別教育」を受講が必要です。

車両系建設機械(整地・運搬・積み込用及び掘削用)の走行に関する装置の構造及び取り扱いの方法に関する知識」といった学科講習と実技実習があり、合計13時間(2日間)以上の講習を受けることで資格を取得できます。

機械質量3トン以上のホイールローダーで作業する場合は、「車両系建設機械(整地・運搬・積み込用及び掘削用)運転技能講習」を受講する必要があります。

走行に関する装置の構造及び取り扱いの方法に関する知識」など最大で合計38時間(6日間)の講習を受け、修了試験に合格することで資格を取得することができます。ただし、特定の資格を所有していることで、一部科目の受講が免除されます。

公道走行および公道上での作業運転をおこなう場合は、車両登録種別に応じて普通自動車運転免許小型特殊自動車運転免許または大型特殊自動車運転免許も併せて必要です。

・中折式操舵で四輪駆動の車両系建設機械
・不整地走行、地面の掘り下げが可能
・アタッチメントの種類が豊富
・機械質量によって特別教育または運転技能講習が必要
・掘削、整地、積み込みやアタッチメントの交換で様々な作業が可能


ショベルローダーの特徴

ショベルローダーは特殊自動車として定められており、労働安全衛生法においては、車両系荷役運搬機械として分類されています。

後輪操舵式なのが主な特徴であり、工事現場において土砂などをダンプトラックへ積み込んだり、農場で堆肥などの積み込みに使用する用途や、除雪作業にも用いられます。

機能としては地表面より上にある土砂や堆肥、雪、資材などをバケットですくいあげ、トラックの荷台などに積み込む荷役作業に向いていますが、ホイールローダーとは異なり地表面より下に穴を掘り下げることはできません

また、「フォーク」などのアタッチメントを取り付けることによりフォークリフトに近い仕事をこなすことができますが、ホイールローダーよりはアタッチメントの種類は少ないです。

原動機はディーゼルエンジンまたは、ガソリンエンジンを使っており、積載量は1トン〜3トンクラスまであります。

ショベルローダーの走行性能

ホイールローダーが四輪駆動であるのに対し、ショベルローダーは二輪駆動であるため、土の上といった不整地や軟弱路面の走行ができません。また、後輪操舵式なので四輪駆動かつ中折式操舵のホイールローダーとは操作時の挙動や感覚が異なります。

不整地での走行は苦手のため作業用途は限定的になりますが、工場や畜舎での荷役作業などで多く活躍しています。

ショベルローダーに必要な資格

ショベルローダーなどで最大荷重1トン以上の運転業務をおこなうには「ショベルローダー等運転技能講習」を受講する必要があります。最大荷重が1トン未満の場合は、「ショベルローダー等運転特別教育修了者」を受講することにより運転業務に着くことができます。

ショベルローダーもホイールローダーと同じく、車体の大きさなどに応じて小型特殊自動車または大型特殊自動車のいずれかに分類されます。公道走行または公道上作業をおこなう場合は、車体に応じた運転免許も必要です。

・後輪操舵式で二輪駆動の特殊自動車
・不整地走行、地面の掘り下げができない
・アタッチメントの種類は少ない
・最大荷重によって運転技能講習または教特別育が必要
・地表面の資材をすくって運ぶ、積み込む作業が得意

まとめ

ホイールローダーとショベルローダーの違い|まとめ
ホイールロダーとショベルローダーは、どちらもホイール式で前方にバケットを備えていることから、素人にはその違いをすぐに判別することは難しいかも知れません。

しかし、ホイールローダーは車両系建設機械に分類されており、四輪駆動で中折式操舵ですが、ショベルローダーは特殊自動車に分類され、二輪駆動で後輪操舵式という点が大きく異なっており、構造上、駆動方式に違いがあります。

また、どちらも公道走行や公道上で運転作業をおこなうには、車両の大きさに応じた免許が必要ですが、ホイールローダーは機械質量、ショベルローダーの場合は最大荷重によって必要な作業資格が異なります。

ホイールローダーはアタッチメントの種類が豊富で、汎用性が高いので1台で様々な作業に使用したい人にはオススメです。ショベルローダーはホイールロダーほどアタッチメントの種類は多くなく、不整地走行や地面の掘り下げはできませんが、土の上以外の荷役、積み込み作業に特化した機械としては最適の重機でしょう。

購入をご検討の際はこの記事を参考にしていただき、2つの重機の違いや特徴をよく理解して、目的に適している機械を選択してください。
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中古でホイールローダーを探す際は、オークションサイトや販売店によって価格が変動するため、複数のサイトを検索して比較してみましょう。 オークションでは、機械質量3トンの車両がもっとも多く、相場も¥5.000.000前後となっています。機械質量3トン以上の大型車両になってくると中古でも価格は¥10.000.000以上となってくるので、作業する敷地や用途、そして保管場所を考えて選ぶと良いでしょう。 重量以外にも使用年数やスペックといった機体の状況に価格が左右されることは、中古建設機械全般に言えることなので、サイト上の情報だけで判断せずに直接足を運び、現物を確認した上で購入を決定することが大切です。 除雪で使用するホイールローダーを選ぶポイント 除雪で使用するホイールローダーは、特にヒーター、キャブ、スノータイヤは必須の装備でしょう。寒冷環境での作業なので、運転席が吹きさらしになっているモデルは間違っても選ばないようにしましょう。なるべく前後にワイドな視界幅がとれる設計のキャブであれば、作業もしやすいです。周囲の視認性は実際に運転席へ搭乗しないとわからないので、可能であれば試乗させてもらうのが良いでしょう。 そして、しっかりとヒーターが作動するかの確認も怠れません。快適な作業性を求めるのであれば、運転席や足元面積が広いものですと長靴や防寒服を着たままでも窮屈さを感じにくいです。AM/FMラジオの完備は長時間の作業におすすめです。 また、フロント、リヤ以外にオプションで作業灯が追加されているモデルは、まだ日の昇らない早朝やブリザード下の作業で重宝されます。 ホイールローダーにはパワーのかけ過ぎによってスリップを防ぐために、油圧の速度をスイッチのワンタッチ操作によるモード選択で調整できる機能を備えているモデルもあります。この機能があることで除雪チェーンを装着する必要や手間がないので、除雪仕様のホイールローダーをお探しの際には是非ともおすすめしたい機能のひとつです。 予算に余裕があればそういったアシスト機能がある車両を探してみると自分に合った車両に出会えるかも知れません。 まとめ ホイールローダーでの除雪について|まとめ 不整地走破性や重い雪でもスムーズに運搬できてしまうホイールローダーは積雪地では除雪機械としても重宝されます。また、内輪差が発生しない構造であり、小回り性能が求められる市街地の公道での除雪作業にも運用されるほか、汎用性が高く様々な場所で活躍します。 ベタ雪やシャーベットではロータリー除雪機で雪が飛ばせず困っているという方や不整地や地面が砂利の駐車場を除雪する方にもおすすめで、堆肥の切り替えし、土砂の処理、フォークリフトの代わりなど一年を通して活用できる建設機械となっています。 ←中古の【ホイールローダー】を探すならトクワールド!

    2022/09/12

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  • 除雪シーズン前に!ホイールローダーの操作方法や免許について解説
    ホイールローダー

    除雪シーズン前に!ホイールローダーの操作方法や免許について解説

    目次 ホイールローダーの運転・操作方法は難しい? ホイールローダーに必要な資格・免許についてまずはおさらい ホイールローダーを操作するコツは? ホイールローダーによる積み込み方法 ホイールローダーでの除雪方法・注意点 まとめ ホイールローダーの運転・操作方法は難しい? ホイールローダー(タイヤショベル)は、車輪で走行し、主に土砂や砕石などをダンプカーに積み込んだりすることや掘削、整地、運搬、除雪作業が得意な建設機械です。前輪と後輪の間が折れ曲がる「中折れ式」の操舵ができ、前後のタイヤが連動して動くため内輪差がありません。つまり、前輪と後輪の通過する位置が同じになります。 油圧駆動により操作することができますが、ハンドルのキレ角と実際の舵の切れ角は一致しないので、最初は運転に戸惑う方が大半かと思いますが操作方法などを理解し、慣れてくれば非常に楽です。 この「中折れ式」の構造は、狭い場所での作業性に優れていますが、四輪駆動と丈夫なタイヤを履いているため、不整地や軟弱地盤、急斜面での走行能力も兼ね備えています。 そこでこの記事では、掘削や積み込み、除雪作業などで活躍するホイールローダーの操作方法やコツを紹介します。 ホイールローダーに必要な資格・免許についてまずはおさらい ホイールローダーには2種類の資格があり、操作する機械の重さによって必要資格が異なります。 機体質量3トン未満のホイールローダーで作業するには、「小型車両系建設機械(整地・運搬・積み込み用及び掘削用)の運転の業務に係る特別教育」を受講する必要があります。こちらは、学科と実技教習があり、計13時間(2日間)の講習を受けることで資格を取得できます。 機械質量が3トンを超えるホイールローダーで作業するには、「車両系建設機械(整地・運搬・積み込み用及び掘削用)運転技能講習」を受講する必要があります。特定の資格を保有していることで受講時間の免除がありますが、最大で38時間(6日間)の講習を受け、修了試験に合格することで資格を取得することができます。 公道をホイールローダーで走行するためには、小型特殊免許、または大型特殊免許が必要となります。運転するホイールローダーによって、細かく分類されていますので、自分が使用するホイールローダーのスペックなどに注意しましょう。 ホイールローダーを操作するコツは? ホイールローダーをはじめとした現在の建設機械は、安全機能、自動アシストなどによる操作性や排ガス規制による低燃費性能など、高性能か進み目覚ましい進歩を遂げています。 これらの機械性能をフルに発揮して仕事に役立てるためには、適切な運転・操作を含めたオペレーションを行うことが大切です。 まずは、ホイールローダーを適切に扱うために理解すべきポイントを3つに分けて紹介します。 ホイールローダーの特徴を理解する ホイールローダーは、路面、不整地双方での機動性に優れ、大型のバケットを装備しているため、大量の土砂・砕石や材料を迅速に運搬、積み込みできる重機です。 しかし、牽引力を利用して行なっている掘削作業は、路面状況によって影響を受けやすいという側面があります。 自分が運転しやすいポジションを見つける ホイールローダーの運転を始める際、エンジンをかける前にシートと作業装置レバーを自分が運転しやすい位置に調整してください。 無理な運転姿勢では操作が難しくなり、疲労感が増す原因にもなります。生産性や安全性が低下してしまうので、操作ポジションもベストコンディションで運転するように心がけましょう。 硬く平坦な積み込みフロアを確保 短距離運搬を要する作業は、ホイールローダーの特徴である機動性が発揮される場面です。しかし、その性能を最大限に活かすには、硬く平坦な地盤を備えた積み込みフロアがあるかということが関係します。 例えば、障害物や凹凸、急坂など、機械の機動を制限したり操作を不利にする要素がある場合は、作業効率や安全性が低下してしまい作業進捗に影響してしまうこともあるでしょう。積み込みフロアが不安定な場合、通常は作業前に一度整地を行います。 ホイールローダーによる積み込み方法 土砂や砂利をすくったバケットを、機体前方の上方へ高く抱えあげることができるので、採石場や土木現場でのダンプへの積み込み作業を行うのに適しています。 ホイールローダーによる積み込み作業では、土やなどの積載物をすくったホイールローダーが、バケットを抱え上げ、その直下にダンプの荷台部分を入れてもらいます。ダンプの荷台がバケットの真下に入ったところで、ホイールローダはバケットをゆっくりと下向きにして、積載物を荷台に落とします。 タイヤショベルによる積み込み作業をより効率よくおこなうには、適したホイールーダーとダンプの組み合わせを選びましょう。目安としてホイールローダーとダンプは、通常は4回の積み込みでダンプが満杯になる組み合わせが適しているとされています。 また、積み込み作業時のホイールローダー、ダンプ、土砂の山の位置関係やタイヤショベルとダンプの基本となる動作パターンは代表的な例がいくつかあります。 Vシェイプローディング ホイールローダーが、積載物である土砂・砂利・雪などの山とダンプトラックに対して「Vの字」の軌跡を描くように移動し、積み込み作業をおこなう方法です。 クロスドライブローディング ホイールローダーの軌跡が横線、ダンプトラックの軌跡は縦線の「T字」になるように、それぞれの位置取りと移動を行う積み込み方法です。 クロスローディング ホイールローダーが1杯積むごとにダンプトラックが前後に移動する積み込み方法です。積み込み杯数が少ない場合、ダンプトラックの出入りが容易な場合に有効です。 パスローディング 2台以上のホイールローダーが交互に積み込みを行う(クロスローディング)方法です。ダンプトラックはバケットの前で一時停止するだけで、積み込みが完了次第通過します。時間当たり作業量が最も大きく、運搬量が多い現場に有効です。 一般的には、ホイールローダーとダンプトラックの合計燃料消費量が最も少ないVシフトローディングが推奨されています。状況や作業指示に応じてこれらの積み込み方法をうまく活用しましょう。 ホイールローダーでの掘削について 掘削時には十分な牽引力が得られないと大量の荷をすくうことができません。掘削時の姿勢は、車体を一直線の状態にすることで、前輪と後輪の進行方向を同じになり牽引力を最大に発揮することができます。 そして、抵抗を最小に抑えながら効率的に荷をすくうために、材料が突出している部分をつねに狙って進入するのがコツです。 掘削の進入時ですが、ホイールローダーの掘削には牽引力が必要なため1速に減速しておこなうことが大切です。また、加速したままの状態で材料に衝突していくと車両に大きな衝撃と負荷がかかり、機械寿命を短くする原因になります。 掘削時はエンジン出力を最大に活用して短時間でおこなうようにしましょう。オペレーターの熟練具合にもよるところですが、大型機による掘削時間は12秒以下が目安です。掘削は、牽引力と作業装置のリフト力を併用しており、機械にとって高負荷な作業です。掘削に時間をかけ過ぎるとトランスミッションオイルがオーバーヒートしてしまうこともあるので、機械の故障リスクを低減するためにも迅速な作業を心がけましょう。 ホイールロダーでの積み込みについて ホイールローダーは機動性に優れた建設機械ですが、作業状況が良いところでないとその長所を発揮できません。積み込み作業時やダンプの旋回には十分な広さの積み込みフロアをまずは確保する必要があります。 積み込みをスームーズに行うポイントは、バケットの高さとダンプの荷台との距離を正確に掴むことです。そのためには、リフト上げの速度やローターの前進速度をうまく合わせなければなりません。 掘削から積み込みまでのアプローチが長いと、燃料を無駄に消費してしまうので注意しましょう。 ダンプトラックに土や砂利などを積載する時には、重量が片側に集中しないよう荷台の中心へ載せましょう。積荷が片荷の状態ですとサスペンションの故障やタイヤの摩耗を招くだけでなく、カーブ時の横転事故にも繋がります。 ホイールローダーでの除雪方法・注意点 まず、ホイールローダーでの除雪をおこなう際は、必ず周囲に人が居ないことを確認してください。当然のことですが、絶対に忘れてはいけないことです。 除雪時のコツは、バケットを少し上向きにして、アームを一番下げた位置から、バケットをゆっくり上げて水平を保つことです。この状態であれば、凹凸を作らず除雪することが可能になります。アームを持ち上げて雪を削るようなイメージで除雪をしていく感覚を掴みましょう。 雪道での運転時は、急発進、急加速や急ブレーキ、急ハンドルは禁止です。スリップ事故を防ぐために一定のスピードを保ちながら運転してください。また、雪を押しながらハンドルを切ると、雪の抵抗に負けて車体が思わぬ方向に流されたり、スリップ事故などに繋がったりするので注意しましょう。 早朝や夜間は作業灯などの灯火設備を点灯させ、周囲の状況には一層気を配って作業することが大切になります。 排雪作業時は、地面に沿った形で除雪を行いながらゆるい坂を作るようにして、山にならないように排雪しましょう。どうしても山が高くなったら、山を崩していく必要があります。 また、排雪のときなどにアームを高く上げすぎたり、高い位置から雪を落とすことは避けましょう。トラックの荷台を傷めることや、事故の原因にも繋がりかねません。 ホイールローダーでの除雪時における注意点は、バケットのツメを立てすぎないことが最初に挙げられるかと思います。除雪時にバケットの爪を立て過ぎると、路面を削ってしまい賠償沙汰になる可能性もあります。また、前のめりになり前輪の動力が伝わらなくなってしまいます。 そして、除雪時は前輪を浮かせないように注意してください。前輪を浮かせた状態で除雪をおこなうと、ハンドルが効かなくなり事故が発生してしまう危険性や、アーム部分に負荷がかかってしまうので、車両の故障にもつながります。 除雪の手順 小面積の場所をホイールローダーで除雪するのであれば、集雪場所まで毎回雪を押していき積み上げる方法でも良いでしょう。しかし、除雪範囲が広大になると非効率的なだけでなく、多くの燃料を消費してしまいます。その場合は、数カ所に分けて周囲の雪を集め、最後に集めた雪をダンプやトラックなどに積み込み、排雪場所まで運搬する方法が一般的です。こうすることにより、ホイールローダーのバケットに雪を入れて走っているだけの時間がなくなり、無駄も少なく作業を進めることができます。 まとめ ホイールローダーの運転・操作方法|まとめ 今回はホイールローダーの操作について解説しました。機動性や運搬性に優れた機械ですが、効率的な作業をおこなうにはある程度の慣れと、周到な作業計画をあらかじめ用意することが大切です。 積み込みや作業には様々な方法がありますが作業計画のもと、現場にあった方法、機械、車両を使うことで、効率的かつ安全な作業が実現できます。 また、ホイールローダーで材料をダンプトラックの荷台へ積み込む際には、ドライバー同士の連携も必要です。事故防止のためにも作業前にはダンプの運転手と打ち合わせをおこなうと良いでしょう。 大きな力を発揮するホイールローダですが、無理な使い方をするとローダーの各部やバケットも損傷するほか、路面の舗装も傷めてしまいます。無理せず効率良く作業しましょう。

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    ホイールローダー

    ホイールローダーに必要な資格・免許は?取得にかかる費用や講習時間についても解説

    除雪でも大活躍!ホイールローダーの資格・免許の種類と費用、講習について徹底解説 ホイールローダーはタイヤショベルとも呼ばれ、タイヤ走行と前方に備えたバケットが特徴の建設機械です。バケットを使って「すくう」ことや「持ち上げる」ことを得意とし、ダンプトラックへの積み込み作業や運搬だけでなく、除雪作業でも活躍しています。 足回りはクローラー(キャタピラー)ではなくタイヤなので、スムーズで高機動な移動と公道走行も可能です。タイヤは高強度のものが採用されているので、不整地などの悪路面でもパンクの心配はありません。 しかし、ホイールローダーを運転・操作するには法令で定められた資格と免許が必要です。そこで、この記事ではホイールローダーに必要な「作業資格」と「運転免許」について解説します。 ホイールローダーの資格は「特別教育」「技能講習」の2種類に分類されている ホイールローダーで作業をする場合には、定められた時間の教育や講習を受ける必要があります。 ホイールローダーは法令上では、車両系建設機械(整地・掘削)として分類されているので、車両総重量によって必要資格が分かれています。 具体的には、運転しようとするホイールローダーの機械質量が3トン未満は「特別教育」、3トン以上の場合は「技能講習」を受講することになりますが、特別教育、技能講習共に満「18歳以上」であることが受講条件です。 これらの資格は1つの資格に対し、適用される建設機械が複数あります。例えば、ユンボを運転するため、以前に資格を取得したという方は、ホイールローダーなどの機械質量に応じた建設機械を運転することができます。 また、ホイールローダーはタイヤ走行なので公道を移動することが可能ですが、公道走行をする際には各種免許が必須です。 つまり、ホイールローダーには作業をするための「操作資格」と走行、移動をするための「運転免許」の2種類の取得は必要になるということを覚えておきましょう。 小型車両系建設機械(整地・運搬・積み込み用及び掘削用)の運転の業務に係る特別教育 事業者は、機械質量が3トン未満の車両系建設機械のうち、「整地・運搬・積込み用」及び「掘削用」の機械で動力を用い、かつ、不特定の場所に自走できるものの運転(道路上を走行させる運転を除く)の業務に労働者を就かせるときは、安全又は衛生のための特別な教育をしなければならないことが義務付けられています。 機械質量3トン未満のホイールローダーで作業するためには、小型車両系建設機械(整地・運搬・積み込み用及び掘削用)の運転の業務にかかる特別教育を受講する必要があります。「小型車両系建設機械(整地・運搬・積み込み用及び掘削用)の走行に関する装置の構造及び取り扱いの方法に関する知識」といった学科講習と実技講習があり、計13時間(2日間)以上の講習を受けることで資格を取得できます。 科目 教育時間 【学科】 走行に関する装置の構造及び取り扱いの方法に関する知識 3時間 作業に関する装置の構造、取扱い及び作業方法に関する知識 2時間 運転に必要な一般事項に関する知識 1時間 関係法令 1時間 【実技】 科目 教育時間 走行の操作 4時間 作業のための装置の操作 2時間 主な対象機会は車両系建設機械(整地用等)のうち、機械質量3トン未満のホイールローダー・ブルドーザー・トラクターショベル及びドラグ・ショベルなどです。 3トン以下の車両系建設機械を操作できる特別教育は、企業などの事業所や、都道府県にある労働局長登録機関などで実施しています。こちらは安全衛生特別教育規定で規定された12時間の履修が必要です。 車両系建設機械(整地・運搬・積み込み及び掘削用)運転技能講習 機械質量3トン以上の車両系建設機械(整地等)の運転作業に従事する方は、労働安全衛生法に基づく運転技能講習を修了しなければならないことが義務付けられています。 機械質量3トン以上のホイールローダーで作業するためには、車両系建設機械(整地・運搬・積み込み用及び掘削用)運転技能講習を受講する必要があります。「走行に関する装置の構造及び取り扱いの方法に関する知識」など、最大で計38時間(6日間)の講習を受け、修了試験に合格することで資格を取得することができます。特定の資格を取得していることで、一部の科目受講が免除されます。 【18時間】 自動車運転免許を保有せず、機械質量3トン未満の小型車両系建設機械(整地等)運転特別教育終了後に6ヵ月以上の運転経験を有する方(事業者証明が必要) 【14時間】 つぎのいずれかに該当する方 ・大型自動車運免許保有者 ・不整地運搬車運転技能講習修了者 ・普通、準中型、中型、大型自動車いずれかの運転免許を保有し、つぎのいずれかに該当する方 ・機械質量3トン未満の小型車両系建設機械(整地等)、または(解体用)運転特別教育修了後に3ヶ月以上の運転経験を有する方(事業者証明が必要) ・機械質量1トン未満の不整地運搬車運転特別教育終了後に3ヶ月以上の運転経験を有する方(事業者証明が必要) 【38時間】 いずれにも該当しない方 科目 教育時間 【学科】 走行に関する装置の構造及び取り扱いの方法に関する知識 4時間 作業に関する装置の構造、取扱い及び作業方法に関する知識 5時間 運転に必要な一般事項に関する知識 3時間 関係法令 1時間 【実技】 走行の操作 20時間 作業のための装置の操作 5時間 この資格の主な対象機会は、4輪駆動のホイールローダーを含むトラクタショベルやブルドーザー。ドラグショベル、スクレーパー、ドラグライン、モーター・グレーダー、スクレープ・ドーザー、クラムシェル、トレンチャー、パワーショベル、バケット掘削機、ずり積機です。 3トン以上の車両系建設機械の運転に必要な技能講習の講習項目や時間数は講習規則によって定められ、基本的には合計38時間の学科講習と実技講習が必要になります。 車両免許も必要 ホイールローダーを運転・操作するには3トン未満の場合、小型特殊免許が、それ以上ですと大型特殊免許が必要です。 特殊自動車の免許の取得受験は、両眼0.7以上、片眼0.3以上、視野150以上、日常会話レベルの聴力に加え、大型特殊免許は満18歳以上、小型特殊免許の場合は満16歳以上の年齢条件を満たしていないといけません。 小型特殊自動車免許 小型特殊自動車とは運転免許の区分のひとつで、フォークリフトや除雪車、農耕トラクター、コンバインなど特殊な装備を持つ自動車のことを言います。そして、それらの特殊小型自動車を運転するための免許が小型特殊自動車免許です。また、小型特殊免許を取得していなくても、普通二輪免許以上の免許を所有していると小型特殊自動車を運転することができます。 【小型特殊自動車を運転できる運転免許】 小型特殊免許 大型免許、中型免許、準中型免許、普通免許、大型特殊免許、大型二輪免許、普通二輪免許 小型特殊自動車の定義と種類については道路運送車両法施行規則第二条別表第1で以下のように定められています。 工場・作業所などで使用する小型特殊自動車 工場、作業所などで使用する特殊な構造を持つ車両で、「車両の長さ4.7m以下、車両の幅1.7m以下、車両の高さ2.8m以下、最高速度時速15km以下」の条件を1つでも超えた車両は大型特殊自動車に分類されます。 ② 農耕作業用の小型特殊自動車 農耕作業用の小型特特殊自動車とは「農耕トラクター、農業用薬剤散布車、刈取脱穀作業車、田植機及び国土交通大臣の指定する農耕作業用自動車」など農耕作業用車両で乗車装置があり、最高速度が時速35km未満のものが該当します。 特殊自動車とは、工事や道路整備、農耕用などの特定の業務に置いて使用する車両を指します。具体的には以下のような車両があります。 【特殊な構造を持つ車両の種類】 フォーク・リフト、フォーク・ローダ、ショベル・ローダ、タイヤ・ローラ、ロード・ローラ、グレーダ、ロード・スタビライザ、スクレーパ、ロータリ除雪自動車、アスファルト・フィニッシャ、タイヤ・ドーザ、モータ・スイーパ、ダンパ、ホイール・ハンマ、ホイール・ブレーカ、ホイール・クレーン、ストラドル・キャリア、ターレット式構内運搬自動車、自動車の車台が屈折して操向する構造の自動車、国土交通大臣の指定する構造のカタピラを有する自動車及び国土交通大臣の指定する特殊な構造を有する自動車(林内作業車、原野作業車、ホイール・キャリア、草刈作業車等) 最高時速が時速35km以上の農耕作業用自動車は、大型特殊自動車に分類されます。 小型特殊自動車の免許の交付には実技は必要なく、適正検査と学科試験に合格すれば交付されます。学科の試験問題は一般的な交通ルールを含む48問出題され、うち文章問題が46問(1問1点)、イラスト問題が2問(1問2点)出題されます。50点満点で45点以上合格取れば合格です。 大型特殊自動車免許 大型特殊免許とは、ホイールローダーやクレーン車などの特殊な大型自動車で行動を走行するために必要な免許です。普通免許と同じように第一種と第二種がありますが、通常は第一種の方を取得します。 第二種では、キャタピラー付車両などで客を乗せて旅客営業をすることができますが、現在国内には第二種免許が適用されている車両は存在しません。第二種を取得している方は、フルビット免許証と呼ばれる、すべての免許区分が記載された免許証の完成を目指しているケースがほとんどです。 大型自動車免許を取得すると、以下の免許区分の車両で行動を走行させることができます。 ・大型特殊自動車 ・小型特殊自動車 ・原動機付自転車(原付) 上記の車両に該当するのは以下の条件を満たす特殊自動車です。 全長 12.0m以下 全幅 2.5m以下 全高 3.8m以下 総排気量 制限なし 最高速度 制限なし ※時速49km/h以下の自主規制が有 ちなみに陸上自衛隊では、戦車を操縦するための資格として「大型特殊免許(大特車は方ピタ車に限る)」という免許も取得できます。しかし、実際の戦車の運転には、運転免許に加え、「MOS(モス)」と呼ばれる特技(自衛隊内の隊内資格)のうち戦車の操縦に必要なMOSを取得する必要があります。 大型特殊免許の取得方法には、普通免許と同じように自動車教習所に通う方法と、試験場で一発合格を目指す方法があります。教習上で取得する方法でも路上教習や仮免許もなく、場内コースで卒業検定をクリアするだけです。卒業検定に合格したら運転免許センターで適正試験(無免許、または小型特殊免許、原付免許を持っている人は学科試験も)を受ける必要があります。 取得日数は、学科22時間、技能12時間の教育が必要ですが、普通免許を取得している方なら学科は免除され、技能講習は最短6時間(最短4日ほど)で済むでしょう。教習にかけられる期間は3ヶ月までです。 資格・免許の取得にかかるコストは? それぞれの資格取得にかかる費用相場を表にして記載しておきます。以下の費用は受講料金や試験料金以外に、テキスト代や発行料金や手数料なども全て足した額になります。取得にかかる費用は各教習所やコースなどによって異なるので、申し込みの際に確認しましょう。 小型車両系建設機械(整地・運搬・積み込み用及び掘削用)の運転の業務に係る特別教育 約5万円 車両系建設機械(整地・運搬・積み込み及び掘削用)運転技能講習 約2万円 小型特殊免許の取得費用 受講料 1,500円 交付手数料 2,050円 大型特殊免許の取得費用 【教習所で取得する場合の相場】 普通免許有り 8〜9万円 普通免許なし 16〜17万円 【試験場で取得する場合の相場】 受験料 2,950円 試験車使用料 1,550円 免許交付料 2,050円 合計 6,550円 まとめ ホイールローダーに必要な資格・免許は?|まとめ ここまで、ホイールローダーに関わる資格・免許の内容と費用について解説しました。ホイールローダーは他の建設機械と同様、必要な資格は3トン以上、未満かによって異なり、公道走行には重量に適合した特殊自動車の免許が必要です。 特別教育は短期間、低コストで取得することがメリットですが、3トン未満のホイールローダーにしか適用されないという制限があります。技能講習の場合、少し費用は上がりますが、ホイールローダー以外にも取り扱える建設機械が多くあるので資格を取得しておいて損はしないでしょう。 土木作業ではユンボと並んで、需要が高い建設機械であるホイールローダーですが、除雪作業用途等で個人所有している方も多く、10年経っても半値程度で売れるので資産価値としてもかなり高いです。 しかし、資格や免許を持っているからといっても勝手に公道を除雪することは道路交通法違反となります。除雪作業は警察署などに道路使用許可、または簡単な作業である場合は作業届出を申請する必要があるので注意しましょう。 ←中古の【ホイールローダー】を探すならトクワールド!

    2022/09/29

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