中古建設機械情報・ニュース【トクワールド】のホイールローダーとショベルローダーの違い|似ているけど異なる重機の解説

中古重機買取 新車建機販売 建設機械 ユンボ ホイールローダー ブルドーザー トラック ラフタークレーン フォークリフト 環境機械 新品中古アタッチメント・パーツ 修理・輸出・リース 東海地区No.1

  1. TOP
  2. BLOG
  3. ホイールローダー
  4. ホイールローダーとショベルローダーの違い|似ているけど異なる重機の解説
ホイールローダーとショベルローダーの違い|似ているけど異なる重機の解説

ホイールローダー

2022/11/09

36,116

ホイールローダーとショベルローダーの違い|似ているけど異なる重機の解説

ショベルローダーとホイールローダーの違いは?資格や運転方法なども異なる

ホイールローダーとショベルローダーは見た目がよく似ているほか、同じローダーという名称を持っていますが、どちらの重機も構造や性能は大きく異なります

では、ホイールローダーとショベルローダーにはどのような違いがあるのでしょうか。

例えば、ホイールローダーは前輪と後輪の中間で車体が折れ曲がる中折式で、4輪駆動の車両系建設機械です。対してショベルローダーの場合は、前輪駆動の特殊自動車であり、一般的なフォークリフトと同じ後輪操舵式です。

ショベルローダーは四輪でバケットを備えている点など、外観上はホイールローダーとよく似ていますが、このように構造や駆動方式などに大きな違いがあります。また、作業に必要な資格もまったく別物です。

そこで今回は、ホイールローダーとショベルローダーの違いについてわかりやすくまとめたので、是非参考にしていただきたいと思います。

ホイールローダーとショベルローダーの性能の違い。特徴や運転性能を解説

ホイールローダーとショベルローダーは、どちらも前方に土砂などをすくい上げるバケットを備えており、工事現場などで土砂などをダンプに積み込む作業によく使用されています。

このように、見た目や使用用途上の共通点が多く、見た目だけでは違いに気づきにくいかも知れません。

では、ホイールローダーとショベルローダーの特徴や、それぞれの違いについて詳しく解説していきます。

ホイールローダーの特徴

ホイールローダーは駆動方式が四輪駆動であり、構造は前輪と後輪の間が折れ曲がる中折式という点が大きな特徴です。

ホイールローダーはバケット容量によって、小型のものからバケット容量24.0立方メートルの大型ホイールローダーまでクラス分けがされており、作業内容や規模に応じて種類を選ぶことができるのもメリットでしょう。

法令では、車両系建設機械(整地・掘削等)に分類されており、油圧ショベルよりも大量の土砂をすくうことができることから、土木作業では土砂をダンプトラックに積み込む用途や除雪作業でも活躍します。

また、ワークツールの豊富さもホイールローダーの特徴のひとつです。バケット以外にも、ものを掴める「グラップ」重量物やパレットの運搬に便利な「フォーク」除雪作業で活躍する「スノープラウ」や「ブレード」など、アタッチメントを付け替えることで様々な用途に使用することができます。

そのため、土木工事以外にも主に農業、畜産、林業、廃棄物処理場など幅広い分野で活躍しています。

ホイールローダーの走行性能

ホイールローダーは、四輪駆動と丈夫で大型のゴムタイヤによって、舗装されていない不整地や柔らかい土壌などの軟弱地盤、急傾斜地での走行も可能で、地面を掘り下げる能力も有しています。

また、中折式であることから車輪と後輪は一緒の軌道のため内輪差と外輪差が発生しません。そのため、狭い場所やピストンでの作業に効果的なのがメリットです。

走行最高速度は整地面で、小型のものは15km/h、中〜大型のものでは30~50km/h程度の速度が出せるものもあります。

ホイールローダーに必要な資格

ホイールローダーはバケットなどの作業装置を使用して作業をするには、教育や講習を受ける必要があります。

機械質量3トン未満のホイールローダーで作業するためには、「車両系建設機械(整地・運搬・積み込用及び掘削用)の運転に係る特別教育」を受講が必要です。

車両系建設機械(整地・運搬・積み込用及び掘削用)の走行に関する装置の構造及び取り扱いの方法に関する知識」といった学科講習と実技実習があり、合計13時間(2日間)以上の講習を受けることで資格を取得できます。

機械質量3トン以上のホイールローダーで作業する場合は、「車両系建設機械(整地・運搬・積み込用及び掘削用)運転技能講習」を受講する必要があります。

走行に関する装置の構造及び取り扱いの方法に関する知識」など最大で合計38時間(6日間)の講習を受け、修了試験に合格することで資格を取得することができます。ただし、特定の資格を所有していることで、一部科目の受講が免除されます。

公道走行および公道上での作業運転をおこなう場合は、車両登録種別に応じて普通自動車運転免許小型特殊自動車運転免許または大型特殊自動車運転免許も併せて必要です。

・中折式操舵で四輪駆動の車両系建設機械
・不整地走行、地面の掘り下げが可能
・アタッチメントの種類が豊富
・機械質量によって特別教育または運転技能講習が必要
・掘削、整地、積み込みやアタッチメントの交換で様々な作業が可能


ショベルローダーの特徴

ショベルローダーは特殊自動車として定められており、労働安全衛生法においては、車両系荷役運搬機械として分類されています。

後輪操舵式なのが主な特徴であり、工事現場において土砂などをダンプトラックへ積み込んだり、農場で堆肥などの積み込みに使用する用途や、除雪作業にも用いられます。

機能としては地表面より上にある土砂や堆肥、雪、資材などをバケットですくいあげ、トラックの荷台などに積み込む荷役作業に向いていますが、ホイールローダーとは異なり地表面より下に穴を掘り下げることはできません

また、「フォーク」などのアタッチメントを取り付けることによりフォークリフトに近い仕事をこなすことができますが、ホイールローダーよりはアタッチメントの種類は少ないです。

原動機はディーゼルエンジンまたは、ガソリンエンジンを使っており、積載量は1トン〜3トンクラスまであります。

ショベルローダーの走行性能

ホイールローダーが四輪駆動であるのに対し、ショベルローダーは二輪駆動であるため、土の上といった不整地や軟弱路面の走行ができません。また、後輪操舵式なので四輪駆動かつ中折式操舵のホイールローダーとは操作時の挙動や感覚が異なります。

不整地での走行は苦手のため作業用途は限定的になりますが、工場や畜舎での荷役作業などで多く活躍しています。

ショベルローダーに必要な資格

ショベルローダーなどで最大荷重1トン以上の運転業務をおこなうには「ショベルローダー等運転技能講習」を受講する必要があります。最大荷重が1トン未満の場合は、「ショベルローダー等運転特別教育修了者」を受講することにより運転業務に着くことができます。

ショベルローダーもホイールローダーと同じく、車体の大きさなどに応じて小型特殊自動車または大型特殊自動車のいずれかに分類されます。公道走行または公道上作業をおこなう場合は、車体に応じた運転免許も必要です。

・後輪操舵式で二輪駆動の特殊自動車
・不整地走行、地面の掘り下げができない
・アタッチメントの種類は少ない
・最大荷重によって運転技能講習または教特別育が必要
・地表面の資材をすくって運ぶ、積み込む作業が得意

まとめ

ホイールローダーとショベルローダーの違い|まとめ
ホイールロダーとショベルローダーは、どちらもホイール式で前方にバケットを備えていることから、素人にはその違いをすぐに判別することは難しいかも知れません。

しかし、ホイールローダーは車両系建設機械に分類されており、四輪駆動で中折式操舵ですが、ショベルローダーは特殊自動車に分類され、二輪駆動で後輪操舵式という点が大きく異なっており、構造上、駆動方式に違いがあります。

また、どちらも公道走行や公道上で運転作業をおこなうには、車両の大きさに応じた免許が必要ですが、ホイールローダーは機械質量、ショベルローダーの場合は最大荷重によって必要な作業資格が異なります。

ホイールローダーはアタッチメントの種類が豊富で、汎用性が高いので1台で様々な作業に使用したい人にはオススメです。ショベルローダーはホイールロダーほどアタッチメントの種類は多くなく、不整地走行や地面の掘り下げはできませんが、土の上以外の荷役、積み込み作業に特化した機械としては最適の重機でしょう。

購入をご検討の際はこの記事を参考にしていただき、2つの重機の違いや特徴をよく理解して、目的に適している機械を選択してください。
記事一覧へ

RECOMMENDおすすめ記事

  • 除雪や畜産でも大活躍の建設機械!ホイールローダーの中古価格相場・市場について解説
    ホイールローダー

    除雪や畜産でも大活躍の建設機械!ホイールローダーの中古価格相場・市場について解説

    目次 ホイールローダーを中古購入する方や企業は多い ホイールローダーの種類・モデルによっても価格は様々 ホイールローダーの中古販売価格 ホイールローダーなどの中古建設機市場は現在どうなっているのか 中古建設機械購入時に注意すべきこと まとめ ホイールローダーを中古購入する方や企業は多い ホイールローダーは、車輪で走行することからタイヤショベルとも呼称されます。主に土木作業を中心に活用されている機械ですが、業務的な用途以外にも農林業、畜産業、除雪などでも活躍する機会が多い重機です。 そのため、建設会社の事業者だけでなく、個人所有のためにホイールローダーを購入する方も少なくありません。また、重機は高額で新車より手頃な中古を求める消費者や業者が多いのも事実です。 そこでこの記事では、ホイールローダーの中古価格や購入時の注意点についてくわしく解説していきます。 ホイールローダーの種類・モデルによっても価格は様々 ホイールローダーには、機械質量が3トン未満かそれ以上かで運転できる免許も異なるように大きさにも差異があります。 ホイールローダーは、バケット容量によってクラスが分けられており、目安としては、小型機はバケット容量0.4立方メートルほどで、大型機になると24.0立方メートルのものまで豊富なラインナップがあります。このバケット容量を基準にして、用途に応じて大きさを選んだりすることも可能です。 また、その用途によって様々な種類があります。例えば、エアコン付きのガラスキャノピーに作業等、回転灯を装備した除雪仕様のものや、ホイールやバケットに亜鉛メッキが採用され、ネットでラジエータが保護された農畜産仕様のホイールローダーなど、特定の目的や作業に特化したモデルもあり、価格も異なります。 バケットは交換することが可能で一般的な作業では、標準的なバケットや爪付きのバケットが広く使用されています。除雪用にはバケットの軽量化のためにスケルトンタイプのものもある他、バケットの代わりにフォークタイプのアタッチメントを取り付けることによってフォークリフトのような使い方をすることもできます。 このように、アタッチメントを変更することで、幅広い作業用途で使用できることもホイールローダーの大きな特徴のひとつと言えるでしょう。 ホイールローダーは、車体サイズと重量によって運用可能な能力が分かれているので、どのような目的で使用するのかを明確にする必要があります。一般的には約1トンから30トンまでのものが使用されていますが、鉱山などでは最大で50トンクラスの大型ホイールローダーも存在します。 買取市場では、小回りが利くホイールローダーとして、小型のものや機械質量3トン未満のミニホイールローダーが人気です。これらは、金額的にも通常のホイールローダーに比べ安価なため、市場に最も多く出回っています。 基本的に装輪式であるホイールローダーはゴムタイヤで走行するため、ブルドーザーやトラクターショベルと比べると馬力は低いですが、それでも不整地や舗装路面も走行できる機動性もあるため、こちらの方が使用頻度は高い機種と言えるでしょう。 ホイールローダーの中古販売価格 ホイールローダーに限らず、中古重機はさまざまな要素で価格が大きく変動します。そのため、購入を検討する場合は相場のチェックが重要です。ある程度の予算を決定し、相場が近い機種をいくつか探すのが一般的でしょう。 では、ホイールローダーの相場とはどのように決まるものなのでしょうか?ホイールローダーの販売価格は、機種だけでなく年式、稼働時間、ホイールローダーの状態といった要素で変動します。 アワーメーターは稼働時間を表すメーターですが、この稼働時間で機械のダメージを確認することが可能です。基本的には、稼働時間が長ければ長いほど重機の劣化は激しく、ダメージを受けているということになります。 そのため、アワーメーターの数値が10,000を超えるものに関しては、価値が大きく下がるのでよく見極めてからの購入をお勧めします。 また、キャビンのタイプかキャノピータイプかという部分でも価格変動が生じます。通常キャビンタイプの方が需要の高い傾向にあるので値が付きやすく、ガラス仕様やヒーター・エアコンの有無でさらに価格は上昇します。 ホイールローダーは新車の場合ですと価格は数千万円で、除雪などに使用する中小型ホイールローダーでも新車は500万円以上と高価です。しかし、中古品は多く流通しており、価格は車体のサイズにもよりますが、大型のホイールローダーならば中古でも500〜1,000万円になります。個人で所有するにはやはり高価な部類でしょう。 個人商店などで使用されているホイールローダーは、300万円前後の中古車が比較的多いですが、ホイールローダーをはじめとした建設機械は、大切に扱えば長く使用できるので、程度の良い中古車両ならば十分に活躍してくれるはずです。 「所有は難しいがホイールローダーを使用したい」という方はレンタルも有効で、建設機械リース業者で豊富な種類を取り扱っています。レンタルの価格は車体サイズにより異なりますが、1日1万円程度でレンタルすることが可能で、マンスリープランといった1ヶ月使用できるコースもあります。 中古ホイールローダーはおよそ50万円前後から500万円前後が相場と言われており、流通量の多いバケット0.4㎥サイズで100万円〜300万円程度となっていますが、除雪作業などにも使用されるため、購入する時期によっても相場が異なるので注意してください。 以下にバケットサイズごとの相場目安をまとめたのでご参照ください。 バケットサイズ(㎥) 価格相場 0.5㎥未満 ¥1,000,000~¥3,500,000 0.5㎥以上〜1㎥未満 ¥1,000,000~¥4,000,000 1㎥以上〜2㎥未満 ¥1,500,000~¥5,000,000 2㎥以上〜3㎥未満 ¥2,000,000~¥6,000,000 3㎥以上〜4㎥未満 ¥3,000,000~¥10,000,000 4㎥以上 ¥3,500,000~¥10,400,000 ホイールローダーには多種多様のアタッチメントが存在しますが、流通量の少ない珍しいアタッチメントは価格が高くなります。 フォーク類やスノープラウ、ベールクラブなどは中古市場での流通があまりないため品数を揃えている業者も少ないです。中にはアタッチメント専門の販売・買取業者もあるので、アタッチメントを探す際は、ホイールローダとは別にアタッチメント専門業車を調べてみるのも良いでしょう。 ホイールローダーなどの中古建設機市場は現在どうなっているのか 日本の重機メーカーは優秀で世界中からの人気が高いことや、手頃な中古を求める業者が多く、中古重機の市場規模は長年安定した高水準を維持していました。コロナ禍以降の2020年頃はパンデミックの影響により、中古建設機械は一時値下がり状態が続いていましたが、オークションや中古建機販売店では価格が回復し、中古市場は活況を取り戻しました。 しかし、昨今では市場全体に価格高騰の波が押し寄せてきています。特にユンボやホイールローダーといった需要の多い建設機械は、誰もが希望する低稼働で上質な機械が少なく、価格が高騰傾向にあります。それ以外にも、燃料の値上げによる輸送コストの高騰など中古建設機械の価格高騰にはいくつかの要因があります。 また、価格高騰の事態を最も深刻化させているのが、「アイアンショック」と呼ばれるほどの鋼材の原料高です。これと同時に、米国や中国の需要拡大に追いついていないことや、半導体不足により商品の値上げに踏み切るメーカーも少なくありません。 例えば、世界的な鋼材不足や物流費の上昇に伴い、コマツは2022年1月より国内向けの建設機械及びフォークリフトの全製品を対象に、販売価格を平均10%改定することを決定し値上げを実施しています。 原材料の値上げ幅が大きく、現時点でリーマンショック前の高値水準に迫っています。リーマンショック前の時期も鋼材価格は原料相場から半年から1年遅れて値上がりが始まり、リーマンで原料が暴落した後に下落した経緯をみると、まだしばらく高値傾向が続くという見方が大勢です。 タイヤショベルをはじめとしたトラクターや大型車両、作業に必要なタイヤチェーン、アタッチメント全品について、今後の状態次第でさらなる価格改定(値上げ)も予想されます。従って、需要があるのであれば機械導入や部品購入をお考えの方は早めの決断をされるのが賢明でしょう。 中古建設機械購入時に注意すべきこと 中古のメリットは、「新車に比べて低予算で買える」、「販売中止品も買うことができる」、「納車が比較的早い」ということが挙げられます。しかし、中古機械は複数箇所が摩耗していたり、購入後に思わぬ修理が発生するリスクや、新車ほどのコンディションではないというデメリットも存在します。 重機を中古で購入する際は、年式やアワメーターをまず参考にするかと思いますが、泡メーターがあまり動いていなくても、必要なメンテナンスが行われていない場合、やはり大きな修理代が発生するケースもあります。中にはアワメーターを交換しており、稼働時間より表示されている時間が少ないということも稀にあるので注意が必要です。 年式・アワメーターだけを基準にせず、機械が売り出された理由や整備状況などを販売店へ聞いてみることも大切でしょう。その機械が売り出される以前のメンテナンス記録などといった書類が販売者側でしっかり用意されているものがあれば、メンテナンス状況や修理履歴を確認することができます。 建設機械は、使えば使うほど修理のリスクは高まってきます。エンジンやポンプなどが破損すると大掛かりな修理になってしまいますが、エンジンやポンプのオーバーホール、交換などが行われている機械では、大きな修理の可能性が激減するので、修理履歴があればそれを確認できるというわけです。 また、建設機械や荷役機械、高所作業車などは労働安全衛生法により、特定自主検査を実施することが義務付けられており、公道を走る大型特殊自動車は車検も必要です。特定自主検査は、有資格者でなければ行うことができず、検査が完了している機械は、検査済標章を貼り付けることになっています。 企業には3年間の検査記録表の保管が義務付けられていますが、法定点検がしっかり行われているかは機械を見ればわかるようになっているので、きちんと毎年検査が行われていたのかを確認しましょう。 ・メンテナンス記録簿…販売店のオプションなどで法律義務以外の点検や修理をしたことを証明する書類です。 ・特定自主検査(年次点検)記録表…法律に基づいた検査(ホイールローダーの場合1年に1回)を行ったことを証明する書類です。 これらの書類は「メンテナンスをしっかり行ってきた証明」と「これまでの重機の状態の証明」になるものなので、なるべく記録が揃っている機械を選ぶと購入後の故障リスクを掴むことができます。 公道を走れる機械を探しているのであれば、車検についての確認も忘れずに行いましょう。特に建設機械に関しては、車検に慎重にならなければなりません。建設現場や施設内作業においては、車検有り無しに関わらず建設機械を使用することができるため、写真上はナンバーがついていても車検が切れているという事もあります。 車検に必要な書類を出せないというケースや車検を受験するには、大きな修理代がかかる場合もあるので、「車検が受験できる機械なのか」、「車検に必要な書類は用意してくれるのか」、「車検が受験できるようになるにはどれほどの修理が必要なのか」を確認しておくと安心でしょう。 中古建設機械は実機を見た上で購入することが不可欠です。エンジンオイルや冷却水、油漏れの有無、外装の状態など機械全体の現状を確認することはもちろんのことですが、こうした書類関係も確認することで、購入後のリスクを軽減することができるので是非覚えておいてください。 まとめ|ホイールローダーの中古価格相場・市場について 今回はホイールローダーの価格について解説しました。要点を簡単にまとめると、ホイールローダーの価格はサイズや機械の状態、稼働時間などによって変動するということや相場は500万〜1000万円程ですが、オークションサイトでは価格が300万円程の小型、またはミニホイールローダーの流通が最も多いということです。 また、ホイールローダーはタイヤ走行なので舗装道路を走行することができますが、公道走行を伴う運用を考えている際は、本記事でも解説しているように車検の有無をしっかり確認することをお勧めします。 中古ホイールローダーは除雪でも使用できるので需要が高く、流通や取引が活発に行われている建設機械のひとつです。しかし、原材料や流通費の高騰、半導体の不足などが世界的に深刻化しており、中古市場でも価格高騰が続いています。 半導体・樹脂・鉄材・木材などの材料不足と高騰化は製造業や企業にとっても深刻で、建設機械市場だけではなく、あらゆる業種、分野に影響しています。2021年に入って材料価格が高騰した後、2022現在でも価格の上昇が続いている状態であり、このことからも2022年は間違いなく材料不足と高騰かは続くと多くの専門家が見立てているのが現状です。 ホイールローダーの中古価格相場・市場について|まとめ 今後、需要と供給のバランスが回復する可能性もありますが、世の中の経済状況や需要が大きく変わらない限りは材料価格や中古建設機械の高騰はまだまだ続くでしょう。事態が回復傾向に動いたとしても鉄鋼業界などが大きく変わるには、今後数年単位といった期間がかかりますので現状が早期に良くなるということは考えにくいです。 除雪で忙しくなる冬時期前ということや、世界情勢などの現在状況を考えると、 今のタイミングが中古ホイールローダーを購入するには最適な時期なのかも知れません。 ←中古の【ホイールローダー】を探すならトクワールド!

    2022/10/05

    3,387

  • ホイールローダーのアタッチメントについて|多彩なワークツールを使いこなして仕事を効率化!
    ホイールローダー

    ホイールローダーのアタッチメントについて|多彩なワークツールを使いこなして仕事を効率化!

    目次 ホイールローダーのアタッチメントは種類が豊富 ホイールローダーは建設機械・産業機械として汎用性が高い ホイールローダーのアタッチメントにはどのような種類があるのか ホイールローダーとアタッチメントを選ぶ際に知っておきたいこと トクワールドでは各種アタッチメントを豊富に確保 まとめ ホイールローダーのアタッチメントは種類が豊富 ホイールローダーは、「すくう」ことや「持ち上げる」ことが得意な建設機械で、土木現場や農畜産業などでは必ずと言っていいほど1台は稼働しており、需要が高い建設機械としても有名です。 そして、バケット以外にもワークツールアタッチメントを交換することで、異なる作業に従事することが可能になり、仕事の幅が広がることもホイールローダーの特徴のひとつでしょう。 アタッチメントとは、新しい用途を付加したり機能を高めたりするために重機・建設機械に取り付けられるパーツのことで、ユンボやトラクターなど重機ごとに様々なアタッチメントがあります。 その中でもホイールローダーは、各メーカーから多彩で豊富なワークツールアタッチメントが出回っている重機です。 ホイールローダーはそれ自体が汎用性の高い重機であることから、あらゆる現場で活躍しています。ただし現場によっておこなう作業は異なります。 そのため、現場によって求められるニーズも異なり、それに答えるように次々とアタッチメントが開発されてきました。 アタッチメントを揃えることによって1台で何役もの作業をこなし、建設業以外にもあらゆる分野で活躍しているホイールローダーですが、この記事ではホイールローダーのアタッチメントの種類について紹介・解説していきます。 各メーカーから大変豊富な種類のアタッチメントが販売されているので、目的にあったアタッチメントを選択しましょう。 ホイールローダーは建設機械・産業機械として汎用性が高い ホイールローダーは、主に「すくって持ち上げる」作業をおこなう機械であり、建設機械のなかでも、大量の荷物運搬、ダンプトラックの積み込みを得意としております。 工事現場以外にも除雪や農業、畜産業、採石場など、大きなものや重いものを運搬する必要がある現場では多く活用されており、その作業内容によって様々なワークツールアタッチメントが用意されています。 <ホイールローダーの用途> ホイールローダーの主な用途は以下の通りです。 【ホイールローダーの活用分野】 土木作業での活用 整地作業・土砂、砕石などの運搬、ダンプトラックへの積み込み、法面作業など 除雪作業での活用 道路・駐車場など敷地の除雪、排雪・トラックへの積み込みなど 農畜産業での活用 肥料、飼料の運搬・干草やロールの運搬・堆肥の切り替え 廃棄物処理場での活用 運搬、集積、振り分け・構内作業など ホイールローダーのアタッチメントにはどのような種類があるのか ホイールローダーには作業用途ごとに豊富なアタッチメントが存在するということをご説明しました。では、具体的にはどのようなアタッチメントがあるのでしょうか。 作業用途ごとにホイールローダーの代表的なワークツールアタッチメントと用途をまとめましたのでご覧ください。 【作業用途:土木作業・工事現場用】 アタッチメント 使用用途 角バケット 整地・掘削作業など土木作業全般で使用されます。 法面バケット 堤防工事や道路工事などにおいて、法面を切る際に重宝します。 スケルトンバケット バケット底板部のマス目で、残土のガラ選別に使用されます。 三角バケット 暗渠排水などの排水路、用水路などの溝の掘削に適したバケットです。 爪付きバケット 土砂や泥、バラものなどの収集、運搬などの能力が向上します。 【作業用途:除雪・排雪作業用】 アタッチメント 使用用途 スノープラウ 道路の積雪を左右にいずれか、あるいは両側に押し退けて除雪します。 マルチプラウ 油圧操作により、V型、U型など9通りの作業姿勢へ可変させることができます。汎用性が高く、1台で幅広い除雪作業に活用できます。 シャッター付汎用プラウ ブレードの両端に開閉自在のシャッターが設けられており、脇に雪がこぼれにくくする機構を持つプラウです。 サイドスライドアイドチングプラウ 油圧操作により、プラウを左右へスライドさせることができます。障害物の回避や路肩除雪、幅広などの作業に効果的です。 スノーバケット 本格的な除雪作業に適した設計の大容量バケットです。運搬・排雪作業やトラックへの積み込みが容易におこなえます。 バケットシャッター バケットのサイドにシャッターが取り付けられており、さらに多くの雪が運べるほか、バケットから雪がこぼれる量が減少します。 【作業用途:農業・畜産業用】 アタッチメント 使用用途 畜産バケット 幅広く、奥行きがある設計の大容量バケットです。畜舎内の作業、清掃、飼料運搬や堆肥の切り返しに活躍します。 亜鉛メッキバケット 耐腐食性に優れた溶解亜鉛メッキが施された農畜産向けバケットです。 ロールクラブ ロールベールを挟んで運搬することができます。 パレットフォーク パレットなどを運搬するためのフォークです。 【作業用途:林業・林内作業用】 アタッチメント 使用用途 ランバーフォーク 角材や製品材など荷物の積み込み運搬、整理整頓に威力を発揮します。 スキットフォーク 伐採した木や木材を挟んで運搬することができます。 ダンピングフォーク 重量のある資材などでも、高所へ持ち上げる能力に優れており、ログの積み上げ、ヤード内整理になど活用できます。 ホイールローダーとアタッチメントを選ぶ際に知っておきたいこと ここでは、ホイールローダーのアタッチメントを選ぶ際に注意すべきことや確認しておきたいことをご紹介します。 油圧配管の数に注意 目的に合ったアタッチメントを選ぶことはもちろんですが、それがどんなホイールローダーでも利用できるわけではありません。 ホイールローダー用のアタッチメントは実に様々な種類がありますが、利用できるかどうかは「油圧配管の種類」によっても左右されます。 例えば、バケット仕様のホイールローダーは基本的な油圧配管が2本ついていますが、マルチプラウなどの複雑な作動を要するものは、3本や4本の配管が必要になってきます。この場合、油圧配管の増設などが必要です。 このように、油圧配管の数によって制御できるアタッチメントが違いますので注意してください。 アタッチメントの付け替えに便利なカプラ クイックカプラやワンタッチカプラは、バケットやフォークなど様々なアタッチメント交換を、スピーディーかつ容易に行えます。 ホイールローダー1台を複数の用途で使用するため、アタッチメントを頻繁に付け替える必要があるのでしたら、これらのカプラが便利でしょう。 各ホイールローダーに標準かオプションで装備されているので確認してみてください。 トクワールドでは各種アタッチメントを豊富に確保 中部地方建設機械の在庫数No. 1のトクワールドでは、重機だけでなく各種アタッチメントも豊富に取り揃えております。 ホイールローダー用のバケットはもちろん、除雪作業に便利なプラウや、運搬作業で汎用性の高いフォークなど役立つアタッチメントが盛りだくさんです。 現在の在庫状況はトクワールドが運営するE Cサイトにて確認できます。ホイールローダーをはじめとした重機や各種アタッチメント、パーツなどをカテゴリー別に分類表示してあるのでカンタンに検索できます。 ←中古の【ホイールローダー】を探すならトクワールド!まとめ ホイールローダーは、不整地だけでなくタイヤ走行の機動性を活かして公道でも移動することができるほか、アタッチメントを揃えればオールシーズンで活用することができる効率的な建設機械です。 建設機械販売業界では本格的な冬を前に、除雪用の各種アタッチメントの需要が増していき在庫切れや入荷待ちという状況が発生してきます。 トクワールドでは、なかなか市場に出回らないアタッチメントや在庫にないアタッチメントでも独自のネットワークでお取り寄せが可能です。 「ホイールローダーを除雪にも活用したい!」、「除雪用アタッチメントを探している」という方はトクワールドへご連絡ください!ホイールローダーやアタッチメントに関するご質問、お問い合わせ、現物確認などもお待ちしております。

    2022/11/24

    3,510

  • 除雪シーズン前に!ホイールローダーの操作方法や免許について解説
    ホイールローダー

    除雪シーズン前に!ホイールローダーの操作方法や免許について解説

    目次 ホイールローダーの運転・操作方法は難しい? ホイールローダーに必要な資格・免許についてまずはおさらい ホイールローダーを操作するコツは? ホイールローダーによる積み込み方法 ホイールローダーでの除雪方法・注意点 まとめ ホイールローダーの運転・操作方法は難しい? ホイールローダー(タイヤショベル)は、車輪で走行し、主に土砂や砕石などをダンプカーに積み込んだりすることや掘削、整地、運搬、除雪作業が得意な建設機械です。前輪と後輪の間が折れ曲がる「中折れ式」の操舵ができ、前後のタイヤが連動して動くため内輪差がありません。つまり、前輪と後輪の通過する位置が同じになります。 油圧駆動により操作することができますが、ハンドルのキレ角と実際の舵の切れ角は一致しないので、最初は運転に戸惑う方が大半かと思いますが操作方法などを理解し、慣れてくれば非常に楽です。 この「中折れ式」の構造は、狭い場所での作業性に優れていますが、四輪駆動と丈夫なタイヤを履いているため、不整地や軟弱地盤、急斜面での走行能力も兼ね備えています。 そこでこの記事では、掘削や積み込み、除雪作業などで活躍するホイールローダーの操作方法やコツを紹介します。 ホイールローダーに必要な資格・免許についてまずはおさらい ホイールローダーには2種類の資格があり、操作する機械の重さによって必要資格が異なります。 機体質量3トン未満のホイールローダーで作業するには、「小型車両系建設機械(整地・運搬・積み込み用及び掘削用)の運転の業務に係る特別教育」を受講する必要があります。こちらは、学科と実技教習があり、計13時間(2日間)の講習を受けることで資格を取得できます。 機械質量が3トンを超えるホイールローダーで作業するには、「車両系建設機械(整地・運搬・積み込み用及び掘削用)運転技能講習」を受講する必要があります。特定の資格を保有していることで受講時間の免除がありますが、最大で38時間(6日間)の講習を受け、修了試験に合格することで資格を取得することができます。 公道をホイールローダーで走行するためには、小型特殊免許、または大型特殊免許が必要となります。運転するホイールローダーによって、細かく分類されていますので、自分が使用するホイールローダーのスペックなどに注意しましょう。 ホイールローダーを操作するコツは? ホイールローダーをはじめとした現在の建設機械は、安全機能、自動アシストなどによる操作性や排ガス規制による低燃費性能など、高性能か進み目覚ましい進歩を遂げています。 これらの機械性能をフルに発揮して仕事に役立てるためには、適切な運転・操作を含めたオペレーションを行うことが大切です。 まずは、ホイールローダーを適切に扱うために理解すべきポイントを3つに分けて紹介します。 ホイールローダーの特徴を理解する ホイールローダーは、路面、不整地双方での機動性に優れ、大型のバケットを装備しているため、大量の土砂・砕石や材料を迅速に運搬、積み込みできる重機です。 しかし、牽引力を利用して行なっている掘削作業は、路面状況によって影響を受けやすいという側面があります。 自分が運転しやすいポジションを見つける ホイールローダーの運転を始める際、エンジンをかける前にシートと作業装置レバーを自分が運転しやすい位置に調整してください。 無理な運転姿勢では操作が難しくなり、疲労感が増す原因にもなります。生産性や安全性が低下してしまうので、操作ポジションもベストコンディションで運転するように心がけましょう。 硬く平坦な積み込みフロアを確保 短距離運搬を要する作業は、ホイールローダーの特徴である機動性が発揮される場面です。しかし、その性能を最大限に活かすには、硬く平坦な地盤を備えた積み込みフロアがあるかということが関係します。 例えば、障害物や凹凸、急坂など、機械の機動を制限したり操作を不利にする要素がある場合は、作業効率や安全性が低下してしまい作業進捗に影響してしまうこともあるでしょう。積み込みフロアが不安定な場合、通常は作業前に一度整地を行います。 ホイールローダーによる積み込み方法 土砂や砂利をすくったバケットを、機体前方の上方へ高く抱えあげることができるので、採石場や土木現場でのダンプへの積み込み作業を行うのに適しています。 ホイールローダーによる積み込み作業では、土やなどの積載物をすくったホイールローダーが、バケットを抱え上げ、その直下にダンプの荷台部分を入れてもらいます。ダンプの荷台がバケットの真下に入ったところで、ホイールローダはバケットをゆっくりと下向きにして、積載物を荷台に落とします。 タイヤショベルによる積み込み作業をより効率よくおこなうには、適したホイールーダーとダンプの組み合わせを選びましょう。目安としてホイールローダーとダンプは、通常は4回の積み込みでダンプが満杯になる組み合わせが適しているとされています。 また、積み込み作業時のホイールローダー、ダンプ、土砂の山の位置関係やタイヤショベルとダンプの基本となる動作パターンは代表的な例がいくつかあります。 Vシェイプローディング ホイールローダーが、積載物である土砂・砂利・雪などの山とダンプトラックに対して「Vの字」の軌跡を描くように移動し、積み込み作業をおこなう方法です。 クロスドライブローディング ホイールローダーの軌跡が横線、ダンプトラックの軌跡は縦線の「T字」になるように、それぞれの位置取りと移動を行う積み込み方法です。 クロスローディング ホイールローダーが1杯積むごとにダンプトラックが前後に移動する積み込み方法です。積み込み杯数が少ない場合、ダンプトラックの出入りが容易な場合に有効です。 パスローディング 2台以上のホイールローダーが交互に積み込みを行う(クロスローディング)方法です。ダンプトラックはバケットの前で一時停止するだけで、積み込みが完了次第通過します。時間当たり作業量が最も大きく、運搬量が多い現場に有効です。 一般的には、ホイールローダーとダンプトラックの合計燃料消費量が最も少ないVシフトローディングが推奨されています。状況や作業指示に応じてこれらの積み込み方法をうまく活用しましょう。 ホイールローダーでの掘削について 掘削時には十分な牽引力が得られないと大量の荷をすくうことができません。掘削時の姿勢は、車体を一直線の状態にすることで、前輪と後輪の進行方向を同じになり牽引力を最大に発揮することができます。 そして、抵抗を最小に抑えながら効率的に荷をすくうために、材料が突出している部分をつねに狙って進入するのがコツです。 掘削の進入時ですが、ホイールローダーの掘削には牽引力が必要なため1速に減速しておこなうことが大切です。また、加速したままの状態で材料に衝突していくと車両に大きな衝撃と負荷がかかり、機械寿命を短くする原因になります。 掘削時はエンジン出力を最大に活用して短時間でおこなうようにしましょう。オペレーターの熟練具合にもよるところですが、大型機による掘削時間は12秒以下が目安です。掘削は、牽引力と作業装置のリフト力を併用しており、機械にとって高負荷な作業です。掘削に時間をかけ過ぎるとトランスミッションオイルがオーバーヒートしてしまうこともあるので、機械の故障リスクを低減するためにも迅速な作業を心がけましょう。 ホイールロダーでの積み込みについて ホイールローダーは機動性に優れた建設機械ですが、作業状況が良いところでないとその長所を発揮できません。積み込み作業時やダンプの旋回には十分な広さの積み込みフロアをまずは確保する必要があります。 積み込みをスームーズに行うポイントは、バケットの高さとダンプの荷台との距離を正確に掴むことです。そのためには、リフト上げの速度やローターの前進速度をうまく合わせなければなりません。 掘削から積み込みまでのアプローチが長いと、燃料を無駄に消費してしまうので注意しましょう。 ダンプトラックに土や砂利などを積載する時には、重量が片側に集中しないよう荷台の中心へ載せましょう。積荷が片荷の状態ですとサスペンションの故障やタイヤの摩耗を招くだけでなく、カーブ時の横転事故にも繋がります。 ホイールローダーでの除雪方法・注意点 まず、ホイールローダーでの除雪をおこなう際は、必ず周囲に人が居ないことを確認してください。当然のことですが、絶対に忘れてはいけないことです。 除雪時のコツは、バケットを少し上向きにして、アームを一番下げた位置から、バケットをゆっくり上げて水平を保つことです。この状態であれば、凹凸を作らず除雪することが可能になります。アームを持ち上げて雪を削るようなイメージで除雪をしていく感覚を掴みましょう。 雪道での運転時は、急発進、急加速や急ブレーキ、急ハンドルは禁止です。スリップ事故を防ぐために一定のスピードを保ちながら運転してください。また、雪を押しながらハンドルを切ると、雪の抵抗に負けて車体が思わぬ方向に流されたり、スリップ事故などに繋がったりするので注意しましょう。 早朝や夜間は作業灯などの灯火設備を点灯させ、周囲の状況には一層気を配って作業することが大切になります。 排雪作業時は、地面に沿った形で除雪を行いながらゆるい坂を作るようにして、山にならないように排雪しましょう。どうしても山が高くなったら、山を崩していく必要があります。 また、排雪のときなどにアームを高く上げすぎたり、高い位置から雪を落とすことは避けましょう。トラックの荷台を傷めることや、事故の原因にも繋がりかねません。 ホイールローダーでの除雪時における注意点は、バケットのツメを立てすぎないことが最初に挙げられるかと思います。除雪時にバケットの爪を立て過ぎると、路面を削ってしまい賠償沙汰になる可能性もあります。また、前のめりになり前輪の動力が伝わらなくなってしまいます。 そして、除雪時は前輪を浮かせないように注意してください。前輪を浮かせた状態で除雪をおこなうと、ハンドルが効かなくなり事故が発生してしまう危険性や、アーム部分に負荷がかかってしまうので、車両の故障にもつながります。 除雪の手順 小面積の場所をホイールローダーで除雪するのであれば、集雪場所まで毎回雪を押していき積み上げる方法でも良いでしょう。しかし、除雪範囲が広大になると非効率的なだけでなく、多くの燃料を消費してしまいます。その場合は、数カ所に分けて周囲の雪を集め、最後に集めた雪をダンプやトラックなどに積み込み、排雪場所まで運搬する方法が一般的です。こうすることにより、ホイールローダーのバケットに雪を入れて走っているだけの時間がなくなり、無駄も少なく作業を進めることができます。 まとめ 今回はホイールローダーの操作について解説しました。機動性や運搬性に優れた機械ですが、効率的な作業をおこなうにはある程度の慣れと、周到な作業計画をあらかじめ用意することが大切です。 積み込みや作業には様々な方法がありますが作業計画のもと、現場にあった方法、機械、車両を使うことで、効率的かつ安全な作業が実現できます。 また、ホイールローダーで材料をダンプトラックの荷台へ積み込む際には、ドライバー同士の連携も必要です。事故防止のためにも作業前にはダンプの運転手と打ち合わせをおこなうと良いでしょう。 大きな力を発揮するホイールローダですが、無理な使い方をするとローダーの各部やバケットも損傷するほか、路面の舗装も傷めてしまいます。無理せず効率良く作業しましょう。

    #ホイールローダー

    2022/10/21

    17,725

他の記事をみる

OFFICIAL SNS公式SNS

youtube YouTubeトクワールドYoutubeチャンネル

愛知県春日井市の中古重機・建機専門店「株式会社トクワールド(TOKU WORLD)」のYouTubeチャンネルです! 主に自社在庫の機械やアタッチメントの動作確認の動画を中心に、多数アップしておりますので是非チャンネル登録をお願い致します!

ページの先頭へ