車両
2021/10/13
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運搬車両の種類を解説-トラックのサイズや平ボディやバンボディ、ウィングボディの形状種類
運搬車両の種類を解説
運搬車両のサイズの違い
運搬車両の種類を知るためには、まずサイズの違いについて知っておくことが重要です。
サイズの違いを理解するのは難しくないので、ぜひ運搬車両のサイズの違いを知っておくようにしましょう。
1. 小型トラック
運搬車両の中でももっとも小さなサイズが小型トラックです。
一般的に2トントラックや3トントラックと呼ばれる運搬車両は、小型トラックに分類されます。
小型トラックに分類されるのは、全長4,700mm以内、全幅1,700mm以内、全高2,000mm以内、最大積載量3,000kg以内という運搬車両です。
ただしこれは道路運送車両法による区分であり、トラックメーカーの区分としては4トン未満が小型トラック、それ以上が中型もしくは大型トラックと区分されています。
2. 中型トラック
中型トラックは積載量が3トンから4トン程度の運搬車両を指します。
普通免許を取得している方は、最大積載量によって運転できる中型トラックが異なるので、運転の際には細心の注意が必要です。
寸法は、全長12,000mm以内、全幅2,500mm以内、全高3,800mm以内です。
荷台の形状によっても積める荷物の量が大きく変化するので、どの程度の荷物を積載できるのかをチェックすることが重要です。
3. 大型トラック
4トン以上の最大積載量のトラックを大型トラックと呼びます。
大型トラックは、小型・中型トラックと比較してもサイズや最大積載量が非常に大きな運搬車両です。
大型トラックを運転する場合には大型免許が必要となるので、運転する場合には注意が必要です。
運搬車両の形状による違い
運搬車両をサイズによって区別することは重要ですが、どのような形状になっているかもしっかり考慮しなければなりません。
荷台の形状によって積載できる荷物の量が変わるからです。
もっとも効率よく荷物を積むために、運搬車両の形状についてもしっかり確認するようにしましょう。
1. 平ボディ
もっとも汎用性の高い運搬車両が「平ボディ」です。
平ボディとは、荷台がフラットになっていて、屋根がついてないタイプです。
屋根がついてないので、高さのある家具や荷物などを積めるという特徴があります。
しかし屋根がないため、悪天候の日には荷物が濡れてしまったり、車の揺れによって荷物が落下してしまったりする恐れがあります。
こうしたデメリットをカバーするため、風雨を防ぐためにシートをかぶせたりロープを使って荷物を固定したりする必要があるでしょう。
2. バンボディ
現在もっとも一般的な形状となっているのが「バンボディ」です。
バンボディとは、荷台がアルミ製のボックス型になっている運搬車両で、風雨から荷物を保護できるのが大きなメリットです。
荷物をしっかり保護できる観点から現在ではバンボディのニーズが高まっています。
商用車として使っている会社も少なくなく、災害時にも活躍できる運搬車両としても人気です。
3. 保冷車・冷蔵車・冷凍車
バンボディの中でも、とくに外気の影響を受けにくいように作られているのが「保冷車」です。
荷台に断熱加工が施されているので、低温での保存が必要な食材なども運搬可能です。
保冷車の場合には積み荷を冷やすことはできませんが、冷蔵車や冷凍車を利用すれば冷凍食品を運ぶこともできます。
魚介類や生鮮食品なども鮮度を保ちながら運搬できるでしょう。
4. ウィングボディ
バンボディの中でも荷物の積み降ろしのしやすさを重視したものが「ウィングボディ」です。
ウィングボディはバンボディの両側が鳥の翼のように広げられるようになっている荷台で、より多くの荷物を運搬するのに適しています。
長い荷物を積むこともできれば、横から小さな荷物を隙間なく積み込むことも可能です。
ウィングボディは中型・大型トラックにのみ適用されている形状で、小型トラックには導入されていません。
運搬車両の種類を理解してトラックを選ぼう
運搬車両のサイズや形状について理解しておくと、どのようなトラックを選べばよいのかがわかります。
運搬車両の利用には費用もかかるため、適切なサイズや形状の運搬車両を選ぶことが大切です。
荷物を運搬する際には、運搬車両についても理解しておきましょう。
また、普通免許だけでは中型トラックの一部や大型トラックが運転できません。
自分の免許についても再度確認しておくようにしましょう。