クレーン
2022/06/15
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クレーン運転士になる為に必要な免許や資格とは? 取得にかかる費用もまとめて解説致します!
クレーンを自分の手足のように操作したいと思っている人もたくさんいることでしょう。
しかし、クレーンの資格や免許は種類によって分けられているので、理解するのも一苦労です。
費用もある程度理解していないと、いざという時にすぐ行動できない、なんてことになりかねません。
また、講習の内容を全く知らずに参加して、不合格になってしまってはお金と時間がもったいないです。
そこでこの記事では、
・「クレーンの資格や免許を取得したいけど、複雑でどれか必要か分からない!」
・「資格や免許を取得するときの、費用が知りたい!」
・「試験内容や講習の内容が、全く分からない!」
という悩みをお持ちの方に向けて
・クレーンの種類別 必要な資格や免許とは?
・実際に、クレーンを運転できるようになるまでにかかる費用はどのくらい?
・どういった内容の試験なの? 講習の内容は?
これらについて、解説していきます。
クレーンは、人力で運べない物を運搬できるパワフルで頼りがいのある味方ですが、それ故に事故や災害を絶対に起こさないように、気を付けなければいけません。
ぜひ、この記事を最後まで読んでいただき、適切な資格や免許取得を行い安全第一で操作してください。
それでは、解説していきます。
種類別に紹介! 操作に必要な資格や免許とは?
基本的にクレーンの資格は、吊り上げ荷重によって変ります。
自分が運転したいクレーンの吊り上げ荷重をイメージしつつ、この記事を読んでいただければ、より理解が深まる思います。
クレーンと移動式クレーンに分け、そこから種類別に細かく解説していきます。参考にしてください。
クレーン運転士になる為に、必要な資格・免許とは?
・吊り上げ荷重が5t以上:クレーン・デリック運転士免許(限定なし)クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定)
・吊り上げ荷重が5t以上の床上運転式:クレーン・デリック運転士免許(床上運転式クレーン限定)
・吊り上げ荷重が5t以上の床上操作式:床上操作式クレーン技能講習
・吊り上げ荷重が5t未満:クレーンの運転の業務特別教育
これを見て、デリックって何?と感じた方のために簡単に解説します。
デリックとは、クレーンと同様に荷を動力を用いて吊り上げることを目的とした機械装置ですが、違いは荷の水平移動が必須ではありません。 荷を水平に移動できるものもあれば、できないものもあります。
また、エンジン等を別で取り付け、ワイヤーロープやウインチによって操作を行うことも特徴の1つです。
昔はクレーン運転士免許とデリック運転士免許は分かれていたのですが、平成18年4月1日に、労働安全衛生法関係法令の改正がありクレーン運転士免許とデリック運転士免許が統合されました。
改正前のデリック運転士免許ではクレーンを操作できません。
それでは、クレーンの運転に必要な資格を1つずつ解説します。
クレーン・デリック運転士免許(限定なし)
クレーン運転士が必要な場面で、活躍することができます。
このことから、非常に人気の資格になっています。
試験は、学科試験と実技試験があり、合格率は学科試験が約60%。実技試験が約50%にです。
しっかりと対策を行えば、決して難しくありません。
この資格は
・デリックも運転する必要がある方
・全てのクレーン・デリックを運転できるようになりたい方
におすすめです。
クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定)
クレーン・デリック運転士免許(限定なし)と違い、デリックは運転できません。
デリックを運転しなければいけない方は注意してください。
こちらも合格率は学科試験が約60%。実技試験が約50%です。
この資格は
・デリックを運転する必要の無い方
・全てのクレーンを運転できるようになりたい方
におすすめです。
クレーン・デリック運転士免許(床上運転式クレーン限定)
・床上運転式クレーン
・床上操作式クレーン
・跨線テルハ
・5t未満のクレーン
これらを運転・操作することが出来ます。
床上運転式クレーンとは、
・無線ではなく、押しボタンスイッチなどを使い、床上で操作する
・荷の移動に関係なく、一定の位置で操作ができるbr> ・運転士がクレーンの走行とともに、移動する
になります。
床上操作式クレーンと似ていますが、荷の移動に関係なく操作が可能かというところが違います。
床上運転式クレーン:運転士が荷とともに移動しないクレーン
床上操作式クレーン:運転士が荷とともに移動するクレーン
この違いは覚えておいて損はないです。
こちらの合格率も、学科試験約60%。実技試験約50%となっています。
この資格は
・自分の用途に合ったクレーンのみ運転することを考えている方
・5t未満のクレーンを運転できる免許を取得したい方
におすすめです。
床上操作式クレーン運転技能講習
・床上操作式クレーン
・跨線テルハ
・5t未満のクレーン
これらを運転・操作できるようになります。
技能講習となるため、約20時間の学科・実技講習を受講すれば、資格を取得することができます。
なるべく早くクレーンを運転したいという方におすすめです。
クレーンの運転の業務特別教育
・跨線テルハ
・5t未満のクレーン
これらを運転・操作できるようになります。
特別教育となっていますので、約13時間の学科・実技講習を受ければ資格を取得することができます。
5t未満のクレーンを運転できるようになりたいという方におすすめです。
最後に現場や工場でクレーン運転士として活躍したいと考えている方は、玉掛け作業の資格も取得することをおすすめします。
玉掛け作業とは、フックに荷を掛けたり、外したりする作業のことです。
玉掛作業が出来ないとなると、活躍できる場所は限られてしまいますので注意するようにしてください。
移動式クレーン運転士になる為に、必要な資格・免許とは?
・吊り上げ荷重が5t以上:移動式クレーン運転士免許
・吊り上げ荷重が1t以上5t未満:小型移動式クレーン運転技能講習
・吊り上げ荷重が1t未満:移動式クレーンの運転の業務特別教育
それでは、1つずつ解説します。
移動式クレーン運転士免許
こちらの免許を取得すると、5t以上を含む全ての移動式クレーンを運転・操作することができます。
大規模な現場でパワフルに働きたいという方は、この資格に挑戦して免許取得を目指してください。
合格率は、学科試験が約65%。実技試験が約60%になっています。
クレーンの資格に比べると、少し取得しやすいようです。
この資格は
・移動式クレーンを全て運転できるようになりたい方
・大規模な現場で活躍したい方
におすすめです。
小型移動式クレーン運転技能講習
こちらの資格を取得すると、1t以上から5t未満の全ての移動式クレーンを運転・操作することができます。
技能講習となっていますので、約20時間の学科・実技講習を受講すれば、資格を取得できます。
最短で小型移動式クレーンを運転ができるようになります。
この資格は
・小型移動式クレーンを運転できるようになりたい方
・移動式クレーンの用途が明確にわかっており、5t以上は必要ない方
におすすめです。
移動式クレーンの運転の業務特別教育
こちらの資格を取得すると、1t未満の移動式クレーンを運転・操作することができます。
特別教育となっていますので、約13時間の学科・実技試験を受講すれば、資格を取得できます。
1t未満となると、活躍できる場所が限定されますので、自分の用途に合っているか確認が必要です。
この資格をおすすめする方は、小型移動式クレーン運転技能講習と同じになります。
移動式クレーンでも同様に玉掛作業の資格を取得することをおすすめします。
移動式クレーンで公道を走行して現場に入り、移動式クレーンを運転して帰るには、クレーンに適した運転免許が必要になります。
運転免許はセットと考えて、計画的に取得するようにしてください。
大規模な現場でパワフルに働きたいという方は、この資格に挑戦して免許取得を目指してください。
合格率は、学科試験が約65%。実技試験が約60%になっています。
クレーンの資格に比べると、少し取得しやすいようです。
この資格は
・移動式クレーンを全て運転できるようになりたい方
・大規模な現場で活躍したい方
におすすめです。
技能講習となっていますので、約20時間の学科・実技講習を受講すれば、資格を取得できます。
最短で小型移動式クレーンを運転ができるようになります。
この資格は
・小型移動式クレーンを運転できるようになりたい方
・移動式クレーンの用途が明確にわかっており、5t以上は必要ない方
におすすめです。
特別教育となっていますので、約13時間の学科・実技試験を受講すれば、資格を取得できます。
1t未満となると、活躍できる場所が限定されますので、自分の用途に合っているか確認が必要です。
この資格をおすすめする方は、小型移動式クレーン運転技能講習と同じになります。
移動式クレーンでも同様に玉掛作業の資格を取得することをおすすめします。
移動式クレーンで公道を走行して現場に入り、移動式クレーンを運転して帰るには、クレーンに適した運転免許が必要になります。
運転免許はセットと考えて、計画的に取得するようにしてください。
種類別!実際に資格・免許を取得するのに費用はどのくらいかかるの?
次にクレーン運転士になるにはどのくらい費用が掛かるのかを解説します。
結論から言うと、教習所によって多少の違いはありますが、おおよそ下記の費用になります。
・免許取得→10万~15万
・技能講習→3万~5万
・特別教育→1万5千円~2万
前述した通り玉掛け作業・運転免許の資格も必要になってきます。
玉掛け作業の場合は、
・技能講習→2万~4万
・特別教育→約2万
運転免許の場合は、
・大型特殊車→約10万~20万(取得している免許により変動)
・大型自動車→約20万~35万(取得している免許により変動)
・中型自動車→約10万~27万(取得している免許により変動)
それでは、詳しく解説します。
クレーン・デリック運転士免許
床上操作式クレーン運転技能講習
教習所によって金額も多少変わりますので、必ずホームページを確認してください。
クレーンの運転の業務特別教育
クレーンの吊り上げ荷重が小さくなれば比例して、費用も安くなります。
移動式クレーン運転士免許
クレーンと移動式クレーンに大きな違いはありません。
しかし、移動式クレーンの場合は運転免許も取得の必要があります。
小型移動式クレーン運転技能講習
移動式クレーンの運転の業務特別教育
全ての資格に言えますが、この金額にプラスして諸費用が掛かりますので注意してください。
免許取得から技能講習、特別教育と段階的に費用は安くなります。
実際どんなことを勉強するの? 試験・講習の内容とは?
運転士免許の試験内容とは?
・クレーン及びデリックに関する知識
・原動機及び電気に関する知識
・クレーンの運転のために必要な力学に関する知識
・関係法令
学科試験の試験時間は全科目を通して、2時間30分です。
実技試験科目は以下の通りです。
・クレーンの運転
・クレーンの運転のための合図
移動式クレーンの場合は、
・移動式クレーンの運転
・移動式クレーンの運転のための合図
クレーンの学科試験は、過去問と似た内容が出題される傾向があります。
しっかりと、対策して勉強すれば難しくありません。
技能講習の講習内容とは?
・床上操作式クレーンに関する知識と原動機及び電気に関する知識
・小型移動式クレーンに関する知識と原動機及び電気に関する知識
・床上操作式クレーンの運転のために必要な力学に関する知識
・小型移動式クレーンの運転のために必要な力学に関する知識
・関係法令
これらの中で、必要なものを受講する形になります。
その後、実技講習を計7時間ほど受講して、完了です。
特別教育の講習内容とは?
・クレーンに関する知識
・原動機及び電気に関する知識
・クレーンの運転のために必要な力学に関する知識
・関係法令
これらを勉強し、その後実技講習を計4時間受講すると無事完了です。