高所作業車
2022/08/24
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高所作業車の運転技能講習を受講する前に不安要素を無くしておこう。試験内容や抑えておくべきポイントを解説します
国家資格という響きで一見難しそうな印象を受けますが、高所作業車の運転技能講習は合格率99%です。
高所作業車の運転技能講習を受講する前に知っておきたいポイント。
● なぜこれほどまで合格率が高いのか
● 確実に資格を取得するために知っておくべきポイントは何か
今回の記事は、これらを分かりやすくまとめました。
また、高所作業車の運転技能講習にかかる時間や試験内容など、基本情報もまとめてお伝えします。
高所作業車を操作できれば、キャリアップに繋がり現場で即戦力として働けます。
高所作業車と運転技能講習について知ろう!
●高所作業車の定義とは?
●運転技能講習とは?
自分が受講する講習の知識を身につけておくことによって、内容が頭に入ってきやすくなります。
既に理解している方も、復習は大切です見直しのつもりで読んでください。
高所作業車の定義とは?
高所作業車は、インフラ整備などで使用されている建設重機です。
しかし、インフラ整備だけに使用されているわけではありません。
もっと皆さんが身近に感じられる、飛行機の点検、ドラマや映画の撮影にも使用されています。
高所作業車の定義は、以下になります。
●走行機能が搭載されており、自身の動力で不特定多数の場所へ移動ができる
●動力を利用して作業床の上昇と下降を行える
●作業床を2m以上の高さにでき、人が搭乗したまま走行や上昇ができる
高所での作業は、事故が多く問題視されていました。
その問題を解決してくれたのが、高所作業車です。
高所作業車の定義とは?
しかし、インフラ整備だけに使用されているわけではありません。
もっと皆さんが身近に感じられる、飛行機の点検、ドラマや映画の撮影にも使用されています。
高所作業車の定義は、以下になります。
●走行機能が搭載されており、自身の動力で不特定多数の場所へ移動ができる
●動力を利用して作業床の上昇と下降を行える
●作業床を2m以上の高さにでき、人が搭乗したまま走行や上昇ができる
高所での作業は、事故が多く問題視されていました。
その問題を解決してくれたのが、高所作業車です。
運転技能講習とは?
危険な作業や特別な技術が必要と判断された作業において、最低限の知識を身につけていただくことを目的としています。
あくまで、最低限の知識を身につけることが目的なので、資格の取得が難しいというわけではありません。
その後の技術は、実践あるのみです。現場で学んでいく姿勢が大切になります。
高所作業車の運転技能講習と特別教育の違いとは?
●高所作業車運転技能講習
●高所作業車運転特別教育
どちらも、非常に人気の高い資格です。
「何が違うの?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか?
最大の違いは、運転できる高所作業車にあります。技能講習の方が、特別教育に比べて運転できる高所作業車の幅が広いです。
その他の違いとして、講習時間や試験の有無などがあります。
1つ1つ詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
運転できる高所作業車の能力が違う
高所作業車技能講習 | 高所作業車の上昇能力が10m以上 |
高所作業車特別教育 | 高所作業車の上昇能力が10m未満 |
つまり、上昇能力に関係なく全ての高所作業車を運転できるということです。
したがって、特別教育で事足りる場合でも上昇能力が10m以上の高所作業車に乗る可能性がある場合は、運転技能講習を受講してください。
運転技能講習と特別教育では時間や費用が違う
運転技能講習は、特別教育に比べると時間や費用の負担が大きくなります。
上昇能力10m以上の高所作業車を運転するのは、その分危険が増すということです。
具体的には、以下のような違いがあります。
高所作業車運転技能講習 | |
講習の時間 | 12時間~17時間 |
講習の費用 | 約4万円 |
高所作業車運転特別教育 | |
講習の時間 | 9時間 |
講習の費用 | 約2万円 |
高所作業車の運転技能講習には、学科試験と実技試験がある
しかし、技能講習は試験があります。
試験に合格できなかった場合、資格は取得できません。
試験と聞くと不安になる方もいるかもしれませんが、心配しなくても大丈夫です。
運転技能講習の試験は、落とすための試験ではなく、講義を聞いていたか確認する試験です。講義をしっかりと聞いていれば合格を目指せます。
運転技能講習は、修了証の発行が義務付けられている
特別教育では、教育をした記録さえあれば修了証の発行は、義務付けられていませんでした。
しかし、運転技能講習では教習所が修了証の発行をしなければならないと義務付けられています。
現場では、高所作業車を運転していると現場監督に資格を見してほしいと言われることもあります。
トラブルが起きた時のために、仕事中は常に携帯しておくことをおすすめします。
高所作業車の運転技能講習の詳しい講習内容
次に、講習内容をさらに詳しく解説していきます。
講習の内容と時間は、以下のようになります。
学科 | |
作業に関する装置の構造及び取り扱いの方法に関する知識 | 5時間 |
原動機と電気に関する知識 | 3時間 |
運転に必要な一般的な知識 | 2時間 |
関係法令 | 1時間 |
実技 | |
高所作業車の作業に必要な装置の操作 | 6時間 |
合計17時間と非常に長丁場です。
教習所によりますが、この内容を2日間〜2.5日間でこなしていきます。
「17時間も拘束されるのか… 長すぎる!」と思った人方もいるのではないでしょうか?
実は、学科の時間を短縮する方法があります。
自分が既に取得している資格によって学科講習を一部免除という制度があります。
この後解説します。
学科試験と実技試験の内容を知っておこう
学科試験
各講習の分野に分かれており、1つでも4割以上の点数が取れていない分野があれば、不合格になってしまいます。
試験に出るのは、本当に重要な部分のみです。ひっかけ問題等もありません。
しっかりと、講義を聞いて試験前は、復習するようにしてください。
実技試験
したがって、1つ1つ確実に操作を行い、焦らないことが大切になります。
試験内容は、高いところに設置してある紐から、洗濯ばさみを取り外すという内容です。
制限時間は6分になります。
合図と声掛けを徹底する、アーム操作の順番を守る等の基本的な事を行えば、不合格になることはありません。
適度な緊張感を持って試験に挑んでください!
高所作業車の運転技能講習を合格するためのポイント
次に、高所作業車の運転技能講習に合格するためのポイントを解説していきます。
今回紹介するポイントは、
●合格率の高さ
●試験合格に必要な総合点数
●真面目に受講することの大切さ
になります。
合格率は99%以上なので、難しくはない
国家試験と聞くと、難しいのではと思うかもしれませんが、そうではありません。
前述しましたが、人を落とすための講習ではなく、最低限の知識を身につけてもらうことを目的としているためです。
この合格率の高さから、毎年多くの人が資格を取得しています。自信を持って講習を受講してください。
試験合格には6割以上の点数を取る必要がある
さらに、学科試験では各講習での試験で4割以上の点数を取ることが必須です。
真面目に受けて、話をよく聞こう
合格率99%以上の資格なので、真面目に講習を受講すれば合格します。
試験の問題に関しても、講師の方が大切なポイントを強調して伝えてくれるためしっかりとメモしてください。
そのポイントを押さえておけば6割以上の点数を取ることは難しくありません。
実際に不合格になっている1%の方は、遅刻や欠席をした人。講習中に居眠りやスマートフォンを触っていた人です。
講師の方は、皆さんの命を守るために高所作業車で守るべきルールを教えてくれます。
真面目に受けて、しっかり勉強してください。
運転技能講習の学科を一部免除できる資格とは?
免除になる資格と聞くと、ものすごい専門性がある資格だと思うかもしれません。
しかし、ごく一般的な資格でも、学科講習を免除してくれます。
教習所に支払う費用も変わってきますので、お持ちの資格を確認してみてください。
有利になる資格一覧
●移動式クレーン運転免許
●小型移動式クレーン運転技能講習
●大型特殊自動車免許
●大型自動車免許
●普通自動車免許
●フォークリフト運転技能講習
●ショベルローダー等運転技能講習
●車両系建設機械運転技能講習(整地等、基礎、解体)
●不整地運搬車運転技能講習
一番注目してほしいのが、普通自動車免許です。
非常に一般的な資格なので、取得している方も多いのではないでしょうか?
また、これらの資格は大きく分けて2つのパターンに分類できます。
中には、講習を5時間ほど免除してくれる資格もあるのです。
免除される資格は大きく分けると2パターンある
講習の時間を一番免除してくれる資格
●移動式クレーン運転免許
●小型移動式クレーン運転技能講習
これらの資格は、
●原動機および電気に関する知識
●運転に必要な一般事項に関する知識
この2つを免除できます。
時間にすると、計5時間。費用は、5千円ほどです。
上記の資格を取得している方は、忘れずに申請しましょう。
普通自動車免許など他の資格は、運転に必要な一般事項に関する知識の講習を免除してくれます。
時間にすると、計3時間。費用は、3千円ほどです。
このように、高所作業車の運転技能講習は、
1.17時間
2.14時間
3.12時間
の3種類があります。
高所作業車を安全に使用するために気を付けること
決して、短い時間ではありません。
便利な反面、危険もあるということです。
高所作業車での代表的な事故は、3つあります。
● 高所作業車からの墜落
● 頭上にある構造物との接触
● 周囲の人との接触
運転技能講習の実技では、これらの事故が起きないように丁寧に操作方法や合図関係を教えてくれます。
実技試験の時だけ守るのではなく、現場に配属されても必ず安全第一で作業するようにしてください。