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軽トラに乗せられるユンボについて。【中古や軽トラ購入の注意点についても解説】

ユンボ

2022/06/13

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軽トラに乗せられるユンボについて。【中古や軽トラ購入の注意点についても解説】

農業で活躍する軽トラとユンボ

大量の土を掘削でき、軟弱な土壌でも走行することが可能なクローラーを備えたユンボと、小型ながら沢山の荷物を積載できて舗装されてない農道や林道も駆け抜ける軽トラックは農家にとってはトラクターと並ぶほど需要が高い装備です。

例えば、畑作りの工程で「天地返し」というものがありますが、文字通り天と地をひっくり返すように畑の表面土と深層土を入れ替える作業で土壌改良の一法です。

同じ土壌で作物を長く栽培していると、表面層の土は養分不足や微量元素の欠乏などで生育に支障が及ぶだけではなく土壌の悪化が進行して大変なことになります。

そうならないために、普段の耕運機やトラクターによる耕運作業で堆肥や肥料が混ぜられている「作土」と、肥料が混ざってない下層の「心土」とをスコップを使って入れ替えることで、深層に眠っている土を表面層に露出させ新たな作土として利用するので、連作被害を回避することができます。

根の深い根菜や芋類を栽培しているプロの農家はユンボを使った大掛かりな作業を行うので自前の機械とトラックを揃えている方も多いです。

稲作のシーンでは、代かき前に田んぼを水平にするために「土引き」を行いますが、ユンボの整地能力が最大限に生かされる作業でしょう。

水平ではないでこぼこな田んぼに水を張ってしまうと、地面が高い場所には雑草が生えやすく、地面が低いと苗が水没してしまい成長が遅れるか、苗がダメになることが起こります。

雑草管理が大変になるばかりではなく稲の成長や収穫量にも影響するので、田んぼは地面と水面の高さを均一にする必要があります。

法面バケットの微妙な角度を調整し、前後移動で土が高い地面から低い場所へ引っ張っていくのですが、ベテラン作業員は短時間で作業できます。

軽トラは、軽自動車ながら十分な耐久性、積載力と4WDによる不整地走破性を持ち合わせています。田舎では当たり前のように目にしますが、都会では逆に目立ちます。

軽トラはちょっとした荷物の移動や農家では野菜や道具の搬送にも重宝され、農林業だけではなく荷物を運ぶ仕事にも需要が高い車です。

商業車としてのイメージが強い軽トラですが、近年ではキャンプの再流行もあり、軽トラでキャンプを行う「軽キャン」という言葉が生まれるほど、趣味での利用やアクティブレジャーで人気が高まっています。

軽トラキャンプは軽トラックの荷台をカスタムして居住空間にするスタイルのキャンプです。

キャンピングカーなどを購入するよりも安価で、毎回テントの組み立てと撤収を行う手間も省けます。

軽トラは北米を中心とした海外でも人気が高く、日本滞在経験のある海外の方が軽トラの魅力を知ったのがきっかけで、日本からの輸入や取引もされているそうです。

アメリカは道路も土地も広いため大型の車両が多い傾向にあり、軽トラという車は珍しいようです。

その小回り性能や積載能力はゴルフコースや私有地などでカートのように使われ、パワフルで丈夫な部分も高い人気の理由になっています。

また、カスタムベースとしてリフトアップが流行しているようで街中でもかっこいい塗装やカスタムの軽トラを見かけることが増えました。

一昔前の軽トラ=田舎臭い、ダサいといったイメージは薄れてきているようです。

土木や建築現場でもお馴染みユンボ(バックホー)

整地、運搬、積み込み作業が多発する工事現場でユンボが活躍しています。軽トラも資材や機械の運搬で使われ、仕事用の車として個人所有する職人さんもいます。

建設現場、農林業、運送業のみならず趣味としても幅広い分野で利用される軽トラ。その魅力は、クロカン4WD車と同じ構造の強靭なラダーフレームによる悪路走破性と耐久性、十分な積載能力といった性能面が挙げられます。

未舗装の農道や林道はもちろん雪道にも強く、作物の収穫時は柔らかい土の畑にそのまま軽トラを乗り入れることもできます。

車体が小さいので住宅街や山道の狭路も通ることができ小回り性能の高いです。

そして、軽自動車に分類されるので自動車税や車検代が安いのもメリットのひとつ。

自動車税だけで言えばバイクと変わらない金額、さらに燃費もよく月々のガソリン代があまりかからないという維持費上の利点があります。

しかし、荷台に面積を取られているので、軽トラの車内はどうしても窮屈になってしまします。

乗員も2名で、運転席も狭いうえに基本的にはリクライニング機能がない直角の硬いシートです。お世辞にも乗り心地はいいとは言えません。

長距離ドライブに適さないという部分を除けば、運搬や引っ越しなど日常的な場面での活用性もあるので利点が多い車と言えるでしょう。

あらゆる場面において万能な軽トラですが、積載重量については道路交通法で350kgまでと定められており、重量を超過して公道を走行すると過積載として警察に止められてしまうことがあります。

そのため中には軽トラに積載することを想定した機械や車載用仮設トイレなどの商品が多く開発されています。
(例トラクター、仮設トイレ)

軽トラにユンボは積載可能か?

軽トラの荷台に積む貨物のサイズ、重量は安全のため道路交通法によって、長さが「車両の長さ+車両の長さの10%を超えたものを含まない」、高さが「地面から2.500mまで」、幅が「車両の幅を超えない」と定められています。

最大積載量は350kgですので他の軽自動車と比べると、たくさんの荷物を運ぶことができます。

田舎では軽トラで一袋20kgの肥料を50袋くらい積載していたり、高く稲俵を積み上げて走行している姿を見ますが、ブレーキやカーブが効かなくなるので危険です。

道路交通法が適用されるのは公道の場合で個人の敷地である場所は適用外ですが、荷重積載による事故も発生しているので、敷地内走行だとしても過積載は避けたほうがいいです。

結論は、道路交通法の定める範囲の「積載寸法」「積載重量」のユンボであれば軽トラにも積載可能ということになります。

軽トラックに積載できるミニユンボ(ミニバックホー)

軽トラにユンボを積載できるかどうかは、機械の重量による部分が多くを占めます。

高さと長さに関しては、ミニユンボを乗せる分にはまったく問題がないのですが、350kgを超えるユンボですと積載することはできません。

注意しなければいけないのが、ユンボの機械総重量が道路交通法で定める重量の350kgとしても、バケットなどを含めたらそれを超えてしまう場合があります。

積み下ろしに必要なアユミ板や予備の燃料などを一緒に運ぶと積載量をオーバーしてしまうので、軽トラに積載できるユンボの重量は最高でも340kgを基準に考えると良いでしょう。

ミニユンボの中でも小型で、軽トラに積載可能な重量300kgクラスのユンボもメーカーから開発されています。

その小ささからマイクロユンボやマイクロショベルとも呼ばれ、通常のユンボよりもコンパクトで使い勝手が良さそうですが、他の重機と同様に免許と資格がなければ私有地以外での運転はできませんのでご注意ください。
しかし、軽トラに積載可能な重量350kg以下のマイクロユンボを製造しているのは現在コマツのみで、世界最小級のミニショベルと言われる「PC01-1 マイクロショベル」が該当します。

コマツPC01-1 マイクロショベルの機械質量は300kgで、これは機械の質量にプラスして水やオイルといった油脂類や燃料も満タンにした質量、そして作業に必要な作業装置、装備、付属工具の質量を含んだものです。

つまり運転や作業ができる状態での重さということです。

バケット容量は0.008m3で、定格出力は2.6kwとなっています。
重量的にも軽トラでの運搬が可能な規格になっており、ミニマムなボディでも建機並みのパワーと、全幅580mmというコンパクトさで、塀と民家の間などの狭い場所や細かい作業も可能です。

乗り心地もまるでスクーター感覚で、全旋回とブームスイング式で溝掘作業も簡単で行えるほか、埋め戻しや整地作業もできるブレードを装備しているなど、ユンボとしては必要な性能を備えています。

新車価格は100万円程で、中古で約50〜60万円くらいが相場です。

かつてはコベルコのSSシリーズやヤンマーのてんとう虫など、各メーカーからコンパクトで軽トラの積載重量をクリアしているマイクロユンボの生産がされていました。

数十年前に生産が終了した重量340kgのコベルコSS1はかなり古い機械ですが、今でも人気があります。

ちなみにSS1よりもさらに小型なSS2/1というのも存在します。

中古のマイクロユンボを購入する際の注意ですが、先ほど紹介したコマツPC01-1以外の機械は既に生産が終了していることもあり、専用部品も当然ながら在庫がありません。

年式が古い中古マイクロユンボは、修理の際は代替えできるパーツを流用するなどの工夫や施工が必要かと思います。

SS1の場合は、コベルコ営業所によると汎用部品があり、取扱説明書もコピーなら提供していただけるようです。

300kgほどの超小型ミニショベルでしたら、庭で畑やガーデニング、造園をやっている家庭での需要も高いです。

軽トラを中古購入する際のメリット・選ぶ際の注意点

軽トラの購入を考えた際、新車と中古車のどちらがいいでしょう。

新車の軽トラは普通乗用車のように割引キャンペーンの対象になることが少ないため価格が高くなりがちです。さらに受注生産なので納車まで時間がかかります。

新車購入だと自分好みのメーカーオプションが付けられたり、耐用年数が長い点がメリットですが、乗り方や整備状況にもよって車の寿命は異なるので、中古車でも長く使用できる車もあります。

低価格で買い求めることが中古車の最大なメリットです。しかし、車体の整備状況によって購入時の状態に違いがあるので、信頼できる中古車販売店で購入するすることがおすすめです。

軽トラは本来、悪路などでの運搬を目的として製造されているので、すぐ故障しないように装備や構造はシンプルな作りになっていることが多いです。

そのため加工がしやすく軽トラのカスタムパーツなども多くあるので、購入後に外装やボディーカラーを変更するなど、自分好みにカスタムできます。

中古車で購入すれば初期費用が安く済み、その分カスタムにお金をかけることができます。

車体をカスタムする前提なら中古車で安く購入するというのもひとつの選択肢になります。

軽トラックの選び方

一見どれも同じように見える軽トラックですが、用途により選ぶ際のポイントがたくさんあります。

例えば駆動方式で言うと、農業や林業、工事などで日常的に悪路を走ることが多いのであれば4WDがおすすめです。

舗装されていない田舎道や田んぼの畦道、坂の多い道でも滑りにくく安定した走行ができ、パワフルな走破性により、柔らかい土の上や雪道でもある程度でしたら走行可能です。

4WDの軽トラックは、2WDと切り替えができることができる「パートタイム4WD」という機能を搭載している車両がほとんどです。しかし、車体価格が上がり、2WDと比べると若干ですが燃費の悪いことがあります。

悪路を走るならMT車一択ですが、多くの軽トラックはMT車仕様です。

AT車と比べると価格が安いだけではなく、ぬかるんだ道や坂道などの走行環境やハードな走り方をするのであれば、状況に応じたギア選択をすることで効率の良い運転をすることができます。

軽トラックの所有や悪路運転をするような仕事の場合はMT免許の取得を視野に入れた方がいいと思います。

舗装路面を走ることが多いのならば低燃費でハンドリングも快適な2WDタイプがおすすめです。

2WD車の場合は、FR(フロントエンジンリアドライブ)とMR(ミッドシップエンジンリアドライブ)があり、ほとんどの軽トラではFR方式が採用されています。

普通自動車は主にFF仕様といわれる前輪が駆動するタイプですが、トラックや軽バンは基本的にFRという後輪駆動になっています。

これは、荷台のスペースを確保するために運転席の下にエンジンスペースを設けていることや、荷台に荷物を乗せて走ることがあらかじめ想定されているため、その重量がかかる後輪タイヤを駆動させることによって、より地面との摩擦力を高めていることが理由です。

さらにFFよりも小回りが効きやすく、雪道にも強いというメリットがあります。

MR駆動方式の軽トラは珍しいですが、FRとの大きな違いはエンジンが後部付近にあること。

そのため、ウエイトバランスがほぼ中心に集まるので、前輪と後輪の役割分担が行われ効率的かつ、特定のタイヤが過度に摩耗しないといった特徴があります。

車体前部にエンジンを載せているFRと比べ運動性能やコントロール性が良いので、カーブもスムーズに曲がれます。

MRを採用している軽トラは、静寂性の高さや車体後部に重量物であるエンジンが搭載されているので、空荷でも後輪に摩擦がかかりやすく安定した走行ができるというのもメリット。

デメリットとしては車内の居住性やトランクが狭くなってしまうこと、整備性の悪さがネックです。

MRは主にスポーツカーを中心に採用されていることもあり、高い運動性能を誇ることから細くてカーブが多い道などでその走行性能を発揮するでしょう。

比較的、長距離や馬力を必要とした運転をしないという方はAT車、またはAGS車という選択も良いです。

MT車のようにクラッチやシフトレバーの操作の必要がないので、運転に自信がない方や長距離などを楽に運転したい方におすすめです。

最近では、低燃費でMT車に近い性能を発揮できる4速タイプのAT車や、5MTをベースにクラッチやシフト操作を自動でおこなってくれるというAGSというタイプも登場しています。

MT車の性能が欲しいけどAT限定の免許しか持ってないので運転できないという方は是非チェックしてみてください。

軽トラ選びの際は荷台の乗せやすさや、広さにも確認してください。

荷物の積み下ろしが多い使用であれば、なるべく荷台が長く、低いものが理想です。

どれも同じように思えますが、わずかな差が積み下ろし作業のしやすさに影響するので、実物を見て判断してからの購入をおすすめします。

また、荷物を縛着する際にロープをかけるフックがついているタイプであると便利です。

まとめ

軽トラに乗せられるユンボ|まとめ
工事現場のみならず、農業を始めとしたあらゆる場面でユンボや軽トラが活躍しているのがわかったかと思います。

特に軽トラに積載できるユンボについて、法令面や重量について解説しました。

軽トラに積載可能なユンボは、コマツのマイクロショベルが現在で唯一製造している機械となっていますが、中古市場には積載可能な機械が多く出店されているという結果です。

軽トラに積載できるユンボのことについて参考になれば幸いです。
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そして油圧シリンダーから受ける強力なエネルギーによって、ブーム、アーム、ショベルを動かして作業するのです。 油圧ショベルのサイズは、ミニショベルと呼ばれるバケット容量が0.25立米以内のもから、大型ショベルの10立米以上のものまでさまざまです。 また機体の作業範囲によって、標準機、後方小旋回機、超小旋回機などの仕様の違いがあります。 油圧ショベルは、建設業はもとより林業や農業においても、作業の効率化や省力化に欠かすことができない重機です。 バックホー・ユンボは通称名 バックホーとかユンボというのは、油圧ショベルの通称名です。油圧ショベルという名称は、社団法人日本建設機械工業会が統一名称として提唱しています。 バックホーはバックホウとも表記され、日本国内の行政機関などでよく使われています。バックホーとは、back(後ろ)とhoe(くわ)を合わせた造語です。 ユンボは元々、フランスの建機メーカーSICM(シカム)社が製造した建設機械の商品名です。それを技術提携していた新三菱重工(現・三菱重工業)が国内販売するときに、ユンボという名称をそのまま使用したのです。 性能が高く汎用性もあるユンボは、建設業界を中心に大ヒット商品になり、油圧ショベルの代名詞のような存在になりました。現在では、建機レンタルの「レンタルのニッケン」の登録商標となっています。 似た呼び名のパワーショベルは、コマツが販売していた油圧ショベルの商品名です。この他、ショベルカーとかドラグショベルと呼ばれることもあります。 バックホーのサイズを見分ける方法と呼び方 バックホーとかユンボと呼ばれている油圧ショベルのサイズ(目安)は、機体に表記された型式を見れば判断できるようになっています。業界初心者の方も、簡単に見分けることができるものです。 機体に表記されている数字には、各メーカー共通で分かることと、各メーカーがそれぞれ独自で設定しているものとがあります。ここでは、その2つについて紹介しますので参考にしてください。 各メーカー共通でサイズが分かる バックホーのサイズ(目安)は、機体側面に表記された型番で確認できます。以下の画像の赤丸で囲んだ部分です。 PC200のPCはコマツ独自の型式番号、数字の200はサイズを現していて各メーカー共通です。以下に目安となるサイズを表にしました。 バックホーのサイズ(目安)の見分け方 型番にある数字 ショベル容量(立米) 呼び方(クラス) 機体重量(トン) 30 0.1 コンマイチ 3 60 0.2 コンマニ 6 120 0.4 コンマヨン 12 200 0.7 コンマナナ 20 上記はあくまで目安となります。 覚えておいてほしいのは、型番にある数字はバケット容量や機体重量と関連しているということと、バケット容量(目安)に応じてコンマ1とかコンマ2という呼び方をしているということです。 コンマ1とか2というのは、あくまで一般的な便宜上のクラス分けであり、会社によってはショベル容量の0.25、0.45、0.7というようなクラス分けをしているケースもあります。 機体にある英字のメーカーごとの意味 建設機械の機体には、メーカーが英数字の記号で商品型番を表記しています。たとえばコマツであれば、「PC78US」のようにです。 機体表記の型番を見ると、どこのメーカーの建設機械でどういう仕様なのか概要が分かるようになっています。 ただ、この記号はメーカーごとに独自の意味があるので注意が必要です。主要メーカー―の型番記号にについてまとめましたので参考にしてください。 コマツ 記号 意味 PC コマツ独自の商品記号 HB ハイブリッド UU 超小旋回型 US、MR 後方超小旋回型 LC ロングクローラー N1、E、EO モデル・シリーズ名 日立建機 記号 意味 UH、EX、ZX 日立独自の商品記号 ZH ハイブリッド US 後方小旋回型 UR 超小旋回型 K 解体仕様 LC ロングクローラー A、B モデル・シリーズ名 キャタピラージャパン 記号 意味 3、0 CAT油圧ショベルの商品記号 CR 後方小旋回型 SR オフセットブーム UR 超小旋回型 L ロングクローラー B、C、D モデルチェンジで英字が進む U、RR 標準機で後ろが短い コベルコ 記号 意味 SK コベルコ独自の商品記号 UR 超小旋回型 SR 後方小旋回型 LC ロングクローラー 1E、1ES モデル・シリーズ名 運転に必要な資格は機体重量で変わる バックホーは、建設機械の中の車両系建設機械に分類され、労働安全衛生法で次のように定義されています。 「動力を用い、かつ、不特定の場所に自走できるもの」 ここでは車両建設機械の種類と運転するために必要となる資格の取得方法について紹介します。 車両系建設機械の種類 車両系建設機械の種類をまとめました。 整地・運搬・積込み用機械ブルドーザー、モーターグレーダー、トラクターショベル、ずり積機、スクレーパー、スクレープドーザー 掘削用機械バックホー、ドラグショベル、ドラグライン、クラムシェル、バケット掘削機、トレンチャー 基礎工事用機械杭打機、杭抜き機、アースドリル、リバースサーキュレーションドリル、せん孔機(チューピングマシンを有するものに限る)、アースオーガー、ペーパードレーンマシン 締固め用機械ローラー コンクリート打設機械コンクリートポンプ車 解体用機械ブレーカー、鉄骨裁断機、コンクリート圧砕機、つかみ機 車両系建設機械は、運転技能講習の修了者でなければ運転業務に就くことはできません。 ただし機体重量が3トン未満であれば、「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」修了者は運転業務に就くことができます。 次章からは、車両系建設機械の運転業務の資格取得について説明します。 重量3トン以上は車両系建設機械運転技能講習 重量3トン以上の車両系建設機械は、種類ごとに運転技能講習を修了することが義務づけられています。 運転技能講習は各都道府県の登録教習機関で実施されていて、自分の住む地域の登録教習機関は、厚生労働省HPの「登録教習機関一覧」で簡単に確認できます。 厚生労働省|登録教習機関一覧 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/anzeneisei05.html 教習機関への受講申し込み手続きは、インターネットでもできますが、まずは電話で申込み方法や受講の流れを確認しておくと安心です。 運転技能講習の講習時間は、現在保有している資格や実務経験で違ってきます。一例として、愛知県の登録教習機関である「コマツ教習所 愛知センタ」の技能講習を参考に紹介します。 講習時間 受講料(税込) テキスト代含む 現在保有している資格及び実務経験 14時間 45,000円 ・大型特殊免許所有者又は、不整地運搬車運転技能講習修了者 ・普通、準中型、中型、大型免許を有し、小型車両系建設機械(整地等)特別教育修了後、機体質量が3t未満の車両系建設機械の業務経験が3ヶ月以上ある方 (特別教育修了証のコピー貼付、事業主経験証明必要、特自検点検表添付) 18時間 54,000円 ・小型車両系建設機械(整地等)特別教育修了後、機体質量が3t未満の車両系建設機械の業務経験が6ヶ月以上ある方 (特別教育修了証のコピー貼付、事業主経験証明必要、特自検点検表添付) 38時間 104,000円 ・上記のいずれにも該当しない方 講習時間と受講料は、14時間(2日)、18時間(3日)、38時間(5日)の3つのコースで行われています。自分がどのコースを受ければいいか不安がある方は事前に確認しておきましょう。 またコースや受講料は、地域や教習機関で若干違うことがありますので、必ず申込先教習機関に確認してください。 重量3トン未満は小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育 特別教育は、本来事業者が主体となって実施して、業務に就く作業者に教育しなければならないものです。しかし実際は、事業者の代わりに各登録教習機関で教育を受けることがほとんどです。 登録教習機関では、規定の教育を修了した受講者に各機関所定の修了書を交付します。 受講要件というものは特に無く、学科は7時間、実技は6時間を目安に2日間かけて実施されることが多いです。 受講料は、前述の「コマツ教習所 愛知センタ」を例にとると、テキスト代を含み消費税込みで17,000円です。ただ、実際に受講申し込みを行う登録教習機関に、事前に問い合わせしてみることをおすすめします。 バックホーで公道を走るなら運転免許も必要 バックホーは、土木や建設の現場内での作業や移動がほとんどです。ただ会社から現場、現場から新たな現場へと、公道を走って移動することが必要になる場合もあります。 そういうとき、バックホーをトレーラーや大型ダンプに積載して運搬する場合は必要ないのですが、公道を自走する場合は運転免許が必要になります。 自走するバックホーにはナンバープレートが必要です。またクローラー(キャタピラー)での公道走行は原則禁止されているため、タイヤ(ホイール式)で走るバックホーのみが公道を自走できます。 バックホーで公道を走るための免許は、自動車と同じく、バックホーの大きさ(車両総重量と最大積載量)で決まります。 以下にバックホーの大きさと必要な運転免許についてまとめました。 バックホーの大きさ 必要な運転免許 車両総重量5トン未満 最大積載量3トン未満 普通自動車免許 車両総重量5トン以上11トン未満 最大積載量6.5トン未満 中型自動車免許 車両総重量11トン以上 最大積載量6.5トン以上 大型自動車免許 必要な免許がなかったり、ナンバープレートなしのバックホーで公道を走ったりすると道路交通法違反で厳しく罰せられます。 バックホーの中古価格のサイズ別の相場は? バックホーの導入を検討するとき、まず気になるのが価格でしょう。サイズ別の相場を確認しておくことで価格交渉がしやすくなります。 バックホーは、中古で購入するのが一番お得です。新車の価格は数年で大幅に下がりますが、きちんと整備してある中古を選べば、新車と機能的には大きな差はありません。 ここでは中古建機販売会社とオークションで、中古価格の相場を紹介しますので参考にしてください。またレンタルで導入したときの価格についても付記しています。 一番お得な中古建機販売会社 建設機械のメーカーは、一般的に新車の価格を公表していないようです。理由は、売り先の会社との取引実績や使用する現場に合わせた仕様変更などで価格が変わってくることが多いからという理由になっています。 ただ少ない情報から新車価格の目安はつかむことができました。以下の表の金額を、現行の一般的な中古価格と比較してみてください。 新車価格の目安 ショベル容量(立米) コマツ(万円) 日立建機(万円) キャタピラー(万円)   新車 中古 新車 中古 新車 中古 0.14~0.16 490 85 500 100 640 125 0.2~0.22 660 180 670 190 750 210 0.4~0.5 1,050 410 890 390 1,020 420 0.65~0.7 1,780 580 1,610 560 1,700 650 中古の建設機械は、年式やアワーメーター、整備状況などにより価格は大きく変動します。あくまで目安の価格として捉えてください。 ネットのオークション 最近では建設機械のネットのオークションでの購入も一般的になりつつあります。なかでも取扱高ではヤフオクが一番でしょう。 ヤフオクでのサイズ別中古価格をまとめました。 ショベル容量(立米) ヤフオク価格(万円) 0.14~0.16 140 0.2~0.22 250 0.4~0.5 - 0.65~0.7 - ヤフオクでは、大きなサイズの出品(2023年5月現在)はありませんでした。 レンタルでの導入は? バックホーは複数あるのだが、予定外の工事が発生してどうしても足りなくなった、自社にあるバックホーは今の現場には大きすぎて使いにくいなどの場合、一時的にレンタルでの導入を検討されることもあるでしょう。 ここでは、バックホーをレンタルしたときの費用相場を紹介します。 商品名 レンタル料金(日額) 補償料(日額) 管理料(一括) ミニバックホー 重量1トンクラス 8,000円 500円 1,000円 ミニバックホー 重量1.5トンクラス 8,000円 500円 1,000円 ミニバックホー 重量2トンクラス 9,000円 500円 1,000円 ミニバックホー 重量3トンクラス 9,000円 500円 1,000円 バックホー バケット0.2立米クラス 11,000円 500円 2,000円 バックホー バケット0.25立米クラス 13,000円 700円 2,000円 バックホー バケット0.4立米クラス 15,000円 800円 2,500円 バックホー バケット0.7立米クラス 25,000円 1,000円 3,000円 上記表は日額ベースでの平均的単価ですが、月額での契約もあり、当然割安となります。 まとめ|バックホーは中古がお得! ここまでバックホーについて紹介してきました。 バックホーもユンボも油圧ショベル 複数の通称がある理由について バックホーのサイズの見分け方と呼び方 各メーカーの型番記号がもつ意味 運転に必要な資格は機体重量で変わる それぞれの資格の取得方法について 公道を走る場合に必要な免許について バックホーの中古化価格の相場 レンタルで導入する場合の相場 バックホーは建設工事の現場に欠かせないものであり、日常的に使用する建設機械ですが、改めて聞かれると即答することができないことがあるものです。 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    ユンボ

    ユンボ(パワーショベル)に乗りたい!必要な免許・資格を取得について解説

    目次 ユンボ(パワーショベル)のレンタルや私有地での使用について 免許・資格の種類と取得にかかる費用とは 資格取得の条件について。受講内容や教習所は? 資格を取得することのメリット ユンボ(パワーショベル)のレンタルや私有地での使用について 工事現場で作業の重要な役割を担っているユンボですが、運転するには、免許、資格が必要です。 それが『車両系建設機械運転技能講習』と『小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育』のどちらかの資格になります。 そして、公道を運転する際やユンボをトラックに車載して移動する場合は運転免許なども必要になるでしょう。 ちなみに私有地内でユンボを操縦することは、道路交通法の範囲外となるので資格不要。 つまり私有地での増援、整地作業などの工事でユンボを使用することは無免許でもOKということです。 この私有地とは、自己で所有している人の立ち入りが制限された土地を指し、自宅や庭、所有している山や農耕地(畑)などが挙げられます。 しかし、「建機・重機リース会社からユンボをレンタルして私有地で作業をしたい!」という場合はどうでしょうか? ここで知っておきたいのは「作業用の資格と移動のための免許は異なる」ということです。 まず、ユンボの走行方式がクローラー(キャタピラー)式の場合は、一般道を走行してはいけません。 そのため、トラックやトレーラーなどにユンボを積んで移動させなければいけないのですが、重機を運ぶサイズの車両免許が必要になります。 もし、自身でユンボを私有地まで輸送できるトレーラーもしくはトラックを所有していないのでしたら、トラックも併せてレンタルすることになります。 そして、大抵はレンタルの際に窓口で運転免許とユンボの資格証明の提示を求められるので、やはり上記で紹介したいずれかの資格と中型〜大型の免許は取得する必要があるでしょう。 免許・資格の種類と取得にかかる費用とは 建設現場で整地・運搬・積み込み・掘削などを行う建設機械を車両系建設機械といいます。 ユンボのような掘削機械は勿論、ブルドーザーやトラクターショベルなどの整地・運搬・積み込みを行う機械全般がこれに該当します。 これらの機械は動力を使って自走することができ人力では困難な作業を可能にする力を持っています。 しかし、機械の操作や管理を謝ると重大な事故に直結してしまうので、労働安全法では車両系建設機械の運転は、技能講習を修了した者でないと業務に就かせてはならないと規定されています。 ユンボには2つの操縦資格がある まず、ユンボの操縦には2種類の資格があります。 ひとつが重量3トン以上の車体が運転できる『車両系建設機械技能講者』です。 これは労働安全法で定められている、3トン以上の車両系建設機械(整地・運搬・積み込み及び掘削)の運転・操作が認められた作業者に与えられる国家資格になります。 労働安全法とは、労働者の安全と衛生についての基準を定めている日本の法律です。 この資格を取得するには『車両系建設機械運転技能講習』を指定された教習所で講習を受講し、終了試験に合格しなければなりません。 そして車体総重量3トン未満のユンボを含む小型建設車両を操縦可能な『小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育』です。 この特別講習は車両系建設機械技能講習より費用も安く、短時間で受講できるので建設関係以外の業種の方や個人でも取得している人が多いです。 運転免許も必要!知っておきたいユンボの走行タイプ ユンボには走行方式がクローラ式とホイール式の2種類の車体が存在します。 クローラー式というのは不整地でも運用できるようキャタピラーで走行するタイプで、オーソドックスなユンボです。 悪路走行にも強いですが、その反面で公道を走ることができないデメリットがあります。 ホイール式はタイヤがついたユンボです。 柔らかい土面や不整地走行向けではありませんが、タイヤ走行なのでトラックやトレーラーでの輸送を必要とせず公道を移動することができます。 地盤のよいところで機動的に利用され、都市部や道路沿い付帯工事などで見かけることが多いと思います。 このように現場の特性によって、その環境に適した異なる走行タイプのユンボがあるので、ユンボを選ぶ際はその点に注意しましょう。 ここで思い出していただきたいのが作業用の資格と移動のための免許は異なるということです。 運転免許があるからユンボが操縦できるわけではないので注意してください。 運転免許だけを持っている場合、ユンボを公道で運転することは可能ですが、アームやバケットの操作はできません。 ホイール式の場合はユンボの総重量により必要となる免許は異なりますが、総重量が3.5トン未満であれば普通自動車免許でも公道を走行させることはできます。 車体総重量が3.5トン以上7.5トン未満の場合は準中型自動車免許、7.5トン以上110トン未満は中型自動車免許、110トン以上は大型自動車免許が必要となります。 クローラー式であるキャタピラーではそもそも公道走行が禁止という決まりがあるので、手段としてトラックまたはトレーラーなどの車両へ積載して輸送する必要があります。 上記で紹介した2つの資格に関しては「ユンボを操縦することが可能」な資格です。 バケット操作を伴う作業を始めるには、2つのうちのどちらかの操縦資格が必要で、公道を移動させるにはその車体に準じた運転免許を取得しなければなりません。 すなわち、ユンボを使って満足に作業をするには、操縦する資格と移動させるための免許をセットで取得することが条件で確実ということです。 資格取得の条件について。受講内容や教習所は? 取得すれば車体総重量3トン以上のユンボの操縦が可能になる『車両系建設機械技能講者』ですが、取得条件は車両系建設機械運転技能講習を受講し、学科試験と実技修了試験に合格する必要があります。 車両系建設機械は以下のように分類されています ① 整地・運搬・積み込み用(ブルドーザー、トラクターショベルなど) ② 掘削用機械(ドラグショベルなど) ③ 基礎工事用機械(くい打機、くい抜機など) ④ 締固め用機械(ローラー) ⑤ コンクリート用打設用機械(コンクリートポンプ車) ⑥ 解体用機械(ブレーカーなど) そして、『労働安全規則第36条第9号の業務』安全衛生特別教育規定第11条では事業者は、「整地・運搬・積み込み用」及び「掘削用」の機械で、動力を使い、かつ、不特定の場所に自走できるものの運転(道路上を走行させる運転を除く)の業務に労働者を就かせるときは、安全又は衛生のための特別な教育をしなければならないことが義務付けられています。 つまり、もし事業者が無資格の作業員に車両系建設機械の操作をさせると、事業者と機械を操作していた作業員も罰せられてしまいますので注意が必要です。 ユンボは国土交通省などでの公式名称ではドラグショベルと呼ばれます。 ユンボを運転して作業を行いたいという場合は上記にある②掘削用機械(ドラグショベルなど)の取得を目指しましょう。 車両系建設機械運転技能講習の内容については、学科と実技に別れています 学科は合計13時間の講義時間で管理されており以下が内訳になります。 講習内容 所要時間 走行時の装置の構造と取り扱い 4時間 作業装置の構造と取り扱い 5時間 運転一般知識 3時間 関連法規 1時間 学科講習が終了した後に、学科修了試験があります。 難易度は講義を最後まできちんと聞いてさえいれば難しくはない内容なのでそこまで身構える必要はありません。 加えて、車両走行や操作に20時間と作業のための車両装置操作に5時間の実技訓練が行われます。 実技訓練終了後、実技修了試験が行われ、車両系建設機械運転技能試験の最終合否が決まります。 実技の走行コースは必ずしも平坦で整地された場所とは限らず、受講する施設や教習所によって様々です。 他の参加者とグループに分かれ、交代で実施していく形が殆どだと思うので、他の人の運転を見学しながらイメージトレーニングをしつつ走行方法を考えると操縦がスムーズにいくと思います。 操作に関する方法や安全管理も教官が教えてくれるので集中して望むことが大切です。 また、車両系建設機械運転技能講習は他の資格を持っていることで受講時間の短縮(免除)が可能です。 必要な費用はおよそ40,000円程ですが、講習の際にはテキスト代や保険料、秋雨了承の発行手数料も必要な場合もあります。 それらを加算すると45,000円〜50,000円程度の金額がかかると考えた方が良いでしょう。 『小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育』について こちらは車両系建設機械運転技能者で操縦できる車両系建設機械よりも、車体重量が小さい3トン未満の小型車両系建設機械が対象になります。 この特別教育は車両系建設機械運転技能講習よりも短時間かつ費用も安く、試験も無いので手軽という印象です。 車両系建設機械運転技能講習では、他の資格があれば受講時間の短縮が可能でしたが、特別教育では受講時間の短縮制度はありません。 全ての講義を受講する必要がありますが、特別教育には試験が無いので18歳以上であれば誰でもすぐに取得できます。 教習場所によっては確認のため、学科講習の内容から出題して筆記テストを行うこともありますが、講習に集中して取り組めば問題なく教育を修了できるでしょう。 小型のユンボ以外にも小型建設系車両のホイールローダーも運転できるため、冬時期に駐車場を除雪するために受講しに来たという販売員の方や主婦など、建設関係者以外の方も多く参加します。 こちらも学科と実技でプログラムが組まれていますが、各1日ずつの2日間で修了することが可能です。 講義は1日目に学科、2日目に実技で学科は4科目で実技は2科目に分かれます。 (学科)講習内容 所要時間 走行に関する装置の構造及び取り扱いの方法に関する知識 3時間 作業に関する装置の構造、取り扱い及び作業方法に関する知識 2時間 運転に必要な一般的事項に関する知識 1時間 関係法令 1時間 (実技)講習内容 所要時間 走行の操作 3時間 作業に関する装置の構造、取り扱い及び作業方法に関する知識 4時間 作業のための装置の操作 2時間 全講習修了に必要な教育時間は教育規定に定められた合計13時間の内容です(休憩時間等は含まない)。 講習中は飲み物を口にしながら受講できますが、トイレに行くほどの休憩時間は昼休み以外にほぼ無いと思ってください。 短期間な分、朝から夕方までみっちり講習という感じです。 講義中の態度もよく見られているので決して寝たりなどしないようにしましょう(学科講習中に居眠りをして失格になった方もいました)。 費用は教育機関によって異なりますが、およそ15,000円〜20,000円程度でそれほど高い金額ではありません。 紹介した2つの技能資格に関しては18歳以上であれば誰でも受講できます。 日本全国の都道府県で募集があり、各企業の事業所や都道府県労働局長登録教習機関、P E O建機教習センター、コマツや日立などの教習所でも開催されています。 国家資格のように年に1回単位ではなく常時募集があるので、自分の住んでいる最寄りに申し込みたい資格の募集があるか確認してみましょう。 応募には身分証などの必要書類が何点かあるのでよく調べて準備してください。 自治体によっては講習費用が無料になることもあるので、詳しくは各自治体のH Pを確認しましょう。 資格を取得することのメリット資格を取得すことでこれらの機械が運転できる 『車両系建設機械(整地・運搬・積み込み用及び掘削用)運転技能講習』 ブルドーザー、モーターグレーダー、トラクターショベル、ずり積み機、スクレーパー、スクレープドーザー、パワーショベル、ドラグショベル、ドラグイン、クラムシェル、バケット掘削機、トレンチャー、ミニショベル、油圧ショベル、大型油圧ショベル、ホイールローダーなど 『車両系建設機械(解体用)運転技能講習』 ブレーカー(アタッチメント機械)、鉄骨切断機、コンクリート圧砕機、解体用つかみ機など 『車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習』 くい打機、くい抜機、アースドリル、リバースキュレーションドリル、せん孔機、(チュービングマシンを有するものに限る)、アースオーガ、ペーパードレーンマシンなど ※走行形式がホイール式(タイヤ走行)のユンボや、ホイールローダーで行動を走行する場合は、大型特殊免許が必要です。 ブレーカーや鉄骨切断機などを装備したユンボを操作するには『車両系建設機械(解体用)運転技能講習』を受講しなければならないので注意してください。 ※↑別で解体用の資格が必要! 免許の更新や管理 車の免許には免許更新があることはご存知かと思いますが、車両系建設機械の免許に関しては更新がありません。 またユンボに乗って作業に従事する際は、免状を携帯しなくてはなりません。 免状の不携帯、無資格の場合に事故が発生すると、労災認定してもらえないので、取得した運転免許証とユンボの免状は必ず携帯してください。 もしも免状を紛失・破損してしまった場合は各教習機関で発行してくれます。 もし自分が受講した教習期間がわからなくなった時は、管理団体、県災防、労働基準局などいずれかで調べてもらえ、費用は数千円かかります。 ユンボの資格は就職や転職にも有利になる! ユンボの資格が必要な仕事はたくさんあります。 そのうえ、建設業関係やオペレーターの高齢化や人手不足が年々深刻になっており未経験者であったとしても需要が高い状態です。 もし転職や再就職をする場合でも、車両系建設機械の資格があればそれだけ仕事の選択肢が拡大し、有利に積極採用されることでしょう。 必要な免許・資格を取得について解説|まとめ必要な免許・資格を取得について解説|まとめ 車両系建設機械の資格を持っていると収入面でも業務面でも有利になることが多いです。 例えば、ダンプのドライバーとユンボのオペレーターができれば、一人で積み込みと運搬ができます。 トラックドライバーとは別にユンボオペレーターを用意する必要がなくなるので、事業者としては人手を増やす手間がかからずに済みます。 会社にもよりますが、資格を保有していることやオペレーターの手当として給料に上乗せということもあるので収入を上げることも可能です。 また、個人事業主のドライバーや工務店として独立するのにも有利となります。 更新もなければそれに伴う手数料も取られないので持っているだけで損になるようなものではありません。 ユンボの操作ができることで仕事の幅が広がり、会社から必要とされる人材になれることでしょう。 ←豊富な在庫からお探しします!【中古ユンボ・パワーショベル】買うならトクワールド!

    2022/04/22

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  • ゴムクローラーは万能重機ユンボを支える!クローラーを完全解説!
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    ゴムクローラーは万能重機ユンボを支える!クローラーを完全解説!

    ゴムクローラーは万能重機ユンボを支える!クローラーを完全解説! 目次 クローラーとユンボの基本構造 ゴムクローラーについて知っておいてほしいこと ゴムクローラーはさまざまなシーンで活躍している ゴムクローラーの故障の原因について ゴムクローラーの交換方法について ゴムクローラーの修理・交換を業者に依頼する ゴムクローラーは中古で購入がおすすめ まとめ クローラーは、さまざまなシーンで作業する重機を支持・走行させるための「脚」の役割をします。 自動車の車輪に対して、クローラーは「履帯」と呼ばれます。履帯と言われると何かピンときませんが、キャタピラーのことです。 キャタピラーは、米国キャタピラー社の登録商標ですが、履帯で走行する重機の代名詞となっています。フランスのユンボ社(以前の社名はシカム社)製造の油圧ショベルのユンボが、建設機械の通称になっているのと似ています。 クローラーは、重たい機体を支えながら、作業中休むことなく接地面上で働き続けている消耗率の高い部品です。 ユンボを常に最良の状態で使用するためには、クローラーの日々のメンテナンスが欠かせません。断裂して全く動かなくなるという最悪のケースを避けるためには、適切な修理や早めの交換も必要です。 この記事は、現場作業の中心となる重機のクローラーを、ベストな状態で維持するために覚えておいてほしいことを解説しています。 クローラーとユンボの基本構造 ユンボはクローラーという脚があるおかげで、でこぼこだらけの地盤を移動できたり、勾配がある現場で作業したりすることができます。 ここでは、クローラーの基本となることについて紹介します。 クローラーには大きく2種類ある クローラーを素材で分けると、ゴムと鉄の2種類あります。ゴムは「ゴムクローラー」、鉄は「鉄クローラー」とか「鉄シュー」と呼ばれることが多いです。 ゴムクローラーは、鉄クローラーに比べると路面への負担が少なく、軽量で静粛性にも優れています。ただ、ゴムクローラーは、接地面の突起物で損傷したり断裂したりする可能性は高くなります。 障害物が多いハードな現場では、鉄クローラーが力を発揮するのです。 ゴムクローラーは耐久性を上げるため、接合部のないワイヤーを埋め込んだり、より高耐久なゴム素材を開発したりの改良が続けられています。 シュー(プレート)とは 自動車の車輪に対して、重機のクローラーを「履帯」と呼びます。この履帯を構成するのが、シュープレート(履板)です。シュープレートを、単にシューとする場合も多いです。 シューとシューはピンで結合されていますが、密着しているわけではないので、一つひとつに可動性があります。この可動性は、不整地での走行性を上げ、荷重時の反力を受ける働きをします。 無限軌道という別名を持つクローラーの走行性の高さは、このシューの働きによるものです。 鉄クローラーは、路面保護とシュー自体の耐摩耗のために、ゴムパットを取り付けて使用することが多くなりました。 ユンボの基本構造と旋回モーター ここでは、ユンボを動かす仕組みのポイントである、旋回モーターについて紹介します。 その前段階として、ユンボの基本構造について見てみましょう。ユンボの基本構造は、下図のように、以下の3つに大別されます。 フロントアタッチメント|アーム、ブーム、シリンダー、バケットなど 上部旋回体|エンジン・ポンプ・ラジエータ・クーラ・カウンターウェート・主旋回フレームなど 下部走行体|アイドラー、旋回ベアリング、キャリアクローラー、トラックローラー、トラックフレーム、トラックリンクシュー、走行モーター、スプロケットなど 次に、下部走行体について詳しく説明します。 下部走行体は、左右にクローラーがあり、それぞれに減速機付き走行モーターや上下部ローラ及びアイドラーが設置されています。左右のクローラーは独立して駆動しますが、トラックフレームで連結されています。 このフレームの中心部に、上部旋回体を回転させる旋回ベアリングなどの旋回装置が配置されているのです。この旋回装置内に固定されているのが、旋回モーターです。(ここでやっと登場です) 旋回モーターを回すことにより、モーター先端部ピニオン(小さい歯車)がかみ合った旋回ベアリングの内輪を介して上部旋回体を旋回させます。 この旋回モーターは、ユンボやクレーン車など、上部が旋回する建設機械全般に使用されています。 ゴムクローラーについて知っておいてほしいこと ユンボを常にベストな状態で使うのであれば、クローラーの摩耗のチェックは欠かせません。特にゴムクローラーは、路面にやさしく低騒音ですが、摩耗は鉄キャタに比べると早くなります。 ゴムクローラーの注文や修理を依頼するときに知っておいてほしいポイントについて紹介します。 サイズの測り方 ゴムクローラーのサイズは、クローラー幅、ピッチ、芯金数を見ます。 クローラー幅|ゴムクローラーの全幅 ピッチ|芯金中心から次の芯金中心までの間隔 芯金数|芯金・受金の1周分の全数 通常、ゴムクローラーの内側にサイズ表示の打刻がありますが、摩耗して見えなくなっている場合は実測してください。 この打刻は、「幅×ピッチ×リンク」、「幅×リンク×ピッチ」のどちらかになっているはずです。 シリアル番号の見方 クローラーに限らず、ユンボの装着系部品の注文の際には、シリアル番号も伝えるとより正確になります。シリアル番号とは、車台・車両番号のことで、機体一つひとつを特定するための番号です。 シリアル番号、メーカー、型式は、すべての機体に記載されています。記載箇所はメーカーごとに異なりますが、本体とブームの取付部分周りに、プレートで記載されているのが一般的です。 シリアル番号などを記載したプレートが、破損や紛失で見つからないときは、機体本体の打刻を探しましょう。フロントアタッチメントと上部旋回体の取付部分付近の機体に直接打刻されていることが多いです。 ゴムクローラーの廃棄 不用となったゴムクローラーの廃棄は、産業廃棄物扱いとなります。 ゴムクローラーは、張りを維持するスチールコードや張力を補強する芯金、これらをカバーするゴムで形成されています。廃タイヤと同様の「廃プラスチック」に該当します。 すべての産業廃棄物は、廃棄物を発生させた事業者が責任をもって処理しなければなりません。 処理には、保管、運搬、処分(焼却や埋立)の過程があります。各自治体の許認可を受けている専門業者に委託して処理するのが一般的です。 処理の過程は産業廃棄物伝票(マニフェスト)で管理され、事業者は運搬・処分が間違いなく完了したことを確認し、送付された伝票は5年間保管する義務があります。 ゴムクローラーはさまざまなシーンで活躍している クローラーには、ゴムと鉄の2種類あることは前述の通りです。 鉄クローラーは主に大型の重機の脚として活用されています。耐久性が求められる条件の現場で、重い機体を支えながら作業するのは、ゴムクローラーには厳しいからです。 大規模でハードな建設現場で使用される大きい重機では、クローラーの主流は今も鉄クローラーになっています。 ゴムクローラーは、比較的小さな建設用重機の主流であるだけでなく、様々なシーンで重機の脚として活躍しています。 ここでは、ゴムクローラーの種類について紹介します。 建設機械用ゴムクローラー ゴムクローラーは、アスファルトやコンクリート、芝地など路面を保護しなければならない現場で使用されることが多いです。 人(作業者)と近い位置での作業が続く現場、小回りの必要な作業が連続する現場でもゴムクローラーのミニユンボが活躍します。 ゴムクローラーのユンボは、振動や騒音が少なく、オペレーターの疲労軽減にも有効です。 農業機械用ゴムクローラー 農業機械用ゴムクローラーの代表格は、コンバイン用のゴムクローラーです。コンバインのゴムクローラーは接地面積が大きく、湿田に対応した推進力や排土性能を持っています。 コンバイン用ゴムクローラーの特徴は、ラグパターンの豊富さにあります。ラグとは、ゴムクローラーの接地面の凹凸のことです。 以下に、コンバイン用ゴムクローラーの主なラグパターンの種類と特徴をまとめました。 片梯子・両梯子|排土性能を高めるため端部がラグに合わせて飛び出している オフセット|駆動輪を受ける溝部分が中心ではなく片側に寄っている ハイラグ|表面の凹凸を高くしている Nタイプ|芯金の幅を狭くしている Wタイプ|芯金の幅を広くしている 上記の種類ごとに、さらに細かいパターンがあり、使用する条件によって選択されます。 運搬・作業機用ゴムクローラー 運搬機の足回りでは、タイヤとゴムクローラーが混在しています。ゴムクローラーが活躍するのは、でこぼこ・ぬかるみが多い地盤や急斜面などがある現場です。 路面状況に左右されない走行性の高さが、安定した作業効率を生みだします。 作業機には、草刈りや高所での作業など、様々な作業に合わせて多くの機種があります。ここでも求められるのは、安定した走行性能です。 それを支えているのがゴムクローラーです。豊富な幅やラグパターンから、各作業に応じて選び装着します。 除雪機用ゴムクローラー 除雪機用ゴムクローラーには、より高機能な耐久性が求められます。除雪作業は氷雪上の作業であり、低温というリスクもあります。 除雪作業は夜間や早朝での作業が多いため、周囲の環境に配慮した静粛性が必要です。 また、雪の下になって見えない石や突起物の衝撃に耐えることも重要です。 各メーカーは、競うように改良を続け、ゴムクローラーの機能性を高めることを目指しています。 ゴムクローラーの故障の原因について ゴムクローラーは仕業点検として、クローラーのたるみ量を確認し、張りの調整を実施しましょう。 その際に、クローラーの摩耗、破損、緩み、芯金のむき出しなどを確認することも大切です。 ここでは、ゴムクローラーの故障の原因について紹介しますので、点検時の参考にしてください。 ・芯金の折れや剥がれの原因 機体の落下や片浮き作業などで負荷をかけすぎると、芯金の折れが生じます。また、過剰な油・溶剤・塩分の付着で芯金が腐食すると、ゴムとの接着が弱まり剥がれやすくなります。 ・耳切れ・耳取れの原因 クローラーの端部の切れや取れは、大きなでこぼこのある路面や河川敷など石の多い現場、縁石など段差の上の走行などで荷重が端部に集中することで起こります。 ・接地面の外傷やスチールコードの切断 接地面の外傷は、路面の石や鋭利な支障物によって生じます。スチールコードの切断は、ゴムクローラーに必要以上の張力が作用したり、ゴムクローラーの深い傷から水分が侵入しスチールコードが腐食したりして発生します。 損傷が著しい場合は、早めの交換をおすすめします。 ゴムクローラーの修理の流れについて ゴムクローラーは1,500~2,000時間程度が耐用時間とされていますが、大抵はその前に芯金が脱落したり、引っかけて切断したりということが多いです。 全体的にはまだまだ使用できるゴムクローラーでも、何かの原因で1個でも芯金が脱落したり、一カ所でも端部が切断したりすると産廃として処理しなければなりません。 ここでは、ゴムクローラーの修理の流れについて紹介します。 1.ゴムクローラーの損傷状態を確認 2.型をつくる|元の型の寸法を測り型用ゴム材で土台をつくり、プレス機で熱処理して型を成型する 3.修理箇所を削り、最終形状に合わせて専用ゴム材を盛り込む(薄層を重ねてなじませる) 4.型を当ててプレス機で圧力をかけながら熱して(6~7時間) 5.仕上げ処理して完成 ゴムクローラーの修理は、業者によって技術力に差があるようです。ゴムクローラー修理に実績のある業者に依頼することをおすすめします。 ゴムクローラーの交換方法について ここでは、ゴムクローラーの交換方法を、建機、農機、作業機の種類ごとに紹介します。除雪機に関しては、作業機のゴムクローラーの交換に準じるものとして省略します。 ここから紹介する交換方法は、あくまで一般的なものですから、詳細は対象機種メーカーの仕様書などを参考にしてください。 ゴムクローラーの交換作業は危険を伴う場合があります。水平な場所で、降下防止対策をしっかりして、二人以上での作業を原則としてしてください。 建設機械用ゴムクローラーの交換方法 以下は、建設機械用ゴムクローラーの交換方法の概要です。 ・取り外し 1.機体側面のニップルバルブをゆっくりと緩め、グリスを排出した後、完全に取り除く 2.グリスの排出により縮んだゴムクローラーを機体から鋼材などで内から外へ押し外す 3.ゴムクローラーを機体から完全に取り外す ・取り付け 1.アイドラー横にゴムクローラーを引っ掛ける(スプロケット側が外れないように注意) 2.鋼材などを使って、外した時とは逆に外から内に向かって押し込むように取り付ける 3.ニップルバルブを取り付け、指定のグリスを注入する せっかくの交換時ですから、取り外した各部品のチェックや清掃もしましょう。 農業機械用ゴムクローラーの交換方法農業機械用ゴムクローラーの交換方法 ここでは、コンバインのゴムクローラーを例に、農業機械用ゴムクローラーの交換方法を紹介します。コンバインも中型以上のものは2人で交換するほうが無難です。 1.テンションボルトのナットを緩め、クローラーテンションを完全に緩める 2.機体後部に油圧ジャッキをはめて最上位まで上げたらジャッキステンドを設置する 3.ゴムクローラーを緩めるためにクローラー側から遊動輪部分をハンマーで叩き内側へ移動させる 4.芯金と芯金の間にバールを入れゴムクローラーを浮かせながら遊動輪から脱輪させる 5.ゴムクローラー全体を取り外す 取り付けは、取り外しとは逆の順に行います。起動輪、上転輪と入れていきますが、芯金を遊動輪に近づけておくのが楽に入れるコツです。 運搬・作業機用ゴムクローラーの交換方法 以下は、運搬・作業機用ゴムクローラーの交換方法の概要です。 1.機体の強度のある部分にジャッキをかけ機体全体を水平に保ちながら上げる 2.緩衝材や当て木を用いて降下防止対策をする 3.アイドラー後方のボルトのロックピンなどを外し緩める(必ず潤滑液を使用しながら緩める) 4.完全にアイドラーが緩んだらゴムクローラー内側の芯金部をローラ側から外す 取り付けは、基本的に取り外しと逆の作業になります。ただ、新品のゴムクローラーは硬いため、芯金をはめ込むときにバールを使うのですが、ゴムクローラーやローラが破損しないように注意してください。 ゴムクローラーの修理・交換を業者に依頼する ゴムクローラーの修理や交換を業者に依頼すると、どれくらいの料金がかかるか気になる方も多いでしょう。ここでは、目安として、ゴムクローラーの修理費用の相場をご紹介します。 ゴムクローラーの厚みが15mm以下のものを想定しています。ゴムクローラーの修理はゴム部のみになり、ワイヤーの切れは修復できません。 キズの大きさ 1カ所目(円) 2カ所目以降(円) ~50mm 11,000~14,500 7,500~9,500 ~80mm 13,500~17,500 9,500~11,500 ~120mm 16,500~20,000 11,000~13,500 ~150mm 19,800~23,500 14,000~16,500 150mm~ 22,000~25,500 15,500~18,000 (税抜価格) ゴムクローラーの交換は、業者がお客様のところまで出張して作業することが多いです。内訳は、「部品代金+出張費+作業費+処分費」です。 部品代金の地域差は比較的少ないのですが、その他の費用は、地域や会社ごとの差が大きいようです。事前にメールか電話で、複数社に確認して比較検討することをおすすめします。 ゴムクローラーは中古で購入がおすすめ 日本の重機の中古品は、新品に比較して格安なうえに品質が良いため、世界中に輸出され様々な現場で活躍しています。特に、コマツやクボタなどは、海外でも信頼性の高いブランドとなっています。 海外での人気の高さが逆輸入される形で国内にも広がり、現在、中古建機への注目度は右肩上がりです。 通販やネットオークションでの流通もありますが、おすすめは実績と信頼のある中古建設機械専門会社です。特に、買取と販売の両方に力を入れている会社が狙い目です。 在庫が多いので選択の幅が広く、整備も行き届いているため安心して購入できます。 最新の重機市場の売れ筋はもちろん、特殊機械や中古ならではの重機や部品も取り揃えているため、Webサイトは要チェックです! まとめクローラーを完全解説!|まとめ クローラーは、万能重機ユンボを足元から支えながら、ハードな現場を動かす大きな力の一つです。 ここまで、特にゴムクローラーを中心に、ユンボの脚であるクローラーについて紹介してきました。 クローラーとユンボの基本構造 ゴムクローラーの種類 ゴムクローラーの故障の原因 ゴムクローラーの修理と交換 どんなに高性能の上部旋回体を積んでいても、クローラーが断裂してしまったら、現場の作業は中断しなければなりません。 日々の点検業務では機体の確認と同じように、あるいはそれ以上に、クローラーのチェックも忘れないでいてください。 ←ゴムクローラー(ゴムシュー)の中古ユンボが多数あります ←クローラーをお探しの方はこちら

    2022/06/10

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