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バックホーは中古がお得!サイズや型式の見方と必要な資格の取得方法も解説

ユンボ

2023/05/30

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バックホーは中古がお得!サイズや型式の見方と必要な資格の取得方法も解説

建設業で働き始めたとき、戸惑ったのが油圧ショベルの呼び方でした。ユンボと呼ぶ人もいれば、バックホーと呼ぶ人もいたからです。

今振り返ってみると、現場作業に携わっている、メーカーやレンタル業者、官庁関係で働いているなど職種によって違っていたようです。複数の呼び方がある理由が分かるまで、何か違いがあるのだろうと必要以上に細部まで眺めていたのを覚えています。

もう一つ先輩たちの会話を聞いていて戸惑ったのが、バックホーのサイズについてです。「この現場、コンマ2でいけるだろう?」「いや、コンマ3が必要だな」というのが、バックホーのサイズについてのやり取りだというのが分かりませんでした。

建設機械は本当に身近なものなので、今さら誰にも聞けないという思いがあったのを記憶しています。

この記事では、油圧ショベルの呼び方が違う理由やサイズの見方、運転するのに必要な資格や免許、中古価格について紹介しますので参考にしてください。

バックホーもユンボも油圧ショベルのこと?

結論から言うと、バックホーもユンボも同じものです。油圧を利用してショベルを動かし作業する建設機械です。

ここではまず油圧ショベルについておさらいし、どのような経緯で複数の呼び方があるのか、またどのように使い分けされているかについて紹介します。

油圧ショベルとは

油圧ショベルは、土砂の掘削や積込みなどの土木作業で使われることが多いです。

ショベル(バケット)部分をさまざまなアタッチメントに交換することで、作業できる範囲を大幅に広げることもできます。

得意とする作業は、土砂の掘削や積込み、解体工事での破砕や選別、造成工事の整地や法面の整備などです。さらに林業や農業でも、さまざまな作業で利用されています。

油圧ショベルの油圧とは、加圧した油を大きなエネルギーとして伝達する技術です。

まずエンジンによって油圧ポンプを稼働させ圧油を送りだします。圧油はコントロールバルブによって、油圧モーター(走行・旋回)や油圧シリンダー(作業)に送り込まれます。

そして油圧シリンダーから受ける強力なエネルギーによって、ブーム、アーム、ショベルを動かして作業するのです。

油圧ショベルのサイズは、ミニショベルと呼ばれるバケット容量が0.25立米以内のもから、大型ショベルの10立米以上のものまでさまざまです。

また機体の作業範囲によって、標準機、後方小旋回機、超小旋回機などの仕様の違いがあります。

油圧ショベルは、建設業はもとより林業や農業においても、作業の効率化や省力化に欠かすことができない重機です。

バックホー・ユンボは通称名

バックホーとかユンボというのは、油圧ショベルの通称名です。油圧ショベルという名称は、社団法人日本建設機械工業会が統一名称として提唱しています。

バックホーはバックホウとも表記され、日本国内の行政機関などでよく使われています。バックホーとは、back(後ろ)とhoe(くわ)を合わせた造語です。

ユンボは元々、フランスの建機メーカーSICM(シカム)社が製造した建設機械の商品名です。それを技術提携していた新三菱重工(現・三菱重工業)が国内販売するときに、ユンボという名称をそのまま使用したのです。

性能が高く汎用性もあるユンボは、建設業界を中心に大ヒット商品になり、油圧ショベルの代名詞のような存在になりました。現在では、建機レンタルの「レンタルのニッケン」の登録商標となっています。

似た呼び名のパワーショベルは、コマツが販売していた油圧ショベルの商品名です。この他、ショベルカーとかドラグショベルと呼ばれることもあります。

バックホーのサイズを見分ける方法と呼び方

バックホーとかユンボと呼ばれている油圧ショベルのサイズ(目安)は、機体に表記された型式を見れば判断できるようになっています。業界初心者の方も、簡単に見分けることができるものです。

機体に表記されている数字には、各メーカー共通で分かることと、各メーカーがそれぞれ独自で設定しているものとがあります。ここでは、その2つについて紹介しますので参考にしてください。

各メーカー共通でサイズが分かる

バックホーのサイズ(目安)は、機体側面に表記された型番で確認できます。以下の画像の赤丸で囲んだ部分です。

PC200のPCはコマツ独自の型式番号、数字の200はサイズを現していて各メーカー共通です。以下に目安となるサイズを表にしました。

バックホーのサイズ(目安)の見分け方
型番にある数字 ショベル容量(立米) 呼び方(クラス) 機体重量(トン)
30 0.1 コンマイチ 3
60 0.2 コンマニ 6
120 0.4 コンマヨン 12
200 0.7 コンマナナ 20
上記はあくまで目安となります。

覚えておいてほしいのは、型番にある数字はバケット容量や機体重量と関連しているということと、バケット容量(目安)に応じてコンマ1とかコンマ2という呼び方をしているということです。

コンマ1とか2というのは、あくまで一般的な便宜上のクラス分けであり、会社によってはショベル容量の0.25、0.45、0.7というようなクラス分けをしているケースもあります。

機体にある英字のメーカーごとの意味

建設機械の機体には、メーカーが英数字の記号で商品型番を表記しています。たとえばコマツであれば、「PC78US」のようにです。

機体表記の型番を見ると、どこのメーカーの建設機械でどういう仕様なのか概要が分かるようになっています。

ただ、この記号はメーカーごとに独自の意味があるので注意が必要です。主要メーカー―の型番記号にについてまとめましたので参考にしてください。

コマツ
記号 意味
PC コマツ独自の商品記号
HB ハイブリッド
UU 超小旋回型
US、MR 後方超小旋回型
LC ロングクローラー
N1、E、EO モデル・シリーズ名

日立建機
記号 意味
UH、EX、ZX 日立独自の商品記号
ZH ハイブリッド
US 後方小旋回型
UR 超小旋回型
K 解体仕様
LC ロングクローラー
A、B モデル・シリーズ名

キャタピラージャパン
記号 意味
3、0 CAT油圧ショベルの商品記号
CR 後方小旋回型
SR オフセットブーム
UR 超小旋回型
L ロングクローラー
B、C、D モデルチェンジで英字が進む
U、RR 標準機で後ろが短い

コベルコ
記号 意味
SK コベルコ独自の商品記号
UR 超小旋回型
SR 後方小旋回型
LC ロングクローラー
1E、1ES モデル・シリーズ名

運転に必要な資格は機体重量で変わる

バックホーは、建設機械の中の車両系建設機械に分類され、労働安全衛生法で次のように定義されています。

「動力を用い、かつ、不特定の場所に自走できるもの」

ここでは車両建設機械の種類と運転するために必要となる資格の取得方法について紹介します。

車両系建設機械の種類

車両系建設機械の種類をまとめました。
  1. 整地・運搬・積込み用機械
    ブルドーザー、モーターグレーダー、トラクターショベル、ずり積機、スクレーパー、スクレープドーザー
  2. 掘削用機械
    バックホー、ドラグショベル、ドラグライン、クラムシェル、バケット掘削機、トレンチャー
  3. 基礎工事用機械
    杭打機、杭抜き機、アースドリル、リバースサーキュレーションドリル、せん孔機(チューピングマシンを有するものに限る)、アースオーガー、ペーパードレーンマシン
  4. 締固め用機械
    ローラー
  5. コンクリート打設機械
    コンクリートポンプ車
  6. 解体用機械
    ブレーカー、鉄骨裁断機、コンクリート圧砕機、つかみ機
車両系建設機械は、運転技能講習の修了者でなければ運転業務に就くことはできません。

ただし機体重量が3トン未満であれば、「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」修了者は運転業務に就くことができます。

次章からは、車両系建設機械の運転業務の資格取得について説明します。

重量3トン以上は車両系建設機械運転技能講習

重量3トン以上の車両系建設機械は、種類ごとに運転技能講習を修了することが義務づけられています。

運転技能講習は各都道府県の登録教習機関で実施されていて、自分の住む地域の登録教習機関は、厚生労働省HPの「登録教習機関一覧」で簡単に確認できます。

教習機関への受講申し込み手続きは、インターネットでもできますが、まずは電話で申込み方法や受講の流れを確認しておくと安心です。

運転技能講習の講習時間は、現在保有している資格や実務経験で違ってきます。一例として、愛知県の登録教習機関である「コマツ教習所 愛知センタ」の技能講習を参考に紹介します。

講習時間
受講料(税込)
テキスト代含む
現在保有している資格及び実務経験
14時間

45,000円
  1. ・大型特殊免許所有者又は、不整地運搬車運転技能講習修了者
  2. ・普通、準中型、中型、大型免許を有し、小型車両系建設機械(整地等)特別教育修了後、機体質量が3t未満の車両系建設機械の業務経験が3ヶ月以上ある方 (特別教育修了証のコピー貼付、事業主経験証明必要、特自検点検表添付)
18時間

54,000円
  1. ・小型車両系建設機械(整地等)特別教育修了後、機体質量が3t未満の車両系建設機械の業務経験が6ヶ月以上ある方
    (特別教育修了証のコピー貼付、事業主経験証明必要、特自検点検表添付)
38時間

104,000円
  1. ・上記のいずれにも該当しない方
講習時間と受講料は、14時間(2日)、18時間(3日)、38時間(5日)の3つのコースで行われています。自分がどのコースを受ければいいか不安がある方は事前に確認しておきましょう。

またコースや受講料は、地域や教習機関で若干違うことがありますので、必ず申込先教習機関に確認してください。

重量3トン未満は小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育

特別教育は、本来事業者が主体となって実施して、業務に就く作業者に教育しなければならないものです。しかし実際は、事業者の代わりに各登録教習機関で教育を受けることがほとんどです。

登録教習機関では、規定の教育を修了した受講者に各機関所定の修了書を交付します。

受講要件というものは特に無く、学科は7時間、実技は6時間を目安に2日間かけて実施されることが多いです。

受講料は、前述の「コマツ教習所 愛知センタ」を例にとると、テキスト代を含み消費税込みで17,000円です。ただ、実際に受講申し込みを行う登録教習機関に、事前に問い合わせしてみることをおすすめします。

バックホーで公道を走るなら運転免許も必要

バックホーは、土木や建設の現場内での作業や移動がほとんどです。ただ会社から現場、現場から新たな現場へと、公道を走って移動することが必要になる場合もあります。

そういうとき、バックホーをトレーラーや大型ダンプに積載して運搬する場合は必要ないのですが、公道を自走する場合は運転免許が必要になります。

自走するバックホーにはナンバープレートが必要です。またクローラー(キャタピラー)での公道走行は原則禁止されているため、タイヤ(ホイール式)で走るバックホーのみが公道を自走できます。

バックホーで公道を走るための免許は、自動車と同じく、バックホーの大きさ(車両総重量と最大積載量)で決まります。

以下にバックホーの大きさと必要な運転免許についてまとめました。

バックホーの大きさ 必要な運転免許
車両総重量5トン未満
最大積載量3トン未満
普通自動車免許
車両総重量5トン以上11トン未満
最大積載量6.5トン未満
中型自動車免許
車両総重量11トン以上
最大積載量6.5トン以上
大型自動車免許

必要な免許がなかったり、ナンバープレートなしのバックホーで公道を走ったりすると道路交通法違反で厳しく罰せられます。

バックホーの中古価格のサイズ別の相場は?

バックホーの導入を検討するとき、まず気になるのが価格でしょう。サイズ別の相場を確認しておくことで価格交渉がしやすくなります。

バックホーは、中古で購入するのが一番お得です。新車の価格は数年で大幅に下がりますが、きちんと整備してある中古を選べば、新車と機能的には大きな差はありません。

ここでは中古建機販売会社とオークションで、中古価格の相場を紹介しますので参考にしてください。またレンタルで導入したときの価格についても付記しています。

一番お得な中古建機販売会社

建設機械のメーカーは、一般的に新車の価格を公表していないようです。理由は、売り先の会社との取引実績や使用する現場に合わせた仕様変更などで価格が変わってくることが多いからという理由になっています。

ただ少ない情報から新車価格の目安はつかむことができました。以下の表の金額を、現行の一般的な中古価格と比較してみてください。

新車価格の目安
ショベル容量(立米) コマツ(万円) 日立建機(万円) キャタピラー(万円)
  新車 中古 新車 中古 新車 中古
0.14~0.16 490 85 500 100 640 125
0.2~0.22 660 180 670 190 750 210
0.4~0.5 1,050 410 890 390 1,020 420
0.65~0.7 1,780 580 1,610 560 1,700 650
中古の建設機械は、年式やアワーメーター、整備状況などにより価格は大きく変動します。あくまで目安の価格として捉えてください。

ネットのオークション

最近では建設機械のネットのオークションでの購入も一般的になりつつあります。なかでも取扱高ではヤフオクが一番でしょう。

ヤフオクでのサイズ別中古価格をまとめました。
ショベル容量(立米) ヤフオク価格(万円)
0.14~0.16 140
0.2~0.22 250
0.4~0.5 -
0.65~0.7 -

ヤフオクでは、大きなサイズの出品(2023年5月現在)はありませんでした。

レンタルでの導入は?

バックホーは複数あるのだが、予定外の工事が発生してどうしても足りなくなった、自社にあるバックホーは今の現場には大きすぎて使いにくいなどの場合、一時的にレンタルでの導入を検討されることもあるでしょう。

ここでは、バックホーをレンタルしたときの費用相場を紹介します。
商品名 レンタル料金(日額) 補償料(日額) 管理料(一括)
ミニバックホー
重量1トンクラス
8,000円 500円 1,000円
ミニバックホー
重量1.5トンクラス
8,000円 500円 1,000円
ミニバックホー
重量2トンクラス
9,000円 500円 1,000円
ミニバックホー
重量3トンクラス
9,000円 500円 1,000円
バックホー
バケット0.2立米クラス
11,000円 500円 2,000円
バックホー
バケット0.25立米クラス
13,000円 700円 2,000円
バックホー
バケット0.4立米クラス
15,000円 800円 2,500円
バックホー
バケット0.7立米クラス
25,000円 1,000円 3,000円

上記表は日額ベースでの平均的単価ですが、月額での契約もあり、当然割安となります。

まとめ|バックホーは中古がお得!
ここまでバックホーについて紹介してきました。
  • バックホーもユンボも油圧ショベル
  • 複数の通称がある理由について
  • バックホーのサイズの見分け方と呼び方
  • 各メーカーの型番記号がもつ意味
  • 運転に必要な資格は機体重量で変わる
  • それぞれの資格の取得方法について
  • 公道を走る場合に必要な免許について
  • バックホーの中古化価格の相場
  • レンタルで導入する場合の相場

バックホーは建設工事の現場に欠かせないものであり、日常的に使用する建設機械ですが、改めて聞かれると即答することができないことがあるものです。

今さら誰にも聞けないようなことについて、この記事が少しでも参考になっていれば幸いです。
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ここでは、一般的な整地作業の手順を紹介します。 1.土地の不要物の撤去 整地作業は、土地の活用に支障となる不要物の撤去処分から始まります。対象となるものは、不要となった埋設物や廃材、コンクリートガラや鉄屑、樹木や草木などです。 解体や更地にしてから長期間放置された土地には、近隣の空き地の雑草が侵入してきたり、不法投棄物が堆積したりすることがあります。これらもきれいに撤去しなければなりません。 ユンボで支障物や不要物を集積し、種類ごとに分別しながらダンプに積込みます。ダンプ車は、それらのゴミを産廃(産業廃棄物)として、各処分場へ運搬し処分します。 産廃は、処分するのはもちろん、運搬するにも許可が必要です。廃棄の搬出業者と処分場は、工事ごとに契約が必要ですし、マニフェスト伝票による管理も求められます。 2.土地を粗く平坦にする 次に、土地を平坦に均します。このとき、重要な働きをするのが、排土板(ブレード)です。まず、バケットで粗く均してから、排土板を押したり引いたりして均していくのが基本になります。 基本となるGL(計画地盤)を設定したら、土や砂利からなる原地盤を前向きに押しながら進み、クローラー(キャタピラ)の跡を消す場合は後ろ向きで引きます。低いところは盛土して平らにし、高い部分は掘削して切土します。 規模が大きな現場では、丁張を設置して地盤の高さを確認しながら作業しましょう。 整地作業面積が大規模になれば、ブルドーザーやトラクターショベルの使用も検討します。ただ、これらの重機はユンボと違って、敷均し以外の作業には使いづらいケースが多いです。 3.砕石舗装で仕上げる 整地作業は、特に指示がなければ「粗仕上げ」で完了となります。 粗仕上げとは、不要物を撤去処分した後、ユンボで表土を均して完了とする仕上のことです。水勾配などの排水処理もしていないので、手間がかからない分、費用は安く済みます。 ただ、土地の活用方法が決まっていなくて、長期にわたって放置する可能性がある場合は、砕石舗装で仕上げることも多いです。 砕石舗装とは、表土上に10~15cm程度砕石を敷均し、ランマやプレートで締め固める舗装のことです。砕石は、角張っているので締まりやすく、軽微な舗装材としてよく使われます。 砕石舗装で仕上げることで、水が溜まりにくく、雑草も生えづらくなります。 ユンボの基本の操作方法 ここでは、整地作業を含む、さまざまな現場で活躍するユンボの基本的な操作方法について紹介します。 以下の画像に、ユンボの機体各部の名称を記載しましたので、参考にしてください。 ユンボの基本構造 ユンボは、圧油(圧力を加えた油)を使って動かす、油圧ショベルです。 エンジンをかけて、油圧ポンプをまわし、圧油をモーターやシリンダーに送り出して動かします。モーターは走行部・旋回部、シリンダーは作業機部を動かします。 この力をバルブで制御するのが、コントロールレバーです。モーターやシリンダーは、圧油の流れる方向で回転や運動の方向が決まります。 つまり、ユンボの操作とは、圧油の流れる方向をコントロールすることなのです。 実は、ユンボというのは通称で、元々は、あるメーカーが製造した油圧ショベルの商品名でした。それが人気商品となり、商品名が油圧ショベルの代名詞のように一般に定着したのです。 ユンボの基本の操作 ユンボの操作レバーについて、上記画像に記載した番号順に説明します。 ①前後操作でアームの押しと引き、左右操作で左旋回と右旋回 ②前後操作で左クローラーの前進・後退 ③前後操作で右クローラーの前進・後退 ④前後操作でブームの下げと上げ、左右操作でバケットの閉めと開け ⑤安全用ロック ⑥各社の操作パターン一覧(詳しくは後述します) ⑦ブレードの上げと下げ レバーの操作自体は簡単ですが、現場の状況に合わせて体感的に操作する必要があります。とにかく触って、慣れることが大切です。 ユンボのパターン別操作 ユンボのレバーの操作方法は、元々、4種類ありました。メーカーによってバラバラだったのです。それが平成2年に、JIS規格という統一規格が制定されました。しかし、まだまだ市場には各パターンが混在しています。 操作パターンは、一度覚えてしまうと無意識に体が動いてしまうので、それを変えるというのは難しいことです。 そのため、操作方法を切り替えるマルチレバー装着車が増えています。操作方法を切り替えることによって、使い慣れた方法でユンボを操作することができます。 ユンボの運転席付近に、下記の画像のようなステッカーが貼ってあれば、そこの切り替え装置がついています。 ユンボの操作方法のコツ 他の重機と同様、ユンボもテコの原理を応用しています。支点・力点・作用点があり、支点を中心に、力点に力を加えて作用点(バケット)を動かすという原理です。 これを覚えておくと、ユンボの操作性が上がってきます。 ここでは、ユンボの機体を、大まかに2つに分けて操作のコツを紹介します。 アームとブームを操作するコツ ユンボのアームは、人体の部位に例えると前腕、ブームは上腕ということになります。 アームだけを使う作業と、アームとブームの両方を使う作業がありますが、ポイントはいかに左右のレバーをバランスよく動かすかです。 左手でアームを引きながら、右手でバケットを開いたり閉じたり、ブームを上げたり下げたりします。慣れないうちは、ブームを高めに上げて、アームを引くようにします。 アームは、シリンダーとアームが直角のときに、押し出し力が最大になります。これも覚えておくと便利です。 掘削箇所に向かって機体を縦向き・横向きどちらに置くか、ブレードの位置をどうするかで、アームやブームの作業効率は変わります。スピードを優先するのか、力を必要とするのかを考えながら位置を選びましょう。 ブレードとクローラーを操作するコツ ユンボの整地作業は、一般的に、掘削作業よりも難しいとされています。 上手くやるためのコツは、常に、ブレード(排土板)の水平を心がけることです。次に、自分の視点のポイントをブレードのどこか一点に決めて、機体と整地高さの位置関係を覚えておくことも大切です。 操作レバーは、細かいタッチで、微妙な動作を与え続けます。 ユンボの機体の大きさを体感的に把握することは、操作性を上げるための基本です。特に、ブレードやクローラー(履帯・キャタピラ)は、視界に入りづらいので操作に難しさを感じやすい部分です。 クローラーの操作でポイントの一つになるのが、ターンです。ターンには、スピンターンとピポットターンの2種類あります。 スピンターンは、左右のクローラーに取付けられたモーターをそれぞれ逆回転させて、その場でターンします。ピポットターンは、左右どちらかのクローラーだけを動かしてのターンです。 ユンボの操作・運転に必要な資格・免許 ここでは、整地作業に欠かせないユンボを、操作・運転するために必要な資格と免許について詳しく紹介します。 ユンボで公道を走る場合 ユンボを現場に持ち込む場合、ユニック車やトレーラーを使うことが多いですが、公道を自走していくことも少なくありません。 ホイール式の場合、ユンボに乗って公道を走る場合は、自動車免許が必要になります。必要な自動車免許は、車両総重量で変わります。 ・車両総重量3.5t未満|普通自動車免許 ・車両総重量3.5t以上7.5t未満|准中型自動車免許 ・車両総重量7.5t以上11.0t未満|中型自動車免許 ・車両総重量11.0t以上|大型自動車免許 また、鉄キャタのユンボは公道を走れません。ゴム(ホイール式)キャタでないと公道は走れないのです。 ユンボの機体総重量が3t以上の場合に必要になる資格 機体の総重量が3t以上のユンボを操作・運転するには、「車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)」の運転技能講習を修了しなければなりません。 運転技能講習は、全国の登録教習機関で受講できます。 コースや受講用件は、保有している資格や業務経験で変わります。 コース区分例 現在保有している資格や業務経験 6時間 車両系建設機械(解体用)運転技能講習修了者 18時間 小型車両系建設機械(整地など)特別教育終了後、機体総重量3t未満の車両系建設機械の業務経験が6ヶ月以上ある (特別教育修了証のコピー貼付、事業主経験証明必要、特自検点検表添付) 38時間 未経験 費用は、地域によって多少の違いはありますが、18時間コース(3日間)で概ね44,000円(税込)です。 ユンボの機体総重量が3t未満の場合に必要になる資格 機体総重量が3t未満のユンボを操作・運転するには、「小型車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)の運転の業務に係る特別教育」を受ける必要があります。 特別教育というのは、事業者が作業者に対して行うことができるものです。しかし、実態としては各教習機関で受けることがほとんどです。 受講要件は特に無く、通常、学科(7時間)・実技(6時間)となっています。 学科のみを受講し、実技は各事業所で行う場合の費用は、概ね15,000円(税込)となっています。詳細は、地域の登録教習機関に事前に確認することをおすすめします。 まとめユンボの操作|まとめ ここまで、整地作業の手順やユンボの操作、ユンボの運転に必要な資格などについて紹介してきました。 整地作業は、掘削や積込に比べると、技術や経験が必要だとされています。ユンボで地面を平坦に均す作業というのは、集中力と根気のいる作業になるからです。 正確な勾配を求められたり、整地面積が大きくなったりする場合は、特に大変です。しかし、大変な分、図面や指示書通りに完成した場合の達成感は大きくなります。 ユンボを自分の手足のように使い回すためには、地道な作業を繰り返して、ユンボに体を慣らすことが一番大切です。 ←トクワールドには整地に適した【中古ユンボ】が多数あります!

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    ユンボ

    ユンボの操作が丸わかり!運転のポイントと必要な資格について紹介

    目次 ユンボの操作が丸わかり!運転のポイントと必要な資格について紹介 ユンボの基本事項 ユンボは油圧ショベル ユンボの各部名称 ユンボの操作が丸わかり!運転のポイントと必要な資格について紹介 「ユンボはメーカーで操作が違うってホント?」 「ユンボの操作がうまくなるにはコツがある?」 「ユンボを操作できる資格を取りたいけど、どうすればいいの?」 ユンボは、現場を動かすのに重要な働きをする建設機械です。これから現場で活躍したいという人は、ユンボの運転資格は必須だといえます。 また、ユンボを自分の手足のように動かせるほど技能のある人は、現場で一目置かれますし、会社からの評価も高くなります。 ユンボの操作で覚えておいてほしいポイントや、資格の取り方について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 ユンボの基本事項ユンボを操作するために、これだけは覚えておいてほしいという基本事項を紹介します。ユンボは油圧ショベルユンボは、油圧で動きます。油圧とは、圧力を加えた油を使って力を伝える技術です。 力の伝わり方の流れをまとめました。 ・エンジンをかけ油圧ポンプを回し、圧油(圧力をかけた油)が送りだす ・圧油はコントロールバルブ(=コントロールレバー)で制御される ・レバーの制御によって、圧油はモーターやシリンダーに送られユンボを動かす モーターとは、走行部・旋回部のことで、シリンダーは作業機部のことです。 モーターやシリンダーは、油の流れる方向で回転や運動の方向が決まります。つまり、ユンボの操作とは、油の流れる方向をコントロールすることなのです。 ユンボの各部名称ユンボの操作に関わる各部名称を紹介します。 ユンボは、油圧の力でブームやアーム、バケットを動かし働きます。制御はコントロールレバーで行います。 走行やターンも油圧の力で行います。コントロールバルブから、レバー操作で送られた圧油はモーターを回し、回転力はギアによって駆動輪へ伝わる仕組みです。 ユンボ(バックホー)の操作の基本 ユンボは、運転席周りの6つのコントロールレバーで操作します。 構造的にシンプルな分、操作する人の技量によって作業の効率や仕上がり具合に差がでやすいです。 ここでは、レバー操作の基本と各メーカーの操作パターンについて紹介します。 ユンボの運転席の画像で、iso方式のレバー基本操作を紹介します。 ①前後操作でアームの押しと引き、左右操作で左旋回と右旋回 ②前後操作で左クローラの前進・後退 ③前後操作で右クローラの前進・後退 ④前後操作でブームの下げと上げ、左右操作でバケットの閉めと開け ⑤安全用ロック ⑥各社の操作パターン一覧(詳しくは後述します) ⑦ブレードの上げと下げ 以上が、ユンボのレバー操作の基本です パターン別の操作 従来、ユンボの操作方法には4種類ありました。平成2年にJIS規格が統一規格として制定されましたが、現状は、まだまだ混在している状況です。 そのため、操作方法を切り替えるマルチレバー装着車が多くなっています。操作方法を切り替えることによって、使い慣れた方法でユンボを操作することができるのです。 以下のようなステッカー(ユンボ運転席の画像の⑥)の近くに、切り替え装置がついています。 ユンボをレンタルして使用する際は、レバーの操作パターンを確認してから、操作を開始するようにします。ユンボの操作のポイントユンボは、他の建設機械と同様、テコの原理を応用しています。支点・力点・作用点があり、支点を中心に、力点に力を加えて作用点(バケット)が働く仕組みです。 頭の片隅でいいので、これを覚えておくと、ユンボの操作性が上がってきます。 アームとブーム アームだけを使う作業とアームとブームの両方を使う作業がありますが、いずれも、左右のレバーをバランスよく動かすことが重要です。 左手でアームを引きながら、右手でバケットを開いたり閉じたり、ブームを上げたり下げたりします。 テコの原理で動いているので、支点(機体端部)から作用点(バケット位置)が長いほど掘削力は弱くなります。また、力点(機体中心)から支点までの距離が短いほど掘削力は弱くなります。 掘削箇所に対して、機体を縦向き・横向きどちらに置くか、ブレードの位置をどうするかで掘削効率が違ってくるのです。 ブレードとクローラ ブレード(排土板)とクローラ(履帯・キャタピラ)は、視界に入りづらいので操作に難しさを感じやすい部分です。 クローラの操作では、とにかく水平を心がけることが重要になります。 ブレード操作のポイントは、ブレードのどこか一点に視点を決め、その部分と機体の位置関係で整地高さを計ることです。そして、操作レバーを細かいタッチで動かすことを忘れないでください。 レバーとクローラ レバーとクローラの関係で、一番のポイントになるのは、ターンです。ターンには、スピンターンとピポットターンの2種類あります。 スピンターンは左右のクローラに取付けられたモーターをそれぞれ逆回転させて、その場でターンします。ピポットターンは、左右どちらかのクローラだけを動かしてのターンです。 ユンボの操作に必要な資格 ユンボの操作には、「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」、「車両系建設機械運転技能講習」のどちらかの資格の取得が必要になります。 小型車両系の特別教育 「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」の講習を受講することで、重量3t未満のユンボの運転ができるようになります。 講習時間は、7時間です。講習時に実技コースはなく、各事業所(会社)で実施してくださいというスタンスです。(実技コース付を申し込むことも可能です) 費用は、概ね15,000円(税込)です。会場は、各地の登録教習機関になります。 車両系の運転技能講習 「車両系建設機械運転技能講習」を終了することで、重量3t以上のユンボの運転が可能です。 講習時間は、未経験者で38時間です。各種自動車免許や、特別教育受講後の運転業務経験が3カ月以上などで、講習時間は18時間や14時間に減免されます。 14時間コースの場合で、日数は2日、費用は40,500円(税込)です。各地の登録教習機関にて取得が可能です。 ユンボの操作|まとめユンボの操作|まとめユンボの操作について理解するために、ここまで以下のことを紹介しました。 ユンボの基本事項や操作方法の基本 ユンボ操作のスキルをあげるためのポイント 運転資格を取得するための方法や期間、費用 「ユンボの操作スキルをアップさせるためには、どうしたらいいのだろう」と訊くと、大抵の先輩は「習うより、慣れろ」と答えると思います。 とにかく、ユンボに触れる時間を長くしてください。そういう意味で、ユンボの点検や整備を手伝うのもすごく有効です。 そして、先輩の職人がユンボを全体の作業の中でどう動かしているかを確認することも、ユンボのスキルアップには非常に重要なことです。 ←トクワールドでは高品質な【中古ユンボ・中古バックホー】を多数取り揃えております!

    #ユンボ#資格#操作

    2022/03/07

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