アタッチメント
2022/04/21
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ユンボのアタッチメントとクローラーは用途別に取替るべき!今中古がお得!
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目次
- ユンボのアタッチメントとは
- ユンボのクローラーとは
- ユンボのアタッチメントの種類・用途・交換方法
- ユンボのクローラーの種類・特徴・注意事項
- ユンボのアタッチメントとクローラー|まとめ
除雪作業や草刈り作業、杭打ちや単管打ちに使いましょう。ユンボのバケットを作業に合ったアタッチメントに交換することで作業の幅は格段に広がります。
また、ユンボのクローラーを取り替えることで、湿地や乾田、雪上での作業効率を大幅にアップできます。
作業の幅や効率を上げることで売り上げを伸ばすことができますし、自社の除雪・排雪を自前でやれば経費の節減にもなるはずです。
新品を購入することはないのです。現在、バリバリ使える中古品が豊富に流通していますから。
特に、クローラーに関しては今中古がお買い得なので、ぜひ検討をおすすめします。
検討材料として、ユンボのアタッチメントとクローラーについての基本情報、お得な情報について紹介します。
ユンボのアタッチメントとは
ユンボはショベルを使って、掘削・積込などの作業をしますが、目的に対応したアタッチメントに付け替えることで作業の幅は一気に広がります。破砕や選別、整地だけでなく、草刈りまでできるようになるのです。
以下に、アタッチメントの種類をまとめました。それぞれの種類の詳細については後述します。
ショベル | 土砂選別用「スケルトンショベル」や斜面成形用「法面ショベル」などがある |
ブレーカー | コンクリート構造物の解体用や杭打ち・単管打ち用などがある |
クラッシャー | 大きなハサミ型の形状が特徴で種類が多く様々な破砕作業ができる |
フォーク | グラップルが正式名称で長い2~3本の爪が開閉するようになっている |
上記の他にも、いくつかの種類のアタッチメントがあります。
ちなみに、ユンボとは、三菱重工業がフランスの技術供与を受けて製造した油圧ショベルの愛称です。それが大ヒットして、今では油圧ショベルの通称名にまでなったのです。
ユンボのクローラーとは
クローラーにも、様々な作業に対応した種類があり、付け替えることで、作業の効率を大幅にアップさせることができるのです。
クローラーのベルトは、シュー(踏板)で構成されていて、シューとシューはピンで結合されています。ただ、ベルトに密着しているわけではないので、1つ1つのシュー自体に可動性があります。
この可動性が、路面状況の悪い現場での走行性を上げるとともに、荷重時の反力を受ける働きをするのです。
クローラーは、ゴムクローラーと鉄クローラーの2種類に大別することができます。
ゴムクローラーは、比較的小型のユンボに取付けられ、路面を傷つけにくく、走行時の騒音も軽減されます。
ゴムクローラーの種類は、建設機械用、農作業用、運搬作業機用、除雪機用、草刈機用など様々です。
特に、農作業用機械であるコンバインやトラクターでは、「湿地用ゴムクローラー」が使用されます。
鉄クローラーは大型の建設機械に用いられることが多く、悪条件での走破性や耐久性の高さが特徴になります。ハードで大規模な工事現場で活躍するユンボは、ほとんどが鉄クローラーです。
ユンボのアタッチメントの種類・用途・交換方法
バケット
・スケルトンバケット
バケット本体が格子状になっていて、細かい土砂と砂利や粗い石をふるいにかけることができるバケットです。川床の砕石作業やコンクリートの攪拌などに使用します。
・法面バケット
バケット幅が広く、底部の接地面が平坦で、法切りや法面仕上げ、法面成形の効率を上げます。
・リッパバケット
バケットの中心にリッパーポイントがあり、硬い土質や岩盤の掘削作業に適応したバケットです。
・台形バケット
先端がとがった台形をしているバケットです。V字型の溝などを掘削するのに適しています。
ブレーカー
ブレーカーは、様々な土木工事で、コンクリートや岩盤などの「破砕」に使用されることが多いのですが、杭打ちなどでも活用されています。
・ジャンボブレーカー
ブレーカーは、現場の多様な作業用途に対応するため、サイズのバリエーションは豊富です。超大型となるジャンボブレーカーは、打撃力や耐久性だけでなく、静音や防振にも配慮されたブレーカーです。
・杭打ちブレーカー
ブレーカーの打撃力を応用して杭を打ち込む、杭打ちブレーカーも使用頻度の高いブレーカーです。専用の杭打ちキャップはサイズや形状も様々で、鋼管杭・木杭・標識柱・ガードレールの支柱などを打ち込む際に使用します。
クラッシャー
クラッシャーも破砕系ですが、こちらは挟む力や切断する力で破砕します。
・大割、小割クラッシャー
大割は、コンクリートの柱や梁を破砕するもので、おもにビルの解体で使用されます。小割は、パクラーとも呼ばれ、大割されたコンクリートのガラを細かく砕くときに用いられます。
・タックル
タックルは、道路の剥離に使われることが多い破砕アタッチメントです。特に、円形アーム型は、舗装路盤を確実に振動なく押し上げるとされています。
・鉄骨カッター
鉄骨カッターは、強力な切断力で、鉄骨や鉄筋を切断します。全旋回用は、どんな方向の鉄骨でも無理なく強力切断できる優れものです。
フォーク
フォークは、2つのフォークを組み合わせたように見えるアタッチメントです。
・油圧式フォーク
油圧式フォークは、油圧によって作動するフォークです。油圧シリンダを内蔵しているため、より力強い作業が可能です。特に、360度油圧旋回式は、連続性と効率性が高いとされています。
・機械式フォーク
機械式はシンプルな形状をしていて、耐久性が高いのが特徴です。スクラップ処理をはじめ、木材処理など広い用途で活躍しています。
2点式は、ショベルのリンクを取り外さずに着脱可能です。開閉速度も速く、つかみ力も高いです。
・バケットフォーク
バケットフォークは、フォークにスケルトンバケット機能が付いています。つかむ、すくう、選別するの3役をこなします。
土砂を含んだ混合物のふるい分けや河川などの異物選別作業、造成・林道工事での抜根作業や積込が可能です。
その他のアタッチメント
その他にも様々な作業が、アタッチメントを活用することで可能になります。
草刈・切株用カッター | 草を根元から刈り取るディスクモア式で作業を効率化 |
スクリーンバケット | 油圧式で攪拌・混合・選別が可能な特殊アタッチメント |
トロンメルバケット | 円筒形でメッシュ形状のトロンメルを使用し選別処理する |
マグネット | 解体現場・スクラップ処理場での作業に威力を発揮 |
土木の現場で、作業の効率化を考えるなら、使えるアタッチメントがないか検討してみることをおすすめします。
アタッチメントの交換方法
アタッチメントの交換は、2人でやったほうがスムーズです。
交換はバケットを平坦地に接地させることから始めますが、アームを微調整しながら、ボルトやピンの取りつけ・取り外しが必要になります。
アームを操作しながら、バケットやアタッチメントの向きや位置を確認するのは難しいです。
「アタッチメント交換ロック」を使えば、交換作業で大変なピン抜きが不要になります。一人でアタッチメント交換ができるようになり、交換時間を大幅に短縮できるのでぜひ導入を検討してください。
交換ロックには、Aロック、Mロック、OKロックなどがあります。
ユンボのクローラーの種類・特徴・注意事項
ゴムクローラー
これらの付着物は放置せず、作業が終了したら、拭き取るか洗浄するようにしましょう。作業中付着した石や泥、土なども除去するように心がけてほしいです。
毎日の作業後のメンテナンスと、きちんとした保管が、ユンボを長く使うコツになります。
ユンボのゴムクローラーの交換が必要になったら、確認してほしいのがサイズです。サイズは一般的に、幅×ピッチ×リンク数で表します。
幅 | ゴムクローラー全体の幅 |
ピッチ | 芯金から次の芯金までの距離 |
リンク数 | 芯金・受金の1周分の全数 |
ゴムローラーの内側にサイズ表示が打刻されているのですが、使用状況により不鮮明なことが多いです。実測のほうが確かだと考えられます。
購入や問い合わせには、メーカーや型式も必要になりますので確認しておきましょう。現在、鉄クローラーを履いていても、メーカーや型式が分かればゴムクローラーとの交換が可能かどうか調べることもできます。
ゴムクローラーの交換は、2本同時をおすすめします。左右でクローラーの山の高さが違うと安定性を欠いてしまうことがあるからです。
鉄クローラー
最近では、機能性の高い「鉄クローラー用ゴムパッド」も流通しています。摩耗に強い素材で、低騒音・路面保護を追求していて乗り心地も良いと高評価となっています。
クローラーにも適材適所があり、ゴムクローラーと鉄クローラーのメリットデメリットを考慮しながら、使い分けるのがベストだと言えるでしょう。
クローラーは、今、中古がお得です。建設業界の好景気が一段落して、需要が落ち着いてきたためです。
まだまだ使えるクローラーが在庫になっていて、新品と遜色ない製品が中古価格で安く手に入る可能性が高まっています。未使用品の掘り出し物が手に入るかもしれません。
ユンボのアタッチメントとクローラー|まとめ
クローラーはゴムクローラーが主流となっていますが、現場の状況次第では、鉄クローラーのほうが効率的である場合もあります。
また、湿地ゴムクローラーは、季節によっては湿地になったり乾田になったりする現場(稲作・畑作など)で大活躍しています。
現場に合ったアタッチメントやクローラーに取り変えることは、ユンボ本体の負担を軽減することにもつながるのです。それは長期的な視点で考えれば、大きな節約となるはずです。
経費を抑えるという点で考えると、例えば、程度の良い中古クローラーを探して購入することは大きな経費節減になるはずです。ぜひ一度検討されてみることをおすすめします。